JP2010244171A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な固定式膨張器を使用しも、冷却加熱の設定モードが異なる場合にも適正な冷媒循環量を得て効率的な運転ができる自動販売機を提供する。
【解決手段】圧縮機と、凝縮器電磁弁と、凝縮器と、膨張手段と、冷媒を分配する分配器と、冷却器入口電磁弁と、複数の庫内熱交換器と、冷却器出口電磁弁とにて冷却循環回路を構成するとともに、冷却循環回路に、加熱器電磁弁を介して庫内熱交換器と冷却器入口電磁弁との間に配管接続し、かつ、庫内熱交換器と冷却器出口電磁弁の間より庫外熱交換器、第2膨張手段を経由して分配器に配管接続して加熱冷却循環回路を構成する自動販売機において、
冷却加熱の設定モードを切り替えて運転をするときには、冷却単独運転の設定モードにて所定時間の運転を行った後、選択された設定モードでの運転を行う制御手段を備えた。
【選択図】図8

Description

本発明は、缶、ビン、パック、ペットボトル等の容器に入れた飲料等の商品を冷媒回路にて冷却または加熱して販売に供する自動販売機に関する。
近年の地球温暖化に対して二酸化炭素の排出量削減が課題となっており、自動販売機も省エネ型が開発されている。その1方式として従来は排熱していた凝縮器の熱を庫内の加熱に利用するヒートポンプ方式の自動販売機が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された自動販売機は、複数の商品収納庫にそれぞれ内部熱交換器を設け、商品収納庫外に設けた圧縮機、外部熱交換器と接続して、電動膨張弁の開度調整、電磁弁の切り替えにより、各商品収納庫の冷却もしくは加熱の設定を行い、内部熱交換器を凝縮器として使用するヒートポンプ運転を行っている。また、冷却加熱の設定モードは、商品収納庫の冷却もしくは加熱の運転をC、Hの記号を用いて示すものであり、正面から見て商品収納庫の左側から順に、例えば、すべてが冷却の場合にはCCCモード、右の商品収納庫のみが加熱の場合にはCCHモードなどと記される。
特開2002−298210号公報
しかしながら、特許文献1に記載された自動販売機は、冷媒を膨張させる膨張器に電動膨張弁が使用されているので、コストアップとなるという問題がある。そこで、膨張器にキャピラリのような安価な固定式の膨張器を使用することが望まれているが、各庫内をすべて冷却運転する設定モードCCCと各庫内をヒートポンプ運転にて冷却加熱する設定モードCCH、CHC、CHHでは、それぞれ適正な冷媒循環量が異なるために、固定式の膨張器では自己調整の範囲に限界があり、その範囲を超えて運転が行われると消費電力が増大するという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、上記の課題を解決して、安価な固定式膨張器を使用して、しかも、冷却加熱の設定モードが異なる場合にも適正な冷媒循環量を保持して効率的な冷却加熱運転ができる自動販売機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、冷却加熱兼用の商品収納庫を有し、冷却加熱の冷却加熱設定モードにより選択的に商品収納庫を冷却もしくは加熱する自動販売機であって、冷媒を圧縮する圧縮機と、庫外に設け凝縮器電磁弁を介して冷媒を凝縮する凝縮器と、冷媒を膨張させる膨張手段と、膨張手段より膨張した冷媒を分配する分配器と、庫内に設け前記分配器より冷却器入口電磁弁を介して冷媒を蒸発する複数の庫内熱交換器と、蒸発した冷媒を冷却器出口電磁弁を介して合流する合流器と、と、にて冷却循環回路を構成するとともに、前記冷却循環回路に、前記圧縮機から加熱器電磁弁を介して前記庫内熱交換器と前記冷却器入口電磁弁との間に配管接続し、かつ、前記庫内熱交換器と前記冷却器出口電磁弁の間より庫外熱交換器、第2膨張手段を経由して前記分配器に配管接続することにより、前記庫内熱交換器を凝縮器として作用させてヒートポンプ運転を行う加熱冷却循環回路を構成する自動販売機において、冷却加熱の設定モードを切り替えて運転をするときには、冷却単独運転の設定モードにて所定時間の運転を行った後、選択された設定モードでの運転を行う制御手段を有することを特徴とする。
