JPH0555556A - 静電誘導サイリスタの製造方法 - Google Patents

静電誘導サイリスタの製造方法

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JPH0555556A
JPH0555556A JP21242791A JP21242791A JPH0555556A JP H0555556 A JPH0555556 A JP H0555556A JP 21242791 A JP21242791 A JP 21242791A JP 21242791 A JP21242791 A JP 21242791A JP H0555556 A JPH0555556 A JP H0555556A
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JP
Japan
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region
gate
type semiconductor
cathode
anode
Prior art date
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Pending
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JP21242791A
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English (en)
Inventor
Takashi Kishida
貴司 岸田
Kazuyuki Tomii
和志 富井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切な大きさの短寿命領域を有する静電誘導
サイリスタを容易に得ることのできる方法を提供する。 【構成】 半導体基板1一側の第1導電型半導体領域の
表面部分にカソード領域2とこのカソード領域2を流れ
る電流を制御するゲート領域3が設けられ、半導体基板
1他側に第2導電型半導体領域からなるアノード領域4
が設けられていて、前記第1導電型半導体領域と第2導
電型半導体領域の境界L近傍であって前記ゲート領域3
の真下にはキャリア寿命の短い短寿命領域8が選択的に
設けられている静電誘導サイリスタの製造方法におい
て、前記カソード領域2、ゲート領域3およびアノード
領域4が設けられている半導体基板1の前記アノード領
域4表面におけるゲート領域3の真下にあたる位置に凹
部22を予め形成しておいて、前記半導体基板1の凹部
22形成側に粒子線照射を行うことにより前記短寿命領
域8を形成するようにすることを特徴とする静電誘導サ
イリスタの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電誘導サイリスタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有用な半導体装置の一つに静電誘導サイ
リスタがある。図10は、従来の表面ゲート型静電誘導
サイリスタの要部構成をあらわす。図10の静電誘導サ
イリスタ50では、半導体基板51一側のn- 型半導体
領域の表面部分にn+ 型カソード領域52とこのカソー
ド領域52を流れる電流を制御するp+ 型ゲート領域5
3が、ゲート領域53の間にカソード領域52が位置す
るようにして設けられ、半導体基板51他側にp+ 型半
導体領域からなるアノード領域54が設けられていて、
さらに、カソード領域52とアノード領域54の間がn
- 型高比抵抗領域(ベース領域)55となっている。そ
して、カソード領域52にはカソード電極62が、ゲー
ト領域53にはゲート電極63が、酸化膜(絶縁膜)6
5を貫通してそれぞれコンタクトしており、アノード領
域54の表面にはアノード電極64がコンタクトしてい
る。また、n- 型半導体領域とp+ 型半導体領域の境界
(すなわちベース領域55とアノード領域54のpn接
合面)近傍であって前記ゲート領域53の真下にはキャ
リア寿命の短い短寿命領域58が選択的に設けられてい
る。
【0003】この静電誘導サイリスタ50は、以下のよ
うにして製造される。まず、図6にみるように、基板一
側にカソード領域52、ゲート領域53、カソード電極
62およびゲート電極63が設けられているとともに基
板他側にアノード領域54が設けられている半導体基板
51のアノード領域54表面にアルミニウム膜71を堆
積形成する。
【0004】そして、図7にみるように、アルミニウム
膜71の表面にレジストを塗布しゲート領域53直下部
分のレジストを選択的に除き窓72aを開けてレジスト
マスク72を形成する。ついで、適当なエッチング法を
用いてレジストマスク72の窓72aのところのアルミ
ニウム膜を選択的に除いた後、レジストマスク72を除
去する。そうすると、図8にみるように、アルミニウム
膜71におけるゲート領域53の直下のところには窓7
1aが開く。
【0005】ついで、図9にみるように、適当な加速エ
ネルギーでイオン照射(例えばプロトン照射)を行い、
短寿命領域58となる格子欠陥域をベース領域55とア
ノード領域54の境界に作る。アルミニウム膜71の窓
71a部分以外のところでも格子欠陥域は出来るが、こ
の格子欠陥域は、ベース領域とアノード領域の境界(p
n接合面)に到達せず、一方、境界から離れるにつれ少
数キャリア数は激減するため、蓄積キャリアの再結合中
心としての働きが事実上無くて短寿命領域とはならな
い。
【0006】短寿命領域形成後、アルミニウム膜71を
