JP2002325956A - 記録媒体精算システム - Google Patents

記録媒体精算システム

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JP2002325956A
JP2002325956A JP2001132405A JP2001132405A JP2002325956A JP 2002325956 A JP2002325956 A JP 2002325956A JP 2001132405 A JP2001132405 A JP 2001132405A JP 2001132405 A JP2001132405 A JP 2001132405A JP 2002325956 A JP2002325956 A JP 2002325956A
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JP
Japan
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card
settlement
recording medium
unit
value
Prior art date
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Application number
JP2001132405A
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English (en)
Inventor
Kazumi Yamauchi
和三 山内
Toshiyuki Matsui
利之 松井
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Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者との間にトラブルを生じさせることな
く、遊技場の事情を考慮した多種多様な精算をおこなう
ことを課題とする。 【解決手段】 ターミナルコントローラ120は、所定
の入金条件ごとに区分した有価価値を識別情報ごとにカ
ード管理テーブル121により管理し、カード精算機1
00から識別情報を受け付けた際に、各入金条件ごとの
複数の有価価値からなる精算情報をカード管理テーブル
121に基づいて返送し、カード精算機100は、カー
ドを受け入れた際に、該カードに記録された識別情報を
ターミナルコントローラ120に送信して精算情報を要
求し、該要求に応答してターミナルコントローラ120
から返送される精算情報に基づいてカードの精算をおこ
ない、該精算の内容を遊技者に報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技場にて使用
される記録媒体(磁気カード、ICカード、ICコイン
など)に記録された識別情報に対応する有価価値を管理
する管理装置と、前記記録媒体を受け入れて、該受け入
れた記録媒体を前記管理装置が管理する有価価値に基づ
いて貨幣に精算する記録媒体精算装置とを有する記録媒
体精算システムに関し、特に、遊技者との間にトラブル
を生じさせることなく、遊技場の事情を考慮した多種多
様な精算をおこなうことができる記録媒体精算システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ遊技やスロット遊技
などの遊技を提供する遊技システムにおいては、遊技者
は、パチンコ台やスロット台などの遊技機ごとに配設さ
れたパチンコ玉貸出機やコイン貸出機などの遊技媒体貸
出機からパチンコ玉やコインなどの遊技媒体を借り、こ
の遊技媒体を遊技機に投出して遊技をおこなっていた。
【0003】かかる遊技システムの遊技媒体貸出機とし
ては、投入された貨幣の価値に基づいて遊技媒体を貸し
出すものが一般的であったが、最近では、投入されたカ
ード(貨幣の金額または金額に相当する価値を示す価値
データそのものを記録したものや、カード以外の場所に
記録した価値データを検索するための識別データを記録
したものなど)の価値に基づいて遊技媒体を貸し出すも
のも登場している。
【0004】具体的には、遊技者がカード発行機に貨幣
を投入することにより購入したカードを用いるものであ
り、遊技者により遊技媒体貸出機にカードが投入されて
所定の貸出ボタンが押下されると、カードの価値から所
定分の価値を減じつつ、該減じた価値分のパチンコ玉ま
たはコインを払い出すというものである。
【0005】ところで、遊技媒体貸出機に投入されるカ
ードは、貨幣のように自身の価値が生活のあらゆる局面
で通用するというものではなく、遊技店内でのみ自身の
価値が通用するものであるため、カードの価値に残高が
ある場合には、その残高分の価値を貨幣にて遊技者に精
算することが望ましい。
【0006】このようなことから、最近では、カードの
価値を現金にて精算するカード精算機が登場しており、
かかるカード精算機においては、遊技者によりカードを
投入されると、投入されたカードの価値の残高(カード
残高)と該残高に対して精算可能な金額(精算可能金
額)とを表示し、その精算可能金額に相当する貨幣を遊
技者に払い出すことが一般的におこなわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は、遊技場の事情を考慮した多種多様な精算を
おこなう場合に、遊技者と遊技場との間でトラブルが生
じるおそれがあるという問題点があった。
【0008】すなわち、カードの精算を担う遊技場によ
っては、カード残高に相当する貨幣の全額をカード精算
機により遊技者に精算することができない事情がある。
例えば、カードの種類による事情として、貯玉を引き落
として発行される再プレイカードは、遊技場の会員であ
る特別の遊技者による再プレイを前提に発行されるもの
であるので、再プレイカードの残高を精算することは好
ましくない。同様に、他の遊技場で発行されたカードや
発行日から長期間が経過しているカードについても、遊
技場による売上管理が複雑化するので、精算することは
好ましくない。
【0009】また、カードの残高の内訳(入金条件ごと
の価値)による事情として、高額購入者に付与されるプ
レミア価値に相当する分の残高は、高額購入者にプレミ
ア価値に相当する数の遊技媒体をおまけとして使用させ
ることを前提に付与するものであるので、プレミア価値
に相当する分の残高を精算することは好ましくない。同
様に、デビットカードによる購入や追加入金に対して付
与されるデビット入金価値に相当する分の残高について
も、遊技場とカード会社との間の支払管理が複雑化する
ので、精算することは好ましくない。
【0010】さらに、カード精算機の払出機能による事
情として、1000円単位で払出をおこなうものでは、
1000円未満の端数の金額を精算することができず、
また、500円単位で払出をおこなうものでは、500
円未満の端数の金額を精算することができない。
【0011】このように、カードの精算を担う遊技場に
よっては、カード残高に相当する貨幣の全額を遊技者に
精算することができない事情があり、遊技場の立場から
は、カード残高と精算可能金額とに差異が生じてでも、
かかる事情を考慮して多種多様な精算をおこなうことが
望ましい。
【0012】ところが、遊技者の立場からすれば、遊技
媒体貸出機に表示されたカード残高に相当する貨幣の全
額がカード精算機により精算されるものと考えるのが自
然であるので、カード精算機に表示されるカード残高と
精算可能金額とに差異が生じたのでは、遊技者と遊技場
との間にトラブルを招き、ひいては、遊技場の集客が減
退する原因になるおそれもある。
【0013】このようなことから、遊技場の事情を考慮
した多種多様な精算をおこなう場合に、遊技者との間に
生ずるおそれがあるトラブルをいかに低減するかが極め
て重要な課題になっている。
【0014】そこで、この発明は、上述した従来技術に
よる問題点を解消するためになされたものであり、遊技
者との間にトラブルを生じさせることなく、遊技場の事
情を考慮した多種多様な精算をおこなうことができる記
録媒体精算システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る記録媒体精
算システムは、遊技場にて使用される記録媒体に記録さ
れた識別情報に対応する有価価値を管理する管理装置
と、前記記録媒体を受け入れて、該受け入れた記録媒体
を前記管理装置が管理する有価価値に基づいて貨幣に精
算する記録媒体精算装置とを有する記録媒体精算システ
ムであって、前記管理装置は、所定の入金条件ごとに区
分した有価価値を前記識別情報ごとに管理する管理テー
ブルと、前記記録媒体精算装置から識別情報を受け付け
た際に、各入金条件ごとの複数の有価価値からなる精算
