JP2010258285A - 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置 - Google Patents

断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010258285A
JP2010258285A JP2009108034A JP2009108034A JP2010258285A JP 2010258285 A JP2010258285 A JP 2010258285A JP 2009108034 A JP2009108034 A JP 2009108034A JP 2009108034 A JP2009108034 A JP 2009108034A JP 2010258285 A JP2010258285 A JP 2010258285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
unit
heat
gas
air supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009108034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5469913B2 (ja
Inventor
Hideyuki Tarukawa
秀行 樽川
Masahiko Kobayashi
正彦 小林
Mitsuhiro Kubota
光裕 窪田
Takuma Ishizawa
卓磨 石澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Goyo Electronics Co Ltd
Original Assignee
Nikon Corp
Goyo Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp, Goyo Electronics Co Ltd filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009108034A priority Critical patent/JP5469913B2/ja
Publication of JP2010258285A publication Critical patent/JP2010258285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5469913B2 publication Critical patent/JP5469913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】安価且つ高性能に断熱する断熱構造及び断熱構造を有する収納装置を提供すること。
【解決手段】断熱構造1は、内部10aに溜まる熱を冷却するために外部10bから気体を吸気し、内部10aに向けて気体を送気するファン33と、箱形状に形成され、ファン33によって外部10bから内部10aに向けて送気される箱内部における気体の流路を有し、ユニット10における熱を断熱するパネル35と、を具備している。パネル35は、正面35bの外縁35cの近傍にて外縁35cに沿って配設され、外部10bから気体を吸気する複数の吸気口37と、背面35aに配設され、吸気口37とは同一直線上からずらして配設され、吸気口37から吸気された気体を内部10aに送気する送気口39と、正面35bと背面35aとの間に形成され、吸気口37から送気口39まで気体を流す流路であり、背面35aを介して内部10aに接するように形成されている流路部41とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば精密装置における一方のユニットから発散される高温の熱がこのユニットに隣接する精密装置における他方のユニットに影響を及ぼさないように及びこれらユニットが設置される設置環境にこの熱が影響を及ぼさないように、一方のユニットから発散される熱を断熱する断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置に関する。
例えば半導体製造装置や精密測定器などの精密装置は、複数のユニットから構成されている。これらユニットは、精密機械が設置される環境の温度変化から多大な影響を受ける。そのため精密装置における一方のユニットから発散される高温の熱がこのユニットに隣接する精密装置における他方のユニットに影響を及ぼさないように及びこれらユニットが設置される設置環境にこの熱が影響を及ぼさないように、一方のユニットには、精密機械が設置される環境の温度を自身から発生する熱によって変化させないように、熱を断熱する高い断熱性能が要求されている。
そのため一方のユニットにおいて、一方のユニットの外面には、断熱のために、真空断熱材などの断熱材料が配設されている。なお断熱材料は、他方のユニットにも配設されてもよい。また断熱材料は、一方のユニットと他方のユニットとの間に配設されていてもよい。
例えば特許文献1には、断熱性能が高く、高温で使用可能な真空断熱パネルと、該断熱パネルを備えた機器が開示されている。
特開2008−249003号公報
