JP2010246129A - 放射線検出器 - Google Patents

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Takayuki Tomizaki
隆之 富崎
Michitaka Honda
道隆 本田
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清一郎 永井
Manabu Tanaka
学 田中
Takuya Sakaguchi
卓弥 坂口
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Abstract

【課題】放射線検出器において、S/N比を向上すること。
【解決手段】放射線検出器は、入射した放射線を電荷に変換する電荷変換手段31と、変換された電荷を蓄積するキャパシタ32と、キャパシタに蓄積された電荷を信号線に読み出す読出用スイッチング素子33と、信号線に接続され、読出用スイッチング素子とともに同一基板上に形成される調整用スイッチング素子61と、読出用スイッチング素子を介して信号線に読み出された電荷を積分する積分回路23と、読出用スイッチング素子と調整用スイッチング素子とを駆動するドライバ22とを備え、ドライバは、読出用スイッチング素子と調整用スイッチング素子とを逆相で動作させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄膜トランジスタ(TFT)を読み出し用のスイッチング素子として用いている放射線検出器に関する。
TFTを各画素のスイッチング素子として使用する放射線検出器は、ガラス基板の片側面に薄膜を生成し、エッチングによりパターンニングし、薄膜を重ねて形成し、再びパターンニングするという工程を繰り返すことにより形成される。
図1に従来の放射線検出器の構成を示している。放射線検出器は、格子状に配列された複数の画素203を有する。各画素203は、入射放射線(例えばX線)を直接的に電荷に変換できるセレンで形成される光電変換素子102と、発生された電荷を蓄積するキャパシタ103と、信号読み出し用TFT101とから構成される。各画素のキャパシタ103に蓄積された電荷は、TFT101及び信号線105を介して、積分回路112に読み出される。
図2に示すように、ゲートドライバ108は、垂直選択線106の電位を変えることにより、TFT101のオン/オフを切り替える。TFT101がオン/オフ間で切り替わる際、オフセット電圧ΔVout がTFT101から発生する。オフセット電圧ΔVoutは、
ΔVout =(Cgs/Cout )×(Von−Voff )
により与えられる。ここで、図3に示すように、CgsはTFT101のゲートと信号線105との間の実効キャパシタ、VonはTFT101のオン電圧、Voff はTFT101のオフ電圧、Cout は積分回路112のキャパシタ110の容量である。
つまり、Cout が小さい場合には、ΔVout が大きくなる。特に、放射線検出器をX線透視に使用する場合には、微小な検出信号に応じて、積分回路112のキャパシタ110は小さい容量Cout のものが用いられており、信号電圧を増幅する必要がある。信号電圧と共に、オフセット電圧ΔVout も増幅され、非常に大きくなる。増幅されたオフセット電圧ΔVout は、積分回路112のダイナミックレンジを実効的に狭める。また、増幅されたオフセット電圧ΔVout は、積分回路112を飽和させてしまう。これらは、S/N比低下の原因である。
本発明の目的は、放射線検出器において、S/N比を向上することにある。
本発明の放射線検出器は、入射した放射線を電荷に変換する電荷変換手段と、前記変換された電荷を蓄積するキャパシタと、前記キャパシタに蓄積された電荷を信号線に読み出す読出用スイッチング素子と、前記信号線に接続され、前記読出用スイッチング素子とともに同一基板上に形成される調整用スイッチング素子と、前記読出用スイッチング素子を介して前記信号線に読み出された電荷を積分する積分回路と、前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子とを駆動するドライバとを備え、前記ドライバは、前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子とを逆相で動作させる。
本発明によれば、放射線検出器において、S/N比を向上することができる。
従来の放射線検出器の構成図。 従来の動作説明図。 従来の画素及び積分回路の等価回路図。 本発明の第1実施の形態による放射線検出器の構成図。 第1実施の形態の動作説明図。 図4の積分回路の出力信号を示す図。 図4の画素、ダミー画素及び積分回路の等価回路図。 本発明の第2実施の形態の動作説明図。 本発明の第3実施の形態による放射線検出器の構成図。 第3実施の形態の動作説明図。 本発明の第4実施の形態の動作説明図。 本発明の第5実施の形態の動作説明図。 図4のダミー画素のバリエーションを示す図。 第1乃至第5実施の形態の画素アレイの平面略図。 第6実施の形態に係る画素アレイセクションのバリエーション1を示す図。 第6実施の形態に係る画素アレイセクションのバリエーション2を示す図。 第6実施の形態に係る画素アレイセクションのバリエーション3を示す図。 第6実施の形態に係る画素アレイセクションのバリエーション4を示す図。 第6実施の形態に係る画素アレイセクションのバリエーション5を示す図。 図14−図19のダミー画素のバリエーションを示す図。 第6実施の形態において、ダミー画素の出力エラーに対する許容性を示す図。 本発明の第7実施の形態の動作説明図。 本発明の第8実施の形態において、ダミー画素のTFTに対するゲート信号の適正範囲を示す図。 本発明の第9実施の形態による放射線検出器の構成図。 第9実施の形態の動作説明図。 第1乃至第9実施の形態において、積分回路の出力信号に対するサンプリング動作説明図。 (a)は本発明の第10実施の形態による放射線検出器の構成図、(b)は図27(a)のコントロール部の制御に従ってゲートドライバからダミー画素のTFTに与えられるゲート信号を示す図。 第1乃至第10実施の形態において、積分回路の変形例を示す図。 第1乃至第10実施の形態の放射線検出器を搭載した放射線診断装置の構成図。
