JP2010252938A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤのシェイピングがしやすく、かつシェイピングできない部分を短くすることが可能であるガイドワイヤを提供する。
【解決手段】コア2に連結されて先端方向に延在する先端部材3を備え、前記先端部材は、ステンレス製であり、基端側が前記コアの先端側と部分的に重複部で重複し且つ並行するように前記コアに連結され、円筒状の本体部31の先端側には本体部よりも細径もしくは平板状であるプレス部32が設けられ、コア先端に接合部6が設けられ、接合部より先端側の先端部が、円筒状に形成された樹脂外筒部7の内部にコイル4と前記先端部材の前記円筒部とを含む基端領域と、前記コイルとその内側に配された前記プレス部とを含む先端近傍領域と、前記チップからなる先端領域とで構成されたガイドワイヤを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。さらに詳しくは、特に血管のような体腔内にカテーテルを導入する際に用いられるガイドワイヤに関する。
血管にカテーテルを導入する際には、当該カテーテルにガイドワイヤを挿通し、ガイドワイヤの先端部をカテーテルに先行させて、複雑に分岐した血管を選択しつつ挿入する。
血管にカテーテルを導入する場合、カテーテルにガイドワイヤを挿通し、ガイドワイヤの先端をカテーテルに先行させ、医師の操作により分岐した血管を選択しながらガイドワイヤを血管の奥まで送り出す。
このようなカテーテルとして、たとえば、特許文献1にはニッケルチタン合金からなる末梢端を有するシャフトと、シャフトの末梢端に結合された先端部を有し、先端部が末梢端に向かって次第に先細となるように形成されているガイドワイヤが開示されている。
また、特許文献2には、可撓性のあるニッケルチタン合金からなる遠位部が、ガイドワイヤの遠位端から3〜30cm以上にわたって伸び、当該遠位部からスペードが延在し、内部コイルで囲まれた当該遠位部のネック部で金属リボンとコイルがハンダ付けされ、端部キャップはステンレス等からなる金属性リボンにより、ガイドワイヤに連結されている。
また、特許文献3に記載されているようなガイドワイヤは、均一直径先端部を有する超弾性合金からなる細長い可撓性金属ワイヤコアと、ポリマー結合層と、放射線不透過性コイルと、ステンレス鋼等からなる金属性リボンによりガイドワイヤに連結された端部キャップとから構成されている。
また、特許文献4には、テーパー区域を備えた超弾性合金材料の遠位部分と、該遠位部分の周囲に配置された螺旋状コイルと、該遠位部分の中間位置と遠位端とでハンダ等により固定された成形リボンとからなるガイドワイヤが開示されている。
また、特許文献5には、先端部が本体部に比して小径とされた弾性材料からなる芯材と、この芯材の最先端に向かってテーパー状に小径化された先端部でロウ付け等がされた安全ワイヤと、この芯材の先端部の少なくとも一部を被覆する樹脂チューブと、この樹脂チューブ外周を被覆する親水性樹脂膜とを有し、樹脂チューブおよび親水性樹脂膜が施された部分の外径が、芯材の本体部の製品外径よりも細くされているガイドワイヤが開示されている。
特開平6−169996号公報 特表平7−505561号公報 特開平8−238319号公報 特表平9−508538号公報 特開2000−135289号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された超弾性合金であるニッケル−チタンコアを有しているため、ニッケルチタン合金は曲がり癖が付き難い反面、弾性を有するために先端を所望の形状に形付け(シェイピング)することができない。そのため従来は、シェイプが付きやすくするために、先端部のニッケル−チタンコアに平行して塑性変形しやすい部材としてステンレス製のリボンを用いている。しかし、前記リボンは、コアの最先端部分よりも基端側にハンダやロウ付け等されたり、非弾性被覆の先端に接続されたりしているために、弾性コアの先端によりシェイピングが付きにくかったり、シェイピングが付いても非弾性被覆やハンダ等により体腔形状に追随しにくいために操作性が低下してしまい、体腔内の所望の部位に到達させることが難しかった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、ガイドワイヤのシェイピングがしやすく、かつシェイピングできない部分を短くすることが可能であるガイドワイヤの提供を目的とする。
