JP3229669U - ペットボトル容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップを安定して保持することができるペットボトル容器を提供する。【解決手段】ペットボトル本体2と、ペットボトル本体2の口部4に着脱されることにより口部4を開閉可能な有底円筒状のキャップ3と、を備え、ペットボトル本体2に設けられた凹部8に口部4から取外したキャップ3を着脱可能に保持することが可能なペットボトル容器1であって、凹部8は、キャップ3の直径よりも大きな寸法で延びる長穴であり、最深部から長手方向端部に向けて漸次浅くなっている底壁部と、底壁部の両側の長辺からペットボトル本体2の外面61まで延びる一対の側壁部と、により構成されており、キャップ3は凹部8の最深部で一対の側壁部により径方向または高さ方向に挟まれて保持される。【選択図】図1

Description

本考案は、キャップを着脱可能に保持可能な機能を有するペットボトル容器に関する。
飲料水や液体調味料等の液体を運搬や保存するためにペットボトル容器が広く利用されている。このようなペットボトル容器は、有底筒状のペットボトル本体内に液体を収容できるようになっているとともに、ペットボトル本体の上部に設けられた口部に有底円筒状のキャップが着脱可能となっている。キャップを口部に装着し閉塞することで液体の漏れや外気との接触による液体の劣化等を防止できるため、液体の運搬や保存に好適であるが、ペットボトル本体から取外したキャップを紛失してしまうこと、床や地面等に落下させて汚してしまうこと等が度々あった。
そこで、特許文献1のようなペットボトル容器が開発されている。特許文献1のペットボトル容器は、ペットボトル本体の胴部と口部とを繋ぐ上方に行くにつれて縮径される肩部にキャップを収納するための凹部が形成されている。この凹部は上方に開口する円弧状を成しており、キャップの縁部の一部を係合させることにより、ペットボトル本体にキャップを保持することができるようになっている。
実用新案登録第3155930号公報(第2頁、第3図)
特許文献1のペットボトル容器にあっては、凹部によりキャップの縁部の一部を係合させる構造であるため、凹部の上方からキャップを簡便に着脱させることができるようになっているが、振動や不測の外力などによりキャップが凹部から外れやすいという問題があった。
本考案は、このような問題点に着目してなされたもので、キャップを安定して保持することができるペットボトル容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本考案のペットボトル容器は、
ペットボトル本体と、前記ペットボトル本体の口部に着脱されることにより該口部を開閉可能な有底円筒状のキャップと、を備え、前記ペットボトル本体に設けられた凹部に前記口部から取外した前記キャップを着脱可能に保持することが可能なペットボトル容器であって、
前記凹部は、前記キャップの直径よりも大きな寸法で延びる長穴であり、最深部から長手方向端部に向けて漸次浅くなっている底壁部と、前記底壁部の両側の長辺から前記ペットボトル本体の外面まで延びる一対の側壁部と、により構成されており、
前記キャップは前記凹部の最深部で前記一対の側壁部により径方向または高さ方向に挟まれて保持されることを特徴としている。
この特徴によれば、キャップを凹部の最深部に収めた状態で一対の側壁部により径方向または高さ方向に挟んで保持することから、キャップを安定して保持することができる。また、キャップを凹部の長手方向端部に向けてスライドさせることにより、底壁部の漸次浅くなっている部分によりキャップを凹部の外側に漸次露出させることができるので、キャップを凹部から取外しやすい。
前記凹部は、長手方向中央部に前記最深部が形成されており、前記底壁部は、前記最深部から長手方向両端に向けて漸次浅くなっていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部の最深部においてキャップが保持された状態にあっては、凹部の長手方向の両端にスペースが形成され、かつ凹部の長手方向の両端が開放されるため、該両側のスペースに指を入れてキャップを摘まんでスライドさせること、または凹部の長手方向一方のスペースに指を入れ、他方のスペースに向けてキャップを押し出すようにスライドさせることができるので、凹部からキャップを取外しやすい。
前記底壁部は、深さ方向に前記キャップよりも曲率半径の大きな円弧状をなすことを特徴としている。
この特徴によれば、円弧状の底壁部に沿ってキャップを円滑にスライドさせることができる。また、底壁部がペットボトル容器に収容される内容物の圧力の影響を受けにくい。
前記キャップは、その外周面が前記底壁部と対向した状態で前記凹部に保持されることを特徴としている。