情報を前記管理テーブルに基づいて返送する返送手段と
を備え、前記記録媒体精算装置は、記録媒体を受け入れ
た際に、該記録媒体に記録された識別情報を前記管理装
置に送信して前記精算情報を要求する精算情報要求手段
と、前記精算情報要求手段による要求に応答して前記管
理装置から返送される精算情報に基づいて前記記録媒体
の精算をおこなう精算手段と、前記精算手段による精算
の内容を遊技者に報知する報知手段とを備えたことを特
徴とする。
【0016】また、請求項2の発明に係る記録媒体精算
システムは、請求項1に記載の発明において、前記管理
テーブルが区分する所定の入金条件のうち該入金条件に
係る有価価値の精算を許可しないものを示した精算不可
入金条件を記憶する入金条件テーブルをさらに備え、前
記精算手段は、前記精算情報に含まれる全有価価値から
前記入金条件テーブルに記憶された精算不可入金条件に
係る有価価値を差し引いた精算可能有価価値を算定し、
該算定した精算可能有価価値に相当する金額の貨幣を遊
技者に精算し、前記報知手段は、前記精算手段により精
算される精算可能有価価値に相当する金額、前記精算不
可入金条件に係る有価価値に相当する金額および該精算
不可入金条件に係る有価価値が差し引かれる理由を遊技
者に報知することを特徴とする。
【0017】また、請求項3の発明に係る記録媒体精算
システムは、請求項1または2に記載の発明において、
前記精算手段により精算が可能な金額の単位を示した精
算可能単位を記憶する単位条件テーブルをさらに備え、
前記精算手段は、前記精算情報に含まれる全有価価値に
相当する金額または前記精算可能有価価値に相当する金
額から前記単位条件テーブルに記憶された精算可能単位
に対する端数の金額を差し引いた精算可能金額を算定
し、該算定した精算可能金額の貨幣を遊技者に精算し、
前記報知手段は、前記精算手段により精算される精算可
能金額、前記精算可能単位に対する端数の金額および該
精算可能単位に対する端数の金額が差し引かれる理由を
遊技者に報知することを特徴とする。
【0018】また、請求項4の発明に係る記録媒体精算
システムは、請求項1、2または3に記載の発明におい
て、前記記録媒体に記録される該記録媒体の種類を示す
種別情報のうち該種類に係る記録媒体の精算を許可しな
いものを示した精算不可種別を記憶する種別条件テーブ
ルをさらに備え、前記精算手段は、受け入れた記録媒体
の種別情報が前記種別条件テーブルに記憶された精算不
可種別の種別情報である場合には、該受け入れた記録媒
体の精算を拒絶し、前記報知手段は、受け入れた記録媒
体の種別情報が前記種別条件テーブルに記憶された精算
不可種別の種別情報である場合には、該受け入れた記録
媒体が精算を許可しない種類の記録媒体である旨を遊技
者に報知することを特徴とする。
【0019】また、請求項5の発明に係る記録媒体精算
システムは、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明
において、前記精算手段により精算された後の前記有価
価値の残高である精算後残高を算定する算定手段をさら
に備え、前記報知手段は、前記算定手段により算定され
る精算後残高を遊技者に報知することを特徴とする。
【0020】また、請求項6の発明に係る記録媒体精算
システムは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明
において、前記管理装置は、前記記録媒体精算装置から
前記精算手段による精算の内容を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した精算の内容に基づいて前記
管理テーブルに管理された有価価値を更新する更新手段
と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る記録媒体精算システムを用いた遊技システム
の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の
形態では、本発明を記録媒体としてのカードを精算する
カード精算システムに適用した場合を示すが、本発明は
これに限定されるものではなく、ICコインなどのカー
ド以外の記録媒体を精算する場合にも同様に適用するこ
とができる。さらに、本実施の形態では、本発明をパチ
ンコ遊技を提供する遊技場にて使用されるカードの精算
に適用した場合を示すが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、スロット遊技を提供する遊技場にて使用さ
れるカードの精算にも同様に適用することができる。
【0022】(本実施の形態で用いる用語の説明)ま
ず、本実施の形態で用いる主な用語の意味について定義
して説明する。本実施の形態で用いる「カード」とは、
カード以外の場所に記録した価値データを検索するため
の識別データを記録した記録媒体を意味する。すなわ
ち、カードには一般的に、金額または金額に相当する価
値を示す価値データそのものを記録するものと、カード
以外の場所に記録した価値データを検索するための識別
データを記録するものとがあるが、本実施の形態で用い
る「カード」は後者のカードに該当する。
【0023】この点について説明すると、前者のカード
は、金額または金額に相当する度数などを価値データと
してカードに記録し、このカードを使用する度に価値デ
ータの残りの額または残り度数を書き換えるよう構成さ
れるものであり、例えばテレホンカードなどが挙げられ
る。しかしながら、かかるカードをパチンコ遊技などに
用いることとしたのでは、カードに記録した磁気データ
を改ざんするなどの不正行為が多発するおそれがある。
【0024】このため、本実施の形態では、カードとは
別の場所に登録(記録)あるいは蓄積されている価値デ
ータなどを探索する際の探索キーとして用いられる識別
データ(例えば、口座番号、顧客番号、ID)を記録し
たカードを採用している。なお、特許請求の範囲に記載
の「記録媒体」、「識別情報」および「有価価値」は、
上記した「カード」、「識別データ」および「価値デー
タ」にそれぞれ対応する。
【0025】また、本実施の形態で用いる「度数」と
は、遊技媒体の貸出における処理単位を意味し、遊技媒
体の個数および金額と一定のレートで対応づけられてい
る。例えば、本実施の形態では、1度数が100円に対
応し、100円で25個のパチンコ玉が貸し出され、1
度数で100円が精算されるものとしている。なお、特
許請求の範囲に記載の「有価価値に相当する金額の貨
幣」とは、例えば、1度数の有価価値に相当する100
円の貨幣を意味する。
【0026】(遊技システムの全体構成)次に、本実施
の形態に係る遊技システムの全体構成について説明す
る。図1は、本実施の形態に係る遊技システムの全体構
成を示すブロック図である。同図に示すように、この遊
技システムは、「島」と呼ばれるグループごとに配設さ
れた複数の遊技機10と、各遊技機10に対応付けて配
設された複数のカード処理ユニット30と、「島」ごと
に配設された複数の島コントローラ50と、遊技場の入
り口付近などに配設されたカード発行機60と、カード
更新機70と、カード精算機100と、遊技場の従業員
室などに配設されたターミナルコントローラ120とか
ら構成される。
【0027】このうち、遊技機10は、遊技者にパチン
コ遊技を提供するパチンコ遊技機である。また、カード
処理ユニット30は、カード発行機60やカード更新機
70により発行された各種カード、さらには貨幣を受け
入れて、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技機10に対し
て投出するパチンコ玉貸出機である。なお、島の端部に
は、図示しない島端金庫が設置されており、カード処理
ユニット30に受け入れられた貨幣は、遊技者の目に触
れないように、遊技機10などの背面側に設置された図
示しない搬送機構によって回収されて、この島端金庫へ
と収容される。
【0028】カード発行機60は、貨幣、デビットカー
ドまたは会員カードを受け入れて、プリペイドカード、
会員カード、再プレイカードまたはサービスカードな
ど、価値データに対応付けられた識別データが記録され
た各種カードを発行するものである。また、カード更新
機70は、破損したカードや期限切れのカードを受け入
れて、残度数分の更新カードを再発行するものである。
また、カード精算機100は、プリペイドカード、会員
カード、再プレイカード、サービスカードまたは更新カ
ードなどの各種カードを受け入れて、受け入れたカード
の識別データに対応付けられた価値データに基づいてカ
ードを貨幣に精算するものである。
【0029】ターミナルコントローラ120は、遊技シ
ステムを構成する各機器の制御をおこなうものであり、
所定の入金条件ごとに区分した価値データを各カードの
