JP2010241446A - ボトル容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大容量で重量の重いボトル容器でも、手の大きさや指の長さに関係なく、持ち易さと注ぎ易さを向上すること。
【解決手段】 ボトル容器10であって、容器本体部20に第1側面21、第2側面22及び第3側面23に渡るように連続して形成され、手指を納め得る凹部31、並びに手の上縁部が当接し得る上端起立部32を有する把持部30が形成され、把持部30の凹部31が、第1側面21及び第2側面22に形成される両側の平坦部31Aと、第1側面21、第2側面22及び第3側面23に渡るように連続して形成されて両側の平坦部31A同士をつなぐ曲面部31Bとを有するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は液体洗剤等のためのボトル容器に関する。
大容量で重量の重いボトル容器であって、取手を有さずに、持ち易さや注ぎ易さを考慮したボトル容器として、特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1に記載のボトル容器は、容器本体部の胴部の両側に指先がかかる深い把持用凹部を設け、把持用凹部内に、ボトル軸方向に所定の間隔をなす3本のリードを設けたものである。
特許文献2に記載のボトル容器は、容器本体部に、容器本体を片手で把持する際に第1指が接する第1の側面と、第1の側面と対向するように設けられていて、第2指から第5指のいずれかの指が接する第2の側面と、第1の側面と第2の側面とに連続して設けられた第3の側面とを有するとともに、グリップ部が設けられている。グリップ部は、第1の側面と第2の側面との少なくとも一方又は両方の側面に、指先が接する部分を凹ませて設けられた第1凹部と、第3の側面に、第1の側面と前記第2の側面との間に渡って一部を切欠くように凹ませて設けられた第2凹部とを有している。
特開2006-321568 実登録3134790
特許文献1、2に記載のボトル容器は、容器本体部の相対する側面に設けた凹部を、片手の第1指の指先と第2指等の指先とで握ることにより把持される。片手の指先だけで容器本体部の相対する側面の凹部を握るものであり、手の大きさや指の長さによっては、容器本体部を安定把持できないことがある。特に、大容量のボトル容器では、片手で把持した容器本体を傾ける内容物の注ぎ出し時に、指先から容器本体が逃げ、容器本体を安定把持できず、注ぎ出し性を損なう。
本発明の課題は、大容量で重量の重いボトル容器でも、手の大きさや指の長さに関係なく、持ち易さと注ぎ易さを向上することにある。
請求項1の発明は、片手で把持可能にされる容器本体部と、該容器本体部の上面に設けられて内容物を注出するための注出口部を有するボトル容器であって、前記容器本体部を片手で把持する際に、当該容器本体部に、第1指が接する第1側面と、該第1側面と相対するように設けられ、他の指が接する第2側面と、第1側面と第2側面とをつなぐように設けられ、手の平と接する第3側面を有するとともに、前記容器本体部に、第1側面、第2側面及び第3側面に渡るように連続して形成され手指を納め得る凹部、並びに手の上縁部が当接し得る上端起立部を有する把持部が形成され、前記把持部の凹部が、前記第1側面及び第2側面に形成される両側の平坦部と、第1側面、第2側面及び第3側面に渡るように連続して形成されて前記両側の平坦部同士をつなぐ曲面部とを有するようにしたものである。
図1は本発明のボトル容器を示す正面図である。 図2は図1の側面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。 図4はボトル容器を手で把持した状態を示す背面図である。 図5はボトル容器を手で把持した状態を示す正面図である。 図6はボトル容器を手で把持した状態を示す断面図である。 図7はボトル容器の変形例を示す正面図である。 図8は実施例1の本発明ボトル容器を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図9は比較例1のボトル容器を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図10は比較例2の取手付ボトル容器を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図11は比較例3のペットボトル容器を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図12は比較例4のペットボトル容器を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図1〜図3に示すボトル容器10は、大容量で重量が重くても、取手を有さずに、持ち易さや注ぎ易さを考慮したものである。