本発明に係る請求項1の自動販売機は、冷却加熱の設定モードを切り替えて運転をするときには、始めに冷却単独運転の設定モードにて所定時間の運転を行うことにより、凝縮器もしくは庫外熱交換器に適正量の冷媒を貯留し、その後、選択された設定モードでの運転を行う制御手段を有することにより、冷却加熱の設定モードに適正な冷媒循環量が保持できるので、安価な固定式膨張器を使用しても、効率的な冷却加熱運転ができる。
本発明の実施例に係る自動販売機を示す斜視図である。 図1に示した自動販売機の断面図である。 本発明の実施例に係る冷媒回路図である。 制御手段のブロック図である。 冷却加熱設定モードCCCにおける冷媒の流れを示す回路図である。 冷却加熱設定モードCHCにおける冷媒の流れを示す回路図である。 冷却加熱設定モードCCHにおける冷媒の流れを示す回路図である。 冷却加熱設定モードCHHにおける冷媒の流れを示す回路図である。 本発明の実施例に係る冷却加熱設定モードを切り替える時のフローチャートである。 冷却加熱設定モードCCHからCHHへ移行するときの冷媒の流れを示す回路図である。 冷却加熱設定モードCHHからCCHへ移行するときの冷媒の流れを示す回路図である。 冷却加熱設定モードを切り替えた時の冷媒回収量を模式的に示した表である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本発明の実施例に係る自動販売機について図1の斜視図、図2の断面図により説明する。これら図において、自動販売機は、前面が開口した直方状の断熱体として形成された本体キャビネット10と、その前面に設けられた外扉20および内扉30と、本体キャビネット10の内部を上下2段に底板11にて区画形成し、上部を例えば2つの断熱仕切板40wによって仕切られた3つの独立した商品収納庫40a、40b、40cと、下部に商品収納庫40a、40b、40cを冷却もしくは加熱する冷却/加熱ユニット60を収納する機械室50と、外扉20の内側に配設され、商品収納庫40a、40b、40c内の温度センサTa、Tb、Tcにより自動販売機の冷却、加熱運転などを制御する制御手段90と、を有して構成されている。
より詳細に説明すると、外扉20は、本体キャビネット10の前面開口を開閉するためのものであり、図には明示していないが、この外扉20の前面には、販売する商品の見本を展示する商品展示室、販売する商品を選択するための選択ボタン、貨幣を投入するための貨幣投入口、払い出された商品を取り出すための商品取出口21等々、商品の販売に必要となる構成が配置してある。
内扉30は、商品収納庫40a、40b、40cの前面を開閉し、内部の商品を保温するものであり、上下2段に分割され内部に断熱体を有する箱型形状の構造体である。上側の内扉30aは、一端を外扉20に枢軸し、他端を外扉20に係着して、外扉20の開放と同時に上側の内扉30aを開放させて、商品の補充を容易にするものである。下側の内扉30bは、一端を本体キャビネット10に枢軸し、他端を本体キャビネット10に不図示の掛金にて掛着して、外扉20を開放したときには、閉止した状態であり、商品収納庫40a、40b、40c内の冷気もしくは暖気が流出することを防ぎ、メンテナンス時など必要に応じて開放できるものである。
商品収納庫40a、40b、40cは、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのものであり、その収納庫の容量は商品収納庫40a、40c、40bの順番に大きな態様で配分されている。本実施例は、商品収納庫40aを冷却専用とし、商品収納庫40b、40cを冷却加熱兼用としている。その商品収納庫40a、40b、40cには、それぞれ、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納し、販売信号により1個ずつ商品を排出するための商品搬出機構を備えた商品収納ラックR、排出された商品Sを内扉30bに取設された搬出扉31を介して外扉の販売口21へ搬出する商品搬出シュート42を有している。
