JPH07235660A - サイリスタの製造方法 - Google Patents

サイリスタの製造方法

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JPH07235660A
JPH07235660A JP26175692A JP26175692A JPH07235660A JP H07235660 A JPH07235660 A JP H07235660A JP 26175692 A JP26175692 A JP 26175692A JP 26175692 A JP26175692 A JP 26175692A JP H07235660 A JPH07235660 A JP H07235660A
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silicon substrate
isolation
diffusion
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Hiroshi Hamaguchi
拓 浜口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】拡散時の表面異常発生を防止するサイリスタの
製造方法を提供する。 【構成】N型シリコン基板20の表面に絶縁膜40を形成
し、絶縁膜40のアイソレーション領域およにベース領域
に対応する部分を除去して、シリコン基板20を部分的に
露出する(図3(a))。露出したシリコン基板20のアイソ
レーション領域に対応する箇所に、溝41を形成する(図
3(b))。絶縁膜40をマスクとして、P型アイソレーショ
ン拡散層21、P型ベース拡散層23およびP型アノード拡
散層22を同時に形成する(図3(c))。ベース拡散層23内
にN型カソード拡散層24を形成する(図3(d))。アノー
ド拡散層22にアノード電極25を、カソード拡散層24にカ
ソード電極27を、ベース拡散層23にゲート電極29をそれ
ぞれ接続する(図3(e))。 【効果】アイソレーション拡散層は、シリコン基板の表
面、および溝の側壁、底面の3方向から拡散し、拡散時
間が短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3つ以上のPN接合を
有し、所定のスイッチング動作を行うサイリスタの製造
方法に関し、特にそのアイソレーションおよびベースの
不純物拡散方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、サイリスタは、整流作用だけ
でなく電力制御が可能であるため、非常に広い分野で使
用されている。図5に、最も基本的なサイリスタの構造
を示す。一般にサイリスタは、図5の如く、PNPN4
層構造を有しており、PNPN層を上から順にP1 層を
アノード、N1 層をNベース、P2 層をPベース、N2
層をカソードと呼ぶ。そして、アノードP1 にアノード
電極Aを、カソードN2にカソード電極Kを、Pベース
2 にゲート電極Gをそれぞれ接続している。つまり、
サイリスタは、少なくとも3つのPN接合を有し、アノ
ードP1 、カソードN2 およびPベースP2 に接続され
た3種類の電極A,K,Gを備えている。
【0003】それゆえ、サイリスタは、カソードN2
負の電圧(−V)が印加されている状態において阻止特
性を有する。一方、アノードP1 に正の電圧(+V)が
印加されている状態においては、オフ状態およびオン状
態の2つの安定状態を持つことが可能で、オフ状態から
オン状態への移行がゲート電流によって制御される。こ
れを具体化した素子として、例えばSCR(Semiconduct
or Controlled Rectifier : 商品名) が知られており、
数mA〜数kA、数V〜数10kVのスイッチングに広
く使用され、中でも大電力制御素子として必須のもので
ある。
【0004】図6は従来のサイリスタの製造方法を工程
順に示す概略断面図である。図6を参照しつつ、従来の
サイリスタの製造方法について説明する。まず、図6
(a)のように、N型シリコン基板1の両面にSiO2
膜2を形成する。その後、フォトレジスト、フォトエッ
チングといったフォトリソグラフィー技術により、Si
2 膜2のアイソレーション領域に対応する部分を除去
して、N型シリコン基板1が部分的に露出するようにパ
