以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、パチンコ店などの遊技店において、遊技者が保有するパチンコ玉(以下、単に「玉」という。)と景品との交換に用いられる景品交換装置と、この景品交換装置と通信可能に接続され、各遊技者一人が保有する玉を複数の口座で管理すると共に、景品交換装置が受付けた景品の交換要求に対応する遊技者の口座から景品に相当する玉を引落す遊技媒体管理装置とを含む遊技システムに対して、本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
なお、本発明に係る遊技システムは、パチンコ台で使用される玉以外に、所謂パチスロ機で使用されるメダル等、任意の遊技媒体を取り扱う遊技システムにも適用することができる。
また、本実施形態の遊技システムを導入する遊技店には、遊技者への玉の貸出レートとして、1個の玉を1円で貸出す第1貸出レートと、1個の玉を4円で貸出す第2貸出レートという2種類の貸出レートが設けられ、1個1円で貸出された玉(以下、「1円玉」という。)での遊技が可能な低レートコーナーと、1個4円で貸出された玉(以下、「4円玉」という。)での遊技が可能な高レートコーナーとが設けられているものとして説明する。
また、この遊技店では、予め遊技店に会員登録した遊技者(以下、「会員」という。)が獲得した玉を貯玉として預かっておき、後日、その遊技者が来店した際に、貯玉を返還して貯玉での遊技(貯玉再プレイ)を可能としている。なお、遊技店は、遊技者に貯玉を返還する際、手数料として所定個数の貯玉を徴収する。ただし、遊技店は、遊技者が貯玉と景品とを交換する際には、手数料の徴収を行わない。
図1は、本実施形態に係る遊技システムの全体構成を示す説明図である。図1に示すように、本実施形態に係る遊技システムSは、管理装置1と、景品交換装置2と、景品管理装置3と、CRユニット4とを含んでいる。
CRユニット4は、各パチンコ台Pにそれぞれ対応して設置され、遊技者が獲得した玉を計数する玉計数機能を備えた各台対応装置である。このCRユニット4は、紙幣受付部41、表示操作部42、玉払出部43、カード受付部44、玉計数部45等を備えている。
紙幣受付部41は、遊技者が玉を借り受けるために挿入した紙幣を受付けて識別し、CRユニット4内部に取り込む処理部である。CRユニット4は、紙幣受付部41により紙幣が受付けられると、その紙幣に相当する価値をプリペイド価値として、カード受付部44内部に保持されているカード(会員カードや一般カード)に関連付ける。
このとき、カード受付部44に会員カードが保持されている場合、プリペイド価値は、会員カードの識別情報(会員ID)に関連付けられる。一方、カード受付部44に会員カードが保持されていない場合、プリペイド価値は、カード受付部41内部に予め装填されている一般カードの識別情報(カードID)に関連付けられる。
そして、プリペイド価値が関連付けられたカードがカード受付部44に保持されている状態で、遊技者がパチンコ台Pに設けられている玉貸ボタンを押下すると、パチンコ台P内部の玉投出部からパチンコ台Pの上皿へ所定個数の玉が払出され、プリペイド価値からその玉数に相当する分の価値が減算される。
表示操作部42は、貯玉の返却や後述の玉計数部45により計数された玉(以下、「計数玉」という。)の返却を受けるために操作する各種操作ボタンとして機能するアイコン画像や、遊技者が保有している貯玉数等の情報を表示するタッチパネル機能を備えた表示装置である。
玉払出部43は、遊技者による表示操作部42の操作に応じて、貯玉や計数玉をパチンコ台Pへ払出す処理部である。CRユニット4は、玉払出部43から玉が払出されると、その玉数をカード受付部44内のカードに関連付けられている貯玉数や計数玉数から減算処理して、処理結果をカードの返却操作が行われるまで一時記憶する。
カード受付部44は、遊技者により挿入される会員カードや一般カードを受付けて保持し、それらのカードから会員IDやカードIDを読取る処理部である。CRユニット4は、カード受付部44により会員IDやカードIDが読取られると、それらのIDに関連付けられて管理装置1により管理されている貯玉数や計数玉に関する情報を管理装置1から取得する。
玉計数部45は、パチンコ台Pから払出された賞玉等をパチンコ台Pの下皿から受付けて、その玉数を計数処理する処理部である。CRユニット4は、玉計数部45により計数処理が行われると、計数された計数玉の個数をカード受付部44内のカードに関連付けられている計数玉数に加算処理して、処理結果をカードの返却操作が行われるまで一時記憶する。
そして、CRユニット4は、遊技者によりカード返却操作が行われると、そのときカード受付部44に保持されているカード(会員カードや一般カード)のID(会員IDやカードID)と、そのIDに関連付けて一時記憶している貯玉数や計数玉数の情報とを管理装置1へ向けて送信する。これらの情報は、中継装置である島コントローラ46を介して管理装置1に送信され、管理装置1で管理される。