上述した断熱材料は、例えば安価な発泡ウレタン等がある。しかしながら、発泡ウレタン等の安価な断熱材料の断熱性能は、低い。
また断熱性能の高い断熱材料は、コストがかかる。また断熱性能の高い断熱材料は、断熱材料の端部に隙間が生じるために発泡ウレタン等の他の断熱材料で補完する必要があり、補完のための手間と他の断熱材料を用意するためのコストがかかる。よって断熱性能の高い断熱材料をユニットに配設するには、コストと手間がかかる。
そのため本発明は、上記事情に鑑み、安価且つ高性能に断熱する断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、熱を発生する発熱体を有する第1のユニットに配設され、設置される環境の温度変化から影響を受ける第2のユニットが設置される環境の温度を前記発熱体から発生する前記熱によって変化させないように、断熱性能を有する断熱構造であって、前記発熱体から発生し、前記第1のユニットの内部に溜まる前記熱を冷却するために前記第1のユニットの外部から気体を吸気し、前記第1のユニット内部に向けて気体を送気するファンと、箱形状に形成され、前記ファンによって前記第1のユニットの外部から前記第1のユニットの内部に向けて送気される箱内部における前記気体の流路を有し、前記第1のユニットにおける前記熱を断熱するパネルと、を具備し、前記パネルは、前記パネルの正面の外縁近傍にて前記外縁に沿って配設され、前記外部から前記気体を吸気する複数の吸気口と、前記ファンに実装されるために前記パネルの背面に配設され、前記パネルの厚み方向において、前記吸気口とは同一直線上からずらして配設され、前記吸気口から吸気された前記気体を前記第1のユニットの内部に送気する送気口と、前記正面と前記背面との間に形成され、前記吸気口から前記送気口まで前記気体を流す前記流路であり、流れる前記気体によって前記第1のユニットにおける前記熱を断熱するために、前記背面を介して前記第1のユニットの内部に接するように形成されている流路部と、を有していることを特徴とする断熱構造を提供する。
また本発明は目的を達成するために、前記ファンは、前記パネルの前記背面に配設されていることを特徴とする上記に記載の断熱構造を提供する。
また本発明は目的を達成するために、前記吸気口の開口面積と、前記吸気口の配設位置と、前記パネルの厚さと、前記吸気口から前記送気口までの長さである前記気体の送気長さと、前記ファンの風量とから構成される断熱条件は、所望な値に設定されていることを特徴とする上記に記載の配設構造を提供する。
また本発明は目的を達成するために、内部空間に発熱体を収容するユニットに配設された断熱構造であって、前記内部空間と接して設けられ、前記ユニットの外部空間の気体を前記内部空間に送気する送気口が設けられた内面パネルと、前記内面パネルよりも前記外部空間側に設けられて前記内面パネルとの間に前記気体が流動する流路部を形成し、前記外部空間から前記気体を前記流路部に導入する吸気口が設けられた外面パネルと、前記送気口に設けられ、前記気体を前記内部空間に送気する送気ファンと、を具備し、前記送気口と前記吸気口とは、前記気体が前記内面パネルおよび前記外面パネルに沿って前記流路部を流動するようにそれぞれ配置されることを特徴とする断熱構造を提供する。
上記に記載の断熱構造を有する収納装置を提供する。
本発明によれば、安価且つ高性能に断熱する断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置を提供することができる。
図1(a)は、本発明の断熱構造の正面図である。図1(b)は、図1(a)に示すA−A線における断熱構造の概略断面図である。 図2、図1に示す断熱構造において気体の送気を示す模式図である。 図3(a)は、断熱構造の正面図である。図3(b)は、駆動している状態の図3(a)に示す断熱構造を示す図である。 図4(a)は、輻射防止板を有する断熱構造の正面図である。図4(b)は、駆動している状態の図4(a)に示す断熱構造を示す図である。
以下、図1と図2とを参照して本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
例えば半導体製造装置や精密測定器などの図示しない精密装置は、複数のユニットから構成されている。一方のユニット(収納装置)10は、熱を発生する発熱体11をユニット10の内部10aに有している。発熱体11は、例えばモータなどである。またユニット10の隣接には、またはユニット10の周辺には、精密装置が設置される環境の温度変化から多大な影響を受ける他方の図示しないユニットが設置されている。
ユニット10は、ユニット(精密装置)が設置される環境の温度を発熱体11から発生する熱によって変化させないように、断熱性能を有する断熱構造30を有している。
断熱構造30は、発熱体11から発生し、ユニット10の内部10aに溜まる熱を冷却するために外部10bから気体を吸気し、ユニット10の内部10aに向けて気体を送気するファン33と、2枚の輻射率の低い磨き薄板を折り曲げて箱形状に形成され、輻射率の低い磨き薄板によってユニット10における熱を断熱し、ファン33によってユニット10の外部10bからユニット10の内部10aに向けて送気される箱内部における気体の流路を有するパネル35と、を有している。
