JP2010259621A - 美容用マスク - Google Patents

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Yoshihiro Tokunaga
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Abstract

【課題】装着が容易で、引き上げ効果の良好な美容用マスク。
【解決手段】ポリエステルを含有し伸縮性を有するシート状基材からなり、口の周り及び頬を覆い、口角及び頬を耳に向かって引張する第一の引張体20と、第一の引張体20の下部に、下顎を覆い下顎を顎先から耳に向かって引張する第二の引張体40とを設け、前記第一の引張体20には一対の第一の耳掛け部30を設け、前記第二の引張体40には一対の第二の耳掛け部50を設け、前記第一の引張体20と前記第二の引張体40との間には、両側端から中心に向かう切込み部60を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、美容用マスクに関する。
従来、顔面の肌に潤いや張りを与えるため、様々な美容用品が用いられている。かかる美容用品としては、皮膚化粧料や、ペースト状のパック剤等がある。近年では、皮膚化粧料等を含浸させた美容用マスクにより、顔面、特に目元、口元、首筋等の肌の手入れが行われている。
一般的に、美容用マスクとしては、例えば、フェイスシート、フェイスマスク等と呼ばれ、顔面を覆える程度の大きさに成形した吸水性のシート状基材が知られており、このフェイスマスク等には化粧料等が含浸されている。例えば、マスク状に成形したシート片に美容液を含浸させた顔用マスクが提案されている。この顔用マスクは、シート片の両頬部付近にシート片を折り返して重ね合わせるための切込み部が形成されている(例えば、特許文献1、2)。このような美容用マスクは、顔面に密着させることで、顔肌への化粧料の浸透を図っている。
また、例えば、顔面を覆うフェイスシートの下側部に顎部を被覆する延長片と該延長片に連接して首筋を被覆するカバーシートを一体に成形したフェイスシート化粧品が提案されている。このフェイスシート化粧品は、フェイスシートとカバーシートに耳掛け用の切込み部が設けられている(例えば、特許文献3)。このようなフェイスシート化粧品は、耳掛け部を設けることで、顔面に貼り付けた後に、顔面や首筋からの剥離防止を図っている。
美容用マスクの別の形態として、例えば、内側に医療用シリコン又は粘着性のあるシートや粘着剤を付着させ、頬の肉を頭頂部に向けて引き上げるホホアゲマスクが提案されている(例えば、特許文献4)。このホホアゲマスクは、物理的に頬を引き上げることを繰り返し行うことで、頬が上がった状態を保つことを目的としている。
特開2006−15049号公報 特開2004−97785号公報 特許第3789431号公報 特開2006−43255号公報
しかしながら、特許文献1〜3の技術では、化粧料等を肌に長時間保持することはできるものの、その効果は化粧料に由来するもののみであり、頬のたるみ等の矯正は不十分であった。加えて、従来のフェイスシートは、顔面の凹凸に併せてシート基材の重なりを調整する等、装着が煩雑であった。また、特許文献4のように、単に頬を上方に引き上げても、口元に笑みを浮かべたような美しいフェイスラインを実現できず、満足できる引き上げ効果を得られなかった。
そこで、本発明は、装着が容易で、引き上げ効果の良好な美容用マスクを目的とする。
本発明の美容用マスクは、伸縮性を有するシート状基材からなり、口の周り及び頬を覆い、口角及び頬を耳に向かって引張する第一の引張体と、第一の引張体の下部に設けられ、下顎を覆い、下顎を顎先から耳に向かって引張する第二の引張体とを有し、前記シート状基材は、ポリエステルの単繊維又はポリエステルを含む複合繊維であり、前記第一の引張体には、一対の第一の耳掛け部が設けられ、前記第二の引張体には、一対の第二の耳掛け部が設けられ、前記第一の引張体と前記第二の引張体との間には、両側端から中心に向かう切込み部が設けられていることを特徴とする。
前記切込み部は、両側端に向かうに従って、その幅が広がるように形成されていることが好ましく、前記第一の耳掛け部は、中心から側端に向かうに従って、その幅が狭くなるように形成された略三角形の孔と、前記略三角形の孔の頂点からさらに前記第一の引張体の側端に向かうように形成された切込み線とからなることが好ましく、前記第二の耳掛け部は、中心から側端に向かうに従って、その幅が狭くなるように形成された略三角形の孔と、前記略三角形の孔の頂点からさらに前記第二の引張体の側端に向かうように形成された切込み線とからなることが好ましい。顎先を露出させる顎先露出部が形成されていることが好ましく、口を露出させる口露出部が形成されていることが好ましく、皮膚化粧料を含浸させてなることがより好ましい。
本発明の美容用マスクによれば、容易に装着でき、かつ、引き上げ効果の向上が図れる。
本発明の一実施形態にかかる美容用マスクの平面図である。 図1の美容用マスクの第一の耳掛け部の拡大図である。 本発明の美容用マスクの装着状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる美容用マスクの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる美容用マスクの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる美容用マスクの平面図である。 引き上げ効果の測定系を説明する正面図である。 比較例4の美容用マスクの平面図である。 比較例5の美容用マスクの平面図である。 比較例6の美容用マスクの平面図である。
