JP3819737B2 - 記録媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイドカードに代表される磁気カードやICカード、ICコイン等の記録媒体の発行、あるいは記録媒体の精算といった処理を行うためのシステムに関し、特に、手数料が伴うデビット決済による入金を前提とした記録媒体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機を設置した遊技店で遊技を行う場合には、カード発行機から一旦記録媒体、例えばプリペイドカードを購入し、このプリペイドカードに付与された有価価値に応じてパチンコ玉やメダル等の遊技媒体を借り受ける方法が主流である。
【0003】
こうした遊技システムにおいては、プリペイドカードに金額または金額に相当する有価価値そのものを磁気記録するタイプのものと、遊技店の管理装置が記憶した有価価値を検索するための識別情報のみを磁気記録するタイプのものとがある。前者の場合には、例えば遊技機の相互間に設置したカード処理ユニットにプリペイドカードを挿入すれば、該プリペイドカードを読み取ることで直接有価価値を取得することができるため、一方、後者の場合には、カード処理ユニットが読み取った識別情報に基づいて管理装置から有価価値を取得することができるため、いずれにおいてもプリペイドカードに付与された有価価値を上限とした遊技媒体の貸し出しを行うことが可能となる。
【0004】
遊技媒体を貸し出した場合には、当該貸し出した遊技媒体に相当する額が有価価値から差し引かれることになる。すなわち、有価価値そのものを磁気記録したプリペイドカードを適用する遊技システムでは、プリペイドカードの有価価値が遊技媒体の貸し出しに応じて減算更新される。一方、識別情報のみを磁気記録したプリペイドカードを適用する遊技システムでは、カード処理ユニットから遊技媒体の貸し出し情報が識別情報と共に管理コンピュータに送信された後、該識別情報に基づいて検索された有価価値が遊技媒体の貸し出しに応じて減算更新され、この減算更新結果が新たな有価価値としてプリペイドカードの識別情報と共に記憶部に記憶されることになる。
【0005】
通常、上記のような遊技システムを適用する遊技店には、プリペイドカードの有価価値を貨幣に精算するためのカード精算機が設けられている場合が多い。すなわち、遊技店で発行されたプリペイドカードの有価価値は、遊技店でのみ通用するものであり、貨幣のように生活のあらゆる局面で通用するものではない。このため、カード精算機に挿入されたプリペイドカードに有価価値が残存する場合には、当該有価価値に相当する金額の貨幣を払い出すことにより、利用客の便宜を図るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般の商品を購入する場合や各種サービスに対して代金を支払う場合の方法としては、現金やクレジットカードによるものの他、デビットカード(銀行や郵便貯金のキャッシュカード)によるものがある。このデビットカードによる支払方法においては、クレジットカードによるものと同様に、現金を持ち歩く必要がないため、紛失や盗難といった心配がなくなる点で利用客にメリットがある。また、クレジットカードと比較した場合には、手持ちのキャッシュカードが利用できるため新たな申し込みの必要がなく年会費や審査も不要である、利用時点で利用客の銀行口座とデビットカード取扱店舗の銀行口座との間で決済が実施されるため「借り」とはならず安心して商品を購入したりサービスを受けることができる、等々のメリットがある。
【0007】
これらの理由から、今後こうしたデビットカードによる支払方法が急速に普及することが十分に予想される。従って、上述したパチンコ機やパチスロ機等の遊技機を設置した遊技店においても、現金のみならず、デビットカードの使用に対応した遊技システムを構築すれば、利用客の利便性が向上し、ひいては遊技店自身の売上向上へ繋げることも期待できる。さらに、現金の取り扱いが減少し、貨幣の回収作業や釣り銭の補給作業を省略することさえ可能となる。
【0008】
しかしながら、上述したデビットカードによって支払を行った場合には、利用客の銀行口座とデビットカード取扱店舗の銀行口座との間に介在する仲介機関、例えばクリアリングセンタや情報処理センタ等に対して都度手数料を支払う必要がある。この手数料に関しては、現在のところデビットカード取扱店舗がその全額を負担するのが一般的であるが、デビットカードの取り扱いが増えれば、その分だけ遊技店の負担増を招くことになる。かといって手数料を一方的に利用客に負担させた場合には、いくらデビットカードによって利便性が向上するとはいえ、利用客の遊技意欲を損なうことにもなりかねず、遊技店の売上に多大な影響を及ぼす虞れがある。結局のところ、現状にあっては、デビットカードの使用に対応した遊技システムを構築することが遊技店にとって必ずしも好ましい選択とは言い切れず、デビットカードを使うことのできる遊技店の具現化が遅々として進んでいないのが実情である。
【0009】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、デビットカードを使用することのできる遊技店の具現化を図ることのできる記録媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る記録媒体処理装置は、入金を受け付けた場合に入金額に応じた所定の有価価値の記録媒体への関連づけを行う記録媒体処理装置において、デビット決済による入金を受け付け可能な入金受付手段と、前記入金受付手段がデビット決済による入金を受け付けた場合に利用客に負担させる手数料の金額あるいは前記手数料を算出するための掛け率を設定変更可能であるとともに、所定の閾値を設定変更可能であり、デビット決済による入金額が前記閾値未満の場合に前記手数料を利用客の全額負担とする一方、デビット決済による入金額が前記閾値以上となった場合に利用客の手数料負担を減額する手数料取り扱い設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る記録媒体処理装置は、所定の有価価値に関連する情報を記録した記録媒体を受け入れた場合に該有価価値に応じた貨幣の払い出しを行う記録媒体処理装置において、受け入れた記録媒体がデビット決済の際に手数料を負担したものであり、かつ前記記録媒体において使用した有価価値が所定の閾値を越えていた場合には、残存する有価価値に応じた貨幣と、前記手数料に相当する貨幣とを払い出す一方、受け入れた記録媒体がデビット決済の際に手数料を負担したものであり、かつ前記記録媒体において使用した有価価値が所定の閾値を越えていない場合には、残存する有価価値に応じた貨幣のみを払い出すことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る記録媒体処理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、主として本発明をパチンコ遊技に適用した場合を示す。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態である記録媒体処理装置を適用したパチンコ遊技システムの概略構成を示すブロック図である。ここで例示するパチンコ遊技システムでは、記録媒体としてプリペイドカード、具体的には会員カードMCおよび一般カードBCを適用する。
【0019】
会員カードMCは、住所や氏名等の会員情報を登録した会員である利用客に対して遊技店が発行する合成樹脂製のカード(JIS2)であり、各種情報が磁気記録および印字してある。具体的には、発行店の識別情報や会員コード等の会員識別情報が磁気記録してあるとともに、発行した店コード、会員コード等の情報が印字してあり、記録内容の一部を目視できるようになっている。
【0020】
これに対して一般カードBCは、任意の一般利用客に対して遊技店が都度発行する紙製の磁気カードであり、上述した会員カードMCと同様、各種情報が磁気記録および印字してある。具体的には、発行店の識別情報、カード固有の識別コード、発行金額、カード種別等が磁気記録してあるとともに、発行店名、カード固有識別情報(例えば発行機番号+連番)、発行金額および有効期限等が目視できるように印字してある。
【0021】
これらの会員カードMCおよび一般カードBCは、その材質や板厚および記録内容が相違するものの、縦横の寸法が同一であるとともに、各種情報を磁気記録するための磁気ストライプも同一の位置に設けてある。
【0022】
また、会員カードMCおよび一般カードBCには、それぞれパチンコ玉を借り受ける際の基準となる有価価値、具体的には「度数」と称される有価価値を付与してある。ここでいう「度数」とは、パチンコ玉の貸出処理単位であり、所定のレートで設定してある。一般的には、1度数が100円に対応し、1度数でパチンコ玉を25個だけ貸し出すように設定してある。本実施の形態の場合、それぞれの度数は、個々のプリペイドカードMC,BCには記録せず、後述するターミナルコントローラ10に記憶させてある。
