以下に、本発明に係る遊技場システムについて、遊技機がパチスロ機であり、遊技媒体としてパチンコ玉を使用する場合を例にとって、図面を参照しつつ説明する。
[遊技場システム]
図1は、遊技場システム1を示す概略図である。
遊技場システム1は、遊技媒体貸出手段としてのサンド20、パチンコ機10、及び遊技場管理装置としてのホールコンピュータ5を備えている。
[サンド20]
図2は、本実施の形態におけるサンド20を併設したパチンコ機10を示す正面図である。図3は、サンド20を示す斜視図である。
図2に示すように、パチンコ機10の向かって左側には、それぞれ、サンド20が併設されている。サンド20の各々は、隣接するパチンコ機10に対応して設置されており、対応するパチンコ機10との間で通信可能に接続されている。また、サンド20の各々は、ホール全体のサンド20のシステム管理や売り上げ管理を行うホールコンピュータ5(図1参照)と通信可能に接続されている。
サンド20は、価値媒体の投入を受けて玉を払い出す機能と、獲得玉を計数する機能とを有するものである。このサンド20は、「計数機能付玉サンド」とも呼ばれるものであるが、便宜上、単に「サンド」と記載する。
ここで、価値媒体は、例えばICメモリ又は現金である。ICメモリとしては、例えばICカード、ICスティック、あるいはICコインが使用されるが、典型的にはICカードが使用される。以下においては、価値媒体として、ICカードを使用することを前提として説明する。
サンド20は、玉の払い出し及び玉の計数を受けて増減する価値情報を管理するとともに、この価値情報を特定可能な獲得価値媒体(ICカード又は現金)に識別情報を付して発行するものである。価値情報は、例えば払出や計数で増減する情報であって、ICカードに記憶される情報であり、「貯玉」や「持玉」が価値情報に相当する。
貯玉は、残高の範囲内で、かつ遊技場において設定される上限内において、サンド20から払い出すことができる。貯玉の払い出しは、例えば遊技場にける遊技機の島の一角に設置された貯玉払出専用装置によって行うようにしてもよい。
図2及び図3に示すように、サンド20の各々の前面部341には、カード挿入口332、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口333、操作ユニット334、非接触ICカードリーダライタ336、端数用払出口340、計数用投入口339等が設けられている。
カード挿入口332はICカードを挿入するためのものであり、紙幣挿入口333は紙幣を挿入するためのものである。遊技者が紙幣挿入口333に所定の金額の紙幣を投入することでICカードが発行される。また、ホールに設置されているカード発行機(図示せず)によっても発行できる。ICカードには、主として、残金データやICカードを識別するための識別情報が記憶される。
操作ユニット334は、ディスプレイ324及びタッチパネル326を含んでいる。タッチパネル326は、ディスプレイ324に重なるように構成される。ディスプレイ324には、各種のボタンを模した画像を表示し、その画像に応じて遊技者の操作を受け付けることができる。具体的には、図4に示したように、操作ユニット334は、「貸出」、「返却」、「計数開始」、「持メダル払出」、「計数停止」、「貯玉する」、「サービス」、「貯玉払出」などの各種の処理の対応する操作ボタンを模した画像(以下、単に、「操作ボタン」と称する)がタッチパネルLCDに表示される。遊技者は、所望する処理に対応する操作ボタンにタッチすることで、その処理を実行することができる。
たとえば、「貸出」の操作ボタンは、ICカードをカード挿入口332に挿入して、あるいは現金を紙幣挿入口333に挿入して、パチンコ玉の貸し出しを希望するときに操作する部分である。遊技者による「貸出」の操作ボタンの操作を「貸出操作」と称する。「計数開始」の操作ボタンは、パチンコ玉を図5に示す計数機構25によって計数するときに操作する部分である。遊技者による「計数開始」の操作ボタンの操作を「計数開始操作」と称する。「計数停止」の操作ボタンは、パチンコ玉の計数を開始したあとに、計数を停止するときに操作する部分である。遊技者による「計数停止」の操作ボタンの操作を「計数停止操作」と称する。「返却」の操作ボタンは、挿入したICカードを返却するときに操作する部分である。このとき、ICカードには残高情報、持メダルあるいは貯メダルが書き込まれる。遊技者による「返却」の操作ボタンの操作を「返却操作」と称する。
図2に示すように、サンド20は、情報カード、紙幣及び非接触ICカードといった価値媒体の投入を受けると、投入された価値媒体の金額に応じた数のパチンコ玉を払い出す旨のコマンドを併設するパチンコ機10に送信することにより、パチンコ機10から当該パチンコ玉を払い出すようになっている。遊技者は、パチンコ機10においてその上皿112に払い出されたパチンコ玉によってパチンコ遊技を行うことができる。
また、パチンコ機10においては、遊技の結果に応じて、上皿112にパチンコ玉を払い出すようになされている。遊技者は、所定の操作を行うことにより、上皿112のパチンコ玉を下皿113に落とすと、当該パチンコ玉は、下皿113の下方に装着された案内皿114に落下する。案内皿114は、下皿113から落下したパチンコ玉を、サンド20に設けられた計数用投入口339へ案内する。計数用投入口339に導入されたパチンコ玉は、サンド20の内部に設けられた計数部によって計数される。
