JP2002127713A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JP2002127713A JP2002127713A JP2000321332A JP2000321332A JP2002127713A JP 2002127713 A JP2002127713 A JP 2002127713A JP 2000321332 A JP2000321332 A JP 2000321332A JP 2000321332 A JP2000321332 A JP 2000321332A JP 2002127713 A JP2002127713 A JP 2002127713A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Abstract
(57)【要約】
【課題】 転がり抵抗を低減しつつ乗り心地と操縦安定
性とを両立する。 【解決手段】 トロイド状のカーカス6と、このカーカ
ス6の外側に配されたベルト層7を含むトレッド補強コ
ード層9とを具えた空気入りタイヤ1である。前記トレ
ッド補強コード層9の外側に配されたトレッドゴムTG
が、内側のベースゴム部G1と、外側に配されかつトレ
ッド面2aをなすキャップゴム部G2とを含む。前記ベ
ースゴム部G1は、タイヤ軸方向の両外側に配された側
部ベースゴム部G1aと、この側部ベースゴム部G1a
の間に配された中間ベースゴム部G1bとからなる。前
記キャップゴム部G2のJISデュロメータA硬さを6
0〜80度、かつ前記中間ベースゴム部G1bのJIS
デュロメータA硬さを50〜65度、しかも前記側部ベ
ースゴム部G1aのJISデュロメータA硬さを35〜
45度とする。
性とを両立する。 【解決手段】 トロイド状のカーカス6と、このカーカ
ス6の外側に配されたベルト層7を含むトレッド補強コ
ード層9とを具えた空気入りタイヤ1である。前記トレ
ッド補強コード層9の外側に配されたトレッドゴムTG
が、内側のベースゴム部G1と、外側に配されかつトレ
ッド面2aをなすキャップゴム部G2とを含む。前記ベ
ースゴム部G1は、タイヤ軸方向の両外側に配された側
部ベースゴム部G1aと、この側部ベースゴム部G1a
の間に配された中間ベースゴム部G1bとからなる。前
記キャップゴム部G2のJISデュロメータA硬さを6
0〜80度、かつ前記中間ベースゴム部G1bのJIS
デュロメータA硬さを50〜65度、しかも前記側部ベ
ースゴム部G1aのJISデュロメータA硬さを35〜
45度とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリップ性能と燃
費性能とを両立しうる空気入りタイヤに関する。
費性能とを両立しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
高速道路網の発達、自動車の高出力化に伴い、空気入り
タイヤにあってもさらなる高速耐久性能、とりわけ高速
走行時のグリップ性能の向上が望まれている一方で、地
球環境問題を改善するために省資源化が進められてお
り、転がり抵抗を低減し、車両の燃費を向上させること
も同時に要求されている。
高速道路網の発達、自動車の高出力化に伴い、空気入り
タイヤにあってもさらなる高速耐久性能、とりわけ高速
走行時のグリップ性能の向上が望まれている一方で、地
球環境問題を改善するために省資源化が進められてお
り、転がり抵抗を低減し、車両の燃費を向上させること
も同時に要求されている。
【0003】発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、トレ
ッド部に配されるトレッドゴムを、内側のベースゴム部
と、その外側に配されかつトレッド面をなすキャップゴ
ム部とを含んで構成するとともに、ベースゴム部を、タ
イヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部と、こ
の側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴム部と
から構成しかつそれらのゴム硬さを適切に規制すること
により、高いグリップ性能と低い転がり抵抗とを両立し
うることを見出した。
ッド部に配されるトレッドゴムを、内側のベースゴム部
と、その外側に配されかつトレッド面をなすキャップゴ
ム部とを含んで構成するとともに、ベースゴム部を、タ
イヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部と、こ
の側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴム部と
から構成しかつそれらのゴム硬さを適切に規制すること
により、高いグリップ性能と低い転がり抵抗とを両立し
うることを見出した。
【0004】以上のように本発明は、転がり抵抗を低減
しつつ乗り心地と操縦安定性とを両立しうる空気入りタ
イヤを提供することを目的としている。
しつつ乗り心地と操縦安定性とを両立しうる空気入りタ
イヤを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る
カーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつト
レッド部の内部に配されたベルト層を含むトレッド補強
コード層とを具えた空気入りタイヤであって、前記トレ
ッド補強コード層の外側に配されたトレッドゴムが、内
側のベースゴム部と、外側に配されかつトレッド面をな
すキャップゴム部とを含み、かつ前記ベースゴム部は、
タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部と、
この側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴム部
とからなるとともに、前記キャップゴム部のJISデュ
ロメータA硬さを60〜80度、かつ前記中間ベースゴ
ム部のJISデュロメータA硬さを65〜75度、しか
も前記側部ベースゴム部のJISデュロメータA硬さを
45〜60度としたことを特徴としている。
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る
カーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつト
レッド部の内部に配されたベルト層を含むトレッド補強
