JP5891066B2 - 合成樹脂製液体容器 - Google Patents

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本発明は4リットル程度となる内容量の大きなPETボトルなどの合成樹脂製液体容器に関するものである。
近年、お酒や各種飲料を収容する液体容器には、バッグインボックスなどのような業務用途の大容量容器に至らないまでも、内容量が2リットルを超して4リットル程度となる比較的内容量が大きなPETボトルなどの合成樹脂製液体容器が多く流通するようになってきている。
内容量が4リットル程度の合成樹脂製の液体容器は形状が大型であり、内容物が充填された商品の状態ではかなりの重量物となる。そのため、内容物を注ぎ出す操作などの取り扱い時に、500ミリリットルや1リットルのPETボトルの胴部を単にわし掴みするような持ち方では容器を持ち上げたりすることが困難である。
ところで、飲料を収容する容器とは異なるが、内容物が充填されると重みが増す内容量の大きな容器として、ポリ缶と称されている合成樹脂製の石油缶、そして液体洗濯石鹸容器、柔軟剤容器などがある。特許文献1や特許文献2に示されているようにこれらのポリエチレン樹脂を用いたブロー成形の容器では、手先を通す大きな貫通部分を容器成形時に成形して手掛けできる中空棒状の把手を容器天部や容器肩部などに一体に設けている。このタイプのブロー成形容器では、貫通部分に手先や指先を通し把手を握って容器を持ち上げたり、把手を握ったままで容器を傾斜させて口部から内容物を注出するようにしており、形状が大きく重量物となった容器を取り扱う際に把手が助けとなるようにしている。
上述したように指先や手先を通して握ることのできる把手を容器に設ければ、その把手を利用して大型のブロー成形容器の取り扱いが良くなる。そのため、お酒や飲料を収容する内容量が2リットル程度のPETボトルにおいても、把手を備えるようにした工夫が数多く提案されている。
ストレッチブロー成形するPETボトルは、小型容器や大型容器も基本的には同様に容器本体の最上部である口部から肩部を経て胴部と底部とが一体に形成されている。そして、透明で容器自体が軽量であることから、お酒や飲料などを収容する液体容器として多く流通している。このPETボトルは、PET樹脂からなるパリソンを加熱してストレッチブローする成形方法の関係から、指先を通す貫通部分を容器自体に成形することが困難である。また、ブロー成形容器に比較すれば容器の肉厚が薄いことから、中空棒状の把手では強度が著しく不足する。よって、把手を一体的に形成するのではなく、別成形された把手を容器胴部で口部側に寄せて取り付けている。(例えば特許文献3参照)
内容量が4リットル程度となるより一層大型のPETボトルでは内容物が充填されると重量がかなり嵩むため、別成形の把手を取り付けるタイプでは、その把手の取付部分の強度を高めるとともに把手自体も大型にしている。さらに、内容量を2リットルや4リットルなどとする大型のPETボトルでは、特許文献4に示されているように容器の胴部における側壁自体で、指通しせずに掴むグリップを形成したタイプの容器もある。
PETボトルに一体とされたグリップは、容器の胴部に口部側に寄せた状態にして配置されている。そして胴部の対向側壁を互いに近づくように凹陥して一対の指掛け凹部を形成し、その指掛け凹部それぞれの外側部分をグリップ外側壁部で繋いだ形状とされている。そのため、グリップの横断面形状が外方に向けての向きを凸に略コ字状にしている。なお、後述するように掴み持つグリップの滑りを無くしたり強度を高めるため、指掛け凹部それぞれに指先の掛かりを向上させるために細かな凹部やリブを形成し、同様に掌の部分が接するグリップ外側壁部にあっても強度を向上させたり滑りを生じさせないようにする目的のために細かな凹部やリブを形成している。
さらに上記グリップは、正置した容器の胴部を側方から縦掴みすることができる形状にして設けられていて、容器を取り扱う際には、一方の指掛け凹部に親指を掛けるとともに他方の指掛け凹部に他の四本の指を掛け、二つの指掛け凹部の間を繋ぐ上記グリップ外側壁部の位置に掌を合わせるようにしてこのグリップを掴むこととなる。しかし、人が一方の手でグリップを掴む場合にあっても、内容量が大きい液体容器、例えばお酒や各種の飲料を収容した4リットル位の大型の液体容器では、取り扱いの際にもう一方の手を容器に添えて重さを支えている。
