JP5260784B1 - 紫外線防止用フェイスマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】顔・耳・首を紫外線から保護することのできる、着脱が簡単で、ズレにくく、楽に呼吸ができ吐く息でメガネやサングラスのレンズが曇らない、紫外線(UV)カットを施した生地を用いて作られた、UVカット率100%に近い紫外線防止用フェイスマスクに関する。
【解決手段】マスク本体は、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記上マスク部の下縁と前記下マスク部の上縁とは、鼻穴部を除いて縫合されており前記上マスク部の上縁中央部は額側に凸形状となっており、前記上マスク部の上縁の両側眼の下際は浅い凹形状となっており、眼の下際から耳の上端にいたる部分は反り上がる形状となっている。
【選択図】図1
【解決手段】マスク本体は、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記上マスク部の下縁と前記下マスク部の上縁とは、鼻穴部を除いて縫合されており前記上マスク部の上縁中央部は額側に凸形状となっており、前記上マスク部の上縁の両側眼の下際は浅い凹形状となっており、眼の下際から耳の上端にいたる部分は反り上がる形状となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、顔、耳、首を紫外線から保護することを主な目的として散歩、ショッピング、農作業、自転車、オートバイ、車の運転時、スポーツ等の屋外での行動時に着脱が簡単で容易に装着でき通気性があり、紫外線(UV)カット率が100%に近く、激しい行動時にもズレにくく、雨天時においては紫外線と雨水から顔面を保護でき、メガネやサングラス着用時にもレンズが曇らないフェイスマスクに関するものである。
近年、大気汚染やオゾン層の破壊により、紫外線が健康面・美容面に及ぼす悪影響は増大して屋外での活動や日常生活のあらゆる場面で紫外線から肌を守ることは、人類の重要課題となっている
紫外線対策のために胴体や手、腕などを衣類で覆うことは普通に見られる光景であるが、顔・耳・首を覆うことはまだまだ一般的ではない。日焼け止めやUVカットをうたっている化粧品を使っても必ずしも効果が十分ではなくそれらの化粧品が原因で肌荒れが生じることもある。さらに、ナチュラル志向の人々にとっては、界面活性剤等の化学物質まみれの化粧品の使用は避けたいこととなっている。
また、近年問題となっているアレルギー性の皮膚炎の治療薬ステロイド剤入りの塗り薬は太陽の光に反応して、シミや皮膚の炎症を悪化させる場合もあるといわれている。そのため日中の屋外での活動を制約されてしまう場合もあるが、アレルギー性の皮膚炎を発症している人に適した直接肌に触れても刺激の少ない紫外線対策品が無い。
顔・耳・首を紫外線から保護する目的でこれまでにも種々の紫外線対策品が提案されている。例えば特許文献1は、つば付き帽子と日除け布で顔や首を覆うようになっているが着脱に時間が掛かり、装着することが面倒になって結果として紫外線対策がおろそかになってしまう。見た目にもスッキリせず違和感は否めない。また日除け布は顔から後頭部までを一体的に覆う形状であるため見た目にも暑苦しく夏季は蒸れて快適に着用できない。帽子と日除け布が一体になっているが、帽子は着用している洋服に合わせて自由に選びたいものである。
特許文献2は、顔・耳・首全体・胸元までと広範囲に覆う形状であり、通気性が悪く鼻穴部分もふさがっているので息苦しさがあり、メガネやサングラスのレンズが吐く息で曇る。夏季は首回りや胸元が蒸れて暑苦しい。見た目は仰々しく違和感があり着用することに気後れしてしまう。さらに話したり、飲食したりする必要時に着脱がめんどうになり、その結果紫外線対策が気軽にできない。
特許文献3は、立体裁断されていないため、帯状遮光布1と筒状遮光布2のズレによって作った鼻の部分の形状になっており最も目立つ中央部がスッキリせずファッション性を欠いている。さらに、前顔と後頭部を覆う布が一体である筒状遮光布2はゴム紐を通している後頭部の方に引かれるため布と唇との接触を招きそれを避けるように鼻下中央部にダーツを入れておりゴワゴワとスッキリしないものとなっている。筒状遮光布2の上辺が鼻穴に接触しているために息苦しく感じられる。前顔と後頭部を覆う布が一体であるために通気性が悪く夏季においては蒸れてしまい、快適に着用できない。筒状遮光布2は一重仕立てであるためUVカット率が低くなっている。
