JP2011160829A - 遊技管理システム - Google Patents

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直純 上野
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Abstract

【課題】持玉や貯玉による再遊技を許容し、且つ、買い取った遊技機の他にレンタル等により借り受けた遊技機が並存するといった場合等、一つの遊技場内に異種グループの遊技機が並存する場合に、遊技場の都合に合わせた運用ルールを設定する。
【解決手段】携帯式識別手段の識別情報毎に、遊技終了時点で遊技機の受皿に残る遊技媒体の数に基づいて、その遊技機の遊技ユニットが属するグループに対応させたグループ別記録エリアに、景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報を記録し、非特定グループでの有価価値情報に基づいて特定グループに属する貸出機で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を定める第1運用ルールを予め特定して設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ玉やメダル等を遊技媒体に用い、入賞を期待して遊技を行うパチンコ機、パチスロ機(回胴式遊技機、スロットマシンともいう)等の遊技機を設置する遊技場内において、遊技場が買い取った遊技機の他に、有償又は無償のレンタル等により遊技場が遊技機提供元から借り受けた遊技機が並存し、遊技機提供元にレンタル対象の遊技機の稼動実績に応じて使用料を支払うといったような場合等に有用となる遊技管理システムに関する。
本出願人は、特許文献1において、プリペイド式のカード等から引落とす利用金額(利用度数)に応じてメダル等の遊技媒体を貸出す貸出機と、この貸出機から貸出すメダルの投入による遊技で入賞することにより所定数のメダルを受皿に払出すパチスロ機とを隣接設置し、貸出機での利用金額、パチスロ機に投入されたメダル数(投入数)、パチスロ機から払出されたメダル数(払出数)を集計して、粗利=利用金額−((利用金額÷貸出単価)−投入数+払出数)×換金単価を計算し、そのパチスロ機がレンタル品であった場合に、粗利の一部を使用料として遊技機提供元に配分する遊技管理システムを提案した。
遊技場側は新台の導入コストを抑制でき、新台(レンタル品)を提供した遊技機提供元は稼動実績に応じた収益を得ることができ、遊技場及び遊技機提供元の双方がビジネスとして有益となることを狙った発明である。
ところで、遊技場では、例えば、メダルなら一枚当たり20円等、パチンコ玉なら一個当たり4円等の所定の貸出単価で遊技媒体を貸出し、入賞により払出されたメダル又はパチンコ玉即ちいわゆる出玉は景品交換可能な単価の下がった有価価値となるのが一般的であり、ある特定の一台の遊技機で入賞により得た出玉をその台で消費する分には全く問題ないが、同じ遊技場でも、その出玉をそのまま他の遊技機に持ち込んで、その台での初期投資なしで遊技をすることは、店員等により原則的に禁止される。
また、例えば、一つの遊技場で、貸出単価4円のパチンコ玉で遊技をする4円パチンココーナーと、貸出単価1円のパチンコ玉で遊技をする1円パチンココーナーとが並存する場合に、1円パチンココーナーで得た出玉をそのまま4円パチンココーナーに持ち込んで遊技されてしまうと、遊技場側は大きな損害を受けるため、1円パチンココーナーと4円パチンココーナー間での持玉の移動は、店員等により厳格に禁止される。
したがって、出玉の移動を禁止する運用を徹底する限りにおいて、特許文献1記載の遊技管理システムによれば、貸出機と遊技機とがペアとなった遊技ユニット毎に、その遊技ユニットの遊技機が買取品かレンタル品かに関係なく、本来、粗利を正確に計算することができ、この粗利に基いて、遊技場からレンタル品を提供した遊技機提供元に適正な利益配分がされることが見込まれる。
特開2009−153766号公報
しかし、近年、遊技者へのサービス向上を目的として、入賞により得た出玉をその都度景品交換しなくとも、その出玉を当日限りの持球あるいは日を跨ぐ貯玉として、ビジターカードや会員カード等を運用媒介としてコンピュータ上で情報管理し、持玉や貯玉から交換する遊技媒体の換算レートを調整したり、交換手数料を徴収したり、一日に交換できる上限を設定したりすることにより、遊技場側が負う負担を軽減しつつ、持玉あるいは貯玉により後刻再び遊技が行えるようにすることで遊技者の利便性を高める運用を採る遊技場が増えてきている。
このような遊技場で、しかも、買取品とレンタル品が混在する場合、買取品とレンタル品との異種グループ間で持玉や貯玉による再遊技がされると、粗利の計算式すなわち粗利=利用金額−((利用金額÷貸出単価)−投入数+払出数)×換金単価において、投入数の中に異種グループの遊技機で得た持玉や貯玉から交換された遊技媒体が含まれることになるため、利益配分の原資となる粗利に影響が及び、遊技場側とレンタル品を提供した遊技機提供元側との間で利益配分について見解の相違等が生じる恐れがある。
この場合、買取品とレンタル品との異種グループ間で持玉や貯玉による再遊技を一律禁止する運用を徹底することも考えられるが、遊技者は、買取品かレンタル品かを知る由もないし、また、たとえ知ったとしてもその違いにより遊技者が受ける実益はほとんど無いため、買取品とレンタル品との異種グループ間での持玉や貯玉による再遊技を一律禁止する運用は、遊技者の利便性を損なうだけの弊害となる恐れが強く、せっかくサービス向上のために導入した持玉運用や貯玉運用が生かされずに、逆に遊技者離れを誘発しかねないことになる。
本発明の課題は、持玉や貯玉による再遊技を許容し、且つ、買い取った遊技機の他にレンタル等により借り受けた遊技機が並存するといった場合等、一つの遊技場内に異種グループの遊技機が並存する場合に、遊技場の都合に合わせて、遊技場が納得のいく運営が行え、遊技場とレンタル等にかかる遊技機提供元との間等で見解の相違等が生ずるのを未然に回避でき、適正な利益配分等が行える遊技管理システムを提供する点にある。
図1に例示するように、本発明の課題解決手段は、
識別情報(ID)を記録した携帯式識別手段(CD)を受付けた条件下で、利用金額に応じた数の遊技媒体を貸出す貸出機(M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)と、
この貸出機に対応付けて設けられ、該貸出機から貸出す遊技媒体の投入による遊技で入賞することにより所定数の遊技媒体を受皿(TS又はTP)に払出す遊技機(S11〜S15,S21〜S25,P31〜P35,P41〜P45)とを含む遊技ユニット(U11〜U15,U21〜U25,U31〜U35,U41〜U45)を複数有する。
識別情報(ID)を記録した携帯式識別手段(CD)は、遊技場が会員登録を前提に比較的長期間の有効期限付きで又は事実上有効期限無しで発行し、会員カード識別番号等が記録された会員カード、遊技場が一元客等のためにその都度当日限り等の比較的短期間の有効期限付きで発行し、ビジターカード識別番号等が記録されたビジターカード、携帯電話会社が販売等し、内蔵するICカードやICチップ等に携帯電話識別番号等が記録された汎用の携帯電話等を含む。それぞれ、会員カード識別番号や、ビジターカード識別番号や、携帯電話識別番号が識別情報(ID)となる。
遊技媒体は、パチンコ玉やメダル等である。
また、前記貸出機(M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)での利用金額、前記遊技機(S11〜S15,S21〜S25,P31〜P35,P41〜P45)に投入された遊技媒体の数及び払出された遊技媒体の数を集計して、前記遊技ユニットを所定区分によりグループ分けした中の少なくとも一つの特定グループ(U1,U2,U3,U4の何れか、例えばU1)に属する遊技ユニットにおける稼動状況を管理する管理装置(D)を備える。
グループ分けする所定区分は、買取品の遊技機かレンタル品の遊技機かの違いや、遊技機に投入する遊技媒体の貸出単価の違い等に応じて遊技場が任意に設定できる。管理装置(D)で稼動状況を管理する特定グループは、そのうちの少なくとも一つのグループでよく、どれを特定グループとするかも遊技場が任意に設定できる。また、遊技場の全てのグループについて、管理装置(D)で稼動状況を管理するものでも勿論よい。
そして、前記管理装置(D)は、図6に例示するように、次のア),イ),ウ)の各手段を含む。
ア) 前記携帯式識別手段(CD)の識別情報(ID)毎に、遊技終了時点で前記遊技機の受皿(TS又はTP)に残る遊技媒体の数に基づいて、その遊技機の遊技ユニットが属するグループ(U1,U2,U3,U4)に対応させたグループ別記録エリア(A1,A2,A3,A4)に、景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報を記録するグループ別有価価値情報記録手段(1)。景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報は、遊技終了時点で遊技機の受皿(TS又はTP)に残る遊技媒体の数自体でもよいし、その遊技媒体の数に所定の係数等を乗じて得た計算値でもよい。また、この有価価値情報は、遊技終了時点で遊技機の受皿(TS又はTP)に残る遊技媒体の数に基づいて得られる数値であって、各貸出機(M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)に投入した現金による投入金額や、その投入金額から実際の遊技に利用した利用金額等ではない。
イ) 特定グループ(例えばU1)以外の非特定グループ(例えばU2,U3,U4)での有価価値情報に基づいて特定グループ(例えばU1)に属する貸出機(例えばM11〜M15)で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を定める第1運用ルールを予め特定して設定する第1運用ルール設定手段(10)。「可否及び又は条件を定める」とは、可否のみ定める、条件のみ定める、可否と条件の両方を定める、以上の三態様を含む。「及び又は」は、その前後の事項について、前の事項のみ、後の事項のみ、前後の事項両方、以上三態様を含む意味であり、この点は、以下についても同様である。
ウ) 特定グループ(例えばU1)に属する貸出機(例えばM11〜M15)で前記携帯式識別手段(CD)を受付けたとき、特定グループ(例えばU1)での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、非特定グループ(例えばU2,U3,U4)での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは前記第1運用ルール設定手段(10)で設定した第1運用ルールにしたがって許容又は禁止する第1貸出処理手段(11)。「有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出し」は、いわゆる再遊技のための貸出し、すなわち、過去の遊技によって得られた(受皿TS又はTPに残った)遊技媒体の数に基づく有価価値情報を取り崩して再び遊技が行えるよう玉やメダル等を遊技者に提供することを意味する。以下、「有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出し」は、同様の意味で使用する。
この場合、前記第1貸出処理手段(11)は、図8に例示するように、
特定グループ(例えばU1)での有価価値情報がある場合(ステップ5でYES)、この特定グループでの有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出し(ステップ6)を、非特定グループでの有価価値情報に基づく第1運用ルールに従った貸出処理(ステップ8)に優先して実行する仕様にしているのが好ましい。
また、前記管理装置(D)は、図6に例示するように、さらに次のエ),オ)の各手段を含むのが好ましい。
エ) 特定グループ(例えばU1)での有価価値情報に基づいて特定グループ以外の非特定グループ(例えばU2,U3,U4)に属する貸出機(例えばM21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を規定する第2運用ルールを予め特定して設定する第2運用ルール設定手段(20)。
オ) 非特定グループ(例えばU2,U3,U4)に属する貸出機(例えばM21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)で前記携帯式識別手段(CD)を受付けたとき、この携帯式識別手段(CD)を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、特定グループ(例えばU1)での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは前記第2運用ルール設定手段(20)で設定した第2運用ルールにしたがって許容又は禁止する第2貸出処理手段(21)。
この場合、前記第2貸出処理手段(21)は、図8に例示するように、
前記携帯式識別手段(CD)を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報がある場合(ステップ5でYES)、この携帯式識別手段(CD)を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出し(ステップ6)を、特定グループでの有価価値情報に基づく第2運用ルールに従った貸出処理(ステップ8)に優先して実行する仕様にしているのが好ましい。
また、図1に例示するように、遊技終了時点で前記遊技機の受皿(TS又はTP)に残る遊技媒体の数を数える計数機(C10,C20,C30,C40)は、前記遊技ユニットの属するグループ(U1,U2,U3,U4)に対応させてグループ別に設けているのが好ましい。
この場合、図3に例示するように、グループ別の前記計数機(C30,C40)は、前記遊技ユニット(U31〜U35,U41〜U45)毎に個別に設けているのが好ましい(C31〜C35,C41〜C45)。
グループ別有価価値情報記録手段(1)により、景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報がグループ別に管理され、特定グループで得た有価価値情報に基づいて特定グループで再遊技をする場合、その有価価値情報の範囲内で遊技媒体の貸出しが行われるのは勿論のこと、特定グループ以外の非特定グループで得た有価価値情報に基づいて特定グループで再遊技をする場合、遊技媒体の貸出しは、第1運用ルール設定手段(10)で設定した第1運用ルールにしたがって第1貸出処理手段(11)により許容又は禁止される。このため、遊技場側の都合に合わせた運用が可能になる。