【0023】
図1に示すように、本実施の形態のパチンコ遊技システムでは、それぞれ「島」と呼ばれるグループごとに複数のパチンコ機20およびカード処理ユニット30が並設してあるとともに、各島にカード発行機40、カード精算機50等の記録媒体処理装置が適宜設けてある。パチンコ機20は、パチンコ玉を遊技領域に発射して利用客が遊技を行う部分である。カード処理ユニット30は、会員カードMCや一般カードBCに関連づけられた残度数を上限とするパチンコ玉の貸し出し処理を主機能とするものである。このカード処理ユニット30は、遊技店に設置された複数のパチンコ機20それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、パチンコ機20の相互間に挟まれる形で設置してある。カード発行機40は、一般カードBCの発行処理、並びに一般カードBCおよび会員カードMCに関連づけられたそれぞれの度数に対する加算処理を主機能とするものであり、遊技店に数台ずつ設置してある。カード精算機50は、会員カードMCや一般カードBCに関連づけられた度数を現金として払い戻す処理を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してある。
【0024】
これらのパチンコ機20、カード処理ユニット30、カード発行機40およびカード精算機50は、各島に設けた島コントローラ60を通じてターミナルコントローラ10と称される管理装置の制御下にある。ターミナルコントローラ10は、遊技店に少なくとも1台設置してあり、設置した遊技店の統括管理、例えばカード管理、会員の管理、売上管理等を行うとともに、上述したように、会員カードMCおよび一般カードBC個々の有価価値に関する情報を記憶管理する部分である。
【0025】
図2は、ターミナルコントローラ10の内部構成を示すブロック図である。ターミナルコントローラ10のRAM11は、度数管理テーブルDT等の各種管理情報を格納する部分である。度数管理テーブルDTは、図3(a)および図3(b)に示すように、プリペイドカードMC,BCの種別毎に、カードの識別情報と、その度数情報とを対応づけて格納したものである。度数管理テーブルDTのカード識別情報とは、会員カードMCの場合に会員コードに相当し、一般カードBCの場合にそれぞれの固有識別コードに相当する。度数管理テーブルDTの度数情報は、現金決済分とデビット決済分とに分けて管理してある。現金決済分に関しては、購入した度数、使用した度数および残度数である。デビット決済分に関しては、現金決済分と同様に、購入した度数、使用した度数および残度数に加え、手数料の金額についてもカード識別情報に対応付けて管理してある。これら度数管理テーブルDTに格納されたそれぞれの度数情報は、通信インターフェース部12を通じて読み出し要求があった場合にはCPU13によって都度RAM11から読み出される一方、減算更新要求や加算更新要求があった場合にはCPU13によって適宜更新されることになる。CPU13は、ROM14に格納されたプログラムに基づいて上述した各種処理を実現するための部分である。なお、図中の符号15は、上述した各種管理情報を表示するための表示部、また符号16は、オペレータが設定を行う際に操作する入出力部である。
【0026】
図4は、本実施の形態で適用するパチンコ機20およびカード処理ユニット30の外観を示した正面図、図5は、カード処理ユニット30の内部構成を示すブロック図である。以下、これらの図を参照しながら、パチンコ機20およびカード処理ユニット30について説明する。
【0027】
カード処理ユニット30は、外見上縦長に構成したもので、その前面パネルに、カードランプ31a、現金ランプ31b、紙幣投入口32、硬貨投入口33、返却レバー34、種別ランプ35、金額表示部36、金額設定スイッチ37a、端数設定スイッチ37b、硬貨返却口38およびカード挿入口39を有している。カードランプ31aおよび現金ランプ31bは、貸出制御部300からの制御信号に基づいて点灯し、プリペイドカードMC,BCおよび現金の受け付け可能状態を利用客に報知するためのものである。紙幣投入口32は、紙幣を受け入れてこれをBV(ビルバリ)ユニット部301に取り込むための開口である。BVユニット部301は、取り込まれた紙幣の金種を識別し、この識別結果を貸出制御部300に与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに搬出させるべく紙幣搬送路302へ導出する部分である。硬貨投入口33は、硬貨を受け入れてこれをコインセレクタ部303に取り込むための開口である。コインセレクタ部303は、取り込んだ硬貨の金種を識別し、この識別結果を貸出制御部300に与えるとともに、取り込んだ硬貨を島端回収ボックスに搬出させるべく硬貨搬送路304へ導出する部分である。返却レバー34は、投入した貨幣を返却するためのものである。この返却レバー34が操作された場合、返却紙幣はそのまま紙幣投入口32から利用客に返却される一方、返却硬貨は硬貨返却口38から利用客に返却される。種別ランプ35は、貸し出す遊技媒体の種類、つまりパチンコ玉およびメダルのいずれを貸し出すかを点灯表示するためのものである。金額設定スイッチ37aは、後述するパチンコ機20の貸出スイッチ24を1回操作する毎に貸し出されるパチンコ玉の金額(貸し出し単位)を利用客が設定するためのものである。カード挿入口39は、プリペイドカードMC,BCを受け入れてこれをプリペイドカード処理部305に取り込むための開口である。プリペイドカード処理部305は、取り込んだプリペイドカードMC,BCの記録情報を読み取り、その読み取り結果を貸出制御部300に与える処理を行う部分である。
【0028】
一方、遊技機であるパチンコ機20には、遊技領域21の下方に設けた上皿22に度数表示部23、貸出スイッチ24および返却スイッチ25を設けてある。度数表示部23は、カード処理ユニット30のプリペイドカード処理部305にプリペイドカードMC,BCが取り込まれた場合、このプリペイドカードMC,BCに関連づけられた残度数を数値表示するための部分である。貸出スイッチ24は、パチンコ玉を借り受ける際に利用客がON操作するスイッチである。返却スイッチ25は、ON操作した場合に、プリペイドカード処理部305に取り込まれたプリペイドカードMC,BCを利用客に返却するスイッチである。これら貸出スイッチ24および返却スイッチ25のON操作検出信号は、それぞれカード処理ユニット30の貸出制御部300に与えられることになる。また、上記パチンコ機20には、その内部に玉投出手段26が設けてある。玉投出手段26は、カード処理ユニット30の貸出制御部300から打球投出要求が与えられた場合、並びにパチンコ機20の図示せぬ制御手段から賞球投出要求が与えられた場合に、それぞれパチンコ機20の上皿22に所定数のパチンコ玉を投出する部分である。
【0029】
上記のように構成したカード処理ユニット30では、まず、貸出待機状態においてカード挿入口39にプリペイドカードMC,BCが挿入されると、貸出制御部300は、プリペイドカード処理部305を通じて当該プリペイドカードMC,BCに磁気記録されたカード識別情報を読み取り、このカード識別情報を含めてターミナルコントローラ10に残度数の問い合わせを行った後、回答の受信待機状態となる。この間、カード処理ユニット30からの問い合わせを受信したターミナルコントローラ10では、カード識別情報に基づいてRAM11の度数管理テーブルDTから対応するプリペイドカードMC,BCの残度数を読み出し、これをカード処理ユニット30に転送する。
【0030】
ターミナルコントローラ10から残度数を受信した貸出制御部300は、これをメモリ306に格納するとともに、パチンコ機20の度数表示部23を通じてその表示を行った後、操作待機状態となる。操作待機状態において貸出スイッチ24がON操作されると、金額設定スイッチ37aで設定された金額分のパチンコ玉を投出すべく、パチンコ機20の玉投出手段26に対して打球投出要求を与える。その後、メモリ306に格納した残度数を設定金額に応じて減算更新するとともに、カード識別情報を含めてターミナルコントローラ10に、設定金額に応じた残度数の減算更新要求を行う。このとき、本実施の形態では、該当するプリペイドカードMC,BCにデビット決済による残度数と現金決済による残度数とが存在する場合、ターミナルコントローラ10のCPU13が、まずデビット決済による残度数から減算更新を実施し、デビット決済による残度数が0となった時点で現金決済による残度数からの減算更新を実施するように設定してある。
【0031】
