JP2014216794A - 放射線撮像装置及び放射線検査装置 - Google Patents

放射線撮像装置及び放射線検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線撮像装置の高性能化に有利な技術を提供する。【解決手段】放射線撮像装置は、複数のセンサが配列されたセンサアレイと、放射線の照射に応じて前記センサアレイで生じた電子正孔対のうちの一方の量にしたがう第1信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第1読出部と、前記電子正孔対のうちの他方の量にしたがう第2信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第2読出部と、前記第1読出部により読み出された前記第1信号および前記第2読出部により読み出された前記第2信号のうち、少なくとも一方を用いて画像データを生成する画像データ生成部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮像装置及び放射線検査装置に関する。
放射線撮像装置は、複数のセンサが配列されたセンサアレイと、センサアレイから信号を読み出す信号読出部と、読み出された信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を備えうる。放射線の照射によって各センサで生じた電荷の量に応じた信号が信号読出部によって読み出される。
特開平8−116044号公報 特開2010−268171号公報
各センサで生じた電子及び正孔を個別に読み出して当該電子及び正孔の両方又は一方を用いて画像データを形成する放射線撮像装置の構成は、これまでに開示されておらず、電子及び正孔の一方のみを読み出して当該一方を用いて画像データが生成されていた。電子及び正孔の2つの信号を個別に読み出すことにより放射線撮像装置の高性能化を図ることができる。
本発明は、発明者による上記課題の認識を契機として為されたものであり、放射線撮像装置の高性能化に有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面は放射線撮像装置にかかり、前記放射線撮像装置は、複数のセンサが配列されたセンサアレイと、放射線の照射に応じて前記センサアレイで生じた電子正孔対のうちの一方の量にしたがう第1信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第1読出部と、前記電子正孔対のうちの他方の量にしたがう第2信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第2読出部と、前記第1読出部により読み出された前記第1信号および前記第2読出部により読み出された前記第2信号のうち、少なくとも一方を用いて画像データを生成する画像データ生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、放射線撮像装置の高性能化に有利である。
放射線検査装置の構成例を説明する図。 第1実施形態の放射線撮像装置の回路構成例を説明する図。 第1実施形態の放射線撮像装置の動作タイミングチャートを説明する図。 第1実施形態の放射線撮像装置のより具体的な構成例を説明する図。 外来ノイズによる影響を説明する図。 第1実施形態の放射線撮像装置の他の構成例を説明する図。 第2実施形態の放射線撮像装置の回路構成例を説明する図。 第3実施形態の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明する図。 第4実施形態の放射線撮像装置の回路構成例を説明する図。 第4実施形態の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明する図。 第5実施形態の放射線撮像装置の回路構成例を説明する図。 第5実施形態の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明する図。 第6実施形態の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明する図。
図1は、撮像システムの例として、放射線検査装置RIAの構成をブロック図により示している。放射線検査装置RIAは、放射線撮像装置100の他、例えば、放射線源501、曝射スイッチ503及び放射線制御装置502を含みうる。放射線制御装置502は、例えば通信信号552によって、放射線撮像装置100との間で、放射線照射の可否を確認しうる。曝射スイッチ503が押されたことに応答して、放射線制御装置502からの制御信号が放射線源501に入力される。放射線源501は、当該制御信号に応答して放射線505を照射し、被検者(不図示)を通過した放射線505に応じた画像データが放射線撮像装置100により得られる。放射線505は、代表的な例としてX線が挙げられるが、α線、β線、γ線等も含みうる。
放射線撮像装置100(以下、「撮像装置100」)は、検出部101、駆動部102、読出部106及び106’、画像データ生成部105、電源部107、並びに、制御部108を備えうる。
検出部101は、複数の画素が配列されて構成されうる。検出部101は、センサ(後述)が各画素に対応して設けられたセンサアレイ(不図示)と、センサアレイの上に配されたシンチレータ層(不図示)とを含みうる。当該シンチレータ層は放射線505を光に変換し、当該光をセンサが検出する。なお、ここでは、放射線をシンチレータ層によって光に変換した後に、アモルファスシリコン等の光電変換素子を用いて当該光を光電変換によって電気信号に変換する方式を採用した、いわゆる間接変換型のセンサを用いた構成を例示する。しかしながら、本発明は、この構成に限られるものではない。例えば、アモルファスセレン等の変換素子をセンサとして用いて放射線を、直接、電気信号に変換する方式を採用した、いわゆる直接変換型のセンサを用いた放射線撮像装置が用いられてもよい。なお、センサは、放射線を直接又は間接に電気信号に変換する素子であり、センサアレイは、各々がセンサを含む複数の画素が行列状に配列されたものである。