ボトル容器10は、片手で把持可能にされる容器本体部20と、容器本体部20の上面(上部の開口部)20Aに設けられて液体本体等の内容物を注出するための注出口部40を有する。容器本体部20は、例えば2000mLの大容量をなす。容量に関しては、小容量であっても当然にして本発明の効果を得ることができるが、400mL以上の容量、とりわけ600mL以上の容量の容器において、他の形態の容器と比較して、本発明の効果が明確となる。注出口部40は、容器本体部20の開口部に取着される注出筒41により構成される。ボトル容器10は、容器本体部20、注出口部40(注出筒41)を合成樹脂の成形体により構成している。
ボトル容器10は、容器本体部20を片手(図1の場合は右手)で把持する際に、第1指が接する第1側面21と、第1側面21と相対するように設けられ、第2指から第5指が接する第2側面22と、第1側面21と第2側面22とをつなぐように設けられ、手の平と接する第3側面23を有する。
本実施例の容器本体部20は、横断面形状を図3に示す如き長円形状とし、その長軸方向に沿う両側面を第1側面21と第2側面22とし、その長軸に直交する方向に沿う一側面を第3側面23とする。即ち、当該各側面は、図1に示すように、底面20Bを下側にしたときに、容器本体部20の上下方向に設けられている。
ここで、本願明細書では、親指を第1指と称し、以下、人指し指を第2指、中指を第3指、薬指を第4指、小指を第5指と称する。
また、指が接するとは、指の腹部が各側面に接することを意味する。尚、左手で本願ボトル容器を把持した場合には、第1側面は図2の符号22の部分を指し、第2側面は符号21の部分を指す。
容器本体部20には、第1側面21、第2側面22及び第3側面23に渡るように連続して形成され手指を納め得る凹部31、並びに第1指及び第2指を含む手50の上縁部51が当接し得る上端起立部32を有する把持部30が形成される。即ち、把持部30は、図3の周方向に形成される。このとき、把持部30の凹部31は、第1側面21及び第2側面22に形成される両側の平坦部31Aと、第1側面21、第2側面22及び第3側面23に渡るように連続して形成されて両側の平坦部31A同士をつなぐ曲面部31Bとを有する。ここで「手指を納め得る凹部」とは、図4及び図5に示すように容器本体部20を把持した時に、第1指乃至第5指及び手の平を接触させて納めることができる凹部のことである。また「手の上縁部が当接し得る上端起立部」とは、図4及び図5に示すように容器本体部20を把持した時に、又は容器本体部20を把持して持ち上げた時に、手の上縁部が当接することができる上端起立部のことである。
平坦部31Aは第1側面21又は第2側面22から側面視した時に、当該ボトル容器に規定量の内容物(例えば当該ボトルが“内容量1リットル”として販売される場合には、規定量は“1リットル”となる)が充填されている場合の重心位置Gを含む位置に設けられることが好ましい(図1)。かかる位置に平坦部が設けられていると、大容量で重量の重いボトル容器であっても、把持し易く、計量キャップに内容物を注ぎ易くなる。
平坦部31Aの形は、手で容器本体を把持した時の手の形に準じた形状となるように、第3側面23側が幅広くなっていることが好ましい。本願実施形態では、図1に示すように第1側面21側から側面視した場合には、略「逆D」形となっている。一方、図4に示すように第2側面22側から側面視した場合には略「D」形となっている。平坦部31Aをかかる形状とすることにより、本発明容器10の使用者が自然と第3側面23に手の平を接触させ、次いで第1指を第1側面21に接触させ、第2指から第5指を第2側面22に接触させてから把持するようになる(図5、図6)。この時、内容物の注ぎ易さの観点で注出口部40の注出筒41が前記第3側面23に向かって開口していることが好ましい。尚、図4〜図6において、50は手、51は手の上縁部、52は手の下縁部を示す。