もちろん、4リットル容器に限らず2リットル容器などにおいてもその容器が重いと感じられた場合には、口部側に寄った上記グリップを掴んだり胴部取付の把手に片手を掛ける一方、さらに他方の手を胴部の下部側や底部に添えて支えるのが一般的である。特に容器を傾けて内容物を注出しようとするときには両手で容器を安定的に支えている。この点から、上記特許文献4にも示されているように、把手位置とは反対で容器の底部側に、縦断面が容器中心側に向けて凸形状となる凹部を胴部周壁の凹陥により形成し、この凹部に親指から人差し指に亘る手の股部分を差し入れるように片手を添え易くして注出が安全に行なえることを目的とする工夫がある。
また、大型の液体容器では、中身の液体が半分以下になってきた容器を傾ける際に一度にその液体が口部側に移動し、それによって容器の傾きがコントロールし難くなり、誤って多くの液体が出る可能性がある。この点から、上述した工夫と同様に両手で容器を支えて容器の傾斜を安定させ易くするための工夫がある。例えば上記特許文献3に示されているように、把手を取り付けた部分の下部、また貫通部分を形成して指通しできる把手の下部(すなわち、胴部の底部側)にグリップを設けたり、或いは前記把手とは反対側であって容器の底部側にグリップを設けるようにすることが提案されており、これは容器の上部側で手掛けをするとともに容器の底部側のグリップを掴み持つものとなる。
実開平05−042116号公報 実開昭64−026214号公報 特開2009−234637号公報(段落0010、段落0015) 特開2002−284176号公報
内容量が4リットル位となるような大型の液体容器、特にお酒や各種飲料を充填する用途のPETボトルにあっては、上述したように別成形の把手を胴部の口部側の周壁に取り付けた容器があるものの、つぎのような不具合を有するものとなっている。例えば、把手を取り付けるための特別な構造が必要であり、把手取付部分回りの形状も複雑である。また、把手のみを握り持ちながら充填済みの容器を持ち上げても把手の外れや把手取付部分の破損が生じないように、容器自体の肉厚を厚くして把手取付部分の強度を上げている。そのため、容器の樹脂量を削減することが困難である。
胴部周壁を凹ませてなるグリップを形成したPETボトルなどの上記液体容器においても、内容量が2リットルや4リットルなどの大型のものではやはり胴部に形成したグリップを片手で掴み持つだけではその内容物の注出の際に力不足となり、もう一方の手でも容器を支える必要がある。このようにグリップを胴部に形成した液体容器でも大型のものでは両手で支えながら取り扱うことになり、上述した特許文献4に示されているように容器の胴部における底部側に縦断面が弧状となるように凹んだ凹部を設け、ここに手を添えるようにすることが有効と考えられる。
しかしながら、特許文献4に示された技術では、胴部の底部側に添える手が上記凹部によって位置決めし易くしているに過ぎず、下添えした手の親指と他の四本の指との間隔が開いてしまって、容器下方から容器の胴部を上げ下げしたり容器の向きや回転などを確実に操作できる程度までには容器の胴部を掴み持てないものである。さらに、容器胴部の口部側にあるグリップが下向きになる状態で容器全体を傾けて注出操作することが、口部の向きをコントロールする上で行ない易いが、容器の傾斜によって上向きとなってしまう前記凹部は、容器胴部の姿勢などを支える上でも利用できなくなってしまうという不具合が生じる。
また、上記特許文献3に示されている容器に限られるものではないが、指通しする握りが可能な把手の下方、或いはその把手とは反対側で胴部の底部側となる部分にグリップを設ける容器でも、重い容器を取り扱う際、基本的には容器胴部の口部側に配された把手を握った手で容器の大部分の重さを支え、他方の手は補助的な支えを行なうことになる。しかし、好みの向きに容器を傾けて内容物を注出すべく細い把手を握った状態で容器の傾きや回転を行なおうとすると、把手に非常に強い力を加えて容器の姿勢をコントロールする必要がある。逆にその把手を握る力が弱いと、重い容器を持ち上げたときに把手の握り部分を中心として容器全体が動いてしまい、他方の手を添えていても容器の姿勢を思い通りに保てないという不具合がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、胴部における口部側に胴部周壁を凹陥してなるグリップを一方の手で掴み持つことのできる容器について、さらにもう一方の手により確実に掴み持つことができる部分を、別成形の物品を用いることなく形成することを課題とし、PETボトルなどでの大容量の液体容器の注出を行ない易くすることを目的とする。