JP3134790U - ボトル容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で容器を把持して注出計量操作を行うのに適しており、滑りがなく把持性が良好であり、内容物を注ぎ易い容器を提供する。
【解決手段】容器本体2は、少なくとも、第1指が接する第1の側面5と、第1の側面5と対向するように設けられていて、第2指から第5指のいずれかの指が接する第2の側面6と、第1の側面5と第2の側面6とに連続して設けられた第3の側面7Aとを有するとともに、グリップ部11が設けられており、
グリップ部11は、第1の側面5と第2の側面6との少なくとも一方または両方の側面に、指先が接する部分を凹ませて設けられた1以上の第1凹部9と、第3の側面7Aに、第1の側面5と第2の側面6との間にわたって一部を切り欠くように凹ませて設けられた第2凹部10とを有していることを特徴とするボトル容器1を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は、ボトル容器に関するものである。
従来500mL以上の容器では、容器を把持しやすいように容器本体に把手を付与していた(例えば特許文献1参照)。しかし、容器本体に把手を付与すると、樹脂量増加によるコストアップ、または表示面積が小さくなるといった容器設計・製造上の問題があり、さらに計量キャップに注ぎにくいという使用上の問題があった。
そのため、把手の代替技術として、ボトル全周に凹みを付与する方法や、容器の正・裏面に凹みを設けるという方法での解決が図られている。
特許文献2に記載の容器では、第1の凹部を設けられた容器側面の握り部分を片手で把持し、反対の手を容器下部に設けられた第2の凹部に添えて容器本体を両手で持つことが可能とされ、容器内の内容物を注ぎやすいとされている。
また、特許文献3に記載の容器では、容器本体の胴部高さ方向の中間部にウエスト部が形成され、良好なハンドリング性を確保しつつ、容器全体の軽量化が可能とされている。
しかしながら、内容物が液体洗浄剤、液体化粧料または液体食品等である場合は、容器からの吐出操作、特に計量キャップ、計量スプーンなどへの計量に際しては、本体容器を片手で把持して操作する必要がある。特許文献2に記載の容器では、2つの凹部を有しているが、両手で把持するために2つの凹部が離れて設けられているため、本体容器を片手で把持しての吐出操作が困難であり、特許文献3に記載の容器では、本体容器が500mL以上の容量である容器においては、容器が大きく、滑りの問題が生じるために、片手で把持することが困難となっている。
特に内容物が液体洗浄剤、液体化粧料または液体食品等では、使用者は女性の場合が多く、現行技術では、把持性、滑り感、吐出操作性に不具合を感じている。
実開平8−61713号公報 特開2002−284176号公報 特開2005−112440号公報
本考案は、上記の課題を解決するためになされたものであって、片手で容器を把持して注出計量操作を行うのに適しており、滑りがなく把持性が良好であり、内容物を注ぎ易い容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる考案は、片手で容器本体を把持し、前記容器本体を傾けることで、収容した内容物を前記容器本体の上面に設けられた注出口から注出するためのボトル容器であって、
容器本体は、少なくとも、容器本体を片手で把持する際に第1指が接する第1の側面と、第1の側面と対向するように設けられていて、第2指から第5指のいずれかの指が接する第2の側面と、第1の側面と第2の側面とに連続して設けられた第3の側面とを有するとともに、グリップ部が設けられており、
グリップ部は、第1の側面と第2の側面との少なくとも一方または両方の側面に、指先が接する部分を凹ませて設けられた1以上の第1凹部と、第3の側面に、第1の側面と第2の側面との間にわたって一部を切り欠くように凹ませて設けられた第2凹部とを有していることを特徴とするボトル容器である。
また、請求項2に係る考案は、第1凹部が、第3の側面側に凹となる略扇形環状体形状部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のボトル容器である。
また、請求項3に係る考案は、第1凹部の略扇形環状体形状部分に形成された指受縁部の曲率半径R1が30〜120mmであることを特徴とする請求項2に記載のボトル容器である。
また、請求項4に係る考案は、第2凹部の最深部から第1凹部までの距離A1が10〜45mmであって、
第1凹部の深さA2が、第1の側面および/または第2の側面から2〜30mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボトル容器である。
また、請求項5に係る考案は、第3の側面から第2凹部の最深部までの深さB1が、8〜40mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のボトル容器である。
また、請求項6に係る考案は、第1凹部と第2凹部の少なくとも一方または両方の表面に、エンボス形状又はリブ形状を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のボトル容器である。
また、請求項7に係る考案は、注出口に注出筒を有するノズルキャップと計量キャップとを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のボトル容器である。
また、請求項8に係る考案は、収容した内容物が、液体洗浄剤組成物、液体化粧品組成物、液体薬品組成物または液体食品組成物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のボトル容器である。
以上のように、本考案の請求項1に係る容器では、容器本体に同一高さ付近に設けられた第1凹部と第2凹部とから構成されるグリップ部分を有することから、注出計量操作において滑りがなく把持性が良好であり、内容物を注ぎ易いボトル容器を提供することが可能である。