以下、本発明を好ましい実施形態により詳細に説明する。
第1実施形態
図4は本発明の第1実施形態による放射線検出器の構成図である。図4に示すように、この第1実施形態の放射線検出器は、入射した放射線、例えばX線を検出するX線検出部1と、X線検出部1において検出されたX線強度に応じた信号を読み出す読出回路部2とを備えている。
X線検出部1は、2次元マトリクス状に配置された複数の画素3と、画素3から信号を読み出すための信号線4と、画素3からの信号読み出しを選択するための垂直選択線5と、後述する積分回路におけるオフセットを低減させるために画素3から出力された信号を調整する調整部6と、調整部6を制御するための調整部制御線7とを有している。
各画素3は、入射放射線をその強度に応じた量の電荷に変換する光電変換素子31と、光電変換素子31で発生した電荷を蓄積するキャパシタ32と、信号読出用の薄膜トランジスタ(以下、読出用TFTという)33とからなる。
光電変換素子31としては、例えば、X線を直接電荷に変換するセレンが用いられる。また、キャパシタ32の一端は接地されている。また、光電変換素子31の端子31aは所定の電位に保たれている。
なお、光電変換素子31としては、入射放射線をその強度に応じた量の電荷に間接的に変換するタイプであってもよい。この場合、光電変換素子31は、入射放射線を光に変換する蛍光体と、その変換された光を電荷に変換するフォトダイオードとから構成される。
調整部6は、複数のダミー画素9からなる。複数のダミー画素9は、複数の信号線4に対してそれぞれ接続されている。各ダミー画素9は、調整用薄膜トランジスタ(以下、調整用TFTという)61と、キャパシタ62とからなる。各ダミー画素9は、画素3とは異なり、光電変換素子を備えていない、又は光電変換素子が調整用TFT61に電気的に接続されていない。このため、各ダミー画素9は、信号電荷を発生しないで、TFTのスイッチングに伴うオフセットだけを発生する。複数の調整用TFT61は、制御線7に共通接続されている。調整用TFT61は読出用TFT33と同一プロセスにより読出用TFT33と共に形成され、また、キャパシタ62は、信号電荷蓄積用のキャパシタ32と同一プロセスにより信号電荷蓄積用のキャパシタ32と共に形成される。これにより調整用TFT61は、読出用TFT33と略同一の特性を有している。また、キャパシタ62は、信号電荷蓄積用のキャパシタ32と略同一の容量を有している。
読出回路部2は、複数の読出用TFT33を一斉にオン/オフするために垂直選択線5に選択的に電圧を印加するゲートドライバ21と、複数の調整用TFT61を一斉にオン/オフするために制御線7に電圧を印加するゲートドライバ22と、読出用TFT33を介して読み出された電荷を積分する積分回路23と、各積分回路23によって増幅された信号を順次選択するマルチプレクサ24と、ゲートドライバ21,22やマルチプレクサ24等読出回路部2の構成各部を制御するコントロール部25とを有している。積分回路23は、読出用TFT33を介して読み出された信号を増幅するアンプ23aと、積分用のキャパシタ23bとを有する。
コントロール部25は、垂直選択線5に選択的にオン電圧を印加させるために、ゲートドライバ21を制御する。オン電圧を印加された垂直選択線5に連なる読出用TFT33は一斉にオン状態になる。読出用TFT33がオン状態にあるとき、キャパシタ32に蓄積されている信号電荷がそれぞれの信号線4に読み出される。コントロール部25は、垂直選択線5に選択的にオフ電圧を印加させるために、ゲートドライバ21を制御する。オフ電圧を印加された垂直選択線5に連なる読出用TFT33は一斉にオフ状態になる。読出用TFT33がオフ状態になると、キャパシタ32からの信号電荷の読み出しは停止する。
図5に示すように、コントロール部25は、読出用TFT33のオン/オフ動作に対して、調整用TFT61のオン/オフ動作が逆相になるように、ゲートドライバ22を制御する。つまり、垂直選択線5にオン電圧が印加されるとき、それに同期して制御線7にはオフ電圧が印加され、また垂直選択線5にオフ電圧が印加されるとき、それに同期して制御線7にはオン電圧が印加される。
コントロール部25は、調整用TFT61がオフ状態にある期間を含む期間以外に、リセット用制御線8にリセット信号を供給することによって各積分回路23をリセットする。
次にこの放射線検出器の動作について説明する。
図5に示すように、ゲートドライバ21は、複数の垂直選択線5にそれぞれ対応する制御信号a1 ,a2 ,a3 ,a4 の電圧をオン電圧に順番に切り替える。これにより読出用TFT33は行単位で順番にオンする。一方、ゲートドライバ22は、制御信号a1 ,a2 ,a3 ,a4 の電圧切り替えに同期して、制御線7の制御信号b1 の電圧をオフ電圧に切り替える。なお、制御信号b1 の振幅は、制御信号a1 (a2 ,a3 ,a4 )の振幅と略等価に設定される。
図6に示すように、まず、コントロール部25の制御の下、ゲートドライバ22が、調整用TFT61のゲートに接続されている調整部制御線7にオフ電圧を印加して各調整用TFT61をオフとする。
これと略同時に、ゲートドライバ21が、例えば、1行目の垂直選択線5にオン電圧を印加して、この垂直選択線5に繋がる画素3の読出用TFT33をオンとする。これによって各画素3のキャパシタ32に蓄積された電荷が読出用TFT33を介して信号線4に流れ、積分回路23において読み出される。
ゲートドライバ21は、所定の読出時間が経過すると例えば制御信号a1 をオフ電圧とし、これと略同時に、ゲートドライバ22が、制御信号b1 にオン電圧を印加して各調整用TFT61をオンとする。
