JP2010245377A - サイリスタ - Google Patents

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竜也 神村
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Abstract

【課題】サイリスタ内の残存キャリアがサイリスタ相互に及ぼす影響を抑制し、転流時臨界電圧上昇率を改善し、小型化を図ることができ、更に電流上昇率耐量を向上することができるサイリスタを提供する。
【解決手段】逆並列接続構造を有するサイリスタ1において、第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間にpn接合によって双方を分離する接合分離領域210が配設される。第1の主サイリスタは第5の半導体領域25、第3の半導体領域23、第1の半導体領域21及び第7の半導体領域27により構成される。第2の主サイリスタは第4の半導体領域24、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27及び第8の半導体領域28により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイリスタに関し、特に逆並列接続構造を有するサイリスタに関する。
1つの半導体チップ内にサイリスタの逆並列接続構造を有する半導体素子、いわゆるトライアック(TRIAC:Triode AC Switch)が知られている。トライアックを交流制御素子として使用する場合、同一半導体チップ内のサイリスタの動作は交互に行われる。このとき、一方のサイリスタがオフ状態になっても半導体チップ内にはキャリアが存在し、このキャリアは逆方向電圧の印加時にトリガー電流となり、サイリスタに誤動作を生じる場合がある。
このような誤動作はサイリスタの逆方向電圧の立ち上がりが速いほど発生し易い。この誤動作に対する耐量は逆方向電圧の立ち上がり速度である転流時臨界電圧上昇率(dv/dt)cにより定義されている。誤動作を防止するためには、転流時臨界電圧上昇率の値をより大きく設定することが好ましい。
転流時臨界電圧上昇率を改善するためには、2つの逆並列接続されたサイリスタ内の残存キャリアが相互に影響を及ぼさない構造を採用することが重要である。下記特許文献1には、逆並列接続された2つのサイリスタ間の間隔を大きくすることによって、サイリスタ内の残存キャリアが相互に影響を及ぼさない双方向サイリスタが開示されている。
特開昭58−134471号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された双方向サイリスタにおいては、以下の点について配慮がなされていなかった。
双方向サイリスタにおいて、逆並列接続された2つのサイリスタ間の間隔は拡大されているが、この拡大された領域もサイリスタ動作に使用されるために、転流時臨界電圧上昇率を十分に改善することができない。
そこで、2つのサイリスタ間にサイリスタ動作を発生させないために、空間的に離れた2つのチップによって双方向サイリスタを構成することが考えられる。このような構造を有する双方向サイリスタにおいては、サイリスタ内の残存キャリアが相互に影響を及ぼさない効果はあるものの、2つのチップの電極パッドにそれぞれ個別にワイヤのボンディングを行う必要が生じる。このため、2つの半導体チップにより構成された双方向サイリスタにおいては、電極パッドの占有面積が増大し、大型化してしまう。更に、2つの半導体チップを製作しなくてはならないので、生産コストが増大する。
また、双方向サイリスタにおいては、キャリアの捕獲媒体となる重金属をチップ内に拡散し、キャリアのライフタイムを短くし、残存キャリアを速やかに消滅させる手法は、転流時臨界電圧上昇率を改善するために有効である。しかしながら、拡散された重金属は他の特性に悪影響を及ぼす。例えば、重金属は、ゲートトリガー電流の増加を招き、或いは抵抗の増加に伴う発熱量の増加によって電流上昇率(di/dt)耐量の低下を誘発する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。従って、本発明は、サイリスタ内の残存キャリアがサイリスタ相互に及ぼす影響を抑制することができ、転流時臨界電圧上昇率を改善することができるとともに、小型化を図ることができ、更に電流上昇率耐量を向上することができる逆並列接続構造を有するサイリスタを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の実施例に係る特徴は、サイリスタにおいて、半導体基板と、半導体基板の第1の表面上に配設された第1の主電極及び制御電極と、半導体基板の第1の表面と反対の第2の表面上に配設された第2の主電極と、を備え、半導体基板が、互いに離間して配設された第1の導電型の第1の半導体領域及び第2の半導体領域と、第1の半導体領域の第1の表面側に接続された第1の導電型とは反対の第2の導電型の第3の半導体領域と、第2の半導体領域の第1の表面側に接続され、第3の半導体領域とは離間して配設された第2の導電型の第4の半導体領域と、第3の半導体領域の第1の表面側に接続された第1の導電