JP3120502U - パック用化粧シート及びパック用化粧シート包装体 - Google Patents

パック用化粧シート及びパック用化粧シート包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】塗工タイプ、含浸タイプの別を問わず、比較的安価な不織布を使用しながら所定の伸び弾性力を安定的に確保できるパック用化粧シート及びパック用化粧シート包装体の提供。
【解決手段】包装袋内にシート材3と、シート材3に含浸するパック用の化粧液とが封入されており、化粧液により湿潤状態のシート材3を取り出してパック用化粧シートとして使用する。シート材3は、表裏方向に貫通する多数の通気孔18が形成され且つ左右方向に所定の伸び弾性力を有する弾性フィルム15と、弾性フィルム15の表裏両側に設けられ且つその繊維が左右方向と概ね交差又は概ね直交する方向に配列された不織布16,17とから成り、下唇の下側部分及び下顎の下側部分を含む下顎の先端部から左右の両頬を経て左右の耳の近傍又は耳の周辺にわたる長さに伸長可能な本体部7と、本体部7の両端部に形成された左右一対の耳掛け部8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、化粧液等のパック剤がシート材に含浸又は塗工されたパック用化粧シート、及びパック用のシート材が包装袋により包装されたパック用化粧シート包装体に関するものである。
顔面の肌の新陳代謝を促進し肌に張りと潤いとを与えるために使用するパック用化粧シートには、シート材にパック用の化粧液等のパック剤が含浸された含浸タイプと、シート材の片面に粘性の高いパック剤が塗工された塗工タイプとがある。
そして、塗工タイプはパック剤の粘着力により、顔面の所定部位に化粧シートを貼着して使用する。一方、含浸タイプには、パック剤が含浸された化粧シートを顔面に貼り付けて使用する貼り付け式(特許文献1)と、化粧シートの左右両端の耳掛け部を左右の耳に掛けて使用する耳掛け式(特許文献2)とがある。
貼り付け式は顔面に対応する形状のシート材により構成され、その眼、鼻等に対応する箇所にスリットが、口に対応する箇所に開口が夫々形成されている。そして、パックに際しては、化粧液により湿潤状態にある化粧シートを対象部位の起伏に沿うように顔面に貼り付けて使用する。また耳掛け式は、伸縮性を有する化粧シートの左右両端部に耳掛け部が形成されており、化粧液により湿潤状態にある化粧シートを下顎の先端部に当てながら、左右方向に引っ張って各耳掛け部を左右の耳に掛けて使用する。
特開2004−97785号公報 特開2004−267692号公報
従来の貼り付け式は、化粧液により湿潤状態の化粧シートを顔面に貼り付けて使用するため、化粧シートを顔面に当てた状態で固定できず、パック中に移動する等して、身体を動かした場合には、化粧シートが顔面から脱落する惧れがある。また貼り付け式は、化粧シートの顔面に対する密着性が悪く、その一部が対象部位から浮き上がる等の問題があって、化粧シートに対応する対象部位の全体を略均一にパックできない欠点がある。
一方、耳掛け式は伸縮性を有する化粧シートを使用しており、左右の耳掛け部を耳に掛けて使用するため、パック中は顔面に対して確実に固定でき、しかも化粧シートが顔面の対象部位に密着してフィットし易く、例えば対象部位のシワや弛みを伸ばしながら装着すれば密着性が更に向上して、化粧シートに対応する対象部位の全体を略均一にパックできる等、貼り付け式が持つ欠点を解消できる利点がある。
しかし、従来の耳掛け式の場合には、フィット性の点では優れているものの、化粧シート全体の伸び弾性力が小さくなり、パック時に化粧シートにより顔面の対象部位に適度な圧力を加えて、その圧力により皮膚の表面を刺激して肌の角質層への化粧液の浸透を促進する等の効果は期待できない。
またシワや弛みを伸ばした状態で化粧シートを顔面にフィットさせることは可能であるものの、化粧シート全体の伸び弾性力が小さいため、例えば頬や下顎の周辺の弛み部分を化粧シート側に寄せて包み込んだ場合にも、その弛み部分が直ぐに化粧シートから外れてしまい、弛み部分を包み込んだ状態で化粧シートにより引き上げながら圧力を加えることはできない。