また、検出部101は、各センサから信号を読み出すためのスイッチ素子(後述)を含み、当該スイッチ素子は各センサに対応して配される。検出部101は、例えば第1群101aと第2群101bとに分割され、第1群101aおよび第2群101bからの信号は読出部106及び106’により読み出される。
駆動部102は、検出部101(の各画素)を行ごとに駆動し、これによって各センサの信号が読出部106により読み出される。
読出部106は、第1処理部103aおよび第2処理部103bを有する処理部103と、第1AD変換部104aおよび第2AD変換部104bを有するAD変換部104とを含みうる。読出部106と同様にして、読出部106’は、第1処理部103a’および第2処理部103b’を有する処理部103’と、第1AD変換部104cおよび第2AD変換部104dを有するAD変換部104’とを含みうる。
例えば、検出部101の第1群101aからの信号112が、第1処理部103aによって読み出される。第1処理部103aからの信号113は、第1AD変換部104aによってAD変換(アナログデジタル変換)され、これによって信号ADCDATA_aが得られる。同様にして、その他の各処理部(103b、103a’、103b’)および各AD変換部(104b、104c、104d)から、信号ADCDATA_b、信号ADCDATA_c、信号ADCDATA_dがそれぞれ得られる。
画像データ生成部105は、信号ADCDATA_a、信号ADCDATA_b、信号ADCDATA_c及び信号ADCDATA_dに基づいて画像データを生成し、信号999として外部に出力する。また、画像データ生成部105では、画像データの生成に際して、例えばオフセット補正、ゲイン補正、固定パターンノイズ(FPN)補正、ホワイトバランス補正等の補正処理が為されうる。
電源部107は、上述の各ユニット(例えば駆動部102、読出部106及び106’)に対して、対応する電源を供給する。例えば、電源部107は、処理部103に対しては第1基準電源Vref1および第2基準電圧Vref2を供給し、AD変換部104に対しては第3基準電源Vref3を供給する。同様にして、電源部107は、処理部103’に対しては第1基準電源Vref1’および第2基準電圧Vref2’を供給し、AD変換部104’に対しては第3基準電源Vref3’を供給する。また、電源部107は、駆動部102に対して、検出部101における各スイッチ素子を導通状態にするためのオンバイアスVonと、当該各スイッチ素子を非導通状態にするためのオフバイアスVoffとを供給する。
制御部108は、上述の各ユニット(例えば駆動部102、電源部107、読出部106及び106’)を制御する。例えば、制御部108は駆動部102に制御信号119を出力し、駆動部102は制御信号119に応答して制御信号111によって検出部101を駆動する。また、例えば、制御部108は電源部107に制御信号118を出力し、電源部107は制御信号118に応答して各ユニットに電源ないしバイアスを供給する。また、例えば、制御部108は、読出部106に各制御信号(116、117、120)を出力し、読出部106’に各制御信号(116’、117’、120’)を出力して、読出部106及び106’を制御する。
(第1実施形態)
図2乃至図6を参照しながら、第1実施形態の撮像装置100を説明する。図2は、撮像装置100における検出部101と、駆動部102と、読出部106及び106’と、を含む部分の構成例を示している。検出部101において、複数の画素Pが複数の行および複数の列を構成するように配列されている。ここでは、説明の容易化のため、8行×8列の画素P(P11〜P88)が配列された構成が示されている。各画素Pは、センサS(S11〜S88)およびスイッチ素子T(T11〜T88)を有する。ここでは、センサSは光電変換素子であり、前述のシンチレータ層からの光量により発生し蓄積された電荷の量に応じた信号が各センサSから読み出されうる。
検出部101は、例えば、ガラス基板等の絶縁性の基板の上にアモルファスシリコンを用いて形成されうる。センサSとしては、例えばPIN型センサやMIS型センサが用いられうる。スイッチ素子Tとしては、例えば薄膜トランジスタ(TFT)が用いられうる。なお、本実施形態では、センサSとしてPIN型フォトダイオードを用いている。
検出部101には、各行に対応して、センサSを制御するための信号線G(G〜G)が配されている。駆動部102からの制御信号は、信号線G〜Gを介して、対応するスイッチ素子Tの制御端子に入力される。また、検出部101には、各列に対応して、各センサSの信号を読み出すための第1の信号線Sig〜Sigおよび第2の信号線Sig〜Sig16が配される。駆動部102からの信号が活性化されたことに応答してスイッチ素子Tが導通状態になり、各センサSの信号が信号線Sig〜SigないしSig〜Sig16を介して処理部103ないし103’に入力される。
ここで、各センサSにおいて発生する電子正孔対のうちの一方(ここでは正孔)の量にしたがう第1極性の信号(以下、「第1信号」)は、信号線Sig〜Sigを介して処理部103に入力される。また、電子正孔対のうちの他方(ここでは電子)の量にしたがう第2極性の信号(第2信号)は、信号線Sig〜Sig16を介して処理部103’に入力される。なお、本実施形態では、センサSであるPIN型フォトダイオードのアノードがスイッチ素子Tを介して信号線Sig〜Sigのいずれかに電気的に接続されている。またPIN型フォトダイオードのカソードが信号線Sig〜Sig16のいずれかに電気的に接続されている。ただし、本願発明はそれに限定されるものではなく、PIN型フォトダイオードのアノードが信号線Sig〜Sig16のいずれかに電気的に接続され、カソードがスイッチ素子Tを介して信号線Sig〜Sigのいずれかに電気的に接続されていてもよい。その場合には、第2信号が信号線Sig〜Sigを介して処理部103に入力され、第1信号が信号線Sig〜Sig16を介して処理部103’に入力されうる。