型の第5の半導体領域と、第4の半導体領域の第1の表面側に接続され、第5の半導体領域とは離間して配設された第1の導電型の第6の半導体領域と、第1の半導体領域及び第2の半導体領域の第2の表面側に接続された第2の導電型の第7の半導体領域と、第2の半導体領域に対向して第7の半導体領域の第2の表面側に接続された第1の導電型の第8の半導体領域と、第1の半導体領域と第2の半導体領域との間に第1の表面から第7の半導体領域に渡って配設された接合分離領域と、を備え、第1の主電極が第3の半導体領域、第4の半導体領域及び第5の半導体領域に接続され、第2の主電極が第7の半導体領域及び第8の半導体領域に接続され、制御電極が、第1の主電極に離間して配設され、第3の半導体領域、第4の半導体領域及び第6の半導体領域に接続されている。
実施例の特徴に係るサイリスタにおいて、第1の半導体領域と第2の半導体領域との間以外の第1の半導体領域の外周において第1の表面から第7の半導体領域に渡って配設された第1の外周接合分離領域と、第1の半導体領域と第2の半導体領域との間以外の第2の半導体領域の外周において第1の表面から第7の半導体領域に渡って配設された第2の外周接合分離領域と、を更に備え、接合分離領域は、第1の外周接合分離領域、第2の外周接合分離領域のそれぞれの断面構造と同一断面構造を有し、制御電極に接続され、第3の半導体領域の第1の表面側に接続された第1の導電型の第9の半導体領域を更に備えることが好ましい。
実施例の特徴に係るサイリスタにおいて、制御電極と第3の半導体領域との第1の接続面積が制御電極と第4の半導体領域及び第6の半導体領域との第2の接続面積に比べて小さいことが好ましい。
本発明によれば、サイリスタ内の残存キャリアがサイリスタ相互に及ぼす影響を抑制することができ、転流時臨界電圧上昇率を改善することができるとともに、小型化を図ることができ、更に電流上昇率耐量を向上することができる逆並列接続構造を有するサイリスタを提供することができる。
本発明の実施例1に係る逆並列接続構造を有するサイリスタの断面図(図2及び図3に示すF1−F1切断線において切った断面図)である。 図1に示すサイリスタの上面図である。 図1に示すサイリスタの底面図である。 実施例1に係るサイリスタの製造方法を説明する第1の工程断面図である。 第2の工程断面図である。 第3の工程断面図である。 第4の工程断面図である。 本発明の実施例2に係る逆並列接続構造を有するサイリスタの断面図(図9及び図10に示すF8−F8切断線において切った断面図)である。 図4に示すサイリスタの上面図である。 図4に示すサイリスタの底面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
また、以下に示す実施例はこの発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(実施例1)
本発明の実施例1は、逆並列接続構造を有するサイリスタに本発明を適用した例を説明するものである。
[サイリスタのデバイス構造]
図1乃至図3に示すように、第1の実施の形態に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1は、半導体基板2と、半導体基板2の第1の表面2A(図1中、上側表面)上に配設された第1の主電極3(T1)及び制御電極4(ゲート電極G)と、半導体基板2の第1の表面2Aと反対の第2の表面2B(図1中、下側表面)上に配設された第2の主電極5(T2)とを備えている。半導体基板2は、互いに離間して配設された第1の導電型の第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22と、第1の半導体領域21の第1の表面2A側に接続された第1の導電型とは反対の第2の導電型の第3の半導体領域23と、第2の半導体領域22の第1の表面2A側に接続され、第1の半導体領域21及び第3の半導体領域23とは離間して配設された第2の導電型の第4の半導体領域24と、第3の半導体領域23の第1の表面2A側に接続され第1、第2、第4半導体領域21、22、24とは離間して配設された第1の導電型の第5の半導体領域25と、第4の半導体領域24の第1の表面2A側に接続され、第1、第2、第3、第5の半導体領域21、22、23、25とは離間して配設された第1の導電型の第6の半導体領域26と、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22の第2の表面2B側に接続された第2の導電型の第7の半導体領域27と、第2の半導体領域22に対向して第7の半導体領域27の第2の表面2B側に接続され第1、第2の半導体領域21、22とは離間して配設された第1の導電型の第8の半導体領域28と、制御電極4に接続され、第3の半導体領域23の第1の表面2A側に接続され第5の半導体領域25とは離間して配設された第1の導電型の第9の半導体領域29とを備えている。更に、半導体基板2には、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22との間に第1の表面2Aから第7の半導体領域27に渡って配設された接合分離領域210が配設されている。
