以下に添付図面を参照して、この発明に係る記録媒体精算システム及び記録媒体精算装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例1および2では、本発明を記録媒体としてのカードを精算するカード精算システムに適用した場合を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、ICコインなどのカード以外の記録媒体を精算する場合にも同様に適用することができる。
さらに、以下に示す実施例1および2では、本発明をパチンコ遊技を提供する遊技場にて使用されるカードの精算に適用した場合を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロット遊技を提供する遊技場にて使用されるカードの精算にも同様に適用することができる。
本実施例1では、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理して、この消費税預かりの有無に係る情報に基づいて消費税徴収額または消費税返却額をカードごとに算定し、この消費税徴収額または消費税返却額を考慮してカードの精算をおこなう場合について説明する。
(1)本実施例1で用いる用語の説明
まず、本実施例1で用いる主な用語の意味について定義して説明する。本実施例1で用いる「カード」とは、カード以外の場所に記録した価値データを検索するための識別データを記録した記録媒体を意味する。すなわち、カードには一般的に、金額または金額に相当する価値を示す価値データそのものを記録するものと、カード以外の場所に記録した価値データを検索するための識別データを記録するものとがあるが、本実施例1で用いる「カード」は後者のカードに該当する。
この点について説明すると、前者のカードは、金額または金額に相当する度数などを価値データとしてカードに記録し、このカードを使用する度に価値データの残りの額または残り度数を書き換えるよう構成されるものであり、例えばテレホンカードなどが挙げられる。しかしながら、かかるカードをパチンコ遊技などに用いることとしたのでは、カードに記録した磁気データを改ざんするなどの不正行為が多発するおそれがある。
このため、本実施例1では、カードとは別の場所に登録(記録)あるいは蓄積されている価値データなどを探索する際の探索キーとして用いられる識別データ(例えば、口座番号、顧客番号、ID)を記録したカードを採用している。なお、特許請求の範囲に記載の「記録媒体」、「識別情報」および「有価価値」は、上記した「カード」、「識別データ」および「価値データ」にそれぞれ対応する。
また、本実施例1で用いる「度数」とは、遊技媒体の貸出における処理単位を意味し、遊技媒体の個数および金額と一定のレートで対応づけられている。例えば、本実施例1では、1度数が100円に対応し、100円で25個のパチンコ玉が貸し出され、1度数で100円が精算されるものとしている。なお、特許請求の範囲に記載の「有価価値の残度数に相当する金額の貨幣」とは、例えば、1度数の有価価値に相当する100円の貨幣を意味する。
(2)遊技システムの全体構成
次に、本実施例1に係る遊技システムの全体構成について説明する。図1は、本実施例1に係る遊技システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、この遊技システムは、「島」と呼ばれるグループごとに配設された複数の遊技機10と、各遊技機10に対応付けて配設された複数のカード処理ユニット30と、「島」ごとに配設された複数の島コントローラ50と、遊技場の入り口付近などに配設されたカード発行機60と、カード更新機70と、カード精算機100と、遊技場の従業員室などに配設されたターミナルコントローラ120とから構成される。なお、特許請求の範囲に記載の「管理装置」および「記録媒体精算装置」は、「ターミナルコントローラ」および「カード精算機」にそれぞれ対応する。
このうち、カード発行機60は、貨幣、デビットカードまたは会員カードを受け入れて、プリペイドカード、会員カード、再プレイカードまたはサービスカードなど、価値データに対応付けられた識別データが記録された各種カードを発行するものであり、カード更新機70は、期限切れのカードを受け入れたり、破損したカードのデータ入力に基づいて、残度数分の更新カードを再発行するものである。
このカード発行機60は、投入された貨幣の金額そのものに相当する価値データに対応付けたカードを発行して遊技者から消費税を預からないようにするか、または、投入された貨幣の金額から消費税を差し引いた額に相当する価値データに対応付けたカードを発行することにより遊技者から消費税を預かるようにするかを選択して設定することができる。
なお、本実施例1では、遊技場内に複数あるカード発行機60について、遊技者から消費税を預かるように設定されたものと消費税を預からないように設定されたものとが混在しているものとする。
遊技機10は、遊技者にパチンコ遊技を提供するパチンコ遊技機であり、カード処理ユニット30は、カード発行機60やカード更新機70により発行された各種カード、さらには貨幣を受け入れて、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技機10に対して投出するパチンコ玉貸出機である。また、島の端部には、図示しない島端金庫が設置されており、カード処理ユニット30に受け入れられた貨幣は、遊技者の目に触れないように、遊技機10などの背面側に設置された図示しない搬送機構によって回収されて、この島端金庫へと収容される。
このカード処理ユニット30は、追加投入された貨幣の金額そのものに相当する価値データを付与して遊技者から消費税を預からないようにするか、または、追加投入された貨幣の金額から消費税を差し引いた額に相当する価値データを付与することにより遊技者から消費税を預かるようにするか、さらには、既に投入されているカードが消費税を預かっていない場合には追加投入に際しても消費税を預からないようにする一方、既に投入されているカードが消費税を預かっている場合には追加投入に際しても消費税を預かるようにするかを選択して設定することができる。
なお、本実施例1では、遊技場内に複数あるカード処理ユニット30の全てについて、既に投入されているカードが消費税を預かっていない場合には追加投入に際しても消費税を預からないようにする一方、既に投入されているカードが消費税を預かっている場合には追加投入に際しても消費税を預かるように設定されているものとする。
カード精算機100は、プリペイドカード、会員カード、再プレイカード、サービスカードまたは更新カードなどの各種カードを受け入れて、受け入れたカードの識別データに対応付けられた価値データに基づいてカードを貨幣に精算するものである。
ターミナルコントローラ120は、遊技システムを構成する各機器の制御をおこなうものであり、各カードの識別データごとに価値データを管理するカード管理テーブルを有する。また、島コントローラ50は、カード処理ユニット30、カード発行機60、カード更新機70およびカード精算機100などの各機器とターミナルコントローラ120との間における通信を制御するものである。
次に、上記のように構成される遊技システムによる処理の概要について説明する。まず、遊技の開始に際して、遊技者は、貨幣、デビットカードまたは会員カードをカード発行機60に投入して、所定の識別データなどが記録されたカードを購入する。
例えば、消費税を預からないように設定されたカード発行機60の場合には、1万円分の貨幣を投入することにより、一方、消費税を預かるように設定されたカード発行機60の場合には、1万5百円分の貨幣を投入することにより、ターミナルコントローラ120のカード管理テーブルには、所定の識別データに対応付けられた1万円分の価値データ(100度数)および消費税を預かったか否かを示す情報が記憶され、カード発行機60から、この識別データが記録されたプリペイドカードが発行される。
ここで、遊技者が所定の高額貨幣をカード発行機60に投入してカードを購入した場合には、ターミナルコントローラ120のカード管理テーブルに高額貨幣分の価値データが記憶されるだけではなく、高額貨幣の投入に係る特典としてプレミア分の価値データも記憶される。かかるプレミアとは、千円分のテレホンカードを購入すると、千円分に相当する100度数とプレミア分に相当する5度数とを有する合計105度数のテレホンカードが得られるのと同様の趣旨から付与される特典である。