ファン33は、例えばパネル35の背面35a(内面パネル)に配設されている。より詳細には、ファン33は、パネル35の厚み方向において、後述する吸気口37とは同一直線上からずれて配設されている。本実施形態では、ファン33は、背面35aの例えば中央部に配設されている。
パネル35は、パネル35の背面35aを介してユニット10に図示しないビスなどによって固定される。背面35aは、ユニット10の側面を兼ねている。またパネル35の正面35b(外面パネル)は、外部10bに露出している。
パネル35は2枚の輻射率の低い磨き薄板を折り曲げて箱形状に形成されているが、パネル35と正面35bとの少なくとも一方が低輻射処理を施されていればよい。
パネル35は、正面35bの外縁35c(4辺)の近傍にて外縁35cに沿って配設され、外部10bから気体を吸気する複数の吸気口37と、ファン33に実装されるために背面35aに配設され、吸気口37から吸気された気体をユニット10の内部10a(発熱体11)に送気する送気口39と、正面35bと背面35aとの間(パネル35の内部)に形成され、吸気口37から送気口39まで気体を流す流路である流路部41とを有している。
言い換えると、背面35a(内面パネル)は、内部10a(内部空間)と接して設けられている。背面35aは、ユニット10の外部10b(外部空間)の気体を内部10aに送気(導入)する送気口39を有している。また正面35b(外面パネル)は、背面35a(内面パネル)よりも外部10b側に設けられている。正面35bは、背面35aとの間に気体が流動する流路部41を形成し、外部10bから気体を流路部41に吸気(導入)する吸気口37を有している。
吸気口37と送気口39とは、気体が背面35aと正面35bとに沿って流路部41を流動するようにそれぞれ配置されている。
吸気口37は、例えば矩形形状を有している。吸気口37は、外縁35cに沿って列状に配設されている。
送気口39は、ファン33と同数配設されている。上述したファン33は、この送気口39に設けられており、気体を内部10aに送気する。送気口39は、ファン33に対向するように背面35aの中央部に配設されている。送気口39は、気体が送気口39とファン33との間から漏れないようにファン33に密着する例えば図示しないパッキンなどを有している。送気口39と吸気口37とは、パネル35の厚み方向(背面35aと正面35bとの平面に対する垂直方向)からみて、異なる位置に配置されている。言い換えると、送気口39は、パネル35の厚み方向において、吸気口37とは同一直線上からずらして配設されている。より詳細には、送気口39と吸気口37とは、流路部41内を気体が層流の状態で流れるように配設されている。
本実施形態では流路部41は、正面35bと背面35aとによってパネル35の内部に形成される空間部であり、吸気口37と送気口39とに連通している。
本実施形態では発熱体11が熱を発生すると、発熱体11を有するユニット10の内部10aにおける温度は、外部10bの温度よりも高くなる。この熱は、背面35aに伝熱する。そのため背面35aは、外部10bに接する正面35bよりも高温になる。さらに熱は、背面35aと正面35bとの輻射によって背面35aから正面35bに伝熱し、及び背面35aから伝導によっても正面35bに伝熱する。これにより熱は正面35bから外部10bに伝熱し、ユニット(精密装置)が設置される環境の温度は発熱体11から発生する熱によって変化してしまう。
そのため背面35aと正面35bとは、背面35aと正面35bとの輻射によって背面35aから正面35bへの伝熱を抑制し、この伝熱を基にする正面35bから外部10bへの伝熱を抑制するために、熱の輻射率の低い磨き板となっている。一般的に、熱を放射する放射エネルギーは、輻射率に比例する。そのため輻射率が低いと、放射エネルギーが低くなり、結果的に外部10bへの伝熱が抑えられる。
またユニット10から背面35aを通じて正面35bに伝導によって伝熱が発生した(熱交換が発生した)際に、吸気口37は、正面35bから外部10bへの伝導による伝熱を抑制するために、複数配設され、正面35bの伝熱面積(表面積)を減少させている。また流路部41が背面35aを介してユニット10の内部10a全体に接する状態でパネル35の内部に形成され、これにより断熱効率を向上させるために、吸気口37は外縁35c近傍に配設されている。
また流路部41において、背面35a側の流路部41の温度は、正面35b側の流路部41の温度よりも高くなっている。本実施形態では、吸気口37の開口面積と、吸気口37と送気口39との配設位置と、パネル35の厚さt(正面35bと背面35aとの距離)と、吸気口37から送気口39までの長さである気体の送気長さLと、ファン33の風量とから構成される断熱条件は、予め所望な値に設定されている。これにより気体が層流の状態でパネル35の内部を流れ(より詳細には、吸気口37から流路部41を通じて送気口39に流れる)、温度境界層が正面35bにまで達せず、流路部41において対流による背面35aから正面35bへの伝熱が抑制され、この抑制によって正面35bから外部10bへの伝熱が抑制される。
なお断熱条件が所望に設定されていないと、気体が層流の状態でパネル35の内部を流れず、パネル35の内部にて対流が発生してしまう。これにより背面35aから正面35bへの伝熱が流れる気体によって抑制されず、正面35bから外部10bへの伝熱が抑制されないこととなる。