コード層とを具えた空気入りタイヤであって、前記トレ
ッド補強コード層の外側に配されたトレッドゴムが、内
側のベースゴム部と、外側に配されかつトレッド面をな
すキャップゴム部とを含み、かつ前記ベースゴム部は、
タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部と、
この側部ベースゴム部の間に配された中間ベースゴム部
とからなるとともに、前記キャップゴム部のJISデュ
ロメータA硬さを60〜80度、かつ前記中間ベースゴ
ム部のJISデュロメータA硬さを65〜75度、しか
も前記側部ベースゴム部のJISデュロメータA硬さを
45〜60度としたことを特徴としている。
【0006】なお本明細書において、JISデュロメー
タA硬さは、JIS−K6253に基づくデュロメータ
ータイプAによる硬さとして定義する。
タA硬さは、JIS−K6253に基づくデュロメータ
ータイプAによる硬さとして定義する。
【0007】また前記側部ベースゴム部は、そのタイヤ
軸方向の長さがトレッド接地巾の8〜30%であること
が好ましい。さらに前記トレッド補強コード層は、前記
ベルト層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配さ
れかつ1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コー
ドをトッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方
向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回することによ
り形成したバンド層とを含むことにより、さらに操縦安
定性を向上しうる。
軸方向の長さがトレッド接地巾の8〜30%であること
が好ましい。さらに前記トレッド補強コード層は、前記
ベルト層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配さ
れかつ1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コー
ドをトッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方
向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回することによ
り形成したバンド層とを含むことにより、さらに操縦安
定性を向上しうる。
【0008】また前記中間ベースゴム部のJISデュロ
メータA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロメ
ータA硬さと異ならせることができ、前記中間ベースゴ
ム部のJISデュロメータA硬さが、前記キャップゴム
部のJISデュロメータA硬さよりも小であることが望
ましい。
メータA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロメ
ータA硬さと異ならせることができ、前記中間ベースゴ
ム部のJISデュロメータA硬さが、前記キャップゴム
部のJISデュロメータA硬さよりも小であることが望
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤの右半分断面図(左半分も内部構造については対称に
現れる。)を示している。図において、空気入りタイヤ
1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビー
ド部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカ
ス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配
されたベルト層7を含むトレッド補強コード層9とを具
え、本例では扁平率が50%以下の乗用車用のものが例
示されている。
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤの右半分断面図(左半分も内部構造については対称に
現れる。)を示している。図において、空気入りタイヤ
1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビー
ド部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカ
ス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配
されたベルト層7を含むトレッド補強コード層9とを具
え、本例では扁平率が50%以下の乗用車用のものが例
示されている。
【0010】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例で
はポリエステルコードが採用されているが、これ以外に
もナイロン、レーヨンなどの有機繊維コード、さらには
スチールコードなども採用しうる。また前記カーカスプ
ライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経
てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この
本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻りをタイヤ
軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有
する。なおカーカスプライ6Aの本体部6aの内側には
空気を透過しにくいゴムからなるインナーライナーiが
配されている。
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例で
はポリエステルコードが採用されているが、これ以外に
もナイロン、レーヨンなどの有機繊維コード、さらには
スチールコードなども採用しうる。また前記カーカスプ
ライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経
てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この
本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻りをタイヤ
軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有
する。なおカーカスプライ6Aの本体部6aの内側には
空気を透過しにくいゴムからなるインナーライナーiが
配されている。
【0011】前記カーカスプライ6Aの折返し部6b
は、その端部を、模様、突起を除くタイヤ軸方向最外側
の総巾位置Mよりもタイヤ半径方向外側に位置させたい
わゆるハイターンアップ構造としたものを例示する。本
例の折返し部6bの外端6beは、前記ベルト層7と前
記本体部6aとの間に挟まれて終端している。このよう
な構造を採用することにより、サイドウォール部3にプ
ライを2層に重ねて配することができ、タイヤの横剛性
を高め、操縦安定性を向上しうる他、転がり抵抗の低減
にも役立つ。また前記本体部6aと折返し部6bとの間
には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのび
かつ例えば硬質のゴム材からなるビードエーペックス1
2が配されることによりビード部4が補強される。
は、その端部を、模様、突起を除くタイヤ軸方向最外側
の総巾位置Mよりもタイヤ半径方向外側に位置させたい
わゆるハイターンアップ構造としたものを例示する。本
例の折返し部6bの外端6beは、前記ベルト層7と前
記本体部6aとの間に挟まれて終端している。このよう
な構造を採用することにより、サイドウォール部3にプ
ライを2層に重ねて配することができ、タイヤの横剛性
を高め、操縦安定性を向上しうる他、転がり抵抗の低減
にも役立つ。また前記本体部6aと折返し部6bとの間
には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのび
かつ例えば硬質のゴム材からなるビードエーペックス1
2が配されることによりビード部4が補強される。
【0012】さらに本実施形態では、前記ビードエーペ
ックス12と前記折返し部6bとの間に、補強層13を
配したものが例示される。この補強層13は、例えば金
属コード又は有機繊維コードをタイヤ半径方向に対して
15〜30゜で配列したコードプライからなり、ビード
部4の曲げ剛性とともに周方向剛性を高め、転がり抵抗
の低減に寄与しうる。なお補強層13の内端13iはビ
ードコア5の近傍に位置するとともに、外端13oは、
タイヤ断面高さの40〜60%の高さに設定することが
望ましい。
ックス12と前記折返し部6bとの間に、補強層13を
配したものが例示される。この補強層13は、例えば金
属コード又は有機繊維コードをタイヤ半径方向に対して
15〜30゜で配列したコードプライからなり、ビード
部4の曲げ剛性とともに周方向剛性を高め、転がり抵抗
の低減に寄与しうる。なお補強層13の内端13iはビ
ードコア5の近傍に位置するとともに、外端13oは、
タイヤ断面高さの40〜60%の高さに設定することが
望ましい。
【0013】前記トレッド補強コード層9は、本例では
前記ベルト層7と、その外側に配されたバンド層8とを
含むものが例示される。
前記ベルト層7と、その外側に配されたバンド層8とを
含むものが例示される。
【0014】前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ
赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した少
なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向の内、外2枚の
ベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する
向きに重ね合わせて構成している。なお、半径方向内の
ベルトプライ7Aは、外のベルトプライ7Bに比べ巾広
に形成され、端部における著しい剛性段差の発生を防止
している。前記ベルトコードは、本例ではスチールコー
ドからなるが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊
維コードも必要に応じて用いうる。
赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した少
なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向の内、外2枚の
ベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する
向きに重ね合わせて構成している。なお、半径方向内の
ベルトプライ7Aは、外のベルトプライ7Bに比べ巾広
に形成され、端部における著しい剛性段差の発生を防止
している。前記ベルトコードは、本例ではスチールコー
ドからなるが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊
維コードも必要に応じて用いうる。
【0015】前記バンド層8は、例えば図2(A)に示
すように複数本の有機繊維コード10を平行に引き揃え
かつこれをトッピングゴム20により被覆した例えば5
〜15mm程度の小巾の帯状プライ11を、前記有機繊維
コード10がタイヤ周方向に対して5度以下の角度とな
るようにベルト層7の上に螺旋状に巻回することにより
形成される。前記帯状プライ11は、使用する有機繊維
コード10の太さ、ベルト層の巾等により埋設するコー
ド本数を適宜変更することができる他、図2(B)に示
すように1本のバンドコード10をゴム被覆したもので
も良い。
すように複数本の有機繊維コード10を平行に引き揃え
かつこれをトッピングゴム20により被覆した例えば5
〜15mm程度の小巾の帯状プライ11を、前記有機繊維
コード10がタイヤ周方向に対して5度以下の角度とな
るようにベルト層7の上に螺旋状に巻回することにより
形成される。前記帯状プライ11は、使用する有機繊維
コード10の太さ、ベルト層の巾等により埋設するコー
ド本数を適宜変更することができる他、図2(B)に示
すように1本のバンドコード10をゴム被覆したもので
も良い。
【0016】本例のバンド層8は、前記ベルト層7の略
全巾を覆う第1のバンドプライ8Aと、この第1のバン
ドプライ8Aの内側に配されかつ前記ベルト層7の端部
分だけを覆う第2のバンドプライ8Bとを含んで構成さ
れたものを示す。このようなバンド層8は、ベルト層7
の半径方向の動き、とりわけ高速走行時のベルト層7の
端部が遠心力により浮き上がるリフティングを抑制し、
トレッド部2の変形を防止する。このようなトレッド部