また一般に化粧シートを構成するシート材には、不織布が使用されている。しかし、縮れ状態の長繊維を用いた不織布等、伸縮性に優れた特殊な不織布製のシート材を使用しても、不織布の単体の場合には所定の伸び弾性力を安定的に確保することは困難である。
更に不織布の単体の場合は、片面に粘性の高い化粧液が塗工された塗工タイプとは異なり、化粧液が不織布に含浸する含浸タイプでは、繊維間の隙間に化粧液が浸透しているため、その化粧液によって繊維相互間の結合が弱くなって伸び弾性力が極端に低下し、耳に掛けるべく引っ張れば伸びてしまい復元しなくなる等の惧れがある。
本考案は、このような従来の問題点に鑑み、塗工タイプ、含浸タイプの別を問わず、比較的安価な不織布等の担持体を使用しながら所定の伸び弾性力を安定的に確保できるパック用化粧シート及びパック用化粧シート包装体を提供することを目的とする。
本考案は、左右両端部に耳掛け部8を有し且つパック剤4が含浸又は塗工されたパック用化粧シートにおいて、左右方向に所定の伸び弾性力を有する弾性体15,23と、該弾性体15,23の片面又は両面に装着され且つ前記パック剤4を担持可能な担持体16,17とを有するシート材3を用いたものである。前記弾性体は表裏方向に貫通する多数の通気孔18,18a,18bを有する弾性フィルム15であり、該弾性フィルム15の表裏両側の前記担持体は、その繊維が左右方向と概ね交差又は概ね直交する方向に配列された不織布16,17でもよい。
また前記弾性フィルム15と前記不織布16,17とをその略全面に略均一に分散する点状の溶着部16a,17aで溶着してもよい。前記各耳掛け部8よりも内側に耳通し孔9を有し、該各耳通し孔9は指掛け孔13と、該指掛け孔13から左右方向の中央側へと伸びるスリット14とを含むものでもよい。左右に前記耳掛け部8が形成された左右方向に長い本体部7と、該本体部7の上下の少なくとも一方に配置された突出部30,32とを一体の前記シート材3により構成してもよい。
また別の本考案は、包装袋2内にシート材3と、該シート材3に含浸するパック用の化粧液4とが封入されており、前記化粧液4により湿潤状態の前記シート材3を取り出してパック用化粧シート5として使用するようにしたパック用シート包装体において、前記シート材3は、表裏方向に貫通する多数の通気孔18,18a,18bが形成され且つ左右方向に所定の伸び弾性力を有する弾性フィルム15と、該弾性フィルム15の表裏両側に設けられ且つその繊維が左右方向と概ね交差又は概ね直交する方向に配列された不織布16,17とから構成されており、下唇の下側部分及び下顎の下側部分を含む下顎の先端部から左右の両頬を経て左右の耳の近傍又は耳の周辺にわたる長さに伸長可能な本体部7と、該本体部7の両端部に形成された左右一対の耳掛け部8とを備えたものである。
本考案によれば、塗工タイプ、含浸タイプの別を問わず、比較的安価な不織布等の担持体を使用しながら所定の伸び弾性力を安定的に確保できる利点がある。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図10は本考案の第1の実施例を例示する。図8はパック用化粧シート包装体1を示し、このパック用化粧シート包装体1は、液密性を有する包装袋2内に、例えば三つ折り状に折り畳まれた折り畳み状態のシート材3と、このシート材3に含浸するパック用の化粧液(パック剤)4とが封入されており、化粧液4により湿潤状態のシート材3を取り出してパック用化粧シート5として使用する。包装袋2は例えば矩形状であり、相対向する一方の二辺には、相対向する他方の二辺の一方側近傍に開封用の切り込み部6が形成されている。
シート材3は、図9に示すように二つ折り状に折り畳んで包装袋2に封入してもよい。なお、この実施例では、折り畳み状態のシート材3を一枚ずつ包装袋2に封入しているが、開閉自在な包装袋2その他の容器の場合には、一個の容器に複数枚のシート材3を封入してもよい。その場合にも、シート材3は、適当な大きさに折り畳むことが望ましい。
パック用化粧シート5は、例えば図10に示すように、下顎の先端部から左右の両頬を経て左右の耳の近傍又は耳の周辺にわたる部位をパックするためのもので、左右方向の弾性及び表裏方向の通気性を有し、顔面の対象部位をパックする際に、適度な圧力で対象部位を押圧して刺激を与えるように、少なくとも左右方向に所定の伸び弾性力を有するシート材3が用いられている。