平坦部31Aの肉厚みを、曲面部31Bの肉厚みより薄くすることにより、ボトル容器10のキャップを開栓したときに、手の把持力に従って平坦部31Aが容器本体部20の内側に変形し易くなり、大容量で重量の重いボトル容器10であっても、握り易くなり、従って把持し易く、内容物を注ぎ易くなる。
また一般の容器(本願発明のボトル容器以外の容器)に内容物として界面活性剤入りの洗剤等を充填した場合に、キャップが閉められた状態で一定期間ボトル容器10を放置しておくと、当該容器内の酸素が界面活性剤に吸収され、容器内部が負圧となり容器が変形する場合がある。一方、本願発明のボトル容器10の場合には、平坦部31Aの肉厚みを曲面部31Bの肉厚みより薄くすることにより、平坦部31Aを容器の他部分よりも積極的に変形させることにより、ボトル容器10全体の外観を保つことができる。即ち、負圧によりボトル容器10にバックリング現象(凹み現象)が発生しても、平坦部31Aは平坦を維持しながら容器内側に変形するため、ボトル容器10全体の外観に大きく影響を及ぼさない効果を有し、減圧変形パネルとしての役割も果たすことができる。
平坦部31Aの大きさは、最大幅方向Lが30mm〜50mm、最大縦方向長さYが50mm〜70mmの範囲であれば、大容量で重量の重いボトル容器10であっても、把持し易く、内容物を注ぎ易い。
尚、平坦部31Aは曲面部31Bと比較して平坦であれば良く、完全な平坦である必要はない。
更に、把持部30の凹部31は、平坦部31Aと曲面部31Bの境界に凸条部31Dを形成する。凸条部31Dは、平坦部31Aと曲面部31Bが設けられる第1側面21と第2側面22上で、平坦部31Aと曲面部31Bが会合して外方に凸をなす折れ線(山の稜線)の如くをなし、容器本体部20を把持し、傾けて内容物を注ぎ出すときの手指の滑り止めとなる部分である。
把持部30は、第5指を含む手の下縁部52が当接し得る下端起立部33を更に有することが好ましい。下端起立部33は、少なくとも第1側面21及び第2側面22(必要であれば第1側面21、第2側面22及び第3側面23)に形成される。当該下端起立部33を有すると、大重量の容器本体部20を傾けて内容物を注ぎ出すときに、下端起立部33が第5指の滑りを防止するストッパの役割を果たし、内容物を注ぎ出し易くなる(図4)。
把持部30において、上端起立部32は、凹部31の平坦部31A及び曲面部31Bから略直角又は鈍角の傾斜角度で、第1側面21、第2側面22及び第3側面23の各上凸部21A、22A、23Aへ向けて立ち上がる部分である。即ち、上端起立部32は、第3側面23から側面視したときに、平坦部31A及び曲面部31Bから略直角又は鈍角の傾斜角度θ1で第1側面21又は第2側面22の上凸部21A、22Aへ向けて立ち上がる部分である(図2)。
ここで、上凸部21A、22Aとは、前記各側面において、上端起立部32より上部に位置する部分のことをいう。
前記傾斜角度θ1を略直角又は鈍角の傾斜角度にすることで、把持した際、手50の上縁部51が上端起立部32に引っ掛かり、当該容器10を持ち上げ易くなり、把持性が良好になる。尚、当該上端起立部32は、当該容器10を把持して持ち上げた場合の手50の上縁部51が当接する部分であるので、把持の基準位置となる。
当該傾斜角度θ1は、容器10を持ち上げ易くする観点から90度であることが好ましいが、容器10の成形後に金型から取外し易くするために、いわゆる抜き勾配を考慮することもでき、さらに容器10を成形する際に金型の隅々までに溶融した樹脂を行き渡らせて、部分的に容器厚みが薄くなることを防止する考慮を行うこともできる。係る場合には当該傾斜角度θ1は90〜150度が好ましく、100〜150度がより好ましく、125〜140度が更に好ましい。
把持部30において、下端起立部33は、凹部31の平坦部31A及び曲面部31Bから鈍角の傾斜角度で第1側面21、第2側面22及び第3側面23の各下凸部21B、22B、23Bへ向けて立ち下がる部分である。即ち、下端起立部33は、第3側面23から側面視したときに、平坦部31A及び曲面部31Bから鈍角の傾斜角度θ2で第1側面21又は第2側面22の下凸部21B、22Bへ向けて立ち下がる部分である(図2)。鈍角の傾斜角度にすることで、手の大小に関係なく、重量がある容器10を把持して傾けるときに、下端起立部33を第5指の手の滑りを防止するストッパとすることができる。即ち、傾斜角度θ2を鈍角とすることで、下端起立部33の幅が広くなり、容器10を持ち上げた際に手50の上縁部51が把持の基準位置である上端起立部32に当接した時に、手の大小に関係なく、手50の下縁部52が下端起立部33に当接し、第5指の手の滑りを防止するストッパとすることができるのである。第5指の手の滑りが発生すると、容器10を傾けて内容物を注ぎ出す際に不安定となり、場合によっては内容物をこぼしてしまう場合がある。