2の変形防止は、接地時におけるトレッド部2の路面に
対する抵抗を減じ、グリップ性能の向上に役立つ他、内
部発熱を抑制できるため転がり抵抗の低減にも寄与しう
る。またバンド層8は、有機繊維コード10よりなるた
め、トレッド部2の剛性を過度に高めることがないた
め、乗り心地を損なわずに操縦安定性の向上に寄与しう
る。なおトレッド補強コード層9は、バンド層8を省き
前記ベルト層7のみから構成しうるのは言うまでもな
い。
全巾を覆う第1のバンドプライ8Aと、この第1のバン
ドプライ8Aの内側に配されかつ前記ベルト層7の端部
分だけを覆う第2のバンドプライ8Bとを含んで構成さ
れたものを示す。このようなバンド層8は、ベルト層7
の半径方向の動き、とりわけ高速走行時のベルト層7の
端部が遠心力により浮き上がるリフティングを抑制し、
トレッド部2の変形を防止する。このようなトレッド部
2の変形防止は、接地時におけるトレッド部2の路面に
対する抵抗を減じ、グリップ性能の向上に役立つ他、内
部発熱を抑制できるため転がり抵抗の低減にも寄与しう
る。またバンド層8は、有機繊維コード10よりなるた
め、トレッド部2の剛性を過度に高めることがないた
め、乗り心地を損なわずに操縦安定性の向上に寄与しう
る。なおトレッド補強コード層9は、バンド層8を省き
前記ベルト層7のみから構成しうるのは言うまでもな
い。
【0017】前記トレッド補強コード層9の外側に配さ
れたトレッドゴムTGは、内側のベースゴム部G1と、
その外側に配されかつトレッド面2aをなすキャップゴ
ム部G2とを含み、本例ではトレッドゴムTGが前記ベ
ースゴム部G1と前記キャップゴム部G2とからなる2
層構造をなすとともに、その端縁に断面略三角形状のウ
イングゴム部G3を配したものを例示している。なおサ
イドウォール部3には、前記カーカス6の外面にサイド
ウォールゴムG4が、またビード部5にはビードゴムG
5がそれぞれ配されている。
れたトレッドゴムTGは、内側のベースゴム部G1と、
その外側に配されかつトレッド面2aをなすキャップゴ
ム部G2とを含み、本例ではトレッドゴムTGが前記ベ
ースゴム部G1と前記キャップゴム部G2とからなる2
層構造をなすとともに、その端縁に断面略三角形状のウ
イングゴム部G3を配したものを例示している。なおサ
イドウォール部3には、前記カーカス6の外面にサイド
ウォールゴムG4が、またビード部5にはビードゴムG
5がそれぞれ配されている。
【0018】前記キャップゴム部G2は、JISデュロ
メータA硬さが60〜80度のゴム材により形成されて
いる。前記キャップゴム部G2のJISデュロメータA
硬さが60度未満の場合、特に高速走行時においてトレ
ッド面2aの剛性が不足するため、キャップゴム部G2
がせり出すなどその変形が大きくなり高いグリップ性能
が得られない他、内部発熱が大きくなって転がり抵抗が
悪化する。逆にキャップゴム部G2のJISデュロメー
タA硬さが80度を超える場合には、著しい乗り心地の
悪化を招くため好ましくない。このような観点より、キ
ャップゴム部G2のJISデュロメータA硬さは、より
好ましくは64〜80度、さらに好ましくは68〜75
度とすることが望ましい。
メータA硬さが60〜80度のゴム材により形成されて
いる。前記キャップゴム部G2のJISデュロメータA
硬さが60度未満の場合、特に高速走行時においてトレ
ッド面2aの剛性が不足するため、キャップゴム部G2
がせり出すなどその変形が大きくなり高いグリップ性能
が得られない他、内部発熱が大きくなって転がり抵抗が
悪化する。逆にキャップゴム部G2のJISデュロメー
タA硬さが80度を超える場合には、著しい乗り心地の
悪化を招くため好ましくない。このような観点より、キ
ャップゴム部G2のJISデュロメータA硬さは、より
好ましくは64〜80度、さらに好ましくは68〜75
度とすることが望ましい。
【0019】前記ベースゴム部G1は、本例では前記キ
ャップゴム部G2のタイヤ半径方向内側に配され、タイ
ヤ軸方向の両端部が前記トレッド補強コード層9をタイ
ヤ軸方向外側に越えかつ先細状をなし前記ウイングゴム
部G3に接続されている。また前記ベースゴム部G1
は、タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部
G1aと、この側部ベースゴム部G1a、G1a(図1
では一方のみ図示)の間に配された中間ベースゴム部G
1bとから構成される。
ャップゴム部G2のタイヤ半径方向内側に配され、タイ
ヤ軸方向の両端部が前記トレッド補強コード層9をタイ
ヤ軸方向外側に越えかつ先細状をなし前記ウイングゴム
部G3に接続されている。また前記ベースゴム部G1
は、タイヤ軸方向の両外側に配された側部ベースゴム部
G1aと、この側部ベースゴム部G1a、G1a(図1
では一方のみ図示)の間に配された中間ベースゴム部G
1bとから構成される。
【0020】そして前記中間ベースゴム部G1bのJI
SデュロメータA硬さを65〜75度とし、しかも前記
側部ベースゴム部G1aのJISデュロメータA硬さを
45〜60度としている。このように、前記キャップゴ
ム部G2、中間ベースゴム部G1b、側部ベースゴム部
G1aのそれぞれのJISデュロメータA硬さゴム硬さ
を限定することにより、高いグリップ性能を発揮しつつ
必要な乗り心地を確保しうる他、ベースゴム部G1の局
部的なゴム変形によるエネルギーロスを防止でき転がり
抵抗を減じうる。即ち、高速走行時には、トレッド中央
部のせり出し変形が生じ易いが、中間ベースゴム部G1
bのゴム硬さを限定することにより、このような変形を
防止し、高いグリップ性能が発揮できかつ転がり抵抗を
低減しうる。
SデュロメータA硬さを65〜75度とし、しかも前記
側部ベースゴム部G1aのJISデュロメータA硬さを
45〜60度としている。このように、前記キャップゴ
ム部G2、中間ベースゴム部G1b、側部ベースゴム部
G1aのそれぞれのJISデュロメータA硬さゴム硬さ
を限定することにより、高いグリップ性能を発揮しつつ
必要な乗り心地を確保しうる他、ベースゴム部G1の局
部的なゴム変形によるエネルギーロスを防止でき転がり
抵抗を減じうる。即ち、高速走行時には、トレッド中央
部のせり出し変形が生じ易いが、中間ベースゴム部G1
bのゴム硬さを限定することにより、このような変形を
防止し、高いグリップ性能が発揮できかつ転がり抵抗を
低減しうる。
【0021】ここで、前記中間ベースゴム部G1bのJ
ISデュロメータA硬さが65度未満の場合、該中間ベ
ースゴム部G1bの変形が大きくなり発熱等のエネルギ