遊技者の利便性を重視するなら、非特定グループで得た有価価値情報に基づく特定グループでの再遊技は、無条件に許容したり、又は、メダルとパチンコ玉間や4円パチンココーナーと1円パチンココーナー間等での遊技媒体の貸出単価の相違に基づく換算レートの乗算のみで遊技者への実質的な負担はなしに許容したり、あるいは、多少の交換手数料や交換上限数はあるも遊技者への実質的な負担を軽くした甘い条件下で許容したりすることができる。
一方、グループ毎の独立性を重視したり、グループ別の個性を逆に売り物にするなら、このような再遊技を禁止したり、交換手数料や交換上限数等を厳しくした条件下で許容することもできる。また、通常営業時は、このような再遊技を禁止したり、遊技者負担を比較的重くした辛い条件下で許容し、特別なイベント開催時は、このような再遊技を無条件に許容したり、遊技者負担が実質的にないか或いはその負担を比較的軽くした甘い条件下で許容し、日や時間によって運用を変えることもできる。
このように遊技場側の意思を反映させて第1運用ルールを設定できるため、買い取った遊技機の他にレンタル等により借り受けた遊技機が並存する場合や、4円パチンココーナーと1円パチンココーナーとが並存する場合など、一つの遊技場内に異種グループの遊技機が並存する場合に、遊技場側の都合に合わせて、遊技場が納得のいく運営が行える。
したがって、遊技場とレンタル等にかかる遊技機提供元との間、あるいは遊技場と遊技者との間で、見解の相違等が生ずるのを未然に回避でき、遊技場側が意図しない損を被ることなく、遊技ユニット毎に貸出機での利用金額と遊技機の稼動実績に応じた粗利等を妥当な約束事に則って適正に集計でき、適正な利益確保及び又は利益配分等が行える。
特定グループで再遊技をする場合に関与する第1貸出処理手段(11)が、特定グループでの有価価値情報がある場合、この特定グループでの有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、非特定グループでの有価価値情報に基づく第1運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様である場合、特定グループ以外の非特定グループで得た有価価値情報に基づく再遊技に際して交換手数料や交換上限数を課す第1運用ルールが設定されていても、遊技者への負担や制約が自動的に最小化され、遊技者の利便性を高めることができる。
また、管理装置(D)が、さらに第2運用ルール設定手段(20)及び第2貸出処理手段(21)を含む場合、非特定グループで得た有価価値情報に基づいて同じグループの非特定グループで再遊技をする場合、その有価価値情報の範囲内で遊技媒体の貸出しが行われるのは勿論のこと、特定グループで得た有価価値情報に基づいて非特定グループで再遊技をする場合、遊技媒体の貸出しは、第2運用ルール設定手段(20)で設定した第2運用ルールにしたがって第2貸出処理手段(21)により許容又は禁止され、遊技場側の都合に合わせて、さらに柔軟で且つ適正な運営が可能になる。
非特定グループで再遊技をする場合に関与する第2貸出処理手段(21)が、携帯式識別手段(CD)を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報がある場合、この携帯式識別手段(CD)を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、特定グループでの有価価値情報に基づく第2運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様である場合、特定グループで得た有価価値情報に基づく再遊技に際して交換手数料や交換上限数を課す第2運用ルールが設定されていても、遊技者への負担や制約が自動的に最小化され、遊技者の利便性を高めることができる。
遊技終了時点で遊技機の受皿(TS又はTP)に残る遊技媒体の数を数える計数機(C10,C20,C30,C40)を、遊技ユニットの属するグループ(U1,U2,U3,U4)に対応させてグループ別に設ける場合は、グループ別の有価価値情報を適正に記録することができる。
さらに、この場合に、グループ別の計数機(C30,C40)を、遊技ユニット(U31〜U35,U41〜U45)毎に個別に設ける場合(C31〜C35,C41〜C45)は、遊技者の利便性を高めつつ、一層正確にグループ別の有価価値情報を記録することができる。
図1は、本発明に係る遊技管理システムの全体の機器構成図である。 図2は、同パチスロ機の遊技島における機器構成図である。 図3は、同パチンコ機の遊技島における機器構成図である。 図4は、同パチスロ機の遊技ユニットにおける制御装置のブロック図である。 図5は、同パチンコ機の遊技ユニットにおける制御装置のブロック図である。 図6は、同管理装置のソフトウェアの構成図である。 図7は、同管理装置で管理する再遊技運用ルールの第1実施例にかかる設定管理テーブルである。 図8は、同各遊技ユニットでの貸出処理のフローチャートである。 図9は、同管理装置で管理する再遊技運用ルールの第2実施例にかかる設定管理テーブルである。 図10は、同管理装置をホールコンピュータに構築した第3実施例にかかる機器構成図である。 図11は、同管理装置をホールコンピュータに構築した第3実施例にかかるソフトウェア構成図である。
図1に示すように、遊技場の一店舗には、遊技機提供元から借りたレンタル遊技機のパチスロ機S11〜S15を多数並べた第1遊技島から成る第1クループU1と、遊技場が買い取った買取遊技機のパチスロ機S21〜S25を多数並べた第2遊技島から成る第2グループU2と、貸出単価4円のパチンコ玉で遊技をする4円パチンココーナーを構成する買取遊技機のパチンコ機P31〜P35を多数並べた第3遊技島から成る第3グループU3と、貸出単価1円のパチンコ玉で遊技をする1円パチンココーナーを構成する買取遊技機のパチンコ機P41〜P45を多数並べた第4遊技島から成る第4グループU4とを含む。
実際の遊技場では、一つの遊技島に含まれる遊技機の数も、遊技島の数ももっと多いが、ここでは簡略化して描いている。また、貸出単価2円のパチンコ玉で遊技をする2円パチンココーナーを構成するグループや、貸出単価10円のメダルで遊技をする10円パチスロコーナーを構成するグループや、貸出単価5円のメダルで遊技をする5円パチスロコーナーを構成するグループ等をさらに設けていてもよい。
各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25の右横には、識別情報IDとなるカード識別番号を内蔵ICチップに記録したICカード等から成る携帯式識別手段CDを受付けた条件下で、利用金額に応じた数の遊技媒体(メダル)を貸出すメダル貸出機M11〜M15,M21〜M25を設置しており、各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25は各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25とペアとなって、各遊技ユニットU11〜U15,U21〜U25を構成している。
各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45の左横には、識別情報IDとなるカード識別番号を内蔵ICチップに記録したICカード等から成る携帯式識別手段CDを受付けた条件下で、利用金額に応じた数の遊技媒体(パチンコ玉)を貸出す玉貸出機R31〜R35,R41〜R45を設置しており、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45は各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45とペアとなって、各遊技ユニットU31〜U35,U41〜U45を構成している。
携帯式識別手段CDは、遊技場に設置するカード発券機100及び又は各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45で発券する発行当日一日限り有効のビジターカードと、遊技場の景品交換コーナー等で住所、氏名、年齢、性別、連絡先電話番号等を申告して発券する原則的に有効期限無しの会員カードとを含み、それぞれ、ICカードに内蔵されたICチップ等の記憶部に、発券時、識別情報IDとしてのビジターカード識別番号又は会員カード識別番号と共に、発行日時と、初期投入する現金の額に応じた残度数が記録される。
携帯式識別手段CDの識別情報IDと対応付けて管理すべき残度数は、各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45で、現金の追加投入により更新できる。残度数のある携帯式識別手段CDは、遊技場に設置するカード精算機200等で現金に清算できる。遊技場の景品交換コーナー等で、ビジターカードから会員カードへの変更や、ビジターカードから会員カードへの度数移行も可能である。
なお、携帯式識別手段CDの識別情報IDと対応付けて管理すべき残度数は、ICカードに内蔵されたICチップ等の記憶部に記録することなく、カード発券機100又は各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45を統括する上位のシステム側(後記管理端末DT又はホールコンピュータ300)において開設する口座への記録により内部管理する仕様にしてもよい。この場合、携帯式識別手段CDは、専ら本人確認用の媒体となる。
また、携帯式識別手段CDは、記録部として磁気ストライプをもつ磁気カードでもよいし、パチスロ機用とパチンコ機用で別々のカードでもよい。さらに、携帯式識別手段CDは、識別情報IDとして、一枚ずつカードを識別するためのバーコードを印刷したバーコードカード等でもよい。
さらにまた、携帯式識別手段CDは、カード方式のものに代え、又は、カードと併用して、携帯電話会社が販売等する汎用の携帯電話を用いてもよく、この場合、携帯電話に内蔵されたICカードやICチップ等に既に記録済みとされている携帯電話識別番号が識別情報IDとなり、残度数等は、管理端末DT又はホールコンピュータ300に開設する口座で内部管理させる。
各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25の外部集中端子板等と呼ばれる関係業界団体で推奨されている既存の外部出力部から取出すメダル投入信号、メダル払出信号、ボーナスゲーム等の特別役物作動中信号、エラー信号等を含む外部出力信号は、本発明に係る管理装置Dの構成機器である各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25、呼出ランプ等と呼ばれる既存の各遊技履歴表示装置NS、個別の中継基板J11〜J15,J21〜J25、遊技島毎の中継装置J10,J20を経由して、遊技場の店舗管理を担う遊技場所有のホールコンピュータ300に出力される。
各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25は、遊技島毎の中継装置D10,D20を経由して、本発明に係る管理装置Dの司令塔となるパーソナルコンピュータから成る管理端末DTと結ばれる。
各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45の外部情報端子板や盤面中継端子板等と呼ばれる関係業界団体で推奨されている既存の外部出力部から取出す図柄変動中信号、大当たり中信号、確率変動中信号、賞球払出中信号、エラー信号等を含む外部出力信号と、後述する遊技盤Qの裏側の集合樋Kから排出するパチンコ玉を検出するセンサーOの出力信号とは、本発明に係る管理装置Dの構成機器である各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45、呼出ランプ等と呼ばれる既存の各遊技履歴表示装置NP、個別の中継基板J31〜J35,J41〜J45、遊技島毎の中継装置J30,J40を経由して、ホールコンピュータ300に出力される。
各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45は、遊技島毎の中継装置D30,D40を経由して、本発明に係る管理装置Dの司令塔となるパーソナルコンピュータから成る管理端末DTと結ばれる。
管理端末DTは、レンタル遊技機を提供した遊技機提供元等により各遊技場に設置され、ISDNやADSLや光回線等を含む通信回線400を介して、遊技機提供元の本社等に設置するホストコンピュータHTとネットワーク接続している。
また、各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45は、カード発券機100及びカード精算機200と共に、ホールコンピュータ300と通信を行っている他、携帯式識別手段CDのカードに関連したシステムを提供及び又は管理するカードシステム管理会社の所有に係るカード管理端末500とも通信を行っている。このカード管理端末500も、図示は省略したが、ISDNやADSLや光回線等を含む通信回線を介して、カードシステム管理会社の本社等に設置するホストコンピュータとネットワーク接続している。
なお、ホールコンピュータ300、管理端末DT、カード管理端末500は、遊技場の管理室等に置かれており、遊技者が自由に触ることができないのは言うまでもない。
図2に示すように、各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25は、対応する右横のメダル貸出機M11〜M15,M21〜M25から貸出すメダルの投入による遊技で入賞することにより所定数のメダルを受皿TSに払出す。各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25は、その前面側に、1万円札、5千円札、千円札を受入れる紙幣投入口M1と、携帯式識別手段CDを着脱可能に受付けるカード受付部から成る識別手段受付部M2と、貸出すメダルを対応する左横のパチスロ機の受皿TSに放出させるメダルノズルM3等を有する。
各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25で遊技するには、通常、メダル投入口Jにメダルを連続して3枚投入し、3枚掛けの状態とする。メダル投入口Jから3枚を超えて投入するメダルは50枚を上限にクレジットメダルとして各パチスロ機の内部に電子データとして蓄えられる。3枚掛けの状態で、スタートレバーSを叩く操作により、外周の帯に21コマ程度の多数の図柄が描かれた3本のリールL,C,Rが回転し、ストップボタンX,Y,Zを押すことにより対応するリールが停止される。第2ゲーム目以降は、ベットボタンBを押すことによりクレジットメダルからの引落しによっても3枚掛けを実現できる。