冷却/加熱ユニット60は、機械室50内に圧縮機61、凝縮器62、膨張器63、第2の膨張器79、アキュムレータ69、庫外熱交換器76を取設し、底板11を跨いで庫内に庫内熱交換器65a、65b、65cを有して各機器を冷媒配管で接続されることにより構成されている。冷却/加熱ユニット60は、冷却加熱の設定モードに応じて、庫内に冷気または暖気を循環させて商品収納ラックR内の商品Sを冷却または加熱するものである。
冷却加熱用の圧縮機61は、冷媒を圧縮して回路内を循環させるためのもので、冷却運転時には、蒸発温度が約−10℃、凝縮温度が約40℃で使用され、加熱運転時には、蒸発温度が約−10℃、凝縮温度が約70℃で使用される。
凝縮器62は、フィンチューブ型の熱交換器であり、冷却運転時に不要な凝縮熱を排出するためのものである。凝縮器62の後部にはファン62fが取設され、ファン62fは機械室50の前面開口部より空気を吸入し、凝縮器62による凝縮熱を吸入するとともに、圧縮機61の排熱を吸収して、機械室50の背面開口部へ排気するためのものである。
膨張器63は、冷却運転時に通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものであり、たとえばキャピラリ、固定式膨張弁である。また、温度膨張弁、電子膨張弁であってもよい。
分流器64(図3参照)は、膨張器63で断熱膨張させられた冷媒を庫内熱交換器65a、65b、65cに分配するためのものである。
庫内熱交換器65a、65b、65cは、商品収納庫40a、40b、40cを冷却するためのものであり、庫内熱交換器65b、65cは、商品収納庫40b、40cを加熱する庫内熱交換器を兼用している。庫内熱交換器の容量は、商品収納庫の容量に対応して65a、65c、65bの順番に大きな態様で配分されている。また、庫内熱交換器65a、65b、65cは、各商品収納庫の下部に取設され、風胴67で囲繞され、その後方にファン65fが取設され、その後方にダクト67dが取設されている。商品収納庫内の冷却と加熱は、庫内熱交換器65a、65b、65cにより冷却もしくは加熱された空気を商品収納庫内の商品Sに送風し、図2中の矢印で示すようにダクト67dより循環回収することで行われる。
アキュムレータ69は、庫内熱交換器65a、65b、65cから蒸発された冷媒を流入し、気液分離させて液冷媒を貯留し、気相冷媒を圧縮機61に戻すための密閉した容器である。また、アキュムレータ69は、回路の冷媒循環に余った冷媒を貯留するための容器でもある。
庫外熱交換器76は、フィンチューブ型の熱交換器であり、加熱運転時に不要な凝縮熱を排出するためのものである。
膨張器79は、加熱運転時に通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものであり、たとえばキャピラリ、固定式膨張弁である。また、温度膨張弁、電子膨張弁であってもよい。
ヒータ66b、66c(図3参照)は庫内熱交換器65b、65cの前方に取設され、商品収納庫40b、40cの加熱の補助を行うものである。
庫内温センサTa、Tb、Tcは、商品収納庫40a、40b、40c内の風胴67の上面に取設され、商品収納庫40a、40b、40cの庫内温度を検知するためのものである。
凝縮器電磁弁68は、圧縮機61と凝縮器62間の冷媒通路を開閉するものであり、加熱器電磁弁68b、68cは、圧縮機61と庫内熱交換器65b、65c間の圧縮された冷媒の通路を開閉するものである。冷却器入口電磁弁70a,70b,70cは分流器64と庫内熱交換器65a、65b、65c間の膨張された冷媒の通路を開閉するものであり、冷却器出口電磁弁72b,72cは、庫内熱交換器65b、65cと圧縮機61と間の蒸発された冷媒の通路を開閉するものである。
冷却/加熱ユニット60の冷媒回路構成について図3の冷媒回路図を用いて詳述する。冷媒回路構成は、庫内を冷却のみを行う冷却循環回路60Aと庫内の冷却加熱を同時に行う(ヒートポンプ運転を行う)加熱冷却循環回路60Bを有している。なお、図中の点線の囲いは、商品収納庫40a、40b、40cを模式的に示している。