本実施形態では温度境界層とは、ユニット10の内部10aから熱伝達により温められた流路部41内における気体の温度と、外部10bから吸気口37を通じて流路部41に送気された気体の温度の境界を示す層である。
また流路部41は、流れる気体によってユニット10における熱を断熱するために、背面35aを介してユニット10の内部10a全体に接するようにパネル35の内部に形成されていることが好適である。
このように断熱構造30は、ファン33によって気体を送気口39からユニット10に送気することによってユニット10を冷却し、ファン33によって吸気口37から流路部41を介して送気口39まで流れる気体によって背面35aを介してユニット10における熱を断熱する。
次に本実施形態の動作方法について説明する。
背面35aは、ビスによってユニット10に配設される。このとき、気体が送気口39とファン33との間から漏れないように、送気口39はパッキンを介してファン33に実装されている。
発熱体11が熱を発生すると、ユニット10は熱を発生する。するとユニット10の内部10aにおける温度は、外部10bの温度よりも高くなる。そのためユニット10の内部10aに接する背面35aの温度は、外面に接する正面35bの温度よりも高くなる。これにより流路部41において、背面35a側の流路部41の温度は、正面35b側の流路部41の温度よりも高くなる。
するとファン33が駆動し、気体が外部10bから吸気口37に吸気される。ファン33によって吸気口37から吸気された気体は、吸気口37から流路部41に流れ、さらに流路部41から送気口39に流れる。つまり気体は、吸気口37からパネル35の内部に配設される流路部41を通じて送気口39に流れる。またこのとき気体は、流路部41によって、パネル35において、パネル35の外縁35c側から中央に向って流れ、背面35aを介してユニット10の内部10a全体に接する。
このとき上述したように正面35bよりも温度が高い背面35aは、流路部41を流れる気体と熱交換を行う。より詳細には、ユニット10の内部10aにおける熱は、背面35aを通じて流路部41を流れる気体に移動する(吸収・伝達される)。この後、熱は、この気体から正面35bに移動する前にファン33によって気体と共に流路部41を通じて送気口39へ流れ、ユニット10の内部10aに送気される。つまり気体は、ユニット10の内部10aから背面35aに熱交換された熱を有した状態でユニット10の内部10aに送気され、正面35bにこの熱を伝達しない。
またこのとき気体は、断熱条件によって層流の状態でパネル35の内部を流れており、温度境界層が正面35bにまで達しない。よって断熱構造30は、流路部41において対流による背面35aから正面35bへの伝熱を抑制し、この抑制によって正面35bから外部10bへの伝熱を抑制し、ユニット10における熱を断熱する。
また一般に正面35bと背面35aとは、輻射によって熱交換を行う。しかしながら本実施形態では正面35bと背面35aとは、熱の輻射率の低い磨き板である。よって断熱構造30は、背面35aと正面35bとの輻射によって背面35aから正面35bへの伝熱(熱交換)を抑制し、この伝熱を基にする正面35bから外部10bへの伝熱を抑制し、ユニット10における熱を断熱する。
このとき背面35aは、流路部41を流れる気体と熱交換を行う。より詳細には、背面35aにおける熱は、背面35aを通じて流路部41を流れる気体に移動する(吸収・伝達される)。この後、熱は、この気体から正面35bに移動する前にファン33によって気体と共に流路部41を通じて送気口39へ流れ、ユニット10の内部10aに送気される。つまり気体は、ユニット10の内部10aにおける熱を有した状態でユニット10の内部10aに送気され、正面35bにこの熱を伝達しない。
また輻射によって微小に伝熱された正面35bも流路部41を流れる気体と熱交換を行う。より詳細には、正面35bにおける熱は、正面35bを通じて流路部41を流れる気体に移動する(吸収・伝達される)。この後、熱は、この正面35bから外部10bに伝熱する前にファン33によって流路部41を通じて送気口39へ流れ、ユニット10の内部10aに送気される。つまり気体は、正面35bにおける熱を有した状態でユニット10の内部10aに送気され、外部10bにこの熱を伝達しない。
また流路部41は背面35aを介してユニット10の内部10a全体に接するようにパネル35の内部に形成されているために、正面35bと背面35aとは流路部41を流れる多くの気体と熱交換する。これにより断熱構造30は、ユニット10における熱を断熱する。
またパネル35には、ユニット10からビスを通じて背面35aに伝導し、さらに背面35aから正面35bに伝導によって熱交換が発生する。しかしながら、吸気口37によって正面35bの伝熱面積(表面積)は、減少している。よって断熱構造30は、正面35bから外部10bへの伝導による伝熱を抑制し、ユニット10における熱を断熱する。
上述したように送気口39まで流れた気体は、パッキンによって漏れることなく送気口39を通じてユニット10の内部10aに送気される。これにより断熱構造30は、ユニット10の内部10aに配設されている発熱体11に気体を送気し、ユニット10を冷却する。