スタートレバーSの操作時にされる前段抽選で内部当選し、その内部当選役に対応した図柄を最大例えば4コマ滑りの範囲内で適タイミングでストップボタンX,Y,Zを押し、所定の入賞ライン上に特定の図柄を揃えることができると入賞となり、所定配当に従う枚数のメダルが受皿TSに払出されるか、クレジットメダルに加算される。例えば7−7−7が揃うとビッグボーナス等と呼ばれる特別役物の入賞となり、大量のメダルを獲得できる。なお、クレジットメダルは、スタートレバーSの近辺等に設置する図示しない精算ボタンを押すことにより、受皿TSに払出される。
レンタル遊技機のパチスロ機S11〜S15を含む遊技ユニットU11〜U15が並ぶ第1遊技島から成る第1クループU1の島端には、この第1グループU1に属するパチスロ機S11〜S15の各受皿TSに遊技終了時点で最終的に残る遊技者毎のメダル(出玉)の数を数える第1計数機C10を設置している。
買取遊技機のパチスロ機S21〜S25を含む遊技ユニットU21〜U25が並ぶ第2遊技島から成る第2グループU2の島端には、この第2グループU2に属するパチスロ機S21〜S25の各受皿TSに遊技終了時点で最終的に残る遊技者毎のメダル(出玉)の数を数える第2計数機C20を設置している。
このように遊技終了時点で各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25の受皿TSに残るメダルの数を数える計数機C10,C20は、遊技ユニットの属するグループU1,U2に対応させてグループ別に設けている。各計数機C10,C20でのメダルの計数値に基づく有価価値情報(景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報)は、信号の分岐基板B1,B2を介して、遊技島毎の中継装置J10,J20を経てホールコンピュータ300に出力していると共に、遊技島毎の中継装置D10,D20を経て管理端末DTに出力している。
各計数機C10,C20は、いわゆるジェットカウンタと呼ばれる機器であり、遊技者が各受皿TSのメダルを移し変えて持ち運ぶドル箱等と呼ばれるメダル運搬箱から投入するメダルを受入れる広口のメダルバケットC1、携帯式識別手段CDを受付けて、メダルバケットC1のメダルを吸い込み回収しながら計数する計数処理を開始させるための条件の具備を確認するカード受付部から成る識別手段受付部C2を備える。
また、各計数機C10,C20は、識別手段受付部C2での携帯式識別手段CDの受付条件下で計数するメダルの数を数字で表示させるカウンタC3、メダルの計数値又はカウンタC3の表示に応じて景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報の記録を確定させると共に携帯式識別手段CDを識別手段受付部C2から離脱させる操作ボタンC4等を備える。
なお、携帯式識別手段CDとして、カードに代え、又は、カードと併用して、汎用の携帯電話を用いる場合、識別手段受付部C2としては、カード受付部に代え、又は、カード受付部と併用して、携帯電話と無線又は有線(携帯電話に付属の端子と直結又はケーブル接続)にて通信する携帯電話受付部を設ける。
図3に示すように、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45は、対応する左横の玉貸出機R31〜R35,R41〜R45から貸出すパチンコ玉の投入による遊技で入賞することにより所定数のパチンコ玉を受皿TPに払出す。受皿TPは、上皿TP1と、この上皿TP1の内部でオーバーフローしたパチンコ玉又は玉落しレバー(図示省略)の人為操作で上皿TP1から落とすパチンコ玉を受止める下皿TP2とから成る。
各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45は、その前面側に、1万円札、5千円札、千円札を受入れる紙幣投入口R1と、携帯式識別手段CDを着脱可能に受付けるカード受付部から成る識別手段受付部R2と、貸出すパチンコ玉を対応する右横のパチンコ機の上皿TP1に放出させる玉ノズルR3等を有する。貸出すパチンコ玉は、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45に内蔵された賞球払出装置(図示省略)から各上皿TP1に放出する仕様でもよく、この場合、玉ノズルR3は不要となる。
各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45で遊技するには、遊技者が発射ハンドルHを手で所定角度回すことにより、上皿TP1のパチンコ玉をガイドレールGを経て遊技盤Qに打ち出し、始動口Eや入賞口Nへの入賞を狙う。始動口Eへの入賞を契機とした大当たり抽選に内部当選し、図柄表示装置Wでの図柄変動が7−7−7等で停止する大当たりが導出されると、アタッカー等と呼ばれる大入賞口Vが所定ラウンド数について長期に開かれ、多くの入賞により所定配当のパチンコ玉が上皿TP1及び又は下皿TP2に連続的に払出され、大量の出玉を獲得できる。遊技盤Q上での入賞を逃したパチンコ玉はアウト口Fに流入する。
遊技盤Qに打ち出された全てのパチンコ玉、すなわち始動口E、入賞口N及び大入賞口Vに入った入賞玉と、アウト口Fに流入したアウト玉との合計は、遊技盤Qの裏側に設ける集合樋Kに集まり、パチンコ玉の島還元装置(図示省略)に受け渡す玉出口部に設けたセンサーOにより検出される。したがって、センサーOの出力により、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45に遊技のために投入されたパチンコ玉の全投入数がパチンコ機毎に計数される。
4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35を含む遊技ユニットU31〜U35が並ぶ第3遊技島から成る第3クループU3の各遊技ユニットU31〜U35には、第3グループに属するパチンコ機P31〜P35の各受皿TPに遊技終了時点で最終的に残る遊技者毎のパチンコ玉(出玉)の数を数える第3計数機C30を各構成する個別の計数機C31〜C35を設置している。
1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45を含む遊技ユニットU41〜U45が並ぶ第4遊技島から成る第4クループU4の各遊技ユニットU41〜U45には、第4グループに属するパチンコ機P41〜P45の各受皿TPに遊技終了時点で最終的に残る遊技者毎のパチンコ玉(出玉)の数を数える第4計数機C40を各構成する個別の計数機C41〜C45を設置している。
このように遊技終了時点で各受皿TPに残るパチンコ玉の数を数える計数機C30,C40は、遊技ユニットの属するグループU3,U4に対応させてグループ別に設けていると共に、このグループ別の計数機C30,C40は、各遊技ユニットU31〜U35,U41〜U45毎に個別に設けている。
個別に設ける各計数機C31〜C35,C41〜C45は、各下皿TP2のシャッターレバー(図示省略)を開放することにより放出させるパチンコ玉を受入れる固定ドル箱形式の玉バケットC5と、この玉バケットC5から島還元装置に回収するパチンコ玉の数を数える玉計数センサC6とを含む。
また、各計数機C31〜C35,C41〜C45は、対応する玉貸出機R31〜R35,R41〜R45と電気的に接続しており、玉計数センサC6での計数値に基づく有価価値情報(景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報)は、各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45を経由して、各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45に出力している。
各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45の識別手段受付部R2に携帯式識別手段CDが受付けられている条件下、玉バケットC5へのパチンコ玉の受入れにより自動的に又は玉バケットC5の近傍に設置するスイッチ(図示省略)の操作により、玉バケットC5から回収するパチンコ玉の数を玉計数センサC6により数えて、その計数値を遊技者の見易い位置に設置するカウンタ等(図示省略)に表示させ、識別手段受付部R2から携帯式識別手段CDを離脱させるスイッチの操作により、その計数値又はカウンタ表示に応じて景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報の記録を確定させる。
図4に示すように、第1、第2グループU1,U2に属するパチスロ機S11〜S15,S21〜S25に対応して設ける各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25の内部には、貸出機制御装置M100を各々設けており、各貸出機制御装置M100は、マイクロコンピュータから成る演算装置CPU1、貸出処理のプログラムを記憶させた読出し専用メモリROM1、ワーク領域等として用いる読み書き用メモリRAM1を備える。
各貸出機制御装置M100は、紙幣投入口M1から投入された紙幣の真偽判定や搬送等の処理を担う紙幣処理装置M10、識別手段受付部M2に受付けた携帯式識別手段CDの識別情報IDや残度数等の読み書きや真偽判定等の処理を担うカード処理装置から成る識別手段処理装置M20、メダルノズルM3から貸出すメダルを放出させるメダル送出装置を含む貸メダル処理装置M30等を主な制御対象としている。
なお、所定の単位金額例えば100円を1度数としており、千円札の投入により10度数を付与する仕様にしている。付与する度数(残度数)は、携帯式識別手段CDに内蔵するICチップ等の記録部に記録すると共に、貸出機制御装置M100の読み書き用メモリRAM1に記録する。
また、識別手段処理装置M20は、識別手段受付部M2に携帯式識別手段CDが受付けられていない状況下で、紙幣投入口M1から紙幣を投入した場合、新たな識別情報ID(ビジターカード識別番号)及び投入紙幣に応じた残度数を内蔵ICチップ等の記録部に記録したビジターカード限定の新規の携帯式識別手段CDを識別手段受付部M2から発券する機能をも持たせており、新規に発券された携帯式識別手段CDを識別手段受付部M2に再び挿入するか押し込むことにより携帯式識別手段CDを受付状態とし、この受付状態でメダルの貸出しが可能になる。
この場合、千円札なら連続して3枚以上したがって3千円以上、あるいは5千円札か1万円札を投入した場合に限り、携帯式識別手段CDを新たに発券する仕様にしてもよい。もっとも、各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25での個別の発券機能は省略し、カード発券機100のみで携帯式識別手段CDを発券する仕様にしてもよい。カード発券機100での携帯式識別手段CDの発券は、千円札以上で許可する仕様でも、千円札なら連続して3枚以上したがって3千円以上、あるいは5千円札か1万円札を投入した場合に限り許可する仕様でもよい。
また、携帯式識別手段CDとして、カードに代え、又は、カードと併用して、汎用の携帯電話を用いる場合、識別手段受付部M2としては、カード受付部に代え、又は、カード受付部と併用して、携帯電話と無線又は有線(携帯電話に付属の端子と直結又はケーブル接続)にて通信する携帯電話受付部を設け、識別手段処理装置M20では、識別手段受付部M2に受付けた携帯電話から携帯電話識別番号等を受信し、紙幣投入口M1に投入した投入紙幣に応じた残度数は、受信した携帯電話識別番号(識別情報ID)に対応付けて専ら内部管理させる。
貸出機制御装置M100では、紙幣投入口M1に投入された紙幣の入金データ、識別手段受付部M2に受付けた携帯式識別手段CDの受付データ(読み取った識別情報ID等)、識別手段受付部M2から発券した携帯式識別手段CDの発券データ(付与した識別情報ID等)、後記貸出スイッチM7の操作に基づいて貸し出すメダルの利用金額データ(利用度数データ)、メダルノズルM3から放出したメダルの貸出数データ等を含む貸出機情報を、そのRAM1上において記録していると共に、データ収集基板用出力インターフェース回路M40を介して、対応するデータ収集基板D11〜D15,D21〜D25に出力している。
なお、「対応する」とは、同じ遊技ユニットの、の意味であり、以下、同様である。
また、貸出機制御装置M100には、対応するデータ収集基板D11〜D15,D21〜D25から出力され、データ収集基板用入力インターフェース回路M50を介して入力する、内部管理にかかる有価価値情報、並びに、この有価価値情報に基づく再遊技つまり持玉又は貯玉による再遊技の可否等を決める運用ルールの設定データ等を、そのRAM1上において記録している。後記再遊技スイッチM8の操作に基づくメダルの貸出処理は、現時の有価価値情報の範囲内で、かつ、遊技場の都合に合わせた運用ルールにしたがって実行できる。
さらに、貸出機制御装置M100には、紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すメダルの利用金額データ(利用度数データ)、メダルの貸出数データ等を含む貸出機情報を、カード管理端末500に出力させるためのカード管理端末用通信インターフェース回路M60をも備え、カード管理端末500において携帯式識別手段CDのカードに関する独自の管理が行えるようにしている。
各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25の前面には、紙幣投入口M1、識別手段受付部M2、メダルノズルM3の他、紙幣の受付可能時に例えば緑色で点灯し、受付不可時に例えば赤色で点灯する状態表示ランプM4、携帯式識別手段CDの識別情報IDに対応した現時の残度数を表示させる残度数表示器M5、残度数がある真正な携帯式識別手段CDが受付けられてメダルの貸出しが可能なときに例えば緑色で点灯し、貸出し不可なときに例えば赤色で点灯する貸出ランプM6を備える。
また、各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25の前面には、一回の押圧操作により残度数から所定の単位度数例えば400円に相当する4度数を引落として400円分の利用金額に応じた単位貸出数のメダル(20枚)をメダルノズルM3から放出させる貸出スイッチM7、持玉や貯玉とした過去取得に係る有価価値情報から交換するメダルを一回の押圧操作毎に単位度数ずつメダルノズルM3から放出させて再遊技を可能にする再遊技スイッチM8、識別手段受付部M2から携帯式識別手段CDを離脱させて返却するカード返却スイッチM9をも備える。