一方、上記操作待機状態において紙幣もしくは硬貨が投入されると、コインセレクタ部303、あるいはBVユニット部301を通じてその入金額を取得し、メモリ306に格納した残度数を入金額に応じて加算更新するとともに、カード識別情報を含めてターミナルコントローラ10に、入金額に応じた残度数の加算更新要求を行う。
【0032】
以下、上述した動作が繰り返し行われることにより、プリペイドカードMC,BCに関連づけられた残度数を上限とするパチンコ玉の貸し出しが行われ、当該パチンコ玉によって利用客のパチンコ遊技が可能になる。これらの処理の間においても、返却スイッチ25をON操作すれば、それぞれの処理が中断され、プリペイドカードMC,BCや貨幣が利用客に返却されることになる。なお、上述したパチンコ遊技システムでは、カード処理ユニット30においても残度数の加算更新および減算更新を行うようにしているが、パチンコ玉の貸出情報や貨幣の入金情報をターミナルコントローラ10に送出し、該ターミナルコントローラ10のみが加算更新や減算更新を行うようにしてももちろんよい。
【0033】
次に、カード発行機40およびこれに付設されるデビット子機70について説明する。図6は、本実施の形態で適用するカード発行機40およびデビット子機70の外観を示した正面図、図7は、これらカード発行機40およびデビット子機70の内部構成を示すブロック図である。本実施の形態では、図6に示すように、カード発行機40およびデビット子機70を、それぞれ個別の筐体41,71に別々のユニットとして設けてある。カード発行機40の筐体41およびデビット子機70の筐体71は、それぞれの前面に開閉可能な扉体42,72を備えて構成してある。各扉体42,72は、筐体41,71との間に主錠手段43,73が設けてあり、閉成した状態で施錠することが可能である。
【0034】
カード発行機40は、筐体41の前面に設けた扉体42に会員カード挿入/返却口44、一般カード発行口45、紙幣挿入/返却口46、選択スイッチ47、取消スイッチ48、表示部49およびハンディ収容凹部42aを備えている。
【0035】
会員カード挿入/返却口44は、会員カードMCを受け入れてこれを会員カード処理部401に取り込む一方、会員カード処理部401において所望の処理を施した後の会員カードMCを返却するための開口である。会員カード処理部401は、取り込んだ会員カードMCに磁気記録されている会員識別情報を読み取り、その読み取り結果を後述の発行制御部402に与える部分である。一般カード発行口45は、一般カード処理部403で発行処理した一般カードBCを排出するための開口である。一般カード処理部403は、例えば、予め装填されたロール紙(図示せず)を適宜切断・印字・データ処理し、これを一般カードBCとして発行する部分である。紙幣挿入/返却口46は、紙幣を受け入れてこれを紙幣処理部404に取り込む部分である。紙幣処理部404は、取り込まれた紙幣の金種を識別してその識別結果を後述の発行制御部402に与えるとともに、識別可能な紙幣を金種別に分類して紙幣回収箱405に収納する一方、識別不能な紙幣を返却するための部分である。選択スイッチ47および取消スイッチ48は、それぞれ外部操作入力部として設けたもので、利用客によってON操作された場合に個別の検出信号を後述の発行制御部402に与える部分である。表示部49は、後述の発行制御部402から与えられた入力ガイダンス等の各種情報を表示するための部分であり、例えば液晶表示器によって構成してある。ハンディ収容凹部42aは、補助扉体42bによって開閉可能、かつ扉体42の主錠手段43とは別個の補助錠手段42cによって施錠可能な凹所である。この補助錠手段42cには、施錠状態にあるか否かを検出するとともに、その検出結果を常時発行制御部402に与える施錠検出センサ406を設けてある。上記ハンディ収容凹部42aには、ハンディ端末入力機407を収容してある。ハンディ端末入力機407は、各種機能スイッチやテンキースイッチを備えて構成したもので、内部操作入力部として機能する。このハンディ端末入力機407の各種機能スイッチやテンキースイッチがON操作された場合には、上述した選択スイッチ47や取消スイッチ48と同様に、それぞれ個別の検出信号が後述の発行制御部402に与えられることになる。発行制御部402は、予め与えられたプログラムや会員カード処理部401、紙幣処理部404、選択スイッチ47、取消スイッチ48、施錠検出センサ406およびハンディ端末入力機407から与えられた情報に基づいて各部の制御を行うための部分である。この発行制御部402は、第1通信インターフェース部408および第2通信インターフェース部409を通じて外部と適宜情報交換することが可能である。本実施の形態では、第1通信インターフェース部408が、後述する島コントローラ60を介してターミナルコントローラ10に接続してある一方、第2通信インターフェース部409が、デビット子機70の第1通信インターフェース部を介して後述のデビット制御部702に接続してある。
【0036】
デビット子機70は、筐体71の前面に設けた扉体72にデビットカード挿入/返却口74、レシート排出口75、表示部76および外部操作入力部77を備えているとともに、扉体72を開成した場合に露出する部分に内部操作入力部78を備えている。
【0037】
デビットカード挿入/返却口74は、デビットカードDCを受け入れてこれをデビットカード処理部701に取り込む一方、デビットカード処理部701において所望の処理を施した後のデビットカードDCを返却するための開口である。デビットカード処理部701は、取り込んだデビットカードDCに磁気記録されている情報を読み取り、その読み取り結果を後述のデビット制御部702に与える部分である。レシート排出口75は、印字部703において印字処理されたレシートRCを排出するための開口である。印字部703は、後述のデビット制御部702から与えられた情報をレシートRCとして印字出力するための部分である。表示部76は、後述のデビット制御部702から与えられた入力ガイダンスや設定ガイダンス等の各種情報を表示するための部分であり、例えば液晶表示器によって構成してある。外部操作入力部77は、確認スイッチや取消スイッチ等の各種機能スイッチ、さらにはデビットカードDCの暗証番号を入力するためのテンキースイッチを備えて構成したものである。内部操作入力部78は、係員モードスイッチ78を備えて構成したものである。これら外部操作入力部77および内部操作入力部78がON操作された場合には、それぞれ個別の検出信号が後述のデビット制御部702に与えられることになる。デビット制御部702は、デビットカード処理部701、外部操作入力部77および内部操作入力部78から与えられた情報に基づいて各部の制御を行う部分である。このデビット制御部702は、第1通信インターフェース部704および第2通信インターフェース部705を通じて外部と適宜情報交換することが可能である。本実施の形態では、上述したように、第1通信インターフェース部704が、カード発行機40の第2通信インターフェース部409を介して発行制御部402に接続してある一方、第2通信インターフェース部705が、公衆回線網1000を通じて後述するデビットカードシステムの情報処理センタ1001に接続され、さらには図1に示すように、クリアリングセンタ1011を含むCAFIS(Credit and Finance Information System)ネットワーク1010、並びに利用客の口座を有するデビットカード発行銀行1020、決済銀行1030および情報処理センタ1001の口座を有する加盟店銀行1040に接続されている。
【0038】
図8は、デビット子機70のデビット制御部702で実施される処理の内容を示すフローチャート、図9は、カード発行機40の発行制御部402で実施される処理の内容を示すフローチャートである。以下、これらのフローチャートに従って、本実施の形態のデビット子機70およびカード発行機40について説明する。
【0039】
まず、デビット子機70のデビット制御部702は、図8に示すように、係員モードスイッチ78がONされているか否かを判断する(ステップS10)。係員モードスイッチ78がONされている場合、つまり、遊技店の係員が解錠して扉体72を開成し、係員モードスイッチ78をON操作した場合には係員モードとなり、遊技店の係員による係員モード処理を実行することが可能になる(ステップS100)。これに対して、ステップS10において係員モードスイッチ78がONされていない場合には、取扱待機モードとなり、利用客によるデビットカードDCの取扱処理が可能となる(ステップS200)。上述したこれらの処理は、デビット子機70の稼働中において所定の周期で繰り返し実行されるものである。つまり、上記デビット子機70においては、係員モードスイッチ78がONされているか否かに応じて係員モードと、取扱待機モードとが切り替わるようになっている。
【0040】