例えば、1万円分の貨幣をカード発行機10に投入すると、ターミナルコントローラ120のカード管理テーブルには、1万円分の価値データとして100度数が記憶されるとともに、1万円のプレミア分に相当する価値データとして5度数が記憶される。なお、このプレミア分の価値データは、高額購入者にプレミア価値に相当する数の遊技媒体をおまけとして使用させることを前提に付与するものであるので、カード管理テーブルにおいては、通常の価値データと区別して管理され、カード精算機100においては、プレミア価値に相当する分の残高を精算することは認められない。
続いて、遊技者は、カード発行機60から購入したカードをカード処理ユニット30に投入し、このカード処理ユニット30から遊技機10に対してパチンコ玉を投出しながらパチンコ遊技をおこなう。具体的には、必要に応じて貸出単位(1回の貸出操作により貸し出される度数)を設定しておき、遊技者の操作に応じて、遊技機10に対して貸出単位分のパチンコ玉を投出する。
ここで、このカード処理ユニット30による貸出処理に対応して、ターミナルコントローラ120は、カードの識別データに対応付けてカード管理テーブルに管理している価値データの減算をおこなう。例えば、遊技者が1回の貸出操作により貸し出される度数単位として5度数を設定しているような場合には、1回の貸出操作ごとに、カード管理テーブル121に管理している価値データの残度数から5度数分ずつ減算するとともに、使用度数を5度数分ずつ加算する。
一方、遊技者は、カード処理ユニット30にカードを投入している状態で貨幣を追加投入することもでき、貨幣が追加投入されると、ターミナルコントローラ120は、追加投入された貨幣に相当する価値データをカード管理テーブル121に管理している価値データに加算する。
例えば、既に投入されているカードに50度数分の価値データが残っている状態で、このカードが消費税を預かっていないものである場合には、2千円分の貨幣を追加投入することにより、一方、このカードが消費税を預かっているものである場合には、2千1百円分の貨幣を追加投入することにより、ターミナルコントローラ120のカード管理テーブルには、既にある50度数の価値データに、追加投入された2千円分の価値データ(20度数)が加算されて記憶される。なお、かかる貨幣の追加投入に際しても、一定要件下、上記のプレミアが付与される。
そして、遊技の終了を希望する遊技者は、カード返却ボタン(図示せず)を操作してカード処理ユニット30からカードを受け取ることにより遊技を終了する。
一方、カード処理ユニット30から受け取ったカードの価値データに残度数がある場合、遊技者が遊技の再開を希望するのであれば、カード処理ユニット30にカードを再投入することにより遊技を再開することができ、一方、遊技者がカードの精算を希望するのであれば、カード精算機100にカードを投入することによりカードを貨幣に精算することができる。
上述してきたような処理をおこなう本実施例1に係る遊技機システムは、カード精算機100およびターミナルコントローラ120によるカードの精算処理に特徴がある。具体的には、ターミナルコントローラ120は、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理して、カード精算機100からカードの識別データを受け付けた際に、消費税預かりの有無に係る情報に基づいて消費税徴収額または消費税返却額をカードごとに算定し、カード精算機100は、かかる消費税徴収額または消費税返却額を考慮して価値データの残度数を貨幣にて精算することとしている。
すなわち、精算対象となる価値データの付与に際して既に消費税を預かっている場合には、残度数(未使用)分の消費税を返却しつつカードを精算し、一方、精算対象となる価値データの付与に際して消費税を預かっていない場合には、使用度数分の消費税を徴収しつつカードを精算することにより、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収することができるようにしている。
(3)カードの構成など
次に、本実施例1に係る遊技システムに用いられるカードについて図2および図3を用いて説明する。本実施例1に係る遊技システムに用いられるカードは、いわゆるJISIIカード、ICカード、ロール紙カード、ペットカードなどにより形成され、具体的には、プリペイドカード、会員カード、再プレイカード、更新カード、サービスカードなどの各種カードがある(図3参照)。
そして、これらのカードには、図2に示すように、カード種別情報、識別データ、発行日情報、発行店情報がそれぞれ記録されている。このうち、カード種別情報は、各カードがプリペイドカード、会員カード、再プレイカード、更新カードまたはサービスカードのうちいずれの種類のカードであるかを示す情報である。また、識別データは、各カードを一意に特定するためのID情報であり、ターミナルコントローラ120のカード管理テーブルは、この識別データに対応付けて価値データを管理する。
また、発行日情報は、各カードが発行された日時を特定するための情報であるが、この発行日情報は、カードの有効期限を管理するために用いられるため、発行日情報に代えて、カードの有効期限に係る情報を記録してもよい。また、発行店情報は、各カードが発行された店舗(遊技場)を特定するための情報である。
これらの各情報は、遊技者が視認できるようにカード表面に表示されるとともに、カード処理ユニット30、カード発行機60、カード更新機70およびカード精算機100などの各種機器が読み取りをおこなえるように磁気記録される。なお、プリペイドカードの場合には、カード購入金額をカード表面に表示するなど、遊技者の理解に役立つ各種情報を合わせて表示させることもできる。
次に、各カードの購入方法、使用方法および精算方法などについて図3を参照しつつ具体的に説明する。プリペイドカードは、一般遊技者に発行されるカードであり、一般遊技者が現金をカード発行機60に投入すると、カード管理テーブル121には、投入した現金に相当する価値データが所定の識別データに対応付けて記憶され、カード発行機60からは、カード管理テーブル121に記憶された識別データが記録されたプリペイドカードが発行される。そして、一般遊技者は、このプリペイドカードをカード処理ユニット30に投入することによりパチンコ遊技をおこなうことができる。
また、一般遊技者は、デビットカードを介してカード発行機60に貨幣を投入することによりプリペイドカードを購入することができ、さらに、カード処理ユニット30に現金を追加投入することにより、プリペイドカードの価値データを加算することができ、また、高額貨幣の投入に応じて、プレミア分の価値データも付与される。
更新カードは、上記のプリペイドカードを更新したカードであり、カード更新機70に期限切れのプリペイドカードを投入したり、破損したプリペイドカードのデータを入力すると、残度数分の新しいプリペイドカード(更新カード)が発行される。この更新カードは、プリペイドカードを更新したカードであるので、基本的には、既にプリペイドカードに記録されている識別データを引き継ぐことができるが、必ずしもその必要はなく、新たな識別データを付与することもできる。
なお、更新カードは、上記したプリペイドカードと同様、カード処理ユニット30に現金を追加投入することにより、更新カードの価値データを加算することができるとともに、高額貨幣の投入に応じてプレミア分の価値データも付与される。
会員カードは、本来、遊技場の会員になった者に対して会員であることを証明するために発行されるものであり、遊技場による会員管理の便宜のために会員IDが記録される。すなわち、会員カードは、会員カードを有する会員に対して、新装開店のお知らせなどのサービスを提供するために発行されるものである。
本実施例1では、この会員カードを遊技システムに用いてパチンコ遊技を提供することができる。すなわち、会員遊技者が会員カードをカード発行機60に投入し、さらに現金を投入すると、カード管理テーブル121には、投入した貨幣に相当する価値データが会員ID(識別データ)に対応付けて記憶され、カード発行機60からは、会員カードが返却される。そして、会員遊技者は、この会員カードをカード処理ユニット30に投入することによりパチンコ遊技をおこなうことができる。
