JP6017838B2 - 遊技場用管理システム - Google Patents
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しかしながら一方で、度数管理を前提としたシステムでは、1度数未満の玉数(単位遊技価値未満)が残ったときにそれを再プレイ玉として返却することができず、特に当日貯玉は1度数未満だが、前日貯玉と合計すれば1度数以上となる場合には、当日貯玉を再プレイ玉として使用できないことに納得できず、遊技者の不満が大きかった。
前記遊技価値返却手段、前記報知手段、及び前記操作手段は、前記遊技機に対応して設けられていてもよい(請求項2)。
さらに、遊技者の操作に応じて当日の遊技価値を前日の遊技価値へ変換して返却するようにしたので、遊技者の意思を反映することができる。
請求項2の発明によれば、システムの構成を簡単化することができる。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して貸出ユニット2が設置されている。これら遊技機1及び貸出ユニット2は、中継端末3及びLAN4を介して管理装置5(記憶手段、単位遊技価値設定手段、手数料設定手段、遊技価値変換手段に相当)と接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、貸出ユニット2等)から送信される遊技信号を受信することにより遊技機1毎の遊技データを管理する共に、会員登録された会員毎の個人データも管理する。
尚、景品交換端末7及び精算機8においてカード9,10に記録されている遊技価値を取扱うときは、管理装置5がカード9,10に対応して予め記憶している遊技価値と照合し、真であると判定したことを条件として遊技価値の取扱いを有効とする。
(1)操作ハンドル16が操作されたことにより盤面15に発射された玉が始動口20に入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部19にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)である。大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口21を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(3)大当たりに対応するラウンド数は5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%であり、16Rが75%である。
(4)確変中は大当たり確率が1/30に向上する。確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
・アウト信号:使用玉を回収するアウトBOX(図示せず)から出力される使用遊技価値(使用媒体数、アウト)を特定可能な信号である。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルスが出力されるので、アウト信号数×10をアウトとして特定する。尚、遊技機1から直接出力される信号であってもよい。アウト信号により特定されるアウトは、遊技に使用された遊技価値の量に相当する。
・セーフ信号:遊技機1から出力される払出遊技価値(払出媒体数、セーフ)を特定可能な信号である。払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、セーフ信号数×10をセーフとして特定する。尚、補給装置(図示せす)から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。セーフ信号により特定されるセーフは、入賞により付与された遊技価値の量に相当する。
・始動入賞信号:遊技機1から出力される始動口20への入賞(始動入賞)を特定可能な信号である。始動口20への入賞1回につき1パルスが出力されるので、始動入賞信号の受信に応じて始動入賞を特定する。
・図柄変動信号(スタート信号):遊技機1から出力される始動口20への始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号である。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、図柄変動信号の受信に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であってもよい。
・大当たり信号:遊技機1から出力される大当たり状態である期間を特定可能な信号である。大当たり状態中にレベル出力されるので、大当たり信号受信中を大当たり状態中として特定する。
・確率変動信号:遊技機1から出力される大当たりの当選確率が高い確変状態中である期間を特定可能な信号である。確変状態中にレベル出力されるので、確率変動信号受信中を確変状態中として特定する。
貸出ユニット2は、紙幣が投入される紙幣投入口22、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部23(報知手段に相当)、払戻された玉が通過する払出ノズル24、一般カード9或いは会員カード10が挿入されるカード挿入口25等を備えている。
(1)紙幣投入口22に投入された紙幣の金額(1000円単位)を記憶すると共に、投入金額(入金残高)を液晶表示部23に表示する。
(2)遊技機1に設けられた貸出ボタン33(図2参照)の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数(500円)に相当する数の玉(125玉。単位遊技価値に相当)を遊技機1内部の払出機構から払出す。このとき、遊技機1から貸出ユニット2に1度数分の玉を払出したことを示す信号が出力されるので、液晶表示部23に表示されている入金残高から1度数に相当する金額(500円)を減額すると共に売上信号を出力する。この売上信号は1度数の玉の払出し毎に1パルスが出力されるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。
(3)操作部31の操作に応じて計数玉数(当日貯玉数)又は前日貯玉数(会員の場合)の範囲内で1度数(125玉)ずつ払出す。尚、貯玉を払出すときは、その貯玉が後述の前日貯玉であるときは、125玉に対して25玉を手数料に相当する遊技価値として徴収する一方、当日貯玉であるときは計数玉数(当日貯玉数)と同様に手数料を徴収しない。