一方、カード発行機40の発行制御部402は、図9に示すように、施錠検出センサ406からの検出信号を通じて補助扉体42bが開放状態にあるか否かを判断する(ステップS20)。遊技店の係員によって補助錠手段42cが開錠され、ステップS20において補助扉体42bが開放状態であると判断した場合には、メンテナンスモードとなり、メンテナンス処理を実行する(ステップS300)。このメンテナンスモードでは、ハンディ収容凹部42aに収納したハンディ端末入力機407を操作することが可能となるため、例えば表示部49を通じてメンテナンス作業者である遊技店の係員に対してメンテナンスに必要となる各種情報を報知することが好ましい。これに対して、補助扉体42bが閉成されていると判断した場合、つまり補助錠手段42cの施錠によりハンディ収容凹部42aに収納したハンディ端末入力機407を操作することができない場合には、通常の販売待機モードとなり、カード加算処理およびカード発行処理を順次実行する(ステップS400,ステップS500)。この販売待機モードでは、例えば表示部49を通じて利用客に対して販売待機状態であり、プリペイドカードMC,BCや紙幣の挿入が可能であることを報知することが好ましい。上述した処理は、カード発行機40の稼働中において所定の周期で繰り返し実行されるものである。つまり、上記カード発行機40においては、補助扉体42bの開閉に応じて販売待機モードとメンテナンスモードとが切り替わるようになっている。
【0041】
図10は、デビット子機70においてステップS100で実施される係員モード処理の詳細を示すフローチャートである。この係員モード処理では、まず、デビット制御部702からの制御信号により、表示部76に設定入力を要求する旨の表示を行い(ステップS101)、その後、設定入力待ちとなる(ステップS102)。この設定入力要求の表示中に遊技店の係員によって外部操作入力部77の機能スイッチやテンキースイッチから設定入力があると、この設定入力情報を表示部76に表示するとともに、該設定入力情報を図示せぬ自己のメモリに格納する(ステップS103)。その後、係員モードスイッチ78がOFFされるまでの間、上述した動作を繰り返し実行し(ステップS104)、係員モードスイッチ78がONされた時点で今回の処理を終了する。
【0042】
図11は、上記デビット子機70において、ステップS101で実施される設定入力要求の表示例を示した図である。同図からも明らかなように、本実施の形態では、係員モードにおいて手数料設定、手数料負担設定および減額の条件設定を行うことが可能である。
【0043】
ここで、係員モードで行う手数料設定とは、後述する情報処理センタ1001やクリアリングセンタ1011に支払う手数料(以下、単にセンタ手数料という)に関する設定ではなく、遊技店が貰い受ける手数料(以下、単に遊技店手数料という)に関する設定である。
【0044】
具体的には、図11に示す状態から、テンキースイッチの「1」をON操作すると、表示部76の表示が図12(a)に示すように手数料の設定画面に移行する。この手数料の設定画面では、遊技店手数料を金額によって設定するか、手数料率によって設定するかを選択することができる。つまり、図12(a)に示す状態からテンキースイッチの「1」をON操作し、引き続き遊技店手数料をテンキースイッチから入力すると、図12(b)に示すように、手数料の設定の欄に金額(図示の例では100円)が表示され、さらにこの状態から確認スイッチをON操作すると、設定された遊技店手数料に関する情報がデビット制御部702のメモリに格納されることになる。
【0045】
これに対して、図12(a)に示す状態から、テンキースイッチの「2」をON操作し、引き続き遊技店手数料率をテンキースイッチから入力すると、図12(c)に示すように、手数料の設定の欄に手数料率(図示の例では5%)が表示され、さらにこの状態から確認スイッチをON操作すると、設定された遊技店手数料率に関する情報がデビット制御部702のメモリに格納されることになる。
【0046】
次の手数料負担設定とは、センタ手数料の負担者を利用客、遊技店のいずれにするかの設定である。
【0047】
具体的には、図13(a)に示す状態(図示では上述した手数料設定において遊技店手数料を「100円」に設定してある)から、テンキースイッチの「2」をON操作すると、表示部76の表示が図13(b)に示すように手数料負担の設定画面に移行する。この手数料負担の設定画面では、センタ手数料の負担を利用客にするか、遊技店にするかを選択することができる。つまり、図13(b)に示す状態からテンキースイッチの「1」をON操作すると、図13(c)に示すように、手数料負担設定の欄において「客」の部分にアンダーラインが表示され、さらにこの状態から確認スイッチをON操作すると、設定された手数料負担者に関する情報がデビット制御部702のメモリに格納されることになる。
【0048】
これに対して、図13(b)に示す状態からテンキースイッチの「2」をON操作すると、図13(d)に示すように、手数料負担者設定の欄において「店」の部分にアンダーラインが表示され、さらにこの状態から確認スイッチをON操作すると、設定された手数料負担者に関する情報がデビット制御部702のメモリに格納されることになる。
【0049】
次の減額の条件設定とは、利用客が負担すべき手数料を減額する条件の設定である。すなわち、先の手数料設定において遊技店手数料を設定した場合、および/または先の手数料負担設定においてセンタ手数料の負担者を利用客と設定した場合であっても、利用客の負担を減額する条件を設定するものである。本実施の形態では、デビット決済による入金額の最低値を設定するようにしてあり、デビット決済による入金額がこの最低値以上であれば、利用客の手数料負担を「0」とするようにしてある。
【0050】
具体的には、図14(a)に示す状態(図示では上述した手数料設定において遊技店手数料を「100円」、上述した手数料負担設定を「利用客」に設定してある)から、テンキースイッチの「3」をON操作すると、表示部76の表示が図14(b)に示すように条件の設定画面に移行する。この状態からテンキースイッチにより上述した最低値を入力すると、図14(c)に示すように、条件設定の欄において「最低値(図示の例では5000円)以上で手数料無料」と表示され、さらにこの状態から確認スイッチをON操作すると、設定された条件がデビット制御部702のメモリに格納されることになる。
【0051】
なお、すべての状態において取消スイッチをON操作すれば、直前の状態に戻り、入力ミスの訂正や取消操作を行うことが可能である。また、これらの手数料設定、手数料負担設定および減額の条件設定に関しては、必ずしもデビット子機70個々に行う必要はなく、例えば、ターミナルコントローラ10によって一括に設定し、該設定した内容をそれぞれのデビット子機70に与えるようにしても構わない。
【0052】
一方、カード発行機40のステップS300で実施されるメンテナンス処理では、ハンディ端末入力機407に設けた機能スイッチやテンキースイッチを通じてキー入力があると、このキー入力に対応したメンテナンス処理を適宜実行する処理が行われることになる。このメンテナンス処理には、例えば係員を通じてプリペイドカードBCを再発行する処理などが含まれる。
【0053】
図15(a)は、カード発行機40のステップS400で実施されるカード加算処理の詳細を示すフローチャート、図15(b)は、デビット子機70のステップS200で実施されるデビットカード取扱処理の詳細を示すフローチャートである。以下、これらの図を参照しながら、プリペイドカードMC,BCに関連づけられた度数の加算処理について説明する。
【0054】
まず、カード発行機40の発行制御部402は、図15(a)に示すように、カード加算処理において会員カード処理部401もしくは一般カード処理部403からの検出信号に基づき、これらにプリペイドカードMC,BCが挿入されているか否かを判断する(ステップS401)。プリペイドカードMC,BCが挿入されていない場合には、以降の処理を経ることなく手順をリターンさせる。これに対してプリペイドカードMC,BCが挿入されている場合には、当該プリペイドカードMC,BCが読み取り可能であるか否かを判断し(ステップS402)、読み取り不能であればこれを返却して手順をリターンさせる(ステップS403)。この場合、表示部49を通じてプリペイドカードMC,BCが読み取り不能である旨の表示を行うことが好ましい。
【0055】
プリペイドカードMC,BCが読み取り可能であれば、これに記録されている情報を読み取り、該情報に基づいてターミナルコントローラ10に問い合わせを行い(ステップS404)、その後、問い合わせの回答受信待機状態となる(ステップS405)。ターミナルコントローラ10に問い合わせる内容は、挿入されたプリペイドカードMC,BCに関連づけられた残度数等の情報である。
【0056】