冷却循環回路60Aは、圧縮機61から凝縮器62、膨張器63を経由して分流器64に接続し、分流器64から庫内熱交換器65a、65b、65cに分流したのち集合器67にて集合し、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る回路である。具体的には、冷却循環回路60Aの管路は、圧縮機61から凝縮器電磁弁68、凝縮器62、膨張器63を経由して分流器64に接続する管路と、分流器64より3方に分流して冷却器入口電磁弁70a、70b、70cに至る管路と、冷却器入口電磁弁70aから庫内熱交換器65aを経由して集合器67に至る管路と、冷却器入口電磁弁70b、70cからそれぞれ逆止弁71b、71cを介して庫内熱交換器65b、65cに至りさらに冷却器出口電磁弁72b、72cを介して集合部67に集合する管路と、集合部67からアキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る管路により構成されている。
一方、加熱冷却循環回路60Bには、冷却循環回路60Aに加えて、圧縮機61より凝縮器電磁弁68と並列接続されそれぞれ加熱器電磁弁68b、68cを経由してそれぞれ逆止弁71b、71cと庫内熱交換器65b、65cとの中間点に接続する管路と、庫内熱交換器65b、65cと冷却器出口電磁弁72b、72cとの中間点から逆止弁71、71を介して結合し庫外熱交換器76に接続する管路と、庫外熱交換器76から第2の膨張器79を経由して膨張器63と分流部64との中間点に接続する管路とが設けられている。なお、逆止弁71、71は電磁弁であっても良い。
しかして、加熱冷却循環回路60Bは、圧縮機61から加熱器電磁弁68b、68cを経由して庫内熱交換器65c、65bに接続され、庫内熱交換器65c、65bから逆止弁71,71を介して庫外熱交換器76、膨張器79を経由して分配器64に接続され、分流器64から冷却器入口電磁弁70aを介して庫内熱交換器65aに接続され、集合器67、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る回路である。
冷媒は、臨界圧力以下で使用する冷媒、例えばフロン冷媒でR134aを使用している。また、臨界圧力以上で使用する冷媒、例えば二酸化炭素冷媒でもよい。
制御手段90は、商品収納庫40a、40b、40cを冷却加熱の設定モードにより冷却もしくは加熱の制御をするものであり、図4の制御ブロック図に示すように内部にCPU、メモリを有し、冷却加熱モード設定SW91の設定により決まる冷却加熱設定モードに応じて後述する冷媒回路の電磁弁開閉の制御を行う。そして、制御手段90は、庫内温センサTa、Tb、Tcにより検知した温度が一定温度範囲内になるように、圧縮機61、凝縮器電磁弁68、冷却器入口電磁弁70a、70b、70c、冷却器出口電磁弁72b、72c、加熱器電磁弁68b、68cなどをON・OFF制御するサーモサイクル運転により庫内温度を適温に維持する。
また、制御手段90は、冷却加熱設定モードの変更時には、冷媒循環量を調整するため、選択された設定モードでの運転を開始するに先立って所定時間だけ冷却単独モードで運転するポンプダウン制御を有している。冷却単独モードとは、庫内熱交換器65a,65b,65cのいずれかが冷却運転をし、冷却運転を行わない庫内熱交換器は休止をしているモードである。冷却単独モードには、庫内熱交換器がすべて冷却運転をする場合、2個が冷却運転をする場合、1個のみが冷却運転をする場合がある。
冷却加熱設定モードをCCCモードに設定したときの通常の電磁弁の状態(すべての庫内熱交換器が作動する状態)は、凝縮器電磁弁68、冷却器入口電磁弁70a、70b、70c、冷却器出口電磁弁72b、72cを開成し、加熱器電磁弁68b、68cを閉止する状態である。このとき図5の太線で示すように圧縮機61で圧縮された高温冷媒は、凝縮器62にて凝縮され液体となり、膨張器63で膨張して低温の気液二相流となり、分流器64で三方に分流された後庫内熱交換器65a、65b、65cに流入する。流入した冷媒は、庫内熱交換器65a、65b、65cで蒸発し、商品収納庫40a、40b、40cを冷却し、蒸発した冷媒は集合器67で集合して液冷媒を貯留するアキュムレータ69に流入し気液に分離されて気相の冷媒のみ圧縮機61に戻る。なお、この冷却は、制御手段90にて庫内温度センサTa、Tb、Tcによるサーモサイクル運転により庫内温度が適温に制御される。
