JP2010254956A - 粘着剤、それを用いて得られる粘着シート及び粘着シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明が解決しようとする課題は、粘着シートを貼付する基材の形状が平面部またはR部や逆R部等の曲面部のいずれであっても、粘着シートの経時的な剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を有する粘着剤を提供することである。
【解決手段】本発明は、重量平均分子量が1000〜50000である窒素原子含有基を有するアクリル重合体(A)、重量平均分子量が50万以上であるアクリル重合体(B)、及び、溶媒(C)を含有し、前記アクリル重合体(A)がカルボキシル基を有さないものであり、かつ、前記アクリル重合体(B)がカルボキシル基及び窒素原子含有基を有さないものであることを特徴とする粘着剤及びそれを用いた粘着シートに関する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、重量平均分子量が1000〜50000である窒素原子含有基を有するアクリル重合体(A)、重量平均分子量が50万以上であるアクリル重合体(B)、及び、溶媒(C)を含有し、前記アクリル重合体(A)がカルボキシル基を有さないものであり、かつ、前記アクリル重合体(B)がカルボキシル基及び窒素原子含有基を有さないものであることを特徴とする粘着剤及びそれを用いた粘着シートに関する。
【選択図】なし
Description
本発明は、プラスチック基材や金属基材をはじめとする様々な基材の貼り合わせに使用可能な粘着剤に関する。
近年、自動車や家電製品をはじめとする様々な工業製品の製造には、例えばウレタンフォーム等の発泡体やアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)等の難付着性基材、R部や逆R部等の複雑形状部位を有する基材等の、材質や形状に特徴のある部品が使用されており、とりわけ、複雑形状部位を有する部品は、工業製品の高機能化に伴って、近年、多用されている。
前記したような部品の貼り合わせには、従来から粘着剤が使用されているが、前記基材が有するR部等の曲面部は基材の反発力が大きいため、前記曲面部に粘着シートを貼付しても、該粘着シート端部の経時的な剥離を引き起こし、その結果、工業製品の歩留まりを低下させる場合があった。
前記基材の反発力に起因した粘着シートの経時的な剥離を防止可能な粘着剤としては、例えば、粘着剤用ポリマーと架橋剤を必須的に含む粘着剤組成物であって、粘着剤用ポリマーが、炭素数2〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレートと、窒素原子含有モノマーと、官能基含有モノマーとを必須成分とすると共にカルボキシル基含有モノマーを含まないモノマー混合物(I)から得られるものであり、前記モノマー混合物(I)は、異なるモノマー組成のモノマー成分Aとモノマー成分Bとに分けられ、これらのモノマー成分AおよびBにはいずれも上記官能基含有モノマーが含まれており、前記粘着剤用ポリマーは、まず、モノマー成分Aを反応器に仕込んで重合を行い、モノマー成分Aの重合開始後であって、かつ、モノマーA成分の重合率が50%を超えない時点で、前記反応器へモノマー成分Bの投入を開始して重合を行うことにより得られるものであり、架橋剤が前記官能基含有モノマーの官能基と反応し得る官能基を分子中に2個以上有する化合物である粘着剤組成物が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、前記粘着剤組成物であっても、依然として、基材の反発力に起因した粘着シートの剥離を引き起こす場合があるため、基材の曲面部等に対して好適に使用することができない場合があった。また、前記粘着剤組成物は、荷重により容易に剥離可能な、いわゆる再剥離型の粘着剤であるため、基材の平面部に対しても、強固な粘着力を有するものではなかった。また、粘着剤には、近年、優れた粘着力とともに、2以上の基材の貼り合わせ初期に生じやすい基材間の横方向のズレを防止可能な、一般に粘着保持力といわれる特性を有するものが求められているものの、前記文献1記載の粘着剤は、良好な粘着保持力を有するものでもなかった。
以上のとおり、基材の曲面部に強固に密着可能な優れた粘着力と、基材の横ズレを防止可能な優れた粘着保持力とを両立した粘着剤が求められているものの、未だ見出されていないのが実情である。
以上のとおり、基材の曲面部に強固に密着可能な優れた粘着力と、基材の横ズレを防止可能な優れた粘着保持力とを両立した粘着剤が求められているものの、未だ見出されていないのが実情である。
本発明が解決しようとする課題は、粘着シートを貼付する基材の形状が平面部またはR部や逆R部等の曲面部のいずれであっても、基材の反発力に起因した粘着シート等の経時的な剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力と、優れた粘着保持力とを両立した粘着剤を提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく、前記特許文献1記載の組成をベースとして検討を進めた。具体的には、異なる2種以上の特定のアクリル重合体を組み合わせ使用した粘着剤を検討し、前記アクリル重合体に導入する官能基の様々な種類や組み合わせを検討した。
その結果、高分子量アクリル重合体と低分子量アクリル重合体とを組み合わせ使用するとともに、前記高分子量アクリル重合体にのみ窒素原子含有基を導入した場合に、本発明の課題を解決できることを見出した。
その結果、高分子量アクリル重合体と低分子量アクリル重合体とを組み合わせ使用するとともに、前記高分子量アクリル重合体にのみ窒素原子含有基を導入した場合に、本発明の課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明は、重量平均分子量が1000〜50000である窒素原子含有基を有するアクリル重合体(A)、重量平均分子量が50万以上であるアクリル重合体(B)、及び、溶媒(C)を含有し、前記アクリル重合体(A)がカルボキシル基を有さないものであり、かつ、前記アクリル重合体(B)がカルボキシル基及び窒素原子含有基を有さないものであることを特徴とする粘着剤及びそれを用いた粘着シートに関する。
本発明の粘着剤は、基材の反発力に起因した粘着シートの経時的な剥離を引き起こしにくく、基材と粘着シートとを強固に密着でき、かつ、基材と粘着シートとの横ズレをも防止可能なレベルの優れた粘着保持力を有することから、例えばR部等の複雑な形状部位を有する基材の貼り合わせに好適に使用することができる。
また、本発明の粘着剤は、金属基材表面の腐食を防止できることから、例えば自動車や家電製品をはじめとする工業製品の製造に使用することができる。
また、本発明の粘着剤は、金属基材表面の腐食を防止できることから、例えば自動車や家電製品をはじめとする工業製品の製造に使用することができる。
本発明の粘着剤は、重量平均分子量が1000〜50000である窒素原子含有基を有するアクリル重合体(A)、重量平均分子量が50万以上であるアクリル重合体(B)、溶媒(C)、及び、必要に応じてその他の添加剤を含有し、前記アクリル重合体(A)がカルボキシル基を有さないものであり、かつ、前記アクリル重合体(B)がカルボキシル基及び窒素原子含有基を有さないものであって、前記溶媒(C)中に前記アクリル重合体(A)やアクリル重合体(B)等が溶解または分散したものである。
本発明の粘着剤は、比較的低分子量のアクリル重合体(A)と高分子量のアクリル重合体(B)とを組み合わせ使用することが、R部や逆R部等の曲面部から粘着シートが剥離するのを十分防止可能なレベルの優れた粘着力(曲面接着性)を付与するうえで重要である。とりわけ、前記アクリル重合体(A)とアクリル重合体(B)とを、質量割合[(A)/(B)]=1/100〜50/100の範囲で含むことが好ましく、5/100〜30/100の範囲で含むことがより好ましく、5/100〜15/100の範囲で含むことが、基材の平面部及び曲面部からの剥離を防止可能なレベルの粘着力を備え、良好な透明性を備えた粘着層を形成可能な粘着剤を得るうえでより好ましい。