以下では、処理部103について述べるが、処理部103’についても同様である。処理部103は、増幅回路202と、サンプルホールド回路203と、マルチプレクサ204とを備えうる。第1信号は、増幅回路202(信号増幅部)によって増幅され、サンプルホールド回路203によってサンプリングされうる。サンプリングされた信号は、マルチプレクサ204によって、可変増幅器205を介してAD変換部104に列ごとに順に出力されうる。
増幅回路202は、例えば、第1列目に対応する部分では、演算増幅器A、積分容量CfおよびリセットスイッチRCを用いて構成されうる。演算増幅器Aの反転入力端子にはセンサSからの第1信号が入力され、非反転入力端子には基準電圧Vref1が入力される。第1信号は、演算増幅器Aにより増幅され、出力端子から出力される。演算増幅器Aの反転入力端子と非反転入力端子とは仮想的に短絡(イマジナリーショート)されており、信号線Sigの電位は基準電圧Vref1となっている。また、第2列目〜第8列目に対応する演算増幅器A〜Aについても第1列目の演算増幅器Aと同様の構成になっている。
サンプルホールド回路203は、例えば、第1列目に対応する部分では、サンプリングスイッチ(SHON、SHOS、SHEN、SHES)及びサンプリング容量(Chon、Chos、Chen、Ches)を用いて構成されうる。例えば、サンプリングスイッチSHONとサンプリング容量Chonとを用いて、奇数行目(信号線G1、G3、G5及びG7に対応する行)のセンサSの読み出しにおけるノイズ成分のサンプリングが為されうる。例えば、サンプリングスイッチSHOSとサンプリング容量Chosとを用いて、奇数行目のセンサSの読み出しにおける信号成分(ここでは第1信号)のサンプリングが為されうる。例えば、サンプリングスイッチSHENとサンプリング容量Chenとを用いて、偶数行目(信号線G2、G4、G6及びG8に対応する行)のセンサSの読み出しにおけるノイズ成分のサンプリングが為されうる。例えば、サンプリングスイッチSHESとサンプリング容量Chesとを用いて、偶数行目のセンサSの読み出しにおける信号成分のサンプリングが為されうる。以上に例示された構成によって、サンプルホールド回路203において相関二重サンプリング(CDS)が為されうる。また、第2列目〜第8列目に対応するサンプルホールド回路203についても第1列目の構成と同様の構成になっている。
マルチプレクサ204は、例えば、第1列目に対応する部分では、スイッチMSON、MSEN、MSOS及びMSESを備える。マルチプレクサ204は、これらの各スイッチを順に導通状態にして、サンプルホールド回路203から並列に読み出された第1信号をそれぞれ順に出力する。また、第2列目〜第8列目に対応するマルチプレクサ204についても第1列目の構成と同様の構成になっている。
なお、前述(図1)の第1処理部103aは、増幅回路202、サンプルホールド回路203及びマルチプレクサ204のうち第1列目〜第4列目に設けられた部分に対応しており、第2処理部103bは、第5列目〜第8列目に設けられた部分に対応している。
処理部103’についても読出し部103と同様の構成を有しうる。例えば、第1列目に対応する部分では、増幅回路202’は演算増幅器A、積分容量CfおよびリセットスイッチRCを用いて構成されうる。
演算増幅器Aの非反転入力端子に供給される基準電圧Vref1と、演算増幅器Aの非反転入力端子に供給される基準電圧Vref1’とは、Vref1<Vref1’の関係が成立しうる。例えば、電源電圧を5Vとするときには、Vref1を例えば0.5Vとし、Vref1’を例えば4.5Vとすればよい。これによって、各センサS11〜S88は逆バイアス状態となり、各センサS11〜S88において光電変換が為されうる。
以上のような構成により、マルチプレクサ204及び204’からの信号は、可変増幅器205及び205’で増幅された後、AD変換部104及び104’においてデジタルデータに変換され、画像データ生成部105に出力される。画像データ生成部105では、AD変換部104及び104’からの信号(ADCDATA_a、信号ADCDATA_b、信号ADCDATA_c及び信号ADCDATA_d)に基づいて画像データが形成される。
図3は、撮像装置100の動作タイミングチャートの例を示している。図3には、上から順に、放射線量と、増幅回路202及び202’用の制御信号と、サンプルホールド回路203及び203’用の制御信号と、駆動部102からの制御信号と、マルチプレクサ204及び204’用の制御信号と、を示す。増幅回路202及び202’用の制御信号は、リセットスイッチRC〜RC16の状態を切り替える信号を示す。各リセットスイッチRCは、制御信号がHiレベルのときに導通状態になり、Lowレベルのときに非導通状態になる。サンプルホールド回路203及び203’用の制御信号は、サンプリングスイッチ(SHON、SHOS、SHEN、SHES等)の状態を切り替える信号を示す。各サンプリングスイッチは、制御信号がHiレベルのときに導通状態になり、Lowレベルのときに非導通状態になる。駆動部102からの制御信号は、信号線G〜Gを伝搬し、各スイッチ素子Tの状態を切り替える信号を示す。各スイッチ素子Tは、制御信号がHiレベルのときに導通状態になり、Lowレベルのときに非導通状態になる。マルチプレクサ204及び204’用の制御信号は、マルチプレクサ204及び204’におけるスイッチ(MSON、MSEN、MSOS、MSES等)の状態を切り替える信号を示す。各スイッチは、制御信号がHiレベルのときに導通状態になり、Lowレベルのときに非導通状態になる。