除去しアノード電極64を形成すれば、図10にみるよ
うに、静電誘導サイリスタ50が出来上がる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記静
電誘導サイリスタ50の場合には、以下にみるような不
具合がある。ひとつは短寿命領域58を適切な大きさと
することが難しいことである。これは、半導体基板51
におけるプロトンの飛程がアノード領域54の厚み分だ
けあり、どうしても短寿命領域58が横方向に広がり、
カソード領域52の真下の方に進出するようになること
である。こうなると、順方向電圧降下の増大など別の問
題が起こってくる。
【0008】もうひとつは主に製造過程での問題であ
る。必要なエネルギーのプロトン照射が可能な装置が要
るし、それに、照射イオンに対する遮蔽能力のあるアル
ミニウム膜は相当の厚みを必要とし作成が簡単でない。
この発明は、上記事情に鑑み、適切な大きさの短寿命領
域を有する静電誘導サイリスタを容易に得ることのでき
る方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる静電誘導サイリスタの製造方法で
は、半導体基板一側の第1導電型半導体領域の表面部分
にカソード領域とこのカソード領域を流れる電流を制御
するゲート領域が設けられ、半導体基板他側に第2導電
型半導体領域からなるアノード領域が設けられていて、
前記第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域の境
界近傍であって前記ゲート領域の真下にはキャリア寿命
の短い短寿命領域が選択的に設けられている静電誘導サ
イリスタを得るにあたり、前記カソード領域、ゲート領
域およびアノード領域が設けられている半導体基板の前
記アノード領域表面におけるゲート領域の真下にあたる
位置に凹部を予め形成しておいて、前記半導体基板の凹
部形成側に粒子線照射を行うようにしている。
【0010】この発明の場合、半導体基板のアノード領
域表面におけるゲート領域の真下にあたる位置に予め形
成する凹部としては、普通、ゲートの平面形状と同じ形
のトレンチ溝の形態が挙げられる。また、粒子線照射と
しては、イオン照射、より具体的には、プロトン照射、
ヘリウムイオン照射などが挙げられるが、これ以外のも
のであってもよい。
【0011】
【作用】この発明にかかる静電誘導サイリスタの製造方
法でも、短寿命領域の形成は適当な加速エネルギーの粒
子線照射(例えば、プロトン照射)によっている。この
発明の場合、ゲート領域の真下の凹部のある厚みの薄い
部分に照射された粒子線だけが第1導電型半導体領域と
第2導電型半導体領域の境界(pn接合面)近傍に達
し、そこに短寿命領域を選択的に形成する。凹部の無い
厚みの厚い部分に照射された粒子線は、前記境界近傍に
達しないため、そこにはキャリア寿命を縮める働きを実
際にする短寿命領域が形成されない。そして、粒子線照
射で出来た短寿命領域は適切な大きさになる。これは、
厚みが薄くなった分だけ粒子線の飛程が短くなり、横方
向の広がり少なくなるからである。凹部は20〜30μ
m程度の深さとすることが可能であるのに対し、照射粒
子線の飛程の広がりは、例えば、プロトンでは10μm
程度、ヘリウムイオンでは1〜2μm程度であり、それ
故、凹部を設けることが十分な効果を生む。
【0012】この発明の場合、実施も容易である。ひと
つは、凹部で厚みが薄くなった分だけ照射粒子線のエネ
ルギーが低くてすむからである。もうひとつは、厚みの
厚いマスクは全く必要がないからである。この発明で得
られた静電誘導サイリスタは、短寿命領域があるためタ
ーンオフ時に蓄積キャリアが迅速に消滅するため、ター
ンオフ時間が短くなり、遮断特性が向上することとな
る。この発明の短寿命領域は適切な位置に狙って形成す
るするため、順方向電圧降下の増大およびリーク電流の
増大を抑えつつスイッチング特性の改善が図れるのであ
る。短寿命領域は、ゲート領域の真下にあってカソード
領域の真下にはなく適切な位置への選択形成であるた
め、導通時には主電流は短寿命領域のない部分を最短距
離で流れ、順方向電圧降下が大きくならない。
【0013】
【実施例】続いて、この発明の実施例を、図面を参照し
ながら詳しく説明する。すなわち、以下のようにして、
この発明の一例方法により、静電誘導サイリスタを製造
したのである。まず、図1にみるように、基板一側のn
- 型高比抵抗領域(第1導電型半導体領域)5の表面部
分にカソード領域2とゲート領域3、および、それぞれ
の領域にコンタクトするカソード電極12とゲート電極
13が設けられているとともに基板他側にアノード領域
4が設けられている半導体基板1のアノード領域4表面
にレジストマスク21を形成する。すなわち、半導体基
板1のアノード領域4表面にレジストを塗布しゲート領
域3の直下部分のレジストを選択的に除き窓21aを形
成することによりレジストマスク21を形成するのであ
る。なお、この場合、第1導電型半導体領域がn- 型高
比抵抗領域5からなるが、第1導電型半導体領域は、n
- 型高比抵抗領域5の下側にさらに薄いn+ 型半導体領
域もある構成であってもよい。
【0014】ついで、図2にみるように、異方性エッチ
ングによりトレンチ溝(凹部)22をゲート領域3の直
下に形成し、レジストマスク21を除去した後、図3に
みるように、適当な加速エネルギーでプロトン照射また
はヘリウムイオン照射を行い、境界L近傍に短寿命領域
8を形成する。その後、図4にみるように、アノード電
極14を形成すれば、静電誘導サイリスタの完成であ