また、会員遊技者は、デビットカードや貨幣をカード発行機60に投入することにより、デビット決済した金額や投入した貨幣に相当する価値データをカード管理テーブル121に記憶させることができ、さらに、カード発行機60やカード処理ユニット30に現金を追加入金することや、デビットカードを介してカード発行機60に貨幣を追加入金することにより、会員カードの価値データを加算することができ、また、高額貨幣の投入に応じてプレミア分の価値データも付与される。
なお、会員遊技者は、遊技機10における入賞時の賞玉を貯玉し、この貯玉を用いてパチンコ遊技がおこなえるという貯玉再プレイサービスや、会員カードの利用頻度(遊技場への来店頻度)などに応じて会員カードにマイレージを加算し、この加算したマイレージに応じて所定のサービスが受けられるというマイレージサービスなど、一般遊技者が得ることができない特典を得ることができる。
再プレイカードは、会員遊技者に貯玉再プレイサービスを提供するために発行されるカードであり、会員遊技者が会員カードをカード発行機60に投入して、所定の貯玉引き落とし操作をおこなうと、カード管理テーブル121には、貯玉引き落とし操作に応じた価値データが会員ID(識別データ)に対応付けて記憶され、カード発行機60からは、この識別データや再プレイカードの種別情報などが記録された再プレイカードが発行される。なお、再プレイカードについては、新たなカードを発行しないで、会員カードに同様の機能を持たせることも可能である。そして、会員遊技者は、この再プレイカードをカード処理ユニット30に投入することによりパチンコ遊技をおこなうことができる。
サービスカードは、会員遊技者にマイレージサービスを提供するために発行されるカードであり、会員遊技者が会員カードをカード発行機60に投入して、所定のマイレージ交換操作をおこなうと、カード管理テーブル121には、マイレージ交換操作に応じた価値データが会員ID(識別データ)に対応付けて記憶され、カード発行機60からは、この識別データやサービスカードの種別情報などが記録されたサービスカードが発行される。そして、会員遊技者は、このサービスカードをカード処理ユニット30に投入することによりパチンコ遊技をおこなうことができる。
ここで、各カードの精算方法について説明すると、本実施例1では、カード精算機100は、プリペイドカード(更新カードを含む。)および会員カードについては精算を許可するが、再プレイカードおよびサービスカードについては精算を許可しないように設定されている。このため、再プレイカードやサービスカードがカード精算機100に投入された場合には、カード精算機100は、精算をおこなうことなくカードを返却する。
一方、プリペイドカード(更新カードを含む。)および会員カードがカード精算機100に投入された場合には、カード精算機100は、カードの精算をおこなう。すなわち、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収するという本実施例1の特徴を発揮しつつカードを精算する。
(4)ターミナルコントローラの構成
次に、図1に示したターミナルコントローラ120の構成について説明する。図4は、図1に示したターミナルコントローラ120の構成を示すブロック図である。同図に示すように、このターミナルコントローラ120は、遊技システム全体を制御統括するコントローラであり、カード管理テーブル121と、記憶部122と、入出力部123と、表示部124と、通信制御部125と、制御部126とから構成される。
このうち、カード管理テーブル121は、カードの識別データと価値データとを対応付けて管理するテーブルであり、具体的には、図5に示すように、「0001、0002、・・・、00000001、00000002、・・・」の如き識別データごとに、「80、80、・・・」の如き価値データの残度数と、「20、20、・・・」の如き使用度数と、「無、有、・・・」の如き消費税預かりの有無に係る情報とを対応付けて管理する。
ここで、識別データとは、各カードを一意に特定するための情報であり、例えば、図5に示すように、各会員カードには4桁の異なる数字を付与し、各プリペイドカードには8桁の異なる数字を付与することにより、各カードを一意に特定することができるようにしている。
残度数とは、遊技機10に投出可能な価値データの度数を示す情報であり、例えば、カード発行機60から1万円分のカードを新規に購入した際には、残度数「100」が記憶されるが、これから20度数分が遊技機10に投出された際には、残度数「100」から20度数分が減算されて残度数「80」が記憶される。
使用度数とは、遊技機10に投出された価値データの度数を示す情報であり、例えば、カード発行機60から1万円分のカードを新規に購入した際には、使用度数「0」が記憶されるが、これから20度数分が遊技機10に投出された際には、使用度数「0」に20度数分が加算されて使用度数「20」が記憶される。このように、残度数と使用度数とは、両者を足し合わせると、カード発行機60やカード処理ユニット30に投入された貨幣の累積金額(消費税を預かるものである場合には、かかる消費税分を除いた貨幣の累積金額)に相当する度数(価値データ)になるという関係を有する。
消費税預かりに係る情報とは、価値データの付与に際して消費税を預かったか否かを示す情報であり、例えば、カード発行機60やカード処理ユニット30に貨幣を投入する際に、消費税を預かった場合には、消費税預かりに係る情報として「有」を記憶し、一方、消費税を預からなかった場合には、消費税預かりに係る情報として「無」を記憶する。
なお、図5に示した残度数や使用度数は、カード精算機100において精算が許可されている種類の価値データに関するものであり、カード管理テーブル121においては、図示しないが、プレミア分の価値データなど、精算が許可されていない種類の価値データについても管理されている。
図4の説明に戻ると、入出力部123は、キーボードやマウスなど、遊技システム全体の動作設定を受け付ける手段であり、表示部124は、かかる入力部123による処理に応じて設定画面などを表示する手段である。すなわち、遊技システムの管理者は、入出力部123および表示部124を介して、遊技システムの各種設定をおこなう。
かかる遊技システムの各種設定としては、カード発行機60やカード処理ユニット30において消費税を預かるか否か、ターミナルコントローラ120において消費税を考慮した精算処理をおこなうか否かなどの設定がある。なお、カード発行機60やカード処理ユニット30に対する設定については、ターミナルコントローラ120からではなく、個々のカード発行機60やカード処理ユニット30において個別に設定するようにしてもよい。
通信制御部125は、カード精算機100や、カード処理ユニット30、島コントローラ50、カード発行機60、カード更新機70などとの間における通信を制御する処理部である。例えば、カード精算機100との間では、カードの識別データの受信し、また、精算用データの作成後に精算用データを送信し、さらに、精算明細データを受信する。
制御部126は、ターミナルコントローラ120の各部を制御する処理部であり、機能概念的に、テーブル更新部126aと、消費税預かり判定部126bと、消費税徴収額算定部126cと、消費税返却額算定部126dと、精算用データ作成部126eとを有する。そして、かかる制御部126内の各部の処理を実現するにあたって必要なプログラムおよびデータは、記憶部122に格納されており、制御部126は、必要に応じてこれらを読み出して処理を実行する。
このうち、テーブル更新部126aは、カード管理テーブル121に記憶された情報を更新する処理部である。この更新処理には、カード発行機60またはカード処理ユニット30による貨幣投入時の処理、カード処理ユニット30による遊技媒体貸出時の処理、カード精算機100によるカード精算時の処理がある。以下、これらの処理について、それぞれ具体的に説明する。
カード発行機60またはカード処理ユニット30による貨幣投入時におけるテーブル更新部126aの処理としては、カード発行機60またはカード処理ユニット30において、現金が投入されたり、またはデビットカードにより決済がおこなわれると、ターミナルコントローラ120は、投入された現金または決済された金額に相当する価値データをカード管理テーブル121の「残度数」に加算して記憶する。