管理装置1は、景品交換装置2、景品管理装置3、CRユニット4等と通信可能に接続されており、各遊技者が保有する貯玉や計数玉に関する情報等を管理する遊技媒体管理装置として機能する装置である。なお、管理装置1とCRユニット4とは、島コントローラ46を介して接続されている。
この管理装置1は、当該管理装置1で管理している各種情報を表示する表示部11、各種情報を入力するために操作するキーボードやマウス等の操作部12、島コントローラ46を介して各CRユニット4から受信したIDと貯玉数及び計数玉数とを対応付けて記憶する貯玉・計数玉DB(データベース)131等を備えている。
管理装置1の具体的な構成や動作については、後に詳述するが、この管理装置1は、貯玉・計数玉DB131によって、各遊技者一人が保有する複数種類の玉を複数の口座でそれぞれ個別に管理している。具体的には、貯玉・計数玉DB131には、各遊技者のカード(会員カードや一般カード)の各ID(会員IDやカードID)毎に、4円玉の貯玉を管理する貯玉口座と、1円玉の貯玉を管理する貯玉口座と、4円玉の計数玉を管理する計数玉口座と、1円玉の計数玉を管理する計数玉口座とがそれぞれ設けられている。
また、管理装置1は、景品交換装置2や景品管理装置3から景品交換の精算要求を受付けると、景品交換装置2や景品管理装置3が受付けた景品の交換要求に対応する遊技者の口座から、交換する景品に相当する個数の玉を引落す(減算処理する)ことによって、景品交換の精算処理を行う。
景品交換装置2は、内部に飲み物やタバコ等の景品を収納しており、現金又は貯玉や計数玉と引換えに景品を払出す自動販売機(自販機)タイプの装置である。この景品交換装置2は、遊技者が所望の景品を選択するために操作する景品選択部21や会員カードや一般カードからID(会員IDやカードID)を読取るカードリーダ22等を備えている。なお、景品交換装置2の具体的構成については、後に詳述する。
そして、この景品交換装置2は、遊技者により所望の景品に対応する景品選択部21が押下され、カードリーダ22により貯玉や計数玉が関連付けられたカードのIDが読取られると、景品交換要求を受付けたと判断して、読取ったIDと遊技者により選択された景品に相当する価値情報とを含む精算要求を管理装置1へ送信する。
その後、景品交換装置2は、管理装置1から景品交換の精算が完了したことを示す引落完了通知を受信すると、遊技者により選択された景品を払出す。
景品管理装置3は、遊技店内の景品カウンタに設置され、景品カウンタやバックヤードに保管されている景品の在庫状況や、店員が遊技者に手渡しで行う景品交換の履歴等を管理する装置である。本実施形態では、この景品管理装置3と前述の景品交換装置2とが本発明における景品交換装置に相当する。
この景品管理装置3は、店員が遊技者から口頭で伝えられた景品の種類を入力するために操作する景品選択部31、貯玉数や計数玉数が関連付けられたカードからIDを読取るカードリーダ32、景品に相当する玉数等を表示する表示部33、後述の優先順位設定部34等を備えている。なお、景品管理装置3の具体的構成については、後に詳述する。
そして、景品管理装置3は、店員により景品の種類が入力され、カードリーダ32により貯玉や計数玉が関連付けられたカードのIDが読取られると、景品交換要求を受付けたと判断して、読取ったIDと入力された景品に相当する価値情報とを含む精算要求を管理装置1へ送信する。
その後、景品管理装置3は、管理装置1から景品交換の精算が完了したことを示す引落完了通知を受信すると、その旨を表示部33に表示させる。その後、店員が遊技者に景品を手渡すことによって、景品管理装置3を用いた景品交換が完了する。
特に、本実施形態の遊技システムSでは、管理装置1が各遊技者(各遊技者の貯玉数や計数玉数が関連付けられたカード)毎に複数設けている口座に対して、管理装置1が景品交換の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を任意に設定できるように構成している。
そして、管理装置1は、景品交換装置2や景品管理装置3から景品交換の精算要求を受付けた場合に、設定された優先順位に従って選択した口座から玉の引落しを行う。ここで、管理装置1が優先順位に従って選択した口座から玉の引落しを行う際の貯玉・計数玉DB131におけるデータ推移の一例について図2〜図4を参照して説明する。
図2は、景品交換装置2で300円相当の景品交換を行う場合のデータ推移を示す説明図、図3は、景品交換装置2で800円相当の景品交換を行う場合のデータ推移を示す説明図、図4は、景品管理装置3で300円相当の景品交換を行う場合のデータ推移を示す説明図である。
図2に示すように、ここでは、あるカードCに、4円玉の貯玉が1000玉、4円玉の計数玉が100玉、1円玉の貯玉が1000玉、1円玉の計数玉が300玉関連付けられていた場合について説明する。
また、ここで管理装置1が玉の引落対象とする口座の優先順位は、1円玉の計数玉口座が最も高く、次に高い口座が4円玉の計数玉口座、その次に高い口座が1円玉の貯玉口座、そして、最も優先順位が低い口座が4円玉の貯玉口座となるように設定されているものとする。