シート材3は図1〜図4に示すように、下唇の下側部分及び下顎の下側部分を含む下顎の先端部から左右の両頬を経て左右の耳の近傍又は耳の周辺にわたる長さに伸長可能な左右方向に長い帯状の本体部7と、この本体部7の両端部に形成された左右一対の耳掛け部8とを備え、その各耳掛け部8の内側に耳通し孔9が形成されている。なお、シート材3は例えば各耳掛け部8側がその途中で折れないように、本体部7の長手方向の2カ所の折れ線10よりも外側部分が、その折れ線10に沿って内側へと折り畳まれている。
シート材3は上縁11側の左右方向の略中央に位置決め部11aが形成され、また下縁12側の左右方向の中央部に左右方向の直線縁12aが形成されている。位置決め部11aは下唇の下縁に沿って円弧状に凹入しており、化粧シート5を顔面に装着するときに下唇の形状に合わせて、シート材3の左右方向の位置を決め得るようになっている。なお、位置決め部11aは円弧状以外の形状でもよい。耳掛け部8の外縁は、本体部7の上下幅の1/3前後の半径で円弧状に形成され、その外縁部と耳通し孔9との間が所定幅の耳掛け部8となっている。
シート材3の上縁11の左右両側は、位置決め部11aと耳掛け部8の外縁とを結ぶ外下がりの傾斜状になっており、また本体部7の下縁12の左右両側は、位置決め部11aと耳掛け部8の外縁とを結ぶ外上がりの傾斜状になっている。
耳通し孔9は、耳掛け部8の内縁側を形成する丸孔状の指掛け孔13と、この指掛け孔13の上下方向の略中央から長手方向に沿って左右方向の中央側へと伸びる左右方向のスリット14とを有し、その指掛け孔13に指を掛けてスリット14の上下両側を指掛け孔13側から上下方向に開放することにより、耳通し孔9が耳を通し得る大きさに開口可能である。
指掛け孔13は耳掛け部8の円弧状の外周縁の略中心にあり、その直径は耳掛け部8と略同幅程度となっている。なお、耳掛け部8の外周縁は円弧状である必要はない。また耳通し孔9は指掛け孔13とスリット14とを備えた構成となっているが、指掛け孔13は丸孔状である必要はなく、指を掛け得る形状であればよい。
シート材3は図1〜図5に示すように、ポリウレタンフィルム等の薄い弾性フィルム15と、この弾性フィルム15の両面に装着された表裏両側の不織布16,17とを有する。弾性フィルム15は弾性体の一例を示すものであり、この弾性フィルム15には、表裏方向に貫通する多数のピンホール等の小孔状の通気孔18がその略全面にわたって略均一に分散状に形成された有孔フィルムが使用されている。そして、この弾性フィルム15は所定の伸び弾性力を有し、その弾性変形により任意の方向に伸縮可能である。
弾性フィルム15の表裏両側の不織布16,17は化粧液4の担持体として作用するものであって、ポリエステルその他の熱溶着性を有する化学繊維、又はパルプ等の天然繊維と熱溶着性を有する化学繊維との混合繊維により構成され、その繊維が概ねシート材3の幅方向に向いて配列されている。
このためシート材3全体としては、左右方向には不織布16,17の繊維相互間の結合状態が疎であるため、弾性フィルム15の伸び弾性力に応じた弾性を有し、繊維相互間の結合状態が密である繊維の方向(幅方向)には、表裏両側の不織布16,17により弾性フィルム15の伸縮が拘束されている。
従って、シート材3は所定の伸び弾性力で左右方向に伸縮可能であり、幅方向には僅かに伸縮性を有するに過ぎず、シート材3を左右方向に引っ張って耳掛け部8を耳に掛けたときにも、その幅が僅かに縮小する程度である。つまり、シート材3は繊維の方向の伸縮量が小さく、それに比べて左右方向の伸縮量が大になっている。また弾性フィルム15に通気孔18を有する有孔フィルムを使用しているため、表裏の不織布16,17間に弾性フィルム15を介在した三層構造であるにも拘わらず、通気孔18を介して表裏方向に所定の通気性を有するものとなっている。