以上に述べた従来のフェイスマスクでは着脱に時間が掛かり装着方法も簡単ではなく、鼻の上部・目の下際・こめかみ・耳の部分がズレやすく肌が露出してしまい、紫外線から保護することができない、激しい活動時に息苦しく、吐く息によりメガネやサングラスのレンズがくもる、特に夏季は暑苦しく蒸れて快適に着用できない、ファッション性に劣り洋服や帽子とキィ楽にコーディネイトできない、会話や飲食が容易にできない。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、顔・耳・首を紫外線から保護することができる、着脱が容易で、息苦しくなく、吐く息によりメガネやサングラスのレンズが曇ることも無く、特に夏季は暑苦しくなく、蒸れずに快適に着用でき、ファッション性に優れている。会話や飲食が容易にできる紫外線防止用フェイスマスクを提供することを目的とするものである。
マスク本体は二重仕立てになっており、表側、内側の少なくともどちらか一方に紫外線カットを施した生地を用いており、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記上マスク部の下縁と前記下マスク部の上縁とは、鼻穴部を除いて縫合されており、前記下マスク部の上縁が鼻穴を塞ぐことのないように前記鼻穴部の形状は切り込みにして、前記下マスク部の上縁の縫い代は見えないように処理されており、前記マスク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部の取り付け位置においては、前記耳引掛け輪部の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記伸縮しない布を前記マスク本体裏面上部左右に取り付けていることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスクである。
第二の課題解決手段は、マスク本体は二重仕立てになっており、表側、内側の少なくともどちらか一方に紫外線カットを施した生地を用いており、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記マスク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部を取り付ける位置は前記上マスク部上縁近傍部と前記下マスク部上辺近傍部であり、前記取り付け位置の上下間寸法は人間の耳の付け根の長さにほぼ等しく、後端部より耳幅分中央側に設けることによって耳と耳下方までも紫外線カットでき、前記耳引掛け輪部には輪の大きさを調節する機能をもつ金具を有し、この前記耳引掛け輪部を耳に掛けることによって前記上マスク部を顔面に密着させ前記上マスク部を固定しているが、前記下マスク部の外縁は開放されていることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスクである。
第三の課題解決手段は、前記耳引掛け輪部の取り付け位置においては、前記耳引掛け輪部の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記伸縮しない布を前記マスク本体裏面上部左右に取り付けていることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスクである。
第四の課題解決手段は、前記上マスク部は、鼻の部分を立体的に形成するため、前記上マスク部のパターン作成時に鼻の高さ分のダーツを折りたたみ立体裁断されており、前記マスク本体を二重仕立にしていることによって、鼻の部分をより立体的に形成できることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスクである。
第五の課題解決手段は、前記マスク本体の二重仕立ては、表側に有害な紫外線をシャットアウトする光触媒高性能生地、衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する特徴を持っている紫外線カットを施した生地、撥水加工を施した生地、平織物、編物、不織布の中から選ばれるいずれか一つの生地を用い、内側に紫外線カットを施してある肌に低刺激の生地、オーガニックコットン生地、柔らかい肌触りの生地の中から選ばれるいずれか一つの生地を用いたことを特徴とする紫外線防止用フェイスマスクである。