また、テーブル更新部126aは、カード発行機60またはカード処理ユニット30による貨幣投入に際して、消費税を預かった場合には、消費税預かりの有無に係る情報として「有」を記憶し、一方、消費税を預からなかった場合には、消費税預かりの有無に係る情報として「無」を記憶する。
カード処理ユニット30による遊技媒体貸出時におけるテーブル更新部126aの処理としては、カード処理ユニット30から貸出ボタンの操作に応じて遊技媒体が遊技機10に貸し出されると、テーブル更新部126aは、貸し出された有価媒体の数に応じて、カード管理テーブル121に記憶された「残度数」を減算するとともに、減算した度数分を「使用度数」に加算して記憶する。
カード精算機100によるカード精算時におけるテーブル更新部126aの処理としては、カード精算機100から精算明細データを受信すると、テーブル更新部126aは、精算明細データの内容に基づいてカード管理テーブル121に記憶された価値データを更新する。すなわち、カード精算機100から遊技者に精算された貨幣の金額に応じて、「残度数」および「使用度数」を減算する。
制御部126の説明に戻ると、消費税預かり判定部126bは、カード精算機100から受信したカードの識別情報に基づいて、該識別データに対応付けてカード管理テーブル121に管理されている価値データについて消費税を預かっているか否かを判定する処理部である。具体的には、カード管理テーブル121において、消費税預かりに係る情報として「有」が記憶されている場合には、消費税を預かっているものと判定し、一方、消費税預かりに係る情報として「無」が記憶されている場合には、消費税を預かっていないものと判定する。
消費税徴収額算定部126cは、消費税預かり判定部126bにより消費税を預かっていないものと判定された場合に、カード管理テーブル121に管理されている「使用度数」に基づいて、カード精算に際して徴収すべき消費税の額を算定する処理部である。具体的には、使用度数に相当する貨幣の金額に消費税率5%を掛けることにより消費税徴収額を算定する。例えば、使用度数として20度数が記憶されている場合には、20度数に相当する貨幣の金額2千円に対して消費税率5%を掛けることにより、消費税徴収額100円が算定される。
消費税返却額算定部126dは、消費税預かり判定部126bにより消費税を預かっているものと判定された場合に、カード管理テーブル121に管理されている「残度数」に基づいて、カード精算に際して返却すべき消費税の額を算定する処理部である。具体的には、残度数に相当する貨幣の金額に消費税率5%を掛けることにより消費税返却額を算定する。例えば、残度数として80度数が記憶されている場合には、80度数に相当する貨幣の金額8千円に対して消費税率5%を掛けることにより、消費税返却額400円が算定される。
精算用データ作成部126eは、カード精算機100に送信される情報であって、カードの精算処理に用いられるデータを作成する処理部である。具体的には、カード精算機100から受信した識別情報のカードが消費税を預かっていないものである場合には、カード管理テーブル121に記憶された残度数と、消費税徴収額算定部126cにより算定された消費税徴収額とからなる精算用データを作成する。
一方、カード精算機100から受信した識別情報のカードが消費税を預かっているものである場合には、カード管理テーブル121に記憶された残度数と、消費税返却額算定部126dにより算定された消費税返却額とからなる精算用データを作成する。なお、カード管理テーブル121に記憶された使用度数も、カード精算機100において、使用度数に相当する貨幣の金額を遊技者に表示するために、精算用データに含められて送信される。
(5)カード精算機の構成
次に、図1に示したカード精算機100の構成について説明する。図6は、図1に示したカード精算機100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、このカード精算機100は、カード挿入/投出口101と、カード処理部102と、精算ボタン103と、取消ボタン104と、表示部105と、紙幣投出口106と、紙幣処理部107と、硬貨投出口108と、硬貨処理部109と、記憶部110と、通信制御部111と、制御部112とを有する。なお、カード挿入/投出口101、精算ボタン103、取消ボタン104、表示部105、紙幣投出口106および硬貨投出口108は、遊技者の直接的にやり取りをおこなう処理部であり、カード精算機100を形成する筐体の表面に設けられる。
このうち、カード挿入/投出口101は、遊技者にカードの挿入をおこなわせ、また、遊技者にカードの返却をおこなう処理部である。また、カード処理部102は、カード挿入/投出口101に挿入されたカードを処理するものであり、具体的には、カードに記録された各種情報(カード種別情報、識別データ、発行日情報および発行店情報)を読み取り、また、精算済みカード(残度数のないプリペイドカード)を図示しないカード回収箱に回収する。
精算ボタン103は、精算明細データが表示部105に表示された後に、遊技者からの精算指示を受け付けるボタンであり、この精算ボタン103が押下されると、カード精算機100は、精算明細データに応じた精算処理をおこなう。また、取消ボタン104は、遊技者からの精算取消指示を受け付けるボタンであり、この取消ボタン104が押下されると、カード精算機100は、精算処理を中止し、カード挿入/投出口101からカードを返却する。
表示部105は、カード精算機100の処理における各種情報を遊技者に表示する液晶表示部(LCD)である。具体的には、精算可能金額などを算定した後に、この精算可能金額などを含んだ精算明細データを表示し、また、貨幣やカードを投出した後に、投出した貨幣の金額やカード残高などを含んだ投出明細データを表示する(図8〜図11参照)。
紙幣投出口106は、遊技者に対して精算用の紙幣を投出する処理部であり、また、紙幣処理部107は、あらかじめ装填された精算用の紙幣を制御部112からの指示に応じて紙幣投出口106に送出する処理部である。なお、本実施例では、千円札が精算用の紙幣として紙幣処理部107に装填されている。
硬貨投出口108は、遊技者に対して精算用の硬貨を投出する処理部であり、また、硬貨処理部109は、あらかじめ装填された精算用の硬貨を制御部112からの指示に応じて硬貨投出口108に送出する処理部である。なお、本実施例では、百円硬貨が精算用の硬貨として硬貨処理部109に装填されている。
記憶部110は、ターミナルコントローラ120から取得した精算用データを精算に際して一時的に記憶するとともに、制御部112内の各部の処理を実現するにあたって必要なプログラムおよびデータを記憶したメモリである。例えば、ターミナルコントローラ120の精算用データ作成部126eにより作成された精算用データを一時的に記憶する。
通信制御部111は、島コントローラ50を介しておこなわれるターミナルコントローラ120との間における通信を制御をする処理部である。例えば、カードを受け入れた場合には、カードの識別データをターミナルコントローラ120に送信して精算用データを要求し、また、この要求に応じてターミナルコントローラ120から精算用データを受信し、さらに、カードが精算された場合には、精算明細データをターミナルコントローラ120に送信する。
制御部112は、カード精算機100の各部を制御する処理部であり、機能概念的に、精算可能金額算定部112aと、精算可能金額調整部112bと、精算明細データ作成部112cと、投出明細データ作成部112dとを有する。
このうち、精算可能金額算定部112aは、ターミナルコントローラ120から取得して記憶部110に一時記憶された精算用データに基づいて精算可能な貨幣の金額を算定する処理部である。具体的には、精算用データに含まれる残度数に相当する貨幣の金額から精算用データに含まれる消費税徴収額を差し引くことにより、または、精算用データに含まれる残度数に相当する貨幣の金額に精算用データに含まれる消費税返却額を加えることにより、精算可能金額を算定する。