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、上部に口部を有し、該口部に繋がる肩部を経て胴部と底部とが一体的に形成されている合成樹脂製の液体容器において、前記胴部における口部側に、胴部の対向側壁それぞれを凹陥した指掛け凹部とこの指掛け凹部それぞれに繋がるグリップ外側壁部とからなる上グリップが設けられているとともに、胴部横断面方向において前記上グリップとは反対側であって、容器高さ方向において上グリップより下方で底部側に寄った位置に、胴部の対向側壁それぞれを凹陥した指掛け凹部とこの指掛け凹部それぞれに繋がるグリップ外側壁部とからなる下グリップが設けられていて、
前記上グリップの下部に沿う位置とするとともに前記下グリップの上部に沿う位置にして胴部回りに亘って連続する環状の胴部保形部が設けられていることを特徴とする合成樹脂製液体容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明によれば、容器高さ方向における上記上グリップの下端の高さ位置より下方に、上記下グリップの上端が位置していて、上グリップと下グリップとが容器高さ方向で離間して配置されているものとすることが良好である。
また、本発明によれば、上記上グリップと下グリップとはそれぞれ胴部横断面方向の断面形状が胴部側方に向けて凸となる略コ字状に形成され、下グリップの横断面での凸となる方向は上グリップの横断面での凸となる方向とは反対方向であり、横断面方向での位置において上クリップの掴み部分と下クリップの掴み部分とが離間した配置とされていることが良好である。
本発明によれば、親指と他の四本の指とで挟むように掴み持つようにする上グリップが胴部の口部側に設けられているとともに、胴部の底部側にも上グリップに対して容器中心線を間にして反対側に下グリップを設けているので、内容物が充填されて重くなっている容器における胴部の上下位置の二か所をそれぞれ異なる方向から掴み持つことができ、内容物の注出に際して下げる口部に近い位置で上グリップを一方の片手で掴み持ちして下支えするとともに、容器の傾斜で上方に向く下グリップを他方の手で掴み持つことでより容器の底部側を支えることができ、重い容器であっても安定させながら取り扱えるようになる。
また、図1、図2、図3に示すように上グリップの下部に沿う位置とするとともに前記下グリップの上部に沿う位置にして胴部回りに亘って連続する環状の胴部保形部が設けられているので、胴部の断面形状の変化が大きくなる上グリップと下グリップの境でも内容物充填の際に応力が集中し難くなり、いびつな胴膨れを生じさせることがない。
そして、本発明において、上グリップと下グリップとの位置が容器高さ方向で離れているものとなり、上下のグリップを掴み持つ手の位置も離れることとなるため、容器から内容物を注出させる際に容器内で内容物が口部側に急に移動しかけても容器の支えが適正に行なえるようになる。
また、本発明において、上グリップと下グリップとがそれぞれ胴部側方に向けて凸となる横断面形状が略コ字状に形成されて、それらの上下グリップの凸となる方向が互いに反対の方向とし、上下グリップの掴み部分を離すことで、容器を傾斜させた際に内容物の揺れが生じても容器の揺れを抑え込み易くなり、注出を安定して行なえるという効果がある。
本発明に係る液体容器の一例を上下グリップの凸となる方向と直交する方向から見た状態で示す説明図である。 同じく一例における上グリップをグリップ外側壁側から見た状態で示す説明図である。 一例における下グリップをグリップ外側壁側から見た状態で示す説明図である。 一例を容器上方から見た状態で示す説明図である。 一例を容器下方から見た状態で示す説明図である。 一例を斜視状態で示す説明図である。 一例における上グリップの胴横断面方向での形状を図1A−A線に沿った断面で示す説明図である。 同じく一例における上グリップの胴横断面方向での形状を図1B−B線に沿った断面で示す説明図である。 下グリップの胴横断面方向での形状を図1C−C線に沿った断面で示す説明図である。 胴部の底部側での胴横断面方向の形状を図1D−D線に沿った断面で示す説明図である。 胴部の胴部保形部を図1E−E線に沿った断面で示す説明図である。 一例の注出状態を示すもので、(a)は傾斜した状態を示す説明図、(b)は上グリップ位置での胴部内状態を示す説明図、(c)は下グリップ位置での胴部内状態を示す説明図である。 