このように断熱構造30は、ファン33とパネル35とによって対流と輻射と伝導とによる伝熱を抑制し、背面35aを通じて正面35bの温度上昇を防止し、ユニット10における熱を断熱する。これにより断熱構造30は、温度変化によるユニットへの影響を防止し、精密装置が設置される環境の温度変化を防止する。また断熱構造30は、ファン33によって発熱体11を冷却し、温度変化によるユニットへの影響を防止し、精密装置が設置される環境の温度変化を防止する。
このように本実施形態では、ファン33を配設し、パネル35に吸気口37と送気口39と流路部41を配設し、輻射率の低い磨き薄板によってパネル35を形成し、断熱構造30によって対流と輻射と伝導とによる伝熱を抑制することで、安価且つ高性能に断熱する断熱構造30及びこの断熱構造30を有するユニット(収納装置)10を提供することができる。
また本実施形態では、ファン33を配設することで、発熱体11に気体を送気することができ、発熱体11を冷却することができる。
また本実施形態では、吸気口37を複数配設し、吸気口37を正面35bの外縁35c近傍にて外縁35cに沿って配設することで、正面35bから外部10bへの伝導による伝熱を抑制することができ、ユニット10における熱を断熱することができる。
また本実施形態では、輻射率の低い磨き薄板によってパネル35を形成することで、輻射によって背面35aから正面35bへの伝熱(熱交換)を抑制し、この伝熱を基にする正面35bから外部10bへの伝熱を抑制し、ユニット10における熱を断熱することができる。また本実施形態では、パネル35の厚み方向において、送気口39を吸気口37とは同一直線上からずらして配設し、背面35aを介してユニット10の内部10a全体に接するように流路部41をパネル35の内部に形成することで、背面35aと流路部41を流れる気体との熱交換をより効果的に行うことができ、ユニット10における熱を断熱することができる。
また本実施形態では、断熱条件を所望に調整することで気体を層流の状態で流すことができ、流路部41において対流による正面35bから外部10bへの伝熱を抑制し、ユニット10における熱を断熱することができる。
なお本実施形態では、断熱構造30をユニット10に配設したがこれに限定する必要はなく、他方のユニットにも配設しても良いし、ユニット10とユニットとの間に配設されていてもよい。
また本実施形態では、背面35aがユニット10の側面を兼ねているために、断熱するユニット10を小型且つ省スペースにすることができる。
なお本実施形態では、吸気口37は外縁35cの近傍に配設され、送気口39は背面35aの中央に配設されているが、これに限定する必要はない。
図3に示すように例えばファン33が背面35aの上側中央に配設されている場合、送気口39は背面35aの端部である上側中央に偏在して配設され、吸気口37は背面35aの端部とはパネル35の厚み方向(上述した垂直な方向)にて配設位置が異なる正面35bの端部である左右と下部との外縁35cに沿って偏在して配設される。このように吸気口37と送気口39とは、ファン33の配設位置に応じて所望に配設位置を自在に変化させることができる。
このとき気体は、パネル35において、左右側と下側のパネル35の外縁35c側から上側に向って流れる。
なおこの場合、ユニット10は、ファン33によって送気され、発熱体11を冷却した気体を、ユニット10の外部10bに向けて排出するファン51と排気ダクト53とを発熱体11の下方に有している。
ファン33は、ユニット10に配設されている。排気ダクト53は、気体がファン51と排気ダクト53との間から漏れないように例えばパッキンなどを有している。排気ダクト53は、パッキンを介してファン51に実装されており、ユニット10が設置されている床面10cに配設されている。
これにより気体は、ユニット10の内部10aにおいて、ユニット10の上側から下側に送気される。詳細には、気体は、ファン33によってユニット10の上側から発熱体11に向って送気され、発熱体11を冷却した後、ファン51によって発熱体11から排気ダクト53に向って送気される。
また本実施形態では、図4に示すようにパネル35は、正面35bと背面35aとの間の輻射を抑制する中間パネルとなる輻射抑制板55をさらに有していてもよい。輻射抑制板55は、流路部41に配設されている。またこの場合は、吸気口37は、正面35bの中央部に配設されている。
つまり送気口39と吸気口37とはパネル35の厚み方向において同一直線上に配設され、輻射抑制板55はパネル35の厚み方向において送気口39と吸気口37との間且つこの同一直線上に配設されている。
気体は、吸気口37によって中央部から輻射抑制板55によってパネル35の外縁35c側に流れてから送気口39が配設されている中央部に戻る。つまり気体は、輻射抑制板55に沿って流れる。このとき輻射抑制板55は、正面35bと背面35aとの輻射を抑制する。
これにより本実施形態では、パネル35の内部において、背面35aから正面35bへの輻射をより抑制することができ、輻射による伝熱をユニット10から外部10bに伝えることを防止でき、パネル35の内部に輻射による伝熱をより引きとどめることができる。よって本実施形態では、断熱性能をより向上させることができる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