例えば、残度数が「80度数」であって消費税徴収額が「100円」の場合には、精算可能金額として「7900円」が算定され、また、残度数が「80度数」であって消費税返却額が「400円」の場合には、精算可能金額として「8400円」が算定される。
精算可能金額調整部112bは、精算可能金額算定部112aにより算定された精算可能金額に百円未満の端数が生じた場合に、この端数分を調整して精算可能金額を算定する処理部である。例えば、精算可能金額算定部112aにより算定された精算可能金額が「7875円」である場合には、百円未満の端数である「75円」を切り捨てて、改めて「7800円」を精算可能金額として算定し、切り捨てた「75円」を精算後のカード残高とする。
精算明細データ作成部112cは、表示部105に表示する精算明細データを作成する処理部である。具体的には、ターミナルコントローラ120から受信した精算用データに含まれる残度数に相当する貨幣の金額を示す「カード残高」と、精算用データに含まれる使用度数に相当する貨幣の金額を示す「使用金額」と、精算用データに含まれる「消費税徴収額」または「消費税返却額」と、精算可能金額算定部112aまたは精算可能金額調整部112bにより算定された「精算可能金額」と、精算可能金額調整部112bにより算定された精算後の価値データの残高を示す「精算後残高」と、遊技者に精算ボタン103の押下を促す情報とを含んだ精算明細データを作成する(図8〜図11参照)。
投出明細データ作成部112dは、表示部105に表示する投出明細データを作成する処理部である。具体的には、紙幣投出口106および硬貨投出口108から投出される貨幣の金額を示す「投出金額」と、投出される紙幣の種類および枚数を示す情報と、投出される硬貨の種類および枚数を示す情報と、カード挿入/投出口101から返却されるカードの精算後における価値データの残高を示す「カード残高」と、遊技者に貨幣およびカードの受け取りを促す情報とを含んだ投出明細データを作成する(図8〜図11参照)。
(6)カードの精算処理
次に、本実施例1によるカード精算の処理手順について説明する。図7は、本実施例1によるカード精算の処理手順を示すフローチャートである。まず、遊技者によりカード精算機100のカード挿入/投出口101からカードが挿入されると、カード処理部102は、挿入されたカードに記録されたカード種別情報、識別データ、発行日情報および発行店情報の読み取りをおこなう(ステップS701)。
続いて、カード精算機100は、通信制御部111の制御により、読み取った識別データをターミナルコントローラ120に送信する(ステップS702)。なお、図7には示していないが、カード挿入/投出口101から挿入されたカードが、精算を許可されないカード種別、発行日または発行店のものであった場合には、カードをカード挿入/投出口101から返却し、識別データの送信をおこなうことなく精算処理を終了する。
そして、ターミナルコントローラ120は、通信制御部125の制御により、カード精算機100から識別データを受信し(ステップS703)、消費税の徴収をおこなうべき旨が設定されているか否かを判定する(ステップS704)。
この判定により消費税の徴収をおこなうべき旨が設定されているものと判定された場合には(ステップS704肯定)、消費税預かり判定部126bは、カード精算機100から受信した識別データについてカード管理テーブル121を参照して、消費税の預かりがおこなわれているか否かを判定する(ステップS705)。
この判定により消費税の預かりがおこなわれているものと判定された場合には(ステップS705肯定)、消費税返却額算定部126dは、消費税返却額を算定し(ステップS706)、これとは反対に、消費税の預かりがおこなわれていないものと判定された場合には(ステップS705否定)、消費税徴収額算定部126cは、消費税徴収額を算定する(ステップS707)。
続いて、精算用データ作成部126eは、残度数と、使用度数と、消費税徴収額または消費税返却額とを含んだ精算用データを作成し、作成した精算用データを通信制御部125の制御によりカード精算機100に送信する(ステップS708)。なお、ステップS704において、消費税の徴収をおこなうべき旨が設定されていないものと判定された場合には(ステップS704否定)、残度数および使用度数からなる精算用データを作成して送信する(ステップS708)。
そして、カード精算機100は、通信制御部111の制御により、ターミナルコントローラ120から精算用データを受信し(ステップS709)、精算可能金額算定部112aは、受信した精算用データに基づいて精算可能金額を算定する(ステップS710)。
続いて、精算可能金額調整部112bは、精算可能金額に100円未満の端数があるか否かを判定し(ステップS711)、この判定により100円未満の端数があるものと判定された場合には(ステップS711肯定)、精算可能金額調整部112bは、100円未満の端数を切り捨てることにより精算可能金額を調整して、改めて精算可能金額を算定する(ステップS712)。なお、100円未満の端数がないものと判定された場合には(ステップS711否定)、精算可能金額算定部112aにより算定された精算可能金額が後の処理に用いられる。
そして、精算明細データ作成部112cは、図8〜図11に示すような精算明細データを作成して、これを表示部105に表示する(ステップS713)。ここで、遊技者により精算ボタン103が押下されなかった場合(ステップS714否定)、すなわち取消ボタン104が押下された場合、カード精算機100は、精算処理を中止し、カード挿入/投出口101からカードを返却する(ステップS723)。
一方、遊技者により精算ボタン103が押下された場合(ステップS714肯定)、カード精算機100は、通信制御部111の制御により、精算明細データをターミナルコントローラ120に送信する(ステップS715)。そして、かかる精算明細データを受信したターミナルコントローラ120は、この精算明細データに基づいてカード管理テーブル121に記憶された価値データを更新する(ステップS716およびステップS717)。
続いて、カード精算機100においては、精算明細データをターミナルコントローラ120に送信した後(ステップS715)、投出明細データ作成部112dが、図8〜図11に示すような投出明細データを作成して、これを表示部105に表示する(ステップS718)。
そして、紙幣処理部107および硬貨処理部109は、紙幣投出口106または硬貨投出口108から貨幣を投出し(ステップS719)、精算したカードが会員カードである場合には(ステップS720肯定)、カード処理部102は、カード挿入/投出口101からカードを返却する(ステップS723)。
一方、精算したカードが会員カードではなくプリペイドカードである場合には(ステップS720否定)、精算後の残高が存在するか否かを判定する(ステップS721)。この判定により精算後残高が存在するものと判定された場合には(ステップS721肯定)、カード処理部102は、カード挿入/投出口101からカードを返却する(ステップS723)。これとは反対に、精算後残高が存在しないものと判定された場合には(ステップS721否定)、カード処理部102は、カード回収箱にカードを回収する(ステップS722)。
(7)カード精算処理の具体例
次に、カード精算処理の具体例について図8〜図11を用いて説明する。図8〜図11は、カード精算機100の表示部105に表示される精算明細データおよび投出明細データの具体例を示す図である。
このうち、図8に示す具体例は、図5に示したカード管理テーブル121における識別データ「0001」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0001」については、消費税を預かっていないため、使用度数「20」に対応して消費税徴収額「100円」が算定され、ターミナルコントローラ120からカード精算機100に対して、残度数「80」、使用度数「20」および消費税徴収額「100円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「80」に相当する金額「8000円」から消費税徴収額「100円」を差し引くことによって精算可能金額「7900円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「7900円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図8(a)に示すように、カード残高「8000円」、使用金額「2000円」、消費税徴収額「100円」、精算可能金額「7900円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「7900円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル121の残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