本発明の美容用マスクの一実施形態について、図1、2を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の美容用マスク10の平面図である。図2は、第一の耳掛け部30の拡大図である。図1に示すように、美容用マスク10は、第一の引張体20と第二の引張体40とを有し、第一の引張体20と第二の引張体40との間には、両側端から中心線Oに向かう切込み部60が形成されている。
第一の引張体20は、美容用マスク10を顔面に装着した際に、口の周り(口囲)及び頬を覆う形状であり、中心線Oから両側端に向かうに従い、その幅が狭くなるような略楕円形のシート状基材である。第一の引張体20には、一対の第一の耳掛け部30が設けられている。第一の引張体20の上部には、装着した際に鼻を露出する鼻露出部70が形成されている。また、第一の引張体20の略中央部には、装着した際に口を露出させる略楕円形の口露出部72が形成されている。
第二の引張体40は、第一の引張体20の下方に設けられ、美容用マスク10を顔面に装着した際に、下顎を覆う形状であり、中心線Oから両端に向かうに従って、その幅が狭くなるような略欠円形のシート状基材である。第二の引張体40には、一対の第二の耳掛け部50が設けられている。
第一の引張体20と第二の引張体40との接続部分の近傍には、装着した際に顎先を露出する顎先露出部74が形成されている。
図2に示すように、第一の耳掛け部30は、略三角形の三角孔31と略直線の延長切込み線33とで概略構成されている。三角孔31は、中心から第一の引張体20の側端22に向かうに従いその幅が狭くなるように形成されている。即ち、底辺35が中心線O側に位置され、頂点32が第一の引張体20の側端22に向かうように形成されている。延長切込み線33は頂点32から側端22に向かうように形成されている。延長切込み線33の先端には、延長切込み線33の先端が略垂直に接する補助切込み線34が形成されている。
なお、略三角形とは、各片が曲線で構成されたものや、頂点に隅切が形成されたり、Rが形成されたものをも含む概念である。
第二の耳掛け部50は、第一の耳掛け部30と同様に、略三角形の三角孔51と略直線の延長切込み線53とで概略構成されている。三角孔51は、その底辺55が中心線O側に位置され、頂点52が第二の引張体40の側端42に向かうように形成されている。延長切込み線53は頂点52から側端42に向かうように形成されている。延長切込み線53の先端には、延長切込み線53の先端が略垂直に接する補助切込み線54が形成されている。
シート状基材は、ポリエステルの単繊維又はポリエステルを含む複合繊維からなり、伸縮性を有するシート状の繊維である。伸縮性を有するシート状基材を用いることで、装着した際に口角、頬及び下顎を耳の方向に向かって引き上げ、かつ、引き上げた状態を維持できるためである。加えて、シート状基材は、ポリエステルの単繊維又はポリエステルを含む複合繊維からなることで、良好な伸縮性と保水性を発揮できる。
本発明において「伸縮性を有する」とは、下記の試験方法により測定される伸縮力が0.70cm以上であることをいう。伸縮力は、0.70〜3.00cmが好ましく、0.90〜2.22cmがより好ましく、1.10〜2.22cmがさらに好ましい。伸縮力が0.70cm未満であると、十分な引き上げ効果が得られないためである。伸縮力が0.70〜3.00cmであれば、十分な引き上げ効果を得られつつ、装着が容易であり、装着時の耳への負担が少ないためである。
伸縮力は、次のように測定できる。まず、シート状基材を縦5cm×幅2cmに切断して試験体とする。該試験体の一端に重り(300g)を吊るし、荷重を掛けて伸長させ、15分後の試験体の縦の長さ(A)を計測する。Aを計測後、試験体から重りを外し、5秒後に試験体の縦の長さ(B)を計測する。AとBとの値から、下記(1)式により伸縮力が求められる。
伸縮力(cm)=A(cm)−B(cm) ・・・・(1)
シート状基材としては、例えば、不織布を好適に用いることができる。不織布は、適度な伸縮性を有すると共に、保水性を有し、後述する皮膚化粧料を十分量含浸できるためである。
シート状基材として用いる不織布の種類は特に限定されないが、例えば、スパンボンド、メルトブロー、サーマルボンド、ケミカルボンド、スパンレース、ニードルパンチ等の公知の製造方法により得られる不織布が挙げられる。また、例えば、潜在捲縮性繊維を含む繊維ウェブをスパンレース法により繊維交絡処理に付し、交絡処理後の繊維ウェブを加熱により立体捲縮を発現させた不織布(以下、立体捲縮不織布という)が挙げられる。中でも、シート状基材としては、立体捲縮不織布が好ましい。立体捲縮不織布であれば、良好な伸縮性を有するため、より良好な引き上げ効果が得られる。このような立体捲縮不織布としては、例えば、特開2008−285433号公報に記載されているものが挙げられ、市販品としてJP−100(ダイワボウポリテック株式会社製)等が挙げられる。なお、立体捲縮とは、スパイラル状の湾曲又はカール、及びスタッフィングボックス型クリンパー等によって付与され、捲縮の屈曲部分が変形して丸みを帯びるに至った部分を指す。
シート状基材の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルの単繊維又はポリエステルを含む複合繊維が挙げられる。複合繊維としては、ポリエステルと、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、レーヨン等の合成繊維、綿(コットン)、絹等の天然繊維との複合繊維が挙げられる。中でも、PETの単繊維又は複合繊維(以下、総じてPET系繊維という)が好ましい。PET系繊維であれば、良好な伸縮性と保水性を発揮し、より良好な引き上げ効果が得られる。
このように、シート状基材を不織布、より好ましくはPET系繊維の不織布とすることで、不織布の良好な伸縮性により、美容用マスクの肌への密着性及び引き上げ効果の向上が図れる。