この特徴によれば、キャップの外周面を底壁部に対し転動させながらスライドさせることができるため、凹部へのキャップの着脱が簡便である。
前記凹部は縦向きに形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部に対して縦方向にキャップをスライドさせることができるため、凹部へのキャップの着脱が簡便である。
前記一対の側壁部は、前記凹部の最深部においてその離間幅が幅狭になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部の最深部では、一対の側壁部が幅狭になっている部分でキャップを確実に保持することができるとともに、凹部の長手方向両端では、一対の側壁部によるキャップの保持力が幅狭になっている部分よりも弱いので凹部に対するキャップの出し入れを簡便に行うことができる。
前記一対の側壁部は、前記凹部の最深部から長手方向端部に向けて湾曲していることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部の長手方向の端部から長手方向最深部の幅狭になっている部分に向けて円滑にキャップをスライドさせることができる。
前記キャップは、該キャップの直径または該キャップの高さの半分以上が前記凹部内に配置された状態で保持されることを特徴としている。
この特徴によれば、キャップを確実に保持することができる。
本考案に係る実施例1のペットボトル容器を示す正面図である。 実施例1のペットボトル容器の凹部を示す正面図である。 凹部を示す斜視図である。 (a)はキャップの装着途中または取外し途中の凹部を示す側面図であり、(b)はキャップを保持している凹部を示す側面図である。 凹部の変形例を示す正面図である。 本考案に係る実施例2のペットボトル容器を示す正面図である。 実施例2の凹部を示す斜視図である。 (a)は実施例2のキャップの装着途中または取外し途中の凹部を示す側面図であり、(b)は実施例2のキャップを保持している凹部を示す側面図である。
本考案に係るペットボトル容器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るペットボトル容器につき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1に示されるように凹部のある側面(紙面手前)を正面とし、正面から見た上下左右前後方向を基準として説明する。
本実施例のペットボトル容器1は、図1に示されるように、口部4から取外したキャップ3を、ペットボトル本体2の凹部8に嵌め込んで保持させることで、両手がペットボトル本体2やキャップ3で塞がること、キャップ3が落下することを防止して使用することが可能となっている。
図1に示されるように、ペットボトル容器1は、有底円筒状のペットボトル本体2と、有底円筒状のキャップ3と、により主に構成されている。ペットボトル本体2は、例えばポリエチレンテレフタレートを主材料とした透明な樹脂材料をブロー成形することにより形成され、キャップ3は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等を主材料とした樹脂材料から生成されている。尚、ペットボトル容器1は有底円筒状に限らず例えば有底四角筒状や有底六角筒状のように断面視多角形状の有底筒状であってもよく、適宜変更してもよい。
ペットボトル本体2は、上方から順に、利用者に飲み口として使用される口部4と、口部4に内容物を案内するための肩部5と、利用者に把持される胴部6と、立設された状態において脚部として機能する底部7と、を備え、胴部6には凹部8が形成されている。
口部4は、円筒状に形成されており、キャップ3が口部4に着脱されることにより開閉可能となっている。肩部5は、口部4の下端に連続し、下方に行くにつれて拡径する円筒状に形成されている。胴部6は、肩部5の下端に連続する口部4よりも大径な円筒状に形成されている。底部7は、胴部6の下端に略直交して内径側に延設され、その径方向中央部が軸方向上方に凹む下向き皿状に形成されている。
図1〜図4に示されるように、凹部8は、胴部6の上端部に一箇所形成されており、上下方向中央に最深部81を有し、キャップ3の直径Rよりも大きな寸法L1で上下方向に延びる長穴であり(L1>R、図1参照)、胴部6の外面61に連続する底壁部82(図4参照)と、底壁部82の左右両端に略直交して前方に延び、外面61に略直交する一対の側壁部83(図3参照)と、から構成されている。
図2に示されるように、側壁部83は、凹部8の上下方向両端から同中央に向けて緩やかに湾曲して対向配置されている他方側の側壁部83側に突出しているため、一対の側壁部83の離間寸法、すなわち離間幅は、最深部81における離間幅W1が最も幅狭となっており、凹部8の上下端に向かって漸次幅広となり、同上下端における一対の側壁部83の離間幅W2が最も幅広となっている(W1<W2)。また、図1,図2を参照して、最深部81の離間幅W1は、口部4への装着時におけるキャップ3の上下方向の寸法である高さ寸法Hよりも僅かに短寸となっており(W1<H)、凹部8の上下端における一対の側壁部83の離間幅W2は、キャップ3の高さ寸法Hよりも長寸となっている(W2>H)。