計数された結果は、カード挿入口332に挿入された情報カードに記録され、又は、ホールコンピュータ5に設けられた記憶部に記憶される。
計数部において計数されたパチンコ玉は、サンド20の背面部に設けられた排出口から排出され、回収される。
計数用投入口339から投入されたパチンコ玉の計数経路とは別に、サンド20の背面側に端数用供給部が設けられており、外部から端数用のパチンコ玉を受け入れるようになっている。この供給部により、端数用のパチンコ玉は、常に一定量(例えば24球)が貯留された状態となっており、必要に応じて、端数用払出口340から、案内皿114(具体的には、案内皿114の下方に設けられた専用の払出皿)へ払い出される。
図5に示すように、サンド20は、制御基板21を備えている。制御基板21は、メインCPU211、ROM212、およびRAM213を備えている。
メインCPU211は、ROM212に格納された制御プログラムを読み出してパチンコ玉の計数や再プレイ処理、その他の処理を実行する。具体的には、主として、後述する図12におけるS11のカード受付処理、S15のカード情報・貯玉情報表示処理、図13におけるS21,S26〜S28の処理、図15におけるS31,S35の処理、図16におけるS41,S45,S46の処理を実行する。メインCPU211の実行処理に用いられる各種のデータは、RAM213に格納される。
メインCPU211は、ICカードリーダ23を介してICカードから残高データを読み出したときには、読み出した残高データをRAM213に格納する。
遊技者が操作ユニット334で「貸出」の操作ボタンの操作(貸出操作)をしたときには、貸出操作に基づく入金額を示す信号が操作ユニット334から出力される。メインCPU211は、RAM213に格納された残高データが示す残高と、操作ユニット334から出力された貸出信号とに基づいて残高データを更新する。具体的には、貸出操作1回につき、設定された玉数(たとえば、125玉)に対応する数に至るまで払出機構24でパチンコ玉を計数して払い出す。次いで、貸出操作1回につき、設定された金額(たとえば、500円)を残高から減算して、残高データを更新する。また、減算した残高を示す残高データを、ICカードリーダ23を介してICカードに記憶させる。
メインCPU211は、駆動回路241を制御することにより、払出機構24を駆動できる。また、メインCPU211には、駆動回路251を介して計数機構25が接続されており、メインCPU211は、駆動回路251を制御することにより、計数機構25を駆動させることができる。
操作ユニット334には、ICカードを返却するボタンも表示されている。遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU211は、ICカードリーダ23に挿入されているICカードをカード挿入口332から返却する。
メインCPU211は、ICカードリーダ23を介してICカードとの間で非接触通信を行う。この通信の方式は、たとえば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU211は、ICカードリーダ23を介してICカードや携帯端末から情報を読み取る。
メインCPU211は、ICカードリーダ23を介してICカードから貯玉数を示す貯玉数データを読み出したときには、読み出した貯玉数データをRAM213に格納する。
遊技者が操作ユニット334で「貯玉払出」の操作ボタンの操作(貯玉払出操作)をしたときには、払い出し数を示す信号が操作ユニット334から出力される。メインCPU211は、RAM213に格納された貯玉数データが示す貯玉数と、操作ユニット334から出力された信号が示す払い出し数とに基づいて貯玉数データを更新する。具体的には、払い出し数に至るまで払出機構24で玉を計数して払い出す。次いで、払い出し数を貯玉数から減算して、貯玉数データを更新する。また、減算した貯玉数を示す貯玉数データを、ICカードリーダ23を介してICカードに記憶させる。
貯玉払出操作によって払い出されたパチンコ玉は、遊技者が貯玉として蓄えた貯玉のうち、遊技に使用するためのパチンコ玉である。
また、メインCPU211は、紙幣識別装置26から出力される紙幣識別結果に対応するICカードを発行する。ICカードは、カード挿入口332から排出される。また、紙幣識別結果に対応する数のパチンコ玉に至るまで払出機構24でパチンコ玉を計数して払い出してもよい。
また、メインCPU211は、インターフェイス27を介して、パチンコ機10やホールコンサーバ50との間で通信を行うようになっている。
[パチンコ機10]
図6に示すように、パチンコ機10は、遊技の制御を行う主制御回路11と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路12と、を備えている。
主制御回路11は、メインCPU111、メインROM112(読み出し専用メモリ)、及びメインRAM113(読み書き可能メモリ)を備えているとともに、図柄表示部13、スイッチ類14、及びソレノイド類15と接続されている。