不織布の目付は特に限定されないが、例えば、30〜250g/mが好ましく、使用性の観点から、70〜150g/mがより好ましい。目付が30g/m未満であると、含浸させ得る化粧料の絶対量が少なくなると共に、手で持ったときの感じが軟弱となり、装着時の取り扱いが悪くなるおそれがある。加えて、弾力性が小さくなることに起因して、装着時に良好な着け心地を得られないことがある。目付が250g/mを超えると、厚くなりすぎて、装着する際に撚れやしわの発生なく密着させることが難しくなると共に、コスト高となる。
シート状基材の厚さは、シート状基材の材質や、使用性等を勘案して決定できる。例えば、シート状基材の厚さは、0.4〜2.0mmが好ましく、0.6〜1.0mmがより好ましい。上記範囲内であれば、美容用マスク10に必要な強度が維持されると共に、美容用マスク10の装着が容易である。
第一の引張体20の横方向の長さL1は、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、L1=240〜280mmの範囲とされる。第一の引張体20の幅W1は、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、80〜110mmの範囲とされる。
第二の引張体40の横方向の長さL2は、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、L2=240〜280mmの範囲とされる。第二の引張体40の幅W2は、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、40〜60mmの範囲とされる。
なお、L1とL2とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、装着時の耳への負担を緩和する観点から、L1とL2とは同一、あるいは、L1がL2よりも長いことが好ましい。
第一の引張体20と第二の引張体40とは、1枚のシート状基材を打ち抜いて成形したものでもよいし、第一の引張体20と第二の引張体40とを別々に成形した後、接続してもよい。中でも、生産効率の観点からは、1枚のシート状基材を打ち抜いて成形したものが好ましい。なお、第一の引張体20と第二の引張体40とは、材質が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第一の耳掛け部30における三角孔31の頂点32の角度βは、三角孔31の大きさや、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、15〜60°の範囲とすることが好ましく、30〜45°の範囲とすることがより好ましい。15°未満であると装着時における耳への負担を解消できず、60°を超えると耳掛け部30の強度が低下して取り扱い性が悪くなり、装着する際に撚れやしわの発生なく密着させることが難しくなる。
第一の耳掛け部30の長さL5(図2)は、シート状基材の材質や第一の引張体20の長さL1等を勘案して決定することができ、例えば、30〜50mmとされる。上記範囲内であれば、装着が容易であると共に、必要な強度を維持できる。
第二の耳掛け部50における三角孔51の頂点52の角度は、頂点32の角度と同様である。
第二の耳掛け部50の長さは、第一の耳掛け部30の長さと同様である。
切込み部60は、美容用マスク10の両端から中心線Oに向かって形成され、かつ、装着時において第一の引張体20と第二の引張体40とが切り離されないようにされている。切込み部60の切込みの程度は、シート状基材の材質や強度を勘案して決定でき、例えば、第二の引張体40の側端42から切込み部60の先端62までの長さL4を80〜120mmとすることが好ましい。美容用マスク10は、切込み部60が形成されていることで、装着時の取り扱いが容易である。加えて、シート状の美容用マスク10を口囲、頬及び下顎に、撚れやしわを生じずに密着させることができる。
切込み部60における角度αは特に限定されず、シート状基材の材質等を勘案して決定することができ、例えば、60°以下とすることが好ましく、15〜45°とすることがより好ましい。60°を超えると、装着時の取り扱いが悪くなるおそれがある。さらに、角度αを15〜45°とすることで、装着時の取り扱いが容易になると共に、美容用マスク10の肌への密着性が向上し、引き上げ効果のさらなる向上が図れる。加えて、密着性が高まるため、使用者は良好な引き上げ感を得られる。
鼻露出部70の形状は特に限定されず、外鼻の輪郭に沿って、第一の引張体20の上端部に形成した凹状の切込みでもよいし、第一の引張体20の一部に形成した孔であってもよい。
口露出部72の大きさは、特に限定されず、シート状基材の材質等を勘案して適宜決定することができる。なお、口が露出するとは、上唇と下唇とで囲まれた口裂の少なくとも一部が露出することを意味する。
顎先露出部74の長さL3は、シート状基材の材質、切込み部60の大きさや角度α等を勘案して決定することができ、例えば、L3/L2で表される比率を0.08〜0.31とすることが好ましい。さらに引き上げ効果の向上、密着性の向上の観点からは、0.12〜0.23とすることがより好ましい。L3/L2が上記範囲内であれば、引き上げ効果の向上と装着の容易性との両立が図れる。加えて、密着性が高まるため、使用者は良好な引き上げ感を得られる。
本発明の美容用マスク10は、皮膚化粧料が含浸されていてもよい。美容用マスク10は、皮膚化粧料が含浸されていることで、口囲、頬及び下顎の角質層の保湿効果により、肌に潤いと張りを与えることができる。加えて、皮膚化粧料を含浸することで、美容用マスク10と肌との密着性が上がり、引き上げ効果のさらなる向上が図れる。
含浸する皮膚化粧料は、例えば、美容液、化粧水(美白、紫外線防止も含む)、油性成分を含む乳化組成物(乳液)、クレンジング剤等が挙げられる。