ーロスが生じ易い他、キャップゴム部G2との界面強度
が低下し、高速耐久性が悪化する。逆に中間ベースゴム
部G1bのJISデュロメータA硬さが75度を超える
場合には、該中間ベースゴム部G1bの変形が小さくな
り過ぎてキャップゴム部G2の負荷が大きなため、該キ
ャップゴム部G2の耐摩耗性能が低下するという不具合
がある。このような観点より、前記中間ベースゴム部G
1bのJISデュロメータA硬さは、より好ましくは6
8〜73度とすることが望ましい。
ISデュロメータA硬さが65度未満の場合、該中間ベ
ースゴム部G1bの変形が大きくなり発熱等のエネルギ
ーロスが生じ易い他、キャップゴム部G2との界面強度
が低下し、高速耐久性が悪化する。逆に中間ベースゴム
部G1bのJISデュロメータA硬さが75度を超える
場合には、該中間ベースゴム部G1bの変形が小さくな
り過ぎてキャップゴム部G2の負荷が大きなため、該キ
ャップゴム部G2の耐摩耗性能が低下するという不具合
がある。このような観点より、前記中間ベースゴム部G
1bのJISデュロメータA硬さは、より好ましくは6
8〜73度とすることが望ましい。
【0022】また前記側部ベースゴム部G1aのJIS
デュロメータA硬さが45度未満の場合、該側部ベース
ゴム部G1aの動きが大きくなり、該側部ベースゴム部
G1aとキャップゴム部G2との界面強度が低下すると
いう不具合があり、逆にJISデュロメータA硬さが4
5度を超える場合、乗り心地が大巾に悪化するという不
具合がある。このような観点より、前記側部ベースゴム
部G1aのJISデュロメータA硬さは、より好ましく
は50〜55度とすることが望ましいものである。
デュロメータA硬さが45度未満の場合、該側部ベース
ゴム部G1aの動きが大きくなり、該側部ベースゴム部
G1aとキャップゴム部G2との界面強度が低下すると
いう不具合があり、逆にJISデュロメータA硬さが4
5度を超える場合、乗り心地が大巾に悪化するという不
具合がある。このような観点より、前記側部ベースゴム
部G1aのJISデュロメータA硬さは、より好ましく
は50〜55度とすることが望ましいものである。
【0023】なお前記中間ベースゴム部G1bのJIS
デュロメータA硬さは、前記キャップゴム部G2のJI
SデュロメータA硬さと同じにも設定することができる
が、好ましくは該中間ベースゴム部G1bのJISデュ
ロメータA硬さが、前記キャップゴム部G2のJISデ
ュロメータA硬さよりも小、より好ましくはキャップゴ
ム部G2のJISデュロメータA硬さと中間ベースゴム
部G1bのJISデュロメータA硬さの差が0よりも大
かつ5度以下であることが望ましい。これにより、さら
に高速耐久性を向上することができる。
デュロメータA硬さは、前記キャップゴム部G2のJI
SデュロメータA硬さと同じにも設定することができる
が、好ましくは該中間ベースゴム部G1bのJISデュ
ロメータA硬さが、前記キャップゴム部G2のJISデ
ュロメータA硬さよりも小、より好ましくはキャップゴ
ム部G2のJISデュロメータA硬さと中間ベースゴム
部G1bのJISデュロメータA硬さの差が0よりも大
かつ5度以下であることが望ましい。これにより、さら
に高速耐久性を向上することができる。
【0024】また前記キャップゴム部G2は、本例では
トレッド面2aから該トレッド面2aを凹設したトレッ
ド溝14の溝底よりもタイヤ半径方向内側までを占める
ものを例示している。またキャップゴム部G2は、トレ
ッド面2aではトレッド接地端Eをタイヤ軸方向外側に
超え前記ウイングゴム部G3に接続されている。さらに
キャップゴム部G2は、トレッド溝14の部分を除き略
一定厚さをなし、タイヤ赤道Cの位置において、このキ
ャップゴム部G2の厚さt1と全トレッドゴム厚さtと
の比(t1/t)が、例えば0.95〜0.50、より
好ましくは0.90〜0.70程度に設定される。前記
比(t1/t)が0.50未満であると、タイヤの摩耗
が進行すると、キャップゴム部G2が比較的早期に消失
してしまいタイヤ走行性能が変化するという不具合があ
り、逆に前記比(t1/t)が0.95を超えると、高
速走行時のグリップ性能が悪化し易いという問題があ
る。
トレッド面2aから該トレッド面2aを凹設したトレッ
ド溝14の溝底よりもタイヤ半径方向内側までを占める
ものを例示している。またキャップゴム部G2は、トレ
ッド面2aではトレッド接地端Eをタイヤ軸方向外側に
超え前記ウイングゴム部G3に接続されている。さらに
キャップゴム部G2は、トレッド溝14の部分を除き略
一定厚さをなし、タイヤ赤道Cの位置において、このキ
ャップゴム部G2の厚さt1と全トレッドゴム厚さtと
の比(t1/t)が、例えば0.95〜0.50、より
好ましくは0.90〜0.70程度に設定される。前記
比(t1/t)が0.50未満であると、タイヤの摩耗
が進行すると、キャップゴム部G2が比較的早期に消失
してしまいタイヤ走行性能が変化するという不具合があ
り、逆に前記比(t1/t)が0.95を超えると、高
速走行時のグリップ性能が悪化し易いという問題があ
る。
【0025】また前記側部ベースゴム部G1aのタイヤ
軸方向の長さGWが過度に小さすぎると、乗り心地が悪
化したり、上述の転がり抵抗の向上効果が十分に得られ
ない傾向があり、逆に前記長さGWが過度に大きい場合
には、中間ベースゴム部G1bの占める領域が減じられ
るため、グリップ性能が低下する傾向がある。このよう
な観点より、前記側部ベースゴム部G1aのタイヤ軸方
向の長さGWは、トレッド接地巾TWの例えば8〜40
%、より好ましくは10〜30%。さらに好ましくは1
5〜25%とし、前記トレッド補強コード層9の端部9
eを覆うことが望ましい。
軸方向の長さGWが過度に小さすぎると、乗り心地が悪
化したり、上述の転がり抵抗の向上効果が十分に得られ
ない傾向があり、逆に前記長さGWが過度に大きい場合
には、中間ベースゴム部G1bの占める領域が減じられ
るため、グリップ性能が低下する傾向がある。このよう
な観点より、前記側部ベースゴム部G1aのタイヤ軸方
向の長さGWは、トレッド接地巾TWの例えば8〜40
%、より好ましくは10〜30%。さらに好ましくは1
5〜25%とし、前記トレッド補強コード層9の端部9
eを覆うことが望ましい。
【0026】なお前記トレッド接地巾TWとは、タイヤ
を正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するととも
に正規荷重を作用させた状態の接地端E、E間のタイヤ