メインCPU111は、メインROM112及びメインRAM113と接続されており、メインROM112に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM112は、メインCPU111によりパチンコ機10の動作を制御するためのプログラムの他、各種のテーブルが記憶されている。
メインRAM113は、メインCPU111の一時記憶領域として、種々のフラグ及び変数の値を記憶する機能を有する。メインCPU111の一時記憶領域としては、メインRAM113に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体を用いることもできる。
図柄表示部13は、例えば特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示部特別図柄用保留表示部、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示部、及び普通図柄用保留表示部を含んでいる。
スイッチ類(センサ類)14は、例えば大入賞口のカウントスイッチ、入賞ロスイッチ、始動口スイッチ、及び通過ゲートのスイッチを含んでいる。
ソレノイド類15は、大入賞口のアタッカや電動チューリップの羽根部材などの可動部材を駆動するソレノイド含んでいる。
副制御回路12は、主制御回路11に接続されており、主制御回路11から副制御回路12に対してコマンドが供給されるように構成されている。この副制御回路12は、主制御回路11から供給される各種のコマンドに応じて、各種の制御を行うものであり、サブCPU121、プログラムROM122、及びワークRAM123を備えている。
サブCPU121は、プログラムROM122に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU121は、主制御回路11から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路12の制御を行う。
プログラムROM122には、サブCPU121によりパチンコ機10の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。
ワークRAM123は、サブCPU121の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶するものである。
ここで、主制御回路11には、インターフェイス16を介して、ホールコンサーバ50やサンド20と通信を行う。メインCPU111は、サンド20からの要求に応じて、パチンコ玉の払出情報をホールコンサーバ50に送信する。なお、メインCPU111は、サンド20からの要求に応じてサンド20へ送信してもよい。
パチンコ玉の払出情報とは、例えば、パチンコ玉の払出玉数やボーナス発生回数等である。メインCPU111は、サンド20から要求があった後のこれらの情報をメインRAM113に蓄積し、サンド20からの要求によってこの払出情報をホールコンサーバ50やサンド20へ送信する。メインCPU111は、ホールコンサーバ50やサンド20へ送信した後、それまでの蓄積情報をリセットする。
[ホールコンピュータ]
ホールコンピュータ5は、ホールにおける遊技情報、例えば図7及び図8に示した項目の管理を行うものであり、ディスプレイ52を備えている。ディスプレイ52は、図7及び図8に示した項目の他、各種情報を表やグラフなどでまとめたデータが表示される。
図7はホールコンピュータ5での営業分析画面の一例である営業日報の画面である。営業日報は、島毎(「玉1」(パチンコの島1)、「玉2」(パチンコの島2)、「メダル1」(スロットの島1))に複数の営業管理項目が作成される。複数の管理項目は、「アウト」、「セーフ」、「差」、「積稼働数」、「CR売上(円)」、「再プレイ(円)」、「景品金額」、「景品粗利益」、「景品割数(割)」、「機械割数(割)」、「機械粗利益」、「景品粗利率(%)」、「景品数」、「入金額」、「積算額」、「客単価」、「客粗利」、「玉単価」、及び「再プレイ率(%)」が含んでいる。
「アウト」は打込数である。
「セーフ」は払出数である。
「差」は差玉であり、アウト(打込数)−セーフ(払出数)として計算される。
「積稼働数」は1時間毎の稼働数を累積した稼働数である。
「CR売上(円)」はサンド20の貸出金額である。
「再プレイ(円)」は再プレイ金額である。
「景品金額」は計数した玉数、玉数から算出される金額であり、計数×貸出単価として計算される。
「景品粗利益」は景品の粗利(交換差益を加味しての粗利)であり、売上−(景品金額×原価率)として計算される。
「景品割数」は売上金額に対する景品金額の割合であり、景品金/売上金額として計算される。
「機械粗利益(%)」は1台あたりの粗利金額である。
「景品粗利率」が景品の粗利率((売上−景品金額)/売上×100)である。
「景品数」は計数機(サンド20又はジェットカウンタ)で計数された玉数である。
「入金額」はサンドの入金額である。
「積算額」はサンド20の精算額ある。
「客単価」は客一人当たりの単価である。
「客粗利」は客一人当たりの粗利である。