皮膚化粧料の組成は、特に限定されないが、密着性を高め、引き上げ効果を高める観点から、グリセリン、ジプロピレングリコール、1−3ブチレングリコール等の多価アルコールを含むものが好ましい。皮膚化粧料中の多価アルコールの含有量は、皮膚化粧料に求める効果を勘案して決定することができ、例えば、20〜50質量%が好ましく、25〜40質量%がより好ましい。多価アルコールの含有量が上記範囲内であれば、美容用マスク10と肌との密着性を高め、引き上げ効果をさらに向上できる。加えて、密着性が高まるため、使用者は良好な引き上げ感を得られる。
皮膚化粧料は、美容用マスク10全体に含浸されていてもよいし、美容用マスク10の一部に含浸されていてもよい。装着時の取り扱い性を良好とし、装用感の低下を防ぐ観点から、皮膚化粧料は、第一の耳掛け部30及び第二の耳掛け部50の周辺、即ち、装着時に耳に触れる範囲を除いた部分に含浸されていることが好ましい。あるいは、皮膚化粧料を塗布する対象部位(例えば、頬、頬骨近傍、口囲、顎先等)と接触する部分にのみ、皮膚化粧料が含浸されていてもよい。
美容用マスク10に含浸する皮膚化粧料の量は、シート状基材の材質や皮膚化粧料の種類を勘案して決定できる。例えば、皮膚化粧料が含浸される部分(以下、含浸対象部)のシート状基材の質量(C)と、含浸する皮膚化粧料の質量(D)との質量比(D/C)で表される含浸倍率が、5〜13であることが好ましく、7〜11であることがより好ましい。含浸倍率が5未満であると、引き上げ効果の向上が図れないおそれがあり、13を超えると皮膚化粧料が垂れる等、装着時の取り扱いに不都合が生じ、使用性が劣る場合がある。
美容用マスク10への皮膚化粧料の含浸方法は、公知の手法を用いることができ、例えば、含浸対象部にハケで塗布して含浸する方法や、スプレー噴霧して含浸する方法が挙げられる。
美容用マスク10の使用方法について、図3を用いて説明する。図3は、美容用マスク10の装着時の状態を説明する斜視図である。
第一の引張体20を鼻露出部70から鼻91が露出し、口露出部72から口93が露出するように口囲90及び頬92に接触させると共に、第一の耳掛け部30をそれぞれ両の耳95に掛ける。次いで、顎先露出部74から顎先96が露出するように、第二の引張体40を下顎94に接触させると共に、第二の耳掛け部50をそれぞれ両の耳95に掛ける。こうして、美容用マスク10を装着することで、第一の引張体20は、矢印F1のように、頬92及び口角98を耳95に向かって引張する。また、第二の引張体40は、矢印F2のように、下顎94を顎先96から耳95に向かって引張する。
美容用マスク10の装着時間は特に限定されず、使用する皮膚化粧料の種類等を勘案して決定でき、例えば、5分間〜2時間が好ましく、10〜30分間がより好ましい。上記範囲内であれば、美容用マスク10による引き上げ効果が十分に発揮されると共に、皮膚化粧料の皮膚への保湿作用が十分となる。さらに、美容用マスク10を外した後も、引き上げ効果が持続される。
以上の通り、本発明の美容用マスクは、ポリエステルを含有する伸縮性を有するシート状基材からなる第一の引張体と第二の引張体を有し、第一の引張体には第一の耳掛け部が形成され、第二の引張体には第二の耳掛け部が形成されている。このため、第一の引張体は、口角及び頬を耳の方向(図3の矢印F1の方向)に引き上げるように作用する。そして、頬等の肌が元に戻ろうとする力に対しシート状基材の伸縮性が作用し、引き上げた状態を維持できる。第二の引張体は、下顎を耳方向(図3の矢印F2の方向)に引き上げるように作用する。そして、下顎等の肌が元に戻ろうとする力に対しシート状基材の伸縮性が作用し、引き上げた状態を維持できる。加えて、切込み部が形成されていることで、第一の引張体及び第二の引張体は、それぞれ容易に皮膚に密着し引き上げ効果を高めることができる。さらに、切込み部が形成されているため、第一の耳掛け部と第二の耳掛け部とを耳に掛けるだけで、撚れやしわの発生なく、容易に装着できる。こうして、口角、頬及び下顎を耳方向に引き上げることで、口元に笑みを浮かべたような美しいフェイスラインを容易に実現できる。加えて、美容用マスクを外した後も、引き上げ効果が維持される。
第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部は、三角孔と延長切込み線とで構成されているため、装着時の耳への負担が軽減し、長時間の装着においても耳が痛くなることを防止できる。
加えて、顎先露出部が形成されていることで、美容用マスクは、肌への密着性が高まり、引き上げ効果の向上が図れると共に、装着が容易となる。
本発明の美容用マスクは、口露出部が形成されているため、使用者に対し装着時に息苦しさを与えることなく長時間装着できる。加えて、鼻露出部が形成されているため、使用者に対し装着時に鼻への圧迫感や息苦しさを与えることなく、長時間装着できる。さらに、皮膚化粧料が含浸されていることで、肌との密着性が上がり、引き上げ効果のさらなる向上が図れると共に、肌に対して皮膚化粧料による美容効果を付与できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、鼻露出部が形成されているが、本発明はこれに限定されず、鼻露出部が形成されていなくてもよい。ただし、装着時の鼻への圧迫感や息苦しさを解消する観点から、鼻露出部が形成されていることが好ましい。
上述の実施形態では、略楕円形の口露出部が形成されているが、本発明はこれに限定されず、口露出部が形成されていなくてもよい。ただし、装着時の口への圧迫感や息苦しさを解消する観点から、口露出部が形成されていることが好ましい。また、口露出部の形状は略楕円形に限られず、例えば、水平方向に形成された略直線の切込み線でもよいし、四角形等であってもよい。
上述の実施形態では、略直線の顎先露出部が形成されているが、本発明はこれに限定されず、顎先露出部が形成されていなくてもよい。ただし、引き上げ効果の向上の観点からは、顎先露出部が形成されていることが好ましい。また、顎先露出部の形状は略直線に限られず、例えば、四角形や略楕円形であってもよい。