図2に示すように、景品交換装置2は、遊技者により300円相当の景品G1が選択され、カードCからIDを読取ると、そのIDと景品G1の価値(300円)とを含む精算要求を管理装置1へ送信する。この精算要求は管理装置1が備える制御部15に入力される。
管理装置1の制御部15は、精算要求に含まれるIDに対応して貯玉・計数玉DB131に記憶している口座と、その各口座の優先順位とを参照する。ここで、制御部15は、玉の引落対象とする優先順位が最も高い1円玉の計数玉口座に、精算に必要なだけの玉が存在するため、この1円玉の計数玉口座から300玉を引落す処理を行う。その結果、1円玉の計数玉口座の玉数は0玉となる。
その後、景品交換装置2は、管理装置1から精算が完了したことを示す精算完了通知を受信すると、遊技者に選択されていた300円相当の景品G1の払出しを行って、景品交換処理を終了する。
このように、本実施形態の遊技システムSでは、管理装置1が景品交換の精算を行う際に、玉の引落対象とする口座の優先順位を任意に設定することができるので、貯玉口座の優先順位よりも計数玉の優先順位を高く設定することができる。
このように優先順位を設定しておくことにより、管理装置1は、遊技者が景品交換を行う場合、その遊技者が保有している複数種類の玉のうち、計数玉を優先的に引落すので、貯玉が景品交換の精算に使用されにくくなる。
これにより、遊技店は、貯玉が景品交換の精算よりも貯玉再プレイに使用される機会が多くなるので、貯玉を遊技者へ返還して手数料を徴収する機会が増えて売上を向上させることができる。
次に、図2に示したように1円玉の計数玉が0玉になった遊技者が、続いて800円相当の景品交換を行う場合のデータ推移について、図3を参照して説明する。景品交換装置2は、遊技者により800円相当の景品G2が選択され、カードCからIDを読取ると、そのIDと景品G2の価値(800円)とを含む精算要求を管理装置1へ送信する。この精算要求は管理装置1が備える制御部15に入力される。
管理装置1の制御部15は、精算要求に含まれるIDに対応して貯玉・計数玉DB131に記憶している口座と、その各口座の優先順位とを参照する。ここで、制御部15は、玉の引落対象とする優先順位に従い、景品交換可能な口座から玉の引落しを行う。
このとき、制御部15は、まず、優先順位が最も高い1円玉の計数玉口座を参照する。ここでは、1円玉の計数玉口座に玉が存在しないため、制御部15は、2番目に優先順位が高い4円玉の計数玉口座を参照する。
4円玉の計数玉口座には、100玉が存在するが4円玉100個の価値は400円であり、800円の景品の精算をするには残高不足である。そのため、制御部15は、3番目に優先順位の高い1円玉の貯玉口座を参照する。
制御部15は、1円玉の貯玉口座には1000玉が存在しているので景品交換可能と判断し、1円玉の貯玉口座から800玉を引落す。その結果、1円玉の貯玉口座の玉数が200玉となる。
その後、景品交換装置2は、管理装置1から精算が完了したことを示す精算完了通知を受信すると、遊技者に選択されていた800円相当の景品G2の払出しを行って、景品交換処理を終了する。
このように、本実施形態の遊技システムSでは、管理装置1が景品交換の精算を行う際に、優先順位が最も高い口座に玉が存在しない場合や、優先順位に従って参照した口座に玉の残高不足が発生した場合であっても、景品の精算を行えるだけの玉が存在する口座があれば、その口座から玉を引落して景品の精算を行うことができる。
これにより、遊技店は、特定の口座に残高不足が生じても景品交換装置2に景品の交換を中止させることなく、他の口座から玉を引落して景品交換を完了させることができるので、景品交換による売上を増大させることができる。
次に、図4を参照して、遊技者が景品管理装置3を利用して300円相当の景品交換を行う場合について説明する。本実施形態の景品管理装置3では、遊技者からの依頼に基づく店員の操作によって、管理装置1が景品交換の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を変更できるように構成している。
景品管理装置3の表示部33には、待機状態において、図4(a)に示すように、「景品交換できます。」等の文字情報が表示された待機画面が表示されている。そして、景品交換のために景品カウンタを訪れた遊技者がカードCを店員に手渡すと、店員は、カードリーダ32にカードCからIDを読取らせる。
景品管理装置3は、カードリーダ32によってカードCからID(ここでは、ID:0001)をカードリード(読取)すると、図4(b)に示すように、そのID:0001に関連付けて記憶されている各口座の玉数に関する情報を管理装置1から取得し、口座選択画面として表示部33に表示させる。
次に、遊技者は、店員に所望の景品(ここでは、300円相当の景品)を告げることによって、景品交換の要求を行うが、本実施形態の景品管理装置3は、このときに遊技者が要望すれば、店員の操作によって玉の引落しを行う口座の優先順位を変更できるように構成している。