「玉単価」はアウト1個あたりの売上金額、機種の射幸性の指標であり、差玉(売上/打込数)である。
「再プレイ率」は売上に対する再プレイの割合である。
図8はホールコンピュータ5での営業分析画面の一例である台個別帳票の画面である。台個別帳票の画面には、遊技台毎に複数の管理項目が表示される。複数の管理項目は、「アウト」、「セーフ」、「景品数」、「実持玉数」、「大当数」、「差」、「機械割数」「B(ベース)」、「BA(確変ベース)」、「S(通常スタート)」、「営業利益」、「台売上」、及び「貯再プレイ数」を含んでいる。これらの項目のうち、必要な項目については、下記の通り説明を付す。
「実持玉数」は現在の持ち玉数である。
「大当数」は大当たりのスタート回数である。
「B(ベース)」は通常中の出玉率であり、通常中セーフ/通常中アウト×100%で計算される。
「BA(確変ベース)」は確変中、時短中の出玉率であり、確変時短中セーフ/各変時短中アウト×100%で計算される。
「S(通常スタート)」は100発(1分間)あたりの平均スタート回数であり、累計スタート/通常中アウト×単位時間発射個数で計算される。
「営業利益」は1台あたりの利益である。
「台売上」は1台あたりの売上である。
「貯再プレイ数」は貯玉による再プレイ玉数である。
ホールの経営者などは、図7及び図8に示した各種の情報を参考にして経営指標を考えることができる。
図1に示したように、ホールコンピュータ5は、ホールコンサーバ50及び会員管理サーバ51を備えている。ホールコンサーバ50は、サンド20及びパチンコ機10から得られるホールデータを管理するサーバである。会員管理サーバ51は、会員データ、貯玉データ等のICカードに記憶される情報を管理するサーバである。
図9は、ホールコンサーバ50の構成を示すブロック図である。ホールコンサーバ50は、メインCPU500、ROM502、及びRAM504を備えている。なお、ホールコンサーバ50において、容量が大きなデータを記憶する必要がある場合には、HDDなどの記憶装置を設けてもよい。
メインCPU500は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行する。具体的には、メインCPU500は、主として、後述する図12におけるS12,S14、図13におけるS22,S25、図15におけるS32,S34、及び図16におけるS42,S44のデータ更新処理を実行する。
ホールコンサーバ50は、インターフェイス506を介してサンド20と通信可能に接続され、HUB508を介して会員管理サーバ51と通信可能に接続されている。
[会員管理サーバ51]
図10は、会員管理サーバ51の構成を示すブロック図である。会員管理サーバ51は、メインCPU510、ROM512、及びRAM514を備えている。なお、会員管理サーバ51において、容量が大きなデータを記憶する必要がある場合には、HDDなどの記憶装置を設けてもよい。
メインCPU510は、ROM512に格納された制御プログラムを読み出して実行する。具体的には、メインCPU510は、主として、後述する図12におけるステップS13のデータ認証処理、図13におけるステップS23の残金/持玉更新処理、S24の再プレイ要求受信処理、図15におけるステップS33の持玉更新処理、及び図16におけるS43のデータ更新処理を実行する。
ROM512は、例えば島−台番設定テーブル、運用設定テーブル、利用条件テーブル、及び日別会員履歴テーブルを記憶している。島−台番設定テーブルは、換金率を取得するためのテーブルである。運用設定テーブルは再プレイ換金率を取得するためのテーブルである。利用条件テーブルは、一日の再プレイ回数の上限数を取得するためのものである。日別会員履歴テーブルは、再プレイ回数を取得するためのものである。
会員管理サーバ51は、インターフェイス518を介して景品POSと通信可能に接続され、HUB508を介してホールコンサーバ50と通信可能に接続されている。すなわち、会員管理サーバ51は、下位のサーバであるため、サンド20とは直接通信を行うことができず、ホールコンサーバ50を介してサーバ20との通信を行う。
[再プレイの授受フロー]
図11は、遊技場システム1における情報授受フローを示す図である。図11に示すフローのうち、左側に示す処理はサンド20で実行される処理、中央に示す処理はホールコンサーバ50で実行される処理、右側に示す処理は会員管理サーバ51で実行される処理である。
遊技場システム1では、カード受付時処理(S1)、払出・再プレイ時処理(S2)、計数時処理(S3)、及びカード排出・貯玉時処理(S4)が実行される。
<カード受付時処理:S1>
図12は、図11に示すステップS1のカード受付時処理に関するシステムフローを示す図である。図12に示すシステムフローのうち、左側に示す処理はサンド20で実行される処理、中央に示す処理はホールコンサーバ50で実行される処理、右側に示す処理は会員管理サーバ51で実行される処理である。
最初に、サンド20のメインCPU211は、カード受付処理を行う(ステップS11)。ここで、カード受付処理は、遊技者によってICカードがカード挿入口(図示略)に投入されたことによる処理である。メインCPU211は、カード受付処理を行った場合には、ホールコンサーバ50にカード受付通知を送信する。カード受付通知の内容は、例えばカード認証要求、会員認証要求、持玉確認要求、及び貯玉数参照要求である。