同じく一例の注出状態を示すもので、(a)は傾斜した状態を示す説明図、(b)は上グリップ位置での胴部内状態を示す説明図、(c)は下グリップ位置での胴部内状態を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図13に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は本発明に係る合成樹脂製の液体容器で、透明樹脂、例えばPET樹脂から成形された容器である。そして、この液体容器1は図1から図3に示すように、上部に図示しないキャップを嵌め付ける口部2を有し、その口部2に繋がる肩部3を経て胴部4と底部5とが一体的に形成されている。
この液体容器1は胴部4に上グリップ6と下グリップ7との二つのグリップを設けている。前記上グリップ6は胴部4の口部2側に位置していて、胴部4の上部周囲に亘る上胴部保形部8の直下に連続している。そして、この上グリップ6は胴部4の側方から片手で掴み持つことができる形状とされていて、図7と図8とに示すように胴部4の対向周壁を互いに近づくように凹陥した一対の指掛け凹部6aとこの一対の指掛け凹部6aの外側部分を繋ぐグリップ外側壁部6bとからなり、横断面形状が胴部側方に向けて凸となる略コ字状に形成されている。
上述のように上グリップ6は、胴部4の対向側壁を互いに近づくように対向側壁を凹陥した一対の指掛け凹部6aとその一対の指掛け凹部6aの外側部分の間にあって一対の指掛け凹部6aを繋ぐグリップ外側壁部6bとから横断面の形状を略コ字状となっている。そして、一方の指掛け凹部6aに片手の親指を合わせるとともに、他方の指掛け凹部6aに残りの四本の指を合わせ、さらに前記グリップ外側壁部6bに掌を合わせるようにすることで、この上グリップ6を胴部側方からわし掴みするように掴み持つことができるように設けられている。
また、上記下グリップ7は、この下グリップ7の上端の高さ位置7cが上記上グリップ6の下端の高さ位置6cより下方となるようにして胴部4の底部5側に設けられており、横断面形状が上グリップ6の横断面形状の凸となる方向とは逆方向に凸となる形状としている。図9はこの下グリップ7の横断面形状を示していて、胴部4の対向側壁それぞれが互いに近づくように凹陥した一対に指掛け凹部7aとこの指掛け凹部7aの外側部分の間にあって指掛け凹部7aを繋ぐグリップ外側壁部7bとからなり、前述したように横断面形状が上グリップ6での凸となる方向とは反対となるものである。
この下グリップ7でも上グリップ6と同様に胴部側方(上グリップの場合とは逆方向)からわし掴みすることができるもので、掴み持とうとする手の親指を一方の指掛け凹部7aに合わせるとともに、他の四本の指を他方の指掛け凹部7aに合わせ、さらに下グリップ7をわし掴み使用とする手の平をグリップ外側壁部7bに合わせることで、この下グリップ7を掴み持つことができるように設けられている。
下グリップ7は図示されているように胴部4における底部5側に寄った位置にあり、胴部4の下部周りにある下胴部保形部8に連続している。さらに上述したように上グリップ6の下端の高さ位置6cと下グリップ8の上端の高さ位置7cとは離間しており、この間の高さ位置となる部分を胴部4の中段における胴部保形部10としている。
図1、図2、図3に示すように上記中段の胴部保形部10は、上記上グリップ6の下部に沿う位置とするとともに上記下グリップ8の上部に沿う位置にして胴部回りに亘って連続して設けられており、また図11に示すようにこの中段の胴部保形部10は、胴横断面形状が環状となるように設けられている。このように上グリップ6がある胴部4の高さ領域11から、この上グリップ6とは反対側であって上グリップ6の高さ位置より下方となる位置でその上グリップ6の横断面形状が凸となる方向とは逆方向に横断面形状が凸となっている下グリップ7がある胴部4の高さ領域12において、胴部4の横断面形状の変化が大きく変わっているが、両者の領域11、12の間に前記環状の胴部保形部10が位置しているため、内容物が充填されても、相互に横断面形状が異なる前記領域11と領域12との間で応力が局所に集中せずにその胴部保形部10周りに分散されて、いびつな胴膨れが生じる変形を確実に防止するように設けられている。
上記上グリップ6は肩部3の下の環状とされた上胴部保形部8と上記胴部保形部10との間に位置して容器高さ方向でこの両保形部8、10とに連続していることから、上グリップ6を強く掴み持つことがあってもこの上グリップ6自体の変形が極めて生じ難くなり、また、内容物側からの圧力、即ち内圧による一対の指掛け凹部6aの対向面間が開くような変形も防止している。