また、冷却加熱設定モードをCHCモードに設定したときの通常の電磁弁の状態は、加熱器電磁弁68b、冷却器入口電磁弁70a、72c、冷却器出口電磁弁(72aは無し)72cを開成し、凝縮器電磁弁68、加熱器電磁弁68c、冷却器入口電磁弁70b、冷却器出口電磁弁72bを閉止する状態である。このとき図6の太線で示すように圧縮機61で圧縮された高温冷媒は、加熱器電磁弁68bを経由して1番小さな容量の庫内熱交換器65bに流入する。庫内熱交換器65bに流入した冷媒は凝縮し、商品収納庫40bを加熱し、逆止弁71を経由して庫外熱交換器76でさらに凝縮して第2の膨張器79に流入する。膨張器79に流入した冷媒は、膨張して低温低圧の気液二相流となり分流器64、冷却器入口電磁弁70a、70cを経由して庫内熱交換器65a、65cに流入する。庫内熱交換器65a、65cに流入した冷媒は、庫内熱交換器65a、65cで蒸発して商品収納庫40a、40cを冷却し、集合器67、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る。このヒートポンプ運転も前述のようにサーモサイクル運転で庫内が適温に維持される。
また、冷却加熱設定モードをCCHモードに設定したときの通常の電磁弁の状態は、加熱器電磁弁68c、冷却器入口電磁弁70a、72b、冷却器出口電磁弁(72a無し)72bを開成し、凝縮器電磁弁68、加熱器電磁弁68b、冷却器入口電磁弁70c、冷却器出口電磁弁72cを閉止する状態である。このとき図7の太線で示すように圧縮機61で圧縮された高温冷媒は、加熱器電磁弁68cを経由して中間の容量の庫内熱交換器65cに流入する。庫内熱交換器65cに流入した冷媒は凝縮し、商品収納庫40cを加熱し、逆止弁71を経由して庫外熱交換器76でさらに凝縮して第2の膨張器79に流入する。膨張器79に流入した冷媒は、膨張して低温低圧の気液二相流となり分流器64、冷却器入口電磁弁70a、70bを経由して庫内熱交換器65a、65bに流入する。庫内熱交換器65a、65bに流入した冷媒は、庫内熱交換器65a、65bで蒸発して商品収納庫40a、40bを冷却し、集合器67、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る。このヒートポンプ運転も前述のようにサーモサイクル運転で庫内が適温に維持される。
また、冷却加熱設定モードをCHHモードに設定したときの通常の電磁弁の状態は、加熱器電磁弁68b、68c、冷却器入口電磁弁70aを開成し、凝縮器電磁弁68、冷却器入口電磁弁70b、70c、冷却器出口電磁弁72b、72cを閉止する状態である。このとき図8の太線で示すように圧縮機61で圧縮された高温冷媒は、加熱器電磁弁68b、68cを経由して2個の庫内熱交換器65b、65cに流入する。庫内熱交換器65b、65cに流入した冷媒は凝縮し、商品収納庫40b、40cを加熱し、逆止弁71,71を経由して集合し、庫外熱交換器76でさらに凝縮して第2の膨張器79に流入する。膨張器79に流入した冷媒は、膨張して低温低圧の気液二相流となり分流器64、冷却器入口電磁弁70aを経由して庫内熱交換器65aに流入する。庫内熱交換器65aに流入した冷媒は、庫内熱交換器65aで蒸発して商品収納庫40aを冷却し、集合器67、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る。このヒートポンプ運転も前述のようにサーモサイクル運転で庫内が適温に維持される。
なお、庫内熱交換器の容量は、庫内熱交換器65a、65c、65bの順番で大きいので、冷却加熱設定モードにおける適正な冷媒循環量は、加熱する熱交換器の容量が大きい順番にCHH、CCH、CHCの順に大きい。すべてを冷却するCCCモードは、凝縮温度が40℃程度と低いので一番少ない冷媒循環量となる。
次に冷却加熱設定SW91を切り替える時のポンプダウン制御を図9のフローチャートを参照しつつ、冷却加熱設定モードをCHHからCCHへ切り替える場合を例にして説明をする。