たとえば、遊技者が1円玉よりも4円玉を優先的に、且つ貯玉を計数玉よりも優先的に景品交換に使用したいと店員に要求した場合、店員が景品管理装置3の優先順位設定部34を操作して、遊技者が所望する優先順位の設定を行う。
この場合、景品管理装置3は、店員の操作に基づいて、引落対象とする口座の優先順位を4円玉の貯玉口座、4円玉の計数玉口座、1円玉の貯玉口座、1円玉の計数玉口座の順にする優先順位変更要求を管理装置1へ送信する。
このとき、景品管理装置3は、優先順位変更要求と共に、優先順位の変更を要求した遊技者のカードCを識別するIDを管理装置1へ送信する。管理装置1は、景品管理装置3から受信した優先順位変更要求に基づいて、玉の引落対象とする口座の優先順位の設定を変更する。
その後、景品管理装置3は、遊技者が所望する景品の選択操作を受付けると、図4(c)に示すように、表示部33に交換画面として、最も優先順位の高い4円玉の貯玉口座の玉数(1000玉)、遊技者により所望された景品に相当する4円玉の玉数(75玉)、景品交換後の残玉数(925玉)を表示させて遊技者に確認させる。
一方、遊技者が貯玉よりも計数玉を優先的に、且つ4円玉よりも1円玉を優先的に景品交換に使用したいと店員に要求した場合、景品管理装置3は、店員による優先順位設定部34の操作に基づいて、引落対象とする口座の優先順位を1円玉の計数玉口座、4円玉の計数玉口座、1円玉の貯玉口座、4円玉の貯数玉口座の順にする優先順位変更要求をカードCのIDと共に管理装置1へ送信する。管理装置1は、景品管理装置3から受信した優先順位変更要求に基づいて、玉の引落対象とする口座の優先順位の設定を変更する。
その後、景品管理装置3は、店員により遊技者が所望する景品の選択操作を受付けると、図4(d)に示すように、表示部33に交換画面として、最も優先順位の高い1円玉の計数玉口座の玉数(300玉)、遊技者により所望された景品に相当する1円玉の玉数(300玉)、景品交換後の残玉数(0玉)を表示させて遊技者に確認させる。
そして、景品管理装置3は、遊技者により交換画面の内容が承諾され、店員により精算要求操作がなされると、カードCのIDと共に、選択された景品の価値を含む精算要求を管理装置1へ送信する。
管理装置1は、精算要求を受信すると、図4(e)に示すように、予め遊技店側がデフォルトとして設定した優先順位に関係なく、優先順位変更要求に基づいて変更した優先順位に従い、最も優先順位の高い口座から300円に相当する玉の引落しを行って、精算が完了したことを示す引落完了通知を景品管理装置3へ返信する。
店員は、引落完了通知が景品管理装置3により受信されたことを確認した上で、遊技者により要求されていた景品をその遊技者へ手渡し、景品交換作業を完了する。
このように、本実施形態の遊技システムSでは、遊技者が景品管理装置3を利用して景品交換を行う際に、遊技者の要求に従って店員が景品管理装置3の優先順位設定部34を操作することにより、管理装置1が景品の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を変更して設定することができるので、保有している玉数が変化したり、景品交換に使用したい玉の種類に関する遊技者の好みが変わった場合に、遊技者自身の好みに合わせて優先順位を任意に変更することができる。
次に、本実施形態の遊技システムSに含まれる各装置の構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の遊技システムSに含まれる各装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、同図には、管理装置1、景品交換装置2、景品管理装置3の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を一部省略している。
図5に示すように、景品交換装置2は、景品選択部21、カードリーダ22、景品払出機構23、通信インターフェース24、制御部25等を備えている。景品選択部21は、この景品交換装置2が払出可能な各景品に対応して設けられた選択スイッチである。各スイッチは、遊技者により押下されると、その旨を示す信号を制御部25へ出力する。
カードリーダ22は、遊技者によりかざされたカードC(会員カードや一般カード)から各カードCを識別可能なID(会員IDやカードID)を読取って制御部25へ出力する処理部である。
景品払出機構23は、各景品を収納する景品収納部231を備えており、景品交換装置2が管理装置1から精算完了通知を受信した場合に、制御部25の制御に従って、遊技者に選択された景品を外部へ払出す。通信インターフェース24は、制御部25の制御に従って、管理装置1への精算要求の送信や、管理装置1からの引落完了通知の受信等を行う処理部である。