前記第一の課題解決手段による作用は、次の通りである。前記上マスク部と前記下マスク部共に二重仕立てにしているのは、口部、顎部、首部は、帽子をかぶった時に帽子のつばの影から露出する部分である、したがって鼻の下から下方はとくに紫外線から保護するために二重仕立てにする必要がある。前記上マスク部と前記下マスク部を縫合する際に鼻穴部を除くことによって楽に呼吸ができ、吐く息でメガネやサングラスのレンズが曇らないその際には前記下マスク部の上縁が鼻穴を塞ぐことのないように穴の形状は切り込みにして、前記下マスク部の上縁の縫い代は見えないように処理されている。前記マスク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部を耳に掛けることによって、前記上マスク部を顔面に密着させることによって、鼻の上部、眼の下際、こみかみ、耳の部分を覆う前記上マスク部がずれにくくなる。さらに前記上マスク部を顔面に密着させて固定することによって、前記下マスク部が風でまくれ上がることもない。前記耳引掛け輪部の取り付けは前記耳引掛け輪部である伸縮性の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記別布を上述のように前記マスク本体裏面上部左右に取り付けている方法をとっている。紐通し部分にゴム紐を通す方法だと布がよれたり縮んだりするため覆い布がズレ、肌が露出してしまう。
前記第二の課題解決手段による作用は、次の通りである。前記上マスク部と前記下マスク部共に二重仕立てにしているのは、口部、顎部、首部は、帽子をかぶった時に帽子のつばの影から露出する部分である、したがって鼻の下から下方はとくに紫外線から保護するために二重仕立てにする必要がある。前記マスク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部を耳に掛けることによって、前記上マスク部を顔面に密着させることによって、鼻の上部、眼の下際、こみかみ、耳の部分を覆う前記上マスク部がずれにくくなる。さらに前記上マスク部を顔面に密着させて固定することによって、前記下マスク部が風でまくれ上がることもない。前記耳引掛け輪部を取り付ける位置は前記上マスク部上縁近傍部と前記下マスク部上辺近傍部であり、前記取り付け位置の上下間寸法は人間の耳の付け根の長さにほぼ等しく、後端部より耳幅分中央側に設けることによって耳と耳下方までも紫外線カットできる。前記耳引掛け輪部には大きさを調節するための機能をもつ金具(マルカン・エイトカン)を有し、前述の金具の機能を利用して前記耳引掛け輪部を大きくして本発明の紫外線防止用フェイスマスクの内側に空間を設け衛生マスクを着用して花粉やインフルエンザウィルス対策ができる。両耳の端から顔面の幅は個人差が大きく、いくつかサイズを取り揃えたうえでも細かな調節をすることによって、鼻の上部、眼の下際、こめかみのズレを解消できる。よって耳引掛け輪部の大きさを調節する機能は必要である。
前記第三の課題解決手段による作用は、次の通りである。前記耳引掛け輪部の取り付けは前記耳引掛け輪部である伸縮性の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記別布を上述のように前記マスク本体裏面上部左右に取り付けている方法をとっている。紐通し部分にゴム紐を通す方法だと布がよれたり縮んだりするため覆い布がズレ、肌が露出してしまう。
前記第四の課題解決手段による作用は、次の通りである。立体裁断することで鼻の先端部と鼻下の平らな部分の高低差が鼻の部分を立体的に形成されるものであるが、鼻穴部の開きにより楽に呼吸ができメガネやサングラス着用時にも吐く息でレンズが曇らない。立体裁断することで人の鼻の高さに合わせて自由に変えることが出来る。
前記第五の課題解決手段による作用は、次の通りである。前記マスク本体は二重仕立てになっており、素材である生地は、特に限定されるものではなく、平織物、編物、不織布、を用いることができるが、紫外線(UV)カットを施したものが良い。
例えば光触媒高性能生地であるUVカット素材として公知の「サンダイヤ・ドライコットン」(第一紡績株式会社製)や衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する「エスモ(登録商標)」(株式会社クラレ製)等に相当する素材を前記マスク本体に使用してもよいが
表側、内側の生地は用途に合わせて入れ替えてもよい。表側、内側のどちらか一方、あるいは両方に紫外線カットを施した生地を合わせる。
医療用のフェイスマスクとして皮膚疾患の人には直接肌に触れる内側に刺激の少ないオーガニックコットンの生地を用い、表側には前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。雨が降る屋外活動時に顔、耳、前首を雨水や紫外線から保護するために表側に撥水加工を施した生地を用い、内側に前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。このように前記マスク本体を二重仕立てにすることによって確実にUVカットができるうえに多様性のある機能をもたせることが可能である。
例えば光触媒高性能生地であるUVカット素材として公知の「サンダイヤ・ドライコットン」(第一紡績株式会社製)や衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する「エスモ(登録商標)」(株式会社クラレ製)等に相当する素材を前記マスク本体に使用してもよいが