また、図3の下の部分には、AD変換部104及び104’で得られるデータと、画像データ生成部105で得られるデータと、を示す。AD変換部104及び104’で得られるデータは、前述のADCDATA_a、信号ADCDATA_b、信号ADCDATA_c及び信号ADCDATA_dを示す。放射線の照射後の第1期間T1において、第1信号に基づいて得られたデータをHX(1、1)等と示し、第2信号に基づいて得られたデータをEX(1、1)等と示す。また、第1期間T1の後の第2期間T2において、第1信号に基づいて得られたデータをHF(1、1)等と示し、第2信号に基づいて得られたデータをEF(1、1)等と示す。画像データ生成部105で得られるデータは、前述のADCDATA_a、信号ADCDATA_b、信号ADCDATA_c及び信号ADCDATA_dに基づいて得られるデータを示す。第1期間T1で得られたデータをX(1、1)等と示し、第2期間T2で得られたデータをF(1、1)等と示す。
まず、放射線の照射前に、制御部108からの制御信号に応答して電源部107から各ユニットに電源が供給され、撮像装置100はスタンバイ状態になる。放射線の照射に応じて、各センサSでは電荷(電子正孔対)が発生し、蓄積される。
次に、電子正孔対のうちの一方の量にしたがう第1信号と、電子正孔対のうちの他方の量にしたがう第2信号とを各センサSから読み出す前に、所定のリセット動作を行う。具体的には、各処理部(103a、103b、103a’103b’)の積分容量Cf〜Cf16をリセットする。これは、リセットスイッチRC〜RC及びRC〜RC16を図3に示されるように順に導通状態にし、積分容量Cf〜Cf16の両端を同電位にして為される。
積分容量Cf〜Cf16のリセットが為された後、サンプリングスイッチSHON〜SHON及びSHON〜SHON16を導通状態にする。これにより、リセット直後の増幅回路202及び202’の出力が、サンプリング容量Chon〜Chon及びChon〜Chon16に、それぞれノイズレベルとしてホールドされる。なお、サンプリングスイッチSHONを導通状態にする期間は、サンプリング周期とサンプリング容量Chonの容量値との関係で決定されうる。
次に、信号線Gの信号を活性化させて各スイッチ素子T11〜T18を導通状態にする。これにより、各センサS11〜S18の第1信号は信号線Sig〜Sigを介して処理部103に入力され、また、第2信号は信号線Sig〜Sig16を介して処理部103’に入力される。
次に、サンプリングスイッチSHOS〜SHOS及びSHOS〜SHOS16を導通状態にする。これにより、第1信号及び第2信号は、サンプリング容量Chos〜Chos及びChos〜Chos16に、それぞれ信号レベルとしてホールドされる。
その後、マルチプレクサ204及び204’のスイッチMSON1〜8、MSOS1〜8、MSON9〜16、MSOS9〜16を順に導通状態にする。これにより、サンプルホールド回路203の信号は、AD変換部104及び104’に順に出力される。これらの信号は、AD変換部104及び104’でデジタルデータに変換され、画像データ生成部105に出力される。以上の動作を第8行目まで同様にして行い、検出部101における各画素Pの画素信号が読み出される。
ここで、前述のとおり、Vref1<Vref1’となっており、電源電圧を5Vとしたときに、例えば、Vref1は0.5Vと設定され、Vref1’は4.5Vと設定されうる。例えば、演算増幅器Aでは、各センサS11〜S81からの第1信号により、演算増幅器Aの出力端子の電位が0.5Vから0Vの間で変化する。即ち、演算増幅器Aの出力レンジ(幅)は0.5Vであり、十分な出力レンジが得られない。また、演算増幅器Aでは、各センサS11〜S81からの第2信号により、演算増幅器Aの出力端子の電位が4.5Vから5.0Vの間で変化する。即ち、演算増幅器Aの出力レンジは0.5Vであり、十分な出力レンジが得られない。そこで、図4に例示されるように、演算増幅器Aの出力レンジを拡張するためのユニット(出力レンジ拡張部)が追加されてもよい。
図4(a)は、撮像装置100の回路構成のうち、画素P11と、処理部103において画素P11に対応する増幅回路202及び202’と、を含む部分を示している。図2には示していないが、演算増幅器Aには容量Cd1が接続されており、容量Cd1の一方の端子には演算増幅器Aの反転入力端子が接続され、他方の端子は第1のパルス電源に接続される端子VPUとなっている。同様にして、演算増幅器Aには容量Cd9が接続されており、容量Cd9の一方の端子には演算増幅器Aの反転入力端子が接続され、他方の端子は第2のパルス電源に接続される端子VPDとなっている。
図4(b)は、撮像装置100の動作タイミングチャートの一部を示している。ここでは、説明の容易化のため、端子VPU及びVPDの電位と、図3で示された制御信号の一部(RC、SHON、SHOS、SHEN、SHES、G1及びG2について)と、を示している。リセットスイッチRCを導通状態にして積分容量Cfをリセットし、リセットスイッチRCを非導通状態にした後、図4(b)に示されるように、パルス電圧源(不図示)から端子VPU及びVPDにパルス信号を入力する。例えば、端子VPUには、電位差ΔVUのパルス信号が入力され、端子VPDには、電位差ΔVPのパルス信号が入力される。これにより、演算増幅器Aの出力にオフセット電圧ΔVU×Cd1/Cf1を持たせることができ、演算増幅器Aの出力にオフセット電圧ΔVP×Cd9/Cf9を持たせることができる。例えば、ΔVU=1V、Cd1=4pF、Cf1=1pFの場合には、リセットスイッチRC1が導通状態になった後の演算増幅器Aの出力が0.5Vであるところ、+4Vのオフセットが加わり、演算増幅器Aの出力は4.5Vになる。よって、演算増幅器Aの出力は4.5Vから0Vの間で変化し、即ち、演算増幅器Aの出力レンジは4.5Vに拡張されうる。演算増幅器Aについても同様にして、演算増幅器Aの出力は0.5Vから5.0Vの間で変化し、即ち、演算増幅器Aの出力レンジが4.5Vに拡張されうる。なお、容量Cd1及びCd9は、処理部103に配置されてもよいし、検出部101に配置されてもよい。