上述の実施形態では、第一の耳掛け部は三角孔と延長切込み線とで構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4に示す美容用マスク10aのように、略直線の切込み線の第一の耳掛け部30aが形成されていてもよい。あるいは、図5に示す美容用マスク10bのように、略楕円形の孔の第一の耳掛け部30bが形成されていてもよい。また、例えば、図6に示す美容用マスク10cのように、中心から第一の引張体20cの側端22cに向かうに従って、その幅が狭くなるような略三角形の孔の第一の耳掛け部30cが形成されていてもよい。
なお、第二の耳掛け部は第一の耳掛け部と同様に、略直線の切込み線の第二の耳掛け部50a(図4)であってもよいし、略楕円形の孔の第二の耳掛け部50b(図5)であってもよいし、略三角形の孔の第二の耳掛け部50c(図6)であってもよい。
上述の実施形態では、切込み部が角度αの切り欠き状とされている(図2)。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、切込み部の形状は、略直線状(α=0°)であってもよい。
また、美容用マスクの装着時において撚れやしわの発生を助長しない範囲で、切込み部には、蛇腹状の接続部が設けられていてもよい。
本発明の美容用マスクの形状は、上述の実施形態に限定されず、本発明の目的を損なわない範囲であらゆる形状を選択することができる。例えば、第一の引張体、第二の引張体のいずれか又は両方を四角形等の多角形としてもよい。
以下に実施例を挙げて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(使用材料)
<シート状基材>
基材1:ニードルパンチ法により作製した不織布(OS−90、材質;PET、厚さ;0.88mm、旭化成ホームプロダクツ株式会社製)
基材2:PET/PET潜在捲縮性繊維を含む繊維ウェブを水流交絡処理後、熱処理をし、捲縮性を発現させて作製した不織布(JP−100、厚さ;0.83mm、ダイワボウポリテック株式会社製)
基材3:スパンレース法により作製した不織布(HE−100、厚さ;0.78mm、材質;PET、日本バイリーン株式会社製)
基材4:PET/レーヨン分割繊維をスパンレース法により作製した不織布(RPT−2、厚さ;0.75mm、ダイワボウポリテック株式会社製)
基材5:親水性繊維してのレーヨンと、疎水性繊維としてのPET/PE分割繊維(50/50)とを質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)が40/60となるように混合したカードウェブを、支持体上で水流交絡処理するスパンレース法により作製した不織布(DFS(SH)R−70、厚さ;0.68mm、ダイワボウポリテック株式会社製)
基材6:親水性PET/特殊レーヨンをスパンレース法により作製した不織布(2RTEP2100、厚さ;0.83mm、日清紡テキスタイル株式会社製)
基材7:コットン/PET/PE繊維をスパンレース法により作製した不織布(C080P/E01、厚さ;0.73mm、ユニチカ株式会社製)
基材8:コットンをスパンレース法により作製した不織布(CO80S/A18、厚さ;0.75mm、ユニチカ株式会社製)
基材9:レーヨンをスパンレース法により作製した不織布(PRB00Y0、厚さ;0.68mm、ユニチカ株式会社製)
基材10:PP繊維をスパンボンド法により作製した不織布(RW2100、厚さ;0.78mm、出光石油株式会社製)
なお、基材1〜10については、伸縮力を測定し、その結果を表中に記載した。また、基材1〜10の厚さは、マイクロメーターを用いて測定した実測値である。
<皮膚化粧料>
化粧料1:表1の組成に従い、各成分をアジホモミキサー(真空乳化装置 PVI−I−20、みずほ工業株式会社製)にて以下の手順で混合し、化粧料1を調製した。
まず、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムを精製水の一部に溶解し、水相小物とした。植物性スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロール、メチルポリシロキサン(10mm/s)、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体、セトステアリルアルコールを70〜80℃に維持して溶解し、油相小物とした。エタノール、トリイソプロパノールアミンを精製水の残部に溶解し、エタノール相小物とした。
前記水相小物をアジホモミキサーに投入した。アジホモミキサーをかき取り羽根:90rpm、真空度:−40〜60kPa(ゲージ圧)の条件で運転し、70〜80℃で5分間、攪拌した。次いで、前記油相小物をアジホモミキサーに投入した。アジホモミキサーをかき取り羽根:90rpm、乳化用攪拌羽根:8000rpm、真空度:−40〜60kPa(ゲージ圧)の条件で運転し、70〜80℃で2分間、乳化した。乳化した後、乳化用攪拌羽根を停止し、かき取り羽根:90rpm、真空度:−40〜60kPaで乳化液を攪拌し冷却した。乳化液が42℃になった時点で、前記エタノール小物をアジホモミキサーに投入し、15分間攪拌して化粧料1を得た。
得られた化粧料1は、粘度が3000mPa・s、pH7.50であった。化粧料1の粘度は、BL型粘度計(東京計器株式会社製)を用い、ローターNo.3、30rpm、60秒、25℃の条件で測定した。pHは、化粧料1をバイアル瓶(SV−50、白電理化硝子株式会社製)にいれ、25±1℃の条件下で、ガラス電極式水素イオン濃度計(6366−10D、株式会社堀場製作所製)で測定した。
Figure 2010259621