各不織布16,17は図6、図7に示すように、その略全体にエンボス加工により多数のエンボス部20が形成されると共に、シート材3の略全面に略均一に分散する点状の溶着部16a,17aで弾性フィルム15に溶着されている。溶着部16a,17aは一対の熱溶着ロールの突起間で両側から不織布16,17を挟んで、その熱溶着性を有する化学繊維と弾性フィルム15とを熱溶着することにより形成されている。なお、溶着部16a,17aは不織布16,17のエンボス部20相互間のピッチよりも大きいピッチで左右方向及び幅方向に千鳥状に配列される等、各不織布16,17と弾性フィルム15との間に化粧液保持空間21ができるように、各溶着部16a,17a間に所定の間隔をおいて設けられている。
従って、不織布16,17に化粧液4が含浸した状態では、エンボス部20の凹凸構造により化粧液4を担持可能である上に、弾性フィルム15と不織布16,17との間にできる化粧液保持空間21でも化粧液4を担持可能であり、比較的薄手の不織布16,17を使用しながらも、1枚のシート材3に多量の化粧液4を含浸できるようになっている。なお、熱溶着に代えてホットメルト接着してもよい。
パックに際しては、切り込み部6等から包装袋2を開封して、三つ折り状態のシート材3に多量の化粧液4が含浸されたパック用化粧シート5を取り出す。そして、三つ折り状態のシート材3を左右に展開した後、左右の耳掛け部8の内、一方の耳掛け部8を一方の耳に掛けて、本体部7の幅方向の略中央が顎に対応し且つ上縁11の位置決め部11aが下唇に略対応するように合わせて、その弾性に抗して引っ張りながら他方の耳掛け部8を他方の耳に掛ける。
このようにシート材3の弾性に抗して引っ張った状態で装着すれば、図10に示すように本体部7の上半分が下顎の先端部から下唇の下側近傍に、下半分が下顎の先端部からその下側の首近傍に夫々対応し、これらの部分から左右の頬を経て耳周辺に至る部分に密着しフィットするため、パック用化粧シート5が対応する部分の対象部位を略均一にパックすることができる。特に表裏の不織布16,17間に弾性フィルム15を介在したシート材3を使用しているため、比較的安価な不織布を使用しながらも、その弾性フィルム15により所定の伸び弾性力を安定的に維持できる。
従って、単にシート材3の弾性変形により、パック用化粧シート5が顔面の対象部位にフィットするだけでなく、例えば下顎の下側、頬等の周辺にある弛み部分を寄せてパック用化粧シート5内に包み込むことによって、その伸び弾性力により顔面の対象部位に無理なく適度な圧力を与えながら、その圧力により皮膚の表面を刺激して肌の角質層への化粧液4の浸透を促進することができる。なお、パック用化粧シート5の本体部7により左右の頬の弛み部分を引き上げることもできる。
弾性フィルム15に有孔フィルムを使用しているので、表裏の不織布16,17間に弾性フィルム15を介在しているにも拘わらず、弾性フィルム15の通気孔18を通じて所定の通気性を確保でき、無孔フィルムを使用した場合のようなパック時の不快感を解消することができる。
また弾性フィルム15の通気孔18の大きさ、数等によっては、その多数の通気孔18を通じて表側の不織布16の化粧液4が裏側である顔面側の不織布17に浸透する作用も期待でき、両側の不織布16,17に含浸する化粧液4を有孔に活用することも可能である。勿論、一方の不織布17を顔面に当ててパックした後、パック用化粧シート5を左右表裏を反転して、他方の不織布16を顔面に当ててパックすることもできる。
各耳掛け部8の本体部7側にある耳通し孔9は、指掛け孔13と、この指掛け孔13から本体部7側に形成された左右方向のスリット14とを有するので、パック用化粧シート5の展開後にその各耳掛け部8を耳に掛ける場合に、例えば人指し指、中指の何れかを指掛け孔13に掛けて、他の指でスリット14側を広げることにより耳通し孔9を拡開できる。このため、耳掛け部8を容易に耳に掛けることができる。
また耳掛け部8を耳に掛けた状態では、本体部7のスリット14の上下両側がシート材3の弾性により戻って耳近傍部分の頬に密着するため、耳通し孔9を拡開できて耳を通し易い構造であるにも拘わらず、パック用化粧シート5の範囲内の対象部位を効率的にパックすることができる。更に上縁11の中央には位置決め部11aがあるため、装着に当たって位置決めが容易であり、何度も装着し直すような煩わしさを防止できる。