次に、ホールコンサーバ50のメインCPU500は、データ更新処理を行う(ステップS12)。この処理は、サンド20から送信されてきたカード受付通知にしたがって、ホールコンサーバ50のRAM504に記憶されている稼働データ等を更新する処理である。メインCPU500は、カード受付処理を行った場合には、会員管理サーバ51にカード受付通知を送信する。カード通知の内容は、例えばサンド20からホールコンサーバ50に送信されたカード受付通知の内容と同様である。
次に、会員管理サーバ51のメインCPU510は、データ認証処理を行う(ステップS13)。カード受付通知を受けた場合には、例えばICカードの有効性を判断するとともに、ビジターカードテーブル又は会員カードテーブルを参照することにより行われる。ビジターカードテーブル及び会員カードテーブルは、持玉管理サーバ52のRAM524に記憶されている。
ステップS13のデータ認証処理が終了した場合には、会員管理サーバ51は、例えば認証結果として、カード受付応答をホールコンサーバ50に送信する。カード受付応答の内容は、例えばカード認証許可/拒否、会員認証許可/拒否、持玉確認応答、及び貯玉確認応答である。
次に、ホールコンサーバ50のメインCPU500は、データ更新処理を行う(ステップS12)。この処理は、会員管理サーバ51から送信されてきたカード受付応答にしたがって、ホールコンサーバ50のRAM504に記憶されている稼働データ等を更新する処理である。この処理が終了した場合、メインCPU500は、カード受付応答をサンド20に送信する。サンド20に送信するカード受付応答の内容は、例えば会員管理サーバ51からホールコンサーバ50に送信されたカード受付応答の内容と同様である。
サンド20は、ホールコンサーバ50からカード受付応答を受信したときには、カード情報の表示及び貯玉情報の表示を行う(ステップS15)。この処理は、サンド20のディスプレイ(図示略)に、例えば残金、持玉数、あるいは貯玉数を表示することにより行われる。
<払出・再プレイ時処理:S2>
図13は、図11に示すステップS2の払出・再プレイ時処理に関するシステムフローを示す図である。図13に示すシステムフローのうち、左側に示す処理はサンド20で実行される処理、中央に示す処理はホールコンサーバ50で実行される処理、右側に示す処理は会員管理サーバ51で実行される処理である。
最初に、サンド20のメインCPU211は、遊技者による払出・貸出操作又は再プレイ操作があった場合には(ステップS21)、ホールコンサーバ50に払出・貸出要求又は再プレイ要求を行う。払出・貸出要求は、例えば図4に示した操作ユニット334の「持玉払出」の操作ボタン、あるいは「貸出」の操作ボタンを操作することにより行われる。再プレイ要求は、例えば「貯玉払出」の操作ボタンを操作することにより行われる。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、払出・貸出要求情報又は再プレイ要求情報を受信したときに、データ更新処理を行う(ステップS22)。このデータ処理は、例えばRAM504に記憶されたサンド売上又は再プレイデータを、払出・貸出要求情報又は再プレイ要求情報にしたがって更新することにより行われる。メインCPU500は、ステップS22の更新処理が終了した場合には、会員管理サーバ51に払出・貸出要求又は再プレイ要求をサンド20に送信する。
会員管理サーバ51は、払出・貸出要求又は再プレイ要求を受信した場合には、残金/持玉更新処理(S23)、又は再プレイ要求受信処理(S24)を行う。残金/持玉更新処理(S23)は、例えばビジターカードテーブル又は会員カードテーブルの情報を更新することにより行われる。具体的には、メインCPU510は、ビジターカードテーブル又は会員カードテーブルの残金情報の更新を行い、持玉払出ボタンによる払出操作のときには、ビジターカードテーブル又は会員カードテーブルの持玉情報の更新を行う。
一方、再プレイ要求受信処理(S24)は、図14に示したフローに則して実行される。
再プレイ要求受信処理では、まず、メインCPU510は、再プレイ要求を受信したときに再プレイ可能である否かを判断する(S101)。ここで、ホールコンサーバ50が会員管理サーバ51から再プレイ要求時に取得するデータは、次の通りである。
1.遊技台IDをキーに島−台番設定テーブルを検索し換金率を取得する。
2.会員番号をキーに貯球マスタを検索し、総貯玉数を取得する。
3.会員管理サーバにある運用設定テーブル、利用条件設定テーブルより、再プレイ換金率、一日の再プレイ回数上限数を取得する。
4.会員管理サーバにある日別会員履歴テーブルより再プレイ回数を取得する。
すなわち、再プレイ時には、ホールコンサーバ50のメインCPU500は、一日の再プレイ上限をチェックし、日別会員履歴テーブルの再プレイ回数が一日の再プレイ上限数よりも多い否かをチェックする。
メインCPU510は、再プレイが可能でないと判断した場合には(S101:NO)、ホールコンサーバ50に、再プレイ応答情報として「エラー」を送信し(S102)、本処理を終了する。