制御部25は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有する情報処理装置を備えており、CPUがROMから各種プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することにより、景品払出機構23、通信インターフェース24等の動作を統括制御する。
この制御部25は、景品選択部21から景品が選択されたことを示す操作信号が入力され、且つカードリーダ22からカードCのIDが入力されると、カードCのIDと選択された景品の価値を示す情報を含む精算要求を通信インターフェース24から管理装置1へ送信させる。その後、制御部25は、通信インターフェース24が管理装置1から引落完了通知を受信すると、景品払出機構23を駆動させて遊技者により選択された景品を払出させる。
景品管理装置3は、景品選択部31、カードリーダ32、表示部33、優先順位設定部34、景品情報記憶部35、通信インターフェース36、制御部37等を備えている。景品選択部31及び優先順位設定部34は、キーボードにより構成した操作部であり、遊技者の要求を受けて店員が操作することにより、その操作に応じた操作信号を制御部37へ出力する。
カードリーダ32は、遊技者によりかざされたカードC(会員カードや一般カード)から各カードCを識別可能なID(会員IDやカードID)を読取って制御部37へ出力する処理部である。
表示部33は、店員側(景品カウンタの内側)へ向けて情報を表示する表示装置と、遊技者側(景品カウンタの外側)へ向けて情報を表示する表示装置との2つの表示装置とからなり、制御部37の制御に従って、これらの表示装置により前述の待機画面、口座選択画面、交換画面等(図4参照)を表示する。
景品情報記憶部35は、情報の書き込み、及び書換えが可能な不揮発性の記憶装置により構成しており、景品カウンタ内やバックヤードに保管している各種景品の在庫状況や、景品管理装置3を利用して交換された景品の交換履歴に関する情報等を記憶する。
通信インターフェース36は、制御部37の制御に従って、管理装置1への精算要求や優先順位変更要求等の送信、管理装置1からの引落完了通知の受信等を行う処理部である。
制御部37は、CPUとROMとRAMとを有する情報処理装置を備えており、CPUがROMから各種プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することにより、表示部33や通信インターフェース36等の動作制御、景品情報記憶部35への情報の書き込みや、情報の書換え等を行うことによって、景品管理装置3全体の動作を統括制御部する。
管理装置1は、表示部11、操作部12、記憶部13、通信インターフェース14、制御部15を備えている。表示部11は、各遊技者が保有する玉数等の情報を表示するディスプレイ装置であり、操作部12は、景品の精算時に玉の引落対象とする口座の設定をはじめとして、各種情報の入力を行うために操作するキーボードやマウス等の入力装置である。
記憶部13は、HDD(Hard disk drive)装置等の大容量の記憶装置により構成しており、遊技者に発行されたカードC(会員カードや一般カード)のID(会員IDやカードID)に関連付けて各遊技者が保有する複数の玉の個数が記憶されている。
具体的には、この記憶部13は、各遊技者の貯玉数と計数玉数とを記憶する貯玉・計数玉DB131を備えている。この貯玉・計数玉DB131は、各遊技者の貯玉数を記憶する貯玉口座132と、各遊技者の計数玉数を記憶する計数玉口座135という記憶領域を備えている。さらに、貯玉口座132は、1円玉の貯玉数を記憶する1円口座133と、4円玉の貯玉数を記憶する4円口座134という記憶領域を備えている。また、計数玉口座135は、1円玉の計数玉数を記憶する1円口座136と、4円玉の計数玉数を記憶する4円口座137という記憶領域を備えている。
通信インターフェース14は、制御部15の制御に従って、景品交換装置2や景品管理装置3から送信された精算要求、景品管理装置3から送信された優先順位変更要求、各CRユニット4から送信されたカードCのIDや貯玉数や持玉数に関する情報等を受信して、制御部15へ出力する処理部である。また、通信インターフェース14は、制御部15から入力される精算完了通知や後述不可能通知等を景品交換装置2や景品管理装置3へ送信する。
制御部15は、CPUとROMとRAMとを有する情報処理装置を備えており、CPUがROMから各種プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することにより、表示部11や通信インターフェース14等の動作制御、記憶部13への情報の書き込みや、情報の書換え等を行うことによって、管理装置1全体の動作を統括制御する。
この制御部15は、CRユニット4がカードCを遊技者へ返却するときに送信したカードCのIDと、計数玉数や貯玉数を示す情報とが通信インターフェース14から入力されると、入力されたIDに関連付けて記憶部13に記憶している各玉数の値を更新する。