ターミナルコントローラ10からプリペイドカードMC,BCの残度数を取得した発行制御部402は、次いで、表示部49を通じて加算すべき入金要求の表示を行う(ステップS406)。この場合の表示部49には、「現金による入金の場合はカード発行機の紙幣挿入/返却口に紙幣を挿入してください。」、「デビットカードによる入金の場合は隣に設置したデビット子機のデビットカード挿入/返却口にデビットカードを挿入してください。」という旨の表示を行うことが好ましい。
【0057】
入金要求の表示を行った発行制御部402は、入金の有無を監視する。具体的には、デビット子機70からデビットカード挿入通知を受信したか否かの判断(ステップS407)、および紙幣が挿入されたか否かの判断である(ステップS408)。
【0058】
ここで、例えば入金の監視状態において利用客が紙幣を挿入すると、これが識別可能であるか否かを判断する(ステップS409)。紙幣の識別が不能であればこれを返却し(ステップS410)、手順をステップS406に移行させて再び入金の有無を監視する。この場合、表示部49を通じて利用客に紙幣の識別が不能であった旨を表示することが好ましい。
【0059】
これに対してステップS409において紙幣の識別が可能であった場合には、複数の選択スイッチ47の中から入金額以下のものを有効化し(ステップS411)、その後、当該有効化した選択スイッチ47がON操作されたか否かを監視する(ステップS412)。なお、選択スイッチ47を有効化した場合には、当該有効化した選択スイッチ47を発光させ、さらには表示部49を通じて利用客に選択スイッチ47のON操作を促す表示を行うことが好ましい。
【0060】
ステップS412において選択スイッチ47がON操作されると、その選択スイッチ47の金額に対応する度数の加算要求を、入金種別が現金決済によるものである旨の情報、さらに先に読み取ったプリペイドカードMC,BCのカード識別情報と共にターミナルコントローラ10に送信し(ステップS413)、その後、プリペイドカードMC,BCを利用客に返却して(ステップS414)、手順をリターンさせる。この結果、ターミナルコントローラ10に格納された度数管理テーブルDTにおいて当該プリペイドカードMC,BCに関連づけられた現金決済による残度数が、選択スイッチ47の金額に対応する分だけ加算更新されることになり、このプリペイドカードMC,BCをカード処理ユニット30に挿入すれば、更新された残度数を上限としたパチンコ玉の貸し出しが可能になる。
【0061】
なお、上述した処理の間、挿入された識別後の紙幣は、紙幣処理部404において金種毎に分類され、紙幣回収箱405に収納されることになる。また、挿入した紙幣に対してON操作した選択スイッチ47の金額が小さい場合には、紙幣処理部404から必要枚数の紙幣が繰り出され、プリペイドカードMC,BCを返却する際に釣り銭として利用客に返却されることになる。
【0062】
一方、上述したステップS407およびステップS408の入金監視状態において、デビット子機70のデビットカード挿入/返却口74にデビットカードDCを挿入すると、デビット制御部702は、図15(b)に示すように、ステップS201において手順をステップS202に進め、デビットカード処理部701を通じてそのカード情報を読み取り、さらに表示部76を通じて暗証番号の入力を要求する旨の表示を行い(ステップS203)、その後、暗証番号の入力待ちとなる(ステップS204)。
【0063】
暗証番号の入力要求に応じて利用客がテンキースイッチからデビットカードDCの暗証番号を入力すると、デビット制御部702は、表示部76を通じて入金額の入力を要求する旨の表示を行うとともに、カード発行機40の発行制御部402に対してデビットカード挿入通知を送信し(ステップS205)、その後、発行制御部402からの選択情報の受信待ちとなる(ステップS206)。
【0064】
ステップS407においてデビット制御部702からデビットカード挿入通知を受信した発行制御部402は、複数の選択スイッチ47を有効化し(ステップS415)、その後、当該有効化した選択スイッチ47がON操作されたか否かを監視する(ステップS416)。なお、選択スイッチ47を有効化した場合には、先と同様に有効化した選択スイッチ47を発光させ、さらには表示部49を通じて利用客に選択スイッチ47のON操作を促す表示を行うことが好ましい。
【0065】
ステップS416において選択スイッチ47がON操作されると、その選択スイッチ47に対応した選択情報をデビット子機70のデビット制御部702に送信し(ステップS417)、その後、該デビット制御部702からの決済終了結果の受信待ちとなる(ステップS418)。
【0066】
ステップS206において発行制御部402から選択情報を受信したデビット制御部702は、公衆回線網1000を通じて情報処理センタ1001にアクセスし、選択情報に応じた決済処理を行う(ステップS207)。
【0067】
この決済処理は、例えば以下の手順で実現することができる。すなわち、上記デビット制御部702は、発行制御部402から選択情報を受信すると、利用客の選択した選択スイッチ47に対応する金額の情報と、先のステップS100において設定入力した設定入力情報と、それまでに取得したデビットカードDCの読み取り情報および暗証番号とを含む決済代行・通信代行(決済要求)を情報処理センタ1001に送出し、該情報処理センタ1001からの決済処理終了通知を待つ(ステップS208)。
【0068】
決済要求を受信した情報処理センタ1001は、当該決済要求に含まれる各種情報に基づいてCAFISネットワーク1010のクリアリングセンタ1011に決済処理を依頼する。依頼を受けたクリアリングセンタ1011は、デビットカード発行銀行(利用客の口座を有する銀行)、決済銀行1030および加盟店銀行1040(情報処理センタ1001の口座を有する銀行)の間で決済処理を行う。この決済処理には、即時実行が必要な処理と、予め設定した期間(例えば3営業日)の経過後に実施される処理とがある。即時実行が必要な処理としては、例えば、今回の決済要求に応じた金額をデビットカード発行銀行1020において利用客の口座から引き落とす処理がある。この即時実行処理が終了すると、クリアリングセンタ1011は、直ちに情報処理センタ1001に対して処理が終了した旨の通知を行う。通知を受けた情報処理センタ1001は、この通知に基づき、決済要求を送出したデビット子機70に対して決済終了通知を送信する。なお、即時実行分以外の決済処理は、予め決められた期間(例えば3営業日)の経過後に実施され、上述したクリアリングセンタ1011や情報処理センタ1001のセンタ手数料を差し引いた代金が、○○銀行1050が有するカード会社センタ1060の口座に振り込まれる。さらにその後、カード会社と遊技店との取り決めに従い、○○銀行1050におけるカード会社センタ1060の口座から△△銀行1070が有する遊技店の口座に対して、最終的に、プリペイドカードMC,BCの使用度数および上述した設定入力情報に基づいて算出される代金が振り込まれることになる。
【0069】
以下、上述した決済処理について、具体的な例を挙げながらさらに詳述する。なお、以下の説明では、決済の金額に関わらず、クリアリングセンタ1011や情報処理センタ1001に支払うべきセンタ手数料の合計金額が100円に設定されているものとする。
【0070】
(1)ステップS100で実施した手数料設定において遊技店手数料を「100円」、手数料負担を「客」、減額の条件を「0円」と設定してあれば、利用客のデビット決済による入金額が10000円の場合、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、10000(プリペイドカードの加算処理額)+100(遊技店手数料)+100(センタ手数料)=10200円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた額に遊技店手数料100円を加算した代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益の他に遊技店手数料として100円の利益を得ることが可能になる。
【0071】
(2)ステップS100で実施した手数料設定において遊技店手数料を「0円」、手数料負担を「客」、減額の条件を「0円」と設定してあれば、利用客のデビット決済による入金額が10000円の場合には、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、10000(プリペイドカードMC,BCの加算処理額)+0(遊技店手数料)+100(センタ手数料)=10100円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益そのものを得ることが可能になる。
【0072】