また、請求項2に係る考案では、第1凹部が、第3の側面側に凹となる略扇形環状体形状部分を含むことにより、使用者に第2指から第5指のすべての指先の引っ掛かり感を与えるため、注出計量操作において把持性が良好であり、内容物を注ぎ易いボトル容器を提供することが可能である。
また、請求項3に係る考案では、第1凹部の略扇形環状体形状部分に形成された指受縁部の曲率半径R1が30〜120mmであることにより、使用者の第2指から第5指までの形状と適合するため、注出計量操作において把持性が良好であり、内容物を注ぎ易いボトル容器を提供することが可能である。
また、請求項4に係る考案では、第2凹部の最深部から第1凹部までの距離A1が10〜45mmであることにより、容器と掌の間に大きな遊びができることもなく、また指先が第1凹部に届かないこともないため、さらには第1凹部の深さA2が、第1の側面および/または第2の側面から2〜30mmであることにより、使用者が指先を軽く曲げた際の引っ掛かりが適切となるため、注出計量操作において把持性が良好であり、滑りがなく、内容物を注ぎ易いボトル容器を提供することが可能である。
また、請求項5に係る考案では、第3の側面から第2凹部の最深部までの深さB1が、8〜40mmであることにより、使用者が第1指間を第2凹部に挿入する際に指先が容器の中心部まで届くため、注出計量操作において滑りがなく把持性が良好なボトル容器の提供が可能である。
また、請求項6に係る考案では、第1凹部と第2凹部の少なくとも一方または両方の表面に、エンボス形状又はリブ形状を有することにより、第1凹部の深さが浅くても、使用者は指先の掛かり感を得られるため、注出計量操作において滑りがないボトル容器の提供をすることが可能となる。
また、請求項7に係る考案では、注出口に注出筒を有するノズルキャップと計量キャップとを備えることにより、使用者は他の計量部材を用意することなく、速やかに注出計量操作を行うことが可能となる。
また、請求項8に係る考案では、収容した内容物が、液体洗浄剤組成物、液体化粧品組成物、液体薬品組成物または液体食品組成物といった計量を要する液体であることにより、内容物の保管、使用時の計量操作が容易となるボトル容器の提供が可能となる。
以上説明したように、本考案のボトル容器によれば、片手で容器を把持して注出計量操作を行うのに適しており、滑りがなく把持性が良好であり、内容物を注ぎ易いボトル容器を提供できる。
以下、本考案の実施形態であるボトル容器について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に本考案の実施形態であるボトル容器の斜視図を示す。また、図2および図4に本考案の実施形態のボトル容器の平面図、を示し、図3には図2に示すI−I’線に沿う断面図を示す。
尚、これらの図は本実施形態のボトル容器の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のボトル容器の寸法関係とは異なる。
本実施形態のボトル容器1は、図1に示すように、液体が収容された容器本体2と、容器本体2の上面3の中央に形成された円筒状の注出口部4bと、この注出口部4bに着脱自在に螺合されたネジキャップ4aを備えている。
容器本体2は、縦長で若干扁平状に形成された略直方体であり、面積の大きな第1の側面5と、この第1の側面5に対向する第2の側面6と、第1の側面5と第2の側面6とを連結する第3の側面7Aと第4の側面7Bと、底面7Cとを有している。
これらのうち、第1の側面5の高さ方向中央部分より若干高い位置で、かつ第1の側面5の幅方向中央部分に第1凹部8が形成され、第2の側面6の中央部分より若干高い位置で、かつ第2の側面6の幅方向中央部分に第1凹部9が形成されている。
また、第3の側面7Aの高さ方向中央部分より若干高い位置に、先の第1凹部8、9と高さ位置を合わせた第2凹部10を形成してなるグリップ部11が形成されている。
第1凹部9は、図2に示すように、容器本体2の第3の側面7Aに近い側に位置されて、7A側に向かって凹型となり、前記第2凹部10よりも上下に拡張する大きさに形成された指受縁部9Aと、この指受縁部9Aの上縁と下縁において第1の側面6の幅方向に延在された上縁部9B、下縁部9Cと、指受縁部9Aと反対側に形成されて9Aと同じ向きに湾曲形成された対向縁部9Dとからなる略扇形環状体形状とされている。第1凹部8も、第1凹部9と同様に、指受縁部8A、上縁部8B、下縁部8C、対向縁部8Dからなる。
第2凹部10は、その下部側において容器本体2の第3の側面7Aに対して傾斜しながら連続する曲面形状部分10aと、第2凹部10の最奥部を形成する曲面部分10bと、第3の側面7Aの上部側に対して傾斜しながら連続する曲面部分10cとからなる丸型の凹部として形成されている。
グリップ部11は、第1凹部8または第1凹部9のいずれか一方を有していれば良く、第1凹部8〜9を同時に有することがより好ましく、第1凹部8と9が鏡像対称の形状であることが特に好ましい。また、第1凹部8と9を鏡像対称の形状とすることが好ましく、使用者は左右どちらの手を用いても、グリップ部11を介してボトル容器1を良好に把持することが可能となる。
使用者は主に一方の手で容器本体2を把持し、他方の手でネジキャップ4aを外し、容器本体2のグリップ部11を把持した状態で注出操作を行う。
すなわち、一方の手の第1指(親指)の指先は第1凹部8に当て、第2指〜第5指(人差し指〜小指)の指先は第1凹部9に当てる。そして、第1指間部(親指の付け根から人差し指の付け根の部分にわたる掌の部分)を第2凹部10内に挿入した状態で、容器本体2を第1指と第2〜5指で挟んで把持し、容器本体2を持ち上げることができる。なお、第1指間部は第2凹部10内に挿入するが、第3の側面7Aの表面に当てても、当てなくてもかまわない。次に容器本体2を傾倒して、排出口4bから収容する液体を外部に注出することができる。