識別データごとに管理するカード管理テーブル121
(図4参照)を有する。また、島コントローラ50は、
カード処理ユニット30、カード発行機60、カード更
新機70およびカード精算機100などの各機器とター
ミナルコントローラ120との間における通信を制御す
るものである。
【0030】ここで、上記のように構成される遊技シス
テムによる処理の概要について説明する。まず、遊技者
は、貨幣、デビットカードまたは会員カードをカード発
行機60に投入して、所定の識別データなどが記録され
たカードを購入する。例えば、5千円分の貨幣をカード
発行機60に投入すると、ターミナルコントローラ12
0のカード管理テーブル121には、所定の識別データ
に対応付けられた5千円分の価値データ(50度数)が
記憶され、カード発行機60から、この識別データが記
録されたプリペイドカードが発行される。
【0031】また、遊技者が所定の高額貨幣を投入して
カードを購入した場合には、ターミナルコントローラ1
20のカード管理テーブル121に高額貨幣分の価値デ
ータが記憶されるだけではなく、高額貨幣の投入に係る
特典としてプレミア分の価値データも記憶される。かか
るプレミアとは、千円分のテレホンカードを購入する
と、千円分に相当する100度数とプレミア分に相当す
る5度数とを有する合計105度数のテレホンカードが
得られるのと同様の趣旨から付与される特典である。例
えば、1万円分の貨幣をカード発行機60に投入する
と、1万円分の価値データとして100度数が記憶され
るとともに、1万円のプレミア分に相当する価値データ
として5度数が記憶される。
【0032】続いて、遊技者は、カード発行機60から
購入したカードをカード処理ユニット30に投入し、こ
のカード処理ユニット30から遊技機10に対してパチ
ンコ玉を投出しながらパチンコ遊技をおこなう。具体的
には、必要に応じて貸出単位(1回の貸出操作により貸
し出される度数)を設定しておき、遊技者の操作に応じ
て、遊技機10に対して貸出単位分のパチンコ玉を投出
する。
【0033】また、このカード処理ユニット30による
貸出処理に対応して、ターミナルコントローラ120
は、カードの識別データに対応付けてカード管理テーブ
ル121に管理している価値データの減算をおこなう。
例えば、遊技者が1回の貸出操作により貸し出される度
数単位として5度数を設定しているような場合には、1
回の貸出操作ごとに、カード管理テーブル121に管理
している価値データから5度数分(500円)ずつ減算
する。
【0034】一方、遊技者は、カード処理ユニット30
にカードを投入している状態で貨幣を追加投入すること
もでき、貨幣が追加投入されると、ターミナルコントロ
ーラ120は、追加投入された貨幣に相当する価値デー
タをカード管理テーブル121に管理している価値デー
タに加算する。例えば、50度数の価値データが記憶さ
れている状態で5千円分の貨幣をカード処理ユニット3
0に投入すると、カード管理テーブル121には、既に
ある50度数の価値データに、追加投入された5千円分
の価値データ(50度数)が加算されて記憶される。な
お、かかる貨幣の追加投入に対しても、一定要件下、上
記のプレミアが付与される。
【0035】そして、遊技の終了を希望する遊技者は、
カード処理ユニット30からカードを受け取ることによ
り遊技を終了する。ここで、カード処理ユニット30か
ら受け取ったカードの価値データが既にゼロになってい
る場合、遊技者が新たに遊技を開始するためには、改め
てカード発行機60からカードを購入しなければならな
い。
【0036】一方、カード処理ユニット30から受け取
ったカードの価値データに残度数がある場合、遊技者が
遊技の再開を希望するのであれば、カード処理ユニット
30にカードを再投入することにより遊技を再開するこ
とができ、また、遊技者がカードの精算を希望するので
あれば、カード精算機100にカードを投入することに
よりカードを貨幣に精算することができる。
【0037】上述してきたような処理をおこなう本実施
の形態に係る遊技機システムは、カード精算機100お
よびターミナルコントローラ120によるカードの精算
処理に特徴がある。具体的には、ターミナルコントロー
ラ120は、カード精算機100からカードの識別デー
タを受け付けた際に、各入金条件ごとの複数の価値デー
タからなる精算情報をカード管理テーブル121に基づ
いて返送し、カード精算機100は、ターミナルコント
ローラ120から返送される精算情報に基づいてカード
の精算をおこない、該精算の内容を遊技者に報知するこ
ととしている。すなわち、遊技者との間にトラブルを生
じさせることなく、遊技場の事情を考慮した多種多様な
精算をおこなうことができるようにしている。
【0038】(カードの構成、購入および使用)次に、
本実施の形態に係る遊技システムに用いられるカードに
ついて図2および図3を用いて説明する。本実施の形態
に係る遊技システムに用いられるカードは、いわゆるJ
ISIIカード、ICカード、ロール紙カード、ペットカ
ードなどにより形成され、具体的には、プリペイドカー
ド、会員カード、再プレイカード、更新カード、サービ
スカードなどの各種カードがある(図3参照)。
【0039】そして、これらのカードには、図2に示す
ように、カード種別情報、識別データ、発行日情報、発
行店情報がそれぞれ記録されている。このうち、カード
種別情報は、各カードがプリペイドカード、会員カー
ド、再プレイカード、更新カードまたはサービスカード
のうちいずれの種類のカードであるかを示す情報であ
る。また、識別データは、各カードを一意に特定するた
めのID情報であり、ターミナルコントローラ120の
カード管理テーブル121は、この識別データに対応付
けて価値データを管理する。
【0040】また、発行日情報は、各カードが発行され
た日時を特定するための情報であるが、この発行日情報
は、カードの有効期限を管理するために用いられるた
め、発行日情報に代えて、カードの有効期限に係る情報
を記録してもよい。また、発行店情報は、各カードが発
行された店舗(遊技場)を特定するための情報である。
【0041】これらの各情報は、遊技者が視認できるよ
うにカード表面に表示されるとともに、カード処理ユニ
ット30、カード発行機60、カード更新機70および
カード精算機100などの各種機器が読み取りをおこな
えるように磁気記録される。なお、プリペイドカードの
場合には、カード購入金額をカード表面に表示するな
ど、遊技者の理解に役立つ各種情報を合わせて表示させ
ることもできる。
【0042】次に、各カードの購入方法や使用方法につ
いて図3を参照しつつ具体的に説明する。プリペイドカ
ードは、一般遊技者に発行されるカードであり、一般遊
技者が現金をカード発行機60に投入すると、カード管
理テーブル121には、投入した現金に相当する価値デ
ータが所定の識別データに対応付けて記憶され、カード
発行機60からは、カード管理テーブル121に記憶さ
れた識別データが記録されたプリペイドカードが発行さ
れる。そして、一般遊技者は、このプリペイドカードを
カード処理ユニット30に投入することによりパチンコ
遊技をおこなうことができる。
【0043】また、一般遊技者は、デビットカードを介
してカード発行機60に貨幣を投入することによりプリ
ペイドカードを購入することができ、さらに、カード処
理ユニット30に現金を追加投入することにより、プリ
ペイドカードの価値データを加算することができ、ま
た、高額貨幣の投入に応じて、プレミア分の価値データ
も付与される。
【0044】更新カードは、上記のプリペイドカードを
更新したカードであり、カード更新機70に破損したプ
リペイドカードや期限切れのプリペイドカードを投入す
ると、残度数分の新しいプリペイドカード(更新カー
ド)が発行される。この更新カードは、プリペイドカー
ドを更新したカードであるので、基本的には、既にプリ
ペイドカードに記録されている識別データを引き継ぐこ
とができるが、必ずしもその必要はなく、新たな識別デ
ータを付与することもできる。
【0045】なお、更新カードは、上記したプリペイド
カードと同様、カード処理ユニット30に現金を追加投
入することにより、更新カードの価値データを加算する
ことができるとともに、高額貨幣の投入に応じてプレミ
ア分の価値データも付与される。
【0046】会員カードは、本来、遊技場の会員になっ
た者に対して会員であることを証明するために発行され
るものであり、遊技場による会員管理の便宜のために会
員IDが記録される。すなわち、会員カードは、会員カ
ードを有する会員に対して、新装開店のお知らせなどの
サービスを提供するために発行されるものである。
【0047】本実施の形態では、この会員カードを遊技
システムに用いてパチンコ遊技を提供することができ
る。すなわち、会員遊技者が会員カードをカード発行機