(3)ステップS100で実施した手数料設定において遊技店手数料を「0円」、手数料負担を「店」、減額の条件を「0円」と設定してあれば、利用客のデビット決済による入金額が10000円の場合には、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、10000(プリペイドカードMC,BCの加算処理額)+0(遊技店手数料)+0(センタ手数料)=10000円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた額にセンタ手数料100円を差し引いた代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益からセンタ手数料100円を差し引いた利益を得ることになる。
【0073】
(4)ステップS100で実施した手数料設定において遊技店手数料を「0円」、手数料負担を「客」、減額の条件を「5000円」と設定してあれば、利用客のデビット決済による入金額が6000円の場合には、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、6000(プリペイドカードMC,BCの加算処理額)+0(遊技店手数料)+0(センタ手数料)=6000円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた額にセンタ手数料100円を差し引いた代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益からセンタ手数料100円を差し引いた利益を得ることになる。
【0074】
(5)上述した(4)と同じ設定であっても利用客のデビット決済による入金額が4000円の場合には、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、4000(プリペイドカードMC,BCの加算処理額)+0(遊技店手数料)+100(センタ手数料)=4100円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益そのものを得ることが可能になる。
【0075】
(6)ステップS100で実施した手数料設定において遊技店手数料率を「5%」、手数料負担を「客」、減額の条件を「0円」と設定してあれば、利用客のデビット決済による入金額が10000円の場合、デビットカード発行銀行1020の利用客口座からは、10000(プリペイドカードMC,BCの加算処理額)+500(遊技店手数料)+100(センタ手数料)=10600円の引き落としとなる。その後、○○銀行1050への入金の際にセンタ手数料100円が差し引かれ、最終的に遊技店の口座を有する△△銀行1070に対しては、カード会社と遊技店との取り決めに応じた額に遊技店手数料500円を加算した代金が振り込まれることになる。すなわち、今回のデビット決済において遊技店は、利用客のパチンコ遊技による利益の他に遊技店手数料として500円の利益を得ることが可能になる。
【0076】
これらの設定例からも明らかなように、本実施の形態のパチンコ遊技システムによれば、クリアリングセンタ1011や情報処理センタ1001に対して支払うべきセンタ手数料の取り扱いを柔軟に変更することができるため、デビットカードDCの取り扱いが増えた場合にも、遊技店の負担を低減することが可能である。さらに、センタ手数料とは別に遊技店独自の手数料を設定することも可能であるため、デビットカードDCの取り扱いが増えれば、その分の利益増を期待することも可能となる。また、デビット決済による入金の額に応じてセンタ手数料の負担者を変更することも可能であるため、手数料負担を嫌う利用客に対しては、デビット決済による入金額を増やすことでこれを回避する余地を与えることができ、遊技意欲を著しく損なう虞れがなくなるとともに、遊技店の売上向上を期待することも可能となる。これらの結果、デビットカードDCの使用に対応した遊技システムを構築した場合の遊技店のメリットが増えるようになり、その具現化を図ることが可能になる。
【0077】
上述したステップS208において情報処理センタ1001から決済終了通知を受信したデビット子機70は、当該決済の終了結果を発行制御部402に転送し(ステップS209)、その後、デビット決済に関わるレシートRCを利用客に発行し(ステップS210)、今回の手順を終了する。図16(a)および図16(b)は、ステップS210において発行されるレシートRCの例を示したものである。このうち、図16(a)に示したレシートRCは、デビット決済が正常に終了した場合のもので、デビットカード発行銀行1020の利用客口座から今回のデビット決済に応じた引き落としの確認書となる。一方、図16(b)に示したレシートRCは、デビット決済が正常に終了しなかった場合のもので、口座引き落としを取り消した旨の確認書となる。
【0078】
ステップS418においてデビット制御部702から決済終了通知を受信した発行制御部402は、当該デビット決済が正常に終了しているか否かを判断し(ステップS419)、正常であれば手順をステップS413に進める。すなわち、ステップS416で選択された選択スイッチ47の金額に対応する度数の加算要求を、入金種別がデビット決済によるものである旨の情報、利用客が負担した手数料の金額、さらに先に読み取ったプリペイドカードMC,BCのカード識別情報と共にターミナルコントローラ10に送信し、その後、プリペイドカードMC,BCを利用客に返却して(ステップS414)、手順をリターンさせる。この結果、ターミナルコントローラ10に格納された度数管理テーブルDTにおいて当該プリペイドカードMC,BCに関連づけられたデビット決済による残度数が、選択スイッチ47の金額に対応する分だけ加算更新されることになるとともに、手数料を負担した場合に手数料が加算更新されることになる。従って、このプリペイドカードMC,BCをカード処理ユニット30に挿入すれば、更新された残度数を上限としたパチンコ玉の貸し出しが可能になる。
【0079】
これに対してデビット決済が正常に終了していない場合には、ステップS419において手順をステップS414に進め、ターミナルコントローラ10に加算要求を送信することなくプリペイドカードMC,BCを返却して今回の処理を終了する。
【0080】
図17は、カード発行機40のステップS500で実施されるカード発行処理の詳細を示すフローチャートである。このカード発行処理では、まず発行制御部402が、入金の有無を監視する。具体的には、カード加算処理の場合と同様に、デビット子機70からデビットカード挿入通知を受信したか否かの判断(ステップS501)、および紙幣が挿入されたか否かの判断である(ステップS502)。
【0081】
ここで、例えば入金の監視状態において利用客が紙幣を挿入すると、これが識別可能であるか否かを判断する(ステップS503)。紙幣の識別が不能であればこれを返却し(ステップS504)、手順をリターンさせる。この場合、表示部49を通じて利用客に紙幣の識別が不能であった旨を表示することが好ましい。
【0082】
これに対してステップS503において紙幣の識別が可能であった場合には、複数の選択スイッチ47の中から入金額以下のものを有効化し(ステップS505)、その後、当該有効化した選択スイッチ47がON操作されたか否かを監視する(ステップS506)。なお、選択スイッチ47を有効化した場合には、当該有効化した選択スイッチ47を発光させ、さらには表示部49を通じて利用客に選択スイッチ47のON操作を促す表示を行うことが好ましい。
【0083】
ステップS506において選択スイッチ47がON操作されると、その選択スイッチ47の金額に対応する度数情報、および入金種別が現金決済によるものである旨の情報、さらに固有の識別符号をターミナルコントローラ10に送信し(ステップS507)、その後、一般カード処理部403から利用客に対して一般カードBCを発行する(ステップS508)。カード発行機40から度数情報、現金決済および識別符号を受信したターミナルコントローラ10では、これらの情報を度数管理テーブルDTに登録する処理が実施される。上述したように、一般カードBCには、発行店の識別情報、カード固有の識別コード、発行金額、カード種別等が磁気記録および印字してある。従って、この一般カードBCをカード処理ユニット30に挿入すれば、そこで読み取られた記録情報を基にターミナルコントローラ10から対応する残度数を取得することができ、この残度数を上限としたパチンコ玉の貸し出しが可能になる。
【0084】
なお、上述した処理の間、挿入された識別後の紙幣は、紙幣処理部404において金種毎に分類され、紙幣回収箱405に収納されることになる。また、挿入した紙幣に対してON操作した選択スイッチ47の金額が小さい場合には、紙幣処理部404から必要枚数の紙幣が繰り出され、一般カードBCを返却する際に釣り銭として利用客に返却されることになる。
【0085】