図3では、第1期間T1においてセンサS11からの第1信号に基づいて得られたデジタルデータをHX(1、1)と示し、センサS11からの第2信号に基づいて得られたデジタルデータをEX(1、1)と示している。画像データ生成部105では、HX(1、1)とEX(1、1)とを加算して、X(1、1)が得られる。画像データ生成部105では、他の各センサSから得られたデジタルデータについても同様の処理が為され、X(m、n)が得られうる(m=1〜8、n=1〜8)。なお、ここでは、詳細な説明を省くが、第2期間T2においても同様の動作を行うことによってF(m、n)が得られ、X(m、n)とF(m、n)との差分が取られてもよい。
処理部103及び103’をゲインが等しい値になるように設けることにより、HX(1、1)とEX(1、1)とは略等しい値になる。処理部103及び103’におけるゲインは、例えば各積分容量Cfを互いに等しい容量値にし、可変増幅器205及び205’を互いに等しいゲインに同じにすることにより、互いに等しくすることができる。例えば、これにより得られた2つのデータを加算することにより、第1信号及び第2信号の一方のみに基づいて画像データを生成する場合に比べて、信号成分の量が2倍になる。一方、ノイズレベルは信号線の配線容量や各回路の構成によって決まるため、処理部103及び103’を同様の回路構成およびレイアウト構成で形成することにより、ノイズレベルは互いに等しい。その結果、撮像装置100によると、第1信号及び第2信号の一方のみに基づいて画像データを生成する場合に比べてS/N比が21/2倍になる。
サンプルホールド回路203及び203’の各サンプリングスイッチ(SHON1〜8、SHON9〜16、SHOS1〜8、SHOS9〜16、SHEN1〜8、SHEN9〜16、SHES1〜8、SHES9〜16)は、同時に駆動されうる。これにより、検出部101に及ぼす外部からのノイズ(外来ノイズ)が除去されうる。図5は、外来ノイズが混入した場合の撮像装置100における影響を説明するための図であり、検出部101の一部と、処理部103及び103’の一部と、を含む部分を示している。例えば、信号線Sigと信号線Sigは、共に第1列目の画素Pに対応して配されており、互いに数十μm程度の距離だけ離れて平行に配されうる。外来ノイズが混入した場合には、外来ノイズNが信号線Sigに混入し、外来ノイズN’が信号線Sigに混入するが、信号線Sigと信号線Sigとのインピーダンスは略等しいため、外来ノイズN及びN’は互いに同相かつ同等量になりうる。しかしながら、演算増幅器Aの出力は負の信号成分Shを含み、演算増幅器Aの出力は正の信号Seを含むため、外来ノイズによって、演算増幅器AではSh−Nとなり、演算増幅器AではSe+N’となる。よって、各サンプリングスイッチを同時に駆動することにより、外来ノイズによる出力成分が変化した場合であっても、第1信号と第2信号との加算により、(Sh−N)+(Se+N’)=Se+Shとなり、外来ノイズをキャンセルすることができる。よって、撮像装置100によると、外来ノイズの影響を低減することができる。
撮像装置100は、必ずしも第1信号及び第2信号の両方を用いる必要はなく、用途に応じて、第1信号及び第2信号のうち画像データの生成に用いられるものが決められてもよい。第1信号及び第2信号の一方を用いる場合には、他方に対応する読出部106及び106’(又はその内部ユニットの少なくとも一部)を休止モードにすることもできる。図6は、本実施形態における、撮像装置100の他の構成例を示しており、検出部101の一部と、処理部103及び103’の一部と、を含む部分を示している。例えば、センサS11と演算増幅器Aとの間にスイッチSWが設けられている。スイッチSWは、読出モードではセンサS11の接続先を演算増幅器Aの入力端子にして、休止モードではセンサS11の接続先をバイアスラインVsにするように切り替える。例えば、撮像装置100は、動画撮影モードや静止画撮影モード、あるいは高S/N比が要求される高画質モードや電力の低減を優先する低消費電力モードといった複数の動作モードを有しうる。そこで、用途に応じてスイッチSWを切り替えてセンサS11の接続先をバイアスラインVsにし、処理部103’を休止させることも可能である。このことは、例えば、第1信号及び第2信号のうち画像データの生成に用いるものを動作モードに応じて決定する決定部(不図示)によって為されうる。なお、バイアスラインVsは、処理部103’を休止させつつ処理部103により第1信号が読み出せるように、所定の基準電位が設定されればよい。
以上、本実施形態によると、各センサSで生じた電子正孔対のうちの一方の量にしたがう第1信号と、他方の量にしたがう第2信号とをそれぞれ読み出し、用途に応じて、第1信号及び第2信号の少なくとも一方を用いて画像データが生成される。よって、本実施形態によると、撮像装置の高性能化に有利である。特に、第1信号と第2信号とを加算することによってS/N比を向上させることができる。また、動作モードに応じて、第1信号を読み出す処理部103及び第2信号を読み出す処理部103’の一方を休止させ、電力の消費を抑制することもできる。
(第2実施形態)
図7を参照しながら、第2実施形態の撮像装置100を説明する。図7は、撮像装置100における検出部101と、駆動部102と、処理部103及び103’の一部と、を含む部分を示している。本実施形態は、信号線Sig〜Sigと、信号線Sig〜Sig16とが、検出部101の中央で分割されている点で第1実施形態と異なる。本実施形態によると、信号線Gを2本ずつ(例えば、信号線G及びG、信号線G及びG、信号線G及びG、信号線G及びG)、同時に駆動することが可能である。よって、本実施形態によると、第1実施形態の場合と比較して、約半分の時間で各センサSから信号を読み出すことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られ、さらに、画素信号を読み出すのに要する時間を短縮することも可能である。なお、処理部103及び103’が検出部101にTAB実装やCOF実装により実装される場合には、処理部103と処理部103’とを画素Pのピッチ分だけずらして、これらを重ねて実装してもよい。