始めに冷却加熱設定モードが切り替えられたことを検知すると(S1;Y)、制御手段90は、ステップS2〜S4で示される冷却単独運転の指令を出す。冷却単独運転の指令では、まず、庫内の冷却要求があるかを判定する(S2)。具体的には、各商品収納庫内の温度センサの値が冷却の上限値を超えていないかを判定し、超えていればその商品収納庫に関する冷却器入口電磁弁および冷却器出口電磁弁を開成し、超えていなければ閉止をする。ただし、すべての冷却器入口電磁弁とそれに対応した冷却器出口電磁弁が閉止することはないようにする。図10に示す冷却加熱設定モードをCHHからCCHへ切り替える例では、左室である商品収納庫40aは冷却から冷却に維持されるが通常は冷却加熱設定モード変更により商品の交換が行われるので、庫内温度が上昇する結果、庫内の冷却要求有の状態となり、冷却器入口電磁弁70aが開成される。中室である商品収納庫40bは加熱から冷却モードに変更となるので、冷却要求有の状態となり、冷却器入口電磁弁70b、冷却器出口電磁弁72bが開成される。右室である商品収納庫40cは加熱モードが維持されるので、冷却器入口電磁弁70c、冷却器出口電磁弁72cの閉止が維持される。次に、制御手段90は、冷却加熱設定モードに関わらず、凝縮器電磁弁68を開成し、加熱器電磁弁68b、68c閉止する(S4)。この冷却単独運転のモードは所定時間(例えば9分間)継続する(S5;N)。この間、図10の太線に示すように圧縮機61で圧縮された高温冷媒は、凝縮器62にて凝縮され液体となり、膨張器63で膨張して低温の気液二相流となり、分流器64で二方に分流された後庫内熱交換器65a、65bに流入する。流入した冷媒は、庫内熱交換器65a、65bで蒸発し、集合器67で集合して液冷媒を貯留するアキュムレータ69に流入し気液に分離されて気相の冷媒のみ圧縮機61に戻る。この循環運転によって、庫内熱交換器65a、65bの冷却に対応した冷媒循環量が回路内に流れ、冷媒は、庫内熱交換器65a、65b、凝縮器62およびアキュムレータ69内に適正量が配分貯留される。
次に、制御手段90は、所定時間後に(S5;Y)前述の冷却加熱設定モード(本例では図7で示すCCHモード)の通常の電磁弁の開閉状態に設定し(S6)、ポンプダウン制御を終了する。この冷却加熱設定モードの運転では、凝縮器62内に貯留した冷媒が循環する回路から除かれるので、その分の冷媒循環量が減じられる結果、CHHモードの冷媒循環量からCCHモードへの適正な冷媒循環量の調整が行われていることとなる。
本発明による冷媒循環量の調整内容を判りやすく説明するため、ここでは庫内熱交換器65a、65b、65cの容量を3:1:2とする。CHHモードからCCHモードへ切り替えられるときには、前述のように庫内熱交換器65a、65bが稼動する冷却単独運転となるので、凝縮器62には、庫内熱交換器65a、65bの合計容量「5」に相当する冷媒が貯留する。CCHモードの運転では、「5」に相当する冷媒量が回路外に貯留することになるので、その分が冷媒循環量から減じられて運転されることになる。
一方、逆にCCHモードからCHHモードへ切り替えられるときの例について図11の回路図を参照にして説明をする。左室である商品収納庫40aは冷却から冷却に維持されるが通常は冷却加熱設定モード変更により商品の交換が行われるので、庫内温度が上昇し庫内の冷却要求有の状態となり、冷却器入口電磁弁70aが開成される。中室である商品収納庫40bは冷却から加熱モードに変更となるので、冷却器入口電磁弁70b、冷却器出口電磁弁72bが閉止される。右室である商品収納庫40c加熱モードが維持されるので、冷却器入口電磁弁70c、冷却器出口電磁弁72cの閉止が維持される。よって、この冷却単独運転のモードでは、図中の太線で示すように庫内熱交換器65aのみが稼動する循環回路が形成され、凝縮器62には、庫内熱交換器65aの容量に相当する「3」の冷媒が貯留することになる。よって、前述のCCHへの切替時の「5」と比較して「2」だけ貯留量が減少する。そして、CHHモードで運転されると、この「3」に相当する冷媒量だけが冷媒循環量から減じるので、CCHモードの場合の「5」と比較すると「2」だけ冷媒循環量が増加することになる。