化粧料2:組成を表2の組成とした以外は化粧料1と同様にして化粧料2を得た。得られた化粧料2は、粘度が3500mPa・s、pH7.50であった。
Figure 2010259621
化粧料3:組成を表3の組成とした以外は化粧料1と同様にして化粧料3を得た。得られた化粧料3は、粘度が2800mPa・s、pH7.50であった。
Figure 2010259621
化粧料4:組成を表4の組成とした以外は化粧料1と同様にして化粧料4を得た。得られた化粧料4は、粘度が2500mPa・s、pH7.50であった。
Figure 2010259621
(評価方法)
<引き上げ感>
引き上げ感の評価は、専門パネル10名が各例の美容用マスクを15分間装着した後、下記の評価基準により評価した。10名の評価の平均点を算出し、下記の分類基準に従い、平均点を分類した。
[評価基準]
5点:引き上げ感が非常にある
4点:引き上げ感がかなりある
3点:引き上げ感がある
2点:引き上げ感がごくわずかにある
1点:引き上げ感はほとんどない
[分類基準]
◎◎:4.5点以上5点以下
◎:4.0点以上4.5点未満
◎〜○:3.5点以上4.0点未満
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
<耳の痛み>
耳の痛みの評価は、専門パネル10名が各例の美容用マスクを15分間装着した後、下記の評価基準により評価した。10名の評価の平均点を算出し、下記の分類基準に従い、平均点を分類した。
[評価基準]
5点:耳の痛みを感じない
4点:耳の痛みをほとんど感じない
3点:耳の痛みをごくわずかに感じる
2点:耳の痛みをやや感じる
1点:耳の痛みをかなり感じる
[分類基準]
◎:4.5点以上5点以下
◎〜○:3.5点以上4.5点未満
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
<使用性>
使用性の評価は、専門パネル10名が各例の美容用マスクを装着し、撚れやしわの発生なく、容易に装着できるものを使用性が良好であると評価した。専門パネラーの評価結果を下記評価基準により分類し、使用性の評価結果とした。
[評価基準]
◎◎:良好と答えた者が10名中10名
◎:良好と答えた者が10名中9名
◎〜○:良好と答えた者が10名中7〜8名
○:良好と答えた者が10名中5〜6名
△:良好と答えた者が10名中3〜4名
×:良好と答えた者が10名中2名以下
<引き上げ効果>
専門パネル5名により、実施例20、23〜30、比較例7の美容用マスクの引き上げ効果を以下の方法により比較した。
[評価方法]
図7に示すように、ほうれい線(鼻唇溝)に近い頬に、直径5mmのマーク100を6つ付け被験部とした。美容用マスクの装着前、美容用マスクの装着時、美容用マスクの取外し直後、取外し10分後において、被験部の写真をデジタルカメラで撮影した。画像処理にて装着前の画像に各時間の画像を重ね合わせ、マーク100の中心部102が移動した距離を算出した。なお、顔面の位置合わせの正確を期するため、撮影時には、額、両こめかみ、顎を固定できる眼科検診用の顎固定台(竹井機器工業株式会社製)110にて頭部を固定した。各例の美容用マスクについて、5名のパネラーにより測定を行った。評価は、5名の測定結果の平均移動距離を算出し、下記評価基準で評価した。
[評価基準]
◎◎:3.0mm以上
◎:1.0mm以上3.0mm未満
○:0.5mm以上1.0mm未満
△:0.3mm以上0.5mm未満
×:0.3mm未満
(実施例1〜7、比較例1〜3)
表中のシート状基材を図4に示す形状に型抜きし、美容用マスクを得た。図4の美容用マスク10aは、第一の引張体20aの長さL1を260mmとし、幅W1を95mmとした。第二の引張体40aの長さL2を260mmとし、幅W2を55mmとした。切込み部60は、長さL4を90mmとし、角度αを25°とした。第一の耳掛け部30aは、長さ33mmの直線の切込み線とした。第二の耳掛け部50aは長さ35mmの直線の切込み線とした。なお、口露出部及び顎先露出部は設けなかった。
得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表5〜6、10に示す。実施例2については、耳の痛みについても評価し、その結果を表5に示す。
(実施例8)
切込み部60を直線の切込み線(角度αを0°)とした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表6に示す。
(実施例9)
切込み部60の角度αを15°とした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表6に示す。
(実施例10)
切込み部60の角度αを45°とした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例11)
切込み部60の角度αを60°とした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表6に示す。
(実施例12)
シート状基材を図5に示す形状に型抜きした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。図5の美容用マスク10bは、第一の引張体20bに形成された略楕円形の孔(長径=33mm、短径=10mm)を第一の耳掛け部30bとし、第二の引張体40bに形成された略楕円形の孔(長径=33mm、短径=10mm)を第二の耳掛け部50bとした以外は、美容用マスク10aと同様である。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表6に示す。
(実施例13)