第1凹部8、9の形状は、特に制限されないが、方形、円形、半円形、楕円形、略扇形環状体等が好ましく、良好な把持性をもたらすことから第3の側面7A側に凹となる略扇形環状体とすることがより好ましい。
図4に示すように、第2の側面6に設ける第1凹部9の形状を、第3の側面7A側を中心とした略扇形環状体とする場合は、指受縁部9Aの曲率半径R1は30〜120mmが好ましく、40〜80mmがより好ましい。指受縁部9Aの曲率半径R1が30〜120mmの範囲では、把持する際の第2〜4指(人差し指〜薬指)の遠位関節の位置関係と適合するため、フィット感が高まり、把持性が良好となる。さらに、指受縁部9Aの曲率半径R1が40〜80mmの範囲では把持性が良好であるとともに内容物の注ぎやすさが良好となる。
第1凹部9の、第2凹部10の最深部からの距離A1は、図2に示すように、第2凹部10の最深部である点7aと、第1凹部9の指受縁部9A上であって、点7aと同じ高さに位置する点9aとの距離である。また、第1の側面6内であって、点7aと点9aの間の部分を把持部6aとする。
距離A1は10〜45mmの範囲が好ましく、15〜30mmの範囲がより好ましい。距離A1が10mm未満の場合には、容器側面の抜きテーパーや容器側面間の角R等を考慮すると把持部6a部分の幅が狭くなり、ボトル容器1を把持する際、使用者に指先の痛みや食い込みと言った不快な感触を与え、把持性が低下する場合がある。また、距離A1が45mmを超えると把持部6a部分の幅が広くなり、使用者の手掌サイズに拠っては指が届かない場合がある。一方、距離A1が15〜30mmの範囲では、把持部6a部分が指を適度に曲げて把持するのに適した幅となることから、把持性が特に良好になる。
また、第1凹部9の深さA2(第1凹部8の深さも同じ)は、図3に示すように、第2の側面6の表面と第1凹部9(あるいは第1凹部8)の底部表面との高低差である。
深さA2は2〜30mmの範囲にあることが好ましく、3〜10mmの範囲にあることがより好ましい。深さA2が2mm未満では、使用者の指に凹凸による物の掛かり感を十分与えることが出来ないため、把持性及び注ぎ易さが低下する。
また、深さA2が30mmを超える場合は、図3に示すように、第1凹部8の底部において使用者の指先が接する点8bと、第1凹部9の底部において使用者の指先が接する点9bとの、第2凹部10の最深部をわたった周囲長Mが大きくなり、特に使用者が手の小さな女性の場合では第1凹部8、9の底部に指先が届かず握り難くなるため、把持性が低下する。
一方、深さA2が3〜10mmの範囲では、第1凹部8〜9の縁部に使用者の指が掛かり易いと共に、指先が第1凹部8、9の底部8b、9bに余裕をもって届くことから把持性が良好であり、注ぎ易さも向上する。また、深さA2が3mm未満では、容器1の持ち上げから傾注への移行の際に、第1凹部8〜9の端部への係り感が不足するため、滑り易さを感じる場合がある。また、深さA2が10〜30mmの範囲では、第1凹部9に対する指係り感があることから滑り易さの無さでは良好であるが、把持する際の握りの中心が指先に移行するため、把持性及び注ぎ易さが若干低下するおそれがある。
図4に示すように、第1凹部9の高さ(長さ)A3は特に制限されないが、10mm以上が好ましく、使用者が女性の場合には標準的な手の幅を考慮して83mm以上がより好ましい。また、使用者が男性の場合には93mm以上がより好ましい。
A3が最低10mmであれば指1本が確実に凹みに嵌るため、把持性が良好となる。また、使用者が女性であればA3が83mm以上、男性であれば93mm以上で、第2〜第5指(人差し指〜小指)の全てが凹みに収まる幅となるため、さらに把持性は良好となる。
なお、上記の条件を満たしていれば、第1凹部8〜9の下端は容器底までの任意の位置に延長設定することが出来る。
第2凹部10は、容器本体2の第3の側面7Aに、第1の側面5から第2の側面6にわたって切り欠くように設けられている。第1の側面5側あるいは第2の側面6側からみた第2凹部10の形状は、特に制限されないが、円形、半円形、長円形等が好ましく、図4に示すように、曲率半径R2を有する曲面部分10cと、曲率半径R3を有する曲面部分10bと、曲率半径R4を有する曲面部分10aとからなる複合形状とすることがより好ましい。
図4に示すように、第2凹部10を3つの曲面部分10a、10bおよび10cで形成する場合、曲面部分10cの曲率半径R2は30mm以下であることが好ましい。曲率半径R2が30mm以下であると、容器1を把持して持ち上げる際に、第1指間部が曲面部分10aによって上方への滑りを抑制され、安定して把持することができる。次に曲面部分10bの曲率半径R3は10mm以上であることが好ましい。曲率半径R3が10mm以上であると、第1指間部を第2凹部10の奥まで挿入できるため、容器1の重心点に把持部分を近づけるので、容器1を傾けたときに女性でも安定支持できる。さらに曲面部分10aの曲率半径R4は50〜150mmであることが好ましい。曲率R4が50〜150mmであると、曲面部分10cが掌へのフィット感をもたらし、容器1を傾けたときに掌によって過剰な傾斜を抑制することができるため、特に注出口部4bが細長い場合に、注出するときに少しでも傾きが変わると周囲に内容物がこぼれてしまうおそれを解消して、こぼさずに注出できる。
図2に示すように、第3の側面7Aから第2凹部10の最深部までの深さB1は、8〜40mmの範囲であることが好ましく、12〜25mmの範囲であることがより好ましい。
深さB1が8mm未満では、使用者は第1指間への掛かり感を多少感じるが、容器本体2の第1指間への引っ掛かりが不十分であるため、把持性が低下する場合がある。また、深さB1が40mmを超えると、容器本体2を把持した時点での手首の回内角が大きくなり、これに合わせて注出操作での手首のひねりが大きくなることから、注ぎ易さが低下する場合がある。一方、深さB1を12〜25mmの範囲とすることで、十分な第1指間への掛かりを提供すると共に、初期の手首の回内角が適切で吐出操作性も向上する。