一方、メインCPU510は、再プレイが可能であると判断した場合には(S101:YES)、貯玉データベースより要求分の貯玉を引き落とす(S103)。
貯玉データベースからの貯玉の引き出す時には、一例において、以下の計算及び処理が実行される。
1.再プレイ手数料の計算
例えば、5度数分(等価換算で500円分相当)の手数料を次式で計算する。
(再プレイ換金率(1)−25)×5
2.再プレイ引出数の計算
例えば、5度数分(等価換算で500円分相当)の引出数を次式で計算する。
再プレイ換金率(2)×5
ここで、再プレイ換金率は運用設定テーブルに設定されている。
なお、
再プレイ換金率(1)=30玉/1度数分(100円相当)
再プレイ換金率(2)=25玉/1度数分(100円相当)
として計算する。
3.貯玉のチェック
会員の貯玉数が再プレイ可能数以上あるかチェックする。
4.データベースの更新処理
・貯玉マスタを更新する。
・会員テーブルを更新する。
次いで、メインCPU510は、ホールコンサーバ50に、再プレイ応答情報として「再プレイ情報」を送信し(S104)、本処理を終了する。
ここで、再プレイ情報は、例えば再プレイとして引き落とす貯玉数、手数料が含まれる。
会員管理サーバ51のメインCPU510は、残金/持玉更新処理(S23)又は再プレイ要求受信処理(S24)が終了した場合には、払出・貸出要求応答情報又は再プレイ要求情報を、ホールコンサーバ50に送信する。
ホールコンサーバ50は、会員管理サーバ51から払出・貸出応答情報又は再プレイ応答情報を受信したときにはデータ更新処理を実行する(ステップS25)。このデータ更新処理は、例えばRAM504に記憶されたサンド売上又は再プレイデータを、払出・貸出応答情報又は再プレイ応答情報にしたがって更新することにより行われる。メインCPU500は、ステップS25の更新処理が終了した場合には、サンド20に会員管理サーバ51に払出・貸出応答情報又は再プレイ応答情報をサンド20に送信する。
サンド20は、払出・貸出応答情報又は再プレイ応答情報を受信した場合には、貸出・払出処理を行う(ステップS26)。この処理は、予めサンド20に設定された金額又は遊技者が設定した金額に対応させた枚数のコインの貸出、あるいは遊技者が設定した枚数又は予めサンド20に設定された枚数の玉の払出を行うことにより実行される。
次いで、サンド20は、カード情報更新処理を行う(ステップS27)。この処理は、ICカードに記憶されている残金情報、持玉情報、又は貯玉情報等を更新することにより行われる。更新されたカード情報は、サンド20において表示され(ステップS28)、遊技者に確認可能とされる。
<計数時処理>
図15は、図11に示すステップS3の計数時処理に関するシステムフローを示す図である。図15に示すシステムフローのうち、左側に示す処理はサンド20で実行される処理、中央に示す処理はホールコンサーバ50で実行される処理、右側に示す処理は会員管理サーバ51で実行される処理である。
最初に、サンド20のメインCPU211は、遊技者による計数操作があった場合には玉の計数が行われる(ステップS31)。計数操作は、例えば図4に示した操作ユニット334の「計数開始」の操作ボタンを操作することにより開始され、「計数停止」の操作ボタンを操作することにより終了される。玉の計数は、計数機構25を回転させるとともに、センサからの出力される信号により玉を検知し、その信号をカウントすることにより行われる。メインCPU211は、計数された玉の情報を、ホールコンサーバ50に送信する。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、サンド20から計数情報を受信した場合、計数情報に基づいて景品データ等のデータ更新処理を行う(S32)。メインCPU500は、データ更新処理が終了した場合には、計数情報を会員管理サーバ51に送信する。
会員管理サーバ51は、計数情報を受信した場合には持玉更新処理を行う(S33)。この処理は、具体的には、ビジターカードテーブル又は会員カードテーブルの持玉情報の更新することにより行われる。この更新処理が終了した場合には、メインCPU510は、計数応答情報をホールコンサーバ50に送信する。
ホールコンサーバ50は、計数応答情報を受信した場合には、計数情報に基づいて景品データ等のデータ更新処理を行う(S34)。この更新処理が終了した場合には、メインCPU510は、計数応答情報をサンド20に送信する。
サンド20のメインCPU211は、ホールコンサーバ50から計数応答情報を受信した場合には、カード情報の更新処理を行う(S35)。この更新処理は、ICカードに記憶されている持玉情報の更新することにより行われる。
<カード排出・貯玉時処理:S4>
図16は、図11に示すステップS4のカード排出・貯玉時処理に関するシステムフローを示す図である。図16に示すシステムフローのうち、左側に示す処理はサンド20で実行される処理、中央に示す処理はホールコンサーバ50で実行される処理、右側に示す処理は会員管理サーバ51で実行される処理である。