シート状基材を図6に示す形状に型抜きした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。図6の美容用マスク10cは、第一の引張体20cに設けられた第一の耳掛け部30c及び第二の引張体40cに設けられた第二の耳掛け部50cを略二等辺三角形の孔とした以外は、美容用マスク10aと同様である。第一の耳掛け部30cは、底辺35c(35mm)を中心線O側とし、頂点32c(25°)を側端22c側とした略二等辺三角形の孔である。第二の耳掛け部50cは、底辺55c(35mm)を中心線O側とし、頂点52c(25°)を側端42c側とした略二等辺三角形の孔である。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例14)
第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部を美容用マスク10(図1、2)と同様の形状(三角孔と延長切込み線)とした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部は、三角孔を角度β=15°、底辺(図1の底辺35、55)の長さ=10mmの略二等辺三角形とし、延長切込み線(図1の延長切込み線33、53)の長さを22mmとした。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例15)
第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部を三角孔の角度β=30°、底辺(図1の底辺35、55)の長さ=10mmの略二等辺三角形とし、延長切込み線(図1の延長切込み線33、53)の長さを22mmとした以外は、実施例14と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例16)
第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部を三角孔の角度β=45°、底辺(図1の底辺35、55)の長さ=10mmの略二等辺三角形とし、延長切込み線(図1の延長切込み線33、53)の長さを22mmとした以外は、実施例14と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例17)
第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部を三角孔の角度β=60°、底辺(図1の底辺35、55)の長さ=10mmの略二等辺三角形とし、延長切込み線(図1の延長切込み線33、53)の長さを22mmとした以外は、実施例14と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例18)
L3/L2(図1)を0.08とする顎先露出部(L3=20mm)を形成した以外は、実施例15と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表7に示す。
(実施例19)
L3/L2(図1)を0.12とする顎先露出部(L3=30mm)を形成した以外は、実施例15と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表8に示す。
(実施例20)
L3/L2(図1)を0.15とする顎先露出部(L3=40mm)を形成した以外は、実施例15と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表8に示す。
(実施例21)
L3/L2を0.23とする顎先露出部(L3=60mm)を形成した以外は、実施例15と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表8に示す。
(実施例22)
L3/L2を0.31とする顎先露出部(L3=80mm)を形成した以外は、実施例15と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表8に示す。
(実施例23)
美容用マスク全体に、皮膚化粧料1を含浸倍率=5となるようにハケで塗布した以外は、実施例20と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表8に示す。
(実施例24)
美容用マスク全体に、皮膚化粧料1を含浸倍率=7となるようにハケで塗布した以外は、実施例20と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表8に示す。
(実施例25)
美容用マスク全体に、皮膚化粧料1を含浸倍率=11となるようにハケで塗布した以外は、実施例20と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(実施例26)
美容用マスク全体に、皮膚化粧料1を含浸倍率=13となるようにハケで塗布した以外は、実施例20と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(実施例27)
皮膚化粧料1を皮膚化粧料2に換えた以外は、実施例25と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(実施例28)
皮膚化粧料1を皮膚化粧料3に換えた以外は、実施例25と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(実施例29)
皮膚化粧料1を皮膚化粧料4に換えた以外は、実施例25と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(実施例30)
口露出部72を設け、図1の美容用マスク10と同様に型抜きした以外は、実施例25と同様にして美容用マスクを得た。口露出部72は、長径=44mm、短径=20mmの略楕円形とした。耳の痛み、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表9に示す。
(比較例4)