図1,図4(b)に示されるように、底壁部82は、上下方向の寸法L1がキャップ3の直径Rよりも長寸であり(L1>R、図1参照)、胴部6の外面61に連続する上下方向端から同中央に向けて前後方向後方側、すなわち深さ方向に湾曲して突出しており、その曲率半径がキャップ3よりも大きい円弧状となっている(図4(b)参照)。
これにより、凹部8は、深さ方向の寸法が上下方向端から同中央に向けて漸次深くなっており、最も長寸である同中央、すなわち最深部81の深さ方向の寸法D1は、キャップ3の直径Rの略半分(D1≒R/2)となっている。
キャップ3は、軸方向に延びる円筒状の周壁31と、周壁31の上端(口部4に装着時)に略直交して内径側に延びる平板状の底壁32と、を備え、有底円筒状に形成されている。
次いで、キャップ3の凹部8への着脱方法について説明する。図4(a)を参照して、キャップ3を凹部8に装着するにあたって、まず口部4から取外したキャップ3を、一対の側壁部83の間に挿嵌可能に略90度回転させて凹部8の底壁部82における上端部または下端部に周壁31を当接させ(図4(a)では上端部に当接)、凹部8の上下方向中央に向かって、底壁部82にキャップ3を転動させながらスライドさせる(図4(b)参照)。
キャップ3が底壁部82上を転動されるときには、キャップ3の周壁31の開口側端部、底壁32の端面が一対の側壁部83に当接することでその移動が案内される。また、一対の側壁部83の離間幅は、上下方向上下端から同中央に向けて漸次幅狭となるため、最も幅狭となる最深部81においてキャップ3が一対の側壁部83によって最も強く挟持される。
加えて、最深部81に位置する一対の側壁部83にキャップ3の周壁31の開口側端部、底壁32の端面が挟圧される接触領域が広くなっている。このように、キャップ3を凹部8の最深部81に収めた状態で一対の側壁部83により高さ方向に挟んで保持することから、キャップ3を安定して保持することができる。
また、最深部81の深さ方向の寸法は、キャップ3を保持する観点において、キャップ3の高さ寸法Hの略半分以上であることが望ましいが、同深さ方向の寸法が深すぎると、中身の流動性に大きく影響を与えてしまうため、本実施例のように高さ寸法Hの略半分であることがベストである。
また、一対の側壁部83は凹部8の上下方向両端から上下方向中央に向けて湾曲しており、一対の側壁部83によってキャップ3の転動が案内されることから、凹部8の上下方向両端から上下方向中央の幅狭になっている部分に向けて円滑にキャップ3をスライドさせることができる。
また、底壁部82は、深さ方向にキャップ3よりも曲率半径の大きな円弧状であるため、円弧状の底壁部82に沿ってキャップ3を円滑にスライドさせることができる。また、底壁部82がペットボトル容器1に収容される内容物の圧力の影響を受けにくい。
また、凹部8は、最深部81の深さ方向の寸法D1がキャップ3の直径Rの略半分であり、底壁部82の曲率半径がキャップ3よりも大きいことから、最深部81に位置する底壁部82にキャップ3の外周面31a(図4(b)参照)を当接させて保持させた状態において、キャップ3の直径Rの略半分が凹部8内に配置されるため、キャップ3を確実に保持することができる。尚、最深部81の深さ方向の寸法D1がキャップ3の直径Rの半分以上であれば、キャップ3の直径Rの半分以上が凹部8内に配置されて凹部8に保持された状態において、キャップの周壁31は底壁部82から離間していてもよい。
尚、キャップ3の凹部8への装着方法については、上述した方法は一例であるため、凹部8の深さ方向に向かってキャップ3を押し込むことで装着してもよく、適宜変更されてもよい。
一方、凹部8によって保持されたキャップ3は、凹部8へ装着するときと逆の手順、すなわちキャップ3の外周面31aを底壁部82に沿って上方または下方にスライドさせることで取り出すことができる。
また、キャップ3を凹部8の上下方向端部に向けてスライドさせることにより、底壁部82の漸次浅くなっている部分によりキャップ3を凹部8の外側に漸次露出させることができるので、キャップ3を凹部8から取外しやすい(図4(a)参照)。
また、凹部8は、キャップ3の直径Rよりも上下方向の寸法L1が長寸であり、最深部81から上下方向両端に向けて漸次浅くなっていることから、凹部8の最深部81においてキャップ3が保持された状態にあっては、凹部8の上下方向両端にスペースが形成され、かつ凹部8の上下方向両端が開放されるため、該両側のスペースに指を入れてキャップ3を摘まんで底壁部82に沿ってスライドさせること、または凹部8の上下方向一方のスペースに指を入れ、他方のスペースに向けてキャップ3を底壁部82に沿って転動させながら押し出すようにスライドさせることができるので、凹部8からキャップ3を取外しやすい(図1,図4(b)参照)。