本発明にかかわるガイドワイヤは、超弾性合金からなり、線状に延びるコアと、前記コアに連結されて先端方向に延在する先端部材と、前記コアの先端付近より延在するコイルと、前記コイルの先端と前記先端部材の先端とを内部に含んで連結したチップとを備えたガイドワイヤであって、前記コアと前記先端部材とは、前記コアの先端側と前記先端部材の本体とが重複し、かつ並行するように前記コアに連結された重複部を形成し、前記先端部材は、ステンレス製であり、基端側が前記コアの先端側と部分的に重複部で重複し且つ並行するように前記コアに連結され、円筒状の本体部の先端側には本体部よりも細径もしくは平板状であるプレス部が設けられ、前記コイルは、前記重複部の少なくとも一部の外側で、前記コアと前記先端部材とが内側となるように、基端が前記コアと前記先端部材とに連結されて、先端方向に延在するように配され、前記コアの先端と前記コイルの基端と前記先端部材の中間部分とを固定する接合部が設けられ、前記接合部より先端側である先端部が、円筒状に形成された樹脂外筒部の内部にコイルと前記先端部材の前記本体部とを含む基端領域と、前記コイルとその内側に配された前記プレス部とを含む先端近傍領域と、前記チップからなる先端領域とで構成されたことを特徴とする。
本発明のガイドワイヤにおいて、前記先端部材は、ステンレス製であり、基端側が前記コアの先端側と部分的に重複部で重複し且つ並行するように前記コアに連結され、円筒状の本体部の先端側には本体部よりも細径もしくは平板状であるプレス部が設けられ、前記コイルは、前記重複部の少なくとも一部の外側で、前記コアと前記先端部材とが内側となるように、基端が前記コアと前記先端部材とに連結されて、先端方向に延在するように配され、前記コアの先端と前記コイルの基端と前記先端部材の中間部分とを固定する接合部が設けられ、前記接合部より先端側である先端部が、円筒状に形成された樹脂外筒部の内部にコイルと前記先端部材の前記円筒部とを含む基端領域と、前記コイルとその内側に配された前記プレス部とを含む先端近傍領域と、前記チップからなる先端領域とで構成されたことにより、先端部のシェイピングが容易であり、しかも体腔内に導入して目的部位へ到達するまでにシェイピングした形状の変化が少ないことから、作業が容易ととなった。
本発明のガイドワイヤを説明するための縦断面図である。 本発明のガイドワイヤを説明するための簡略化された斜視図である。 本発明の第二の実施形態を示す縦断面図である。 本発明のガイドワイヤのシェイピングした後の状態の摸式図である。 本発明の第三の実施形態を示す縦断面図である。
以下、添付図面を参照し、本発明のガイドワイヤを詳細に説明する。
図1は本発明のガイドワイヤを説明するための縦断面図である。図2は本発明のガイドワイヤを説明するための簡略化された斜視図である。図3は本発明の第二の実施形態を示す縦断面図である。図4は本発明のガイドワイヤのシェイピングを示す簡略化された図である。図5は本発明のガイドワイヤの第三の実施形態を示す縦断面図である。
本発明のガイドワイヤ1は、図1および図2に示されるように、超弾性合金からなるコア2と、コア2に連結されて先端方向に延在する先端部材3と、前記コアの先端付近より延在するコイル4を含んでいる。ガイドワイヤ1は、さらに、チップ5を備えており、チップにはコイル4の先端と先端部材3の先端とを内部に含んで接合している。
先端部材3とコア2とは、その基端側がコア2の先端側と部分的に重複部Xで重複している。重複部Xにおいて、先端部材3は、コア2と並行するように接合部6で連結されている。また、ガイドワイヤ1は、コア2と先端部材3とについて、図1の実施態様例に示すように、先端部材3の基端33とコア2とを固定する第二の接合部9を設けて、コア2と先端部材3とを固定しても良い。先端部材3は、円柱状の本体部31の先端側に本体部31よりも細径もしくは平板状であるプレス部32が設けられている。先端部材3は、ステンレス製であり弾性を有せず、プレス部32を先端側が設けられていることから、本体部で大きく曲がりプレス部32でさらに大きく曲がる湾曲形状となりやすくなる。
コイル4は、重複部Xの先端側の一部において、コア2と先端部材3とが内側となるようにコイル4の基端が、接合部6によってコア2と先端部材3とに連結されて、ガイドワイヤ1の先端方向に延在するように配されている。コイル4の基端は、コア2の先端と先端部材3の中間部分とに接合部6で固定され、コイル4の抜けが防止されているとともに、先端部材の外側部材として先端部の保護をもすることができる。コイル4は、Pt等のX線により造影可能な材料が用いられて、ガイドワイヤ1の先端部の造影をするとともにPt等の塑性変形しやすい材料特性によりシェイプが付きやすくなる機能を有する。また、前記接合部は、コア2と先端部材3とコイルとを固定することができればよく、接着剤、ハンダ、溶接、加締め等の方法で接合することができるが、接着剤を用いることが製造工程上、簡便であるために好ましい。