(第3実施形態)
図8を参照しながら、第3実施形態の撮像装置100を説明する。例えばX線動画撮影において、X線管球および撮像装置が被検者の周囲を移動しながら動画撮影を行い、3D画像データが生成されうる。当該撮像装置には、高いダイナミックレンジが要求される。ダイナミックレンジは、撮影時の飽和レベルとノイズレベルとの比で表わされうる。
本実施形態では、処理部103と処理部103’とで、例えば、前述の増幅回路202における積分容量Cfを異なる容量値にして(積分容量Cf〜Cfと積分容量Cf〜Cf16とを異なる容量値にして)、ゲイン(増幅率)を変える。ゲインを大きくするとS/N比を高くすることができるが、信号の飽和レベルが下がってしまう。また、ゲインを小さくするとS/N比は低くなるが、信号の飽和レベルが上がる。ゲインが互いに異なる処理部103及び処理部103’を設けることによって、信号レベルが互いに異なる第1信号と第2信号とが得られる。
図8は、例として、センサS11から読み出された第1信号にしたがうデジタルデータHX(1、1)と、第2信号にしたがうデジタルデータEX(1、1)とについての入出力特性を示している。図8の横軸は放射線量を示し、縦軸はデータの値を示す。処理部103’のゲインを、例えば処理部103のゲインの4倍になるように設定すると、EX(1、1)の値は、HX(1、1)の値の4倍になる。一方で、EX(1、1)においては、飽和レベルに達する放射線量がHX(1、1)の場合と比べて1/4倍になっており、ダイナミックレンジが狭い。
撮像装置100は、例えば決定部(不図示)を備えうる。当該決定部によって、照射された放射線量に応じて第1信号及び第2信号のうち画像データの生成に用いるものを決定(ないし選択)し、その結果に基づいて画像データが生成されてもよい。なお、当該決定は、照射された放射線量と所定の閾値との比較結果に基づいて為されればよい。
例えば、放射線量が閾値THよりも小さい場合にEX(1、1)が選択され、閾値THよりも大きい場合にHX(1、1)が選択されうるように構成されうる。処理部103と処理部103’とのゲインの比は、画素Pごと、又は列ごとに異なる値が設定されてもよい。また、EX(1、1)が所定の閾値よりも小さい場合にEX(1、1)が選択され、EX(1、1)が所定の閾値よりも大きい場合にHX(1、1)が選択されるように構成されてもよい。
以上、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られ、特に、放射線量が小さい場合にはS/N比を高くし、放射線量が大きい場合にはダイナミックレンジを広くすることができ、高性能化に有利である。
(第4実施形態)
図9及び図10を参照しながら、第4実施形態の撮像装置100を説明する。図9は、撮像装置100の構成例を第1実施形態(図2)と同様にして示している。本実施形態は、処理部103’において各ユニット(増幅回路202’、サンプルホールド回路203’、及びマルチプレクサ204’)が2列単位で設けられている点で第1実施形態と異なる。本構成によると、処理部103’の回路規模を小さすることができる。
図10は、撮像装置100における画像データの処理方法を説明するための図である。図10の(a)には、処理部103’から得られたデータ値を列および行に対応させて示している。上述の各ユニットが2列単位で設けられているため、例えば、第1行目・第1〜2列目のデータ値は、センサS11及びS12からの第2信号に基づいて得られ、E11+E12と示される。図10の(b)は、(a)に示した図を各行、各列に分けて示している。例えば、第1行目・第1列目のデータ値はE11+E12であり、また、第1行目・第2列目のデータ値もE11+E12である。
一方、図10の(c)は、処理部103から得られたデータ値を列および行に対応させて示しており、例えば、第1行目・第1列目のデータ値は、センサS11からの第1信号に基づいて得られ、H11と示される。
図10の(d)は、処理部103’から得られたデータ値(即ち(b))と、処理部103から得られたデータ値(即ち(c))と、を加算して得られた画像データのデータ値を示している。例えば、第1行目・第1列目のデータ値はE11+E12+H11となっており、また、第1行目・第2列目は、E11+E12+H12となっている。即ち、この構成によると、隣接画素のデータの一部が含まれることによって画像データにおける信号変化が滑らかになる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られ、さらに、処理部103’の回路規模を抑えることができる。また、画像データにおける信号変化を滑らかにすることもできる。
また、本実施形態によると、例えば、第1信号及び第2信号のうち画像データの生成に用いるものを動作モードに応じて決定する構成において有利であり、動作モードに応じて読出部106及び106’の一方を休止させてもよい。例えば、撮像装置100は、高い解像度が要求されている場合には、1列単位で読み出した第1信号を使用する高解像度モードで動作しうる。また、撮像装置100は、高い解像度が要求されていない場合には、2列単位で読み出される第2信号を使用する低解像度モード(例えば低消費電力モードや高速モード)で動作しうる。さらに、各センサSからの信号の読み出しを、動作モードに応じて1行単位または2行単位で行ってもよい。以上、本構成によると、動作モードに応じて、解像度、消費電力、読出速度を適切に設定することもできる。なお、上述の動作モードに限らず、放射線量が所定の閾値より大きい場合と小さい場合とで、処理部103及び103’の一方を休止させることも可能である。
(第5実施形態)