以上説明したように、凹部8は、キャップ3の周壁31の外周面31a(図4参照)が底壁部82に対向された状態で保持することから、外周面31aを底壁部82に対し転動させながらスライドさせることができるため、凹部8へのキャップ3の着脱が簡便である。
また、凹部8は、縦向きに形成されていることから、凹部8に対して縦方向にキャップ3をスライドさせることができるため、凹部8へのキャップ3の着脱が簡便である。
また、凹部8の最深部81では、一対の側壁部83が幅狭になっている部分でキャップ3を確実に保持することができるとともに、凹部8の上下方向両端では、その離間幅W2が最大かつ最深部81の離間幅W1よりも長寸であるため、一対の側壁部83によるキャップ3の保持力が作用せず、言い換えれば幅狭になっている最深部81よりも弱いので、凹部8に対するキャップの出し入れを簡便に行うことができる。
また、凹部8は、商品説明などのラベルを巻きやすい胴部6に形成されているため、店頭、自販機等において販売される前の状態では、被覆されているラベルによって汚れ難くすることができる。
尚、凹部8の一対の側壁部83は、その離間幅が深さ方向に向けて漸次幅狭になっていてもよい。この場合、キャップ3を凹部8の深さ方向に押し込んで装着しやすい。
次に、実施例1の変形例について説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一のものについては、同一符号を付して重複する説明を省略する。図5に示されるように、凹部108の側壁部183が上下方向中央部において、対向配置されている側壁部183側に突出するリブが形成されており、上下方向中央における一対の側壁部183の離間幅W3が短寸となっている。このように、一対の側壁部の離間幅が幅狭になっている構成であれば、側壁部の形状は適宜変更されてもよい。
次に、実施例2に係るペットボトル容器につき、図6〜図8を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図6に示されるように、ペットボトル本体202の胴部206には、実施例1の凹部8よりも左右方向に長寸な凹部208が形成されている。
凹部208は、その上下方向中央部において一対の側壁部283の離間幅W4が幅狭になっており、キャップ3の直径Rよりも僅かに短寸である(W4<R、図6,図7参照)。そのため、キャップ3の底壁32を前方に向けた状態でキャップ3を凹部208の上下端部の一方から深さ方向に押し込みながら最深部281に向けてスライドさせることで、キャップ3の底壁32は外面261と略平行となり凹部208に保持された状態となる。
より詳しくは、図8(a)に示されるように、キャップ3を凹部208の上端部から底壁部282に沿ってスライドさせるにあたって、キャップ3の中心軸N1と、凹部208の最深部281の深さ方向、すなわち最深部281の径方向を示す仮想線N2とが交差している状態から図8(b)に示されるように、キャップ3が傾いてキャップ3の中心軸N1と仮想線N2とが略同一直線状に一致する状態となる。この状態では、最深部281に位置する一対の側壁部283にキャップ3の周壁31が挟圧される接触領域が広いことから、キャップを安定して保持することができる。すなわち、キャップ3の装着が容易である。
加えて、キャップ3を口部4に保持させている状態では、口部4の外周面や内容物に触れやすいキャップ3の内周面が凹部208の外側に露出しないため、同内周面が汚れることを防ぎやすい。尚、キャップ3の底壁32を後方に向けた状態でキャップ3を凹部208に保持させてもよい。
また、凹部208は、上下方向の寸法L2がキャップ3の直径Rよりも長寸であることから(L2>R)、凹部208にキャップ3が保持された状態において、凹部208の上下方向両端にスペースが形成されるため、凹部208からキャップ3を取外しやすい。
また、凹部208によって保持されたキャップ3は、上方または下方にスライドさせると、底壁部282に沿って一対の側壁部283に案内されながらスライドするため、取外しやすくなっている。
図8(b)に示されるように、凹部208は、最深部281における深さ方向の寸法D2がキャップ3の高さ寸法Hよりも長寸であり、凹部208の深さ方向の寸法は最深部281から上下両端に向けて漸次短寸となっている。より詳しくは、キャップ3が凹部208に保持された状態でのキャップ3の直径R内の範囲における凹部208の深さ方向の寸法は、少なくともキャップ3が底壁部282と当接する位置の深さ方向の寸法D3以上となり、該深さ方向の寸法D3はキャップ3の高さ寸法Hの略3分の2となっている(D3≒2H/3)。これにより、キャップ3を底壁部282に当接させて保持させた状態において、その高さ寸法Hの半分以上が凹部208内に埋入されて保持されるため、キャップ3を確実に保持することができる。