ガイドワイヤ1は、接合部6よりも先端方向に先端部Aとして、本体部31と先端側のプレス部32とを有する先端部材3をコイル4の内側に備えた構造となっており、コア2を含まない構造となっている。ガイドワイヤ1は、先端部にコア2を含まない構造となっているために、コアの弾性力がシェイピングによる先端部の形付けを戻すように働くことがなく、接合部6のような接着剤等に起因する剛性を有する部分もない。
本発明のガイドワイヤの先端部Aは、円筒状に形成された樹脂外筒部7の内部にコイル4と先端部材3の本体部31とを含む基端領域Eと、前記コイルとその内側に配されたプレス部32とを含む先端近傍領域Cと、チップ5からなる先端領域Bとを含むが、図1の実施形態では更にコイル4とコイル4の内側に先端部材3の本体部31が配された中間領域Dが設けられている。ガイドワイヤ1の先端部Aは、中間領域Dではコイル4の内側に先端部材3の本体部31を含んだ構造となり、先端近傍領域Cではコイルの内側に先端部材3のプレス部32を含んだ構造となっている。そのため、ガイドワイヤ1は、曲げることが容易なプレス部32を含む先端近傍領域では大きく曲がり易く、曲げることが比較的容易な本体部31を含む中間領域Dでは比較的大きく曲がりやすいので、図4bに示すような曲率半径が小さくなっている。さらに、基端領域Eにおいては、プレス部32よりも剛性が高い本体部31と樹脂外筒部7とを含んでおり、重複部Xにおいては、本体部31と樹脂外筒部7とコアの先端部を含んでいる。そのため、先端領域Bから先端近傍領域C、中間領域D、基端領域E、重複部Xへと基端側になるにつれて曲げ剛性が高くなることから、先端に行くほど段階的にシェイプのし易さが段階的に大きくなる。そのため、ガイドワイヤ1は、滑らかな所望の湾曲形状を先端部がシェイピングにより形成することができる。つまり、本発明のガイドワイヤは、滑らかな大きな湾曲を所望により形成することができ、用途に応じて体腔内に導入して目的部位へ到達するまでにシェイピングした形状を維持することができるので、操作性が良い。
図1の実施態様例においては、前記基端領域Eは5〜100mmであり、前記中間領域Dは2〜50mmであり、前記先端近傍領域Cは1〜30mmである。前記先端近傍領域が1mm以上である場合には大きな湾曲形状とすることができ、30mm以下である場合には湾曲を小さく幅を取らないので体腔内での導入が容易となる。また、前記中間領域が2mm以上である場合には緩やかで大きな湾曲とすることができ、50mm以下である場合には剛性を有する部分が小さくなるので体腔内の目的部位への到達が容易となる。
コア2は、ガイドワイヤ1の大部分に渡って延び、カテーテルを導入する際のガイドとなる部材である。その全長としては、特に制限はないが、一般的に50〜300cm程度である。全長が50cmより短い場合は、体内の標的部位への長さが足りず、治療に際して適応が困難となる場合があり、一般的に全長が300cmもあれば、カテーテルを導入する際の充分な長さを確保できる。
コア2は、径の異なる複数の部位から構成され、先端から第一縮径部2a、第二縮径部2b、第三縮径部2c、テーパー部2dを介して本体2eへと段階的に径が異なる構成となっている。これにより、先端に行くほど曲げ剛性が柔らかくなるという効果を生じる。なお、コア2は、図1に示すように、これらのように段階的に縮径される場合のほか、連続的に縮径されたものでもよく、後述の先端部材3の塑性変形の程度により、その縮径率も適宜選択することができる。
コア2は、超弾性合金からなり、形状記憶合金としての特性から、特にニッケルチタン合金製であることが好ましい。ニッケルチタン合金としては、公知のニチノールを用いることもでき、コアに加わった応力が取り除かれると、もとの形状に弾力的に回復し、塑性変形もほとんどしないので、医療用のガイドワイヤとして好適に採用することができる。
先端部材3は、ステンレス鋼、プラチナ、パラジウム、ロジウム、金、銀、タングステン、およびこれらの合金等、可塑性であり、容易にハンダ付けすることができる材料が採用されるが、コスト面からステンレス鋼が好適に採用される。
先端部材3は、基端から先端までの長さが10〜200mmまでであることが好ましく50mm以上である場合には体腔内に導入するに適した湾曲形状が形成しやすく、50mm以下である場合には、弾性を有していない先端部が短いので血管等の体腔を傷つけにくい。また、先端部材のプレス部32は、チップとつながり、上記の先端近傍領域を形成できるような長さを有していればよい。プレス部32は本体部31より細く形成されていれば、細線状であっても平板状であっても良いが、図2に示す様に平板状であることが本体部分との繋がる面積が多いための曲がり易く且つ折れにくいので好ましい。プレス部32は、ワイヤをプレス加工等することにより形成することができるが、特にその形成方法は限定されることはない。