(4)遊技機1に設けられた返却ボタン34(図2参照)の操作に応じて入金残高及び当日貯玉数をカード挿入口25に挿入されている一般カード9に記録して発行する。会員カード10が挿入されている場合は、入金残高を会員カード10に記録すると共に暗証番号の入力を条件として当日貯玉数を管理装置5に送信してから会員カード10を発行する。カード9,10を発行する場合は、発行情報を管理装置5へ送信し、管理装置5側にも記憶する。尚、カード挿入口25に一般カード9も会員カード10も挿入されていない場合は、カードストック部30にストックしている一般カード9をカードリーダライタ29に繰出して入金残高及び当日貯玉数を記録して発行する。
(6)液晶表示部23に対する操作入力に応じて対応する遊技機1或いは指定された他の遊技機1の遊技データを表示したり、遊技場からのメッセージを表示したり、遊技者が会員であることが特定された場合は遊技機1の遊技データを表示する。
(7)当日貯玉を払出した結果端数が生じた場合は、遊技者による操作に応じてその端数を管理装置5の会員口座の前日貯玉に合算する。
・アウト
・セーフ
・差玉=セーフ−アウト
・出玉率=セーフ÷アウト
・大当たり確率=大当たり回数÷スタート回数
遊技機1で獲得した玉を計数する場合は、遊技機1の下部受皿18から玉を落下させて玉箱に収容し、計数機6に移動し玉箱から玉を投入して計数する。この場合、会員の遊技者は、計数機6に会員カードを挿入した状態で計数することで計数玉を貯玉することができる。計数機6は、計数結果である当日貯玉数を一般ID或いは会員IDと対応付けて管理装置5に送信する。
一方、遊技者が会員の場合は、計数機6で計数時に挿入した会員カードを使用することにより、一般カードと同様に当日貯玉の範囲内で1度数毎に再プレイ玉の払出を受けることができる。従って、会員カードは、一般カードと同様に玉箱として機能する。
図3は会員カードの挿入中における貸出ユニット2の通常画面を示している。通常画面には、1玉あたりの貸出単価を示す払出単位玉数を示すタイトル部23a、挿入されているカードの種別(一般カードまたは会員カード)23b、各種のメッセージ23c、入金残高23d、当日貯玉数23eが表示されている。
図4は、当日貯玉610玉の払出可能玉数が0になったときの画面を示している。当日貯玉を前日貯玉に変換するかを確認するメッセージ23cが表示されていると共に、「YES」ボタン23f、「NO」ボタン23gが表示されている。当日貯玉数23eとして、当日貯玉数が0玉、端数が110玉であることが表示されている。「NO」ボタン23gがタッチされたとき、或いは表示から30秒が経過したときは、当日貯玉の端数はそのまま管理装置5の会員貯玉の当日貯玉数として記憶された状態が継続されるので、景品交換端末7にて景品交換可能となる。「YES」ボタン23fがタッチされたときは、端数を会員IDに対応付けて管理装置5に送信する。管理装置5では受信した会員IDに対応する会員口座の前日貯玉に端数を合算して記憶する。遊技者による表示操作に応じて当日貯玉の端数が合算された前日貯玉を表示した場合に、その値が1度数以上のときは、遊技者による払戻操作に応じて1度数の再プレイ玉を払出すことにより前日貯玉の端数を再プレイ玉として返却することが可能となる。
当日貯玉が再プレイ単位玉数未満となった場合には、当日貯玉の端数を前日貯玉に変換し、前日貯玉と合算した上で再プレイ玉として返却できるようにしたので、少しでも多くの再プレイ玉を望む遊技者は、所定の手数料は徴収されるものの、全ての当日貯玉を再プレイ玉として返却することが可能となり、満足感が高まる。
遊技者の操作に応じて当日貯玉を前日貯玉に変換して返却するようにしたので、遊技者の意思を反映することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
当日貯玉を表示する際に前日貯玉も同時に表示し、遊技者が前日貯玉を確認した上で当日貯玉の端数を前日貯玉に合算する操作を可能としてもよい。
会員カード10に当日貯玉を記憶するようにしてもよい。
貯玉の払出を遊技機内部の払出機構を用いて行うようにしてもよい。この場合、貸出ユニット2の払出ノズル24が不要となる。
また、現金による貸出を遊技機内部の払出機構を用いて行う、いわゆるCR(カードリーディング)機を前提としたが、貸出ユニット2の払出ノズル24から貸出を行うようにしてもよい。
計数機は各遊技機に対応して設けることもできる。
遊技機は、遊技媒体を払出さず、電子データとして加算記憶する封入式遊技機であってもよい。
遊技機は、パチンコ遊技機に限定されず、例えばスロットマシンであってもよい。
貸出ユニット2で当日貯玉を前日貯玉に変換できるようにしたが、景品交換端末7でも同様に変換できるようにしてもよい。
Claims (2)
- 対価の支払により付与される遊技価値を消費して遊技を実行し、入賞が発生したときに遊技価値を獲得することが可能な遊技機が設置された遊技場における遊技場用管理システムにおいて、
当日において遊技者が遊技により獲得した第1遊技価値を特定するための第1特定情報、及び前日以前において遊技者が遊技により獲得した第2遊技価値を特定するための第2特定情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶している第1特定情報及び第2特定情報により特定される第1遊技価値及び第2遊技価値を再度遊技に使用するために遊技者へ返却する遊技価値返却手段と、
前記遊技価値返却手段が前記第1遊技価値及び第2遊技価値を遊技者へ返却する際に、1回の返却動作によって返却する単位遊技価値を設定する単位遊技価値設定手段と、
前記遊技価値返却手段が前記第2遊技価値を遊技者へ返却する際に、手数料として徴収する第2遊技価値の大きさを設定する手数料設定手段と、
前記第1遊技価値が前記単位遊技価値未満となったときに、その旨を遊技者に対して報知する報知手段と、
前記単位遊技価値に満たない大きさの第1遊技価値を前記第2遊技価値に変換した上で第2遊技価値に加算する変換処理を実行する遊技価値変換手段と、
遊技者が前記変換処理の実行を指示するために操作する操作手段と、を備え、
前記遊技価値変換手段は、前記操作手段の操作に応じて前記変換処理を実行することを特徴とする遊技場用管理システム。 - 前記遊技価値返却手段、前記報知手段、及び前記操作手段は、前記遊技機に対応して設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技場用管理システム。
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