ターニングする。
【0005】次に、図6(b)のように、SiO2 膜2
をマスクとして、素子分離のため上下から不純物拡散を
行い、N型シリコン基板1内にP型アイソレーション拡
散層3,4を深く形成する。そして、図6(c)のよう
に、図6(b)でマスクとして用いたSiO2 膜2を除
去し、新たにN型シリコン基板1の一方表面のみにSi
2 膜5を形成する。その後、フォトリソグラフィー技
術により、SiO2 膜5のベース領域に対応する部分を
除去して、N型シリコン基板1の一方表面が部分的に露
出するようにパターニングする。つづいて、SiO2
5をマスクとして、不純物拡散を行い、N型シリコン基
板1の表層部にP型ベース拡散層6を形成する。同時
に、N型シリコン基板1の他方表面全体にも不純物拡散
を行い、下側のP型アイソレーション拡散層4に接続す
るP型アノード拡散層7を形成する。
【0006】その後、図6(d)のように、図6(c)
でマスクとして用いたSiO2 膜5を除去し、新たにN
型シリコン基板1の一方表面のみにSiO2 膜8を形成
する。その後、フォトリソグラフィー技術により、Si
2 膜8のカソード領域に対応する部分を除去して、N
型シリコン基板1の一方表面が露出するようにパターニ
ングする。つづいて、SiO2 膜8をマスクとして、不
純物拡散を行い、P型ベース拡散層6内にN型カソード
拡散層9を形成する。
【0007】しかる後、図6(e)のように、P型アノ
ード拡散層7にアノード電極10を、N型カソード拡散
層9にカソード電極11を、P型ベース拡散層6にゲー
ト電極12をそれぞれ接続する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法においては、図6(d)のN型カソード拡散層9
を形成する工程に至るまでに、図6(b)の工程におけ
るP型アイソレーション拡散層3,4の形成、図6
(c)の工程におけるP型ベース拡散層6およびP型ア
ノード拡散層7の形成といった具合に、不純物拡散を2
回の工程に分けて行っているので、これに付随するフォ
トリソグラフィー技術による絶縁膜のパターニングに関
しても、図6(a)の工程における、N型シリコン基板
1の両面に形成されたSiO2 膜2のパターニング、図
6(a)の工程における、N型シリコン基板1の表面に
形成されたSiO2 膜5のパターニングといった具合に
合計3回行わなわなければならない。そのため、製造工
程数が増えるばかりか、製造に要する時間も多くなって
いる。
【0009】また、P型アイソレーション拡散層3,
4、P型ベース拡散層6およびP型アノード拡散層7の
形成にあっては、1200〜1300℃の高温雰囲気中
で、例えばボロン等のP型不純物を拡散させて行われ
る。しかし、不純物拡散は、上記のように2回の工程に
分けて行われているので、高温雰囲気中の拡散に長時間
を要している。そのため、SiO2 とホウ素等のP型不
純物とが異常反応を起こし、半導体基板にピンホール等
の表面異常が発生し、絶縁耐圧の劣化や歩留りの低下に
つながっている。
【0010】因に、N型シリコン基板の板厚を200μ
mとした場合、P型アイソレーション拡散層3,4は1
00〜120μmの深さをもって形成しなければなら
ず、拡散時間は約200時間を要する。また、P型ベー
ス拡散層6は30〜50μm、P型アノード拡散層7は
約50μm程度の深さをもってそれぞれ形成しなければ
ならず、拡散時間は約70時間を要する。よって、合計
の拡散時間は、約270時間と長時間となる。
【0011】本発明は、上記に鑑み、製造工程数の削減
および製造時間の短縮を実現すると共に、拡散による表
面異常の発生を防止できるサイリスタの製造方法の提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による、3つ以上
のPN接合を有し、所定のスイッチング動作を行うサイ
リスタの製造方法は、予め定める第1導電型の半導体基
板の一方表面上に、絶縁膜を形成する工程、前記工程で
形成された絶縁膜のアイソレーション領域およびベース
領域に対応する部分を除去して、半導体基板の一方表面
を部分的に露出させる工程、前記工程で露出された半導
体基板のアイソレーション領域に対応する箇所に、半導
体基板に一方表面から所定の深さの溝を形成する工程、
ならびに半導体基板の一方表面上の絶縁膜をマスクとし
て、半導体基板の一方表面側および他方表面側から同時