前記アクリル重合体(A)は、基材の曲面部に対する優れた粘着力を付与し、かつ得られる粘着剤の透明性を高める観点から、重量平均分子量1000〜50000のものを使用することが重要である。なかでも5000〜30000の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましく、10000〜25000の重量平均分子量を有するものを使用することがより好ましい。
また、前記アクリル重合体(A)としては、窒素原子含有基を有することが、後述する架橋剤とアクリル重合体との架橋反応を促進し、反発力の大きい基材曲面における粘着シートの経時的な剥がれを防止するうえで必須である。具体的には、前記アクリル重合体(A)としては、窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)由来の構造を有することが好ましい。例えば前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)の代わりに窒素原子を有さないアクリル酸アルキルエステルを重合して得られたアクリル重合体を含む粘着剤では、凝集力を十分に高めることができず、その結果、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても、強固な粘着力を付与できない場合がある。
前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)由来の構造は、前記アクリル重合体(A)の製造に使用する(メタ)アクリル単量体として、窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)を使用することによってアクリル重合体(A)中に導入することができる。
前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)としては、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリロニトリル等や、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシエチルアクリルアミド、N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、t−ブチルアクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等を使用することができ、なかでも、アミノ基含有(メタ)アクリレートを使用することが好ましく、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートを使用することが、アクリル重合体(A)を製造する際の重合安定性を高め、かつ基材の平面部や曲面部における経時的な剥離を防止可能なレベルの粘着力を備えた粘着剤を得るうえで好ましい。
前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)は、本発明の粘着剤を用いて基材を貼り合わせた場合に、前記基材間の横ズレを防止可能なレベルの優れた粘着保持力を損なうことなく、基材の曲面部や平面部からの経時的な剥がれ防止しうる優れた粘着力を付与する観点から、前記アクリル重合体(A)の製造に使用する(メタ)アクリル単量体の全量に対して2〜30質量%の範囲で使用することが好ましく、2〜15質量%の範囲であることがより好ましく、2〜10質量%の範囲であることが特に好ましい。
また、前記アクリル重合体(A)としては、本発明の粘着剤の優れた粘着力を維持し、かつ、本粘着剤を金属基材に使用する場合に、該金属基材表面の腐食を防止する観点から、カルボキシル基を有さないものを使用することが必須である。また、本発明の粘着剤の急激な増粘(ゲル化)を防止し粘着シートの生産効率を低下させない観点からも、カルボキシル基を有さないものを使用することが必須である。具体的には、前記アクリル重合体(A)としては、カルボキシル基含有(メタ)アクリル単量体を含まず、かつ前記ジメチルアミノエチルアクリレート等の窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)を含む(メタ)アクリル単量体を重合して得られるものを使用することが好ましい。
また、前記アクリル重合体(A)としては、0〜160℃のガラス転移温度を有するものを使用することが、粘着力をより向上させるうえで好ましい。前記範囲のガラス転移温度を有するアクリル重合体は、例えば前記ジメチルアミノエチルアクリレート等の窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)とともに、0〜180℃のガラス転移温度を有するホモポリマーを形成可能な(メタ)アクリル単量体(a2)を組み合わせ使用し、それらを重合して得られるものを使用することによって得ることができる。
前記(メタ)アクリル単量体(a2)としては、例えばメチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボロニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等を使用することができ、なかでも脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレートを使用することが好ましく、シクロヘキシル(メタ)アクリレートを使用することが、凝集力をより一層高め、基材の平面部や曲面部からの経時の剥離を防止可能なレベルの粘着力を備えた粘着剤を得るうえで好ましい。
前記アクリル重合体(A)としては、例えば前記ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)2〜10質量%と、前記0〜180℃のガラス転移温度を有するホモポリマーを形成可能な(メタ)アクリル単量体(a2)90〜98質量%とを含む(メタ)アクリル単量体混合物を重合して得られるものを使用することが、凝集力をより一層高め、基材の平面部や曲面部からの経時の剥離を防止可能なレベルの粘着力を備えた粘着剤を得るうえで好ましい。
前記アクリル重合体(A)の製造には、前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)及び(メタ)アクリル単量体(a2)のほかに、必要に応じてその他の(メタ)アクリル単量体(a3)を組み合わせ使用することができる。
前記その他の(メタ)アクリル単量体(a3)としては、例えばエチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレートを使用することができる。
前記その他の(メタ)アクリル単量体(a3)としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルメタクリレート等の水産機含有(メタ)アクリレートを使用することもできる。
前記アクリル重合体(A)は、前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)と、必要に応じて前記(メタ)アクリル単量体(a2)や前記その他の(メタ)アクリル単量体(a3)とを含む(メタ)アクリル単量体混合物を重合することによって製造することができる。
具体的には、前記(メタ)アクリル単量体と重合開始剤と有機溶剤とを、好ましくは40〜120℃の温度下で混合、攪拌し、ラジカル重合を進行させることによって、前記アクリル重合体(A)と有機溶剤との混合液、好ましくは前記アクリル重合体(A)の有機溶剤溶液を製造することができる。