ここで、コントロール部25は、リセット用制御線8にリセット信号c1 を供給して、上記所定の読出時間の前後の期間において、各積分回路23をリセットする。
また、各読出用TFT33のゲートと信号線4との間、調整用TFT61のゲートと信号線4との間には、図7に示すように、それぞれ、電気的等価回路としてコンデンサ91,92で表されるキャパシタが形成される。
これらコンデンサ91,92の容量Cgs,Cgs.subが等しい場合には、読出用TFT33のゲートに与えるゲートオン電圧Von、ゲートオフ電圧Voff と、調整用TFT61のゲートに与えるゲートオン電圧Von.sub、ゲートオフ電圧Voff.sub とは等しくされる。すなわち、ゲートオン電圧Von、ゲートオフ電圧Voff は、それぞれ、(2)式、(3)式によって与えられる。
Von=Von.sub ・(2)
Voff =Voff.sub ・(3)
または、ゲートオン電圧とゲートオフ電圧との差が等しくなるようにしても良い。この場合(4)式が成り立つ。
Von−Voff =Von.sub−Voff.sub ・(4)
図6に示すように、積分アンプ23aからの出力波形d1 は、制御信号b1 がオンからオフになると、調整用TFT61は信号線4から切り離されて、調整用TFT61によるオフセットΔVout.sub 分だけ低下する。
この直後に、例えば制御信号a1 がオンからオフになると、読出用TFT33が信号線4に接続され、出力波形d1 は、オフセットΔVout.sub と略等しい読出用TFT33によるオフセットΔVout 分だけ上昇し、ここからさらに所定の時定数にしたがって検出信号Vout 分だけ上昇する。
この際、オフセットΔVout は、図7に示すようなコンデンサ91の容量Cgsと、ゲート電圧差(Von−Voff )と、積分回路23の積分キャパシタ23bの容量Cout とによって決まり、(5)式によって与えられる。
ΔVout =Cgs(Von−Voff )/Cout ・(5)
積分回路23において読み出されると、制御信号a1 はオフ電圧とされ、読出用TFT33は信号線4から切り離され、これに伴って出力波形d1 は、オフセットΔVout 分低下する。
この直後に、制御信号b1 がオフからオンになると、調整用TFT61が信号線4に接続され、出力波形d1 はオフセットΔVout.sub 分上昇し、この後、コントロール部25は、リセット用制御線8にリセット信号c1 を供給して、出力波形d1 は零レベルとなる。
なお、調整用TFT61におけるオフセットΔVout.sub は、同図に示すようなコンデンサ92の容量Cgs-subと、ゲート電圧差(Von.sub−Voff.sub )と、積分回路23の積分キャパシタ23bの容量Cout とによって決まり、(6)式によって与えられる。
ΔVout.sub =Cgs.sub(Von.sub−Voff.sub )/Cout ・(6)
以上の動作が2行目以下の読出用TFT33においても順次実行されて1枚の画像を読み出す。
つまり、読出用TFTは垂直方向走査周期内に1回オン状態となるのに対して、調整用TFTは水平方向走査周期内に1回オン状態となるように駆動される。
以上説明したように、第1実施形態によれば、調整用TFT61と、各画素の読出用TFT33とを相で動作させることで、それぞれのオフセット電圧が互いに打ち消しあう。これにより、スイッチングによるオフセット電圧を実効的に低減させることができる。したがって、透視などの小信号を検出する場合に、積分回路23のダイナミックレンジを無駄にすることなく、信号を十分に増幅することができるために、S/N比も向上させることができる。しかも、アレイ設計上、従来の製造技術を用いることができるために、例えば新たな工程を加えることなく容易に製造することができる。
第2実施形態
図8は第2実施形態による放射線検出器の動作を説明するためのタイムチャートである。第2実施形態が上述した第1実施形態と異なるところは、同時に2本の垂直選択線5をオンにして、列方向に隣接するペアの画素3から信号電荷を同時に読み出すことにある。
この第2実施形態においては、同時に2本の垂直選択線5をオンとするのに伴って、図8に示すように、調整用TFT33のゲートに与えるゲートオン電圧Von.sub1 とゲートオフ電圧Voff.sub1との差が、第1実施形態において採用したゲートオン電圧Von.subとゲートオフ電圧Voff.sub の差の2倍になるように設定される。すなわち、ゲートオン電圧Von.sub1 とゲートオフ電圧Voff.sub1との差が、(7)式に従うようにする。
Von.sub1 −Voff.sub1=2(Von.sub−Voff.sub ) ・(7)
以上説明したように、本第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と略同一の効果を得ることができる。加えて、水平方向の走査を速く行うようにすることができる。
第3実施形態
図9は本発明の第3実施形態による放射線検出器の構成図、また、図7は同放射線検出器の動作を説明するためのタイムチャートである。
第3実施形態が上述した第1実施形態と異なるところは、複数の信号線4に対してそれぞれダミー画素9を2つずつ設けた点である。
図9に示すように、この第3実施形態の放射線検出器は、X線検出部1Aと、読出回路部2Aとを備え、X線検出部1Aは、複数の画素3と、複数の信号線4と、複数の垂直選択線5と、調整部6Aと、調整部6Aを制御するための調整部制御線7とを有している。
各画素3は、光電変換素子31とキャパシタ32と読出用TFT33とを有している。
調整部6Aは、複数のダミー画素9を有する。1本の信号線4に対して2つのダミー画素9が設けられる。すなわち、調整用TFT61は2行並列され、各行の調整用TFT61にはそれぞれ調整部制御線7が接続されている。
読出回路部2は、ゲートドライバ21Aと、ゲートドライバ22Aと、積分アンプ23aと積分キャパシタ23bとを有する積分回路23と、マルチプレクサ24と、コントロール部25Aとを有している。
次にこの放射線検出器の動作について説明する。