残度数が単位度数に満たない場合、貸出スイッチM7の操作により残り全部の度数を引き落として、その全度数の範囲内でメダルを貸し出す。なお、貸出す単位度数は、500円に相当する5度数(25枚のメダル)でも、1000円に相当する10度数(50枚のメダル)等でも勿論よい。また、カード返却スイッチM9の操作時、残度数がない場合、携帯式識別手段CDを返却せずに内部に回収し、残度数がある場合に限り返却する仕様にしてもよい。
各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25を構成する各データ収集制御装置D100は、マイクロコンピュータから成る演算装置CPU2、データ収集処理のプログラムを記憶させた読出し専用メモリROM2、ワーク領域等として用いる読み書き用メモリRAM2を備え、各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25の遊技を統括制御するマイクロコンピュータ内蔵の遊技制御装置S100と接続された外部出力部S200から取り出すメダル投入信号、メダル払出信号、ボーナスゲーム等の特別役物作動中信号、エラー信号等を含む外部出力信号を入力インターフェース回路IN1を介して入力している。
入力インターフェース回路IN1から入力する外部出力信号のうち、メダル投入信号を構成するパルス信号(一枚毎又は所定枚数毎に、ローレベルとハイレベルとが切替わる信号)に基づいて対応する一台のパチスロ機に投入されたメダル投入数を数値データ化してRAM2に更新記憶すると共に、メダル払出信号を構成する同様なパルス信号に基づいて対応する一台のパチスロ機から払出されたメダル払出数を数値データ化してRAM2に更新記憶する。これらの更新記録により、一台のパチスロ機のメダル投入数とメダル払出数の最新の累計が記録される。
なお、入力インターフェース回路IN1から入力する外部出力信号は、出力インターフェース回路OUT1を介して、対応する遊技履歴表示装置NSにスルーさせてほぼそのまま出力しており、データ収集基板D11〜D15,D21〜D25がない場合と同じように、各外部出力部S200からの外部出力信号に基づいて、各遊技履歴表示装置NS上において、ボーナスゲームの累計回数等を表示できるようにしている。
また、各外部出力部S200からの外部出力信号は、各遊技履歴表示装置NSを経由して、個別の各中継基板J11〜J15,J21〜J25、遊技島毎の中継装置J10,J20を経由して、ホールコンピュータ300に出力され、ホールコンピュータ300上において各パチスロ機の稼動状況を管理できるようにしている。
各データ収集制御装置D100のRAM2には、メダル投入数、メダル払出数の他、貸出機制御装置M100のデータ収集基板用出力インターフェース回路M40から出力され且つ入力インターフェース回路IN2を介して入力する、紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すメダルの利用金額データ(利用度数データ)、メダルの貸出数データ、利用した度数を減じた更新後の残度数データ、交換した有価価値情報を減じた更新後の有価価値情報等を記録している。
したがって、各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25では、一つの遊技ユニットU11〜U15,U21〜U25における遊技機S11〜S15,S21〜S25の稼動実績と貸出機M11〜M15,M21〜M25での貸出実績とを加味した粗利=利用金額−((利用金額/貸出単価)−投入数+払出数)×換金単価の計算式中、遊技者の動向により変化する不定数となる、利用金額、メダルの投入数、メダルの払出数の各データが収集され、粗利の計算に必要な材料が集まる。
各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25のデータ収集制御装置D100は、互いを識別する固有の通信識別情報をRAM2上等において記憶しており、双方向性の通信用インターフェース回路IF1を介して、且つ、中間に遊技島毎の中継装置D10,D20を介在させて、管理装置Dの管理端末DTと、ポーリング(polling)等により通信を行う。
ポーリングとは、通信回線を共用する場合で、どの端子がサービスを要求しているかを見極めるため、順次に各端子に呼掛けを行う通信方法である。データ収集制御装置D100の固有の通信識別情報は、各メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25に割り振られ或は割り振る貸出機番号と同じものでもよい。
粗利の計算に必要な利用金額、メダルの投入数、メダルの払出数の各データは、途中で遊技者が変わろうとも遊技ユニット毎に累計すべきデータであるため、一日の営業終了時、管理端末DTから送信する閉店処理時の集計コマンド等に応答して、各データ収集制御装置D100から管理端末DTに一日の累計データが送信される。
これに対し、携帯式識別手段CDの識別情報IDと対応付けて随時管理すべき残度数及び有価価値情報は、ある一つの携帯式識別手段CDを識別手段受付部M2に受付けたとき、各データ収集制御装置D100から管理端末DTへの識別情報IDをキイとしたデータ問合処理に応答して、残度数及び有価価値情報の各最新の内部管理情報を管理端末DTの該当口座から取得する。或いは、新規発券にかかる携帯式識別手段CDを識別手段受付部M2に受付けたとき、新規の識別番号IDに対応させた新たな内部管理情報の口座を管理端末DT上に開設する。
そして、識別手段受付部M2から携帯式識別手段CDを離脱(あるいは回収)したとき、各データ収集制御装置D100のRAM2上に更新記録された残度数及び有価価値情報の各最終情報を管理端末DTの該当口座に送信する。この送信後、RAM2等の所定記録エリアは次に受付けられる携帯式識別手段CD用に当てられる。
また、各計数機C10,C20での計数値に基づいて獲得される有価価値情報は、各計数機C10,C20の操作ボタンC4の操作により有価価値情報の記録確定と共に携帯式識別手段CDを識別手段受付部C2から離脱させたとき、各計数機C10,C20から各分岐基板B1,B2及び遊技島毎の中継装置D10,D20及びJ10,J20を経て、管理端末DT及びホールコンピュータ300にデータ送信される。このデータ送信後、各計数機C10,C20の内部の所定記録エリアは次に受付けられる携帯式識別手段CD用に当てられる。
各データ収集制御装置D100から各貸出機制御装置M100へ出力する有価価値情報に基づく再遊技(持玉又は貯玉による再遊技)の可否等を決める運用ルールの設定データは、遊技場の開店処理時の初期設定コマンド等により、管理端末DTから、遊技島毎の中継装置D10,D20を経て、各データ収集制御装置D100のRAM2に転送され、出力インターフェース回路OUT2を経て、各貸出機制御装置M100のRAM1に書き込まれる。
この開店処理時以外に、例えば夕方から閉店まで時限イベントを開催する場合等、一日の営業の途中で運用ルールを変更したいとき、その設定データを各データ収集制御装置D100を経て各貸出機制御装置M100に送信することもできる。いずれにしても、運用ルールは各データ収集制御装置D100のRAM2及び又は各貸出機制御装置M100のRAM1に書き込まれるため、再遊技スイッチM8の操作時にその都度管理端末DTに運用ルールを問い合わせる方法に比べて、通信トラフィックを低減でき、円滑な貸出処理を実現できる。
各データ収集制御装置D100は、双方向性の第2の通信用インターフェース回路IF2を介して、且つ、中間に、個別の各中継基板J11〜J15,J21〜J25及び遊技島毎の中継装置J10,J20を介在させて、ホールコンピュータ300とも通信を行っている。
ホールコンピュータ300では、各パチスロ機S11〜S15,S21〜S25から出力されるメダル投入信号、メダル払出信号、ボーナスゲーム等の特別役物作動中信号、エラー信号等を含む全外部出力信号、並びに、各貸出機M11〜M15,M21〜M25から出力される紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すメダルの利用金額データ(利用度数データ)、メダルの貸出数データ、利用した度数を減じた更新後の残度数データ、交換した有価価値情報を減じた更新後の有価価値情報等を含む全貸出機情報、及び、各計数機C10,C20での計数値に基づく有価価値情報を含む全計数機情報をすべて管理できる。
したがって、遊技ユニット毎の粗利の計算及びこれに基づく利益配分、携帯式識別手段CD毎の残度数及びグループ別有価価値情報の管理、有価価値情報(持玉又は貯玉)に基づく再遊技の運用ルール設定等の各機能をホールコンピュータ300に持たせることにより、ホールコンピュータ300が管理装置Dを完全に兼用することができる。この場合、管理端末DT、中継装置D10,D20、データ収集制御装置D100上の通信用インターフェース回路IF1、及び分岐基板B1,B2は省略することができる。
図5に示すように、第3、第4グループU3,U4に属するパチンコ機P31〜P35,P41〜P45に対応して設ける各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45の内部には、貸出機制御装置R100を各々設けており、各貸出機制御装置R100は、マイクロコンピュータから成る演算装置CPU3、貸出処理のプログラムを記憶させた読出し専用メモリROM3、ワーク領域等として用いる読み書き用メモリRAM3を備える。
各貸出機制御装置R100は、紙幣投入口R1から投入された紙幣の真偽判定や搬送等の処理を担う紙幣処理装置R10、識別手段受付部R2に受付けた携帯式識別手段CDの識別情報IDや残度数等の読み書きや真偽判定等の処理を担うカード処理装置から成る識別手段処理装置R20、玉ノズルR3から貸出すパチンコ玉を放出させる玉送出装置を含む貸玉処理装置R30等を主な制御対象としている。
また、貸出機制御装置R100では、個別に設ける各計数機C31〜C35,C41〜C45の玉計数センサC6を入力しており、携帯式識別手段CDの識別情報IDに対応付けて、玉計数センサC6からのパチンコ玉(出玉)の計数データに基づく有価価値情報(景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報)を貸出機制御装置R100のRAM3に記憶させている。
なお、所定の単位金額例えば100円を1度数としており、千円札の投入により10度数を付与する仕様にしている。付与する度数(残度数)は、携帯式識別手段CDに内蔵するICチップ等の記録部に記録すると共に、貸出機制御装置R100の読み書き用メモリRAM3に記録する。
また、識別手段受付部R2に携帯式識別手段CDが受付けられていない状況下で、紙幣投入口R1から紙幣を投入した場合、投入した紙幣の額に見合う度数の範囲内における玉貸しをカードレスで許容し、投入した紙幣の額に見合う度数を全て使い切らずに残度数がある場合及び又は各個別の計数機C31〜C35,C41〜C45での玉計数センサC6による計数値に基づく有価価値情報がある場合に、後記カード返却スイッチR9の操作に基づいて、識別手段処理装置R20により、新たな識別情報ID(ビジターカード識別番号)及び残度数(ない場合は0)を内蔵するICチップ等の記録部に記録したビジターカード限定の新規の携帯式識別手段CDを識別手段受付部R2から発券する仕様にしている。以後は、この発券された携帯式識別手段CDにより玉貸し等が行えるのは勿論である。
カードレスでの玉貸しの場合、残度数がある場合及び又は有価価値情報がある場合に限り携帯式識別手段CDを発券するのは、カード発行コストを抑制する等のためである。もっとも、上述したメダル貸出機の場合と同様に、3千円以上等の所定額の紙幣の投入により、先ず携帯式識別手段CDを新たに発券する仕様にしてもよい。また、そもそも各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45での個別の発券機能は省略し、カード発券機100のみで携帯式識別手段CDを発券する仕様にしてもよい。
なお、パチスロ機の場合も、パチンコ機の場合と同様に、各遊技ユニットU11〜U15,U21〜U25毎に、受皿TSに最終的に残るメダル(出玉)を計数する計数機を個別に設けて、この個別の計数機を対応する右横のメダル貸出機M11〜M15,M21〜M25に電気的に接続する仕様と組み合わせることにより、紙幣の投入のみでカードレスでメダルを貸出し、投入した紙幣の額に見合う度数を全て使い切らずに残度数がある場合及び又は個別の計数機での計数値に基づく有価価値情報がある場合に限り、カード返却スイッチM9の操作に応答して携帯式識別手段CDを発券する仕様にしてもよい。
また、携帯式識別手段CDとして、カードに代え、又は、カードと併用して、汎用の携帯電話を用いる場合、識別手段受付部R2としては、カード受付部に代え、又は、カード受付部と併用して、携帯電話と無線又は有線(携帯電話に付属の端子と直結又はケーブル接続)にて通信する携帯電話受付部を設け、識別手段処理装置R20では、識別手段受付部R2に受付けた携帯電話から携帯電話識別番号等を受信し、紙幣投入口R1に投入した投入紙幣に応じた度数は、受信した携帯電話識別番号(識別情報ID)に対応付けて専ら内部管理させる。
貸出機制御装置R100では、紙幣投入口R1に投入された紙幣の入金データ、識別手段受付部R2に受付けた携帯式識別手段CDの受付データ(読み取った識別情報ID等)、識別手段受付部R2から発券した携帯式識別手段CDの発券データ(付与した識別情報ID等)、後記貸出スイッチR7の操作に基づいて貸し出すパチンコ玉の利用金額データ(利用度数データ)、玉ノズルR3から放出したパチンコ玉の貸出数データ等を含む貸出機情報を、そのRAM3上において記録していると共に、データ収集基板用出力インターフェース回路R40を介して、対応するデータ収集基板D31〜D35,D41〜D45に出力している。
また、貸出機制御装置R100には、対応するデータ収集基板D31〜D35,D41〜D45から出力され、データ収集基板用入力インターフェース回路R50を介して入力する、内部管理にかかる有価価値情報、並びに、その有価価値情報に基づく再遊技つまり持玉又は貯玉による再遊技の可否等を決める運用ルールの設定データ等を、そのRAM3上において記録している。後記再遊技スイッチR8の操作に基づくパチンコ玉の貸出処理は、現時の有価価値情報の範囲内で、かつ、遊技場の都合に合わせた運用ルールにしたがって実行できる。
さらに、貸出機制御装置R100には、紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すパチンコ玉の利用金額データ(利用度数データ)、パチンコ玉の貸出数データ等を含む貸出機情報を、カード管理端末500に出力させるためのカード管理端末用通信インターフェース回路M60をも備え、カード管理端末500において携帯式識別手段CDのカードに関する独自の管理が行えるようにしている。