前記重合開始剤としては、例えば過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過酸化物や、2,2'−アゾビス−(2−アミノジプロパン)2塩酸塩、2,2'−アゾビス−(N,N'−ジメチレンイソブチルアミジン)2塩酸塩、2,2'−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}等のアゾ化合物等を使用することができる。前記重合開始剤の使用量は、前記アクリル単量体の全量100質量部に対して0.01〜5質量部であることが好ましい。
また、前記アクリル重合体(A)の製造に使用できる前記有機溶剤としては、後述する溶媒(C)として使用できるものを使用することができ、例えばトルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ヘキサン、アセトン、シクロヘキサノン、3−ペンタノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等を使用することができる。
前記アクリル重合体(A)は、本発明の粘着剤の全量に対して1〜20質量%の範囲で含まれることが好ましい。
次に、本発明で使用するアクリル重合体(B)について説明する。
本発明で使用するアクリル重合体(B)としては、前記アクリル重合体(A)と異なり、重量平均分子量50万以上という高分子量のものを使用することが重要である。前記アクリル重合体(B)の代わりに、例えば40万程度の重量平均分子量を有するアクリル重合体を使用した粘着剤では、基材の曲面部や平面部における経時的な剥離を引き起こす場合がある。また、前記粘着剤では、良好な粘着保持力を維持できないため、基材表面に平行な横方向の力に対してズレを引き起こす場合がある。前記アクリル重合体(B)としては、50〜140万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましい。
本発明で使用するアクリル重合体(B)としては、前記アクリル重合体(A)と異なり、重量平均分子量50万以上という高分子量のものを使用することが重要である。前記アクリル重合体(B)の代わりに、例えば40万程度の重量平均分子量を有するアクリル重合体を使用した粘着剤では、基材の曲面部や平面部における経時的な剥離を引き起こす場合がある。また、前記粘着剤では、良好な粘着保持力を維持できないため、基材表面に平行な横方向の力に対してズレを引き起こす場合がある。前記アクリル重合体(B)としては、50〜140万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましい。
前記アクリル重合体(B)としては、基材の平面部や曲面部に対する優れた粘着力と粘着保持力とを両立する観点から、窒素原子含有基を有さないものであることが必須である。
また、前記アクリル重合体(B)としては、優れた粘着力を維持し、かつ、本発明の粘着剤を金属基材に対して使用する場合に、該金属基材表面の腐食を防止する観点からカルボキシル基を有さないことが好ましい。また、本発明の粘着剤の急激な増粘(ゲル化)を防止し粘着シートの生産効率を低下させない観点からも、カルボキシル基を有さないものを使用することが好ましい。具体的には、前記アクリル重合体(B)としては、カルボキシル基含有(メタ)アクリル単量体及び窒素原子含有(メタ)アクリル単量体を含まない(メタ)アクリル単量体を重合して得られるものを使用することが必須である。前記窒素原子含有基含有の(メタ)アクリル単量体は、前記アクリル重合体(B)を製造する際に使用すると、アクリル重合体(B)の高分子量化を阻害し、優れた粘着力と粘着保持力との両立を阻害しうる場合があるため、使用しないことが好ましい。
また、前記アクリル重合体(B)としては、優れた粘着力を維持し、かつ、本発明の粘着剤を金属基材に対して使用する場合に、該金属基材表面の腐食を防止する観点からカルボキシル基を有さないことが好ましい。また、本発明の粘着剤の急激な増粘(ゲル化)を防止し粘着シートの生産効率を低下させない観点からも、カルボキシル基を有さないものを使用することが好ましい。具体的には、前記アクリル重合体(B)としては、カルボキシル基含有(メタ)アクリル単量体及び窒素原子含有(メタ)アクリル単量体を含まない(メタ)アクリル単量体を重合して得られるものを使用することが必須である。前記窒素原子含有基含有の(メタ)アクリル単量体は、前記アクリル重合体(B)を製造する際に使用すると、アクリル重合体(B)の高分子量化を阻害し、優れた粘着力と粘着保持力との両立を阻害しうる場合があるため、使用しないことが好ましい。
前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸等であり、前記窒素原子含有(メタ)アクリル単量体としては、例えばアミド基含有アクリル単量体、アミノ基含有アクリル単量体、イミド基含有アクリル単量体等などが挙げられ、具体的にはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートやアクリロニトリル、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。
前記アクリル重合体(B)は、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソボロニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等の(メタ)アクリレートを含む(メタ)アクリル単量体を重合することによって製造することができる。
前記アクリル重合体(B)の製造に使用する前記(メタ)アクリル単量体としては、前記アクリル重合体(B)の高分子量化を阻害することなく、その生産効率を向上する観点から、アクリル単量体を使用することが好ましい。
前記(メタ)アクリル単量体としては、脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)含有の(メタ)アクリル単量体を重合して得られるものを使用することが、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても経時の剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を付与でき、かつ優れた粘着保持力を付与するうえで好ましい。
前記アクリル重合体(B)の製造に使用する前記(メタ)アクリル単量体としては、前記アクリル重合体(B)の高分子量化を阻害することなく、その生産効率を向上する観点から、アクリル単量体を使用することが好ましい。
前記(メタ)アクリル単量体としては、脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)含有の(メタ)アクリル単量体を重合して得られるものを使用することが、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても経時の剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を付与でき、かつ優れた粘着保持力を付与するうえで好ましい。
前記脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)としては、例えばシクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルイソボロニルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート等を使用することができ、なかでもシクロヘキサン(メタ)アクリレートを使用することが、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても経時の剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を付与でき、かつ基材表面に平行な横方向の力に対する粘着シートのズレを防止可能なレベルの粘着保持力を付与するうえで好ましい。