図10に示すように、ゲートドライバ21Aは、1行目乃至4行目の各読出用TFT33に垂直選択線5を介して制御信号a5 (a6 ,a7 ,a8 )を供給して、順次オン/オフさせると共に、ゲートドライバ22Aは、各行の調整用TFT61に各調整部制御線7を介して制御信号b2 (b3 )を供給し、各読出用TFT33のオン/オフ状態に対応させて各調整用TFT61をオン/オフさせる。
ここで、コントロール部25Aの制御の下、ゲートドライバ22Aは2本の調整部制御線7,7上を送られる制御信号b2 ,b3 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは例えば1行目及び2行目の2本の垂直選択線5,5上を送られる制御信号a5 ,a6 をオン電圧とする。
ゲートドライバ21Aは所定の読出時間が経過すると制御信号a5 ,a6 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ22Aは制御信号b2 ,b3 をオン電圧とし、コントロール部25Aは積分回路23をリセットする。
これにより、読出用TFT33がオン状態となった各画素のキャパシタ32に蓄積された電荷が上記読出用TFT33を介して信号線4に流れ、積分回路23によって読み出される。
そして次の水平方向走査周期において、ゲートドライバ22Aは再び制御信号b2 ,b3 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは3行目及び4行目の2本の垂直選択線5,5上を送られる制御信号a7 ,a8 をオン電圧とし、これらの行の信号を読み出す。以上の動作を繰り返して1枚の画像を読み出す。
なお、この本第3実施形態においても、上述した第1実施形態の場合と同様に、コンデンサ91,92の容量Cgs,Cgs.subが等しい場合には、読出用TFT33のゲートに与えるゲートオン電圧Von、ゲートオフ電圧Voff と、調整用TFT61のゲートに与えるゲートオン電圧Von.sub、ゲートオフ電圧foff.sub とは等しくされる。または、ゲートオン電圧とゲートオフ電圧との差が等しくされる。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、上述した第1実施形態と略同一の効果を得ることができる。また、2行分の読出しが同時に行われるので、高速の走査が可能となる。
第4実施形態
図11は本発明の第4実施形態による放射線検出器の動作を説明するためのタイムチャートである。第4実施形態が上述した第3実施形態と異なるところは、垂直選択線を1本ずつ選択して駆動するように構成した点である。
これ以外の構成は第3実施形態と略同一であるので、その説明を省略する。
次にこの平面型X線固体検出部の動作について説明する。
図11に示すように、ゲートドライバ21Aは、1行目乃至4行目の各読出用TFT33に垂直選択線5を介して制御信号a9 (a10,a11,a12)を供給して、順次オン/オフさせると共に、ゲートドライバ22Aは、各行の調整用TFT61に各調整部制御線7を介して制御信号b4 (b5 )を供給し、各読出用TFT33のオン/オオフ状態に対応させて各調整用TFT61をオン/オフさせる。
ここで、コントロール部25Aの制御の下、ゲートドライバ22Aは1行目の調整部制御線7上を送られる制御信号b4 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは例えば1行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a9 をオン電圧とする。
ゲートドライバ21Aは所定の読出時間が経過すると制御信号a9 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ22Aは制御信号b4 をオン電圧とし、コントロール部25Aは積分回路23をリセットする。
これにより、読出用TFT33がオン状態となった各画素のキャパシタ32に蓄積された電荷が上記読出用TFT33を介して信号線4に流れ、積分回路23によって読み出される。なお、この間制御信号b5 はオン電圧とされる。
そして次の水平方向走査周期においては、ゲートドライバ22Aは制御信号b4 はオフ電圧のままとして、今度は制御信号b5 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは2行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a10をオン電圧とし、この行の信号を読み出す。
この後制御信号b4 をオフ電圧、3行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a11をオン電圧としてこの行の画素の電荷を読み出し、制御信号b5 をオフ電圧,4行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a12をオン電圧としてこの行の画素の電荷を読み出す。
このように、ゲートドライバ22Aは各行の画素の電荷の読出し時に対応させて、制御信号b4 ,b5 を交互にオフ電圧とする。以上のように、動作を繰り返して1枚の画像を読み出す。
1つの調整用TFT61で駆動させた場合、調整用TFT61がオン状態となってから次にオフ状態となるまでに要する時間は、数μsecであるのに対して、図11に示すようなこの第4実施形態の駆動方法では、数十μsecとなる。
以上説明したように、本第4実施形態によれば、上述した第1実施形態と略同一の効果を得ることができる。加えて、1つの行の調整用TFT61がオン状態となってから次にオフ状態となるまでの時間が十分に確保されるために、より安定した動作をさせることができる。
第5実施形態