図8に示すように、切込み部を設けない形状に型抜きした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表10に示す。
(比較例5)
図9に示すように、第二の耳掛け部を設けない形状に型抜きした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表10に示す。
(比較例6)
図10に示すように、第一の耳掛け部を設けない形状に型抜きした以外は、実施例2と同様にして美容用マスクを得た。得られた美容用マスクについて、引き上げ感及び使用性を評価し、その結果を表10示す。
(比較例7)
市販のマスク(商品名:SKIIサインズデュアルトリートメントマスク、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社製)を用い、引き上げ感及び使用性の評価、ならびに引き上げ効果の測定を行い、その結果を表11に示す。
Figure 2010259621
Figure 2010259621
Figure 2010259621
Figure 2010259621
Figure 2010259621
Figure 2010259621
Figure 2010259621
表5〜9の結果のとおり、伸縮性を有するシート状基材からなり、第一の耳掛け部、第二の耳掛け部及び切込み部を設けた実施例1〜30の美容用マスクは、いずれも引き上げ感及び使用性が良好(評価「○」以上)であった。一方、表10の結果のとおり、伸縮力が0.25cm又は0.20cmのシート状基材を用いた比較例1〜3は、引き上げ感及び使用性の評価が共に「△」であった。このことから、美容用マスクは、シート状基材がポリエステルを含むことで伸縮性を発揮し、良好な引き上げ感と使用性を得られることが判った。
また、切込み部を設けなかった比較例4は、引き上げ感の評価が「△」であり、使用性の評価が「×」であった。第二の耳掛け部を設けなかった比較例5及び第一の耳掛け部を設けなかった比較例6は、引き上げ感の評価が「×」であり、使用性の評価は「△」であった。このことから、美容用マスクは、第一の耳掛け部、第二の耳掛け部及び切込み部を設けることで、良好な引き上げ感と使用性が得られることが判った。
実施例2、8〜11の結果から、切込み部の角度αを15〜45°とすることで、使用性のさらなる向上が図れることが判った。
実施例2、12〜13と、実施例14〜17との比較において、第一の耳掛け部及び第二の耳掛け部を三角孔と延長切込み線との組み合わせとすることで、耳への負担を緩和し、耳の痛みを解消できることが判った。
顎先露出部を設けない実施例15と、顎先露出部を設けた実施例18〜22との比較において、顎先露出部を適切に設けることで引き上げ感及び使用性の向上が図れることが判った。
皮膚化粧料を含浸しない実施例20と、皮膚化粧料を含浸した実施例23〜30との比較において、皮膚化粧料を含浸した美容用マスクは、引き上げ感がさらに向上することが判った。
加えて、実施例30と比較例7の比較において、本発明の美容用マスクは高い引き上げ効果と、良好な使用性を兼ね備えていることが判った。
10、10a、10b、10c 美容用マスク
20、20a、20b、20c 第一の引張体
22、22c、42、42c 側端
30、30a、30b、30c 第一の耳掛け部
31、51 三角孔
32、52 頂点
33、53 延長切込み線
40、40a、40b、40c 第二の引張体
50、50a、50b、50c 第二の耳掛け部
60 切込み部
70 鼻露出部
72 口露出部
74 顎先露出部

Claims (7)

  1. 伸縮性を有するシート状基材からなり、口の周り及び頬を覆い、口角及び頬を耳に向かって引張する第一の引張体と、第一の引張体の下部に設けられ、下顎を覆い、下顎を顎先から耳に向かって引張する第二の引張体とを有し、
    前記シート状基材は、ポリエステルの単繊維又はポリエステルを含む複合繊維であり、
    前記第一の引張体には、一対の第一の耳掛け部が設けられ、
    前記第二の引張体には、一対の第二の耳掛け部が設けられ、
    前記第一の引張体と前記第二の引張体との間には、両側端から中心に向かう切込み部が設けられていることを特徴とする、美容用マスク。
  2. 前記切込み部は、両側端に向かうに従って、その幅が広がるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の美容用マスク。
  3. 前記第一の耳掛け部は、中心から側端に向かうに従って、その幅が狭くなるように形成された略三角形の孔と、前記略三角形の孔の頂点からさらに前記第一の引張体の側端に向かうように形成された切込み線とからなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の美容用マスク。
  4. 前記第二の耳掛け部は、中心から側端に向かうに従って、その幅が狭くなるように形成された略三角形の孔と、前記略三角形の孔の頂点からさらに前記第二の引張体の側端に向かうように形成された切込み線とからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の美容用マスク。
  5. 顎先を露出させる顎先露出部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の美容用マスク。
  6. 口を露出させる口露出部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の美容用マスク。
  7. 皮膚化粧料を含浸させてなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の美容用マスク。
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