第1の主電極3は第3の半導体領域23、第4の半導体領域24及び第5の半導体領域25に接続されている。第2の主電極5は第7の半導体領域27及び第8の半導体領域28に接続されている。そして、制御電極4は、第1の主電極3に離間して配設され、第3の半導体領域23、第4の半導体領域24、第6の半導体領域26及び第9の半導体領域29に接続されている。
ここで、実施例1において、第1の導電型はn型であり、第2の導電型はp型である。従って、第1の半導体領域21、第2の半導体領域22、第5の半導体領域25、第6の半導体領域26、第8の半導体領域28及び第9の半導体領域29はn型である。また、第3の半導体領域23、第4の半導体領域24及び第7の半導体領域27はp型である。
実施例1に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1は、第1の主サイリスタ、第2の主サイリスタ及びゲート機構部(補助サイリスタ)を備えている。第1の主サイリスタは、図1乃至図3中、接合分離領域210を中心として左側の約半分に配設され、第5の半導体領域25、第3の半導体領域23、第1の半導体領域21及び第7の半導体領域27により構成されている。すなわち、第1の主サイリスタは第1の主電極3から第2の主電極5に向かってnpnp構造を有する。第2の主サイリスタは、図1乃至図3中、接合分離領域210を中心として右側の約半分に配設され、第4の半導体領域24、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27及び第8の半導体領域28により構成されている。すなわち、第2の主サイリスタは第1の主電極3から第2の主電極5に向かってpnpn構造を有する。第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとは、双方の間に配設された接合分離領域210によって電気的に分離されている。
ゲート機構部は、第1の主サイリスタに配設された第1のゲート機構部と、接合分離領域210によって第1のゲート機構部とは独立に配設され、第2の主サイリスタに配設された第2のゲート機構部とを備えている。第1のゲート機構部は、第1の主サイリスタ側の第9の半導体領域29、第3の半導体領域23、第1の半導体領域21、第7の半導体領域27及び第2の主サイリスタ側の第8の半導体領域28により構成されている。第2のゲート機構部は、第2の主サイリスタ側に配設された第6の半導体領域26、第4の半導体領域24、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27及び第8の半導体領域28により構成されている。
実施例1において、第1の半導体領域21、第2の半導体領域22は、いずれもn型コレクタ領域であり、n型シリコン単結晶基板の不純物密度をそのまま利用して形成される。つまり、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22は、1つの半導体チップを構築する1つの半導体基板2に配設され、更に接合分離領域210を中心としてその両側に同一層において配設されている。ここで、半導体基板2は、製造プロセスにおいて半導体ウエーハからダイシング工程によって細分化された状態にある。第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22は、例えば7.2×1013atoms/cm3−1.4×1014atoms/cm3の不純物密度に設定され、100μm−190μmの厚さを有する。
第3の半導体領域23及び第4の半導体領域24は表面p型ベース領域である。第3の半導体領域23は、第1の半導体領域21の第1の表面2Aからp型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。同様に、第4の半導体領域24は、第2の半導体領域22の第1の表面2Aからp型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。第3の半導体領域23及び第4の半導体領域24はいずれも例えば5.0×1016atoms/cm3−3.0×1018atoms/cm3の不純物密度に設定される。第3の半導体領域23の第1の表面2Aから第1の半導体領域21までの接合深さ、並びに第4の半導体領域24の第1の表面2Aから第2の半導体領域22までの接合深さはいずれも35μm−65μmに設定される。
第7の半導体領域27は、裏面p型ベース領域であり、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22の第2の表面2Bからp型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。この第7の半導体領域27は例えば5.0×1016atoms/cm3−3.0×1018atoms/cm3の不純物密度に設定される。第7の半導体領域27の第2の表面2Bから第1の半導体領域21、第2の半導体領域22のそれぞれまでの接合深さは35μm−65μmに設定される。