図12は本発明の第5実施形態による放射線検出器の動作を説明するためのタイムチャートである。第5実施形態が上述した第4実施形態と異なるところは、1行の調整用TFT61のオフ状態の期間を2行分の読取用TFT33の読出時間を含むように設定して、2つの行の調整用TFT61を交互にオン/オフさせるようにした点である。これ以外の構成は第4実施形態と略同一であるので、その説明を省略する。
次にこの放射線検出器の動作について説明する。図12に示すように、ゲートドライバ21Aは、1行目乃至4行目の各読出用TFT33に垂直選択線5を介して制御信号a13(a14,a15,a16)を供給して、順次オン/オフさせると共に、ゲートドライバ22Aは、各行の調整用TFT61に各調整部制御線7を介して制御信号b6 (b7 )を供給し、各読出用TFT33のオン/オフ状態に対応させて各調整用TFT61をオン/オフさせる。
ここで、コントロール部25Aの制御の下、ゲートドライバ22Aは1行目の調整部制御線7上を送られる制御信号b6 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは例えば1行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a13をオン電圧とする。
ゲートドライバ21Aは所定の読出時間が経過すると制御信号a13をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ22Aは制御信号b6 をオフ電圧のままとして制御信号b7 をオン電圧とし、コントロール部25Aは積分回路23をリセットする。
これにより、読出用TFT33がオン状態となった各画素のキャパシタ32に蓄積された電荷が上記読出用TFT33を介して信号線4に流れ、積分回路23によって読み出される。
そして次の水平方向走査周期においては、ゲートドライバ22Aは制御信号b6 はオフ電圧のままとして、制御信号b7 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは2行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a14をオン電圧とし、この行の信号を読み出す。
次に、ゲートドライバ22Aは制御信号b7 はオフ電圧のままとして、制御信号b6 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは3行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a15をオン電圧とし、この行の信号を読み出す。
この後、ゲートドライバ22Aは制御信号b6 はオフ電圧のままとして制御信号b7 をオフ電圧とし、これと略同時にゲートドライバ21Aは4行目の垂直選択線5上を送られる制御信号a16をオン電圧とし、この行の信号を読み出す。
このように、ゲートドライバ22Aは各行の画素の電荷の読出し時に対応させて、制御信号b6 ,b7 を交互にオフ電圧とする。以上のように、動作を繰り返して1枚の画像を読み出す。
以上説明したように、本第5実施形態によれば、上述した第4実施形態と略同一の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。例えば、上述した実施形態では、光電変換素子としてセレンを用いる場合について述べたが、増感紙とフォトダイオードとの組合せを用いるようにしても良い。
また、第1実施形態では、コンデンサ91,92の容量Cgs,Cgs.subが等しい場合について述べたが、容量Cgs,Cgs.subが異なる場合は、(8)式が成り立つように、ゲートオン電圧Von.sub及びゲートオフ電圧Voff.subを決定する。
Cgs(Von−Voff )=Cgs.sub(Von.sub−Voff.sub) ・(8)
また、第1実施形態では、図1及び図13(a)に示すように、調整用TFT61に容量62を接続した場合について説明したが、図13(b)に示すように、調整用TFT61の一端を接地しても良い。図13(c)に示すように、調整用TFT61の一端を定電位に維持するようにしても良い。さらに、図13(d)に示すように、調整用TFT61の一端を開放しても良い。
但し、図13(b)に示したような調整用TFT61に接地を接続する方式を採用する際には、何らかの原因で調整用TFT61のソース・ドレイン間に電位差が生じたときに電荷の出入りがあるので、ノイズの発生に留意する。また、図13(c)に示すような調整用TFT61に定電位を接続する方式を採用する際には、調整用TFT61のソース・ドレイン間の電位差によるリーク電流の発生に留意する。また、図13(d)に示すような調整用TFT61の一端を開放する際には、接続しなかった側のCgsの影響によって生じる調整用TFTのソース・ドレイン間の電位差に留意する。
また、第2実施形態では、同時に2本の垂直選択線4をオンにして、2画素を同時に読み出すような駆動を行う場合について述べたが、同時に3本以上のn本の垂直選択線4をオンにして、n画素を同時に読み出すようにしても良い。
一般に、同時にn本の垂直選択線4をオンにして、n画素を同時に読み出すようにする場合は、ゲートオン電圧Von-sub2 とゲートオフ電圧Voff.sub2との差Von.sub2 −Voff.sub2について、(9)式が成り立つ。
Von.sub2 −Voff.sub2=n(Von.sub−Voff.sub) ・(9)
また、第3実施形態では、同時に2本の垂直選択線をオンにして、2画素を同時に読み出すような駆動を行う場合について説明したが、n本の垂直選択線を同時にオンとするような駆動を行うようにしても良い。この場合には、調整用TFTのゲートに与えるゲートオン電圧とゲートオフ電圧との差がn倍になるような電圧を与えるようにする。
また、第3実施形態において、コンデンサ91,92の容量Cgs,Cgs.subが異なる場合は、調整用TFT61のゲートに与えるゲートオン電圧Vonとゲートオフ電圧Voff を調整することにより、読出用TFT32のスイッチングによるオフセット電圧の影響を最小にする。