10…ユニット(収納装置)、10a…内部、10b…外部、10c…床面、11…発熱体、30…断熱構造、33…ファン、35…パネル、35a…背面、35b…正面、35c…外縁、37…吸気口、39…送気口、41…流路部、51…ファン、53…排気ダクト、55…輻射抑制板。

Claims (9)

  1. 熱を発生する発熱体を有する第1のユニットに配設され、設置される環境の温度変化から影響を受ける第2のユニットが設置される環境の温度を前記発熱体から発生する前記熱によって変化させないように、断熱性能を有する断熱構造であって、
    前記発熱体から発生し、前記第1のユニットの内部に溜まる前記熱を冷却するために前記第1のユニットの外部から気体を吸気し、前記第1のユニット内部に向けて気体を送気するファンと、
    箱形状に形成され、前記ファンによって前記第1のユニットの外部から前記第1のユニットの内部に向けて送気される箱内部における前記気体の流路を有し、前記第1のユニットにおける前記熱を断熱するパネルと、
    を具備し、
    前記パネルは、
    前記パネルの正面の外縁近傍にて前記外縁に沿って配設され、前記外部から前記気体を吸気する複数の吸気口と、
    前記ファンに実装されるために前記パネルの背面に配設され、前記パネルの厚み方向において、前記吸気口とは同一直線上からずらして配設され、前記吸気口から吸気された前記気体を前記第1のユニットの内部に送気する送気口と、
    前記正面と前記背面との間に形成され、前記吸気口から前記送気口まで前記気体を流す前記流路であり、流れる前記気体によって前記第1のユニットにおける前記熱を断熱するために、前記背面を介して前記第1のユニットの内部に接するように形成されている流路部と、
    を有していることを特徴とする断熱構造。
  2. 内部空間に発熱体を収容するユニットに配設された断熱構造であって、
    前記内部空間と接して設けられ、前記ユニットの外部空間の気体を前記内部空間に送気する送気口が設けられた内面パネルと、
    前記内面パネルよりも前記外部空間側に設けられて前記内面パネルとの間に前記気体が流動する流路部を形成し、前記外部空間から前記気体を前記流路部に導入する吸気口が設けられた外面パネルと、
    前記送気口に設けられ、前記気体を前記内部空間に送気する送気ファンと、
    を具備し、
    前記送気口と前記吸気口とは、前記気体が前記内面パネルおよび前記外面パネルに沿って前記流路部を流動するようにそれぞれ配置されることを特徴とする断熱構造。
  3. 前記送気口と前記吸気口とは、前記内面パネルおよび前記外面パネルの平面に対する垂直な方向からみて、異なる位置に配置されていることを特微とする請求項2に記載の断熱構造。
  4. 前記送気口は前記内面パネルの中央部に配設され、前記吸気口は前記外面パネルの外縁に沿って配設されていることを特徴とする請求項3に記載の断熱構造。
  5. 前記送気口は前記内面パネルの端部に偏在して配設され、前記吸気口は前記内面パネルの端部とは前記垂直な方向にて配設位置が異なる前記外面パネルの端部に偏在して配設されていることを特徴とする請求項3に記載の断熱構造。
  6. 前記送気口と前記吸気口とは、前記内面パネルおよび前記外面パネルの平面に対する垂直な方向において、同一直線上に配設され、
    前記垂直な方向において前記内面パネルと前記外面パネルとの間に且つ前記同一直線上には、前記内面パネルと前記外面パネルとの間の輻射を抑制する中間パネルが配設されていることを特微とする請求項2に記載の断熱構造。
  7. 前記内面パネルと前記外面パネルとの少なくとも一方は、低幅射処理が施されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の断熱構造。
  8. 前記送気口と前記吸気口とは、前記流路部内を前記気体が層流の状態で流れるように配置されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の断熱構造。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の断熱構造を有する収納装置。
JP2009108034A 2009-04-27 2009-04-27 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置 Active JP5469913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108034A JP5469913B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108034A JP5469913B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010258285A true JP2010258285A (ja) 2010-11-11