また、第2凹部10が存在することにより、使用者の第1指と第2指間の掌の部分が容器本体2の重心点に近づくように使用者が容器本体2を把持するので、注出操作の途中で容器本体2を傾けていく過程において、内容物の移動に伴う重心点の変動分が手首に急に作用する場合がすくなくなることによって、容器本体2を傾けたときの過剰な傾斜を抑制できる。
注ぎ易さを向上させるため、図4に示すように、第1凹部9の上端の開始高さA4および第2凹部10の上端の開始高さB2は、容器本体2の肩部高さHに対して、50〜90%の範囲にあることが好ましく、75〜90%の範囲にあることがより好ましい。
注ぎ易さには主として容器の傾け易さと計量キャップへの容器の近付け易さの2因子が大きく影響する。
まず、開始高さA4および開始高さB2を容器本体2の肩部高さHに対して90%以上の範囲とすると、ボトル容器1の計量キャップへの近付け易さは向上するものの、重心と傾注の際の回転中心が離れるためボトル容器1の傾け易さは低下する。
一方、開始高さA4および開始高さB2を、容器本体2の肩部高さHの50%に近付けるほどボトル容器1の計量キャップへの近付け易さは低下するが、ボトル容器1の重心と傾注の際の回転中心が近づくため、傾け易さは向上する。
したがって、注ぎ易さは傾け易さより計量キャップへの近付け易さの影響が大きいことから、第1凹部9の上端の開始高さA4および第2凹部10の上端の開始高さB2は、容器本体2の肩部高さHに対して75〜90%間に設定することで、注ぎ易さが向上するため、より好ましい。
第1凹部8〜9と第2凹部10の形成位置が容器本体2内で大きく乖離すると、グリップ部11が適切に機能を発揮しないため、第1凹部8〜9と第2凹部10は、同一高さ付近に設けるとともに、適切な位置関係となるように配置することが好ましい。
ただし、本考案の効果を発揮する第1凹部8、9および第2凹部10は、上記した形状に限定される物ではない。
容器本体2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン類、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸等のポリエステル類等の熱可塑性樹脂を定法に従いブロー成型して製造することが出来る。また、容器本体2の第1の側面5、第2の側面6および第3の側面7Aに付与する第1凹部8〜9および第2凹部10はブロー型に凸形状を削り出すことにより成型可能なため、通常の2プレート金型を用いて製造可能であり、把手付き容器製造で必要となるスライドコア金型や専用成型機が不要なだけでなく、打ち抜き行程も必要としない。容器本体2の満注内容量は、片手で把持可能なサイズであることが好ましく、500ml〜2000mlがより好ましく、1000ml〜1500mlが特に好ましい。例えば、満注内容量1500mlの場合は、12cm×5.6cm×22cmのボトル容器を例示することができ、高密度ポリエチレンを用いたブロー成型ボトルでは60g程度の樹脂量で成型し、胴部肉厚0.4〜1.5mmとすることで製造可能である。
なお、上記材質、製造方法、満注内容量、樹脂量、肉厚等は一例であり、これに制約される物ではない。
本実施形態では、容器本体2の容量、形状によって、第1凹部8〜9と第2凹部10の最適な構成および組み合わせを変更することが可能である。
グリップ部11の把持のしやすさは、図3に示すように、容器本体2を構成する第3の側面7Aの幅L1および、第1凹部8の底部において指先が接する点8bと、第1凹部9の底部において指先が接する点9bとの、第2凹部10の最深部をわたった周囲長Mが要因となる。
図3に示すように、第3の側面7Aの幅L1は、第2の側面6の幅L2よりも狭いことが好ましく、2〜9cmがより好ましく、使用者が女性の場合には3〜6cmが特に好ましい。
幅L1が2cm未満であると、把持する際に指全体を使って挟むことができずに指先部分に応力が集中するため、把持性が悪化する。また、L1が9cmを越えると、第1指と第2指〜第5指の指先同士の間隔が広がりすぎて挟みづらくなるため、把持性が悪化する。幅L1が2〜9cmであると、指全体を使っての把持が可能となり、把持性が向上するため好ましい。
また、周囲長Mは6〜15cmであることが好ましく、8〜12cmであることがより好ましい。周囲長Mが6cm未満であると、使用者の第1指と第2指とにわたる周囲長の距離よりも小さすぎるため、前記幅L1が2cm未満の場合と同様に把持性が悪化する。周囲長Mが、15cmを越えると、身長150cmの女性の第1指から第2指までの距離の平均15cmを超えてしまうため、第1凹部8〜9の底部に指先が届かない場合があり、把持性が悪化する。一方、周囲長Mが6〜15cmであると、使用者は指全体を使って把持することが可能となることから好ましい。さらに、使用者が女性の場合には、周囲長Mが8〜12cmであると、把持性が向上することから好ましい。
また、図3に示すように、第3の側面7Aから第1凹部9の底部において指先が接する点9bの幅L3が、第2の側面6の幅L2に対して、35%以上であることが好ましく、45%以上であることがより好ましく、50%以上であることが特に好ましい。
幅L3が35%未満であると、容量が大きい容器ではボトル容器1の把持性が低下し、傾倒時にボトル容器1の重心と回転中心が離れるために注ぎ易さも低下するため好ましくない。一方、45%以上であると、指先が第1の側面5および第2の側面6の幅方向の中心部分となり、傾倒時にボトル容器1の重心と回転中心が近づき、注ぎ易さが向上するため好ましい。さらに50%以上であると、第1の側面5および第2の側面6の幅方向の中心部分を超えた位置で把持することが可能となるため、把持性が向上するとともに傾注時にも安定するため注ぎ易さが向上するため、より好ましい。
ここで、幅L3は、前述の幅L1および周囲長Mの最適範囲を満たしていることが好ましい。