図11は本考案の第2の実施例を示し、シート材3の不織布16,17相互間での化粧液4の浸透性、並びに通気性をよくしたパック用化粧シート5を例示する。図11の(A)は弾性フィルム15に若干孔径の大きい通気孔18aを、また(B)は弾性フィルム15に千鳥状に左右方向の通気スリット(通気孔)18bを夫々形成することにより、その通気孔18a、通気スリット18bを介して各不織布16,17間で化粧液4が相互に浸透するようになっている。なお、これらの場合には弾性フィルム15の厚さを若干大にするか、又はそれに適した材料を選択することにより、所定の伸び弾性力を確保することが可能である。その他の構成は、第1の実施例と同じである。
図12、図13は本考案の第3の実施例を示し、弾性体として糸ゴム23を用いた場合を例示する。この実施例のシート材3は、表裏の不織布16,17間に、左右方向の複数本の糸ゴム23が幅方向に所定間隔をおいて略平行に配置され、その各糸ゴム23と不織布16,17とが熱溶着、ホットメルト接着その他の手段により固着されている。
糸ゴム23と不織布16,17は糸ゴム23に沿ってその長手方向の略全長で固着部で固着してもよいし、長手方向に所定間隔をおいて配置された固着部で固着してもよい。また表裏の不織布16,17は両者が直接接触する部分では、その全体に略均一に分散して配置された点状の固着部で固着してもよい。各不織布16,17の繊維の方向は、糸ゴム23に対して略直交方向(シート材3の幅方向)となっている。その他の構成は、第1の実施例と略同じである。
このような構成のシート材3を使用した場合にも、表裏の不織布16,17間に左右方向の糸ゴム23が介在されているため、シート材3は左右方向に所定の伸び弾性力を有するものとなり、前述の第1の実施例と同様の効果を得ることができる。特にこの場合には、糸ゴム23相互間に所定の間隔があるため、不織布16,17相互間での化粧液4の浸透性、シート材3の表裏方向の通気性が向上する。
図14(A)〜(D)は本考案の第4の実施例を示し、裁断形態の異なる各種のパック用化粧シート5を例示する。即ち、(A)の化粧シート5は、本体部7の左右方向の略中央の下部に、その下縁12から上側へとスリット状等の切り込み部24が設けられ、また左右の耳通し孔9が円弧状長孔により構成されている。このように構成することにより、顔面に対する密着性が更に向上し、しかも耳通し孔9に耳を容易に挿入することができる。
(B)の化粧シート5は、本体部7の上縁11が略真っ直ぐに、下縁12が下方へと緩やかに湾曲する下向きの円弧状に夫々形成されている。また左右の耳通し孔9は、その上部から下部へと細くなりながら、本体部7の下縁に沿って左右方向の内側へと湾曲する形状になっている。本体部7の上縁11及び下縁12、耳通し孔9は、このような形状でもよい。
(C)の化粧シート5は、左右の耳通し孔9が交差状に配置された横スリット25と縦スリット26とを有する形状となっている。横スリット25は左右方向に、縦スリット26は横スリット25の中央よりも外側で幅方向に形成されている。この場合にも、横スリット25と縦スリット26との交差部等に指を挿入すれば、耳通し孔9が簡単に開口するため、耳掛け部8を耳に容易に掛けることができ、また縦スリット26から中央側の部分は復元して皮膚に接触するため、効率的にパックをすることができる。
(D)の化粧シート5は、本体部7の上縁11及び下縁12が幅方向の外側へと緩やかに膨らむ円弧状に形成されている。また左右の耳通し孔9は、左右方向の上スリット27及び下スリット28と、この両スリット27,28をその左右方向の外端側で上下に接続する縦スリット29とにより構成されている。この場合にも、(C)の場合と同様の効果を得ることができる。
図15、図16は本考案の第5の実施例を示する。このシート材3には、図15に示すように、顎の上下両側から左右の頬に対応する本体部7の下側に、下顎の左右の後端部間又は首の前側(例えば首の略前半分)に対応して下側へと略凸型状に突出する下突出部30が一体に形成されている。
なお、必要に応じて本体部7と下突出部30との左右の境界部分、下突出部30の中間等に2点鎖線で示すようにスリットその他の切り込み部31を設けてもよい。シート材3の材質は第1又は第2の実施例と同様である。