JP5469913B2 JP5469913B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43318842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009108034A Active JP5469913B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5469913B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143809A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Shindengen Electric Mfg Co Ltd パワーコンディショナ装置および太陽光発電システム
JP2020119958A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 富士通株式会社 伝送装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235981A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Daiya Rei Case Kk 冷凍・冷蔵・非冷ショーケース用照明装置の冷却構造
JP2006227052A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Sharp Corp 低電圧駆動型ランプ冷却構造体を有するプロジェクタ装置
JP2009076500A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Toshiba Corp 筐体保温構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235981A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Daiya Rei Case Kk 冷凍・冷蔵・非冷ショーケース用照明装置の冷却構造
JP2006227052A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Sharp Corp 低電圧駆動型ランプ冷却構造体を有するプロジェクタ装置
JP2009076500A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Toshiba Corp 筐体保温構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143809A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Shindengen Electric Mfg Co Ltd パワーコンディショナ装置および太陽光発電システム
JP2020119958A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 富士通株式会社 伝送装置
JP7241551B2 (ja) 2019-01-22 2023-03-17 富士通株式会社 伝送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5469913B2 (ja) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100747848B1 (ko) 평면 디스플레이 기기의 냉각 장치
JP4994503B2 (ja) 演算処理装置
US20100321887A1 (en) Display apparatus
JP5008375B2 (ja) 誘導加熱調理器
WO2014112107A1 (ja) スクリーン印刷機
US8259448B2 (en) Image display device
JP5469913B2 (ja) 断熱構造及びこの断熱構造を有する収納装置
JP2003218572A (ja) 屋外装置の放熱方法および装置
JP2007224892A (ja) エンジン駆動作業機の電装品収納箱
JP3160838U (ja) 放熱装置
JP2005044857A (ja) 冷却機構
JP2010114128A (ja) キャビネットおよび収納システム
KR20080070398A (ko) 공기조화기의 실외기
JP2016018850A (ja) 電気部品の冷却構造
WO2019244198A1 (ja) サンプル温調機能を備えた装置
JP5460747B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR20090017180A (ko) 열전소자를 이용한 팬 필터 유닛의 냉각 장치
JP2010258263A (ja) 電子機器の放熱機構
JP2009302112A (ja) 電子機器収容ラック
KR101855199B1 (ko) 전자레인지
JP2003218569A (ja) 電子機器の冷却装置
US20240125489A1 (en) Outdoor unit for air-conditioning apparatus
JP2011243682A (ja) 放熱機構
JP2011176129A (ja) 断熱構造
JP2011040491A (ja) 断熱構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5469913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250