に不純物拡散を行い、半導体基板と導電型が異なる、第
2導電型のアイソレーション拡散層およびベース拡散層
を同時に形成する工程を含むものである。
【0013】
【作用】上記製造方法においては、予め定める第1導電
型の半導体基板の一方表面上に、絶縁膜を形成し、この
絶縁膜のアイソレーション領域およびベース領域に対応
する部分を除去して、半導体基板の一方表面を部分的に
露出させる。そして、露出された半導体基板のアイソレ
ーション領域に対応する箇所に、半導体基板の一方表面
から所定の深さの溝を形成する。その後、半導体基板の
一方表面上の絶縁膜をマスクとして、半導体基板の一方
表面側および他方表面側から同時に不純物拡散を行い、
半導体基板と導電型の異なる、第2導電型のアイソレー
ション拡散層およびベース拡散層を同時に形成する。そ
のため、アイソレーション拡散層およびベース拡散層の
形成が完了するまでの、絶縁膜のパターニングおよび不
純物拡散の回数は、それぞれ1回で済む。よって、製造
工程数が減ると共に、製造工程も簡単なものとなる。
【0014】また、アイソレーション拡散層およびベー
ス拡散層を形成する前に、半導体基板のアイソレーショ
ン領域に対応する箇所に、所定の深さの溝を形成してお
くことで、素子分離のために深く形成する必要があるア
イソレーション拡散層の拡散は、半導体基板の表面、お
よび溝の側壁、底面の3方向から不純物が拡散すること
になり、極めて短時間で所定の状態をもって終了させる
ことができる。
【0015】したがって、高温雰囲気中の拡散時間を大
幅に短縮できるから、絶縁膜と不純物との異常反応を防
止できる。そのため、半導体基板にピンホール等の表面
異常が発生せずに済み、絶縁耐圧および歩留りの向上に
つながる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は本発明の一実施例に係るサイリスタ
の構成を示す概略断面図である。図1を参照しつつ、本
実施例に係るサイリスタの構成について説明する。本実
施例のサイリスタは、図1の如く、PNPN4層構造を
有している。すなわち、サイリスタは、N型シリコン基
板20と、N型シリコン基板20内で、素子分離のため
に深く形成されたP型アイソレーション拡散層21と、
N型シリコン基板20の裏層部において、P型アイソレ
ーション拡散層21と接続するP型アノード拡散層22
と、P型アイソレーション拡散層21とP型アノード拡
散層22とで囲まれたN型シリコン基板20の表層部に
形成されたP型ベース拡散層23と、P型ベース拡散層
23内に形成されたN型カソード拡散層24とを備えて
いる。
【0017】N型シリコン基板20には、低濃度(10
13〜1015cm-3)にN型不純物が注入されている。ま
た、P型アノード拡散層22には、高濃度(1019〜1
21cm-3)にP型不純物が、N型カソード拡散層24
には、高濃度(1019〜10 21cm-3)にN型不純物が
それぞれ注入されている。P型アノード拡散層22は、
アノード電極25が接続されており、N型カソード拡散
層24は、コンタクトホール26を介してカソード電極
27が接続されている。また、P型ベース拡散層23
は、コンタクトホール28を介してゲート電極29が接
続されている。
【0018】カソード電極27およびゲート電極29
は、N型シリコン基板20の表面上に形成された絶縁膜
30により互いに絶縁されている。図2はサイリスタの
電圧−電流特性を示す図である。図2を参照して、ゲー
ト電流IG を流さない場合(IG =0)には、アノード
拡散層22側を正とする順方向でも阻止状態であり、電
圧は、N型シリコン基板20とP型ベース拡散層23と
のPN接合に加わる。印加電圧Vがブレークオーバー電
圧VBOに達すると、漏れ電流が増加し、つづいてターン
オフして導通状態となる。次に、ゲート電極28をカソ
ード拡散層24に対して正電位としてゲート電流IG
流すと、その値に応じてブレークオーバー電圧VBOが次
第に低下し、ついには0となる。したがって、ゲートに
電流を流すことによって導通状態にできる。
【0019】図3は上記サイリスタの製造方法を工程順
に示す概略断面図である。図3を参照しつつ、上記サイ
リスタ製造方法について説明する。まず、図3(a)の
ように、熱酸化により、N型シリコン基板20の一方表
面のみにSiO2 からなる絶縁膜40を形成する。その