る。
【0015】得られた静電誘導サイリスタでは、半導体
基板1一側のn-型半導体領域の表面部分にn+ 型カソ
ード領域2とこのカソード領域2を流れる電流を制御す
るp + 型ゲート領域3が、ゲート領域3の間にカソード
領域2が位置するようにして設けられ、半導体基板1他
側にp+ 型半導体領域からなるアノード領域4が設けら
れていて、さらに、カソード領域2とアノード領域4の
間がn- 型高比抵抗領域(ベース領域)5となってい
る。そして、n型半導体領域とp型半導体領域の境界
(すなわちベース領域5とアノード領域4のpn接合
面)近傍であって前記ゲート領域3の真下にはキャリア
寿命の短い短寿命領域8が選択的に設けられている。ま
た、カソード領域2にはカソード電極12が、ゲート領
域3にはゲート電極13が、酸化膜(絶縁膜)15を貫
通してそれぞれコンタクトしており、アノード領域4の
表面にはアノード電極14がコンタクトしている。
【0016】この発明は上記実施例に限らない。例え
ば、トレンチ溝22の断面形状が、上記実施例では略長
方形であったが、図5にみるように、断面形状が三角形
(V状)である場合が他の実施例として挙げられる。ま
た、その他、図において導電型のn,pが反転している
ものが他の実施例として挙げられる。
【0017】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明は、静電
誘導サイリスタの製造にあたり、適切な大きさの短寿命
領域をゲート領域の真下に選択的に形成できるため、良
好な順方向電圧降下特性を保ちつつ遮断特性の改善が出
来、しかも、この発明の実施が容易であるため、非常に
有用であるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例でのレジストマスク形成工程の様子を説
明するための断面図である。
【図2】実施例でのトレンチ溝形成工程の様子を説明す
るための断面図である。
【図3】実施例でのイオン照射工程の様子を説明するた
めの断面図である。
【図4】実施例で得た静電誘導サイリスタの要部構成を
あらわす断面図である。
【図5】他の実施例で得た静電誘導サイリスタの要部構
成をあらわす断面図である。
【図6】従来法でのアルミニウム膜形成工程の様子を説
明するための断面図である。
【図7】従来法でのレジストマスク形成工程の様子を説
明するための断面図である。
【図8】従来法でのアルミニウム膜加工工程の様子を説
明するための断面図である。
【図9】従来法でのプロトン照射工程の様子を説明する
ための断面図である。
【図10】従来法で得た静電誘導サイリスタの要部構成を
あらわす断面図である。
【符合の説明】
1 半導体基板 2 カソード領域 3 ゲート領域 4 アノード領域 8 短寿命領域 12 カソード電極 13 ゲート電極 14 アノード電極 21 レジストマスク 22 トレンチ溝(凹部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板一側の第1導電型半導体領域
    の表面部分にカソード領域とこのカソード領域を流れる
    電流を制御するゲート領域が設けられ、半導体基板他側
    に第2導電型半導体領域からなるアノード領域が設けら
    れていて、前記第1導電型半導体領域と第2導電型半導
    体領域の境界近傍であって前記ゲート領域の真下にはキ
    ャリア寿命の短い短寿命領域が選択的に設けられている
    静電誘導サイリスタの製造方法において、前記カソード
    領域、ゲート領域およびアノード領域が設けられている
    半導体基板の前記アノード領域表面におけるゲート領域
    の真下にあたる位置に凹部を予め形成しておいて、前記
    半導体基板の凹部形成側に粒子線照射を行うことにより
    前記短寿命領域を形成するようにすることを特徴とする
    静電誘導サイリスタの製造方法。
JP21242791A 1991-08-23 1991-08-23 静電誘導サイリスタの製造方法 Pending JPH0555556A (ja)

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JPH0555556A true JPH0555556A (ja) 1993-03-05

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ID=16622417

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JP (1) JPH0555556A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100776827B1 (ko) * 2006-11-06 2007-11-19 고려대학교 산학협력단 분할형 애노드를 갖는 절연 게이트 바이폴라 트랜지스터 및그 제조방법
JP2017005180A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法および半導体装置

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KR100776827B1 (ko) * 2006-11-06 2007-11-19 고려대학교 산학협력단 분할형 애노드를 갖는 절연 게이트 바이폴라 트랜지스터 및그 제조방법
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