一方、上述したステップS501において、デビット子機70のデビットカード挿入/返却口74にデビットカードDCを挿入すると、デビット制御部702は、図15(b)に示したステップS201〜ステップS205の処理を実施することにより、カード発行機40の発行制御部402に対してデビットカード挿入通知を送信する(ステップS205)。デビット制御部702からデビットカード挿入通知を受信した発行制御部402は、複数の選択スイッチ47を有効化し(ステップS509)、その後、当該有効化した選択スイッチ47がON操作されたか否かを監視する(ステップS510)。なお、選択スイッチ47を有効化した場合には、先と同様に有効化した選択スイッチ47を発光させ、さらには表示部49を通じて利用客に選択スイッチ47のON操作を促す表示を行うことが好ましい。
【0086】
ステップS510において選択スイッチ47がON操作されると、その選択スイッチ47に対応した選択情報をデビット子機70のデビット制御部702に送信し(ステップS511)、その後、該デビット制御部702からの決済終了結果の受信待ちとなる(ステップS512)。
【0087】
発行制御部402から選択情報を受信したデビット制御部702は、図15(b)に示したステップS206〜ステップS210の処理を実施することにより、決済の終了結果を発行制御部402に転送し、その後、デビット決済に関わるレシートRCを利用客に発行して今回の手順を終了する。
【0088】
ステップS512においてデビット制御部702から決済終了通知を受信した発行制御部402は、当該デビット決済が正常に終了しているか否かを判断し(ステップS513)、正常であれば手順をステップS507に進める。すなわち、ステップS510で選択された選択スイッチ47の金額に対応する度数情報、および入金種別がデビット決済によるものである旨の情報、利用客が負担した手数料の金額、さらに固有の識別符号と共にターミナルコントローラ10に送信し、その後、一般カード処理部403から利用客に対して一般カードBCを発行する。カード発行機40から度数情報、デビット決済、手数料の金額および識別符号を受信したターミナルコントローラ10では、これらの情報を度数管理テーブルDTに登録する処理が実施される。上述したように、一般カードBCには、発行店の識別情報、カード固有の識別コード、発行金額、カード種別等が磁気記録および印字してある。従って、この一般カードBCをカード処理ユニット30に挿入すれば、そこで読み取られた記録情報を基にターミナルコントローラ10から対応する残度数を取得することができ、この残度数を上限としたパチンコ玉の貸し出しが可能になる。
【0089】
これに対してデビット決済が正常に終了していない場合には、ステップS513において手順をリターンさせ、ターミナルコントローラ10に選択情報を送信することなく今回の処理を終了する。
【0090】
最後に、本実施の形態のパチンコ遊技システムに適用するカード精算機50について説明する。図18は、カード精算機50の外観を示した正面図、図19は、このカード精算機50の内部構成を示すブロック図である。
【0091】
カード精算機50は、筐体51の前面に設けた扉体52に会員カード挿入/返却口53、一般カード挿入/返却口54、紙幣払出口55、硬貨払出口56、確認スイッチ57、取消スイッチ58および表示部59を備えている。
【0092】
会員カード挿入/返却口53は、会員カードMCを受け入れてこれを会員カード処理部501に取り込む一方、会員カード処理部501において所望の処理を施した後の会員カードMCを返却するため開口である。会員カード処理部501は、取り込んだ会員カードMCに磁気記録されている会員識別情報を読み取り、その読み取り結果を後述の精算制御部502に与える部分である。この会員カード処理部501は、会員カードMCに対して所望の処理を施した後、後述する精算制御部502からの制御信号に基づいて当該会員カードMCを返送するように構成してある。一般カード挿入/返却口54は、一般カードBCを受け入れてこれを一般カード処理部503に取り込む一方、一般カード処理部503において処理を中断した後の一般カードBCを返却するための開口である。一般カード処理部503は、取り込んだ一般カードBCに磁気記録されている情報を読み取り、その読み取り結果を後述の精算制御部502に与える部分である。この一般カード処理部503は、一般カードBCに対して所望の処理を施した後、後述する精算制御部502からの制御信号に基づいて当該一般カード回収箱504に回収する一方、一般カードBCに対して処理を中断した場合には精算制御部502からの制御信号に基づいて当該一般カードBCを返送するように構成してある。紙幣払出口55は、紙幣処理部505によって払い出された紙幣を外部に排出するための開口である。紙幣処理部505は、紙幣を収納した収納部506を有するもので、後述する精算制御部502からの制御信号に応じた金額の紙幣を収納部506から払い出すための部分である。硬貨払出口56は、硬貨処理部507によって払い出された硬貨を外部に排出するための開口である。硬貨処理部507は、硬貨を貯留したホッパ508を有するもので、精算制御部502からの制御信号に応じた金額の硬貨をホッパ508から払い出すための部分である。確認スイッチ57および取消スイッチ58は、それぞれ外部操作入力部として設けたもので、利用客によってON操作された場合に個別の検出信号を後述の精算制御部502に与える部分である。表示部59は、後述の精算制御部502から与えられた入力ガイダンス等の情報を表示するための部分であり、例えば液晶表示器によって構成してある。精算制御部502は、予め与えられたプログラムや会員カード処理部501、一般カード処理部503、確認スイッチ57および取消スイッチ58から与えられた情報に基づいて各部の制御を行うための部分である。この精算制御部502は、通信インターフェース部509を通じて外部と適宜情報交換することが可能である。本実施の形態では、通信インターフェース部509が、島コントローラ60を介してターミナルコントローラ10に接続してある。
【0093】
図20は、カード精算機50の精算制御部502で実施される処理の内容を示すフローチャートである。以下、これらのフローチャートに従って、本実施の形態のカード精算機50について説明する。
【0094】
まず、カード精算機50の精算制御部502は、会員カード処理部501もしくは一般カード処理部503からの検出信号に基づき、これらにプリペイドカードMC,BCが挿入されたか否かを判断する(ステップS601)。プリペイドカードMC,BCが挿入されていない場合には、以降の処理を経ることなく手順を終了する。これに対してプリペイドカードMC,BCが挿入されている場合には、当該プリペイドカードMC,BCが読み取り可能であるか否かを判断し(ステップS602)、読み取り不能であればこれを返却して手順を終了する(ステップS603)。この場合、表示部59を通じてプリペイドカードMC,BCが読み取り不能である旨の表示を行うことが好ましい。
【0095】
プリペイドカードMC,BCが読み取り可能であれば、これに記録されている情報を読み取り、該情報に基づいてターミナルコントローラ10に問い合わせを行い(ステップS604)、その後、問い合わせの回答受信待機状態となる(ステップS605)。ターミナルコントローラ10に問い合わせる内容は、挿入されたプリペイドカードMC,BCに関連づけられた残度数、使用度数および手数料負担有無等の情報である。
【0096】
ターミナルコントローラ10からプリペイドカードMC,BCに関する情報を取得した精算制御部502は、次いで、プリペイドカードMC,BCの残度数に基づいて精算可能金額、手数料負担有無等の情報を表示部59に表示し(ステップS606)、さらに精算を行う場合には確認スイッチ57のON操作が必要である旨、取り消す場合には取消スイッチ58のON操作が必要である旨の表示を行し(ステップS607)、いずれかのスイッチ57,58の入力待ちとなる(ステップS608,ステップS609)。取消スイッチ58がON操作された場合には、プリペイドカードMC,BCを返却して手順を終了する(ステップS610)。
【0097】
一方、ステップS608において確認スイッチ57がON操作された場合には、ターミナルコントローラ10から取得した情報に基づいて当該プリペイドカードMC,BCがデビット決済に伴う手数料を利用客が負担したものであるか否かを判断する(ステップS611)。この場合の手数料負担は、センタ手数料および遊技店手数料の両方を負担した場合に該当するように設定してもよいし、いずれか一方のみであっても該当するように設定しても構わない。
【0098】