また、第4実施形態では、2行の調整用TFTを交互にオン/オフさせて垂直選択線を1本ずつ選択する場合の駆動方法について述べたが、2行の調整用TFTのうち、一方の調整用TFTのゲートに接続される調整部制御線7を常にオフ状態とし、他方の調整用TFTを第1実施形態の場合と同様に駆動することによって、垂直選択線を1本ずつ選択するようにしても良い。
また、第4実施形態では、調整用TFT61の信号線4と反対側の端子を容量に接続する場合について述べたが、開放させるようにしても良い(図13(d)参照)。
また、第5実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、調整用TFT61に容量を接地する他に、接地を接続するようにしても良いし、定電位を接続しても良いし、さらに、何も接続せずに開放しても良い(図13(a)〜図13(d)参照)。
第6実施形態
図14に示すように、上述した第1〜第5実施形態では、複数の画素3及びダミー画素9のアレイは一つのセクションにデザインされていた。これに対して、第6実施形態では、複数の画素3及びダミー画素9のアレイは、複数のセクションに分かれてデザインされる。
図15乃至図19に示すように、2つ又は4つのセクションが形成される。検出視野の大きさによって信号を上下2方向から読み出す場合や垂直選択線5を左右2方向から駆動させる場合がある。垂直選択線5の信号が、各セクション毎に鈍り方などに違いが生じるために、各セクション毎に、調整部制御線7をそれぞれ独立に制御することが必要となる。また、1本の信号線4に対して複数の調整用制御部を持つこともある。
調整用制御線7には、通常の画素と同じようなダミー画素(調整部)9が繋がる。このダミー画素9は、信号電荷を蓄積させないことが特徴である。このダミー画素9に、信号電荷が蓄積すると、画素3のTFTのオフセットを正しくキャンセルできない。このため、光電変換素子が無いか、光電変換素子が有っても、ダミー画素9のTFTに接続させない構造とする。また、調整用TFTは、画素3の読み出し用TFTと同じ構造を持つ方が良く、オフセットの原因であるチャージインジェクションの発生に関与する容量、つまり、信号線4と垂直選択線5との間の容量と、信号線4と調整用制御線7との間の容量が同じになるような構造を持つ方が良い(図20(a)乃至図20(d))。また、ダミー画素9の画素容量については、いくつかの場合が考えられる。画素容量を持つ場合、定電位に接続される場合、開放端とする場合などがある(図20(d))。
また、各セクションにおける、垂直選択線5の信号と調整用制御線7の信号の調整を行う必要がある。この調整には、オン/オフの切り替えるタイミングと、時定数と、振幅及び電圧値とを制御する。理想的には、垂直選択線5の信号と調整用制御線7の信号の時定数、タイミングを一致させるべきであるが、実際、これらを完全に一致させることは困難である。また、複数の垂直選択線5の信号と最低1本の調整用制御線7とで、補正を行う必要があり、垂直選択線5のばらつきを考えると、一定の調整用制御線7で、すべての垂直選択線5の信号とタイミング、時定数を一致させることは困難である。実際には、積分回路などの後段の回路で、信号が飽和しない程度に調整すれば良い。この場合、図21に示すように、過渡状態において、積分回路の出力値ピークを持つが、このピークが、飽和に達しなければ良い。
また、調整用制御線7の信号の振幅については、同時にオンする垂直選択線5の本数や関与する容量によって異なってくる。関与する容量は、垂直選択線5と信号線4間の容量であり、これをCgsとし、調整用制御線7と信号線4の容量をCgs sub、垂直選択線5のオン・オフ電圧をそれぞれVon,Voff 、調整用制御線7のオン・オフ電圧をそれぞれVon sub,Voff sub 、とすると、理想的には、
(Von・sub−Voff・sub)×Cgs・sub=(Von−Voff)×Cgs
が成り立つように、Von sub,Voff sub を選べば、垂直選択線4によるオフセットをキャンセルすることができる。
また、同時にS本(Sは自然数)の垂直選択線5をON状態にし、T本(Tは自然数)の調整用制御線7を用いて、オフセットをキャンセルする場合には、
T×(Von・sub−Voff・sub)×Cgs・sub=S×(Von−Voff)×Cgs
が成り立つように、Von sub,Voff sub を選べば良い。
第7実施形態
画素3に信号が無かった場合には、積分回路の出力は0付近になる。信号電荷が一方向にしか蓄積されなくて、積分回路が正負両側に出力できる場合には、およそ半分のレンジしか使用しないことになり、ダイナミックレンジを無駄にしていることになる。そこで、信号電荷と逆極性の電荷が発生するように調整用制御線7のオン・オフ電圧をシフトし、積分回路のダイナミックレンジを最大限に利用できるようにすることができる(図22)。
例えば、積分回路のオフセット調整を行いたい場合、シフト後のオン電圧をVon・sub´、オフ電圧をVoff・sub´とすれば、シフト電圧ΔVon・off・subにしたがって、シフトする。
Von・sub´−Voff・sub´
=Von・sub−Voff・sub+ΔVon・off・sub
シフト電圧ΔVon・off・subは、積分回路のキャパシタをCint 、オフセットさせたい電圧をΔVとすれば、
ΔV×Cint =ΔVon・off・sub×Cgs sub
を満たすように設定される。
第8実施形態
なお、振幅については、上記関係より決めることができるが、調整用制御線7のオン・オフの電圧値については、調整用制御用のTFTが常にOFFの領域(リーク電流が小さい領域:ΔVbetter図23中)で、動作できるようにオン電圧でも、十分小さくした方がよい。これにより、調整用制御線7に繋がるダミー画素9内部の影響を最低限に抑えることができる。
第9実施形態