また、この制御部15は、景品交換の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を設定する優先順位設定処理部152と、景品交換装置2や景品管理装置3から送信された精算要求が入力された場合に、精算要求に含まれるカードCのIDに対応して記憶部13に記憶している口座から景品に相当する分の玉を引落す精算処理部151とを備えている。
優先順位設定処理部152は、操作部12の操作に基づいて、景品の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を設定する処理部である。また、優先順位設定処理部152は、景品管理装置3から送信された優先順位変更要求が入力された場合には、その優先順位変更要求に従って、玉の引落対象とする口座の優先順位を設定する。
精算処理部151は、精算要求が入力された場合に、優先順位設定処理部152により設定された優先順位に従って玉を引落す口座を選択して景品の精算処理を行い、玉の引落しが完了した場合に、精算要求を送信してきた装置(景品交換装置2や景品管理装置3)へ返信する処理部である。
また、精算処理部151は、精算要求に含まれるカードCのIDに関連付けて記憶している口座に、景品の価値に相当するだけの玉が存在していなかった場合に、精算要求を送信してきた装置(景品交換装置2や景品管理装置3)へ精算不可能通知を返信する。
次に、管理装置1が備えるCPUが実行する処理について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る管理装置1で実行される処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、景品交換に関連する処理について説明することとし、それ以外の処理については説明を省略する。
図6に示すように、管理装置1のCPU(以下、単に「CPU」という。)は、管理装置1に電源が投入されると、まず、操作部12から入力される操作信号に基づいて、優先順位設定操作があったか否かの判定を行う(ステップS101)。
そして、CPUは、優先順位設定操作があったと判定した場合に(ステップS101:Yes)、処理をステップS102へ移す。一方、CPUは、優先順位設定操作がなかったと判定した場合(ステップS101:No)、景品管理装置3から優先順位変更要求を受信したか否かの判定を行う(ステップS106)。
そして、CPUは、優先順位変更要求を受信したと判定した場合に(ステップS106:Yes)、処理をステップS102へ移す。一方、CPUは、優先順位変更要求を受信していないと判定した場合(ステップS106:No)、処理をステップS103へ移す。
ステップS102において、CPUは、操作部12による優先順位設定操作、又は、景品管理装置3から受信した優先順位変更要求に基づいて、景品の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を設定し、その後、景品交換装置2又は景品管理装置3から精算要求を受信したか否かの判定を行う。優先順位設定操作も優先順位変更要求も無かった場合には、デフォルト値や前回の設定内容(優先順位)に従って処理する。
そして、CPUは、精算要求を受信したと判定した場合に(ステップS103:Yes)、処理をステップS104へ移す。一方、CPUは、精算要求を受信していないと判定した場合(ステップS103:No)、処理を終了して、再度ステップS101から処理を開始する。
ステップS104において、CPUは、精算要求に含まれるカードCのIDに対応して記憶している複数の口座のうち、玉の引落対象とする優先順位が最高順位の口座から玉の引落しが可能か否かの判定を行い、引落可能と判定した場合に(ステップS104:Yes)、処理をステップS105へ移す。
一方、CPUは、優先順位が最高順位の口座から玉の引落しが不可能であると判定した場合(ステップS104:No)、優先順位が次順位の口座から玉の引落しが可能であるか否かの判定を行い(ステップS107)、玉の引落しが可能であると判定した場合に(ステップS107:Yes)、処理をステップS105へ移す。
ステップS105において、CPUは、ステップS104又はステップS107で玉の引落しが可能であると判定された口座から、精算要求に含まれる景品の価値に相当する分の玉数を減算する引落処理を行い、その後、玉の引落しが完了したことと、引落処理の処理結果とを含む引落完了通知を精算要求の送信元の装置(景品交換装置2又は景品管理装置3)へ向けて送信して処理を終了し、再度ステップS101から処理を開始する。
一方、CPUは、ステップS107において、玉の引落しが不可能であると判定した場合(ステップS107:No)、玉の引落しが不可能と判定した口座の優先順位が最低順位か否かの判定を行う(ステップS108)。