容器1の容量が少ない場合、例えば幅L1および幅L2が小さい場合では、第2凹部の最深部の深さB1を大きくしなくても、使用者の指先は幅L2に対して50%以上の幅L3まで到達させることが可能となる。
一方、容器の容量が多い場合、例えば幅L1および幅L2が大きい場合では、第2凹部の最深部の深さB1を大きくすることで、使用者は第1指間を第2凹部内に挿入することにより、指先を幅L2に対してより大きな幅L3に到達させることが可能となる。したがって、幅L1の限度において、第2凹部の深さB1を調節することで、周囲長Mと幅L3の調整が可能となり、把持性が良く、注ぎ易いボトル容器1の提供が可能となる。
本実施形態では、第1凹部8〜9の底部及び第3の側面7A表面の第2凹部10部分にエンボス又はリブ形状を付与することができる。エンボス又はリブ形状の付与により、手指との間の摩擦を増加させ、滑りの無さを向上させることが可能となる。特に第1凹部8〜9の深さA2が10mm未満の場合であって、指への係り量が少ない場合に、エンボス又はリブ形状を付与することが好ましい。
図5(A)〜(D)はエンボス形状の例を示した図であり、図6(A)〜(D)はリブ形状の例を示した図である。図5中の(B)に示す丸型エンボス50b及び図6中の(A)に示す波型リブ60aが、指へ掛かり感と良好な当たり心地を与え、滑りの無い点で好ましい。なお、図5および図6に示した種々の形状(三角形エンボス50a、方形エンボス50c、六角形エンボス50d、ハニカムリブ60b、直線リブ60c、井桁リブ60d等)についても、滑りの無さを向上させることが可能である。なお、エンボス形状およびリブ形状はここに上げた形状に制約される物ではなく、また、デボス形状によっても同様の効果が得られる。
エンボス形状およびリブ形状の製造方法は特に制限されないが、第1凹部8〜9および第2凹部10の製造方法と同様に、金型に凹凸を刻み定法に従いブロー成型により製造可能である。また、樹脂やエラストマー等を印刷や吹き付ける方法で付加する製造方法を採用することが可能である。
本実施形態では、図1に示すように、注出口部4bにネジキャップ4aが設けられているが、本考案はこれに制限されない。
一般に計量操作では片手で計量容器を持って行うことから、容器本体は片手で把持する必要がある。さらに、吐出計量用のボトル容器では、内容物の吐出速度は容器の傾倒によって制御することが必要であるため、通常の容器と比較して注ぎ易さに対する要求が高い。また、計量操作時間が長くなりがちであるため、良好な把持性も求められる。
本考案ではネジキャップ4aに変えて、あらかじめ計量キャップを備えていることが好ましい。これにより、容器から計量キャップを着脱し、速やかに計量操作に移行することが可能となり、容器の把持時間を短縮することが可能となる。
また、注出口部4bには、ノズルキャップを用いることにより注ぎ易さの向上を図ることも可能である。なお、これに用いるノズル形状については円形、U字型、V字型等があるが、一例であり、これに限られる物ではない。
図16はボトル容器に備えられた注出部材を示す平面図(A)、およびボトル容器の側断面図(B)である。
この液剤注出容器21は、プラスチック製の容器本体210の頂部に、内容液注出用の注出筒221を有するノズルキャップ220が固定され、このノズルキャップ220の外ネジ部224に、上記の注出筒221を離間して覆う有蓋筒状の計量キャップ230がこれに形成された内ネジ部232によって着脱自由に螺合され装着されている。
容器本体210とノズルキャップ220とは、互いのロック歯機構211によって、逆転不能に螺合され固定されている。
図17は、図16のノズルキャップ220に備えられた注出筒221を示す斜視図である。
ノズルキャップ220において注出筒221は、図16及び図17に示すように、基部221bから先端にかけて先窄まり状に形成されて、先端に注ぎ口221aを有している。
この注出筒221の先端部は、後述する筒状壁部225より上方に突出している。
また、注出筒221の基部221bからは、その周囲になだらかな曲面部222rが形成されて、この曲面部222rにより接続された環状の注出筒底部222が広がっている。この注出筒底部222は、注出筒軸心を挟んで上記の注ぎ口221aと反対の方向に下降するように傾斜して成形され、この傾斜した下端部に、容器本体210内に通じる貫通孔223が形成されている。また、注出筒221の側面には、注ぎ口221aから基部221bを経て貫通孔223に至るスリット223aが形成されており、注出筒221の内外が連通するようになっている。
スリット223aの開度は、段階的に異なり、しかも基部221b側の開度W4より注ぎ口221a側の開度W3が大きくなるように形成されている。
図16(B)に示すように、注出筒底部222の周辺はなだらかな曲面部222rを形成して上方に立ち上がり、この曲面部222rに連続した筒状壁裾部225Aを介して筒状壁部225を形成している。
また、この筒状壁部225の上方には、上方に拡径するテーパー部225bを経由して同心的に延びる筒状の外ネジ部224が形成されている。
計量キャップ230は、図16(B)に示すように、ノズルキャップ220に装着されたとき開口部が下向きとなるカップ状本体の外壁面233の高さ方向中間部にフランジ234を有し、このフランジ234の先端に、ノズルキャップ220の外ネジ部224と螺合する筒状の内ネジ部232が形成され、この内ネジ部232を外ネジ部224に螺合することにより、計量キャップ230がノズルキャップ220に装着され、装着された状態では、計量キャップ230の本体は環状空間226に挿入される。
この実施形態のボトル容器21の容器本体210内には、例えば液体薬品、液状食品、液体洗剤、液体漂白剤等の液剤が充填され、本実施形態の液剤製品とされている。