60に投入し、さらに現金を投入すると、カード管理テ
ーブル121には、投入した貨幣に相当する価値データ
が会員ID(識別データ)に対応付けて記憶され、カー
ド発行機60からは、会員カードが返却される。そし
て、会員遊技者は、この会員カードをカード処理ユニッ
ト30に投入することによりパチンコ遊技をおこなうこ
とができる。
【0048】また、会員遊技者は、デビットカードや貨
幣をカード発行機60に投入することにより、デビット
決済した金額や投入した貨幣に相当する価値データをカ
ード管理テーブル121に記憶させることができ、さら
に、カード発行機60やカード処理ユニット30に現金
を追加入金することや、デビットカードを介してカード
発行機60に貨幣を追加入金することにより、会員カー
ドの価値データを加算することができ、また、高額貨幣
の投入に応じてプレミア分の価値データも付与される。
【0049】なお、会員遊技者は、遊技機10における
入賞時の賞玉を貯玉し、この貯玉を用いてパチンコ遊技
がおこなえるという貯玉再プレイサービスや、会員カー
ドの利用頻度(遊技場への来店頻度)などに応じて会員
カードにマイレージを加算し、この加算したマイレージ
に応じて所定のサービスが受けられるというマイレージ
サービスなど、一般遊技者が得ることができない特典を
得ることができる。
【0050】再プレイカードは、会員遊技者に貯玉再プ
レイサービスを提供するために発行されるカードであ
り、会員遊技者が会員カードをカード発行機60に投入
して、所定の貯玉引き落とし操作をおこなうと、カード
管理テーブル121には、貯玉引き落とし操作に応じた
価値データが会員ID(識別データ)に対応付けて記憶
され、カード発行機60からは、この識別データや再プ
レイカードの種別情報などが記録された再プレイカード
が発行される。なお、再プレイカードについては、新た
なカードを発行しないで、会員カードに同様の機能を持
たせることも可能である。
【0051】そして、会員遊技者は、この再プレイカー
ドをカード処理ユニット30に投入することによりパチ
ンコ遊技をおこなうことができる。
【0052】サービスカードは、会員遊技者にマイレー
ジサービスを提供するために発行されるカードであり、
会員遊技者が会員カードをカード発行機60に投入し
て、所定のマイレージ交換操作をおこなうと、カード管
理テーブル121には、マイレージ交換操作に応じた価
値データが会員ID(識別データ)に対応付けて記憶さ
れ、カード発行機60からは、この識別データやサービ
スカードの種別情報などが記録されたサービスカードが
発行される。
【0053】そして、会員遊技者は、このサービスカー
ドをカード処理ユニット30に投入することによりパチ
ンコ遊技をおこなうことができる。
【0054】(ターミナルコントローラの構成)次に、
図1に示したターミナルコントローラ120の構成につ
いて説明する。ただし、ここでは、本実施の形態の特徴
部分であるカード管理テーブル121について説明する
こととする。図4は、図1に示したカード管理テーブル
121に記憶される情報の構成例を示す図である。
【0055】カード管理テーブル121は、同図に示す
ように、「プレミア額、前日以前現金入金額、当日現金
入金額、前日以前デビット入金額、当日デビット入金
額」の如き入金条件ごとに区分した価値データを「1、
2、…」の如き識別データごとに管理する。なお、価値
データとは、上記した「度数」により表されるものであ
るが、ここでは、説明の便宜のために、「度数に相当す
る金額」を表している。
【0056】かかる入金条件のうち、プレミア額とは、
高額貨幣の投入に係る特典として付与されるプレミアを
示し、前日以前現金入金額とは、前日以前にカード発行
機60やカード処理ユニット30から現金により入金さ
れた貨幣の金額を示し、当日現金入金額とは、当日に現
金により入金された貨幣の金額を示し、前日以前デビッ
ト入金額とは、前日以前にカード発行機60からデビッ
トカードにより入金された貨幣の金額を示し、当日デビ
ット入金額とは、当日にデビットカードにより入金され
た貨幣の金額を示す。なお、このような入金条件により
管理するのは、カード精算機100において入金条件に
応じた精算処理をおこなうためである。
【0057】そして、ターミナルコントローラ120
は、カード処理ユニット30、カード発行機60または
カード精算機100と協働し、遊技システムによる種々
の処理状況に応じて、カード管理テーブル121に記憶
された価値データを管理する。具体的には、カード発行
機60またはカード処理ユニット30による貨幣投入時
の処理、カード処理ユニット30による遊技媒体貸出時
の処理、カード精算機100によるカード精算時の処理
に応じて、価値データの作成、加算、減算などをおこな
う。以下、これらの処理について、それぞれ具体的に説
明する。
【0058】カード発行機60またはカード処理ユニッ
ト30による貨幣投入時の処理としては、カード発行機
60またはカード処理ユニット30において、現金が投
入されたり、またはデビットカードにより決済がおこな
われると、ターミナルコントローラ120は、投入され
た現金または決済された金額に相当する価値データをカ
ード管理テーブル121の「当日現金入金額」または
「当日デビット入金額」に加算して記憶する。
【0059】また、ターミナルコントローラ120は、
加算される価値が所定の基準値よりも高額である場合に
は、プレミア分の価値データをカード管理テーブル12
1の「プレミア額」に加算して記憶する。さらに、ター
ミナルコントローラ120は、日付が変わった場合に
は、「当日現金入金額」または「当日デビット入金額」
に記憶された価値データを「前日以前現金入金額」また
は「前日以前デビット入金額」に移行させる。
【0060】カード処理ユニット30による遊技媒体貸
出時の処理としては、カード処理ユニット30から貸出
ボタンの操作に応じて遊技媒体が遊技機10に貸し出さ
れると、ターミナルコントローラ120は、貸し出され
た有価媒体の数に応じて、カード管理テーブル121に
記憶された価値データを所定の規則にしたがって減算す
る。この所定の規則とは、カード管理テーブル121の
各入金条件の価値データのうち、過去に入金された価値
データから順番に減算し、最後に、プレミア額の価値デ
ータを減算するというものである。
【0061】カード精算機100によるカード精算時の
処理としては、カード精算機100にカードを投入する
と、カード精算機100は、カードの識別データをター
ミナルコントローラ120に送信し、ターミナルコント
ローラ120は、各入金条件ごとの複数の価値データか
らなる精算情報をカード管理テーブル121に基づいて
返送する。
【0062】また、カード精算機100がカード精算の
内容をターミナルコントローラ120に送信すると、タ
ーミナルコントローラ120は、カード精算機100か
ら取得したカード精算の内容に基づいてカード管理テー
ブル121に記憶された価値データを更新する。すなわ
ち、カード精算機100から遊技者に精算された貨幣の
金額に応じて、対応する入金条件の価値データを減算す
る。
【0063】(カード精算機の構成)次に、図1に示し
たカード精算機100の構成について説明する。図5
は、図1に示したカード精算機100の内部構成を示す
ブロック図である。同図に示すように、このカード精算
機100は、精算条件テーブル101と、一時記憶部1
02と、操作部103と、通信制御部104と、カード
挿入/投出口105と、カード処理部106と、精算ボ
タン107と、取消ボタン108と、表示部109と、
紙幣投出口110と、紙幣処理部111と、硬貨投出口
112と、硬貨処理部113と、制御部114とを備え
る。なお、カード挿入/投出口105、精算ボタン10
7、取消ボタン108、表示部109、紙幣投出口11
0および硬貨投出口112は、遊技者の直接的にやり取
りをおこなう処理部であり、カード精算機100を形成
する筐体の表面に設けられる。
【0064】このうち、精算条件テーブル101は、カ
ードに記録されるカード種別情報のうちカード精算を許
可しないもの(精算不可種別)、カード管理テーブル1
21が区分する所定の入金条件のうちカード精算を許可
しないもの(精算不可入金条件)、精算が可能な金額の
単位(精算可能単位)など、カード精算に係る各種の条
件を記憶するテーブルである。
【0065】ここで、精算条件テーブル101に記憶さ
れる情報の構成例を図6を用いて説明する。同図に示す
ように、この精算条件テーブル101は、カード種別情
報(分類A)、入金条件(分類B)、精算金額単位(分
類C)などの分類別に、所定の条件ごとの精算の可否を
記憶して構成される。
【0066】すなわち、カード種別情報の分類において
は、「他店で発行されたカード、前日までに発行された