当該傾斜角度θ2は、手の大小に関係なく、第5指の滑りを防止可能にする観点から、150度〜170度が好ましく、155度〜170度がより好ましく、160度〜170度が更に好ましく、160度〜165度がまた更に好ましい。
尚、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2は、θ1<θ2の関係となる。
把持部30の凹部31は、第3側面23の上凸部23Aと下凸部23Bの間に、第1指の先端から第2指の先端に渡る手の上縁部51が上端起立部32に当接し、かつ第5指を含む手の下縁部52が下端起立部33に当接することができる長さH(図1、図2)の曲面中央部31Cを、曲面部31Bの中央(容器本体部20の横断面の外周に沿う方向における曲面部31Bの中央)に有する。曲面部31Bの中央は、当該容器10を成形する際の金型パーティングラインPと略一致する。従って、前記長さHは、金型パーティングラインPが形成される方向(容器底面20Bから注出口部40に向う縦方向)の、凹部31の上端から下端までの長さ(第3側面23から側面視したときの投影長さ)である。
容器本体部20にあっては、把持部30の凹部31が有する曲面中央部31Cの長さHを、成人の統計的な最小手幅(例えば65.5mm)とし、曲面中央部31Cの長さHに下端起立部33の長さK(図1、図2)を加えた長さを、成人の統計的な最大手幅(例えば95.0mm)とする。尚、成人の統計的な最小手幅、最大手幅は、例えば「設計のための人体寸法データ集」便覧(通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所編、1996年発行、195頁)に基づくことができる。尚、長さKは、第3側面23から側面視したときの投影長さである。
容器本体部20にあっては、把持部30の凹部31が有する曲面中央部31Cが、容器本体部20の底面20Bに対して略垂直をなすことが、手の平が第3側面と密着できて容器を持ち上げ易くなる観点から好ましい。また、把持部30の上端起立部32が、容器本体部20の底面20Bに対して略平行をなすことが、手50の上縁部51が上端起立部32に当接して容器を持ち上げ易くなる観点から好ましい。
ボトル容器10にあっては、容器本体部20の上面に設けられる注出口部40を前述の注出筒41により構成するとき、注出筒41の開口41Aが第3側面23に向かって開口していることが好ましい。
尚、本実施形態のボトル容器10の把持部30を、ポリプロピレンやポリスチレン等のシュリンクラベルで包み込むことにより、当該ラベルが滑り止めとなって、ボトル容器10の把持性が更に向上し、更にデコレーション性も向上する。
従って、本実施例のボトル容器10によれば以下の作用効果を奏する。
(請求項1)
(a)容器本体部20に形成される把持部30が、手指の第1指と、第2指〜第5指と、手の平とを納め得る凹部31、並びに第1指及び第2指を含む手の上縁部が当接し得る上端起立部32を有する。また、凹部31は容器本体部20の両側の平坦部31Aと、両側の平坦部31A同士をつなぐ曲面部31Bを有する。従って、片手の各指及び手の平の全体を容器本体部20に無理なく添えることができ、手の大きさや指の長さに関係なく容器本体部20を確実に把持でき、大容量で重量の重いボトル容器10でも、持ち易さと注ぎ易さを向上させることができる。
(請求項2)
(b)把持部30の凹部31が、平坦部31Aと曲面部31Bの境界に凸条部31Dを形成してなる。従って、片手で把持した容器本体部20を傾けて内容物を注ぎ出すときに、各指が接している平坦部31Aと曲面部31Bの境界の凸条部31Dが、各指の滑りを防止し、各指から容器本体部20が逃げることがない。傾けた容器本体部20を安定把持し、注ぎ出し性を向上できる。
(請求項3)
(c)把持部30の上端起立部32が凹部31の平坦部31A及び曲面部31Bから略直角又は鈍角の傾斜角度で各上凸部21A、22A、23Aへ向けて立ち上がる。従って、上端起立部32が手指を容器本体部20に添える把持位置の基準になり、かつ本発明のボトル容器10を持ち上げるときにその重量が上端起立部32を介して手の上縁部によって支持されることになるのでボトル容器10を持ち上げ易い。