同様な方法で冷却加熱の設定モードCCC、CHC、CCH、CHHを相互に切り替えた場合の凝縮器62に貯留する冷媒相当量を求めると図12に示すような表となる。表中の左欄が切り替え前の設定モードであり、上欄が切り替え後の設定モードであり、表中の数字が凝縮器62に貯留する冷媒相当量である。例えば、CHCモードからCCHモードに切り替える場合には、庫内熱交換器65a,65bが駆動することになるので、凝縮器62に貯留する冷媒相当量は「4」となり、逆にCCHモードからCHCモードに切り替える場合には、庫内熱交換器65a,65cが駆動することになるので、凝縮器62に貯留する冷媒相当量は「5」となる。したがって、CHCモードの方がCCHモードよりも凝縮器62に貯留する冷媒量が多くなるので、CHCモードの運転時には、凝縮器62に貯留する冷媒は冷媒循環量から減じられる結果、冷媒循環量が低減され、適正な冷媒循環量で冷却加熱運転が行われることになる。他の冷却加熱の設定モードも同様である。
また、CCHからCCCモードに切り替える場合には、庫内熱交換器65a,65b、65cが駆動することになるので、凝縮器62に貯留する冷媒相当量は「6」となる。ただし、CCCモードに切り替える場合には、ポンプダウン制御と同じ電磁弁の開閉状態でCCCモードでの運転が継続されるので、不要な冷媒量は庫外熱交換器76に貯留して、この時点で冷媒循環量が適正値となる。逆にCCCモードからCCHモードに切り替える場合には、庫内熱交換器65a,65bが駆動することになるので、凝縮器62に貯留する冷媒相当量は「4」となる。CCHモードの運転では、この「4」相当する冷媒が回路外に貯留する一方、CCCモード運転時に庫外熱交換器76に貯留していた冷媒が循環回路に加算されるので、結果としてCCCモード運転時よりも冷媒循環量が増加して、適正な冷媒循環量で冷却加熱運転が行われることになる。
このように、冷却加熱の設定モードを切り替えて運転をするときには、始めに冷却単独運転の設定モードにて所定時間の運転を行うことにより、凝縮器もしくは庫外熱交換器に適正量の冷媒を貯留し、その後、選択された設定モードでの運転を行う制御手段を有することにより、前記の貯留した冷媒を回路外に保持するので、冷却加熱の設定モードに適正な冷媒循環量が得られる結果、安価な固定式膨張器を使用しても、効率的な冷却加熱運転ができる。
10 本体キャビネット
20 外扉
30 内扉
40a、40b、40c 商品収納庫
60 冷却/加熱ユニット
61 圧縮機
62 凝縮器
63、79 膨張器
64 分流器
65a、65b、65c 庫内熱交換器
68 凝縮器電磁弁
68a、68b 加熱器電磁弁
70a、70b、70c 冷却器入口電磁弁
72b、72c 冷却器出口電磁弁
90 制御手段
91 冷却加熱設定モード選択SW



Claims (1)

  1. 冷却加熱兼用の商品収納庫を有し、冷却加熱の冷却加熱設定モードにより選択的に商品収納庫を冷却もしくは加熱する自動販売機であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、庫外に設け凝縮器電磁弁を介して冷媒を凝縮する凝縮器と、冷媒を膨張させる膨張手段と、膨張手段より膨張した冷媒を分配する分配器と、庫内に設け前記分配器より冷却器入口電磁弁を介して冷媒を蒸発する複数の庫内熱交換器と、蒸発した冷媒を冷却器出口電磁弁を介して合流する合流器と、にて冷却循環回路を構成するとともに、
    前記冷却循環回路に、前記圧縮機から加熱器電磁弁を介して前記庫内熱交換器と前記冷却器入口電磁弁との間に配管接続し、かつ、前記庫内熱交換器と前記冷却器出口電磁弁の間より庫外熱交換器、第2膨張手段を経由して前記分配器に配管接続することにより、前記庫内熱交換器を凝縮器として作用させてヒートポンプ運転を行う加熱冷却循環回路を構成する自動販売機において、
    冷却加熱の設定モードを切り替えて運転をするときには、冷却単独運転の設定モードにて所定時間の運転を行った後、選択された設定モードでの運転を行う制御手段を有することを特徴とする自動販売機。
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