JP2010260407A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1対のビードコア間でトロイド状に配置されたカーカスを骨格とし、このカーカスの径方向外側に補強ベルト層とトレッドゴムとを配置してなるタイヤにおいて、前記トレッドゴムと前記補強ベルト層との間にベースゴム層を配置するとともに、前記ベースゴム層に配置されたゴムが複数かつ幅方向で異なる物性を具えている。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明の目的は、トレッドゴムと補強ベルト層との間にベースゴム層を配置するとともに、ベースゴム層に配置されたゴム種を規定することで、トレッドショルダー領域の偏摩耗を抑制して耐偏摩耗性を改良した空気入りタイヤを提供することにある。
(1)1対のビードコア間でトロイド状に配置されたカーカスを骨格とし、このカーカスの径方向外側に補強ベルト層とトレッドゴムとを配置してなるタイヤにおいて、
前記トレッドゴムと前記補強ベルト層との間にベースゴム層を配置するとともに、前記ベースゴム層に配置されたゴムが複数かつ幅方向で異なる物性を具えていることを特徴とする空気入りタイヤ。
なお、前記ベースゴム層のトレッドセンター領域に配置されたゴムはトレッドゴムと同一とすることもできる。
図1は、本発明の空気入りタイヤの幅方向断面を示す図である。タイヤ1は、1対のビードコア2間でトロイド状に延びるカーカス3を骨格とし、このカーカス3のタイヤ径方向外側に、ベルト4およびトレッド5を具える。図示例では、2層のベルト層4a、4bからなるベルト4を設けている。トレッド5には、タイヤ周方向に沿って延びる4本の周方向溝6a、6b、6c、6dを設けるが、周方向溝を設けなくてもよいし、さらにはこれらの周方向溝を横切る向きに延びる溝を設けてもよい。
図1には、トレッドセンター領域TCとトレッドショルダー領域TSとが隣接する例を示したが、トレッドセンター領域TCとトレッドショルダー領域TSとの間に他の領域が存在してもよい。
また、図2では、ベースゴム層5bのトレッド幅方向外側の境界(サイドゴムとの境界)を表示していないが、当該境界の少なくとも一部は、トレッド接地端Eからタイヤ回転軸に下ろした垂線Lより、トレッド幅方向外側に位置するものとする。すなわち、図3(a)に示すように、ベースゴム層5bとサイドゴム7との境界線Mの全体が、トレッド接地端Eからタイヤ回転軸に下ろした垂線Lよりトレッド幅方向外側に位置することもできるし、あるいは、図3(b)に示すように、ベースゴム層5bとサイドゴム7との境界線Mが、当該垂線Lと交わり、この境界線Mの少なくとも一部が、当該垂線Lより、トレッド幅方向外側に位置することもできる。
そこで、本発明者らは、トレッドショルダー領域の接地圧を高めるために、トレッドショルダー領域に弾性率の低いゴムを配置することに想到した。
図5(a)は、弾性率の低いゴムブロックGLを上に、弾性率の高いゴムブロックGHを下にして貼り合せたゴムブロックであり、図5(b)は、弾性率の高いゴムブロックGHを上に、弾性率の低いゴムブロックGLを下にして貼り合せたゴムブロックである。このように、弾性率の異なる2つのゴムを厚さ方向に張り合わせたゴムブロックに同じ荷重を与えると、図5(c)、(d)に示すように、ゴムブロックがたわむ量は同一となる。しかし、その内訳を見ると、弾性率の高いゴムブロックGHより、弾性率の低いゴムブロックGLの方が大きくたわむ。それゆえ、図5(c)、(d)における、接地面近傍の変形量を重ねた図5(e)に示すように、弾性率の低いゴムブロックGHを接地面側に配置した図5(d)の場合の方が、接地面近傍のせん断変形が大きいことが分かる。よって、接地面近傍のせん断変形を抑制し、かつ、タイヤケースがトレッドゴムを適切に押しつぶすためには、弾性率の低いトレッドゴム層をタイヤ径方向内側に配置することが有効であることが分かる。
このように、ブロックを接地面に対して垂直に押し付けるよりも、斜めに押し付ける方が、ブロック全体の非圧縮によるゴム変形を一方向にコントロールでき、変形量も増大することが分かる。
上述した3要素とは、(1)トレッドのつぶれの絶対的な大きさ、(2)ゴムの非圧縮性による面外変形の分担の制御、(3)押し込み形態による変形傾向の違いである。