軸方向の距離とする。また「正規リム」とは、タイヤが
基づいている規格を含む規格体系において、当該規格が
タイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれ
ば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはE
TRTOであれば "Measuring Rim"とし、「正規内圧」
とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JA
TMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE L
OAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATIONPRESSURES" に
記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSU
RE" であるが、タイヤが乗用車用である場合には180
KPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づ
いている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ
毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負
荷能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIO
US COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ET
RTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
を正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填するととも
に正規荷重を作用させた状態の接地端E、E間のタイヤ
軸方向の距離とする。また「正規リム」とは、タイヤが
基づいている規格を含む規格体系において、当該規格が
タイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれ
ば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはE
TRTOであれば "Measuring Rim"とし、「正規内圧」
とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JA
TMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE L
OAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATIONPRESSURES" に
記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSU
RE" であるが、タイヤが乗用車用である場合には180
KPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づ
いている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ
毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負
荷能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIO
US COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ET
RTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0027】また上述のようなトレッドゴムTGは、多
層式ヘッドを具えた押出機により、例えば図3に示す如
く、前記キャップゴム部G2と、そのタイヤ半径方向内
側に配された側部ベースゴム部G1a、中間ベースゴム
部G1bと、ウイングゴム部G4と、前記ベースゴム部
G1の内側に小厚さで配されたトレッド補強コード層9
との接着性向上用のアンダーゴムGuとを連続してかつ
一体に押し出した一体押出し品Uを成形し、かつこの一
体押出し品UをトレッドゴムTGとして用いてタイヤの
生カバーを成形することにより、生産性の低下を損なわ
ずに能率良く生産しうる。
層式ヘッドを具えた押出機により、例えば図3に示す如
く、前記キャップゴム部G2と、そのタイヤ半径方向内
側に配された側部ベースゴム部G1a、中間ベースゴム
部G1bと、ウイングゴム部G4と、前記ベースゴム部
G1の内側に小厚さで配されたトレッド補強コード層9
との接着性向上用のアンダーゴムGuとを連続してかつ
一体に押し出した一体押出し品Uを成形し、かつこの一
体押出し品UをトレッドゴムTGとして用いてタイヤの
生カバーを成形することにより、生産性の低下を損なわ
ずに能率良く生産しうる。
【0028】
【実施例】タイヤサイズが225/50R16でありか
つ図1、表1に示す乗用車用空気入りラジアルタイヤを
試作し(比較例、実施例)、転がり抵抗、乗り心地、操
縦安定性について次のような条件でテストを行った。な
お比較例1のタイヤは、トレッドゴムを1層構造とした
単一のゴムから構成されたものである。
つ図1、表1に示す乗用車用空気入りラジアルタイヤを
試作し(比較例、実施例)、転がり抵抗、乗り心地、操
縦安定性について次のような条件でテストを行った。な
お比較例1のタイヤは、トレッドゴムを1層構造とした
単一のゴムから構成されたものである。
【0029】<転がり抵抗> ドラム(外径:1706.6mm、軸方向の巾:500m
m)を有する転がり抵抗試験機を用い、各供試タイヤを
5.5J×14の正規リムに装着し、内圧200kPa
で速度80km/h、荷重400kNで転がり抵抗を測定
し、比較例1のタイヤを100とする指数で表示した。
指数は小さい方が良好である。
m)を有する転がり抵抗試験機を用い、各供試タイヤを
5.5J×14の正規リムに装着し、内圧200kPa
で速度80km/h、荷重400kNで転がり抵抗を測定
し、比較例1のタイヤを100とする指数で表示した。
指数は小さい方が良好である。
【0030】<乗り心地、グリップ性能>供試タイヤを
リム(7J×16)にリム組みして内圧250kPaを