この場合には、本体部7の両側の耳掛け部8を左右の耳に掛けると、本体部7が顎の上下から頬に沿って密着すべく伸長するため、その下突出部30が顎の下側へと折れ込む。一方、シート材3が化粧液4で湿潤状態にあり、張力を受けない下突出部30自体も変形し易い状態にあるため、その下突出部30を下顎の左右の後端部間で首の前側に沿って貼り付けることができる。従って、図16に示すように、下顎の上下から左右の頬にわたる部位は勿論のこと、首の前側半分近くまでの部位を同時にパックすることができる。
図17、図18は本考案の第6の実施例を示する。シート材3は下突出部30を設ける場合、図17に示すように、下突出部30は円弧状に突出するように形成してもよい。また下突出部30の左右に上中央側に傾斜するスリット等の切り込み部31を設けてもよい。
図19、図20は本考案の第7の実施例を示する。このシート材3には、図19に示すように、本体部7の上側の左右両側に、口、鼻の左右両側から眼の下側近傍に対応して突出する上突出部32が一体に形成されている。シート材3の材質は第1又は第3の実施例と同様である。この場合には、本体部7の両側の耳掛け部8を左右の耳に掛けた後、上突出部32を左右の頬に沿って貼り付けることにより、図20に示すように左右の眼の下側近傍の部位までパックすることができる。なお、上突出部32の左右に縦又は中央側に傾斜するスリット等の切り込み部33を設けてもよい。
以上、本考案の実施例について詳述したが、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、各実施例では、シート材3として弾性体の表裏両側に不織布16,17が装着されたものを例示しているが、不織布16,17は片面のみでもよい。弾性体は弾性フィルム15、糸ゴム23の他、帯状のゴム等を使用することも可能である。
また実施例では、担持体として不織布を例示しているが、不織布の他にパルプを梳いて製造したシート材等、パック剤を担持可能なシート材であればよく、不織布に限定されるものではない。例えば、担持体は、パック剤を含浸させる場合には、そのパック剤により湿潤化可能なシート材であればよく、またパック剤を塗工する場合には、そのパック剤を塗工可能なシート材であればよい。
不織布16,17は熱溶着性のある化学繊維製、天然繊維と熱溶着性のある化学繊維との混合繊維製のものが適当であるが、弾性体と不織布16,17、不織布16,17相互を接着で固着する場合には、それら以外の繊維を使用してもよい。シート材3は左右方向に引っ張って耳掛け部8を耳に掛けて使用するものであればよく、例えば額に当てて使用するもの、更には口、眼、鼻に対応する部分に開口、スリット等が形成され、顔面の略全体に当てて使用するもの等であってもよい。
シート材3を包装袋2に収容する場合の折り畳み構造は別に問題ではない。また包装袋2はシート材3の収容部と化粧液4の収容部とを易剥離部を有する境界で区画しておき、使用前に境界の易剥離部を剥離して化粧液4をシート材3に含浸させるようにしたものでもよい。
また収納袋にパック用化粧シート5を収納した状態のまで電子レンジ等により加熱してから使用する場合には、収納袋には破裂しないように膨張を許容する膨張許容部、内圧が上昇したときに開口して内部の蒸気を排出する蒸気口等をその一部に設ける必要がある。包装袋2は、シート材3の取り出し口を備え、その取り出し口を粘着剤付きのラベル等の開閉シートで開閉自在にしたものでもよいし、また包装袋2に代えてその他の容器に収容するようにしてもよい。
シート材3に含浸状態で使用する化粧液4が一般的であるが、化粧液4よりも粘性の高いパック剤を使用する場合には、そのパック剤をシート材3の片面に塗工してもよい。従って、パック剤は含浸用、塗工用の何れでもよい。本体部7の上下両側に突出部30,32を一体に設けてもよい。