図9に示す具体例は、図5に示したカード管理テーブル121における識別データ「0002」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0002」については、消費税を預かっているため、残度数「80」に対応して消費税返却額「400円」が算定され、ターミナルコントローラ120からカード精算機100に対して、残度数「80」、使用度数「20」および消費税返却額「400円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「80」に相当する金額「8000円」に消費税返却額「400円」を加えることによって精算可能金額「8400円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「8400円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図9(a)に示すように、カード残高「8000円」、使用金額「2000円」、消費税返却額「400円」、精算可能金額「8400円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「8400円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル121の残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
図10に示す具体例は、図5に示したカード管理テーブル121における識別データ「0003」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0003」については、消費税を預かっていないため、使用度数「25」に対応して消費税徴収額「125円」が算定され、ターミナルコントローラ120からカード精算機100に対して、残度数「75」、使用度数「25」および消費税徴収額「125円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「75」に相当する金額「7500円」から消費税徴収額「125円」を差し引くことによって精算可能金額「7375円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数「75円」があるので、精算可能金額は「7300円」に調整され、精算後の残高は「75円」と算定される。
このため、精算明細データは、図10(a)に示すように、カード残高「7500円」、使用金額「2500円」、消費税徴収額「125円」、精算可能金額「7300円」、精算後残高「75円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「7300円」、カード残高「75円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「75円」であるので、カード管理テーブル121の残度数は「0.75」に更新され、使用度数は「0」にリセットされる。
図11に示す具体例は、図5に示したカード管理テーブル121における識別データ「0004」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0004」については、消費税を預かっていないため、残度数「75」に対応して消費税返却額「375円」が算定され、ターミナルコントローラ120からカード精算機100に対して、残度数「75」、使用度数「25」および消費税返却額「375円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「75」に相当する金額「7500円」に消費税返却額「375円」を加えることによって精算可能金額「7875円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数「75円」があるので、精算可能金額は「7800円」に調整され、精算後の残高は「75円」と算定される。
このため、精算明細データは、図11(a)に示すように、カード残高「7500円」、使用金額「2500円」、消費税返却額「375円」、精算可能金額「7800円」、精算後残高「75円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「7800円」、カード残高「75円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「75円」であるので、カード管理テーブル121の残度数は「0.75」に更新され、使用度数は「0」にリセットされる。
上述してきたように、本実施例1では、ターミナルコントローラ120は、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理して、カード精算機100からカードの識別データを受け付けた際に、消費税預かりの有無に係る情報に基づいて消費税徴収額または消費税返却額をカードごとに算定し、カード精算機100は、かかる消費税徴収額または消費税返却額を考慮して価値データの残度数を貨幣にて精算することとしたので、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。
すなわち、精算対象となる価値データの付与に際して消費税を預かっているカードについては、残度数分の消費税を返却しつつ精算をおこない、一方、精算対象となる価値データの付与に際して消費税を預かっていないカードについては、使用度数分の消費税を徴収しつつ精算をおこなうので、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。
特に、プリペイドカードについては価値データの付与に際して消費税を預かるが、会員カードについては価値データの付与に際して消費税を預からないというように、カードの種類に応じて消費税預かりの有無に係る設定をおこなう場合に有効である。
なお、本実施例1では、精算時に消費税を徴収するカードと精算時に消費税を返却するカードの両者が存在する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、全てのカードについて精算時に消費税を徴収する場合や、全てのカードについて精算時に消費税を返却する場合にも同様に適用することができる。
このように、全てのカードについて一律に処理する場合には、カード管理テーブル121において消費税預かりの有無に係る情報をカードごとに管理する必要がなくなり、また、消費税徴収額算定部126cおよび消費税返却額算定部126dについてはいずれか一方のみを設けることで足りる。このため、本実施例1よりも簡略な構成により、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。
また、本実施例1では、カード精算機100の表示部105により精算の内容を遊技者に報知する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカなどの音声出力装置により遊技者に報知する場合にも同様に適用することができ、さらに、プリンタなどの印刷装置により表示部105に表示された精算の内容を出力して遊技者に報知する場合にも同様に適用することができる。
また、本実施例1では、ターミナルコントローラ120において消費税徴収額または消費税返却額を算定する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ターミナルコントローラ120からカード精算機100に対して消費税徴収額または消費税返却額を算出するための情報を送信し、カード精算機100において消費税徴収額または消費税返却額を算定する場合にも同様に適用することができる。