第5の半導体領域25は、表面n型エミッタ領域であり、第1の半導体領域21の第1の表面2A(実際には第3の半導体領域23の表面)からn型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。この第5の半導体領域25は例えば1.0×1019atoms/cm3−5.0×1020atoms/cm3の不純物密度に設定される。第5の半導体領域25の第1の表面2Aから第3の半導体領域23までの接合深さは15μm−35μmに設定される。
第8の半導体領域28は、裏面n型エミッタ領域であり、第2の半導体領域22の第2の表面2B(実際には第7の半導体領域27の表面)からn型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。この第8の半導体領域28は例えば1.0×1019atoms/cm3−5.0×1020atoms/cm3の不純物密度に設定される。第8の半導体領域28の第2の表面2Bから第7の半導体領域27までの接合深さは15μm−45μmに設定される。
第6の半導体領域26、第9の半導体領域29はいずれもn型ゲート領域である。第6の半導体領域26は、第2の半導体領域22の第1の表面2A(実際には第4の半導体領域24の表面)からn型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。同様に、第9の半導体領域29は、第1の半導体領域21の第1の表面2A(実際には第3の半導体領域23の表面)からn型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成される。第6の半導体領域26、第9の半導体領域29はいずれも例えば1.0×1019atoms/cm3−5.0×1020atoms/cm3の不純物密度に設定される。第6の半導体領域26の第1の表面2Aから第4の半導体領域24までの接合深さ、第9の半導体領域29の第1の表面2Aから第3の半導体領域23までの接合深さはいずれも15μm−35μmに設定される。
第1の主電極3は、半導体基板2の第1の表面2A上に形成された絶縁膜(パッシベーション膜)6上に配設され、この絶縁膜6に配設された接続孔6Aを通して第3の半導体領域23等に電気的に接続される。第1の主電極3には例えばスパッタリング法又は蒸着法により成膜されたアルミニウムにより構成されている。また、第1の主電極21には銅、ニッケル等の金属膜を使用することができる。絶縁膜6には例えばシリコン酸化膜を使用することができる。
図2に示すように、第1の主電極3の複数箇所にはこの第1の主電極3と第3の半導体領域23との間を電気的に接続する第1の短絡部3Sが配設されている。この第1の短絡部3Sは、いわゆるエミッタショート構造を構築し、第1の主電極3と制御電極4との間のゲートトリガ電流IGTの電流経路を短くし、実効的なゲートトリガ電流IGTを増大する機能を有する。つまり、エミッタショート構造を採用することにより、臨界電圧上昇率(dv/dt)耐量を向上することができ、サイリスタ1の誤動作を防止することができる。
制御電極4は、絶縁膜6上に配設され、絶縁膜6に配設された接続孔6Bを通して第3の半導体領域23等に電気的に接続される。ゲート電極4は実施例1において第1の主電極3と同一導電性材料により形成されかつ同一導電層により構成されている。図1及び図2に示すように、第1の主サイリスタ側に配設された第9の半導体領域29と第2の主サイリスタ側に配設された第6の半導体領域26とは半導体基板2の中央部であって半導体基板2の下辺に接合分離領域210を介して近接するように配設され、制御電極4は接合分離領域210を跨いで第9の半導体領域29、第6の半導体領域26のそれぞれに接続されている。つまり、制御電極4は短い距離において第1のゲート機構部と第2のゲート機構部とに接続され、第9の半導体領域29側か第6の半導体領域26側かにワイヤを接続すれば、このワイヤは第1のゲート機構部、第2のゲート機構部の双方に電気的に接続されることになる。
第2の主電極5は、半導体基板2の第2の表面2B上に配設され、第7の半導体領域27及び第8の半導体領域28に電気的に接続される。第2の主電極5は前述の第1の主電極3と同一導電性材料により構成されている。
図3に示すように、第2の主電極5の複数箇所にはこの第2の主電極5と第8の半導体領域28との間を電気的に接続する第2の短絡部5Sが配設されている。この第2の短絡部5Sは、前述の第1の短絡部3Sと同様に、エミッタショート構造を構築する。
接合分離領域210は、第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間であって、図2中、半導体基板2の上辺からそれに対向する下辺に向かって半導体基板2を2分割するように延伸し、図1中、第1の主面2Aから第2の主面2Bに渡って配設されている。接合分離領域210は、p型半導体領域により構成され、第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間をpn接合分離によって電気的に分離している。