表側、内側の生地は用途に合わせて入れ替えてもよい。表側、内側のどちらか一方、あるいは両方に紫外線カットを施した生地を合わせる。
医療用のフェイスマスクとして皮膚疾患の人には直接肌に触れる内側に刺激の少ないオーガニックコットンの生地を用い、表側には前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。雨が降る屋外活動時に顔、耳、前首を雨水や紫外線から保護するために表側に撥水加工を施した生地を用い、内側に前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。このように前記マスク本体を二重仕立てにすることによって確実にUVカットができるうえに多様性のある機能をもたせることが可能である。
本発明の紫外線防止用フェイスマスクの上マスク部1は鼻の部分5を立体的に形成しているために目立つ中央部がスッキリしているのでファッション性に優れている。上マスク部1を鼻梁、頬骨、こめかみに密着させ耳引掛け輪部7を耳に掛けることによってマスク本体3をズレにくくしている。着脱が簡単であり片手でも装着できるため紫外線防止対策をこまめにできる。小さく折りたためて携帯が容易である。首から上の顔、耳の紫外線防止対策はどうしても仰々しく見えがちだが見た目がスッキリしているので気後れすることも無く街中でもおしゃれに着用できマラソン大会、テニス大会、その他のスポーツ大会でも気楽にこまめに着用できる。また下マスク部2の外縁は開放されており、上マスク部1が固定されていることによって風等によりまくれ上がることはなく、着用感が軽く良好であり蒸れたりすることも無く、会話に支障は無く、電話での会話もマスクの外側に受話器を当てる状態においても支障はない。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6にもとづいて説明する。
図1は、本発明の紫外線防止フェイスマスクの一例について、着用されていない状態での基本構造を示す正面図である、マスク本体3の高さh3は、人間の鼻上部から鎖骨の前までを覆うことができる程度の寸法とする。h3の寸法が長すぎると邪魔になり、短すぎると前首部(顎の下を中心に左右両耳の下方までの範囲)の紫外線防止が十分にできない。
図1では、上マスク部1の下縁と下マスク部2の上縁とは、鼻穴部を除いて縫合されており縫い目4の下方である下マスク部2の形状は長方形で示されているが、本発明の目的を損なわない範囲での変形は可能であり、例えば釣鐘を逆さにしたようなU字型にして中央部のh2の寸法を長くすると洋服の襟元が開いた部分を覆うことが出来、より広範囲に紫外線防止ができる。
図1、で示す鼻の上部の凸形状のaは、鼻の上部は皮膚が薄くシミが表れやすい部分であるので肌露出を最小限にするために有効な形状である。図1、図5で示す浅い凹形状のbは、下まぶたは皮膚が薄くシミが表れやすい部分なので目の下際まで紫外線を防止できるようにしているが、下方を見る際に上マスク部1の上縁が視界の邪魔にならない形状である。また眼の下際部bと耳上端部dとの段差は、上マスク部1のこめかみ辺りの上縁が左右目尻側の視界の邪魔にならないようになだらかに反りながらb〜dをつなぐ線になっている。
上マスク部1と下マスク部2の2部構成にすることによって、h1の寸法である鼻の上部a〜鼻の先端部a’は個人差があるため着用者に合わせて自由に変えられるのでより安定感があり快適に着用できる。h2の長さである、鼻穴部開きの中央部c〜下マスク部下縁中央部c’の寸法も着用者に合わせて変えられる。
マスク本体3の上縁のw1は、両耳の後端から前の顔面を覆うことができる程度の寸法とする。上マスク部1の上縁の寸法w1は大変重要でありマスク本体がズレないようにするために顔面にぴったり合わせなくてはならない、w1の寸法は個人差が大きい(24cm〜34cm)のでいくつかのサイズを製作し細かな調節は耳引掛け輪部7で行う。また、w2の寸法は耳幅程度であり耳と耳の下方も紫外線から保護できる。
図2は、本発明の紫外線防止用フェイスマスクの一例について、着用されていない状態での基本構造を示す裏面図である。前記耳引掛け輪部7の両端の取り付け位置は上マスク部2上縁近傍部x1と下マスク部2上辺近傍部x2であるが、x1〜x2の寸法は人間の耳の付け根の長さにほぼ等しい。請求項1にあるようにマスク本体3の裏面の耳引掛け輪部の両端はx1〜x2の距離を空けて離間して固定されているため、マスク本体3の布がよれたり、縮んだりすることを防いで肌露出を最小限にしている。
図2、で示す耳引掛け輪部7の取り付け方法は耳引掛け輪部である伸縮性の紐とは別の伸縮しない布にいったん耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記別布を上述のようにマスク本体3裏面上部左右に取り付けている方法をとっている。紐通し部分にゴム紐を通す方法だと布がよれたり縮んだりするため覆い布がズレ、肌が露出してしまう。