カード、再プレイカード、サービスカード、更新カー
ド」の如き各条件ごとに、「否、可」の如き精算可否の
情報を記憶する。なお、本実施の形態では、他店で発行
されたカード、前日までに発行されたカード、再プレイ
カードおよびサービスカードを、精算を許可しない精算
不可種別として記憶している。
【0067】入金条件の分類においては、「プレミア
分、前日までの現金入金分、本日までのデビット入金
分」の如き各条件ごとに、「否、可」の如き精算可否の
情報を記憶する。なお、本実施の形態では、プレミア
分、前日までの現金入金分および本日までのデビット入
金分を、精算を許可しない精算不可入金条件として記憶
している。
【0068】精算金額単位の分類においては、「100
0円単位、500円単位、100円単位」の如き各条件
ごとに、「否、可」の如き精算可否の情報を記憶する。
なお、本実施の形態では、100円単位の精算を許可せ
ず、1000円単位および500円単位を精算可能単位
として記憶している。
【0069】図5の説明に戻ると、一時記憶部102
は、ターミナルコントローラ120から取得した精算情
報を精算に際して一時的に記憶するメモリである。具体
的には、ターミナルコントローラ120のカード管理テ
ーブル121により管理される各入金条件ごとの複数の
価値データからなる精算情報を一時的に記憶する。
【0070】操作部103は、カード精算機100の各
種設定をおこなう処理部であり、遊技システムの管理者
は、この操作部103から精算条件テーブル101の設
定をおこなう。具体的には、精算条件テーブル101の
各条件が表示される設定画面において、各条件ごとに精
算の可否に係る情報を指定することにより設定をおこな
う。
【0071】通信制御部104は、島コントローラ50
を介してカード精算機100とターミナルコントローラ
120との間の通信制御をおこなう処理部である。例え
ば、カードを受け入れた場合には、カードの識別データ
をターミナルコントローラ120に送信して精算情報を
要求し、また、この要求に応じてターミナルコントロー
ラ120から精算情報を受信し、さらに、カードが精算
された場合には、精算の内容をターミナルコントローラ
120に送信する。
【0072】カード挿入/投出口105は、遊技者にカ
ードの挿入をおこなわせ、また、遊技者にカードの返却
をおこなう処理部である。また、カード処理部106
は、カード挿入/投出口105に挿入されたカードを処
理するものであり、具体的には、カードに記録された各
種情報(カード種別情報、識別データ、発行日情報およ
び発行店情報)を読み取り、また、精算済みカードを図
示しないカード回収箱に回収する。
【0073】精算ボタン107は、精算明細データが表
示部109に表示された後に、遊技者からの精算指示を
受け付けるボタンであり、この精算ボタン107が押下
されると、カード精算機100は、精算の内容に応じた
処理をおこなう。また、取消ボタン108は、遊技者か
らの精算取消指示を受け付けるボタンであり、この取消
ボタン108が押下されると、カード精算機100は、
精算処理を中止し、カード挿入/投出口105からカー
ドを返却する。
【0074】表示部109は、カード精算機100の処
理における各種情報を遊技者に表示する液晶表示部(L
CD)である。具体的には、精算可能金額などを算定し
た後に、この精算可能金額などを含んだ精算明細データ
を表示し、また、貨幣やカードを投出した後に、投出し
た貨幣の金額やカード残高などを含んだ投出明細データ
を表示する(図8〜図14参照)。
【0075】紙幣投出口110は、遊技者に対して精算
用の紙幣を投出する処理部であり、また、紙幣処理部1
11は、あらかじめ装填された精算用の紙幣を制御部1
14からの指示に応じて紙幣投出口110に送出する処
理部である。なお、本実施の形態では、千円札が精算用
の紙幣として紙幣処理部111に装填されている。
【0076】硬貨投出口112は、遊技者に対して精算
用の硬貨を投出する処理部であり、また、硬貨処理部1
13は、あらかじめ装填された精算用の硬貨を制御部1
14からの指示に応じて硬貨投出口112に送出する処
理部である。なお、本実施の形態では、5百円硬貨が精
算用の硬貨として硬貨処理部113に装填されている。
【0077】制御部114は、カード精算機100の各
部を制御する処理部であり、機能概念的に、カード種別
判定部114aと、精算可能残高算定部114bと、精
算可能金額算定部114cと、精算後残高算定部114
dと、精算明細データ作成部114eと、投出明細デー
タ作成部114fと、テーブル更新部114gとを備え
る。
【0078】このうち、カード種別判定部114aは、
カード挿入/投出口105に挿入されたカードが精算を
許可されたカードであるか否かを判定する処理部であ
る。具体的には、カード処理部106により読み取られ
た各種情報と精算条件テーブル101に記憶された精算
不可種別とを比較し、精算を許可されたカードであるか
否かを判定する。例えば、図6に示す精算条件テーブル
101の場合には、発行店が異なるカード、発行日が当
日でないカード、再プレイカードおよびサービスカード
は、精算を許可されたカードでないものと判定される。
【0079】このカード種別判定部114aにより精算
を許可されたカードではないものと判定された場合、制
御部114は、ターミナルコントローラ120に精算情
報を要求することなくカードの精算を拒絶し、カードが
精算を許可しない種類のカードである旨を表示部109
に表示する(図8参照)。
【0080】精算可能残高算定部114bは、ターミナ
ルコントローラ120から取得して一時記憶部102に
一時記憶された精算情報に基づいて精算可能な価値デー
タの残高を算定する処理部である。具体的には、精算情
報に含まれる全価値データから精算条件テーブル101
に記憶された精算不可入金条件に係る価値データを差し
引くことにより精算可能残高を算定する。例えば、図6
に示す精算条件テーブル101の場合には、プレミア
分、前日までの現金入金分および本日までのデビット入
金分を差し引いた価値データを精算可能残高として算定
する。
【0081】精算可能金額算定部114cは、精算可能
残高算定部114bにより算定された精算可能残高に基
づいて精算可能な貨幣の金額を算定する処理部である。
具体的には、精算可能残高に相当する金額から精算条件
テーブル101に記憶された精算可能単位に対する端数
を差し引くことにより精算可能金額を算定する。例え
ば、図6に示す精算条件テーブル101の場合には、5
00円に満たない端数を差し引いた金額を精算可能金額
として算定する。
【0082】精算後残高算定部114dは、精算情報に
含まれる全価値データ、精算可能残高算定部114bに
より算定された精算可能残高および精算可能金額算定部
114cにより算定された精算可能金額に基づいて精算
後の価値データの残高を算定する処理部である。具体的
には、精算可能残高算定部114bにより全価値データ
から差し引かれた入金条件の価値データと、精算可能金
額算定部114cにより精算可能残高の金額から差し引
かれた端数に相当する価値データとの合計を精算後残高
として算定する。ただし、プレミアの価値データについ
ては、投入された貨幣に相当する価値データが全てパチ
ンコ遊技に使用されることを前提に付与されるものであ
るため、全価値データが使用される前に精算された場合
には、このプレミアの価値データは没収され、精算後残
高に加算されない。
【0083】精算明細データ作成部114eは、表示部
109に表示する精算明細データを作成する処理部であ
る。具体的には、精算情報に含まれる全価値データ、こ
の全価値データから差し引かれた入金条件の価値デー
タ、この入金条件の価値データが全価値データから差し
引かれた理由、精算可能残高、この精算可能残高の金額
から差し引かれた端数、この端数が精算可能残高の金額
から差し引かれた理由、精算可能金額、精算後残高、お
よび遊技者に精算ボタン107の押下を促す情報を含ん
だ精算明細データを作成する(図9〜図14参照)。
【0084】投出明細データ作成部114fは、表示部
109に表示する投出明細データを作成する処理部であ
る。具体的には、紙幣投出口110および硬貨投出口1
12から投出される貨幣の金額、投出される紙幣の種類
と枚数、投出される硬貨の種類と枚数、カード挿入/投
出口105から返却されるカードの精算後残高、および
遊技者に貨幣およびカードの受け取りを促す情報を含ん
だ投出明細データを作成する(図9〜図14参照)。
【0085】テーブル更新部114gは、精算条件テー
ブル101に記憶されるカード精算に係る各種の条件を
更新する処理部である。基本的には、操作部103から
おこなわれる指示に基づいて更新をおこなうが、ターミ
ナルコントローラ120からおこなわれる複数のカード