前記脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)は、アクリル重合体(B)の製造に使用する(メタ)アクリル単量体の全量に対して1〜50質量%の範囲で使用することが好ましく、20〜40質量%の範囲で使用することが、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても経時の剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を付与でき、かつ基材表面に平行な横方向の力に対する粘着シートのズレを防止可能なレベルの粘着保持力を付与するうえでより好ましい。
また、本発明の粘着剤の凝集力を向上する観点から、後述する架橋剤を併用する場合には、前記アクリル重合体(B)は、架橋剤の有する官能基と反応しうる基として、水酸基を有することが好ましい。
前記水酸基は、前記脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)とともに、水酸基含有(メタ)アクリレート(b2)を組み合わせ使用することによって、アクリル重合体(B)中に導入することができる。
前記水酸基含有(メタ)アクリレート(b2)としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルメタクリレート等を使用することができ、なかでも4−ヒドロキシブチルアクリレートを使用することが、後述する架橋剤との架橋反応を促進するうえで好ましい。
前記水酸基含有(メタ)アクリレート(b2)は、アクリル重合体(B)の製造に使用する(メタ)アクリル単量体の全量に対して1〜50質量%の脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)を使用する場合に、1〜10質量%の範囲で使用することが、基材の平面部に対して経時の剥離を引き起こさないレベルの粘着力を付与し、かつ架橋剤との架橋反応を促進する上で好ましい。
前記アクリル重合体(B)は、例えば脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)と、必要に応じて水酸基含有(メタ)アクリレート(b2)等のその他の(メタ)アクリル単量体とを用い、前記アクリル重合体(A)の製造方法と同様の方法により重合することによって製造することができる。
具体的には、前記(メタ)アクリル単量体と重合開始剤と有機溶剤とを、好ましくは40〜120℃の温度下で混合、攪拌し、ラジカル重合を進行させることによって、前記アクリル重合体(B)と有機溶剤との混合液、好ましくは前記アクリル重合体(B)の有機溶剤溶液を得ることができる。
前記重合開始剤及び有機溶剤としては、前記アクリル重合体(A)を製造する際に利用可能なものとして例示したものと同様のものを使用することができる。
前記アクリル重合体(B)は、本発明の粘着剤の全量に対して20〜50質量%の範囲で含まれることが好ましい。
次に、本発明の粘着剤で使用する溶媒(C)について説明する。
本発明で使用する溶媒(C)は、前記アクリル重合体(A)及びアクリル重合体(B)を溶解または分散できるものであればいずれのものも使用することができる。具体的には、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ヘキサン、アセトン、シクロヘキサノン、3−ペンタノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドなどを使用することができ、なかでもトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンを使用することが好ましい。
本発明で使用する溶媒(C)は、前記アクリル重合体(A)及びアクリル重合体(B)を溶解または分散できるものであればいずれのものも使用することができる。具体的には、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ヘキサン、アセトン、シクロヘキサノン、3−ペンタノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドなどを使用することができ、なかでもトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンを使用することが好ましい。
前記溶媒(C)は、本発明の粘着剤の全量に対して40〜75質量%の範囲で含まれることが好ましい。
本発明の粘着剤は、前記成分以外に、必要に応じてその他の添加剤を含んでいてもよい。
前記添加剤としては、例えば架橋剤、架橋触媒、着色剤、顔料などの粉体、界面活性剤、可塑剤、粘着性付与剤、低分子量ポリマー、表面平滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、無機または有機の充填剤、金属粉、粒子状、箔状物などを使用する用途に応じて適宜使用することができる。
前記架橋剤は、3次元の架橋構造を形成した粘着層の形成に寄与しうるものである。この架橋剤を含む本発明の粘着剤であれば、R部や逆R部等の曲面部位を有する基材から粘着シートが剥離するのを防止可能なレベルの粘着力を、より一層向上することができる。
前記架橋剤としては、例えばエポキシ基含有化合物やイソシアネート基含有化合物などを使用できるが、なかでも2個以上のイソシアネート基を有する化合物を使用することが粘着剤層のゲル分率を好適な範囲に調整しやすいため好ましい。
前記2個以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えばブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、シクロペンチレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族環式構造含有ポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体等のイソシアネート付加物等を使用することができる。
前記エポキシ基含有化合物としては、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等を使用することができる。
前記エポキシ基含有化合物としては、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等を使用することができる。
前記イソシアネート基含有架橋剤の使用量は、架橋剤の有するイソシアネート基(NCO)のモル数と、前記アクリル重合体(A)や(B)の有する水酸基(OH)のモル数との割合[NCO/OH]が、0.05〜2.5の範囲であることが好ましく、0.05〜1であることがより好ましく、0.05〜0.4がさらに好ましい。前記比率で反応させて得られた架橋剤を使用することによって、基材の平面部位に対して優れた粘着力を有し、かつ、基材の曲面部位に対しても優れた粘着力を有する粘着剤を得ることができる。
次に、本発明の粘着剤の製造方法について説明する。
本発明の粘着剤は、例えば、前記方法で製造したアクリル重合体(A)の有機溶剤溶液と、前記アクリル重合体(B)の有機溶剤溶液とを混合、攪拌することによって製造することができる。
本発明の粘着剤は、例えば、前記方法で製造したアクリル重合体(A)の有機溶剤溶液と、前記アクリル重合体(B)の有機溶剤溶液とを混合、攪拌することによって製造することができる。
また、前記架橋剤を併用する場合、前記架橋剤は、粘着剤を使用する直前に混合することが好ましい。具体的には、前記アクリル重合体(A)の有機溶剤溶液と前記アクリル重合体(B)の有機溶剤溶液との混合物からなる粘着剤を基材表面等に塗布する直前に、前記粘着剤と架橋剤とを混合することが、良好な塗工作業性や優れた粘着力を有する粘着剤を得るうえで好ましい。