ところで、上記した実施例1では、入金条件を区別することなく、消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の入金条件ごとに区分して、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理する場合についても同様に適用することができる。
そこで、本実施例2では、所定の入金条件ごとに区分して、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理してカードの精算をおこなう場合について説明する。
なお、本実施例2に係る遊技機システムの構成は、図1に示したものと同様のものであり、また、本実施例2に用いられるカード精算機の構成も、図6に示したものと同様のものであるので、ここではその詳細な説明を省略し、本実施例2に用いられるターミナルコントローラの構成、本実施例2によるカード精算の処理手順および本実施例2によるカード精算処理の具体例について説明することとする。
(1)ターミナルコントローラの構成
上記した実施例1では、遊技場内に複数あるカード処理ユニット30の全てについて、既に投入されているカードが消費税を預かっていない場合には追加投入に際しても消費税を預からないようにする一方、既に投入されているカードが消費税を預かっている場合には追加投入に際しても消費税を預かるように設定されていたが、本実施例2では、遊技者から消費税を預かるように設定されたカード処理ユニット30と消費税を預からないように設定されたカード処理ユニット30とが混在している。
すなわち、本実施例2では、遊技場内に複数あるカード発行機60およびカード処理ユニット30について、遊技者から消費税を預かるように設定されたものと消費税を預からないように設定されたものとが混在しているものとする。このような場合、いずれのカード発行機60またはカード処理ユニット30から入金されたかという入金条件ごとに、遊技者から消費税を預かる入金条件と消費税を預からない入金条件とが混在することとなる。
そこで、本実施例2では、所定の入金条件ごとに区分して、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理して、この消費税預かりの有無に係る情報に基づいて入金条件ごとの消費税徴収額または消費税返却額を算定した後に、この消費税徴収額または消費税返却額を調整することによりカードごとの消費税徴収額または消費税返却額を新たに算定し、この新たに算定した消費税徴収額または消費税返却額考慮してカードの精算をおこなうことを特徴とする。
このため、本実施例2に用いられるターミナルコントローラ140は、図12に示すように、実施例1に用いられるターミナルコントローラ120と比較して(図4参照)、消費税の調整をおこなう消費税調整部142aを新たに有するとともに、図13に示すように、実施例1に用いられるターミナルコントローラ120のカード管理テーブル121と比較して(図5参照)、所定の入金条件ごとに区分して価値データを管理するカード管理テーブル141を有する。
このうち、カード管理テーブル141は、所定の入金条件ごとに区分して、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理するテーブルであり、具体的には、図13に示すように、「入金条件1、入金条件2」の如き入金条件ごとに、「80、80、・・・」の如き価値データの残度数と、「20、20、・・・」の如き使用度数と、「無、有、・・・」の如き消費税預かりの有無に係る情報とを、「0001、0002、・・・」の如き識別データに対応付けて管理する。
かかる入金条件は、消費税預かりの有無ごとに2つに区分するように設定することができるだけでなく、貨幣が入金されたカード発行機60やカード処理ユニット30の機器ごとに複数に区分するように設定することもでき、さらに、貨幣が入金されるごとに複数に区分するように設定することもできる。なお、かかる区分の設定は、遊技システムの管理者により、入出力部123および表示部124を介しておこなわれる。
消費税調整部142aは、消費税徴収額算定部126cおよび消費税返却額算定部126dにより算定された各入金条件ごとの消費税徴収額および消費税返却額を調整して、カードごとの消費税徴収額または消費税返却額を新たに算定する処理部である。具体的には、まず、消費税返却額算定部126dにより算定された各入金条件ごとの消費税返却額の累積額から消費税徴収額算定部126cにより算定された各入金条件ごとの消費税徴収額の累積額を差し引き、この金額がゼロ以上であるか否かを判定する。そして、ゼロ以上である場合(プラスの場合)には、かかる金額を消費税返却額として新たに算定し、これとは反対に、ゼロ未満である場合(マイナスの場合)には、かかる金額を消費税徴収額として新たに算定する。
(2)カードの精算処理
次に、本実施例2によるカード精算の処理手順について説明する。図14は、本実施例2によるカード精算の処理手順を示すフローチャートである。なお、図14のステップS1401〜S1404の処理およびステップS1410〜S1425の処理は、図7のステップS701〜S704の処理およびステップS708〜S723の処理と同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
すなわち、ターミナルコントローラ140は、通信制御部125の制御により、カード精算機100から識別データを受信し(ステップS1403)、消費税の徴収をおこなうべき旨が設定されているか否かを判定する(ステップS1404)。
この判定により消費税の徴収をおこなうべき旨が設定されているものと判定された場合には(ステップS1404肯定)、消費税預かり判定部126bは、カード精算機100から受信した識別データについてカード管理テーブル141を参照して、一の入金条件について消費税の預かりがおこなわれているか否かを判定する(ステップS1405)。
この判定により消費税の預かりがおこなわれているものと判定された場合には(ステップS1405肯定)、消費税返却額算定部126dは、消費税返却額を算定し(ステップS1406)、これとは反対に、消費税の預かりがおこなわれていないものと判定された場合には(ステップS1405否定)、消費税徴収額算定部126cは、消費税徴収額を算定する(ステップS1407)。
続いて、制御部142は、全ての入金条件について消費税徴収額または消費税返却額を算定したか否かを判定し(ステップS1408)、算定していないものと判定された場合には(ステップS1408否定)、次の入金条件について消費税徴収額または消費税返却額を算定する(ステップS1405〜S1407)。
これとは反対に、全ての入金条件について消費税徴収額または消費税返却額を算定したものと判定された場合には(ステップS1408肯定)、消費税調整部142aは、消費税徴収額算定部126cおよび消費税返却額算定部126dにより算定された各入金条件ごとの消費税徴収額および消費税返却額を調整して、カードごとの消費税徴収額または消費税返却額を新たに算定する(ステップS1409)。
続いて、精算用データ作成部126eは、残度数と、使用度数と、消費税調整部142aにより新たに算定された消費税徴収額または消費税返却額とを含んだ精算用データを作成し、作成した精算用データを通信制御部125の制御によりカード精算機100に送信する(ステップS1410)。
そして、カード精算機100は、通信制御部111の制御により、ターミナルコントローラ120から精算用データを受信して、具体的にカードの精算処理をおこなう(ステップS1411〜S1425)。
(3)カード精算処理の具体例
次に、カード精算処理の具体例について図15〜図18を用いて説明する。図15〜図18は、カード精算機100の表示部105に表示される精算明細データおよび投出明細データの具体例と、ターミナルコントローラ140の消費税調整部142aによる消費税調整処理の過程とを示す図である。