精算機100に対する一括指示または個別指示に基づい
て更新をおこなうこともでき、さらに、紙幣処理部11
1や硬貨処理部113に装填した紙幣がなくなったよう
な場合には、精算金額単位の分類を自動的に更新するこ
ともできる。
【0086】(カード精算処理)次に、上記のように構
成されるカード精算機100によるカード精算の処理手
順について説明する。図7は、カード精算機100によ
る精算の処理手順を示すフローチャートである。まず、
遊技者によりカード挿入/投出口105からカードが挿
入されると、カード処理部106は、挿入されたカード
に記録されたカード種別情報、識別データ、発行日情報
および発行店情報の読み取りをおこなう(ステップS7
01)。
【0087】そして、カード種別判定部114aは、カ
ード処理部106により読み取られた各種情報と精算条
件テーブル101に記憶された精算不可種別とを比較
し、精算を許可されたカードであるか否かを判定する
(ステップS702)。
【0088】この判定により精算を許可されたカードで
はないものと判定された場合には(ステップS702否
定)、制御部114はカードの精算を拒絶し、投出明細
データ作成部114fは、カードが精算を許可しない種
類のカードである旨を含んだ投出明細データを作成し、
表示部109は、図8に示すような投出明細を表示する
(ステップS716)。その後、カード処理部106
は、カード挿入/投出口105からカードを投出する
(ステップS717)。
【0089】一方、精算を許可されたカードではあるも
のと判定された場合には(ステップS702肯定)、通
信制御部104は、カードに記録された識別データをタ
ーミナルコントローラ120に送信して精算情報を問い
合わせ(ステップS703)、この識別データに対応し
てカード管理テーブル121に管理される精算情報を取
得する(ステップS704)。なお、取得した精算情報
は、一時記憶部102に一時記憶される。
【0090】そして、精算可能残高算定部114bは、
一時記憶部102に一時記憶された精算情報に含まれる
全価値データから精算条件テーブル101に記憶された
精算不可入金条件に係る価値データを差し引くことによ
り精算可能残高を算定する(ステップS705)。
【0091】続いて、精算可能金額算定部114cは、
精算可能残高算定部114bにより算定された精算可能
残高に相当する金額から精算条件テーブル101に記憶
された精算可能単位に対する端数を差し引くことにより
精算可能金額を算定する(ステップS706)。
【0092】その後、精算後残高算定部114dは、精
算可能残高算定部114bにより全価値データから差し
引かれた入金条件の価値データと、精算可能金額算定部
114cにより精算可能残高の金額から差し引かれた端
数に相当する価値データとの合計を精算後残高として算
定する(ステップS707)。
【0093】そして、精算明細データ作成部114e
は、精算情報に含まれる全価値データ、この全価値デー
タから差し引かれた入金条件の価値データ、この入金条
件の価値データが全価値データから差し引かれた理由、
精算可能残高、この精算可能残高の金額から差し引かれ
た端数、この端数が精算可能残高の金額から差し引かれ
た理由、精算可能金額、精算後残高、および遊技者に精
算ボタン107の押下を促す情報を含んだ精算明細デー
タを作成して、表示部109は、この精算明細データを
表示する(ステップS708)。
【0094】ここで、遊技者により精算ボタン107が
押下されなかった場合(ステップS709否定)、すな
わち取消ボタン108が押下された場合、カード精算機
100は、精算処理を中止し、カード挿入/投出口10
5からカードを返却する(ステップS718)。
【0095】一方、遊技者により精算ボタン107が押
下された場合(ステップS709肯定)、通信制御部1
04は、精算明細データをターミナルコントローラ12
0に送信する(ステップS710)。なお、かかる精算
明細データを受信したターミナルコントローラ120
は、この精算明細データに基づいてカード管理テーブル
121に記憶された価値データを更新する。すなわち、
カード精算機100から遊技者に精算される貨幣の金額
に応じて、対応する入金条件の価値データを減算する。
【0096】そして、カード精算機100の投出明細デ
ータ作成部114fは、投出明細データを作成し、表示
部109は、この投出明細データを表示する(ステップ
S711)。続いて、精算後残高が存在する場合には
(ステップS712肯定)、カード処理部106は、カ
ード挿入/投出口105からカードを返却し(ステップ
S713)、精算可能金額がある場合には(ステップS
714肯定)、紙幣処理部111および硬貨処理部11
3は、紙幣投出口110または硬貨投出口112から貨
幣を投出する(ステップS715)。
【0097】(カード精算処理の具体例)次に、カード
精算処理の具体例について図4、図9〜図14を用いて
説明する。図9〜図14は、カード精算機100の表示
部109に表示される精算明細および投出明細の具体例
である。なお、この精算明細は、図6に示した精算条件
テーブル101に基づく各種の算定により作成されたも
のである。
【0098】このうち、図9に示す具体例は、図4に示
したカード管理テーブル121における識別データ
「1」の精算明細および投出明細である。すなわち、図
9(a)に示すように、精算明細においては、この識別
データの全価値データ(カード残高)は「8,500
円」となるが、この全価値データから差し引かれる入金
条件の価値データは存在しないので、精算可能残高も
「8,500円」となり、また、この精算可能残高の金
額から差し引かれる端数は存在しないので、精算可能金
額も「8,500円」となる。一方、精算後残高は「0
円」となる。
【0099】そして、投出明細は、図9(b)に示すよ
うに、投出金額として「8,500円」となり、8枚の
千円札および1枚の5百円硬貨が投出されるが、精算後
のカード残高は「0円」となり、会員カードを除いてカ
ードが回収される。
【0100】図10に示す具体例は、図4に示したカー
ド管理テーブル121における識別データ「2」の精算
明細および投出明細である。すなわち、図10(a)に
示すように、精算明細においては、この識別データの全
価値データ(カード残高)は「5,700円」となる
が、この全価値データから差し引かれる入金条件の価値
データは存在しないので、精算可能残高も「5,700
円」となる。しかし、この精算可能残高の金額から50
0円に満たない端数「200円」が差し引かれるので、
精算可能金額は「5,500円」となる。また、精算可
能残高の金額から500円に満たない端数「200円」
が差し引かれたので、精算後残高は「200円」とな
る。
【0101】そして、投出明細は、図10(b)に示す
ように、投出金額として「5,500円」となり、5枚
の千円札および1枚の5百円硬貨が投出される。また、
精算後のカード残高は「200円」となり、カードも投
出される。
【0102】図11に示す具体例は、図4に示したカー
ド管理テーブル121における識別データ「3」の精算
明細および投出明細である。すなわち、図11(a)に
示すように、精算明細においては、この識別データの全
価値データ(カード残高)は「5,700円」となる
が、この全価値データからプレミア額の価値データ「5
00円」が差し引かれるので、精算可能残高は「5,2
00円」となる。また、この精算可能残高の金額から5
00円に満たない端数「200円」が差し引かれるの
で、精算可能金額は「5,000円」となる。一方、精
算可能残高の金額から500円に満たない端数「200
円」が差し引かれるので、精算後残高は「200円」と
なる。ただし、全価値データから差し引かれた「500
円」は、プレミア額の価値データであるので、カード残
高に加算されずに没収される。
【0103】そして、投出明細は、図11(b)に示す
ように、投出金額として「5,000円」となり、5枚
の千円札が投出される。また、精算後のカード残高は
「200円」となり、カードも投出される。
【0104】図12に示す具体例は、図4に示したカー
ド管理テーブル121における識別データ「4」の精算
明細および投出明細である。すなわち、図12(a)に
示すように、精算明細においては、この識別データの全
価値データ(カード残高)は「500円」となるが、こ
の全価値データからプレミア額の価値データ「500
円」が差し引かれるので、精算可能残高は「0円」とな
る。また、この精算可能残高の金額から差し引かれる端
数は当然に存在しないので、精算可能金額も「0円」と
なる。一方、全価値データから差し引かれた「500
円」は、プレミア額の価値データであるが、全価値デー
タを使用した後であるので没収されず、精算後残高は
「500円」となる。
【0105】そして、投出明細は、図12(b)に示す