後、フォトレジスト、フォトエッチングといったフォト
リソグラフィー技術により、絶縁膜40のアイソレーシ
ョン領域およにベース領域に対応する部分を除去して、
N型シリコン基板20の一方表面が部分的に露出するよ
うにパターニングする。
【0020】次に、図3(b)のように、例えば、ダイ
シングまたはエッチングにより、N型シリコン基板20
のアイソレーション領域に対応する箇所、すなわちスク
ライブライン上に、N型シリコン基板20の一方表面か
ら所定の深さの溝41を形成する。つづいて、溝41を
形成したN型シリコン基板20を拡散炉中に投入し、図
3(c)のように、絶縁膜40をマスクとして、例えば
ホウ素等のP型拡散物質を注入拡散して、N型シリコン
基板20内に深くP型アイソレーション拡散層21を、
N型シリコン基板20の表層部にP型ベース拡散層23
を、N型シリコン基板20の裏層部にP型アノード拡散
層22をそれぞれ同時に形成する。なお、拡散炉内の温
度は1200〜1300℃が好ましい。拡散時間は、少
なくとも、N型シリコン基板20内に、素子分離のため
のP型アイソレーション拡散層21が深く形成されると
共に、P型アイソレーション拡散層21とP型アノード
拡散層22とが接続される程度の時間に設定されるべき
である。また、不純物拡散に備え、予めN型シリコン基
板20の表裏面に、例えば本出願人がPBFと称してい
る拡散塗布液を塗布しておくのが好ましい。
【0021】そして、図3(d)のように、図3(c)
でマスクとして用いた絶縁膜膜40を除去し、新たにN
型シリコン基板20の一方表面のみにSiO2 からなる
絶縁膜30を形成する。その後、フォトリソグラフィー
技術により、絶縁膜30のカソード領域に対応する部分
を除去して、N型シリコン基板20の一方表面が部分的
に露出するようにパターニングする。つづいて、拡散炉
中に投入し、絶縁膜30をマスクとして、例えばリン等
のP型拡散物質を注入拡散して、P型ベース拡散層23
内にN型カソード拡散層24を形成する。
【0022】しかる後、図3(e)のように、フォトリ
ソグラフィー技術により、N型カソード拡散層24およ
びP型ベース拡散層23上の絶縁膜30を除去し、N型
カソード拡散層24およびP型ベース拡散層23上にコ
ンタクトホール26,28をそれぞれ形成する。そし
て、例えばPVD法(Pysical Vapor Deposition)等によ
り導電性物質を堆積し、P型アノード拡散層22にアノ
ード電極25を、N型カソード拡散層24にカソード電
極27を、P型ベース拡散層23にゲート電極29をそ
れぞれ接続する。最後に、スクライブラインSLに沿っ
てダイシングすることにより、図1に示すようなサイリ
スタが得られる。
【0023】上記のように、図3(a)の工程で、N型
シリコン基板20の一方表面のみに、絶縁膜40を形成
し、この絶縁膜40のアイソレーション領域およびベー
ス領域に対応する部分を除去して、N型シリコン基板2
0の一方表面を部分的に露出させ、図3(b)の工程
で、露出されたN型シリコン基板20のアイソレーショ
ン領域に対応する箇所に、所定の深さの溝41を形成
し、図3(c)の工程で、N型シリコン基板20の一方
表面上の絶縁膜40をマスクとして、N型シリコン基板
20の一方表面側および他方表面側から同時に不純物拡
散を行い、P型アイソレーション拡散層21、P型ベー
ス拡散層23、およびP型アイソレーション拡散層21
に接続するP型アノード拡散層22を同時に形成するの
で、図3(d)のN型カソード拡散層24を形成する工
程に至るまでの、絶縁膜のパターニングおよび不純物拡
散の回数は、それぞれ1回で済む。よって、製造工程数
が減ると共に、製造工程も簡単なものとなる。
【0024】また、P型アイソレーション拡散層21、
P型ベース拡散層23およびP型アノード拡散層22を
形成する前に、図3(b)の工程において、N型シリコ
ン基板20のアイソレーション領域に対応する箇所に、
N型シリコン基板20の一方表面から所定の深さの溝4
1を形成しておくことで、素子分離のために深く形成す
る必要があるP型アイソレーション拡散層21の拡散
は、図4に示すように、N型シリコン基板20の表面、
および溝41の側壁41a、底面41bの3方向からP
型不純物が拡散することになり、極めて短時間でP型ア
イソレーション拡散層21とP型アノード拡散層22と
の接続をとることができる。
【0025】したがって、高温雰囲気中の拡散時間を大