実際、各垂直選択線5に繋がるTFTにばらつきがあったり、垂直選択線5に信号を与えるゲートドライバにばらつきがあったり、画素から積分回路までの距離に違いがあったりする為に、単純にオン・オフを繰り返す調整用制御線7では、十分に補正しきれない場合も存在する。このような際に、調整用制御線7の電圧を各垂直選択毎に調整することにより、微妙なばらつきも補正することができる。このため、図24,図25に示すように、垂直選択線5毎に、調整用制御線7の駆動情報(時定数、タイミング)を保持しておく為のメモリ26を設け、それに応じた電圧をコントロール部25の制御で発生させることを必要とする。
なお、上述した全ての実施形態において、積分回路の出力から信号成分を抽出する為に、出力波形をサンプリングする。そのサンプリング方法として、2つの方法がある。
1つの方法は、読み出しTFTのオン直前(S/H0)と読み出しTFTのオフ直前(S/H1)の2個所をサンプリングし、その差を出力とする方法である。この場合、画素からの信号転送時間を十分に確保することができる一方、各読み出し用TFTによるチャージインジェクションのばらつきも信号に含まれてしまうという問題がある。
もう一つの方法は、図26に示すように、読み出しTFTのオン直前(S/H0)と、読み出しTFTのオフ後(S/H2)の2個所をサンプリングし、その差を出力(信号)とする方法である。この方法の場合、画素からの信号電荷転送時間は短くなるが、読み出しTFTのオン・オフ動作が含まれる為に、読み出しTFTによるチャージインジェクションが自己のオン・オフによってキャンセルされ、読み出しTFT個々のばらつきがキャンセルできる。
ただし、積分回路の積分容量が小さい場合には、読み出しTFTをオンにした際に飽和してしまう。そのために、前記調整用TFTを駆動することにより、チャージインジェクションによる飽和を回避することができる。つまり、一時的な飽和は、垂直選択線5によるものと調整用制御線7によるものにおいて、キャンセルし、固体差によるばらつきは、読み出しTFTも調整用TFTも、それぞれオン動作、オフ動作の2つの動作を行うことにより、自己のチャージインジェクションでキャンセルすることができる。これにより、面内分布を抑えることができる。
第10実施形態
図27A、図27Bに示すように、一つのセクション内で、調整用制御線7を複数備える場合、そのうちの全数ではない調整用制御線7に点欠陥及び線欠陥が生じた際に、その制御線7を使用せずに、残りの調整用制御線7で、チャージインジェクションのキャンセルを補償する。その際、欠陥ライン分の電荷を発生させるために、使用する調整用制御線7の振幅を増幅させることにより対応する。もし、点欠陥が存在する調整用制御線7を用いた場合、点欠陥のある信号線4が正しく補正されずに欠陥ラインとして画像に現れることになる。つまり、欠陥の調整用制御線7を使用しないことにより、画像への影響を最小限に抑えることが可能となる。
調整用制御線7を用いずに、チャージインジェクションによる飽和を防ぐ方法として、積分回路の入力端に直接電荷を入力してチャージインジェクションをキャンセルする方法がある。一つの方法として、積分回路の入力端に容量の片側を接続し、容量の他端の電圧を変化させることにより、電荷を入力することができる。電圧を変化させる方法として、一定のパルス信号を与える方法がある。上記の場合と同様に、タイミングや時定数や振幅についても、画素毎に対応して変化させることにより、より正確な補正が可能となる。このような場合には、画素情報を保存しておくメモリとその情報に従って信号を発生させるドライバを必要とする。
変形例1
図28(a),図28(b),図28(c)に示すように、積分回路に差動アンプを使用していた場合には、信号入力とは異なる入力端に、容量を接続しても同様の効果が得られる。
変形例2
上述した全ての放射線検出器は、放射線診断装置、例えばX線診断装置に適用可能である。図29には、放射線検出器を適用したX線診断装置の構成を示している。X線を発生するためのX線発生源303に対して、被検体を載置する寝台302を挟んで、放射線検出器301を配置する。X線発生源303及び放射線検出器301は、被検体に対するアングルを任意に変えることができるように、Cアーム形スタンド310に保持されている。このアングルの制御は、システムコントロール部304により行われる。システムコントロール部304には入力デバイス309が接続される。入力デバイス309からは、透視/撮影選択指令が入力される。システムコントロール部304は、入力された透視/撮影選択指令に従って、X線の照射条件及び検出器301の画像収集条件を制御する。ディスプレイ307は、放射線検出器301で収集された画像、画像処理部306で処理された画像を表示するために設けられている。また、画像記録部308は、放射線検出器301で収集された画像、画像処理部306で処理された画像を記録するために設けられている。
システムコントロール部304は、X線発生源303からのX線発生シーケンスと、放射線検出器301の画像収集シーケンスとの同期をとるための制御信号を、X線発生源303と放射線検出器301とに供給する。また、システムコントロール部304は、システムコントロール部304に接続された入力デバイス309から入力される透視/撮影選択指令に従って、駆動速度と解像度との関係を選択し、それに応じて放射線検出器301に対して同時にオンする垂直選択線5の本数及び同時にオンする制御線7の本数、垂直選択線5の駆動電圧及び制御線7の駆動電圧を設定するための制御信号を放射線検出器301のコントローラ22に供給する。なお、入力デバイス309から、同時にオンする垂直選択線5の本数及び同時にオンする制御線7の本数、垂直選択線5の駆動電圧及び制御線7の駆動電圧が直接的に入力されるようになっていてもよい。これら制御信号は、電圧及び駆動本数を直接的に決定する信号であっても、検出器301の透視/撮影の駆動モードを選択することで電圧及び駆動本数を間接的に決定する信号であってもよい。なお、間接的な制御信号は、検出器301の内部にあるコントロール部22で直接的な信号に変換される。
これにより検出器301に対して各種駆動モード毎に最適なオフセットキャンセルを機能させることができ、術者の望む画像を収集することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々変形して実施可能である。