同様に下グリップ7は円形の底部4の上の環状とされた下胴部保形部9と胴部保形部10との間に位置して容器高さ方向でこの両保形部9、10とに連続していることから、下グリップ7を強く掴み持つことがあっても下グリップ7自体の変形が極めて生じ難く、また、内容物側からの圧力、即ち内圧による一対の指掛け凹部7aの対向面間が開くような変形も防止される。
さらに、上記上グリップ6と下グリップ7とは、上述したようにそれぞれ横断面形状が胴部側方に向けて凸となる略コ字状に形成され、下グリップ7の横断面での凸となる方向は上グリップ6の横断面での凸となる方向とは反対方向である。加えて、上グリップ6と下グリップ7とは、これらグリップ6,7の凸となる方向に沿った方向、即ち、胴部4の横断面方向での位置において上クリップ6の掴み部分6dと下クリップ7の掴み部分7dとが重なり合う配置とせずに離間した配置とされ、この両掴み部分6d、7dの非重合状態で、上クリップ6と下グリップ7との対向方向に沿ってこの上グリップ6と下グリップ7とが凸となる配置とされている。
このように容器高さ方向での位置において上下に離れた二位置であって、かつ胴部断面方向での位置において、それぞれの掴み部分6d、7dをグリップ対向方向に沿った方向に離間した二位置とした上グリップ6と下グリップ7とを掴み持って液体容器1を取り扱うことができ、内容物が充填されたこの液体容器1を注出のために傾斜させるなどした際にその内容物が容器内で大きく移動することがあっても容器の姿勢の揺れなどを抑え込み易くなり、この液体容器1からの注出操作を安定して行なえるようになる。
そして、本液体容器1から注出するに際し、上グリップ6を下向きにして傾斜させる操作を行なう場合、図12に示すように前記上グリップ6を掴み持つこととなり、このように上グリップ6を掴み持ちながら下支えするため、口部側の姿勢や回転をコントロールし易くなる。また、収容物が流動する場合でも上グリップ6で下支えするために容器の振れなどを抑え込み易くなる。また、同様に上下グリップ6、7それぞれを横方向に向けて注出させる操作を行なう際、図13に示すようにグリップ6、7を横方向から掴み持つため、この場合も容器を二位置にて確実に保持できて注出に適切な姿勢を保つことが容易となる。なお、図12、図13において符号aは収容物の液面を示している。
1…液体容器
2…口部
3…肩部
4…胴部
5…底部
6…上グリップ
6a…指掛け凹部
6b…グリップ外側壁部
6c…上グリップの下端の高さ位置
6d…掴み部分
7…下グリップ
7a…指掛け凹部
7b…グリップ外側壁部
7c…下グリップの上端の高さ位置
7d…掴み部分
8…上胴部保形部
9…下胴部保形部
10…胴部保形部
11…上グリップがある胴4の高さ領域
12…下グリップがある胴部の高さ領域
a…液面

Claims (3)

  1. 上部に口部を有し、該口部に繋がる肩部を経て胴部と底部とが一体的に形成されている合成樹脂製の液体容器において、前記胴部における口部側に、胴部の対向側壁それぞれを凹陥した指掛け凹部とこの指掛け凹部それぞれに繋がるグリップ外側壁部とからなる上グリップが設けられているとともに、胴部横断面方向において前記上グリップとは反対側であって、容器高さ方向において上グリップより下方で底部側に寄った位置に、胴部の対向側壁それぞれを凹陥した指掛け凹部とこの指掛け凹部それぞれに繋がるグリップ外側壁部とからなる下グリップが設けられていて、
    前記上グリップの下部に沿う位置とするとともに前記下グリップの上部に沿う位置にして胴部回りに亘って連続する環状の胴部保形部が設けられていることを特徴とする合成樹脂製液体容器。
  2. 容器高さ方向における上記上グリップの下端の高さ位置より下方に、上記下グリップの上端が位置していて、上グリップと下グリップとが容器高さ方向で離間して配置されている請求項1に記載の合成樹脂製液体容器。
  3. 上記上グリップと下グリップとはそれぞれ胴部横断面方向の断面形状が胴部側方に向けて凸となる略コ字状に形成され、下グリップの横断面での凸となる方向は上グリップの横断面での凸となる方向とは反対方向であり、横断面方向での位置において上クリップの掴み部分と下クリップの掴み部分とが離間した配置とされている請求項1または2に記載の合成樹脂製液体容器。
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