前記で得られた本発明の粘着剤は、優れた粘着力を有し、とりわけR部や逆R部等の曲面部位を有する基材に対しても、粘着シートの剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力(曲面粘着性)を有することから、例えば自動車や家電製品の複雑形状部位用途向けの粘着シートの製造に使用することができる。
前記粘着シートは、各種支持体の片面または両面に本発明の粘着剤からなる粘着層を有するものである。前記粘着シートは、例えば本発明の粘着剤を各種支持体の片面または両面に塗工し、概ね65〜75%程度のゲル分率となるまで硬化を進行させることによって製造することができる。前記ゲル分率の調整は、例えば粘着剤を塗工した基材を、23〜40℃の環境下に一定期間放置する方法等が挙げられる。
前記支持体としては樹脂フィルムを使用でき、樹脂フィルムを構成する樹脂としては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニルカーボネート及びこれらのラミネート体などを使用できる。なかでもポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂フィルムを使用することが好ましい。
前記樹脂フィルムには、粘着剤層との密着性を向上させるために、コロナ処理等による易接着表面処理が施されていることが好ましい。
また、前記支持体としては、例えば繊維状の支持体を使用することができる。前記繊維状の支持体は、両面粘着テープの製造に好適に使用することができ、とりわけ、両面粘着シートに厚さが要求される場合に好適である。繊維状の支持体としては、具体的には不織布等が挙げられ、例えば、綿、麻、レーヨン等の材質からなるものが挙げられる。
前記樹脂フィルムには、粘着剤層との密着性を向上させるために、コロナ処理等による易接着表面処理が施されていることが好ましい。
また、前記支持体としては、例えば繊維状の支持体を使用することができる。前記繊維状の支持体は、両面粘着テープの製造に好適に使用することができ、とりわけ、両面粘着シートに厚さが要求される場合に好適である。繊維状の支持体としては、具体的には不織布等が挙げられ、例えば、綿、麻、レーヨン等の材質からなるものが挙げられる。
前記で得た粘着シートは、前記した様々な基材の表面に貼り合わせることができる。具体的には、プラスチックや金属等からなる基材に対して適用することができる。また、前記基材としては、平面部だけでなくR部や曲面部を有するものを使用することができる。
前記方法で得られた粘着シートは、基材の平面部や曲面部のいずれに対しても経時の剥離を引き起こさないレベルの優れた粘着力を有し、かつ基材表面に平行な横方向の力に対する粘着シートのズレを防止できることから、例えば曲面反射板等の製造に使用することができる。
本発明の粘着剤や粘着シートは、2以上の基材と前記接着剤等からなる接着剤層とによって構成される積層体の製造に使用することができる。
本発明の粘着剤や前記粘着シートを塗布または貼り合わせ可能な基材としては、例えばプラスチック基材や金属基材等を使用することができる。また、前記基材としては、例えばタッチパネル等を構成する透明導電膜のフィルムまたはシート状のもの等を使用することもできる。
プラスチック基材としては、一般に、携帯電話、家電製品、自動車内外装材、OA機器等のプラスチック成型品に採用されている素材として、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABS/PC樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられ、プラスチック基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等からなる基材を使用することができる。
前記金属基材としては、例えば、自動車、家電、建材製品等の用途に使用される熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、銅めっき鋼板、亜鉛ニッケルめっき鋼板、亜鉛アルミめっき鋼板、鉄−亜鉛メッキ鋼板、スズめっき鋼板等のめっき鋼板や、ステンレス鋼板、アルミ板、銅板、アルミ合金板、電磁鋼板等の金属基材等を使用することができる。
本発明の粘着剤や前記粘着シートを塗布または貼り合わせ可能な基材としては、例えばプラスチック基材や金属基材等を使用することができる。また、前記基材としては、例えばタッチパネル等を構成する透明導電膜のフィルムまたはシート状のもの等を使用することもできる。
プラスチック基材としては、一般に、携帯電話、家電製品、自動車内外装材、OA機器等のプラスチック成型品に採用されている素材として、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABS/PC樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられ、プラスチック基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等からなる基材を使用することができる。
前記金属基材としては、例えば、自動車、家電、建材製品等の用途に使用される熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、銅めっき鋼板、亜鉛ニッケルめっき鋼板、亜鉛アルミめっき鋼板、鉄−亜鉛メッキ鋼板、スズめっき鋼板等のめっき鋼板や、ステンレス鋼板、アルミ板、銅板、アルミ合金板、電磁鋼板等の金属基材等を使用することができる。
また、前記基材は、それぞれ、板状、球状、フィルム状、シート状であってもよく、またR部や逆R部等の曲面部位を有していてもよい。
また、前記基材表面に粘着剤を塗工する方法としては、例えばロールコーター、グラビアコーター、リバースコーター、スプレーコーター、エアーナイフコーター、ダイコーター等を用いる方法が挙げられる。
前記基材表面に形成される粘着層の厚みは、特に制限はないが、1〜100μmの範囲であることが好ましく、10〜50μmの範囲であることがより好ましい。
前記方法で得られた積層体は、例えば自動車部品や家電部品、曲面反射板等の様々な製品に使用可能である。
以下、本発明を実施例及び比較例により、一層具体的に説明する。
[アクリル重合体の調製]
<調製例1>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート95質量部及びN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部を含むプレミックス1と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス2とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス1の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス2の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.6質量%のアクリル重合体(A−1)溶液を得た。
<調製例1>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート95質量部及びN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部を含むプレミックス1と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス2とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス1の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス2の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.6質量%のアクリル重合体(A−1)溶液を得た。