各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45の前面には、紙幣投入口R1、識別手段受付部R2、玉ノズルR3の他、紙幣の受付可能時に例えば緑色で点灯し、受付不可時に例えば赤色で点灯する状態表示ランプR4、携帯式識別手段CDの識別情報IDに対応した現時の残度数を表示させる残度数表示器R5、残度数がある真正な携帯式識別手段CDが受付けられてパチンコ玉の貸出しが可能なときに例えば緑色で点灯し、貸出し不可なときに例えば赤色で点灯する貸出ランプR6を備える。
また、各玉貸出機R31〜R35,R41〜R45は、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45の遊技制御装置P100に付属する玉貸制御部P300と接続する玉貸通信インターフェース回路R70を有する。
各パチンコ機P31〜P35,P41〜45の上皿TP1の前面には、一回の押圧操作により残度数から所定の単位度数例えば400円に相当する4度数を引落として400円分の利用金額に応じた単位貸出数のパチンコ玉(4円パチンココーナーのものは100個、1円パチンココーナーのものは400個)を玉ノズルR3から放出させる貸出スイッチR7、持玉や貯玉とした過去取得に係る有価価値情報から交換するパチンコ玉を一回の押圧操作毎に単位度数ずつ玉ノズルR3から放出させて再遊技を可能にする再遊技スイッチR8、識別手段受付部R2から携帯式識別手段CDを離脱又は発券して返却するカード返却スイッチR9を備える。
そして、これら各パチンコ機P31〜P35,P41〜45に具備するスイッチR7,R8,R9の操作信号を、玉貸制御部P300から玉貸通信インターフェース回路R70を介して貸出機制御装置R100に取込んでいる。
なお、貸出す単位度数は、500円に相当する5度数でも、1000円に相当する10度数等でも勿論よい。残度数が単位度数に満たない場合、貸出スイッチR7の操作により残り全部の度数を引き落として、その全度数の範囲内でパチンコ玉を貸し出す。なお、貸出す単位度数は、500円に相当する5度数でも、1000円に相当する10度数等でも勿論よい。また、カード返却スイッチR9の操作時、残度数がない場合、携帯式識別手段CDを返却せずに内部に回収し、残度数がある場合に限り返却する仕様にしてもよい。
各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45を構成する各データ収集制御装置D300は、マイクロコンピュータから成る演算装置CPU4、データ収集処理のプログラムを記憶させた読出し専用メモリROM4、ワーク領域等として用いる読み書き用メモリRAM4を備え、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45の遊技を統括制御するマイクロコンピュータ内蔵の遊技制御装置P100と接続された外部出力部P200から取り出す図柄変動中信号、大当たり中信号、確率変動中信号、賞球払出中信号、エラー信号等を含む外部出力信号と、集合樋Kから排出するパチンコ玉を検出するセンサーOの出力信号とを、入力インターフェース回路IN3を介して入力している。
入力インターフェース回路IN3から入力する信号のうち、センサーOの出力信号に基づいて対応する一台のパチンコ機に投入されたパチンコ玉投入数を数値データ化してRAM4に更新記憶すると共に、賞球払出中信号を構成するパルス信号(所定個数毎に、ローレベルとハイレベルとが切替わる信号)に基づいて対応する一台のパチンコ機から払出されたパチンコ玉払出数を数値データ化してRAM4に更新記憶する。これらの更新記録により、一台のパチンコ機のパチンコ玉投入数とパチンコ玉払出数の最新の累計が記録される。
なお、入力インターフェース回路IN3から入力する信号のうち、センサーOの出力信号を除く外部出力部P200からの外部出力信号は、出力インターフェース回路OUT3を介して、対応する遊技履歴表示装置NPにスルーさせてほぼそのまま出力しており、データ収集基板D31〜D35,D41〜D45がない場合と同じように、各外部出力部P200からの外部出力信号等に基づいて、各遊技履歴表示装置NP上において、大当たりの累計回数等を表示できるようにしている。
また、各外部出力部P200からの外部出力信号は、各遊技履歴表示装置NPを経由して、個別の各中継基板J31〜J35,J41〜J45、遊技島毎の中継装置J30,J40を経由して、ホールコンピュータ300に出力され、ホールコンピュータ300上において各パチンコ機の稼動状況を管理できるようにしている。
各データ収集制御装置D300のRAM4には、パチンコ玉投入数、パチンコ玉払出数の他、貸出機制御装置R100のデータ収集基板用出力インターフェース回路R40から出力され且つ入力インターフェース回路IN4を介して入力する、紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すパチンコ玉の利用金額データ(利用度数データ)、パチンコ玉の貸出数データ、利用した度数を減じた更新後の残度数データ、交換した有価価値情報を減じた更新後の有価価値情報等と、カード識別番号及び属するグループU3,U4に対応付けたパチンコ玉(出玉)の計数データに基づく有価価値情報とを記録している。
したがって、各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45では、一つの遊技ユニットU31〜U35,U41〜U45における遊技機P31〜P35,P41〜P45の稼動実績と貸出機R31〜R35,R41〜R45での貸出実績とを加味した粗利=利用金額−((利用金額/貸出単価)−投入数+払出数)×換金単価の計算式中、遊技者の動向により変化する不定数となる、利用金額、パチンコ玉の投入数、パチンコ玉の払出数の各データが収集され、粗利の計算に必要な材料が集まる。
各データ収集基板D31〜D35,D41〜D45のデータ収集制御装置D300は、互いを識別する固有の通信識別情報をRAM4上等において記憶しており、双方向性の通信用インターフェース回路IF3を介して、且つ、中間に遊技島毎の中継装置D30,D40を介在させて、管理装置Dの管理端末DTと、ポーリング等により通信を行う。
粗利の計算に必要な利用金額、パチンコ玉の投入数、パチンコ玉の払出数の各データは、途中で遊技者が変わろうとも遊技ユニット毎に累計すべきデータであるため、一日の営業終了時、管理端末DTから送信する閉店処理時の集計コマンド等に応答して、各データ収集制御装置D300から管理端末DTに一日の累計データが送信される。
これに対し、携帯式識別手段CDの識別情報IDと対応付けて随時管理すべき残度数及び有価価値情報は、ある一つの携帯式識別手段CDを識別手段受付部R2に受付けたとき、各データ収集制御装置D300から管理端末DTへの識別情報IDをキイとしたデータ問合処理に応答して、残度数及び有価価値情報の各最新の内部管理情報を管理端末DTの該当口座から取得する。或いは、新規発券にかかる携帯式識別手段CDを識別手段受付部R2に受付けたとき、新規の識別番号IDに対応させた新たな内部管理情報の口座を管理端末DT上に開設する。
そして、識別手段受付部R2から携帯式識別手段CDを離脱(あるいは回収)したとき、各データ収集制御装置D300のRAM4上に更新記録された残度数及び有価価値情報の各最終情報を管理端末DTの該当口座に送信する。この送信後、RAM4等の所定記録エリアは次に受付けられる携帯式識別手段CD用に当てられる。
各データ収集制御装置D300から各貸出機制御装置R100へ出力する有価価値情報に基づく再遊技つまり持玉又は貯玉による再遊技の可否等を決める運用ルールの設定データは、遊技場の開店処理時の初期設定コマンド等により、管理端末DTから、遊技島毎の中継装置D30,D40を経て、各データ収集制御装置D300のRAM4に転送され、出力インターフェース回路OUT4を経て、各貸出機制御装置R100のRAM3に書き込まれる。
この開店処理時以外に、例えば夕方から閉店まで時限イベントを開催する場合等、一日の営業の途中で運用ルールを変更したいとき、その設定データを各データ収集制御装置D300を経て各貸出機制御装置R100に送信することもできる。いずれにしても、運用ルールは各データ収集制御装置D300のRAM4及び又は各貸出機制御装置R100のRAM3に書き込まれるため、再遊技スイッチR8の操作時にその都度管理端末DTに運用ルールを問い合わせる方法に比べて、通信トラフィックを低減でき、円滑な貸出処理を実現できる。
各データ収集制御装置D300は、双方向性の第2の通信用インターフェース回路IF4を介して、且つ、中間に、個別の各中継基板J31〜J35,J41〜J45及び遊技島毎の中継装置J30,J40を介在させて、ホールコンピュータ300とも通信を行っている。
ホールコンピュータ300では、各パチンコ機P31〜P35,P41〜P45から出力される図柄変動中信号、大当たり中信号、確率変動中信号、賞球払出中信号、エラー信号等を含む全外部出力信号、並びに、各貸出機R31〜R35,R41〜R45から出力される紙幣の入金データ、携帯式識別手段CDの受付データ及び発券データ、貸し出すパチンコ玉の利用金額データ(利用度数データ)、パチンコ玉の貸出数データ、利用した度数を減じた更新後の残度数データ、交換した有価価値情報を減じた更新後の有価価値情報等を含む全貸出機情報、及び、各個別の玉計数センサC6での計数値に基づく有価価値情報を含む全計数機情報をすべて管理できる。
したがって、遊技ユニット毎の粗利の計算及びこれに基づく利益配分、携帯式識別手段CD毎の残度数及びグループ別有価価値情報の管理、有価価値情報(持玉又は貯玉)に基づく再遊技の運用ルール設定等の各機能をホールコンピュータ300に持たせることにより、ホールコンピュータ300が管理装置Dを完全に兼用することができる。この場合、管理端末DT、中継装置D30,D40、及びデータ収集制御装置D300上の通信用インターフェース回路IF3は省略することができる。
図6に示すように、管理装置Dの指令塔となる管理端末DT、並びに、この管理端末DTと結ぶ各貸出機制御装置M100,R100には、次のア),イ),ウ),エ),オ)の各手段をソフトウェア上に構築している。
ア)グループ別有価価値情報記録手段1
このグループ別有価価値情報記録手段1は、管理端末DTの大容量のハードディスク上に定義する携帯式識別手段管理テーブルTB1上において、携帯式識別手段CDの識別情報ID毎に、遊技終了時点で各遊技機S11〜S15,S21〜S25,P31〜P35,P41〜P45の受皿TS又はTPに残る遊技媒体(メダルやパチンコ玉による出玉)の数に基づいて、その遊技機の遊技ユニットU11〜U15,U21〜U25,U31〜U35,U41〜U45が属するグループU1,U2,U3,U4に対応させたグループ別記録エリアA1,A2,A3,A4に、景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報を記録する。
携帯式識別手段管理テーブルTB1は、携帯式識別手段CDの識別情報IDに対応した内部管理情報を記録して管理する口座群であって、各口座それぞれについて、携帯式識別手段CDの識別情報ID、携帯式識別手段CDの発行日時(年月日及び時刻)、残度数を記録する記録エリアと共に前記グループ別記録エリアA1,A2,A3,A4を確保している。
第1グループU1の各パチスロ機S11〜S15で獲得したメダル(出玉)による有価価値情報は第1グループ記録エリアA1に記録され、この記録される有価価値情報は、第1グループの計数機C10から分岐基板B1及び中継装置D10を経て受信するデータに基づいた第1グループの計数機C10で計数したメダル枚数である。
第2グループU2の各パチスロ機S21〜S25で獲得したメダル(出玉)による有価価値情報は第2グループ記録エリアA2に記録され、この記録される有価価値情報は、第2グループの計数機C20から分岐基板B2及び中継装置D20を経て受信するデータに基づいた第2グループの計数機C20で計数したメダル枚数である。
第3グループU3の各パチンコ機P31〜P35で獲得したパチンコ玉(出玉)による有価価値情報は第3グループ記録エリアA3に記録され、この記録される有価価値情報は、第3グループの計数機C30を構成する個別の各計数機C31〜C35、第3グループに属する各玉貸出機R31〜R35、各データ収集基板D31〜D35、中継装置D30を経て受信するデータに基づいた第3グループの各計数機C31〜C35で計数したパチンコ玉の個数である。
第4グループU4の各パチンコ機P41〜P45で獲得したパチンコ玉(出玉)による有価価値情報は第4グループ記録エリアA4に記録され、この記録される有価価値情報は、第4グループの計数機C40を構成する個別の各計数機C41〜C45、第4グループに属する各玉貸出機R41〜R45、各データ収集基板D41〜D45、中継装置D40を経て受信するデータに基づいた第4グループの各計数機C41〜C45で計数したパチンコ玉の個数である。
なお、グループU1,U2,U3,U4別の有価価値情報(A1,A2,A3,A4の記録)は、管理端末DTの携帯式識別手段管理テーブルTB1における各自の口座記録により内部管理する仕様にしたが、この内部管理と併用し、各携帯式識別手段CDの内蔵ICチップ等の記憶部にも、識別情報ID、発行日時、残度数の他、グループU1,U2,U3,U4別の有価価値情報(A1,A2,A3,A4の記録)を更新の都度記録するようにしてもよい。
イ)第1運用ルール設定手段10
この第1運用ルール設定手段10は、管理端末DTにおける所定の入力画面からのキーボード及び又はマウスによる入力操作に基づいて、管理端末DTで定義する再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2上において、有価価値情報から交換する遊技媒体で遊技をしようとする再遊技先のグループと、交換する有価価値情報を獲得した獲得元のグループとに対応付けた運用ルールの設定データを確定させるものであって、特定グループ(例えばU1)以外の非特定グループ(例えばU2,U3,U4)での有価価値情報に基づいて特定グループ(例えばU1)に属する貸出機(例えばM11〜M15)で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を定める第1運用ルール、すなわち、再遊技先が特定グループで且つ獲得元が非特定グループである場合の運用ルールを設定する。