最初に、サンド20のメインCPU211は、遊技者が景品交換、台移動、休憩のためにカード排出操作を行った場合には(ステップS41)、ホールコンサーバ50にカード排出、貯玉加算情報(例えば、カードID、持玉情報)を送信する。カード排出操作は、例えば図4に示した操作ユニット334の「返却」の操作ボタンを操作することにより行われる。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、カード排出、貯玉加算情報を受信したときに、データ更新処理を行う(S42)。このデータ更新処理(S42)は、残金、持玉、貯玉等の稼働データ等を更新することにより行われる。この更新処理が終了した場合には、メインCPU500は、会員管理サーバ51にカード排出、貯玉加算情報を送信すする。
会員管理サーバ51のメインCPU510は、カード排出、貯玉加算情報を受信した場合には、会員遊技履歴、貯玉DB等のデータ更新処理を実行する(S43)。この更新処理は、例えばRAM504に記憶されているビジターカードテーブル又は会員カードテーブルにおける残金情報、持玉情報、及び貯玉情報を更新することにより行われる。メインCPU510は、データ更新処理(ステップS43)が終了した場合には、カード排出許可/拒否等のカード排出応答情報、貯玉確認応答情報をホールコンサーバ50に送信する。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、カード排出応答情報、貯玉確認応答情報を受信した場合には、貯玉等の稼働データ等のデータ更新処理を行う(S44)。この更新処理が終了した場合には、メインCPU500は、カード排出応答情報、貯玉確認応答情報をサンド20に送信する。
サンド20メインCPU211は、カード排出応答情報、貯玉確認応答情報を受信した場合には、カード情報更新処理(ステップS45)及びカード排出処理(ステップS46)を実行する。カード情報更新処理(ステップS45)は、会員管理サーバ51のビジター又は会員カードテーブルに記憶されている情報にICカードに記憶されている情報を更新することにより行われる。カード排出処理(ステップS46)は、サンド20のカード挿入口332(図2参照)からICカードを排出することにより行われる。
<<再プレイ損益計算処理>>
遊技場システム1は、再プレイの内容を分析することによって、再プレイ使用時の計数管理データをホール営業指標として有用なものとするものであるが、その一例としての再プレイ損益計算処理について、図17を参照して説明する。大当たりしたことを示す情報などの各種の遊技情報は、パチンコ機1からホールコンサーバ50に送信される。
まず、ICカードが挿入され、遊技者によって操作ユニット334における貯玉払出操作ボタンが操作されることによって、サンド20が再プレイデータを受信した場合(S201)、サンド20から送信される再プレイ情報をホールコンサーバ50のメインCPU500が確認する(S202)。
次に、ホールコンサーバ50のメインCPU500は、当該再プレイ遊技者において大当たり履歴があるか否かを判断し(S203)、大当たり履歴がないと判断した場合には(S203:NO)、再プレイを遊技場側の損失として計算する下記損益計算2にしたがって損益の計算を行う。すなわち、損益計算2は、再プレイにおいて大当たりが発生しなかった場合には、再プレイを損失として計上する。
損益計算2=再プレイを遊技場側の損失として計上
=売上−(景品数+再プレイ数)×交換単価
一方、ホールコンサーバ50のメインCPU500は、当該再プレイ遊技者において大当たり履歴があると判断した場合には(S203:YES)、実持玉残高があるか否かを判断し(S204)、再プレイ後に入金があると判断した場合には(S205:YES)、再プレイを遊技場側の損失として計算する上記損益計算2にしたがって損益の計算を行う。すなわち、再プレイにおいて大当たりが発生した後に遊技者が入金した場合には、再プレイを損失として計上する。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、S204において実持玉があると判断した場合(S204:YES)、あるいはS205において再プレイ後に入金がないと判断した場合には(S205:NO)、実持玉が所定幅であるか否かを判断する(S206)。
ホールコンサーバ50のメインCPU500は、所定幅でないと判断した場合には(S206:NO)、再プレイを遊技場側の損失として計算する上記損益計算2にしたがって再リプレイの損益を計算する。
一方、サンド20のメインCPU211は、S206において所定幅であると判断した場合には(S206:YES)、再プレイを遊技場側の利益として計算する損益計算1にしたがって再リプレイの損益を計算する。
損益計算1=再プレイを遊技場側の利益として計上
=売上−(景品数−再プレイ数)×交換単価
このように、ホールコンサーバ50は、再プレイデータを受信した場合には、上述した再プレイ損益計算処理にしたがって再プレイの損益を、損益計算1又は損益計算2によって計算する。計算された損益結果は、ホールコンサーバ50で管理されるデータに反映される。