実施例1に係るサイリスタ1において、1辺が例えば1mm−5mmの寸法を有する平面方形形状の半導体基板2が使用される場合、接合分離領域210の第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間の幅寸法Wを例えば200μm−400μmの微小寸法に設定することができる。接合分離領域210は、半導体基板2の厚さ方向の中央部において、第1の半導体領域21の第2の半導体領域22に向かい合う側面、第2の半導体領域22の第1の半導体領域21に向かい合う側面のそれぞれの奥深い領域にpn接合面を生成する必要があるので、第3の半導体領域23及び第4の半導体領域24の接合深さや第7の半導体領域27の接合深さよりも深い接合深さを有するp型半導体領域によって形成されている。実施例1においては、接合分離領域210は、半導体基板2の第1の主面2A、第2の主面2Bのそれぞれからp型不純物をイオン注入法又は拡散法により導入し活性化することにより形成されている。接合分離領域210のp型半導体領域は例えば1.0×1017atoms/cm3−5.0×1020atoms/cm3の不純物密度に設定される。
図1及び図2に示すように、第1の主サイリスタの外周囲すなわち接合分離領域210、半導体基板2の上辺左側、左辺及び下辺左側に沿って第1の外周接合領域201が配設され、第2の主サイリスタの外周囲すなわち接合分離領域210、半導体基板2の上辺右側、右辺及び下辺右側に沿って第2の外周囲接合領域202が配設されている。第1の外周接合領域201、第2の外周接合領域202は、いずれも第1の主面2Aから第2の主面2Bに向かい第7の半導体領域27に接続され、p型半導体領域により構成されている。つまり、第1の外周接合領域201、第2の外周接合領域202はpn接合分離領域である。この第1の外周接合領域201、第2の外周接合領域202は、半導体基板2とその外周との絶縁分離の機能を有する。実施例1において、前述の接合分離領域210は、この第1の外周接合領域201、第2の外周接合領域202のそれぞれの断面構造と同一断面構造により構成されている。
[サイリスタの動作]
次に、前述の実施例1に係る双方向サイリスタ1の動作は以下の通りである。
(1)第1のモード
図1に示すように、第1のモード(モード1)は、第1の主電極(T1)3を基準にして、第2の主電極(T2)5に正電位を印加し、制御電極(G)4に正電位を印加し、ターンオン動作を実行する。第1のモードにおいては、次の動作によって第1の主サイリスタがオン状態になる。まず、制御電極4から第3の半導体領域23を通して第1の主電極3にゲートトリガ電流IGT(1)が流れる。これにより、第3の半導体領域23に電圧降下が生じ、第3の半導体領域23と第5の半導体領域25との間のpn接合が順バイアス状態となり、第5の半導体領域25から第3の半導体領域23に電子が注入される。第3の半導体領域23に注入された電子の一部は第1の半導体領域21に注入され、この第1の半導体領域21に電子が蓄積される。この結果、第7の半導体領域27から第1の半導体領域21に正孔の注入が生じる。第1の半導体領域21に注入された正孔の一部は第3の半導体領域23に注入され、第5の半導体領域25から第3の半導体領域23への電子の注入が増幅される。そして、最終的に、第2の主電極5、第7の半導体領域27、第1の半導体領域21、第3の半導体領域23、第5の半導体領域25及び第1の主電極3の電流経路につまり第1の主サイリスタに主電流I1が流れる。
(2)第2のモード
図1に示すように、第2のモード(モード2)は、第1の主電極(T1)3を基準にして、第2の主電極(T2)5に正電位を印加し、制御電極(G)4に負電位を印加し、ターンオン動作を実行する。第2のモードにおいては、次の動作によって第1の主サイリスタがオン状態になる。まず、第1の主電極3から第3の半導体領域23を通して制御電極4にゲートトリガ電流IGT(2)が流れる。これにより、第3の半導体領域23に電圧降下が生じ、第3の半導体領域23と第9の半導体領域29との間のpn接合が順バイアス状態となり、第9の半導体領域29から第3の半導体領域23に電子が注入される。第3の半導体領域23に注入された電子の一部は第1の半導体領域21に注入され、この第1の半導体領域21に電子が蓄積される。この結果、第7の半導体領域27から第1の半導体領域21に正孔の注入が生じる。第1の半導体領域21に注入された正孔の一部は第3の半導体領域23に注入され、第9の半導体領域29から第3の半導体領域23への電子の注入が増幅される。そして、最終的に、第9の半導体領域29、第3の半導体領域23、第1の半導体領域21及び第7の半導体領域27の電流経路につまり第1のゲート機構部(補助サイリスタ)が導通状態になる。
この第1のゲート機構部が導通状態になると、第1のゲート機構部の電子及び正孔の注入動作がゲート機構部に近接している第1の主サイリスタに転移し若しくは波及し、この第1の主サイリスタのターンオン動作が開始される。第1のモードと同様に、第1の主サイリスタにおいては、第2の主電極5から第1の主電極3に、第7の半導体領域27、第1の半導体領域21、第3の半導体領域23、第5の半導体領域25のそれぞれを通して主電流I1が流れる。
(3)第3のモード