図11及び図12を参照しながら、第5実施形態の撮像装置100を説明する。図11は、撮像装置100の構成例を第4実施形態(図9)と同様にして示している。本実施形態は、処理部103においても各ユニット(増幅回路202、サンプルホールド回路203、及びマルチプレクサ204)が2列単位で設けられている点で第4実施形態と異なる。また、本実施形態は、処理部103’における各ユニット(増幅回路202’、サンプルホールド回路203’、及びマルチプレクサ204’)が検出部101との関係で対応する列が、第4実施形態と異なる。即ち、当該各ユニットは、第1列目と、第2〜3列目と、第4〜5列目と、第6〜7列目と、第8列目とに対応して、それぞれ5つずつ設けられている。
図12は、撮像装置100における画像データの処理方法を説明するための図であり、図10(第4実施形態)と同様にして示している。図12の(a)には、処理部103’から得られたデータ値を列および行に対応させて示している。例えば、第1行目・第1列目のデータ値は、センサS11からの第2信号に基づいて得られ、E11と示され、また、第1行目・第2〜3列目のデータ値は、センサS12及びS13からの第2信号に基づいて得られ、E12+E13と示される。図12の(b)は、(a)に示した図を各行、各列に分けて示している。例えば、第1行目・第1列目のデータ値はE11であり、第1行目・第2列目のデータ値はE12+E13であり、また、第1行目・第3列目のデータ値はE12+E13である。同様にして、図12の(c)は、処理部103から得られたデータ値を列および行に対応させて示しており、また、図12の(d)は、(c)に示した図を各行、各列に分けて示している。
図12の(e)は、処理部103’から得られたデータ値(即ち(b))と、処理部103から得られたデータ値(即ち(d))と、を加算して得られた画像データのデータ値を示している。例えば、第1行目・第1列目のデータ値はE11+E12+H11となっており、また、第1行目・第2列目は、E11+E12+H12となっている。
例えば、第4実施形態では、第1行目・第4列目のデータ値はE13+E14+H14であり、第1行目・第3列目の信号が含まれている。一方、本実施形態では、第1行目・第4列目のデータ値はE14+E15+H13+H14であり、第1行目・第3列目の信号と、第1行目・第5列目の信号とが含まれている。よって、本実施形態によると、画像データにおける信号変化が第4実施形態よりも滑らかになる。
本実施形態によると、第4実施形態と同様の効果が得られ、さらに、処理部103の回路規模を抑えることができる。また、画像データにおける信号変化を滑らかにすることもできる。
(第6実施形態)
図13を参照しながら、第6実施形態の撮像装置100を説明する。例えば、動画撮影を行う場合には、放射線が撮像装置100に照射された状態で画素信号が各センサSから順に読み出されうる。また、各センサSから継続的に信号を読み出すことによって、放射線源と撮像装置とが直接的に電気的に接続されていない構成において、当該読み出された信号に基づいて放射線照射があったことを判定することも可能である。
放射線が撮像装置100に照射された状態で撮影を行うと、スイッチ素子Tからのリーク電流やスイッチ素子T−信号線間の容量カップリングによって、信号線にノイズ電流が流れ、その結果、画像データにムラ等の画質の低下をもたらしうる。本実施形態では、このノイズ電流によるノイズ成分の読み出しに処理部103’を使用し、放射線照射による信号成分の読み出しに処理部103を使用する。
図13は、撮像装置100の動作タイミングチャートの例を、図3(第1実施形態)と同様に示している。まず、撮像装置100がスタンバイ状態になった後、リセットスイッチRC〜RC及びRC〜RC16を順に導通状態にし、処理部103及び103’における積分容量Cf〜Cf及びCf〜Cf16がリセットされる。
次に、処理部103’におけるサンプリングスイッチSHON〜SHON16を所定期間にわたって導通状態にし、サンプリング容量Chon〜Chon16にノイズ成分がホールドされ、当該ノイズ成分がサンプリングされる。その後、処理部103’におけるサンプリングスイッチSHOS〜SHOS16を所定期間にわたって導通状態にし、サンプリング容量Chos〜Chos16に信号成分がホールドされ、当該信号成分がサンプリングされる。当該サンプリングと同時に、処理部103におけるサンプリングスイッチSHON〜SHONを所定期間にわたって導通状態にし、サンプリング容量Chon〜Chonにノイズ成分がホールドされ、当該ノイズ成分がサンプリングされる。
次に、信号線Gの信号を活性化させて各スイッチ素子T11〜T18を導通状態にする。これにより、各センサS11〜S18の第1信号は信号線Sig〜Sigを介して処理部103に入力され、また、第2信号は信号線Sig〜Sig16を介して処理部103’に入力される。その後、処理部103におけるサンプリングスイッチSHOS〜SHOSを所定期間にわたって導通状態にし、サンプリング容量Chos〜Chosに信号成分がホールドされ、当該信号成分がサンプリングされる。以上のような動作が他の行(信号線G〜Gに対応する行)についても、順に為される。
即ち、処理部103’では、スイッチ素子T11〜T18を導通状態にする前に、2回のサンプリングが為される。第1のサンプリングは、サンプリングスイッチSHON〜SHON16およびサンプリング容量Chon〜Chon16によって為される。第2のサンプリングは、サンプリングスイッチSHOS〜SHOS16およびサンプリング容量Chos〜Chos16によって為される。ここで、当該第1のサンプリングの結果と当該第2のサンプリングの結果との差分についてAD変換部104’においてAD変換されるため、この期間に放射線の照射が開始された場合には、それによって生じたノイズ電流によるノイズ成分がAD変換される。
一方、処理部103では、スイッチ素子T11〜T18を導通状態にする前に第1のサンプリングが為され、導通状態にした後で第2のサンプリングが為され、計2回のサンプリングが為される。第1のサンプリングは、サンプリングスイッチSHON〜SHONおよびサンプリング容量Chon〜Chonによって為される。第2のサンプリングは、サンプリングスイッチSHOS〜SHOSおよびサンプリング容量Chos〜Chosによって為される。当該第1のサンプリングの結果と当該第2のサンプリングの結果との差分から、取得すべき信号成分が読み出されうる。