再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2で設定した第1運用ルールを含む再遊技先が特定グループとなる運用ルールは、遊技場の開店処理時の初期設定コマンドにより、管理端末DTから、特定グループ(例えば第1グループU1)にかかる、遊技島毎の中継装置D10を経て、各データ収集制御装置D100に転送され、各貸出機制御装置M100のRAM1に書き込まれ、特定グループ(例えば第1グループU1)に属する各貸出機M11〜M15での貸出処理時に参照される。
ウ)第1貸出処理手段11
この第1貸出処理手段11は、特定グループ(例えば第1グループU1)に属する貸出機M11〜M15の各貸出機制御装置M100上に構築するものであって、特定グループU1に属する貸出機M11〜M15で携帯式識別手段CDを受付けたとき、特定グループU1での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、非特定グループU2,U3,U4での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは第1運用ルール設定手段10で設定した第1運用ルールにしたがって許容又は禁止する。
エ)第2運用ルール設定手段20
この第2運用ルール設定手段20は、管理端末DTにおける所定の入力画面からのキーボード及び又はマウスによる入力操作に基づいて、前記再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2上において運用ルールの設定データを確定させるものであって、特定グループ(例えばU1)での有価価値情報に基づいて特定グループ以外の非特定グループ(例えばU2,U3,U4)に属する貸出機(例えば貸出機M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45)で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を定める第2運用ルール、すなわち、再遊技先が非特定グループで且つ獲得元が特定グループである場合の運用ルールを設定する。
再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2で設定した第2運用ルールを含む再遊技先が非特定グループとなる運用ルールは、遊技場の開店処理時の初期設定コマンドにより、管理端末DTから、非特定グループ(例えばU2,U3,U4)にかかる、遊技島毎の中継装置D20,D30,D40を経て、各データ収集制御装置D100又はD300に転送され、各貸出機制御装置M100又はR100のRAM1又はRAM3に書き込まれ、非特定グループ(例えばU2,U3,U4)に属する各貸出機M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45での貸出処理時に参照される。
オ)第2貸出処理手段21
この第2貸出処理手段21は、非特定グループ(例えばU2,U3,U4)に属する貸出機M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45の各貸出機制御装置M100,R100上に構築するものであって、非特定グループU2,U3,U4に属する貸出機M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45で携帯式識別手段CDを受付けたとき、この携帯式識別手段CDを受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、特定グループU1での有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは前記第2運用ルール設定手段20で設定した第2運用ルールにしたがって許容又は禁止する。
以上のア),イ),ウ),エ),オ)の各手段の他、管理端末DTでは、遊技機S11〜S15,S21〜S25,P31〜P35,P41〜P45毎の遊技機管理テーブルTB3を定義しており、各遊技機毎に、台番号、設置日時、その遊技機に投入されたメダル又はパチンコ玉による遊技媒体の累計の投入数、その遊技機から払出されたメダル又はパチンコ玉による遊技媒体の累計の払出数、ビッグボーナスや大当たり等の特別役物の累計の入賞数(特賞数)を記録管理している。各データ収集制御装置D100又はD300のRAM2又はRAM4上にも、接続する遊技機に対応した、台番号、設置日時、投入数、払出数、特賞数を記録している。
遊技機毎の、投入数、払出数、特賞数は、一日の営業終了時、管理端末DTから送信する閉店処理時の集計コマンドに応答して、各データ収集制御装置D100,D300から管理端末DTに一日の累計データが送信され、書き換えられる。なお、これら投入数、払出数、特賞数は、所定日数分、例えば連続した3日分(当日、前日、前々日)について、それぞれ、各一日の累計を記録管理するようにしてもよい。
さらに、管理端末DTでは、貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45毎の貸出機管理テーブルTB4を定義しており、各貸出機毎に、貸出機番号(又はデータ収集基板の通信ポート識別情報でもよい)、ペアとなる対応する遊技機の台番号、第1グループU1か、第2グループU2か、第3グループU3か、第4グループU4かを区別する所属グループ、各貸出機において残度数から引落とした累計の利用金額(利用度数)を記録管理している。
各データ収集制御装置D100又はD300のRAM2又はRAM4上及び各貸出機制御装置M100又はR100のRAM1又はRAM3上にも、各貸出機に対応した、貸出機番号、対応台番号、所属グループ、利用金額(利用度数)を記録している。
貸出機毎の利用金額(利用度数)は、一日の営業終了時、管理端末DTから送信する閉店処理時の集計コマンドに応答して、各データ収集制御装置D100,D300から管理端末DTに一日の累計データが送信され、書き換えられる。なお、利用金額(利用度数)についても、所定日数分、例えば連続した3日分(当日、前日、前々日)について、それぞれ、各一日の累計を記録管理するようにしてもよい。
遊技媒体の貸出単価はメダルなら20円等、パチンコ玉なら4円や1円等と決まっているため、遊技機管理テーブルTB3の遊技機毎の投入数及び払出数と、貸出機管理テーブルTB4の貸出機毎の利用金額(利用度数)とにより、遊技機と貸出機とがペアとなった遊技ユニット毎に一日の粗利を計算することができる。また、連続した3日分(当日、前日、前々日)について記録管理する場合は、それぞれ、各一日の粗利を連続した3日分について計算することができる。
図7に、再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2の詳細例を示す。ここでは、特定グループとして、遊技場が遊技機提供元から借りたレンタル遊技機のパチスロ機S11〜S15を含む第1クループU1を選定している。また、非特定グループとして、遊技場が買い取った買取遊技機のパチスロ機S21〜S25を含む第2グループU2と、同買取遊技機の4円パチンココーナーを構成するパチンコ機P31〜P35を含む第3グループU3と、同買取遊技機の1円パチンココーナーを構成するパチンコ機P41〜P45を含む第4グループU4とを選定している。
各グループU1,U2,U3,U4が再遊技先となる4通りの場合について、有価価値情報の獲得元がそれぞれ4通りあり、全部で4×4=16通りの運用ルールが、管理端末DTのキーボード及び又はマウスから入力できる。入力できる運用ルールは、予め用意した複数の運用ルール候補の中から選択できる。
その運用ルール候補は、大別すると、
1]現時の有価価値情報の範囲内なら無条件で再遊技を許す「許容」、
2]現時の有価価値情報の範囲内で且つ一日に交換できる交換上限の範囲内で再遊技を許す「条件付許容1」、
3]現時の有価価値情報の範囲内で且つその有価価値情報(遊技媒体の計数値)に所定の換算レートを乗じた数の遊技媒体に交換して再遊技を許す「条件付許容2」、
4]現時の有価価値情報の範囲内で且つ一回の交換毎に所定の数の遊技媒体を交換手数料として差引いて再遊技を許す「条件付許容3」、
5]再遊技を許さない「禁止」、
の5通り用意している。
条件付許容1(交換上限)は、遊技媒体の貸出単価の違いに応じた中分類として、
1)メダル上限(再遊技先が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25の場合に一日に交換できるメダルの枚数上限)、
2)4円玉上限(再遊技先が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35の場合に一日に交換できるパチンコ玉の個数上限)、
3)1円玉上限(再遊技先が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45の場合に一日に交換できるパチンコ玉の個数上限)、
の3通り用意している。
それぞれ小分類として、
1)メダル上限(枚/日)は、500,400,300,200,任意入力、
2)4円玉上限(個/日)は、2500,2000,1500,1000,任意入力、
3)1円玉上限(個/日)は、5000,4000,3000,2000,任意入力、
の各5通り用意している。任意入力は、入力画面の箱の中にキーボードから任意の数字を入力できるものである。1円玉上限は、4円玉上限を単純に4倍した値ではなく、2倍の値に止めており、これは、1円玉パチンココーナーの利益率等を考慮したものである。
条件付許容2(換算レート乗算)は、中分類として、
1)景品玉からメダルへの換算レート(獲得元が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35で、且つ、再遊技先が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25の場合で、換算レート=パチンコ玉の換金単価÷パチンコ玉の貸出単価(4円)×パチンコ玉の貸出単価(4円)÷メダルの貸出単価(20円)=パチンコ玉の換金単価÷20としたもの)、
2)景品メダルから玉への換算レート(獲得元が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25で、且つ、再遊技先が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35の場合で、換算レート=メダルの換金単価÷メダルの貸出単価(20円)×メダルの貸出単価(20円)÷パチンコ玉の貸出単価(4円)=メダルの換金単価÷4としたもの)、
3)4円玉から1円玉への換算レート(獲得元が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35で、且つ、再遊技先が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45の場合で、換算レート=(4円)÷(1円)=4としたもの)、
4)1円玉から4円玉への換算レート(獲得元が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45で、且つ、再遊技先が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35の場合で、換算レート=(1円)÷(4円)=1/4としたもの)、
の4通り用意している。
そのうち、
1)景品玉からメダルへの換算レートは、小分類として、
3/20 ,2.7/20 ,2.6/20 ,2.5/20 ,任意入力/20、
の5通り用意している。任意入力は、入力画面の箱の中にキーボードから任意の数字(パチンコ玉の換金単価)を小数点以下2桁まで(例えば、2.75等)或は分数形式(例えば、100/30等)で入力できる。
2)景品メダルから玉への換算レートは、
16.7/4 ,15/4 ,14.3/4 ,12.5/4 ,任意入力/4、
の5通り用意している。任意入力は、入力画面の箱の中にキーボードから任意の数字(メダルの換金単価)を小数点以下2桁まで(例えば、16.67)或は分数形式(例えば、100/7等)で入力できる。
なお、獲得元が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45で、且つ、再遊技先が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25の場合の換算レート、すなわち、1円玉にかかる景品玉からメダルへの換算レートは定義していない。これは、このようなニーズが比較的少ないことによる。もっとも、上記1)の景品玉(4円玉にかかる景品玉)からメダルへの換算レートに準じて、5)として、1円玉にかかる景品玉からメダルへの換算レートを定義してもよい。
また、獲得元が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25で、且つ、再遊技先が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45の場合の換算レート、すなわち、景品メダルから1円玉にかかる玉への換算レートは定義していない。これも、このようなニーズが比較的少ないことによるが、上記2)の景品メダルから玉(4円玉にかかる玉)への換算レートに準じて、6)として、景品メダルから1円玉にかかる玉への換算レートを定義してもよい。
条件付許容3(交換手数料)は、遊技媒体の貸出単価の違いに応じた中分類として、
1)差引メダル枚数(再遊技先が第1グループU1のパチスロ機S11〜S15又は第2グループU2のパチスロ機S21〜S25の場合に一回の交換で差引くメダル枚数)、
2)差引4円玉個数(再遊技先が第3グループU3の4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35の場合に一回の交換で差引くパチンコ玉個数)、
3)差引1円玉個数(再遊技先が第4グループU4の1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45の場合に一回の交換で差引くパチンコ玉個数)、
の3通り用意している。
それぞれ小分類として、
1)差引メダル枚数(枚/回)は、2,3,4,5,6,任意入力、
2)差引4円玉個数(個/回)は、10,15,20,25,30,任意入力、
3)差引1円玉個数(個/回)は、40,60,80,100,120,任意入力、
の各6通り用意している。任意入力は、入力画面の箱の中にキーボードから任意の数字を入力できるものである。それぞれ、40円相当、60円相当、80円相当、100円相当、120円相当、任意入力に対応した現金相当の手数料を徴収するものであり、中分類は無くし、手数料として徴収する現金を直接入力できるものとしてもよい。
再遊技先が特定グループたる第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)の場合、
獲得元が同じ第1グループU1なら、問題なく、許容、