幅に短縮できるから、絶縁膜(SiO2 )とP型不純物
(ホウ素)との異常反応を防止できる。そのため、N型
シリコン基板にピンホール等の表面異常が発生せずに済
み、絶縁耐圧および歩留りの向上につながる。因に、板
厚200μmのN型シリコン基板20を使用し、P型ア
ノード拡散層22を約50μm程度の深さをもって形成
する場合には、P型アイソレーション拡散層21は15
0〜170μmの深さをもって形成しなければならが、
拡散を行う前に、深さ約100μm程度の溝41を形成
して、1度に各拡散層21,22,23を形成すれば、
約70時間でP型アイソレーション拡散層21とP型ア
ノード拡散層22とが完全に接続し、所定の状態で各拡
散層21,22,23をを形成することができるように
なる。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの変更または修正
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例にお
いては、本発明をSCR等の逆阻止3端子サイリスタ(r
everse blocking triode thyristor) に適用した場合に
ついて記載したが、本発明をトライアック等の双方向3
端子サイリスタ(bidirectional triode thyristor)に適
用してもよい。
【0027】また、本発明をP型シリコン基板を使用し
てサイリスタを製造する場合に適用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明の
製造方法によると、アイソレーション拡散層およびベー
ス拡散層の形成が完了するまでの、絶縁膜のパターニン
グおよび不純物拡散の回数は、それぞれ1回で済むか
ら、製造工程数が減ると共に、製造工程も簡単なものと
なる。
【0029】また、素子分離のために深く形成する必要
があるアイソレーション拡散層の拡散は、半導体基板の
表面、および拡散前に形成された溝の側壁、底面の3方
向から不純物が拡散することになり、極めて短時間で所
定の状態をもって終了させることができる。したがっ
て、高温雰囲気中の拡散時間を大幅に短縮できるから、
絶縁膜と不純物との異常反応を防止できる。そのため、
半導体基板にピンホール等の表面異常が発生せずに済
み、絶縁耐圧および歩留りの向上につながるといった優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るサイリスタの構成を示
す概略断面図である。
【図2】サイリスタの電圧−電流特性を示す図である。
【図3】本発明に係るサイリスタの製造方法を工程順に
示す概略断面図である。
【図4】P型アイソレーション拡散層の拡散状態を図解
的に示す図である。
【図5】最も基本的なサイリスタの構造を示すである。
【図6】従来のサイリスタの製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【符号の説明】
20 N型シリコン基板 21 P型アイソレーション拡散層 22 P型アノード拡散層 23 P型ベース拡散層 24 N型カソード拡散層 25 アノード電極 27 カソード電極 29 ゲート電極 30,40 絶縁膜 41 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つ以上のPN接合を有し、所定のスイッ
    チング動作を行うサイリスタの製造方法において、 予め定める第1導電型の半導体基板の一方表面上に、絶
    縁膜を形成する工程、 前記工程で形成された絶縁膜のアイソレーション領域お
    よびベース領域に対応する部分を除去して、半導体基板
    の一方表面を部分的に露出させる工程、 前記工程で露出された半導体基板のアイソレーション領
    域に対応する箇所に、半導体基板に一方表面から所定の
    深さの溝を形成する工程、ならびに半導体基板の一方表
    面上の絶縁膜をマスクとして、半導体基板の一方表面側
    および他方表面側から同時に不純物拡散を行い、半導体
    基板と導電型が異なる、第2導電型のアイソレーション
    拡散層およびベース拡散層を同時に形成する工程を含む
    ことを特徴とするサイリスタの製造方法。
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