また、凹部208に保持されているキャップ3を底壁部282に沿ってスライドさせるだけで、キャップ3の中心軸N1と仮想線N2とが略同一直線状に一致する状態から交差する状態へと移行する。これによれば、キャップ3を傾斜させながら凹部208の外側に漸次露出させることができるので、キャップ3の取外しが容易である。また、この状態では、最深部281に位置する一対の側壁部283にキャップ3の周壁31が挟圧される接触領域が狭く、キャップ3を凹部208から取外しやすい状態となっている。すなわち、キャップ3の取外しが容易である。
以上、本考案の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本考案に含まれる。
例えば、前記実施例において、凹部は、胴部に形成されると説明したが、これに限らず例えば肩部に形成されていてもよい。
また、凹部は、縦向きに形成されていると説明したが、これに限らず、例えば横向き
に形成されていてもよい。
また、凹部は、ペットボトル本体に1箇所形成されていると説明したが、これに限らず2箇所以上形成されていてもよい。
また、凹部は、最深部の深さ方向の寸法がキャップの高さ寸法Hまたは直径Rの半分以上であるとして説明したが、これに限らず半分未満であってもよい。
また、底壁部は側面視円弧状であると説明したが、これに限らず直線状のテーパ部が交差する側面視横向きV字状であってもよく、また一方のテーパ部と胴部の外面と略平行の平行端部から構成されていてもよい。
1 ペットボトル容器
2 ペットボトル本体
3 キャップ
4 口部
6 胴部
8 凹部
31a 外周面
61 外面
81 最深部
82 底壁部
83 側壁部
108 凹部
183 側壁部
202 ペットボトル本体
206 胴部
208 凹部
281 最深部
282 底壁部
283 側壁部
D1〜D3 凹部の深さ方向の寸法
H キャップの高さ寸法
L1,L2 凹部の上下寸法
N1 キャップの中心軸
N2 最深部の径方向を示す仮想線
R キャップの直径
W1〜W4 一対の側壁部の離間幅

Claims (8)

  1. ペットボトル本体と、前記ペットボトル本体の口部に着脱されることにより該口部を開閉可能な有底円筒状のキャップと、を備え、前記ペットボトル本体に設けられた凹部に前記口部から取外した前記キャップを着脱可能に保持することが可能なペットボトル容器であって、
    前記凹部は、前記キャップの直径よりも大きな寸法で延びる長穴であり、最深部から長手方向端部に向けて漸次浅くなっている底壁部と、前記底壁部の両側の長辺から前記ペットボトル本体の外面まで延びる一対の側壁部と、により構成されており、
    前記キャップは前記凹部の最深部で前記一対の側壁部により径方向または高さ方向に挟まれて保持されることを特徴とするペットボトル容器。
  2. 前記凹部は、長手方向中央部に前記最深部が形成されており、前記底壁部は、前記最深部から長手方向両端に向けて漸次浅くなっていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル容器。
  3. 前記底壁部は、深さ方向に前記キャップよりも曲率半径の大きな円弧状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載のペットボトル容器。
  4. 前記キャップは、その外周面が前記底壁部と対向した状態で前記凹部に保持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のペットボトル容器。
  5. 前記凹部は縦向きに形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のペットボトル容器。
  6. 前記一対の側壁部は、前記凹部の最深部においてその離間幅が幅狭になっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のペットボトル容器。
  7. 前記一対の側壁部は、前記凹部の最深部から長手方向端部に向けて湾曲していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のペットボトル容器。
  8. 前記キャップは、該キャップの直径または該キャップの高さの半分以上が前記凹部内に配置された状態で保持されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のペットボトル容器。

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