このうち、図15に示す具体例は、図13に示したカード管理テーブル141における識別データ「0001」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0001」の「入金条件1」については、消費税を預かっているため、残度数「80」に対応して消費税返却額「400円」が算定され、また、「入金条件2」についても、消費税を預かっているため、残度数「100」に対応して消費税返却額「500円」が算定される。このため、図15(c)に示すように、消費税調整部142aにより消費税返却額「900円」が新たに算定される。そして、ターミナルコントローラ140からカード精算機100に対して、残度数「180」、使用度数「20」および消費税返却額「900円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「180」に相当する金額「18000円」に消費税返却額「900円」を加えることによって精算可能金額「18900円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「18900円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図15(a)に示すように、カード残高「18000円」、使用金額「2000円」、消費税返却額「900円」、精算可能金額「18900円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「18900円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル141の各入金条件ごとの残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
図16に示す具体例は、図13に示したカード管理テーブル141における識別データ「0002」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0002」の「入金条件1」については、消費税を預かっているため、残度数「80」に対応して消費税返却額「400円」が算定され、また、「入金条件2」については、消費税を預かっていないため、使用度数「0」に対応して消費税徴収額「0円」が算定される。このため、図16(c)に示すように、消費税調整部142aにより消費税返却額「400円」が新たに算定される。そして、ターミナルコントローラ140からカード精算機100に対して、残度数「180」、使用度数「20」および消費税返却額「400円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「180」に相当する金額「18000円」に消費税返却額「400円」を加えることによって精算可能金額「18400円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「18400円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図16(a)に示すように、カード残高「18000円」、使用金額「2000円」、消費税返却額「400円」、精算可能金額「18400円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「18400円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル141の各入金条件ごとの残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
図17に示す具体例は、図13に示したカード管理テーブル141における識別データ「0003」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0003」の「入金条件1」については、消費税を預かっていないため、使用度数「20」に対応して消費税徴収額「100円」が算定され、また、「入金条件2」については、消費税を預かっているため、残度数「100」に対応して消費税返却額「500円」が算定される。このため、図17(c)に示すように、消費税調整部142aにより消費税返却額「400円」が新たに算定される。そして、ターミナルコントローラ140からカード精算機100に対して、残度数「180」、使用度数「20」および消費税返却額「400円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「180」に相当する金額「18000円」に消費税返却額「400円」を加えることによって精算可能金額「18400円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「18400円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図17(a)に示すように、カード残高「18000円」、使用金額「2000円」、消費税返却額「400円」、精算可能金額「18400円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「18400円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル141の各入金条件ごとの残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
図18に示す具体例は、図13に示したカード管理テーブル141における識別データ「0004」の精算明細および投出明細である。すなわち、識別データ「0004」の「入金条件1」については、消費税を預かっていないため、使用度数「20」に対応して消費税徴収額「100円」が算定され、また、「入金条件2」についても、消費税を預かっていないため、使用度数「0」に対応して消費税徴収額「0円」が算定される。このため、図18(c)に示すように、消費税調整部142aにより消費税徴収額「100円」が新たに算定される。そして、ターミナルコントローラ140からカード精算機100に対して、残度数「180」、使用度数「20」および消費税徴収額「100円」からなる精算用データが送信される。
かかる精算用データを受信したカード精算機100においては、残度数「180」に相当する金額「18000円」から消費税徴収額「100円」を差し引くことによって精算可能金額「17900円」が算定される。この精算可能金額には100円未満の端数がないので、精算可能金額「17900円」は調整されず、精算後の残高は「0」と算定される。
このため、精算明細データは、図18(a)に示すように、カード残高「18000円」、使用金額「2000円」、消費税徴収額「400円」、精算可能金額「17900円」、精算後残高「0円」となり、投出明細データは、同図(b)に示すように、投出金額「17900円」、カード残高「0円」となる。なお、この具体例の場合、精算されたカードは会員カードなので、カードは返却され、また、精算後の残高は「0」であるので、カード管理テーブル141の各入金条件ごとの残度数および使用度数は、「0」にリセットされる。
上述してきたように、本実施例2によれば、ターミナルコントローラ140は、所定の入金条件ごとに区分して、価値データの残度数、価値データの使用度数および消費税預かりの有無に係る情報をカードの識別データごとに管理して、この消費税預かりの有無に係る情報に基づいて入金条件ごとに消費税調整額または消費税返却額を算定した後、全入金条件に対する消費税徴収額または消費税返却額を新たに算定し、カード精算機100は、この新たに算定した消費税徴収額または消費税返却額を考慮しつつカードを精算することとしたので、カードの使用に対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。
特に、早急な処理を要さないカード発行機60からの入金については消費税を預かるが、早急な処理を要するカード処理ユニット30からの入金については消費税を預からないというように、入金される機器の種類に応じて消費税預かりの有無に係る設定をおこなう場合に有効である。
なお、本実施例1または2で説明したカード精算方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。