(d)把持部30の下端起立部33が凹部31の平坦部31A及び曲面部31Bから鈍角の傾斜角度で各下凸部21B、22B、23Bへ向けて立ち下がる。従って、大重量の容器本体部20を傾けて内容物を注ぎ出すときに、下端起立部33が第5指の滑りを防止するストッパになり、手の大きさに関係なく、傾けた容器本体部20を安定把持でき、注ぎ出し性を向上できる。
(e)把持部30の凹部31が、第3側面23の上凸部23Aと下凸部23Bの間に、第1指の先端から第2指の先端に渡る手の上縁部が上端起立部32に当接し、かつ第5指を含む手の下縁部が下端起立部33に当接することができる長さHの曲面中央部31Cを、曲面部31Bの中央に有するものとした。第5指を含めた手指の全体で容器本体部20を把持し、第1指及び第2指と第5指のそれぞれを、上端起立部32と下端起立部33のそれぞれに確実に当接させ、ボトル容器10を持ち上げ易く、注ぎ出し易くできる。
(請求項4)
(f)把持部30の凹部31が有する曲面中央部31Cの長さHを、成人の統計的な最小手幅とし、曲面中央部31Cの長さHに下端起立部33の長さKを加えた長さを、成人の統計的な最大手幅とする。これにより、手の大きさに関係なく、ボトル容器10を持ち上げ易く、注ぎ出し易くできる。
(請求項5)
(g)把持部30の凹部31が有する曲面中央部31Cが容器本体部20の底面20Bに対して略垂直をなす。ボトル容器10の持ち上げ時及び注ぎ出し時に、手の平と容器本体部20との間に隙間を生じにくく、ボトル容器10を持ち上げ易く、注ぎ出し易くできる。
(請求項6)
(h)把持部30の上端起立部32が容器本体部20の底面20Bに対して略平行をなす。大容量で重量が重いボトル容器10も持ち上げ易く、無理のない力で注ぎ出しできる。
(請求項7)
(i)注出口部40が第3側面23に向かって開口している注出筒41を有する。従って、容器本体部20の把持方向及び注ぎ出し方向が明確になる。
(請求項8)
(j)400mL〜2000mLの大容量のボトル容器10において、上述(a)〜(i)を実現できる。
尚、本発明は上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更することができる。
前記凹部31の平坦部31Aにおいて、凸条部31Dと対向する端部31Eは図1では曲線であったが、これに代えて直線であっても良い。
前記凹部31の平坦部31A同士が第3側面23と対向する側面(第4側面24)で直接つながっていても良く、第4側面に曲面部又は平面部を設けて、平坦部31A同士をつなげても良い(図7)。
前記凸条部31Dは、連続した凹凸部状や、複数の凸状の筋であっても良い。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。尚、本発明は、本実施例になんら制限されない。
以下、本発明に係るボトル容器10の評価結果について説明する。
〔ボトル容器仕様〕
表1に実施例及び比較例で使用したボトル容器仕様を示す。
Figure 2010241446
下記は表1の各符号の内容である。
H1:注出口部40を含んだ容器高さ(mm)
H2:前記H1から注出口部高さを引いた容器高さ(mm)
HG:内容液を1L充填した時の容器重心G高さ(mm)
L1:容器の最大幅(mm)
LG:容器の第3側面から上記重心Gまでの距離(mm)
W:容器の最大厚み(mm)
D1:注出筒41の開口41Aの長さ(mm)
D2:注出筒41の開口41Aの幅(mm)
T1:従来の取手付ボトル容器(比較例2)の取手開口部の最大高さ(mm)
T2:従来の取手付ボトル容器(比較例2)の取手開口部の最低高さ(mm)
T3:従来の取手付ボトル容器(比較例2)の取手開口部の最大高さ部分の第3側面からの距離(mm)
T4:従来の取手付ボトル容器(比較例2)の取手開口部の最低高さ部分の第3側面からの距離(mm)
〔実施例1〕
規定量1Lの本発明ボトル容器(図8)に、1Lの内容液(花王(株)製、洗濯用合成洗剤アタックバイオジェル)を充填し、評価した。評価法方法は、女性パネラー8名により、当該容器から計量キャップ(口内径φ38mm)に約25mLの内容液を計り取るときの把持性及び計量のし易さについて、表2の評価基準によって官能評価し、表3の結果を得た。表3に示した評価点は、当該容器について、各パネラーが与えた表2に基づく点数を平均化したものである。