図7に、本発明の空気入りタイヤのトレッドゴムの様々な実施形態を模式的に示す。上記では、図7(a)に示すように、トレッド5を、2層のトレッドゴム層であるキャップゴム層5cおよびベースゴム層5bから形成した例を説明してきたが、図7(b)に示すように、トレッド5を、キャップゴム層とベースゴム層のトレッドセンター部分とを一体としたゴム5kおよびトレッドゴムのタイヤ径方向内側部分5bsから形成することもできる。また、トレッド5を、3層以上のトレッドゴム層から形成することもでき、例えば、図7(c)に示すように、トレッド5を、タイヤ径方向最内側に配置されるベースゴム層5bと他の2層のゴム層5l、5mから形成することもできるし、図7(d)に示すように、トレッド5を、タイヤ径方向最外側のゴム層5lと、ベースゴム層5bと、タイヤ径方向最内側のゴム層5nとから形成することもできる。
このように、ベースゴム層5bc、5bsの境界線を斜めにして、トレッドセンター領域TCからトレッドショルダー領域TSに向かって、ベースゴム層5bの弾性率が徐々に変化する構成にすることによって、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向の変形を抑制することが可能となり好適である。
発明例タイヤ1は、図8(a)に示すように、トレッド幅方向最外側に位置する最外側周方向溝6a、6dのトレッド幅方向内側に、トレッドセンター領域TCとトレッドショルダー領域TSとの境界が位置する。またこの境界は、ベースゴム層5bcのタイヤ径方向外側にベースゴム層5bsが配置されるように斜めである。
発明例タイヤ2は、図8(b)に示すように、トレッドセンター領域TCとトレッドショルダー領域TSとの境界が、ベースゴム層5bcのタイヤ径方向内側にベースゴム層5bsが配置されるように斜めである点以外、発明例タイヤ1と同一である。
従来例タイヤは、単一の弾性率のベースゴム層を用いている点以外、発明例タイヤ1、2と同一である。
2 ビードコア
3 カーカス
4 ベルト
4a、4b ベルト層
5 トレッド
6a、6b、6c、6d 周方向溝
7 サイドゴム
GH、GL ゴムブロック
CL タイヤ赤道面
Claims (5)
- 1対のビードコア間でトロイド状に配置されたカーカスを骨格とし、このカーカスの径方向外側に補強ベルト層とトレッドゴムとを配置してなるタイヤにおいて、
前記トレッドゴムと前記補強ベルト層との間にベースゴム層を配置するとともに、前記ベースゴム層に配置されたゴムが複数かつ幅方向で異なる物性を具えていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ベースゴム層に配置されたゴムは、トレッドセンター領域と該トレッドセンター領域の両側のトレッドショルダー領域が別種ゴムで形成され、かつ、前記両側のトレッドショルダー領域におけるゴムは同一ゴム種で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記異なる物性は弾性率であり、前記ベースゴム層に配置されたゴムは、トレッドセンター領域における弾性率が、トレッドショルダー領域における弾性率より高いことを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ベースゴム層における異なるゴム種の境界は傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記ベースゴム層のトレッドセンター領域に配置されたゴムはトレッドゴムと同等の弾性率を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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JP2009111352A JP5350875B2 (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 空気入りタイヤ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012183884A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤおよびその製造方法 |
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2009
- 2009-04-30 JP JP2009111352A patent/JP5350875B2/ja active Active
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