<調製例2>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、メチルメタクリレート95質量部及びN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部を含むプレミックス3と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス4とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス3の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス4の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.4質量%のアクリル重合体(A−2)溶液を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、メチルメタクリレート95質量部及びN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部を含むプレミックス3と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス4とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス3の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス4の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.4質量%のアクリル重合体(A−2)溶液を得た。
<調製例3>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート100質量部と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス5とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記シクロヘキシルメタクリレートの滴下は6時間をかけて行い、プレミックス5の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が49.5質量%のアクリル重合体(A−3)溶液を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート100質量部と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス5とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記シクロヘキシルメタクリレートの滴下は6時間をかけて行い、プレミックス5の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が49.5質量%のアクリル重合体(A−3)溶液を得た。
<調製例4>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート93質量部、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部及びアクリル酸2質量部を含むプレミックス6と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス7とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス6の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス7の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.9質量%のアクリル重合体(A−4)溶液を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、トルエン35質量部を仕込み、温度90℃まで加温した。
次に、シクロヘキシルメタクリレート93質量部、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート5質量部及びアクリル酸2質量部を含むプレミックス6と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル2質量部及びトルエン50質量部を含むプレミックス7とを、それぞれ前記反応容器内へ滴下した。前記プレミックス6の滴下は6時間をかけて行い、プレミックス7の滴下は6.5時間かけて行った。
前記滴下終了後も、同温度で更に2時間加熱して得た反応液と、トルエンとを混合することによって、不揮発分が50.9質量%のアクリル重合体(A−4)溶液を得た。
[計算Tg(ガラス転移温度)の計算方法]
前記で得たアクリル重合体のガラス転移温度は、FOXの式と、使用するアクリル単量体のホモポリマーのガラス転移温度(文献値)とに基づいて算出した。
FOXの式によりアクリル重合体のガラス転移温度を計算するために使用する、各アクリル単量体のホモポリマーのガラス転移温度は、「POLYMER HANDBOOK,THIRD EDITION」のVI/213〜258項や「新高分子文庫・第7巻・塗料用合成樹脂入門(北岡協三著、高分子刊行会、京都、1974年)」の168〜169頁に記載されている数値を採用した。
前記で得たアクリル重合体のガラス転移温度は、FOXの式と、使用するアクリル単量体のホモポリマーのガラス転移温度(文献値)とに基づいて算出した。
FOXの式によりアクリル重合体のガラス転移温度を計算するために使用する、各アクリル単量体のホモポリマーのガラス転移温度は、「POLYMER HANDBOOK,THIRD EDITION」のVI/213〜258項や「新高分子文庫・第7巻・塗料用合成樹脂入門(北岡協三著、高分子刊行会、京都、1974年)」の168〜169頁に記載されている数値を採用した。
[粘度の測定方法]
前記アクリル重合体の粘度は、東機産業(株)製のBM型回転粘度計(25℃)を用いて測定した。
前記アクリル重合体の粘度は、東機産業(株)製のBM型回転粘度計(25℃)を用いて測定した。
[重量平均分子量の測定方法]
前記アクリル重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定を行った。前記重量平均分子量は、標準ポリスチレンで換算して得られた値を指す。
前記アクリル重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定を行った。前記重量平均分子量は、標準ポリスチレンで換算して得られた値を指す。
表1中の略号の正式名称は、以下の通りである。
DMAEA;N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
CHMA;シクロヘキシルメタクリレート
MMA;メチルメタクリレート
AA;アクリル酸
DMAEA;N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
CHMA;シクロヘキシルメタクリレート
MMA;メチルメタクリレート
AA;アクリル酸
<調製例5>
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、ブチルアクリレートを67質量部、シクロヘキシルアクリレートを30質量部及び4−ヒドロキシブチルアクリレートを3質量部仕込、次いで、重合開始剤としてのアゾビス2-メチルブチロニトリル0.05質量部と酢酸エチル150質量部とを混合し、窒素置換後65〜75℃で10時間重合することによってアクリル系重合体(B−1)の溶液を得た。
<調製例6〜10>