この液剤製品は、ボトル容器21に備えられた計量キャップ230を廻して外し、注出筒221の注ぎ口221aを下側にして容器本体210を傾けると、注出筒221から液剤(内容液)が流出するとともにスリット223aおよび貫通孔223から外気が容器本体210内に導入されるので、注ぎ口221aから息継ぎすることなく円滑に内容液が注出できる。このとき、注ぎ口221aには液剤案内部228が形成されているので、液剤は液剤案内部228を伝って計量キャップ230に流下するので、注ぎ易く、また、液だれも防止できる。注出された液剤は計量キャップ230に受けて計量することができる。
計量キャップ230内に分取された液剤が他に移されたのち、計量キャップ230はノズルキャップ220の外ネジ部224にねじ込まれる。このとき、計量キャップ230の内壁には液剤が付着して残留しており、この液剤は計量キャップ230の口縁から注出筒底部222に垂れ落ちる。また、注出筒221から注出する液剤量が多いときは注ぎ口221aから注出筒221の外壁に液剤が回り込むことがあるが、この場合液剤は注出筒221の外壁面を伝って円滑に注出筒底部222に向けて流下する。
このように本実施形態のボトル容器21は、上部スリット223bと下部スリット223cの境界部分には開度が緩やかに変化する詰め替え容器用案内部227が形成されたことにより、25℃における粘度が10mPa・s乃至300mPa・sの範囲内である液剤を充填する場合でも適している。
本実施形態では、ボトル容器1に収容される内容物は、特に制限されず、液体洗浄剤組成物、液体化粧品組成物、液体薬品組成物または液体食品組成物であることが好ましい。
より具体的には、台所用洗剤や住居用洗剤などの液体洗剤、衣料用漂白剤や台所用漂白剤などの漂白剤、柔軟仕上げ剤、液体石鹸、シャンプー、リンス、整髪料、洗顔剤、口腔洗浄剤、液体歯磨き、各種液状香料、液状化粧品などの液体製品を例示することができる。或いは、ドレッシングや、醤油、清涼飲料水などの食料品を例示することができる。
以上のようにして、本実施形態では、容器本体2に第1凹部8〜9と第2凹部10を同時に付与することでグリップ部11を形成し、使用者がボトル容器1を把持する際に指先と第1指間部に加重が分散されると共に、ボトル容器1の持ち上げから注出計量の双方の操作において指先への掛かり感を感じることが可能となり、把持性と滑りの無さが向上する。
また、従来のボトル容器では容器の微小な傾斜の制御が難しく、注出口部4bが液剤案内部228のように細長いと、容器本体2を少し傾けただけで内容物が一気に液剤案内部228やスリット部からあふれ出てしまうおそれがある。しかし、本実施形態のように容器本体2がグリップ11を有することによって、ボトル容器1のより重心近くを把持することが可能であり、第2凹部9により容器鉛直軸に対しやや回内した状態で容器本体2を把持することが出来、注ぎ易さが向上しているため、容器が液剤案内部228のように細長い注出口部4bを有している場合であっても、容器を把持しやすく、注出のための容器本体の微小な傾斜を制御することができ、内容物をこぼすことなく注出することができる。
したがって、片手で容器を把持して吐出計量操作を行うのに適しており、滑りがなく把持性が良好であり、内容物を注ぎ易いボトル容器1を提供することが可能となる。
以下、実施例により本考案の効果をより明らかなものとする。なお、本考案は、以下の実施例に限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
実施例1〜25および比較例1〜5ではボトル容器を実際に作製し、このボトル容器に液体洗浄剤組成物を収容して、吐出計量操作の際の把持性、滑りのなさおよび注ぎ易さについて評価試験を行った。
<評価サンプルの作製>
ボトル容器は、以下の手順によって製造した。
高密度ポリエチレン約60gを、満注内容量約1500mL、胴部肉厚0.4〜1.5mmとなるように、常法に従ってブロー成型した。また、ネジキャップ、ノズルキャップ及び計量キャップ(30mL)は、ポリプロピレンを常法に従って射出成型して作成した。
内容液は、市販液体衣料用洗剤(ライオン(株)リキッドトップ)を1.1Kg充填した。なお、粘度は25℃においてBL型粘度計(東京計器製)No.1ローターにて30rpm,1minでの測定値80mPa・Sであった。
<評価法>
評価は、女性専門パネラー10名で、計量キャップに約30mLを計り取る際の把持性、滑りの無さおよび注ぎ易さを官能評価し、以下の評価基準に基づいて評価を行った。
(評価基準)
◎:良判定9〜10名
○:良判定7〜8名
△:良判定4〜6名
×:良判定0〜3名
<評価1:ネジキャップ型ボトル容器の評価>
(実施例1〜22及び比較例1〜5)
図7(A)は実施例1〜22のボトル容器の平面図であり、図7(B)は図7(A)に示すII−II’線に沿う断面図である。また、図8(A)〜図12(A)は、それぞれ比較例1〜5のボトル容器の正面図であり、図8(B)〜図12(B)は、それぞれ図8(A)〜図12(A)に示すIII−III’〜VII−VII’線に沿う断面図である。
実施例1〜22は、図7(A)に示すように、注出口部4bとネジキャップ4aを備えたボトル容器であり、指受縁部91Aと、上縁部91Bと、対向縁部91Dと、指受縁部91Aの下端から垂直方向に延在し、容器底面7Cに到達する縁部91Eと、対向縁部91Dの下端から垂直方向に延在し、容器底面7Cに到達する縁部91Fから形成され、下縁部を有さない第1凹部91と第2凹部10を有しているボトル容器12である。
比較例1は、図8に示すように、第1凹部および第2凹部のいずれも有さないボトル容器13である。
比較例2は、図9に示すように、第1凹部92を有するが、第2凹部を有さないボトル容器14である。
比較例3は、図10に示すように、第2凹部10を有するが、第1凹部を有さないボトル容器15である。
比較例4は、図11に示すように、第1凹部および第2凹部のかわりに、容器本体101を貫通する孔101aを形成して、残りの部分である把手部分102を有するボトル容器16である。
比較例5は、図12に示すように、第1凹部92を有するが、第3の側面7Aに第2凹部を有さないが、第4の側面7Bの下部に深さC1である凹部103を有するボトル容器17である。