図1に示すように、第3のモード(モード3)は、第1の主電極(T1)3を基準にして第2の主電極(T2)5が負電位のときに、制御電極(G)4を負電位にし、ターンオンを実行する。第3のモードにおいては、次の動作によって第2の主サイリスタがオン状態になる。まず、第1の主電極3から第4の半導体領域24を通して制御電極4にゲートトリガ電流IGT(3)が流れる。これにより、第4の半導体領域24に電圧降下が生じ、第4の半導体領域24と第6の半導体領域26との間のpn接合が順バイアス状態となり、第6の半導体領域26から第4の半導体領域24に電子が注入される。第4の半導体領域24に注入された電子の一部は第2の半導体領域22に注入され、この第2の半導体領域22に電子が蓄積される。この結果、第2の半導体領域22と第4の半導体領域24との間のpn接合の順バイアス状態が強められ、第4の半導体領域24から第2の半導体領域22に正孔の注入が生じる。この正孔は、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27のそれぞれを経て第2の主電極5に流れる。この正孔の流れにより第7の半導体領域27に電圧降下が生じ、第7の半導体領域27と第8の半導体領域28との間のpn接合が順バイアス状態になり、第8の半導体領域28から第7の半導体領域27に電子が注入される。この電子の一部は第2の半導体領域22に注入される。これにより、第2のゲート機構部(補助サイリスタ)が導通状態になる。
この第2のゲート機構部が導通状態になると、第2のゲート機構部の電子及び正孔の注入動作が第2のゲート機構部に近接している第2の主サイリスタに転移し若しくは波及し、この第2の主サイリスタのターンオン動作が開始される。すなわち、第2の主サイリスタにおいては、第1の主電極3から第2の主電極5に、第4の半導体領域24、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27、第8の半導体領域28のそれぞれを通して主電流I2が流れる。
(4)第4のモード
図1に示すように、第4のモード(モード4)は、第1の主電極(T1)3を基準にして、第2の主電極(T2)5に負電位を印加し、制御電極(G)4に正電位を印加し、ターンオン動作を実行する。第4のモードにおいては、次の動作によって第2の主サイリスタがオン状態になる。まず、制御電極4から第4の半導体領域24を通して第1の主電極3にゲートトリガ電流IGT(4)が流れる。これにより、第4の半導体領域24に電圧降下が生じ、第4の半導体領域24と第6の半導体領域26との間のpn接合が順バイアス状態となり、第6の半導体領域26から第4の半導体領域24に電子が注入される。第4の半導体領域24に注入された電子の一部は第2の半導体領域22に注入され、この第2の半導体領域22に電子が蓄積される。この結果、第2の半導体領域22と第4の半導体領域24との間のpn接合の順バイアスが強められ、第4の半導体領域24から第2の半導体領域22に正孔の注入が生じる。この正孔は、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27のそれぞれを経て第2の主電極5に流れる。これにより、第7の半導体領域27に電圧降下が生じ、第7の半導体領域27と第8の半導体領域28との間のpn接合が順バイアス状態になり、第8の半導体領域28から第7の半導体領域27に電子が注入される。この電子は第2の半導体領域22に注入される。
この結果、第3のモードと同様に、第2の主サイリスタのターンオン動作が開始される。すなわち、第2の主サイリスタにおいては、第1の主電極3から第2の主電極5に、第4の半導体領域24、第2の半導体領域22、第7の半導体領域27、第8の半導体領域28のそれぞれを通して主電流I2が流れる。
[サイリスタの製造方法]
実施例1に係るサイリスタ1の製造方法は以下の通りである。まず最初に、図4に示すように、半導体基板2が準備される。ここでは、半導体基板2には第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22を形成するためのn型不純物が導入されている。また、この時点において、半導体基板2は、複数のサイリスタ1を同一製造工程において製造することができ、ダイシング工程によって分割される前の半導体ウエーハである。
図5に示すように、複数のサイリスタ1間となる領域において、半導体基板2に第1の外周接合領域201及び第2の外周接合領域202が形成されるとともに、個々のサイリスタ1の中央部分において、半導体基板2に接合分離領域210が形成される。つまり、第1の外周接合領域201及び第2の外周接合領域202と接合分離領域210とは同一製造工程において形成される。前述のように、第1の外周接合領域201、第2の外周接合領域202、接合分離領域210のそれぞれは、半導体基板2の第1の主面2A、第2の主面2Bのそれぞれからp型不純物を導入し、このp型不純物を活性化することにより形成される。この結果、半導体基板2には、第1の外周接合領域201及び接合分離領域210により周囲が取り囲まれた第1の半導体領域21と、第2の外周接合領域202及び接合分離領域210により周囲が取り囲まれ、接合分離領域210により第1の半導体領域21に対してpn接合分離がなされた第2の半導体領域22が形成される。