(メタ)アクリル単量体の組成を下記表2に記載のものに変更すること以外は、上記アクリル重合体(B−1)の製造方法と同様の方法で重合することで、アクリル重合体(B−2)〜(B−6)を得た。得られたアクリル重合体の計算Tg、粘度、数平均分子量及び重量平均分子量は、上記と同様の方法によって測定等行った。
攪拌機、温度計、還流冷却管及び滴下漏斗を備えた反応容器に、ブチルアクリレートを67質量部、シクロヘキシルアクリレートを30質量部及び4−ヒドロキシブチルアクリレートを3質量部仕込、次いで、重合開始剤としてのアゾビス2-メチルブチロニトリル0.05質量部と酢酸エチル150質量部とを混合し、窒素置換後65〜75℃で10時間重合することによってアクリル系重合体(B−1)の溶液を得た。
<調製例6〜10>
(メタ)アクリル単量体の組成を下記表2に記載のものに変更すること以外は、上記アクリル重合体(B−1)の製造方法と同様の方法で重合することで、アクリル重合体(B−2)〜(B−6)を得た。得られたアクリル重合体の計算Tg、粘度、数平均分子量及び重量平均分子量は、上記と同様の方法によって測定等行った。
BA;n−ブチルアクリレート
CHA;シクロヘキシルアクリレート
MA;メチルアクリレート
4−HBA;4−ヒドロキシブチルアクリレート
DMAEA;N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
AA;アクリル酸
CHA;シクロヘキシルアクリレート
MA;メチルアクリレート
4−HBA;4−ヒドロキシブチルアクリレート
DMAEA;N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
AA;アクリル酸
実施例1〜8及び比較例1〜9
前記アクリル重合体(A−1)〜(A−4)及びアクリル重合体(B−1)〜(B−6)の固形分比率が下記表3〜5に記載となるように、前記で得たアクリル重合体(A−1)〜(A−4)の溶液とアクリル重合体(B−1)〜(B−6)の溶液とを混合し、更に、イソシアネート系架橋剤(D−1)として1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートを下記表3〜5に記載の量を混合することによって、それぞれ粘着剤を得た。
前記アクリル重合体(A−1)〜(A−4)及びアクリル重合体(B−1)〜(B−6)の固形分比率が下記表3〜5に記載となるように、前記で得たアクリル重合体(A−1)〜(A−4)の溶液とアクリル重合体(B−1)〜(B−6)の溶液とを混合し、更に、イソシアネート系架橋剤(D−1)として1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートを下記表3〜5に記載の量を混合することによって、それぞれ粘着剤を得た。
次いで、前記で得た粘着剤を、シリコーン化合物によって剥離処理された厚さ50μmのポリエステルフィルム(以下「#50剥離フィルム」と省略)上に、乾燥後の粘着剤層の厚さが25μmになるように塗工して、80℃で3分間乾燥させた。
次いで、前記乾燥した粘着剤層の表面に、コロナ処理した厚さ25μmの透明ポリエステルフィルム(以下「#25PETフィルム」と省略)を貼り合わせ、23℃で7日間熟成することによって、粘着剤層の厚さが25μmで、ゲル分率75質量%の粘着シートを得た。
次いで、前記乾燥した粘着剤層の表面に、コロナ処理した厚さ25μmの透明ポリエステルフィルム(以下「#25PETフィルム」と省略)を貼り合わせ、23℃で7日間熟成することによって、粘着剤層の厚さが25μmで、ゲル分率75質量%の粘着シートを得た。
〔ゲル分率の測定方法〕
はじめに、縦50mm×横50mmの大きさの#25PETフィルムの質量(G0)を測定した。次いで、縦50mm×横50mmの大きさに切り取った前記粘着シートから、#50離型フィルムを除去したものの質量(G1)を測定した。
次いで、前記#50離型フィルムを除去した縦50mm×横50mmの大きさの前記粘着シートを、トルエン溶液中に浸漬し、常温で24時間放置した。
放置後、トルエン不溶解分として残った残渣を300メッシュの金網で濾過することにより分離し、前記残渣を110℃で1時間乾燥した後、その残渣の質量(G2)を測定した。前記で求めたG0、G1及びG2の値を用い、ゲル分率(質量%)=[(G2−G0)/(G1−G0)]×100の式に基づいてゲル分率を算出した。また、前記粘着剤を製造した後、速やかにゲル化を引き起こしたものについては、前記ゲル分率の測定を行わなかった。
はじめに、縦50mm×横50mmの大きさの#25PETフィルムの質量(G0)を測定した。次いで、縦50mm×横50mmの大きさに切り取った前記粘着シートから、#50離型フィルムを除去したものの質量(G1)を測定した。
次いで、前記#50離型フィルムを除去した縦50mm×横50mmの大きさの前記粘着シートを、トルエン溶液中に浸漬し、常温で24時間放置した。
放置後、トルエン不溶解分として残った残渣を300メッシュの金網で濾過することにより分離し、前記残渣を110℃で1時間乾燥した後、その残渣の質量(G2)を測定した。前記で求めたG0、G1及びG2の値を用い、ゲル分率(質量%)=[(G2−G0)/(G1−G0)]×100の式に基づいてゲル分率を算出した。また、前記粘着剤を製造した後、速やかにゲル化を引き起こしたものについては、前記ゲル分率の測定を行わなかった。
〔基材の平面部に対する粘着力の評価方法〕
基材の平面部に対する粘着力は、180度剥離試験法によって評価した。具体的には、上記で作製した粘着シートから離型フィルムを除去し、該粘着シートの粘着層表面をステンレス板上に貼り合わせ、24時間放置することで積層体を得た。
次いで、JIS Z−0237に準じ、23℃で相対湿度50%の雰囲気下で、前記積層体を構成する粘着シートの180度剥離強度(引っ張り速度300mm/分;N/25mm)を測定した。
前記180度剥離強度が概ね5N/25mm以上であれば、粘着シートを基材の平面部に貼り合わせた場合にであっても経時の剥離を引き起こさないレベルの粘着力を有するものであると評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本粘着力の評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
基材の平面部に対する粘着力は、180度剥離試験法によって評価した。具体的には、上記で作製した粘着シートから離型フィルムを除去し、該粘着シートの粘着層表面をステンレス板上に貼り合わせ、24時間放置することで積層体を得た。
次いで、JIS Z−0237に準じ、23℃で相対湿度50%の雰囲気下で、前記積層体を構成する粘着シートの180度剥離強度(引っ張り速度300mm/分;N/25mm)を測定した。
前記180度剥離強度が概ね5N/25mm以上であれば、粘着シートを基材の平面部に貼り合わせた場合にであっても経時の剥離を引き起こさないレベルの粘着力を有するものであると評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本粘着力の評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
〔基材の曲面部に対する粘着力(耐エッジリフト性)の評価方法〕
基材の曲面部に対する粘着力は、上記で作製した粘着シートを15mm×30mmに切り取った粘着シートから離型フィルムを除去したものを、直径20mmのポリプロピレンからなる円柱の円周部に貼り合わせ、40℃の環境下に24時間放置した。前記貼り合わせは、前記粘着シートの30mm幅の辺が前記円柱の円周方向と並行となるように行った。前記放置後、粘着シート端部が円柱から浮きや剥がれを引き起こした距離(mm)を測定した。
基材の曲面部に対する粘着力は、上記で作製した粘着シートを15mm×30mmに切り取った粘着シートから離型フィルムを除去したものを、直径20mmのポリプロピレンからなる円柱の円周部に貼り合わせ、40℃の環境下に24時間放置した。前記貼り合わせは、前記粘着シートの30mm幅の辺が前記円柱の円周方向と並行となるように行った。前記放置後、粘着シート端部が円柱から浮きや剥がれを引き起こした距離(mm)を測定した。