実施例1〜22及び比較例1〜5は、ボトル容器の第1凹部の第3側面からの距離A1(mm)、第1凹部の深さA2(mm)、第1凹部の指受縁部の曲率半径R1および第3の側面から第2凹部の最深部までの深さB1を下表1〜3に示す寸法でそれぞれ作製した。
なお、表3中の凹部は、図12に示すように、第4の側面7Bに設けられた凹部103であり、深さC1(mm)は、第4の側面7Bからの凹部103の最深部までの深さを指す。
Figure 0003134790
Figure 0003134790
Figure 0003134790
表3に示す評価結果から、第1凹部と第2凹部を同時に付与されていない比較例1〜3では、把持性、滑りの無さおよび注ぎ易さをすべて満足する評価結果は得られなかった。また、把手を有する比較例4では、把持性と滑りの無さでは良い評価となったが、注ぎ易さでは良い評価が得られなかった。さらに、第2の凹部とは別の凹部を設けられた比較例5では、第1凹部と別の凹部は別の手で持つために設けられているため、片手での把持性や滑りの無さについて良い評価が得られなかった。
これに対して、実施例1〜22のサンプルでは、いずれも本考案の条件を満足しており、把持性、滑りの無さおよび注ぎ易さについて、いずれも良好な評価が得られた。
なお、実施例1〜22において、第1凹部91の指受縁部91Aの曲率半径R1が、30mm未満の実施例11および120mmより大きい実施例16では、把持性が○評価であるのに対して、R1が30〜120mmの範囲では、把持する際のフィット感が高まるため、把持性が◎評価であり、より良好な結果が得られた。さらにR1が40〜80mmの範囲では、注ぎ易さについても◎評価であり、さらに良好な結果が得られた。
また、第1凹部91の第3側面10からの距離A1が、45mmより大きい実施例5では、把持部6a部分の幅が広いため、把持性が○評価であるのに対して、A1が10〜45mmの範囲である実施例1と実施例4では、把持性が◎評価であり、良好な結果が得られた。さらにA1が15〜30mmの範囲である実施例2と実施例3では、把持部6a部分が指を適度に曲げて把持するのに適した幅となることから、把持性ともに注ぎ易さが◎評価となりさらに良好な結果が得られた。
また、第1凹部91の深さA2が、2mm未満である実施例6および、30mmより大きい実施例10では、把持性および滑りの無さが○評価であるが、A2が2〜30mmの範囲である実施例7〜9は把持性および/または滑りの無さが◎評価となり良好な結果が得られた。さらにA2が3〜10mmの範囲である実施例8では、第1凹部91の指受縁部91Aに使用者の指が掛かり易いと共に、指先が第1凹部91の底部91bに余裕をもって届くことから把持性が良好であることから、すべて◎評価となり、さらに良好な結果が得られた。
また、第2凹部10の最深部までの深さB1が、8mm未満である実施例17および40mmよりも大きい実施例22では、把持性が○評価であるのに対して、B1が8〜40mmの範囲である実施例18〜21では、把持性が◎評価となり、良好な結果が得られた。さらに、B1が12〜25mmの範囲である実施例19、20では、十分な第1指間への掛かりを提供すると共に、初期の手首の回内角が適切で吐出操作性も向上するため、把持性とともに注ぎ易さも◎評価となり、さらに良好な結果が得られた。
<評価2:計量キャップ型ボトル容器の評価>
(実施例23)
図13(A)は実施例23のボトル容器の平面図であり、図13(B)は図13(A)に示すVIII−VIII’線に沿う断面図である。実施例23では、表4に示すように、ボトル容器の第1凹部の第3側面からの距離A1、第1凹部の深さA2、第1凹部の扇形の半径R1および第3の側面から第2凹部の最深部までの深さB1は、表1中の実施例8と同一であり、図7(A)に示す実施例8のネジキャップ4aに変えて、ノズルキャップ41bおよび計量カップ41を付与したボトル容器18を作製した。評価結果を表4に示す。
Figure 0003134790
表4に示す結果から、実施例23についても実施例8と同様に、把持性、滑りの無さおよび注ぎ易さについて、いずれも良好な評価結果が得られた。以上より、計量キャップ型ボトル容器でも操作性が良好なボトル容器を提供することが可能となる。
<評価3:エンボス又はリブ付与ボトル容器の評価>
(実施例24〜25)
図14(A)は、実施例24のボトル容器19の正面図であり、図14(B)は、実施例24のボトル容器19の右側面図を示した図である。また、図15(A)は、実施例25のボトル容器20の正面図であり、図15(B)は、実施例25のボトル容器20の右側面図である。
表5に示すように、実施例24および実施例25は、表4中の実施例23の計量キャップ型ボトル容器18の第1凹部の深さA2を10mmから5mmに変更したサンプルを実際に作製したものである。
また実施例24は、図14に示すように、第1凹部および第2凹部の表面に、直径4mm、高さ2mmの半球上50bのエンボスを10mm間隔で付与したボトル容器19である。
さらに実施例25は、図15に示すように、第1凹部および第2凹部の表面に、高さ2mm、振幅4mmの波型リブ60aを4mm毎に付与したボトル容器20である。評価結果を表5に示す。
Figure 0003134790
表5に示す結果から、実施例24および実施例25は、第1凹部の深さA2が5mmであっても、エンボス形状またはリブ形状を付与することで滑りの無さの評価が向上した。したがって、エンボス又はリブ形状を付与することで、操作性が良好なボトル容器の提供が可能となる。
本考案は、吐出計量操作を要するボトル容器に対して幅広く適用することが可能であり、上述した液体洗浄剤組成物、液体化粧品組成物、液体薬品組成物または液体食品組成物以外にも、薬品といった計量を必要とする液体等を収容したものに対して好適に用いることが可能である。
さらに、本考案は、口頸部が設けられた容器本体と、この容器本体の口頸部に装着されて容器本体に収容された液体を注出するボトル容器に対して幅広く適用することが可能である。