図3、図4は鼻の部分が立体的に形成されていることを示しているが、この形状は請求項4に記載の立体裁断によるもので、顔面に一枚の平織の布を密着させようとすると鼻筋上部左右に余る布を鼻の稜線に添うように折りたたんだものがダーツであり、個人個人の鼻の高さによりダーツの分量が決まる。
マスク本体3は二重仕立てになっており、素材である生地は、特に限定されるものではなく、平織物、編物、不織布、を用いることができるが、紫外線(UV)カットを施したものが良い。
例えば光触媒高性能生地であるUVカット素材として公知の「サンダイヤ・ドライコットン」(第一紡績株式会社製)や衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する「エスモ(登録商標)」(株式会社クラレ製)等に相当する素材をマスク本体3に使用してもよいが表側、内側の生地は用途に合わせて入れ替えてもよい。表側、内側のどちらか一方、あるいは両方に紫外線カットを施した生地を合わせる。
医療用のフェイスマスクとして皮膚疾患の人には直接肌に触れる内側に刺激の少ないオーガニックコットンの生地を用い、表側には前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。雨が降る屋外活動時に顔、耳、前首を雨水や紫外線から保護するために表側に撥水加工を施した生地を用い、内側に前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。このようにマスク本体3を二重仕立てにすることによって確実にUVカットができるうえに多様性のある機能をもたせることが可能である。
例えば光触媒高性能生地であるUVカット素材として公知の「サンダイヤ・ドライコットン」(第一紡績株式会社製)や衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する「エスモ(登録商標)」(株式会社クラレ製)等に相当する素材をマスク本体3に使用してもよいが表側、内側の生地は用途に合わせて入れ替えてもよい。表側、内側のどちらか一方、あるいは両方に紫外線カットを施した生地を合わせる。
医療用のフェイスマスクとして皮膚疾患の人には直接肌に触れる内側に刺激の少ないオーガニックコットンの生地を用い、表側には前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。雨が降る屋外活動時に顔、耳、前首を雨水や紫外線から保護するために表側に撥水加工を施した生地を用い、内側に前記の「サンダイヤ・ドライコットン」や「エスモ」、他のUVカットを施した生地を組み合わせる。このようにマスク本体3を二重仕立てにすることによって確実にUVカットができるうえに多様性のある機能をもたせることが可能である。
マスク本体3の色としては、特に限定されるものではなく、紫外線防止効果やファッション性を考慮して適宜選択すればよい。例えば、紫外線防止効果を重視して黒色とする。清涼感のある白色にする、目立たないように肌色にする等の選択がある、また、積極的なファッション性をもたせるために、プリント、刺繍、レース、ビースを施してもよい。
上マスク部1裏面上部左右に取り付けられた耳引掛け輪部7の素材は特に限定されず、ファッション性のある平織の紐、織編物の紐を用いることができるが、伸縮性のあるものが好ましい。紐の断面は、扁平でも円でも好いが、紐の幅としては、3〜8mm程度が好適であり、4〜6mm程度がより好適である。
上述の耳引掛け輪部7には大きさを調節するための機能をもつ金具8(マルカン・エイトカン)を取り付けており上マスク部1を顔面により密着させることができる。前記の機能を利用して耳引掛け輪部を大きくして本発明の紫外線防止用フェイスマスクの内側に空間を設け衛生マスクを着用して花粉やインフルエンザウィルス対策ができる。
図5は、本発明の紫外線防止フェイスマスクの一例を装着しての使用状態を前方より見た図であり、図6は同じく側方より見た図である。これらの図が示すように上マスク部1裏面上部左右の耳引掛け輪部を耳に掛けることによって、フェイスマスク本体3がズレにくく、鼻穴部の開きにより楽に呼吸ができメガネやサングラス着用時にも吐く息でレンズが曇らない。
なお、本発明の紫外線防止フェイスマスクで覆われていない上マスク部上辺よりも上の顔面については図5および図6には示していないが、つば付きの帽子やサングラスを使用すればよい。また、必要に応じて、首の後ろ側の背面部分についても、他の紫外線防止グッズを自由に併用できる。
1 上マスク部
2 下マスク部
3 マスク本体
4 上マスク部と下マスク部を縫合した縫い目