図6に示すように、半導体基板2の第1の主面2A側において、第1の半導体領域21に第3の半導体領域23が形成され、第2の半導体領域22に第4の半導体領域24が形成される。更に、半導体基板2の第2の主面2B側において、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22に第7の半導体領域27が形成される。第3の半導体領域23、第4の半導体領域24の形成には例えばフォトリソグラフィ技術を用いて形成されたマスクを使用してp型不純物が導入され、第3の半導体領域23、第4の半導体領域24のそれぞれは同一製造工程において形成される。第7の半導体領域27は半導体基板2の第2の主面2Aの全域にp型不純物を導入することにより形成される。
図7に示すように、半導体基板2の第1の主面2A側において、第3の半導体領域23に第5の半導体領域25及び第9の半導体領域29が形成され、第4の半導体領域24に第6の半導体領域26が形成される。更に、半導体基板2の第2の主面2B側において、第7の半導体領域27に第8の半導体領域28が形成される。第5の半導体領域25、第9の半導体領域29、第6の半導体領域26の形成には例えばフォトリソグラフィ技術を用いて形成されたマスクを使用してn型不純物が導入され、第5の半導体領域25、第9の半導体領域29、第6の半導体領域26のそれぞれは同一製造工程において形成される。第8の半導体領域28は同様に例えばフォトリソグラフィ技術を用いて形成されたマスクを使用して第7の半導体領域27にn型不純物を導入することにより形成される。
半導体基板2の第1の主面2A上に絶縁膜6が形成され、この絶縁膜6に接続孔6A及び6Bが形成される。前述の図1乃至図3に示すように、絶縁膜6上に接続孔6A、6Bのそれぞれを通して各領域に接続される第1の主電極3及び制御電極4が形成され、半導体基板2の第2の主面2B上に第2の主電極5が形成される。これら一連の製造工程が終了すると、実施例1に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1を完成させることができる。
[サイリスタの特徴]
前述の実施例1に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1においては、第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間に接合分離領域210を備え、この接合分離領域210によって第1の主サイリスタと第2の主サイリスタとの間を第1の主面2A側及び第2の主面2B側から形成したpn接合によって分離したので、小型で一方の主サイリスタ内に残存するキャリアが他の一方の主サイリスタの動作に及ぼす影響を抑制することができ、転流時臨界電圧上昇率を改善することができる。つまり、サイリスタ1の誤動作を防止することができる。そして、主サイリスタ内に残存するキャリアの重金属を利用した捕獲が必要としなくなるので、重金属に起因するゲートトトリガー電流の増加を抑制することができ、或いは抵抗の増加に伴う発熱量の増加を抑制することができ、サイリスタ1の電流上昇率耐量の低下を抑制することができる。
更に、サイリスタ1においては、第1の主サイリスタの第9の半導体領域29と第2の主サイリスタの第6の半導体領域26とを接合分離領域210を跨いで近くに配設し、第9の半導体領域29と第6の半導体領域26とに接続された制御電極4を配設したので、制御電極4には1カ所のワイヤを接続すれば足りる。従って、第1の主サイリスタ側、第2の主サイリスタ側のそれぞれにワイヤを接続する必要がないので、ワイヤの接続領域を削減することができ、小型化を図ることができる。
更に、サイリスタ1においては、pn接合により分離する簡易な構造を有する接合分領域210を備え、トレンチを形成して絶縁膜を埋め込むような複雑な構造を有する分離構造に比べて簡易に製作することができる。しかも、接合分離領域210はサイリスタ1の製造方法において第1の外周分離構造201及び第2の外周分離構造202と同一構造でかつ同一製造工程により形成されているので、製造上はマスクのパターンを変更するだけで、特に製造工程を追加することなく接合分離領域210を形成することができる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、特定のモードに適した逆並列接続構造を有するサイリスタ1を構築した例を説明するものである。
[サイリスタのデバイス構造]
図8乃至図10に示すように、実施例2に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1は、基本的には前述の実施例1に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1と同一構造を有するが、第1の主サイリスタ側の第9の半導体領域29(図1参照。)を無くしたものである。そして、第9の半導体領域29を設けていない結果、第9の半導体領域29の占有面積、第9の半導体領域29とその周囲との離間面積等を無くすことができ、第1の主サイリスタ側の制御電極4と第3の半導体領域23との接続面積を、第2の主サイリスタ側の制御電極4と第4の半導体領域24及び第6の半導体領域26との接続面積に比べて縮小することができる。