そして、CPUは、優先順位が最低順位の口座であると判定した場合に(ステップS108:Yes)、精算が不可能であることを示す精算不可能通知を精算要求の送信元の装置(景品交換装置2又は景品管理装置3)へ向けて送信して(ステップS109)、処理を終了し、その後、再度ステップS101から処理を開始する。一方、CPUは、優先順位が最低順位の口座でないと判定した場合(ステップS108:No)、処理をステップS107へ移す。
以上、説明したように、本実施形態に係る遊技システムSでは、遊技店の従業員が管理装置1の操作部12を操作することによって、管理装置1が景品の精算時に玉の引落対象とする口座の優先順位を任意に設定することができるので、景品の精算時に遊技店が望む口座から優先的に玉が引落されるようになり、景品交換に使用する玉の種類に関して、遊技店のニーズに柔軟に対応することができる。
また、この遊技システムSでは、遊技者が景品カウンタで景品交換に使用したい玉の種類を店員に告げて、店員に景品管理装置3の優先順位設定部34を操作してもらうことにより、玉の引落対象とする口座に対して、遊技者が所望する優先順位を任意に設定することができるので、景品交換に使用する玉の種類に関する各遊技者のニーズにも柔軟に対応することができる。
また、上記した実施形態では、管理装置1が景品の精算処理を行う際に、玉の引落対象として選択した口座に玉が存在していても、その口座に存在する玉の総価値が精算しようとする景品の価値に満たない場合、優先順位が次順位の口座を引落対象の口座として順次選択して、口座に存在する玉の総価値が精算しようとする景品の価値以上であった場合に、その口座から玉の引落しを行う場合について説明したが、以下に説明する変形例のように管理装置1による精算処理を変更してもよい。
図7は、変形例に係る管理装置1が行う精算処理の手順を示す説明図である。変形例に係る管理装置1は、管理装置1が景品の精算処理を行う際に、玉の引落対象として選択した口座に玉が存在していた場合、優先順位に従って、玉が存在する各口座から順次玉を引落し、景品の精算を行う。
たとえば、図7(a)に示すように、ある遊技者の口座に対して、1円玉の計数玉口座、4円玉の計数玉口座、1円玉の貯玉口座、4円玉の貯玉口座の順に優先順位が設定され、優先順位が最も高い1円玉の貯玉口座の玉数が0玉、4円玉の計数玉口座の玉数が100玉、1円玉の貯玉口座の玉数が1000玉、4円玉の貯玉口座の玉数が1000玉であったときに、この遊技者が景品交換装置2を利用して800円相当の景品交換を行う場合、変形例に係る管理装置1は、次のような手順で精算処理を行う。
この場合、管理装置1は、まず、優先順位が最高順位の1円玉の計数玉口座を引落対象の口座として選択する。ここで、1円玉の計数玉口座には玉が存在しないため、管理装置1は、次に優先順位が高い4円玉の計数玉口座を引落対象の口座として選択する。
この口座には、4円玉が100玉存在するため、管理装置1は、一旦この口座から4円玉を100玉引落す。その結果、800円相当の景品について、400円分の価値が精算され、残り400円分の価値が未精算として残る。
そこで、管理装置1は、図7(b)に示すように、次に優先順位の高い1円玉の貯玉口座を引落対象の口座として選択する。この口座には、1円玉が1000玉存在するため、管理装置1は、この口座から600玉の1円玉を引落して精算処理を完了させる。
このように、管理装置1による精算処理を変更することにより、遊技にもあまり使用されず、玉数が少ないことから、その口座に存在する玉だけでは景品交換にも利用できない種類の玉を景品交換に使用することができるので、遊技者が保有している玉を有効に利用することができる。また、遊技店にとっては、中々使用されない玉が景品交換に使用されることとなり、景品の売上向上を図ることができる。
また、管理装置1が優先順位に従って玉の引落しを行った際に、端数が発生した場合には、管理装置1に次のような精算処理を行わせてもよい。図8は、端数が発生した場合に管理装置が行う精算処理の手順を示す説明図である。
ここでは、ある遊技者の各口座に設定された優先順位と、各口座における玉数が図7(a)の左側に示した状態と同様の状態であったときに、その遊技者が景品交換装置2を利用して、310円相当の景品交換を行う場合について説明する。
この場合、管理装置1は、図8(a)に示すように、まず、優先順位が最高順位の1円玉の計数玉口座を引落対象の口座として選択する。ここで、1円玉の計数玉口座には玉が存在しないため、管理装置1は、次に優先順位が高い4円玉の計数玉口座を引落対象の口座として選択する。
この口座には4円玉が100玉存在するため、管理装置1は、この口座から4円玉の引落しを行う。このとき、遊技者は、310円相当の景品交換を要求しているが、管理装置1が4円玉を78玉引落した場合、4円×78玉=312円相当の価値が引落されることとなり、遊技者が2円分損をすることになる。一方、管理装置1が4円玉を77玉引落した場合は、4円×77玉=308円相当の価値が引落されることとなり、遊技店が2円分損することとなる。
そのため、管理装置1は、優先順位に従って選択した第1貸出レート(ここでは4円/玉)の口座から玉を引落す際に端数が発生した場合、第1貸出レートの口座から景品の価値を超えない最大個数の玉を引落した後、第2貸出レート(ここでは、1円/玉)の口座から不足分の玉を引落すことによって、景品の精算処理を行う。