獲得元が非特定グループたる第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)なら、例えば、条件付許容1の1)の400を適用して、上限400枚/日まで許容、
獲得元が非特定グループたる第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)なら、例えば、条件付許容2の1)の3/20を適用して、換算レート3/20を乗じて許容、
獲得元が非特定グループたる第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)なら、禁止、
に各設定している。
第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)で獲得した有価価値情報たる出玉(メダル)により第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)で再遊技する場合、一日400枚(8000円相当)まで許容することとしているのは、遊技者の利便性をある程度確保しつつ、粗利の計算にあまり大きな影響が出ないように配慮したものである。
第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)により第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)で再遊技する場合、景品玉からメダルへの換算レート(例えば3/20)を乗じて許容することとしているのは、遊技者が出玉(パチンコ玉)を一旦、景品交換コーナー等を経由して所定の換金単価にしたがって現金化し、その現金を用いて第1グループU1のメダル貸出機M11〜M15でメダルの貸出しを受けるのと同様のことになり、中間の景品交換コーナー等の経由を省略して遊技者の利便性を高めるためである。
第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)によっては第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)での再遊技を禁止しているのは、本来、第4グループで遊技をする遊技者は勝敗よりも遊技自体を比較的長く楽しみたいと望む者が多く、単価が高いメダルを用い且つ遊技性がパチンコ機と大きく異なるパチスロ機で遊技をすることは稀で、ニーズが乏しいことによる。ただし、条件付許容2の5)として「1円玉にかかる景品玉からメダルへの換算レート」を定義して、所定の換算レートを乗じて再遊技を許容しても勿論よい。
再遊技先が特定グループの第1グループU1で、獲得元が非特定グループの第2グループU2又は第3グループU3若しくは第4グループU4の場合の、3通りの運用ルールが第1運用ルールということになる。
再遊技先が非特定グループたる第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)の場合、
獲得元が同じ第2グループでも、特定グループたる第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)でも、何れも、許容、
獲得元が非特定グループたる第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)なら、例えば、条件付許容2の1)の3/20を適用して、換算レート3/20を乗じて許容、
獲得元が非特定グループたる第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)なら、禁止、
に各設定している。
第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)で獲得した有価価値情報たる出玉(メダル)により第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)で再遊技する場合、交換上限等を設けずに無条件(ただし有価価値情報の範囲内)で許容することとしているのは、第2グループU2での粗利を遊技場以外の者に配分する必要がなく、遊技者の利便性のみを重要視したものである。
第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)により第2グループU2で再遊技する場合、換算レート3/20を乗じて許容している理由、並びに、第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)によっては第2グループU2での再遊技を禁止している理由は、上記と同様である。「1円玉にかかる景品玉からメダルへの換算レート」を定義して、所定の換算レートを乗じて第4グループU4の出玉で再遊技を許容してもよいことも、上記と同様である。
再遊技先が非特定グループの第2グループU2で、獲得元が特定グループの第1グループU1の場合の運用ルール(許容)が第2運用ルールということになる。
再遊技先が非特定グループたる第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)の場合、
獲得元が特定グループたる第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)でも、非特定グループたる第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)でも、何れも、例えば、条件付許容2の2)の15/4を適用して、換算レート15/4を乗じて許容、
獲得元が同じ第3グループU3なら、問題なく、許容、
獲得元が非特定グループたる第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)なら、条件付許容2の4)を適用して、換算レート1/4を乗じて許容、
に各設定している。
第1グループU1又は第2グループU2で獲得した有価価値情報たる出玉(メダル)により第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)で再遊技する場合、景品メダルから玉への換算レート(例えば15/4)を乗じて許容することとしているのは、遊技者が出玉(メダル)を一旦、景品交換コーナー等を経由して所定の換金単価にしたがって現金化し、その現金を用いて第3グループU3の玉貸出機R31〜R35でパチンコ玉の貸出しを受けるのと同様のことになり、中間の景品交換コーナー等の経由を省略して遊技者の利便性を高めるためである。
第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)により第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)で再遊技する場合、換算レート1/4を乗じて許容することとしているのは、パチンコ機相互間で台移動を自由にすることで、遊技者の利便性を高めるためである。
再遊技先が非特定グループの第3グループU3で、獲得元が特定グループの第1グループU1の場合の運用ルール(換算レート15/4を乗じて許容)が第2運用ルールということになる。
再遊技先が非特定グループたる第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)の場合、
獲得元が特定グループたる第1グループU1(レンタル品のパチスロ機S11〜S15)でも、非特定グループたる第2グループU2(買取品のパチスロ機S21〜S25)でも、何れも、禁止、
獲得元が非特定グループたる第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)なら、条件付許容2の3)を適用して、換算レート4を乗じて許容、
獲得元が同じ第4グループU4なら、問題なく、許容、
に各設定している。
第1グループU1又は第2グループU2で獲得した有価価値情報たる出玉(メダル)によっては第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)で再遊技を禁止しているのは、第4グループU4で獲得した出玉(パチンコ玉)による第1グループU1又は第2グループU2での再遊技を禁止している運用と整合させたものである。要するに、パチスロ機と1円パチンココーナーとの台移動はニーズも少なく一律禁止することとしたものである。もっとも、条件付許容2の6)として「景品メダルから1円玉にかかる玉への換算レート」を定義して、所定の換算レートを乗じて再遊技を許容しても勿論よい。
第3グループU3(4円パチンココーナーのパチンコ機P31〜P35)で獲得した有価価値情報たる出玉(パチンコ玉)により第4グループU4(1円パチンココーナーのパチンコ機P41〜P45)で再遊技する場合、換算レート4を乗じて許容することとしているのは、パチンコ機相互間で台移動を自由にすることで、遊技者の利便性を高めるためである。
再遊技先が非特定グループの第4グループU4で、獲得元が特定グループの第1グループU1の場合の運用ルール(禁止)が第2運用ルールということになる。
なお、再遊技先が第1グループU1又は第2グループU2のパチスロ機の場合、パチンコ玉に関連した運用ルール候補、すなわち、条件付許容1の2),3)、条件付許容2の2),3),4)、条件付許容3の2),3)は選択不可としている。同様に、再遊技先が第3グループU3又は第4グループU4のパチンコ機の場合、メダルに関連した運用ルール候補、すなわち、条件付許容1の1)、条件付許容2の1)、条件付許容3の1)は選択不可としている。さらに、条件付許容2の3)の換算レート「4」は、再遊技先が第4グループU4で獲得元が第3グループU3の場合に限り選択可能にしており、条件付許容2の4)の換算レート「1/4」は、再遊技先が第3グループU3で獲得元が第4グループU4の場合に限り選択可能にしている。不正常な運用ルールの設定を予め排除するためである。
また、一つの再遊技先のグループと一つの獲得元のグループとに対応させた一つの運用ルールについて、二つ以上の条件、例えば、条件付許容2(換算レート乗算)の1)と条件付許容1(交換上限)の1)との組合せ(換算レート3/20を乗じて許容、かつ、上限400枚/日まで許容など)や、条件付許容2(換算レート乗算)の2)と条件付許容1(交換上限)の2)との組合せ(換算レート15/4を乗じて許容、かつ、上限2000個/日まで許容など)を設定してもよい。
さらに、携帯式識別手段CDがビジターカードではなく、会員カードである場合、グループ別記憶エリアA1,A2,A3,A4に、当日獲得した持球としての有価価値情報と、前日以前に獲得した貯玉としての有価価値情報とを区別して記録管理し、持玉から交換して再遊技をする場合の運用ルールと、貯玉から交換して再遊技をする場合の運用ルールとを、それぞれ異なる条件等に設定できるようにしてもよい。
図8に、各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45での貸出処理における、特に再遊技にかかる部分を中心にしたプログラムのフローチャートを示す。このプログラムは、各貸出機制御装置M100のRAM1又はR100のRAM3に予め記憶させている。
各貸出機M11〜M15,M21〜M25,R31〜R35,R41〜R45の識別手段受付部M2又はR2に携帯式識別手段CDたるビジターカード又は会員カードが挿入されると(ステップ1)、携帯式識別手段CDから識別情報IDを読取り(ステップ2)、この識別情報IDを検索キイとして、管理端末DTに現時の有価価値情報の記録を含む内部管理情報を取得するデータ問合処理を実行する(ステップ3)。
このデータ問合処理により、内部管理情報に含まれる残度数も取得し、携帯式識別手段CDに記録された残度数と照合することにより、携帯式識別手段CDの真偽判定をしている。新たな携帯式識別手段CDが受付けられた場合、管理端末DTには未だ内部管理情報の口座がないため、新たな口座を開設し、携帯式識別手段CDから読み取った識別情報IDと発行日時と残度数を新規開設口座に記録する。この場合、有価価値情報を記録するグループ別記憶エリアA1,A2,A3,A4には0が記録される。
再遊技スイッチM8又はR8がオンされると(ステップ4)、携帯式識別手段CDを受付けた同じグループで獲得した有価価値情報が有る場合(ステップ5)、その有価価値情報の範囲内で、遊技媒体(メダル貸出機M11〜M15,M21〜M25からはメダル、玉貸出機R31〜R35,R41〜R45からはチンコ玉)を貸出して、その貸出し分を差引いた有価価値情報に更新して内部管理情報を書換える遊技媒体貸出処理を実行する(ステップ6)。
従って、第1グループU1のメダル貸出機M11〜M15からは、第1グループU1のパチスロ機S11〜S15で獲得した有価価値情報が有る場合は、その有価価値情報の範囲内でメダルが貸出され、第2グループU2のメダル貸出機M21〜M25からは、第2グループU2のパチスロ機S21〜S25で獲得した有価価値情報が有る場合は、その有価価値情報の範囲内でメダルが貸出される。
また、第3グループU3の玉貸出機R31〜R35からは、第3グループU3のパチンコ機P31〜P35で獲得した有価価値情報が有る場合は、その有価価値情報の範囲内でパチンコ玉が貸出され、第4グループU4の玉貸出機R41〜R45からは、第4グループU4のパチンコ機P41〜P45で獲得した有価価値情報が有る場合は、その有価価値情報の範囲内でパチンコ玉が貸出される。
同じグループで獲得した有価価値情報がない場合にも、他のグループで獲得した有価価値情報が有る場合(ステップ7)、遊技場の開店処理時の初期設定コマンドにより管理端末DTから取込み済みの再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2を参照して、予め設定された運用ルールに応じた処理がされる(ステップ8)。
第1グループU1のメダル貸出機M11〜M15の貸出機制御装置M100のRAM1には、図7の再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2において再遊技先が第1グループU1となるデータが書き込まれており、貸出が許容される他のグループたる第2グループU2と第3グループU3のうち、先ず、第2グループU2の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行し、第2グループU2からの貸出しが不可(有価価値情報が無くなるか又は条件にかかったとき)となった後に、第3グループU3の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行する。メダルはメダルから交換する原則である。