ように、投出金額として「0円」となり、貨幣の投出は
おこなわれないが、精算後のカード残高は「500円」
となり、カードが投出される。
【0106】図13に示す具体例は、図4に示したカー
ド管理テーブル121における識別データ「5」の精算
明細および投出明細である。すなわち、図13(a)に
示すように、精算明細においては、この識別データの全
価値データ(カード残高)は「5,700円」となる
が、この全価値データからプレミア額の価値データ「5
00円」および前日以前入金額の価値データ「3,20
0円」が差し引かれるので、精算可能残高は「2,00
0円」となる。しかし、この精算可能残高の金額から差
し引かれる端数は存在しないので、精算可能金額も
「2,000円」となる。一方、全価値データから前日
以前入金額の価値データ「3,200円」が差し引かれ
たので、精算後残高は「3,200円」となる。ただ
し、全価値データから差し引かれた「500円」は、プ
レミア額の価値データであるので、カード残高に加算さ
れずに没収される。
【0107】そして、投出明細は、図13(b)に示す
ように、投出金額として「2,000円」となり、2枚
の千円札が投出される。また、精算後のカード残高は
「3,200円」となり、カードも投出される。
【0108】図14に示す具体例は、図4に示したカー
ド管理テーブル121における識別データ「6」の精算
明細および投出明細である。すなわち、図14(a)に
示すように、精算明細においては、この識別データの全
価値データ(カード残高)は「5,700円」となる
が、この全価値データからプレミア額の価値データ「5
00円」、前日以前入金額の価値データ「1,200
円」およびデビット入金額の価値データ「2,000
円」が差し引かれるので、精算可能残高は「2,000
円」となる。しかし、この精算可能残高の金額から差し
引かれる端数は存在しないので、精算可能金額も「2,
000円」となる。一方、全価値データから前日以前入
金額の価値データ「1,200円」およびデビット入金
額の価値データ「2,000円」が差し引かれたので、
精算後残高は「3,200円」となる。ただし、全価値
データから差し引かれた「500円」は、プレミア額の
価値データであるので、カード残高に加算されずに没収
される。
【0109】そして、投出明細は、図14(b)に示す
ように、投出金額として「2,000円」となり、2枚
の千円札が投出される。また、精算後のカード残高は
「3,200円」となり、カードも投出される。
【0110】上述してきたように、本実施の形態によれ
ば、ターミナルコントローラ120は、カード精算機1
00からカードの識別データを受け付けた際に、各入金
条件ごとの複数の価値データからなる精算情報をカード
管理テーブル121に基づいて返送し、カード精算機1
00は、ターミナルコントローラ120から返送される
精算情報に基づいてカードの精算をおこない、該精算の
内容を遊技者に報知することとしたので、カード残高に
相当する貨幣の全額を遊技者に精算することができない
事情がある遊技場であっても、遊技者との間にトラブル
を生じさせることなく、遊技場の事情を考慮した多種多
様な精算をおこなうことができる。
【0111】なお、本実施の形態では、カード精算機1
00の表示部109により精算の内容を遊技者に報知す
る場合を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、スピーカなどの音声出力装置により遊技者に報知
する場合にも同様に適用することができ、さらに、プリ
ンタなどの印刷装置により表示部109に表示された精
算の内容を出力して遊技者に報知する場合にも同様に適
用することができる。
【0112】また、本実施の形態では、カード精算機1
00が精算条件テーブルおよび各種の算定部を備え、タ
ーミナルコントローラ120から精算情報を取得したカ
ード精算機100が精算可能金額などを算定する場合を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タ
ーミナルコントローラ120が精算条件テーブルおよび
各種の算定部を備え、このターミナルコントローラ12
0が精算可能金額などを算定し、この算定した情報に基
づいてカード精算機100が貨幣の投出をおこなう場合
にも同様に適用することができる。
【0113】さらには、精算条件テーブルおよび各種の
算定部をターミナルコントローラ120とカード精算機
100とが分割して備え、それぞれが備える機能に応じ
て担当分の算定を実行し、これらの結果に基づいてカー
ド精算機100が貨幣の投出をおこなう場合にも同様に
適用することができる。
【0114】なお、本実施の形態で説明したカード精算
方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル
・コンピュータやワークステーションなどのコンピュー
タで実行することによって実現することができる。この
プログラムは、インターネットなどのネットワークを介
して配布することができる。また、このプログラムは、
ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、C
D−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取
り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記
録媒体から読み出されることによって実行することもで
きる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、管理装置は、所定の入金条件ごとに区分した有
価価値を識別情報ごとに管理テーブルにより管理し、記
録媒体精算装置から識別情報を受け付けた際に、各入金
条件ごとの複数の有価価値からなる精算情報を管理テー
ブルに基づいて返送し、記録媒体精算装置は、記録媒体
を受け入れた際に、該記録媒体に記録された識別情報を
管理装置に送信して精算情報を要求し、該要求に応答し
て管理装置から返送される精算情報に基づいて記録媒体
の精算をおこない、該精算の内容を遊技者に報知するこ
ととしたので、記録媒体残高に相当する貨幣の全額を遊
技者に精算することができない事情がある遊技場であっ
ても、遊技者との間にトラブルを生じさせることなく、
遊技場の事情を考慮した多種多様な精算をおこなうこと
が可能な記録媒体精算システムが得られるという効果を
奏する。
【0116】また、請求項2の発明によれば、管理テー
ブルが区分する所定の入金条件のうち該入金条件に係る
有価価値の精算を許可しないものを示した精算不可入金
条件を入金条件テーブルに記憶し、精算情報に含まれる
全有価価値から入金条件テーブルに記憶された精算不可
入金条件に係る有価価値を差し引いた精算可能有価価値
を算定し、該算定した精算可能有価価値に相当する金額
の貨幣を遊技者に精算し、該精算される精算可能有価価
値に相当する金額、精算不可入金条件に係る有価価値に
相当する金額および該精算不可入金条件に係る有価価値
が差し引かれる理由を遊技者に報知することとしたの
で、いわゆるプレミア分、デビット記録媒体入金分、前
日以前の入金分などの精算を望まない遊技場であって
も、遊技者との間にトラブルを生じさせることなく、か
かる事情を考慮した精算をおこなうことが可能な記録媒
体精算システムが得られるという効果を奏する。
【0117】また、請求項3の発明によれば、精算が可
能な金額の単位を示した精算可能単位を単位条件テーブ
ルに記憶し、精算情報に含まれる全有価価値に相当する
金額または精算可能有価価値に相当する金額から単位条
件テーブルに記憶された精算可能単位に対する端数の金
額を差し引いた精算可能金額を算定し、該算定した精算
可能金額の貨幣を遊技者に精算し、該精算される精算可
能金額、精算可能単位に対する端数の金額および該精算
可能単位に対する端数の金額が差し引かれる理由を遊技
者に報知することとしたので、1000円未満の端数の
金額や500円未満の端数の金額の精算を望まない遊技
場であっても、遊技者との間にトラブルを生じさせるこ
となく、かかる事情を考慮した精算をおこなうことが可
能な記録媒体精算システムが得られるという効果を奏す
る。
【0118】また、請求項4の発明によれば、記録媒体
に記録される該記録媒体の種類を示す種別情報のうち該
種類に係る記録媒体の精算を許可しないものを示した精
算不可種別を種別条件テーブルに記憶し、受け入れた記
録媒体の種別情報が種別条件テーブルに記憶された精算
不可種別の種別情報である場合には、該受け入れた記録
媒体の精算を拒絶し、該受け入れた記録媒体が精算を許
可しない種類の記録媒体である旨を遊技者に報知するこ
ととしたので、いわゆる再プレイカード、サービスカー