〔比較例1〕
規定量1Lの容器であって、実施例1で使用した本発明ボトル容器の把持部の凹部から前記曲面部を省き、把持部の凹部が平坦部のみであるボトル容器(図9)を使用した以外は実施例1同様の評価を実施した。
〔比較例2〕
規定量が1Lの容器であって、従来の取手付ボトル容器(図10)を使用し、取手部分を把持した以外は実施例1同様の評価を実施した。
〔比較例3〕
規定量が1Lの容器であって、従来のペットボトル容器(図11)を使用し、重心G部分を把持し、内容液に水を使用した以外は実施例1同様の評価を実施した。
〔比較例4〕
規定量が1Lの容器であって、従来のペットボトル容器(図12)を使用し、重心G部分を把持し、内容液に水を使用した以外は実施例1同様の評価を実施した。
Figure 2010241446
Figure 2010241446
表3に示す評価結果より、本発明ボトル容器は、比較例1、3及び4の取手無しボトル容器と比較して、把持性及び計量のし易さの両方が優れていることが判る。また、比較例2の従来の取手付ボトル容器と比較しても同等の評価を得ることができたことがわかる。
本発明によれば、大容量で重量の重いボトル容器でも、手の大きさや指の長さに関係なく、持ち易さと注ぎ易さを向上することができる。
10 ボトル容器
20 容器本体部
20A 上面
20B 底面
21 第1側面
21A 上凸部
21B 下凸部
22 第2側面
22A 上凸部
22B 下凸部
23 第3側面
23A 上凸部
23B 下凸部
24 第4側面
30 把持部
31 凹部
31A 平坦部
31B 曲面部
31C 曲面中央部
31D 凸条部
31E 平坦部の端部
32 上端起立部
33 下端起立部
40 注出口部
41 注出筒
41A 開口
50 手
51 手50の上縁部
52 手50の下縁部

Claims (8)

  1. 片手で把持可能にされる容器本体部と、該容器本体部の上面に設けられて内容物を注出するための注出口部を有するボトル容器であって、
    前記容器本体部を片手で把持する際に、当該容器本体部に、第1指が接する第1側面と、該第1側面と相対するように設けられ、他の指が接する第2側面と、第1側面と第2側面とをつなぐように設けられ、手の平と接する第3側面を有するとともに、
    前記容器本体部に、第1側面、第2側面及び第3側面に渡るように連続して形成され手指を納め得る凹部、並びに手の上縁部が当接し得る上端起立部を有する把持部が形成され、
    前記把持部の凹部が、前記第1側面及び第2側面に形成される両側の平坦部と、第1側面、第2側面及び第3側面に渡るように連続して形成されて前記両側の平坦部同士をつなぐ曲面部とを有するボトル容器。
  2. 前記把持部の凹部が、前記平坦部と前記曲面部の境界に凸条部を形成してなる請求項1に記載のボトル容器。
  3. 前記把持部が、少なくとも第1側面及び第2側面に形成され、手の下縁部が当接し得る下端起立部を更に有し、
    前記上端起立部は前記凹部の平坦部及び曲面部から略直角又は鈍角の傾斜角度で前記第1側面、第2側面及び第3側面の各上凸部へ向けて立ち上がる部分であり、
    前記下端起立部は凹部の平坦部及び曲面部から鈍角の傾斜角度で第1側面、第2側面及び第3側面の各下凸部へ向けて立ち下がる部分であり、
    前記把持部の凹部が、第3側面の上凸部と下凸部の間に、前記手の上縁部が前記上端起立部に当接し、かつ手の下縁部が前記下端起立部に当接することができる長さの曲面中央部を、前記曲面部の中央に有する請求項1又は2に記載のボトル容器。
  4. 前記把持部の凹部が有する曲面中央部の長さを、成人の統計的な最小手幅とし、前記曲面中央部の長さに前記下端起立部の長さを加えた長さを、成人の統計的な最大手幅とする請求項3に記載のボトル容器。
  5. 前記把持部の凹部が有する曲面中央部が前記容器本体部の底面に対して略垂直をなす請求項3又は4に記載のボトル容器。
  6. 前記把持部の上端起立部が前記容器本体部の底面に対して略平行をなす請求項1〜5のいずれかに記載のボトル容器。
  7. 前記注出口部が前記第3側面に向かって開口している注出筒を有する請求項1〜6のいずれかに記載のボトル容器。
  8. 前記容器本体部が400mL〜2000mLの容量をなす請求項1〜7のいずれかに記載のボトル容器。
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