第2グループU2のメダル貸出機M21〜M25の貸出機制御装置M100のRAM1には、図7の再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2において再遊技先が第2グループU2となるデータが書き込まれており、貸出が許容される他のグループたる第1グループU1と第3グループU3のうち、先ず、第1グループU1の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行し、第1グループU1からの貸出しが不可(有価価値情報が無くなったとき)となった後に、第3グループU3の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行する。メダルはメダルから交換する原則である。
第3グループU3の玉貸出機R31〜R35の貸出機制御装置R100のRAM3には、図7の再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2において再遊技先が第3グループU3となるデータが書き込まれており、貸出が許容される他のグループたる第1グループU1と第2グループU2と第4グループU4のうち、先ず、第4グループU4の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行し、第4グループU4からの貸出しが不可(有価価値情報が無くなったとき)となった後に、第2グループU2の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行し、第2グループU2からの貸出しが不可(有価価値情報が無くなったとき)となった後に、第1グループU1の有価価値情報から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行する。
パチンコ玉はパチンコ玉から交換する原則である。また、運用ルールに比較的厳しめの条件を課すグループ(獲得元が第2グループU2で再遊技先が第1グループU1の場合に交換上限を設けている点で、第2グループU2の方が第1グループU1よりも厳しい)の有価価値情報を優先消化する原則である。
第4グループU4の玉貸出機R41〜R45の貸出機制御装置R100のRAM3には、図7の再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2において再遊技先が第4グループU4となるデータが書き込まれており、貸出が許容される他のグループたる第3グループU3から、その設定された運用ルールにしたがって貸出しを実行する。
以上のステップ5〜8のとおり、同じグループで獲得した有価価値情報が有る場合、その有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出処理を優先して実行し、同じグループで獲得した有価価値情報がない場合に、他のグループで獲得した有価価値情報が有る場合に、設定した運用ルールに応じた処理を実行している。
従って、特定グループたる第1グループU1の貸出処理を担う第1貸出処理手段11では、特定グループU1での有価価値情報がある場合、この特定グループでの有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、非特定グループU2,U3,U4での有価価値情報に基づく第1運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様になっている。
また、非特定グループたる第2グループU2又は第3グループU3若しくは第4グループの貸出処理を担う第2貸出処理手段21では、携帯式識別手段CDを受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報がある場合、この携帯式識別手段CDを受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、特定グループでの有価価値情報に基づく第2運用ルール並びに他の非特定グループでの有価価値情報に基づく所定の運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様になっている。
ステップ7において他のグループで獲得した有価価値情報もないと判定されると、再遊技スイッチM8又はR8の操作によっては遊技媒体を貸出さないとする再遊技不可処理をする(ステップ9)。遊技者は、再遊技スイッチM8又はR8ではなく、貸出スイッチM7又はR7の方を操作することにより、残度数からの引き落としにより遊技媒体の貸出しを受けるか、又は、紙幣投入口M1又はR1に新たな紙幣を投入して遊技媒体の貸出しを受けることにより、遊技をすることになる。
再遊技スイッチM8又はR8の操作によるステップ5〜9の処理は、カード返却スイッチM9又はR9がオン操作されるまで繰り返される。カード返却スイッチM9又はR9がオン操作されると(ステップ10)、携帯式識別手段受付部M1又はR1から携帯式識別手段CDたるビジターカード又は会員カードを返却するカード返却処理をして(ステップ11)、再遊技にかかる一連の処理を終える。
この場合、第3グループU3又は第4グループU4では、個別の計数機C31〜C35又はC41〜C45での出玉の計数値がある場合、その計数値に基づいて、新たな獲得にかかる有価価値情報がグループ別記録エリアA3又はA4に自動的に加算される。
図9に示すように、特定グループとして、4円パチンココーナーを構成するパチンコ機P31〜P35を含む第3グループU3を選定し、その他のグループU1,U2,U4を非特定グループに選定してもよい。この他、特定グループとして第2グループU2を選定し、その他のグループU1,U3,U4を非特定グループに選定してもよいし、特定グループとして第4グループU4を選定し、その他のグループU1,U2,U3を非特定グループに選定してもよい。
第3グループU3を特定グループに選定した場合(図9の場合)、再遊技先が特定グループの第3グループU3で、獲得元が非特定グループの第1グループU1又は第2グループU2若しくは第4グループU4の場合の、3通りの運用ルールが第1運用ルールということになる。獲得元が第1グループU1又は第2グループU2の場合、条件付許容2(換算レート乗算)の2)と条件付許容1(交換上限)の2)とを組合せて、換算レート15/4を乗じて許容、かつ、上限2000個/日まで許容に各設定している。
また、再遊技先が非特定グループの第1グループU1で、獲得元が特定グループの第3グループU3の場合、再遊技先が非特定グループの第2グループU2で、獲得元が特定グループの第3グループU3の場合、再遊技先が非特定グループの第4グループU4で、獲得元が特定グループの第3グループU3の場合の、3通りの運用ルールが第2運用ルールということになる。
再遊技先が第1グループU1で獲得元が第3グループU3の場合、並びに、再遊技先が第2グループU2で獲得元が第3グループU3の場合、条件付許容2(換算レート乗算)の1)と条件付許容1(交換上限)の1)とを組合せて、換算レート3/20を乗じて許容、かつ、上限400枚/日まで許容に各設定している。
図10に、ホールコンピュータ300が本発明管理装置Dを兼ねるシステムを示す。管理端末DTの上記全ての機能を、ホールコンピュータ300に受け持たせている。管理端末DTと接続していた中継装置D10,D20,D30,D40、並びに、計数機C10,C20と接続していた分岐基板B1,B2はない。
また、各データ収集基板D11〜D15,D21〜D25,D31〜D35,D41〜D45の各データ収集制御装置D100又はD300上に設けていた通信用インターフェース回路IF1又はIF3は省略しており、個別の各中継基板J11〜J15,J21〜J25,J31〜J35,J41〜J45を介してホールコンピュータ300と通信する通信用インターフェース回路IF2又はIF4を介して、管理装置Dの指令塔となるホールコンピュータ300と双方向で通信を行っている。
このようなシステムは、例えば、レンタル遊技機を提供する遊技機提供元がホールコンピュータビジネスも兼ね、ホールコンピュータ(ハードウェア及び又はソフトウェア)とレンタル遊技機とをパッケージにして遊技場に提供するような場合に有益である。ホールコンピュータ300は、ISDNやADSLや光回線等を含む通信回線400を介して、遊技機提供元の本社等に設置するホストコンピュータHTとネットワーク接続することになる。
図11に示すように、管理装置Dの指令塔となるホールコンピュータ300には、上記と同様、携帯式識別手段管理テーブルTB1、再遊技運用ルール設定管理テーブルTB2、遊技機管理テーブルTB3、貸出機管理テーブルTB4を定義していると共に、グループ別有価価値情報記録手段1、第1運用ルール設定手段10、第2運用ルール設定手段20を構築している。
また、遊技島毎の中継装置J10,J20,J30,J40、並びに、個別の中継基板J11〜J15,J21〜J25,J31〜J35,J41〜J45、各データ収集制御装置D100又はD300を介してホールコンピュータ300と接続する各貸出機制御装置M100又はR100には、上記と同様の第1貸出処理手段11及び第2貸出処理手段21を構築している。
主に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第7号のぱちんこ屋や同8号の営業にかかる店舗等での遊技機の管理に関する産業分野において有用である。
1;グループ別有価価値情報記録手段
10;第1運用ルール設定手段
11;第1貸出処理手段
20;第2運用ルール設定手段
21;第2貸出処理手段
300;ホールコンピュータ
D;管理装置
DT;管理端末
ID;識別情報
CD;携帯式識別手段
U1;第1グループ
U2;第2グループ
U3;第3グループ
U4;第4グループ
A1,A2,A3,A4;グループ別記録エリア
B1,B2;分岐基板
C10,C20,C30,C40;グループ別の計数機
C31〜C35,C41〜C45;個別の計数機
D10,D20,D30,D40;中継装置
D11〜D15,D21〜D25,D31〜D35,D41〜D45;データ収集基板
D100,D300;データ収集制御装置
J10,J20,J30,J40;中継装置
J11〜J15,J21〜J25,J31〜J35,J41〜J45;中継基板
M11〜M15,M21〜M25;メダル貸出機
M100;貸出機制御装置
P31〜P35,P41〜P45;遊技機(パチンコ機)
R31〜R35,R41〜R45;玉貸出機
R100;貸出機制御装置
S11〜S15,S21〜S25;遊技機(パチスロ機)
U11〜U15,U21〜U25,U31〜U35,U41〜U45;遊技ユニット
TS,TP;受皿
M1,R1;紙幣投入口
M2,R2,C2;識別手段受付部
M3;メダルノズル
R3;玉ノズル

Claims (6)

  1. 識別情報を記録した携帯式識別手段を受付けた条件下で、利用金額に応じた数の遊技媒体を貸出す貸出機と、
    この貸出機に対応付けて設けられ、該貸出機から貸出す遊技媒体の投入による遊技で入賞することにより所定数の遊技媒体を受皿に払出す遊技機とを含む遊技ユニットを複数有し、
    前記貸出機での利用金額、前記遊技機に投入された遊技媒体の数及び払出された遊技媒体の数を集計して、前記遊技ユニットを所定区分によりグループ分けした中の少なくとも一つの特定グループに属する遊技ユニットにおける稼動状況を管理する管理装置を備える遊技管理システムであって、
    前記管理装置は、
    前記携帯式識別手段の識別情報毎に、遊技終了時点で前記遊技機の受皿に残る遊技媒体の数に基づいて、その遊技機の遊技ユニットが属するグループに対応させたグループ別記録エリアに、景品又は遊技媒体に交換可能な有価価値情報を記録するグループ別有価価値情報記録手段と、
    特定グループ以外の非特定グループでの有価価値情報に基づいて特定グループに属する貸出機で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を定める第1運用ルールを予め特定して設定する第1運用ルール設定手段と、
    特定グループに属する貸出機で前記携帯式識別手段を受付けたとき、特定グループでの有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、非特定グループでの有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは前記第1運用ルール設定手段で設定した第1運用ルールにしたがって許容又は禁止する第1貸出処理手段と
    を含むことを特徴とする遊技管理システム。
  2. 前記第1貸出処理手段は、
    特定グループでの有価価値情報がある場合、この特定グループでの有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、非特定グループでの有価価値情報に基づく第1運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様にしていることを特徴とする請求項1記載の遊技管理システム。
  3. 前記管理装置は、
    特定グループでの有価価値情報に基づいて特定グループ以外の非特定グループに属する貸出機で遊技媒体を貸出す場合の可否及び又は条件を規定する第2運用ルールを予め特定して設定する第2運用ルール設定手段と、
    非特定グループに属する貸出機で前記携帯式識別手段を受付けたとき、この携帯式識別手段を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しはその有価価値情報の範囲内で許容し、特定グループでの有価価値情報に基づく遊技媒体の貸出しは前記第2運用ルール設定手段で設定した第2運用ルールにしたがって許容又は禁止する第2貸出処理手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技管理システム。
  4. 前記第2貸出処理手段は、
    前記携帯式識別手段を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報がある場合、この携帯式識別手段を受付けた貸出機と同じグループに属する遊技機で得た有価価値情報の範囲内での遊技媒体の貸出しを、特定グループでの有価価値情報に基づく第2運用ルールに従った貸出処理に優先して実行する仕様にしていることを特徴とする請求項3記載の遊技管理システム。
  5. 遊技終了時点で前記遊技機の受皿に残る遊技媒体の数を数える計数機は、前記遊技ユニットの属するグループに対応させてグループ別に設けていることを特徴とする請求項1〜4何れか一項に記載の遊技管理システム。
  6. グループ別の前記計数機は、前記遊技ユニット毎に個別に設けていることを特徴とする請求項5記載の遊技管理システム。
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