具体的には、管理装置1は、図8(a)に示すように、4円玉の計数玉口座から77玉を引落し、その後、図8(b)に示すように、1円玉の貯玉口座から1円玉を2玉引落すことによって、過不足なく玉を引落して精算処理を行う。
このように、管理装置1が第1貸出レートの口座から玉を引落す際に端数が発生した場合、第2貸出レートの口座から不足分の玉を引落すことによって、端数分の精算を行うため、精算処理時に端数が発生することを防止することができ、遊技者及び遊技店の双方に端数による損益が生じることを防止することができる。
また、本実施形態では、管理装置1の操作部12又は景品管理装置3の優先順位設定部34を操作に基づいて、管理装置1の優先順位設定処理部152が貯玉・計数玉DB131内に記憶している各口座に対して、玉の引落対象とする口座の優先順位を設定する場合について説明したが、操作部12又は優先順位設定部34の操作以外に加え、各口座に残っている玉数に応じて、優先順位設定処理部152が動的に優先順位を変更するように管理装置1を構成してもよい。
かかる構成とした場合、管理装置1の制御部15は、景品交換装置2又は景品管理装置3から精算要求を受信すると、まず、精算要求に含まれるカードCのIDに関連付けられている複数の口座の優先順位と玉数とを参照する。
そして、管理装置1の制御部15は、参照した口座のなかに残高が所定玉数(例えば、100玉)以下の口座があった場合、その口座の優先順位を最高順位に設定し、その旨を示す優先順位変更情報を精算要求の送信元の装置(景品交換装置2又は景品管理装置3)へ送信する。
優先順位変更情報を受信した装置は、その内容を遊技者に報知して、遊技者が優先順位の変更に承諾した場合に承諾情報を管理装置1へ送信し、優先順位の変更を拒否した場合に拒否信号を管理装置1へ送信する。なお、この場合、景品交換装置2及び景品管理装置3に、優先順位変更情報を報知する報知部と、優先順位の許諾又は拒否を選択する操作部を設けておく。
管理装置1の精算処理部151は、景品交換装置2又は景品管理装置3から受信した許諾情報又は拒否情報に基づいた優先順位に従って口座を選択し、その口座から優先的に玉の引落しを行う。
このように遊技システムSを構成することによって、玉数が少なく中々遊技に使用されない種類の玉を積極的に景品交換に利用させることができるので、遊技店にとっては景品の売上が増加し、遊技者にとっては、保有している残り少ない玉を有効に利用することができる。
また、優先順位設定処理部152により残高が多い口座程、高い優先順位となるように設定すれば、景品交換時に玉の残高不足が発生しにくくなり、遊技店の景品交換による利益を増大させることができる。
また、本実施形態では、景品管理装置3にのみ優先順位設定部34を設けたが、景品交換装置2に優先順位設定部34を設けてもよい。こうすれば、遊技者は、自販機タイプの景品交換装置3による景品交換時に、遊技者自身の好みに合わせて任意に玉を引落す口座の優先順位を変更することができる。
また、本実施形態では、管理装置1の制御部15が景品の精算処理を行う場合に、優先順位に従って各口座を参照し、引落可能な口座から玉の引落しを行う場合について説明したが、たとえば、景品交換装置2や景品管理装置3が1円玉又は4円玉のいずれか一方の玉でしか景品交換を行えないように設定されていた場合には、貯玉・計数玉DB131内で玉の移行を行うように管理装置1を構成してもよい。
かかる構成とする場合、管理装置1の制御部15は、優先順位に従って選択した口座に玉の残高不足が生じた場合、次に優先順位が高い口座から不足分の玉を残高不足が生じた口座へ移行させてから玉の引落しを行う。
このとき、管理装置1の制御部15は、移行元の口座と移行先の口座との貸出レートが異なっていた場合、移行元の口座の貸出レートを移行先の口座の貸出レートに換算して玉の移行を行う。
このように、通常は禁止している口座間での玉の移行を景品交換の精算時に限って可能とすることにより、遊技者は、景品交換装置2や景品管理装置3に対応していない種類の玉を用いて景品交換を行うことができるので、遊技店は景品交換による売上を向上させることができる。
また、本実施形態では、管理装置1が景品交換装置2や景品管理装置3から精算要求を受けた場合に、その精算要求に基づいて玉の引落しを行わせているが、景品交換装置2及び景品管理装置3がカードCのIDを読取った場合に、そのIDに関連付けて管理されている各口座の玉数に関する情報を管理装置1から取得し、その情報に対して、景品交換装置2や景品管理装置3側で玉の引落処理を行ってから管理装置1へ送信してもよい。この場合、景品交換装置2及び景品管理装置3に、精算処理部151と優先順位設定処理部152とを設ける。
上記実施形態では、計数玉口座と貯玉口座とを単一の管理装置1で管理したが、計数玉口座と貯玉口座とを別の管理装置で管理し、連携をとって優先順位の高い口座から減算するようにしてもよい。