ド、他店で発行されたカードなどの精算を望まない遊技
場であっても、遊技者との間にトラブルを生じさせるこ
となく、かかる事情を考慮した精算をおこなうことが可
能な記録媒体精算システムが得られるという効果を奏す
る。
【0119】また、請求項5の発明によれば、精算され
た後の有価価値の残高である精算後残高を算定し、該算
定される精算後残高を遊技者に報知することとしたの
で、記録媒体残高に相当する貨幣の全額と実際に精算さ
れる金額とに差異が生じる場合でも、この差異分の有価
価値が残存していることを遊技者に報知して、遊技者と
の間にトラブルを生じさせることなく、精算をおこなう
ことが可能な記録媒体精算システムが得られるという効
果を奏する。
【0120】また、請求項6の発明によれば、管理装置
は、記録媒体精算装置から精算の内容を取得し、該取得
した精算の内容に基づいて管理テーブルに管理された有
価価値を更新することとしたので、精算後に有価価値が
残存する場合でも、新たに記録媒体を発行することな
く、精算後の遊技再開に対応することが可能な記録媒体
精算システムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る遊技システムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示した遊技システムに用いられるカード
を説明するための図である。
【図3】図1に示した遊技システムに用いられるカード
を説明するための図である。
【図4】図1に示したカード管理テーブルに記憶される
情報の構成例を示す図である。
【図5】図1に示したカード精算機の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図6】カード精算機の精算条件テーブルに記憶される
情報の構成例を示す図である。
【図7】カード精算機によるカード精算の処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】カード精算機の表示部による精算内容の表示例
を示す図である。
【図9】カード精算機の表示部による精算内容の表示例
を示す図である。
【図10】カード精算機の表示部による精算内容の表示
例を示す図である。
【図11】カード精算機の表示部による精算内容の表示
例を示す図である。
【図12】カード精算機の表示部による精算内容の表示
例を示す図である。
【図13】カード精算機の表示部による精算内容の表示
例を示す図である。
【図14】カード精算機の表示部による精算内容の表示
例を示す図である。
【符号の説明】
100 カード精算機 101 精算条件テーブル 102 一時記憶部 103 操作部 104 通信制御部 105 カード挿入/投出口 107 精算ボタン 108 取消ボタン 109 表示部 110 紙幣投出口 112 硬貨投出口 114 制御部 114a カード種別判定部 114b 精算可能残高算定部 114c 精算可能金額算定部 114d 精算後残高算定部 114e 精算明細データ作成部 114f 投出明細データ作成部 114g テーブル更新部 120 ターミナルコントローラ 121 カード管理テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技場にて使用される記録媒体に記録さ
    れた識別情報に対応する有価価値を管理する管理装置
    と、前記記録媒体を受け入れて、該受け入れた記録媒体
    を前記管理装置が管理する有価価値に基づいて貨幣に精
    算する記録媒体精算装置とを有する記録媒体精算システ
    ムであって、 前記管理装置は、 所定の入金条件ごとに区分した有価価値を前記識別情報
    ごとに管理する管理テーブルと、前記記録媒体精算装置
    から識別情報を受け付けた際に、各入金条件ごとの複数
    の有価価値からなる精算情報を前記管理テーブルに基づ
    いて返送する返送手段とを備え、 前記記録媒体精算装置は、 記録媒体を受け入れた際に、該記録媒体に記録された識
    別情報を前記管理装置に送信して前記精算情報を要求す
    る精算情報要求手段と、前記精算情報要求手段による要
    求に応答して前記管理装置から返送される精算情報に基
    づいて前記記録媒体の精算をおこなう精算手段と、前記
    精算手段による精算の内容を遊技者に報知する報知手段
    とを備えたことを特徴とする記録媒体精算システム。
  2. 【請求項2】 前記管理テーブルが区分する所定の入金
    条件のうち該入金条件に係る有価価値の精算を許可しな
    いものを示した精算不可入金条件を記憶する入金条件テ
    ーブルをさらに備え、 前記精算手段は、前記精算情報に含まれる全有価価値か
    ら前記入金条件テーブルに記憶された精算不可入金条件
    に係る有価価値を差し引いた精算可能有価価値を算定
    し、該算定した精算可能有価価値に相当する金額の貨幣
    を遊技者に精算し、 前記報知手段は、前記精算手段により精算される精算可
    能有価価値に相当する金額、前記精算不可入金条件に係
    る有価価値に相当する金額および該精算不可入金条件に
    係る有価価値が差し引かれる理由を遊技者に報知するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録媒体精算システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記精算手段により精算が可能な金額の
    単位を示した精算可能単位を記憶する単位条件テーブル
    をさらに備え、 前記精算手段は、前記精算情報に含まれる全有価価値に
    相当する金額または前記精算可能有価価値に相当する金
    額から前記単位条件テーブルに記憶された精算可能単位
    に対する端数の金額を差し引いた精算可能金額を算定
    し、該算定した精算可能金額の貨幣を遊技者に精算し、 前記報知手段は、前記精算手段により精算される精算可
    能金額、前記精算可能単位に対する端数の金額および該
    精算可能単位に対する端数の金額が差し引かれる理由を
    遊技者に報知することを特徴とする請求項1または2に
    記載の記録媒体精算システム。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に記録される該記録媒体の
    種類を示す種別情報のうち該種類に係る記録媒体の精算
    を許可しないものを示した精算不可種別を記憶する種別
    条件テーブルをさらに備え、 前記精算手段は、受け入れた記録媒体の種別情報が前記
    種別条件テーブルに記憶された精算不可種別の種別情報
    である場合には、該受け入れた記録媒体の精算を拒絶
    し、 前記報知手段は、受け入れた記録媒体の種別情報が前記
    種別条件テーブルに記憶された精算不可種別の種別情報
    である場合には、該受け入れた記録媒体が精算を許可し
    ない種類の記録媒体である旨を遊技者に報知することを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の記録媒体精算
    システム。
  5. 【請求項5】 前記精算手段により精算された後の前記
    有価価値の残高である精算後残高を算定する算定手段を
    さらに備え、前記報知手段は、前記算定手段により算定
    される精算後残高を遊技者に報知することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つに記載された記録媒体精算
    システム。
  6. 【請求項6】 前記管理装置は、前記記録媒体精算装置
    から前記精算手段による精算の内容を取得する取得手段
    と、前記取得手段により取得した精算の内容に基づいて
    前記管理テーブルに管理された有価価値を更新する更新
    手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一つに記載された記録媒体精算システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122098A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Glory Ltd 遊技媒体貸出システムおよび記録媒体精算装置
JP2016002145A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社コナミデジタルエンタテインメント 遊技媒体変換システム、遊技媒体変換方法及び遊技媒体変換プログラム

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