本考案の第1の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 図1のa−a線断面図である。 図1のb−b線断面図である。 図1のc−c線断面図である。 本考案の第1の実施例を示すパック用化粧シートの斜視図である。 本考案の第1の実施例を示すシート材の拡大断面図である。 本考案の第1の実施例を示すシート材の拡大正面図である。 本考案の第1の実施例を示すパック用化粧シート包装体の正面断面図である。 本考案の第1の実施例の変形例を示すパック用化粧シート包装体の一部破断正面図である。 本考案の第1の実施例を示すパック用化粧シートの使用状態の説明図である。 (A)(B)は本考案の第2の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第3の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第3の実施例を示すパック用化粧シートの断面図である。 (A)〜(D)は本考案の第4の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第5の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第5の実施例を示すパック用化粧シートの使用状態の説明図である。 本考案の第6の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第6の実施例を示すパック用化粧シートの使用状態の説明図である。 本考案の第7の実施例を示すパック用化粧シートの正面図である。 本考案の第7の実施例を示すパック用化粧シートの使用状態の説明図である。
符号の説明
3 シート材
4 パック剤(化粧剤)
7 本体部
8 耳掛け部
9 耳通し孔
13 指掛け孔
14 スリット
15 弾性フィルム(弾性体)
16,17 不織布
16a,17a 溶着部
18,18a,18b 通気孔
23 糸ゴム(弾性体)
30,32 突出部

Claims (6)

  1. 左右両端部に耳掛け部(8)を有し且つパック剤(4)が含浸又は塗工されたパック用化粧シートにおいて、左右方向に所定の伸び弾性力を有する弾性体(15)(23)と、該弾性体(15)(23)の片面又は両面に装着され且つ前記パック剤(4)を担持可能な担持体(16)(17)とを有するシート材(3)を用いたことを特徴とするパック用化粧シート。
  2. 前記弾性体は表裏方向に貫通する多数の通気孔(18)(18a)(18b)を有する弾性フィルム(15)であり、該弾性フィルム(15)の表裏両側の前記担持体は、その繊維が左右方向と概ね交差又は概ね直交する方向に配列された不織布(16)(17)であることを特徴とする請求項1に記載のパック用化粧シート。
  3. 前記弾性フィルム(15)と前記不織布(16)(17)とをその略全面に略均一に分散する点状の溶着部(16a)(17a)で溶着したことを特徴とする請求項2に記載のパック用化粧シート。
  4. 前記各耳掛け部(8)よりも内側に耳通し孔(9)を有し、該各耳通し孔(9)は指掛け孔(13)と、該指掛け孔(13)から左右方向の中央側へと伸びるスリット(14)とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパック用化粧シート。
  5. 左右に前記耳掛け部(8)が形成された左右方向に長い本体部(7)と、該本体部(7)の上下の少なくとも一方に配置された突出部(30)(32)とを一体の前記シート材(3)により構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパック用化粧シート。
  6. 包装袋(2)内にシート材(3)と、該シート材(3)に含浸するパック用の化粧液(4)とが封入されており、前記化粧液(4)により湿潤状態の前記シート材(3)を取り出してパック用化粧シート(5)として使用するようにしたパック用シート包装体において、前記シート材(3)は、表裏方向に貫通する多数の通気孔(18)(18a)(18b)が形成され且つ左右方向に所定の伸び弾性力を有する弾性フィルム(15)と、該弾性フィルム(15)の表裏両側に設けられ且つその繊維が左右方向と概ね交差又は概ね直交する方向に配列された不織布(16)(17)とから構成されており、下唇の下側部分及び下顎の下側部分を含む下顎の先端部から左右の両頬を経て左右の耳の近傍又は耳の周辺にわたる長さに伸長可能な本体部(7)と、該本体部(7)の両端部に形成された左右一対の耳掛け部(8)とを備えたものであることを特徴とするパック用化粧シート包装体。
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