本実施形態によると、放射線が撮像装置に照射された状態で撮影を行うことによるノイズ成分が低減され、S/N比が向上する。また、処理部103’で読み出されたノイズ成分のAD変換の結果から、放射線の照射が開始されたことを検知することも可能である。よって、本実施形態によると撮像装置の高性能化に有利である。
また、図13に例示されるように、期間Taと期間Tbとが同じ長さになるようにサンプリングが為されるとよい。期間Taは、サンプリングスイッチSHON〜SHON16が導通状態になってから、サンプリングスイッチSHOS〜SHOS16が導通状態になるまでの期間を示している。期間Tbは、サンプリングスイッチSHON〜SHONが導通状態になってから、サンプリングスイッチSHOS〜SHOSが導通状態になるまでの期間を示している。これにより、各演算増幅器Aにおける積分期間が互いに等しくなり、ノイズ成分が高い精度でキャンセルされうる。
また、放射線量は経時的に変化しうるため、サンプリングは、期間Taにおけるサンプリングから期間Tbにおけるサンプリングまでの期間が短くなるように為されることによって、ノイズ成分が高い精度でキャンセルされうる。例えば、図13に例示されるように、サンプリングスイッチSHON〜SHONと、サンプリングスイッチSHOS〜SHOS16とが同じ期間に導通状態になるように、サンプリングが為されてもよい。
以上の6つの実施形態を述べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、目的、状態、用途及び機能その他の仕様に応じて、適宜、変更が可能であり、他の実施形態によっても為されうる。
また、放射線撮像装置が適用される撮像システムは、図1に例示された放射線検査装置RIAの構成に限られるものではなく、その他の構成にも適用されうる。撮像システムは、例えば、放射線撮像装置と、イメージプロセッサ等を含む演算処理部と、ディスプレイ等を含む表示部と、放射線を発生させるための放射線源と、を備えうる。放射線源から発せられた放射線(代表例としては、X線)は被検者を透過し、被検者の体内の情報を含む放射線が、放射線撮像装置により検出される。放射線撮像装置は、検出した放射線の情報から、放射線画像を生成し、例えば、情報処理部によって所定の情報処理が為され、画像データが生成される。この画像データは、表示部に表示される。

Claims (9)

  1. 複数のセンサが配列されたセンサアレイと、
    放射線の照射に応じて前記センサアレイで生じた電子正孔対のうちの一方の量にしたがう第1信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第1読出部と、
    前記電子正孔対のうちの他方の量にしたがう第2信号を前記複数のセンサのそれぞれから読み出す第2読出部と、
    前記第1読出部により読み出された前記第1信号および前記第2読出部により読み出された前記第2信号のうち、少なくとも一方を用いて画像データを生成する画像データ生成部と、を備える、
    ことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記画像データ生成部が前記第1信号および前記第2信号のうち前記画像データの生成に用いるものを、照射された放射線量に応じて決定する決定部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記画像データ生成部が前記第1信号および前記第2信号のうち前記画像データの生成に用いるものを、前記放射線撮像装置の動作モードに応じて決定する決定部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記第1読出部および前記第2読出部は、互いに増幅率の異なる信号増幅部を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記画像データ生成部が前記第1信号と前記第2信号とを加算して前記画像データを生成する動作モードを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記第1読出部および前記第2読出部はサンプルホールド回路を含み、
    前記第1読出部の前記サンプルホールド回路が前記第1信号をサンプリングするタイミングと、前記第2読出部の前記サンプルホールド回路が前記第2信号をサンプリングするタイミングとは互いに同じである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記第1読出部および前記第2読出部の出力レンジを拡張する出力レンジ拡張部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記第1読出部および前記第2読出部の少なくとも一方は、読出モードと休止モードとを有しており、前記休止モードでは、前記複数のセンサのそれぞれから信号を読み出すための信号線を基準電位に固定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    放射線を発生する放射線源と、を備える、
    ことを特徴とする放射線検査装置。
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JP2016101335A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社東芝 X線診断装置
JP2016178230A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 キヤノン株式会社 放射線撮像装置及び放射線撮像システム

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