コイル4は、体内でのガイドワイヤ1の位置を特定するために、放射線を透過しない材料から形成され、プラチナが好適に採用されるが、それ以外に、金、銀、パラジウム、ロジウムおよびそれらの合金を採用することもできる。コイル4を形成する線材の径は先端部材のシェイピングによる形状を維持することに悪影響を与えなければ、特に限定されるものではない。また、コイルの長さについても、チップと接続され、先端近傍領域、中間領域、基端領域を形成できるものであれば、特に限定されるものではない。
また、コア2および先端部材3は、その外周が樹脂外筒部7により覆われている。樹脂外筒部7は、中実に形成され、コアやコイルとの間に空間部を有するものではなく、ナイロン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートのうち、少なくとも1つを含んでいる材料から構成されてもよいが、柔軟性の観点から、さらに樹脂外筒部の表面に親水性コーティング層が形成される場合には、柔軟性に加えて親水性コーティングとの接着性の観点からポリウレタンであることが好ましい。樹脂外筒部7は、公知の方法で作ることができるが、コア、先端部材、及びコイルを組み合わせた状態で、円筒状に入れ、ウレタン樹脂を流し込んで硬化させることにより、樹脂外筒部7を形成しても良い。
先端部材3は、接合部6においてコア2と接着剤により接合されるが、ハンダ等の材料により固定されても良いが、接着剤で固定されていることが製造工程上、簡便であるために好ましい。接着剤としては、エポキシ系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、アクリレート系樹脂を用いることができるが、これらの樹脂に限定されることはない。
また、図1に示されるように、第二のコイル8をコア2と先端部材3との外側に配し、第二のコイル8とコア2とで先端部材3を狭持した状態で接着剤にて接着し、第二の接合部9を形成することもできる。コイル8は、コア2と先端部材3とを巻着し、コアと先端部材との組み合わせを容易にするための部材であり、接合部6と接着部である第二の接合部9との組み合わせにより、治療に際してガイドワイヤ1が分解しないようにより強固に接合することができる。第二のコイル8の材質としては特に限定されるものではなく、当業者に自明の各種素材を使用することができるが、塑性変形の観点から、ステンレス製が好ましく、白金製としてステンレス製を用いたガイドワイヤX線造影時に区別できるようにしても良い。第二の接合部9の形成に際しては、具体的には、以下の方法により接合部9を設けることができる。まず、コア2の段差部2gよりも先端側になるように第二のコイル8がコア2の外側に配置され、次いでコア2と第二のコイル8との間隙に先端部材3を挿通し、先端部材3の基端が段差部2gに当たったところで先端部材3の挿入が止まる。先端部材3の挿入が止まり、先端部材3がコア2と第二のコイル8により狭持された状態で嵌着され、接着剤を塗布することにより接着剤91が固化し、第二の接合部9が形成される。このように、コア2の先端側の外側にコイル8とを重複させ、先端部材3をコア2と第二のコイル8との間に挿入して嵌着させ、コアと先端部材とコイルバネとを接着剤で接着するガイドワイヤの製造方法を用いることにより、そのコアと先端部材とが不意に外れる医療事故がなく、かつ、簡単に先端部材とコアとを接合でき、しかも優れた操作性をも有するガイドワイヤを容易に製造することができる。
さらに、第二のコイル8をも含む形で接着剤が塗布されるため、たとえば巻着部材を用いずに接着剤のみを塗布した場合に比べて、接着剤91がガイドワイヤ1の長手方向に広がることもない。これは、接着剤と、第二のコイル8やコア2、先端部材3との間で一種の毛管力を生じることに起因する。かかる毛管力により、ガイドワイヤ1の長手方向に接着剤91が広がることもなく、常に内側方向に応力が生じ、最小限の塗布量で充分な引張強度、曲げ強度を有する第二の接合部9を形成することができる。
なお、図1に示すように、コア2と先端部材3およびコイル4との接合は、接合部9において接着剤を用いているが、図3に示すように、第二のコイル8が、先端部材3の基端からコア2の先端、先端部材3およびコイル4との接合部6まで延設されていてもよい。第二のコイル8が先端部材とコアの先端付近とを含む状態となっているので、接合部9を容易に形成することができる。