充填し国産乗用車(2500ccのFR車)の4輪に装
着し、ドライアスファルト路面のテストコースを高速直
進、高速旋回走行を行い、ドライバーのフィーリングに
てトレッド面の路面に対するグリップ感と乗り心地と
を、それぞれ比較例1を「6」とする10点法により評
価を行った。数値が大きいほど良好である。
リム(7J×16)にリム組みして内圧250kPaを
充填し国産乗用車(2500ccのFR車)の4輪に装
着し、ドライアスファルト路面のテストコースを高速直
進、高速旋回走行を行い、ドライバーのフィーリングに
てトレッド面の路面に対するグリップ感と乗り心地と
を、それぞれ比較例1を「6」とする10点法により評
価を行った。数値が大きいほど良好である。
【0031】<H/Sレベル>リム(5.5JJ×1
4)にリム組みしかつ内圧200kPaを充填するとと
もに、ドラム試験機を用いてECE30により規定され
た荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード
方式により実施した。テストは、逐次走行速度を上昇さ
せるとともに、タイヤが破壊したときの速度を測定し
た。評価は比較例1を100とする指数で表示してお
り、数値が大きい程、良好である。テストの結果などを
表1に示す。
4)にリム組みしかつ内圧200kPaを充填するとと
もに、ドラム試験機を用いてECE30により規定され
た荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード
方式により実施した。テストは、逐次走行速度を上昇さ
せるとともに、タイヤが破壊したときの速度を測定し
た。評価は比較例1を100とする指数で表示してお
り、数値が大きい程、良好である。テストの結果などを
表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】テストの結果、実施例のものは転がり抵抗
とグリップ性能とを両立していることが確認できる。
とグリップ性能とを両立していることが確認できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは、トレッド面をなしかつゴム硬さを規制したキ
ャップゴム部により高速走行時のグリップ性能を向上で
きかつ転がり抵抗をも低減しうる。
タイヤは、トレッド面をなしかつゴム硬さを規制したキ
ャップゴム部により高速走行時のグリップ性能を向上で
きかつ転がり抵抗をも低減しうる。
【0035】また請求項2記載の発明のように、前記側
部ベースゴム部のタイヤ軸方向の長さをトレッド接地巾
に対して規制したときには、グリップ性能と低転がり抵
抗とをさらにバランス良く向上しうる。また請求項3記
載の発明の如く、前記トレッド補強コード層を、ベルト
層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつ
1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コードをト
ッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方向に対
して5度以下の角度で螺旋状に巻回することにより形成
したバンド層とを含むことにより、乗り心地を損なわず
かつ高速走行時のトレッド部の変形を最小限に抑えるこ
とによりグリップ性能を増し、内部摩擦と接地抵抗を減
じてさらに転がり抵抗を低減しうる。
部ベースゴム部のタイヤ軸方向の長さをトレッド接地巾
に対して規制したときには、グリップ性能と低転がり抵
抗とをさらにバランス良く向上しうる。また請求項3記
載の発明の如く、前記トレッド補強コード層を、ベルト
層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつ
1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コードをト
ッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方向に対
して5度以下の角度で螺旋状に巻回することにより形成
したバンド層とを含むことにより、乗り心地を損なわず
かつ高速走行時のトレッド部の変形を最小限に抑えるこ
とによりグリップ性能を増し、内部摩擦と接地抵抗を減
じてさらに転がり抵抗を低減しうる。
【図1】本実施形態の空気入りタイヤを例示する右半分
断面図である。
断面図である。
【図2】(A)、(B)は帯状プライを例示する斜視図
である。
である。
【図3】生トレッドゴムを例示する右半分断面図であ
る。
る。
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a カーカスプライの本体部 6b カーカスプライの折返し部 7 ベルト層 8 バンド層 9 トレッド補強コード層 TG トレッドゴム G1 ベースゴム部 G1a 側部ベースゴム部 G1b 中間ベースゴム部 G2 キャップゴム部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 9/22 B60C 9/22 B
Claims (5)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベ
ルト層を含むトレッド補強コード層とを具えた空気入り
タイヤであって、 前記トレッド補強コード層の外側に配されたトレッドゴ
ムが、内側のベースゴム部と、外側に配されかつトレッ
ド面をなすキャップゴム部とを含み、 かつ前記ベースゴム部は、タイヤ軸方向の両外側に配さ
れた側部ベースゴム部と、この側部ベースゴム部の間に
配された中間ベースゴム部とからなるとともに、 前記キャップゴム部のJISデュロメータA硬さを60
〜80度、かつ前記中間ベースゴム部のJISデュロメ
ータA硬さを65〜75度、しかも前記側部ベースゴム
部のJISデュロメータA硬さを45〜60度としたこ
とを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記側部ベースゴム部は、そのタイヤ軸方
向の長さがトレッド接地巾の8〜30%であることを特
徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記トレッド補強コード層は、前記ベルト
層と、このベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつ
1本又は平行に配列された複数本の有機繊維コードをト
ッピングゴムで被覆した帯状プライをタイヤ周方向に対
して5度以下の角度で螺旋状に巻回することにより形成
したバンド層とを含むことを特徴とする請求項1又は2
記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記中間ベースゴム部のJISデュロメー
タA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロメータ
A硬さと異なることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】前記中間ベースゴム部のJISデュロメー
タA硬さが、前記キャップゴム部のJISデュロメータ
A硬さよりも小であることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321332A JP3559520B2 (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 空気入りタイヤ |
DE60125126T DE60125126T2 (de) | 2000-10-18 | 2001-10-17 | Luftreifen |
EP01124799A EP1199192B1 (en) | 2000-10-18 | 2001-10-17 | Pneumatic tire |
US09/978,702 US6991014B2 (en) | 2000-10-18 | 2001-10-18 | Pneumatic tire comprising cap and base and spirally wound cord |
US11/214,767 US20050284554A1 (en) | 2000-10-18 | 2005-08-31 | Pneumatic tire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321332A JP3559520B2 (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002127713A true JP2002127713A (ja) | 2002-05-08 |
JP3559520B2 JP3559520B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=18799476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000321332A Expired - Fee Related JP3559520B2 (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-20 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004050869A (ja) * | 2002-07-16 | 2004-02-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2007196895A (ja) * | 2006-01-27 | 2007-08-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ランフラットタイヤ |
JP2008195099A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2010260407A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2012086663A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
KR20190077462A (ko) * | 2017-04-17 | 2019-07-03 | 요코하마 고무 가부시키가이샤 | 공기입 타이어 |
CN116494686A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-07-28 | 肇庆骏鸿实业有限公司 | 一种特种漂移轮胎及其制造方法 |
-
2000
- 2000-10-20 JP JP2000321332A patent/JP3559520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004050869A (ja) * | 2002-07-16 | 2004-02-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2007196895A (ja) * | 2006-01-27 | 2007-08-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ランフラットタイヤ |
JP2008195099A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2010260407A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2012086663A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
KR20190077462A (ko) * | 2017-04-17 | 2019-07-03 | 요코하마 고무 가부시키가이샤 | 공기입 타이어 |
KR102215744B1 (ko) * | 2017-04-17 | 2021-02-16 | 요코하마 고무 가부시키가이샤 | 공기입 타이어 |
CN116494686A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-07-28 | 肇庆骏鸿实业有限公司 | 一种特种漂移轮胎及其制造方法 |
CN116494686B (zh) * | 2023-04-26 | 2023-11-24 | 肇庆骏鸿实业有限公司 | 一种特种漂移轮胎及其制造方法 |
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JP3559520B2 (ja) | 2004-09-02 |
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