本考案の実施形態であるボトル容器の斜視図である。 本考案の実施形態のボトル容器の平面図である。 図2に示すI−I’線に沿う断面図である。 本考案の実施形態のボトル容器の平面図である。 エンボス形状の例(A)〜(D)を示した図である。 リブ形状の例(A)〜(D)を示した図である。 図7(A)は実施例1〜22のボトル容器の平面図であり、図7(B)は図7(A)に示すII−II’線に沿う断面図である。 図8(A)は比較例1のボトル容器の平面図であり、図8(B)は図8(A)に示すIII−III’線に沿う断面図である。 図9(A)は比較例2のボトル容器の平面図であり、図9(B)は図9(A)に示すIV−IV’線に沿う断面図である。 図10(A)は比較例3のボトル容器の平面図であり、図10(B)は図10(A)に示すV−V’線に沿う断面図である。 図11(A)は比較例4のボトル容器の平面図であり、図11(B)は図11(A)に示すVI−VI’線に沿う断面図である。 図12(A)は比較例5のボトル容器の平面図であり、図12(B)は図12(A)に示すVII−VII’線に沿う断面図である。 図13(A)は実施例23のボトル容器の平面図であり、図13(B)は図13(A)に示すVIII−VIII’線に沿う断面図である。 図14(A)は、実施例24のボトル容器の正面図であり、図14(B)は、実施例24のボトル容器の右側面図を示した図である。 図15(A)は、実施例25のボトル容器の正面図であり、図15(B)は、実施例25のボトル容器の右側面図である。 図16はボトル容器に備えられた注出部材を示す平面図(A)、およびボトル容器の側断面図(B)である。 図16の注出部材20に備えられた注出筒21を示す斜視図である。
符号の説明
1・・・ボトル容器、2・・・容器本体、3・・・容器本体の上面、4・・・ネジキャップ、5・・・第1の側面、6・・・第2の側面、7A・・・第3の側面、7B・・・第4の側面、7C・・・容器本体の底面、8,9・・・第1凹部、9A・・・指受縁部、9B・・・上縁部、9C・・・下縁部、9D・・・対向縁部、10・・・第2凹部、11・・・グリップ部、7a・・・第2凹部の最深部の点、9a・・・第1凹部9の指受縁部9A上であって、点7aと同じ高さに位置する点、8b,9b・・・第1凹部の底部において指先が接する点、10a・・・第2凹部10の下部を形成する曲面部分、10b・・・第2凹部10の最奥部を形成する曲面部分、10c・・・第2凹部10の上部を形成する曲面部分、A1・・・第1凹部の第3凹部最深部からの距離、A2・・・第1凹部の深さ、A3・・・第1凹部の高さ、A4・・・第1凹部の上端の開始高さ、B1・・・第3の側面から第2凹部の最深部までの深さ、B2・・・第2凹部の上端の開始高さ、C1・・・第3の側面に対向する面からの凹部の最深部の深さ、H・・・容器本体の肩部高さ、L1・・・第3の側面の幅、L2・・・第2の側面の幅、L3・・・第3の側面から点9bの幅、M・・・8bと9bとの、第2凹部最深部をわたった周囲長、R1・・・指受縁部9Aの曲率半径、R2・・・曲面10cの曲率半径、R3・・・曲面10bの曲率半径、R4・・・曲面10aの曲率半径

Claims (8)

  1. 片手で容器本体を把持し、前記容器本体を傾けることで、収容した内容物を前記容器本体の上面に設けられた注出口から注出するためのボトル容器であって、
    前記容器本体は、少なくとも、前記容器本体を片手で把持する際に第1指が接する第1の側面と、前記第1の側面と対向するように設けられていて、第2指から第5指のいずれかの指が接する第2の側面と、前記第1の側面と前記第2の側面とに連続して設けられた第3の側面とを有するとともに、グリップ部が設けられており、
    前記グリップ部は、前記第1の側面と前記第2の側面との少なくとも一方または両方の側面に、指先が接する部分を凹ませて設けられた1以上の第1凹部と、前記第3の側面に、前記第1の側面と前記第2の側面との間にわたって一部を切り欠くように凹ませて設けられた第2凹部とを有していることを特徴とするボトル容器。
  2. 前記第1凹部が、前記第3の側面側に凹となる略扇形環状体形状部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のボトル容器。
  3. 前記第1凹部の略扇形環状体形状部分に形成された指受縁部の曲率半径R1が30〜120mmであることを特徴とする請求項2に記載のボトル容器。
  4. 前記第2凹部の最深部から前記第1凹部までの距離A1が10〜45mmであって、
    前記第1凹部の深さA2が、前記第1の側面および/または前記第2の側面から2〜30mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボトル容器。
  5. 前記第3の側面から前記第2凹部の最深部までの深さB1が、8〜40mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のボトル容器。
  6. 前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方または両方の表面に、エンボス形状又はリブ形状を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のボトル容器。
  7. 前記注出口に注出筒を有するノズルキャップと計量キャップとを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のボトル容器。
  8. 前記収容した内容物が、液体洗浄剤組成物、液体化粧品組成物、液体薬品組成物または液体食品組成物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のボトル容器。
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