5 鼻の立体形成部
6 鼻穴部
7 耳引掛け輪部
8 引掛け輪部大きさ調節金具
a 中央部凸形状部(鼻の上部)
a′ 鼻の先端部
b 眼の下際の浅い凹形状部
c 鼻下中央部
c′ 下マスク部下縁の中央部
d 耳の上端部
h1 鼻の上部〜鼻の先端の寸法
h2 鼻下〜下方の寸法
h3 鼻の上部〜鎖骨の前までを覆うことができる程度の寸法(高さ)
w1 両耳の後端から前の顔面を覆うことができる程度の寸法(横幅)
w2 耳の付け根から耳の後端程度の寸法(耳幅)
x1 耳引掛け輪部の耳の上付け根位置(上マスク部上縁近傍)
x2 耳引掛け輪部の耳の下付け根位置(下マスク部上辺近傍)
d
2 下マスク部
3 マスク本体
4 上マスク部と下マスク部を縫合した縫い目
5 鼻の立体形成部
6 鼻穴部
7 耳引掛け輪部
8 引掛け輪部大きさ調節金具
a 中央部凸形状部(鼻の上部)
a′ 鼻の先端部
b 眼の下際の浅い凹形状部
c 鼻下中央部
c′ 下マスク部下縁の中央部
d 耳の上端部
h1 鼻の上部〜鼻の先端の寸法
h2 鼻下〜下方の寸法
h3 鼻の上部〜鎖骨の前までを覆うことができる程度の寸法(高さ)
w1 両耳の後端から前の顔面を覆うことができる程度の寸法(横幅)
w2 耳の付け根から耳の後端程度の寸法(耳幅)
x1 耳引掛け輪部の耳の上付け根位置(上マスク部上縁近傍)
x2 耳引掛け輪部の耳の下付け根位置(下マスク部上辺近傍)
d
Claims (5)
- マスク本体は二重仕立てになっており、表側、内側の少なくともどちらか一方に紫外線カットを施した生地を用いており、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記上マスク部の下縁と前記下マスク部の上縁とは、鼻穴部を除いて縫合されており、前記下マスク部の上縁が鼻穴を塞ぐことのないように前記鼻穴部の形状は切り込みにして、前記下マスク部の上縁の縫い代は見えないように処理されており、前記マスク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部の取り付け位置においては、前記耳引掛け輪部の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記伸縮しない布を前記マスク本体裏面上部左右に取り付けていることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスク。
- マスク本体は二重仕立てになっており、表側、内側の少なくともどちらか一方に紫外線カットを施した生地を用いており、鼻部、頬部、耳部を覆う布である上マスク部と口部、顎部、前首部を覆う布である下マスク部とからなり、前記マス ク本体の裏面には、両耳に引掛ける左右一対の、両端が離間して固定されている耳引掛け輪部を有し、前記耳引掛け輪部を取り付ける位置は前記上マスク部上縁近傍部と前記下マスク部上辺近傍部であり、前記取り付け位置の上下間寸法は人間の耳の付け根の長さにほぼ等しく、後端部より耳幅分中央側に設けることによって耳と耳下方までも紫外線カットでき、前記耳引掛け輪部には輪の大きさを調節する機能をもつ金具を有し、この前記耳引掛け輪部を耳に掛けることによって前記上マスク部を顔面に密着させ前記上マスク部を固定しているが、前記下マスク部の外縁は開放されていることを特徴とする紫外線防止用フェイスマスク。
- 前記耳引掛け輪部の取り付け位置においては、前記耳引掛け輪部の紐とは別の伸縮しない布にいったん前記耳引掛け輪部の両端を縫い付け、前記伸縮しない布を前記マスク本体裏面上部左右に取り付けていることを特徴とする請求項2に記載の紫外線防止用フェイスマスク。
- 前記上マスク部は、鼻の部分を立体的に形成するため、前記上マスク部のパターン作成時に鼻の高さ分のダーツを折りたたみ立体裁断されており、前記マスク本体を二重仕立にしていることによって、鼻の部分をより立体的に形成できることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の紫外線防止用フェイスマスク。
- 前記マスク本体の二重仕立ては、表側に有害な紫外線をシャットアウトする光触媒高性能生地、衣服の温度を上昇させる可視光線・赤外線を遮蔽する特徴を持っている紫外線カットを施した生地、撥水加工を施した生地、平織物、編物、不織布の中から選ばれるいずれか一つの生地を用い、内側に紫外線カットを施してある肌に低刺激の生地、オーガニックコットン生地、柔らかい肌触りの生地の中から選ばれるいずれか一つの生地を用いたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の紫外線防止用フェイスマスク。
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