1…X線検出部、2…読出回路部、3…画素、4…信号線、5…垂直選択線、6…調整部、7…制御線、9…ダミー画素、1…ゲートドライバ、22…ゲートドライバ、23…積分回路、24…マルチプレクサ、25…コントロール部。

Claims (16)

  1. 入射した放射線を電荷に変換する電荷変換手段と、
    前記変換された電荷を蓄積するキャパシタと、
    前記キャパシタに蓄積された電荷を信号線に読み出す読出用スイッチング素子と、
    前記信号線に接続され、前記読出用スイッチング素子とともに同一基板上に形成される調整用スイッチング素子と、
    前記読出用スイッチング素子を介して前記信号線に読み出された電荷を積分する積分回路と、
    前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子とを駆動するドライバとを備え、
    前記ドライバは、前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子とを逆相で動作させることを特徴とする放射線検出器。
  2. 前記調整手段は、前記電荷読出手段と前記積分回路との間に設けられることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  3. 前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子とはそれぞれ薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  4. 前記調整用スイッチング素子がオフ状態にある期間を含む期間以外に、前記積分回路にリセット信号を供給するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  5. 前記調整用スイッチング素子の前記積分回路と反対側は信号電荷が蓄積されない構造になっていることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  6. 前記調整用スイッチング素子の前記積分回路と反対側の端子には容量性素子が接続されることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  7. 前記キャパシタを前記積分回路に接続するための信号線と前記調整用スイッチング素子の開閉ための制御線との間の容量は、前記信号線と前記読出用スイッチング素子の開閉ための垂直選択線との間の容量に対して、略等価であることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  8. 前記読出用スイッチング素子が複数の信号線にそれぞれ接続され、前記信号線各々に対して前記調整用スイッチング素子が少なくとも1つずつ設けられ、前記調整用スイッチング素子は少なくとも1本の制御線に共通接続されることを特徴とする請求項1載の放射線検出器。
  9. 前記読出用スイッチング素子が複数の信号線にそれぞれ接続され、前記信号線各々に対して前記調整用スイッチング素子が所定数(2以上)ずつ共通接続されることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  10. 前記垂直選択線及び前記制御線各々の電圧印加タイミング及び/又は過渡特性を個別に調整するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の放射線検出器。
  11. 前記制御線各々の電圧印加タイミングを、前記垂直選択線各々の電圧印加タイミング及び/又は過渡特性に応じて変えるコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の放射線検出器。
  12. 前記読出用スイッチング素子と前記調整用スイッチング素子のオン電圧とオフ電圧を、素子毎に設定するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  13. 前記制御線の印加電圧を前記垂直選択線各々に応じて変えるコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の放射線検出器。
  14. 前記制御線の印加電圧を、前記調整用スイッチング素子がオフ状態にある電圧範囲内から選択するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  15. 前記読出用スイッチング素子のオン電圧とオフ電圧との差と、対応する信号線と垂直選択線との間に形成される容量との積が、前記調整用スイッチング素子のオン電圧とオフ電圧との差と、対応する信号線と制御線との間に形成される容量との積に略等価になるように、前記読出用スイッチング素子のオン電圧及びオフ電圧と、同時駆動する制御線の本数とを制御するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  16. 前記信号線と前記垂直選択線との間に形成される容量と、前記信号線と前記制御線との間に形成される容量とが略同一であり、
    前記読出用スイッチング素子及び前記調整用スイッチング素子をオン/オフする際に、前記読出用スイッチング素子のオン電圧とオフ電圧との差と、同時に電圧印加する垂直選択線の本数との積が、前記調整用スイッチング素子のオン電圧とオフ電圧との差と、同時に電圧印加する制御線の本数との積に対して、略等価になるように、前記読出用スイッチング素子のオン電圧及びオフ電圧と、前記調整用スイッチング素子のオン電圧及びオフ電圧とを制御するコントロール部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
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