ガイドワイヤ1の先端部におけるコイル4と先端部材3との接合は、本実施の形態においては、はんだにより接合部6が形成されている。本実施の形態においては、従来技術と異なりガイドワイヤ1の先端部にコア2が延設されていないので、はんだにより接合することが可能であり、接合部分の面積を少なくすることができ、その結果、シェイピングできない部分を短くすることができ、所望のシェイピングを実現しやすくなる。
図5は、本発明の他の実施態様例である。ガイドワイヤ11は、接合部16よりも先端側の先端部が、基端領域から先端近傍領域までにおいて、外側形状が円筒状の樹脂外筒部17の内側にコイル14と先端部材13とが含まれている。かかる先端部は、先端部材13のプレス部132が大きく曲がり易く、本体部131が比較的曲がり易いが、樹脂外筒部17を有しているために、図1の実施態様例に比べると曲がりにくく、先端部の曲がり方が曲率半径の小さい曲がりとなる。しかし、先端部が樹脂外筒部を有しているために、図5の実施態様例のガイドワイヤ11は、樹脂外筒部に適度な内部応力を有することから、シェイピングにより一旦形成された先端形状を再度変形させること(リシェイプ)が容易であり、しかも樹脂外筒部が先端部材と接して保護しているために、先端部材が断線することもない。
図4は、本願発明のガイドワイヤをシェイピングした後の状態の摸式図である。ガイドワイヤをシェイピングする場合、棒状のマンドレルを用いて、ガイドワイヤを引き抜くことでシェイピングされるが、医師によって、図4(a)に示される如く、緩やかに先端がカーブしているようにシェイピングする場合や、図4(b)に示される如く、先端部がほぼ半円を描くように、シェイピングする場合がある。この場合に、先端部が、同一径の場合、先端が曲がりにくいために、曲率半径の大きな図4(a)のような曲った形状しかできない。しかし、本願発明のガイドワイヤをもちいれば、先端部材3、13がプレス部32、132を有することから曲率半径の小さな湾曲を形成することができる。樹脂外筒部を基端領域乃至先端近傍領域まで有することにより、曲率半径の小さな曲げ方であっても、図4(a)の曲げ方であっても、リシェイプ性がよく使い勝手に優れている。
1、11 ガイドワイヤ
2、12 コア
3、13 先端部材
31、131 本体部
32、132 プレス部
4、14 コイル
5、15 チップ
6、16 接合部
7、17 樹脂外筒部
8 コイル
9、19 第二の接合部

Claims (6)

  1. 線状に延びるコアと、前記コアに連結されて先端方向に延在する先端部材と、前記コアの先端付近より延在するコイルと、前記コイルの先端と前記先端部材の先端とを内部に含んで連結したチップとを備えたガイドワイヤであって、
    前記先端部材は、ステンレス製であり、基端側が前記コアの先端側と部分的に重複部で重複し且つ並行するように前記コアに連結され、円筒状の本体部の先端側には本体部よりも細径もしくは平板状であるプレス部が設けられ、
    前記コイルは、前記重複部の少なくとも一部の外側で、前記コアと前記先端部材とが内側となるように、基端が前記コアと前記先端部材とに連結されて、先端方向に延在するように配され、
    前記コアの先端と前記コイルの基端と前記先端部材の中間部分とを固定する接合部が設けられ、
    前記接合部より先端側である先端部が、
    円筒状に形成された樹脂外筒部の内部にコイルと前記先端部材の前記円筒部とを含む基端領域と、
    前記コイルとその内側に配された前記プレス部とを含む先端近傍領域と、
    前記チップからなる先端領域と
    で構成されたガイドワイヤ。
  2. 前記基端領域と前記先端近傍領域との間に、樹脂外筒部を含まずに、前記コイルと前記コイルの内側に前記先端部材の前記本体部が配された中間領域を備えた請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記基端領域から前記先端近傍領域までにおいて、前記コイルと前記先端部材とが外側形状が円筒状の樹脂外筒部の内側に含まれた請求項1に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記コアが、ニッケルチタン合金製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  5. 前記接合部が、接着剤により前記コア、前記先端部材、及び前記コイルが固定された請求項1〜4のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  6. 前記樹脂外筒部がウレタン樹脂製である請求項1〜5のいずれかに記載のガイドワイヤ。
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