次に、図18〜図20を参照して、ホールコンサーバ50における再プレイの損益の更新例について説明する。これらの図に示した項目については、図8を参照して説明した通りである。また、図18〜図20に示した例は、ある特定の1台の遊技台(台番1)について時間的に変化する状態を示す台個別帳票を示す。この図18〜図20に示した台個別帳票は、同一の遊技台(台番1)について、同一の遊技者(会員ID1001)が遊技を行っている例である。
図18は、再プレイを大当たり発生前に「利益」として計上し、大当たり発生後に「損失」として計上するケースの台個別帳票を示す図である。
更新「1」、「2」では、遊技者(ID1001)は、現金投資を累積で15000円及び20000円(追加5000円)行っている。この間の台売上は20000円であり、大当たり回数及び景品が0であることから、現金投資は全て遊技場側の営業利益として計上されている。
更新「3」では、遊技者(ID1001)は、1250玉(等価換算で5000円相当)の再プレイを行っているが、以前として大当たりがない。そのため、台売上に変化はないものの、上記した「損失計算1」にしたがって再プレイ分が遊技場の「利益」として計上されているため、営業利益は再プレイ分だけ増えている。
更新「4」では、遊技者(ID1001)は、250玉(等価換算で1000円相当)の再プレイを行い、大当たりを引き当てている。そのため、台売上に変化はないものの、上記した「損失計算2」にしたがって再プレイ分が遊技場の「損失」として計上されているため、営業利益が減っている。
更新「5」、「6」では、遊技者(ID1001)は、大当たりを4回増やして合計で5回とし、持玉プレイを継続している。そのため、再プレイ分は、上記した「損失計算2」にしたがって、引き続き遊技場の「損失」として計上されている。
図19は、再プレイを大当たり発生後に「損失」として計上し、追加現金投資した場合に再度「利益」として計上するケースの台個別帳票を示す図である。
更新「1」〜「6」については、図18のケースと同様であり、遊技者(ID1001)は20000円の現金投資後に1500玉の再プレイを行い、1回の大当たりを引き当て以降は、大当たり発生までが再プレイが「利益」、大当たり後に再プレイが「損失」として計上されている。
更新「7」では、遊技者(ID1001)は、持玉を使い切り、追加の現金投資を5000円分行っている。これにより、再プレイ分は、過去に遡って再び「利益」として計上している。
図20は、実持玉が所定の減少幅に達した時に再プレイを利益計上するケースの台個別帳票を示す図である。
更新「1」〜「6」については、図18及び図19のケースと同様であり、遊技者(ID1001)は20000円の現金投資後に1500玉の再プレイを行い、1回の大当たりを引き当て以降は、大当たり発生までが再プレイが「利益」、大当たり後に再プレイが「損失」として計上されている。
更新「7」は、遊技者(ID1001)の持玉が「0」になったときに行われている。すなわち、遊技者(ID1001)の持玉「0」なったときを更新時として、再プレイを「損失」から再び「利益」として計上されている。
遊技場システム1によれば、再プレイを一律に「損失」及び「利益」のいずれか一方として見るのではなく、再プレイが使用された状況に応じて、図18に示したケースのように、大当たり発生時を基準として売上に寄与する再プレイか売上に寄与しない再プレイかを判断して営業利益を算出する。そのため、遊技場システム1によれば、営業実体にあった再プレイ計数管理ができるようになる。また、営業実体にあった再プレイ計数管理ができることによって、計数管理データが後の営業指標として有用なものになり、パチンコ機1の釘調整(又はパチスロ機の設定調整)、機種入替え等の営業戦略にとって有用なデータとして利用することができるようになる。
また、遊技場システム1では、図19に示したケースのように、再プレイを使用することによって最終的に現金投資につながるような場合に、一旦「損失」として計上した再プレイを、改めて「利益」として計上する。再プレイを使用することによって大当たりが発生し、一時的に「損失」として見るのが適正な場合であっても、最終的に現金投資につながるような場合、つなぎとしての再プレイは、遊技場側としては、「損失」として見るよりも「利益」として見たほうが経営指標としては好ましい。これにより、都度変化する営業指標を遊技経過毎に正確に出すことが可能になる。
遊技場システムによればさらに、図20に示したケースのように、遊技者の持玉が所定の減少幅(例えば持玉が「0」)に達したとき、大当たり発生により大当たり出玉分を景品として計数して持玉が増加するものの、その後大当たり分飲まれて、出玉分の持玉が減少するような場合に、再プレイを「利益」として計上する。このような場合、遊技場の収支は大当たり発生前の状態に戻るので、再プレイの計算も大当たり前の状態で見るのが適当である。これにより、都度変化する営業指標を遊技経過毎に正確に出すことが可能になる。
本発明は、上述した実施の形態には限定されず、種々に変更可能である。例えば、パチンコ玉等の遊技媒体を用いるパチンコ機10のサンド20を含む遊技場システムに限らず、メダルパチンコ玉などの他の遊技媒体を使用するパチスロ機などの他の遊技機を含む遊技場システムについても適用可能である。
また、会員管理サーバ51は、ホールコンピュータ5から分離したサーバであってもよく、また会員管理サーバ51の機能をホールコンサーバ50に担保させてもよい。