サイリスタの交流制御は、通常、第1のモード及び第3のモード、又は第2のモード及び第3のモードの組み合わせによって行われている。第1の主サイリスタ側の第9の半導体領域29を無くすことによって、実施例2に係るサイリスタ1は第1のモード及び第3のモードの制御用素子として構築することができる。
このように構成される実施例2に係る逆並列接続構造を有するサイリスタ1においては、第1の主サイリスタ側の第9の半導体領域29を無くし、制御電極4と第3の半導体領域23との接続面積を縮小することができるので、小型化を図ることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明を実施例1及び実施例2によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものでない。本発明は様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術に適用することができる。
本発明は、サイリスタ内の残存キャリアがサイリスタ相互に及ぼす影響を抑制することができ、転流時臨界電圧上昇率を改善することができるとともに、小型化を図ることができ、更に電流上昇率耐量を向上することができるサイリスタに広く適用することができる。
1…逆並列接続構造を有するサイリスタ
2…半導体基板
21…第1の半導体領域
22…第2の半導体領域
23…第3の半導体領域
24…第4の半導体領域
26…第6の半導体領域
27…第7の半導体領域
28…第8の半導体領域
29…第9の半導体領域
3…第1の主電極
4…制御電極
5…第2の主電極
6…絶縁膜
6A、6B…接続孔

Claims (3)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の第1の表面上に配設された第1の主電極及び制御電極と、
    前記半導体基板の前記第1の表面と反対の第2の表面上に配設された第2の主電極と、を備え、
    前記半導体基板が、
    互いに離間して配設された第1の導電型の第1の半導体領域及び第2の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域の前記第1の表面側に接続された前記第1の導電型とは反対の第2の導電型の第3の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の前記第1の表面側に接続され、前記第3の半導体領域とは離間して配設された前記第2の導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域の前記第1の表面側に接続された前記第1の導電型の第5の半導体領域と、
    前記第4の半導体領域の前記第1の表面側に接続され、前記第5の半導体領域とは離間して配設された前記第1の導電型の第6の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域及び前記第2の半導体領域の前記第2の表面側に接続された前記第2の導電型の第7の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域に対向して前記第7の半導体領域の前記第2の表面側に接続された第1の導電型の第8の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との間に前記第1の表面から前記第7の半導体領域に渡って配設された接合分離領域と、を備え、
    前記第1の主電極が前記第3の半導体領域、前記第4の半導体領域及び前記第5の半導体領域に接続され、
    前記第2の主電極が前記第7の半導体領域及び前記第8の半導体領域に接続され、
    前記制御電極が、前記第1の主電極に離間して配設され、前記第3の半導体領域、前記第4の半導体領域及び前記第6の半導体領域に接続されていることを特徴とするサイリスタ。
  2. 前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との間以外の前記第1の半導体領域の外周において前記第1の表面から前記第7の半導体領域に渡って配設された第1の外周接合分離領域と、
    前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との間以外の前記第2の半導体領域の外周において前記第1の表面から前記第7の半導体領域に渡って配設された第2の外周接合分離領域と、を更に備え、
    前記接合分離領域は、前記第1の外周接合分離領域、前記第2の外周接合分離領域のそれぞれの断面構造と同一断面構造を有し、
    前記制御電極に接続され、前記第3の半導体領域の前記第1の表面側に接続された第1の導電型の第9の半導体領域を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のサイリスタ。
  3. 前記制御電極と前記第3の半導体領域との第1の接続面積が前記制御電極と前記第4の半導体領域及び前記第6の半導体領域との第2の接続面積に比べて小さいことを特徴とする請求項1に記載のサイリスタ。
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