〔粘着保持力の評価方法〕
上記で作製した粘着シートから#50離型フィルムを除去し、該粘着シートを構成する粘着剤層表面と、ステンレス板とを、その接着面積が縦25mm×横25mmとなるように貼り合わせ積層体を得た。
次いで、70℃の環境下に前記積層体を縦方向に固定し、前記積層体を構成する粘着シートの端部に、該粘着シートに対して平行な方向に1kgの荷重をかけた状態で、24時間放置した。
24時間後、前記積層体を構成する前記ステンレス板に対して前記粘着シートが下方向へずれ落ちた距離(mm)を測定した。前記距離が0.1mm以下であるものは、基材表面に平行な横方向の力に対する粘着シートのズレを防止可能なレベルの粘着保持力を有するものと評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作成できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。また、前記24時間を経過する前に、前記ステンレス板から粘着シートが剥離し落下した場合には、落下までに要した時間を表3及び4中に記載した。
上記で作製した粘着シートから#50離型フィルムを除去し、該粘着シートを構成する粘着剤層表面と、ステンレス板とを、その接着面積が縦25mm×横25mmとなるように貼り合わせ積層体を得た。
次いで、70℃の環境下に前記積層体を縦方向に固定し、前記積層体を構成する粘着シートの端部に、該粘着シートに対して平行な方向に1kgの荷重をかけた状態で、24時間放置した。
24時間後、前記積層体を構成する前記ステンレス板に対して前記粘着シートが下方向へずれ落ちた距離(mm)を測定した。前記距離が0.1mm以下であるものは、基材表面に平行な横方向の力に対する粘着シートのズレを防止可能なレベルの粘着保持力を有するものと評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作成できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。また、前記24時間を経過する前に、前記ステンレス板から粘着シートが剥離し落下した場合には、落下までに要した時間を表3及び4中に記載した。
〔ヘイズの評価方法〕
前記#50離型フィルムを除去した粘着シートの粘着剤層表面と、ヘイズが0%である無色透明なガラス板とを貼り合わせ、次いで60℃、90%RH条件下に100時間放置することによって積層体を得た。
前記粘着剤層の透明性は、前記積層体を構成するガラス板表面から、ヘイズメーターを使用して測定した。ヘイズ(%)が3%未満であるものを「〇」、3%以上〜5%未満であるものを「△」、5%以上であるものを「×」と評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
前記#50離型フィルムを除去した粘着シートの粘着剤層表面と、ヘイズが0%である無色透明なガラス板とを貼り合わせ、次いで60℃、90%RH条件下に100時間放置することによって積層体を得た。
前記粘着剤層の透明性は、前記積層体を構成するガラス板表面から、ヘイズメーターを使用して測定した。ヘイズ(%)が3%未満であるものを「〇」、3%以上〜5%未満であるものを「△」、5%以上であるものを「×」と評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
〔耐腐食性の評価方法〕
#50離型フィルムを除去した前記粘着シートの粘着剤層表面とアルミニウム板とを貼り合わせ、60℃、95%RHの雰囲気下に250時間放置することによって積層体を得た。
前記放置後、前記積層体から粘着シート及び粘着剤層を剥離し、前記粘着剤層と接触したアルミニウム板の表面を目視で観察し、腐食の有無を評価した。
前記アルミニウム板表面が全く腐食していなかったものを「○」、腐食していたものを「×」と評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
#50離型フィルムを除去した前記粘着シートの粘着剤層表面とアルミニウム板とを貼り合わせ、60℃、95%RHの雰囲気下に250時間放置することによって積層体を得た。
前記放置後、前記積層体から粘着シート及び粘着剤層を剥離し、前記粘着剤層と接触したアルミニウム板の表面を目視で観察し、腐食の有無を評価した。
前記アルミニウム板表面が全く腐食していなかったものを「○」、腐食していたものを「×」と評価した。また、粘着剤の急激な増粘等を理由に粘着シートを作製できず、本評価を行えなかったものは、表中に「−」と記載した。
Claims (13)
- 重量平均分子量が1000〜50000である窒素原子含有基を有するアクリル重合体(A)、重量平均分子量が50万以上であるアクリル重合体(B)、及び、溶媒(C)を含有し、前記アクリル重合体(A)がカルボキシル基を有さないものであり、かつ、前記アクリル重合体(B)がカルボキシル基及び窒素原子含有基を有さないものであることを特徴とする粘着剤。
- 前記アクリル重合体(A)が、窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)を2〜10質量%、及び、0〜180℃のガラス転移温度を有するホモポリマーを形成可能な(メタ)アクリル単量体(a2)を90〜98質量%含む(メタ)アクリル単量体混合物を重合して得られるものである、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記窒素原子含有(メタ)アクリレート(a1)がN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートである、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記(メタ)アクリル単量体(a2)が、アルキル(メタ)アクリレート及び脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる1種以上である、請求項2に記載の粘着剤。
- 前記アルキル(メタ)アクリレートがメチル(メタ)アクリレートを含むものである、請求項4に記載の粘着剤。
- 前記アクリル重合体(A)のガラス転移温度が0〜160℃の範囲である、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記アクリル重合体(B)が脂肪族環式構造及び水酸基を有するものである、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記アクリル重合体(B)が、1〜50質量%の脂肪族環式構造含有(メタ)アクリレート(b1)と1〜10質量%の水酸基含有(メタ)アクリレート(b2)とを含む(メタ)アクリル単量体混合物を重合して得られるものである、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記アクリル重合体(A)と前記アクリル重合体(B)との質量割合[(A)/(B)]が1/100〜50/100である、請求項1に記載の粘着剤。
- 更に架橋剤を含有してなる、請求項1に記載の粘着剤。
- 前記架橋剤が、2個以上のイソシアネート基を有する化合物である、請求項10に記載の粘着剤。
- 支持体表面に、請求項10または11に記載の粘着剤を用いて形成された粘着層を有する粘着シート。
- 離型処理の施された基材表面に、請求項10または11に記載の粘着剤を塗布し、次いで前記塗布面に支持体を積層することを特徴とする、前記支持体表面に粘着剤層を有し、前記粘着剤層表面に離型処理の施された基材を有する粘着シートの製造方法。
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