ステップS611において手数料を利用客が負担していない場合には、残度数に応じた金額の貨幣を払い出す(ステップS612)。これに対して手数料を利用客が負担している場合には、さらにその使用度数が所定の閾値を越えているか否かを判断する(ステップS613)。このときの使用度数は、デビット決済によるもののみをカウントしてもよいし、デビット決済によるものと現金決済によるものとの合計をカウントしてもよい。
【0099】
ステップS613において使用度数が所定の閾値未満であった場合には、手順をステップS612に進め、残度数に応じた金額の貨幣を払い出す。これに対して使用度数が所定の閾値以上であった場合には、残度数に応じた金額に負担した手数料を加算した金額の貨幣の払い出しを行う(ステップS614)。
【0100】
例えば、上述した使用度数をデビット決済にのみ限定し、かつ上述した閾値を「30度数(=3000円)」に設定してあるとすると、図3(a)に示す会員コードA000001の会員の場合には、現金決済の使用度数が閾値を越えているものの、デビット決済による使用度数が30未満であるため、残度数10+30=40分の貨幣4000円が払い出されることになる。
【0101】
一方、会員コードA000002の会員の場合には、使用度数の合計が会員コードA000001の会員より少ないものの、デビット決済による使用度数が30であるため、残度数45+0=45分の貨幣4500円に負担した手数料100円を加算した合計4600円が払い出されることになる。
【0102】
同様に、図3(b)に示す識別コードB00002の利用客と識別コードB00003の利用客とでは、使用度数の合計が40、残度数が0、手数料負担が100円と全く同一であるが、前者のデビット決済による使用度数のみが30を越えている。従って、識別コードB00003の利用客が一般カードBCをカード精算機50に挿入しても払い出される貨幣はないことになるが、識別コードB00002の利用客の場合には、手数料負担分の100円が払い出されることになる。なお、識別コードB00001の利用客の場合には、デビット決済による使用度数が30を越えてはいるものの手数料を負担したものではない。従って、残度数5分の500円が払い出される。
【0103】
ステップS612もしくはステップS614において貨幣の払い出しを行った精算制御部502は、ターミナルコントローラ10に対してリセット要求を送信する(ステップS615)。このリセット要求とは、会員カードMCの場合、関連づけられた残度数を「0」にするものであり、一方、一般カードBCの場合、すべての情報を0クリアするものである。
【0104】
その後、精算制御部502は、精算したプリペイドカードMC,BCが一般カードBCであるか否かを判断し(ステップS616)、一般カードBCの場合、これを一般カード回収箱504に回収して手順を終了する(ステップS617)。一方、精算したプリペイドカードMC,BCが会員カードMCであった場合には、会員カード挿入/返却口53を通じてこれを利用客に返却し(ステップS618)、その後、手順を終了する。
【0105】
このように本実施の形態のパチンコ遊技システムによれば、カード発行機40でのデビット決済の際に一旦手数料を負担した場合にも、その後の使用度数に応じてこれを利用客に返却するようにしているため、遊技店の売上を著しく損なうことなく、利用客の遊技意欲を高く維持することが可能になる。この結果、デビットカードDCの使用に対応した遊技システムを構築した場合の遊技店のメリットが増えるようになり、その具現化を図ることが可能になる。
【0106】
なお、上述した実施の形態では、記録媒体処理装置であるカード発行機40と、デビット決済の受け付けるデビット子機70とを個別の筐体41,71に別々のユニットとして設けているが、これらを共通の筐体に一つのユニットとして構成するようにしてもよい。この場合には、表示部、通信インターフェース部、内外操作入力部といった部分の共通化を図り、製造コストを著しく低減することも可能になる。この結果、遊技店への導入も一層容易となる。また、入金を受け付けた場合に入金額に応じた所定の有価価値の記録媒体への関連づけを行う記録媒体処理装置として、カード発行機40を例示しているが、上述した実施の形態の場合には、カード処理ユニット30への適用も可能である。さらに、記録媒体として会員カードMCおよび一般カードBCといったプリペイドカードを例示しているが、その他の磁気カードやICカード、ICコイン等であっても構わない。なお、適用対象もパチンコ遊技システムに限らず、パチスロ機等にも適用可能である。また、上述した実施の形態では、利用客の手数料負担を減額する場合、並びに利用客に払い出す貨幣を増額する場合に、いずれも手数料の全額を対象としているが、必ずしもこれらの減額分および/または増額分が手数料の全額である必要はない。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、デビット決済による入金を受け付けた場合に利用客に負担させる手数料の金額あるいは手数料を算出するための掛け率を設定変更可能であるとともに、所定の閾値を設定変更可能であるため、デビットカードの取り扱いが増えた場合にも、遊技店の負担を低減することが可能となる。この結果、デビットカードの使用に対応した遊技システムを構築した場合の遊技店のメリットが増えるようになり、その具現化を図ることが可能になる。しかも、デビット決済による入金額が閾値未満の場合に手数料を利用客の全額負担とする一方、デビット決済による入金額が閾値以上となった場合に利用客の手数料負担を減額する手数料取り扱い設定手段を備えるようにしているため、手数料負担を嫌う利用客に対しては、デビット決済による入金額を増やすことでこれを回避する余地を与えることができ、遊技意欲を著しく損なう虞れがなくなるとともに、遊技店の売上向上を期待することが可能となる。
【0108】
また、請求項2に係る発明によれば、一旦デビット決済の際に手数料を負担した場合であっても、使用した有価価値が多い場合に精算の際の増額という形でこれを還元するようにしているため、遊技店の売上を著しく損なうことなく、利用客の遊技意欲を高く維持することが可能になる。この結果、デビットカードの使用に対応した遊技システムを構築した場合の遊技店のメリットが増えるようになり、その具現化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である記録媒体処理装置を適用したパチンコ遊技システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ターミナルコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】ターミナルコントローラに格納された度数管理テーブルを例示するもので、(a)は会員用の度数管理テーブルを示す図表、(b)は一般利用客用の度数管理テーブルを示す図表である。
【図4】本実施の形態で適用するパチンコ機およびカード処理ユニットの外観を示した正面図である。
【図5】カード処理ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態で適用するカード発行機およびデビット子機の外観を示した正面図である。
【図7】カード発行機およびデビット子機の内部構成を示すブロック図である。
【図8】デビット子機のデビット制御部で実施される処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】カード発行機の発行制御部で実施される処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】デビット子機において実施される係員モード処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】デビット子機において実施される設定入力要求の表示例を示した図である。
【図12】(a)〜(c)は手数料設定による表示例を順に示した図である。
【図13】(a)〜(d)は手数料負担設定による表示例を示した図である。
【図14】(a)〜(c)は条件設定による表示例を示した図である。
【図15】(a)は、カード発行機で実施されるカード加算処理の詳細を示すフローチャート、(b)は、デビット子機で実施されるデビットカード取扱処理の詳細を示すフローチャートである。
【図16】(a)および(b)は、デビット子機から発行されるレシートの例を示した概念図である。
【図17】カード発行機で実施されるカード発行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】カード精算機の外観を示した正面図である。
【図19】カード精算機の内部構成を示すブロック図である。
【図20】カード精算機の精算制御部で実施される処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ターミナルコントローラ
11 RAM
12 通信インターフェース部
20 パチンコ機
21 遊技領域
22 上皿
23 度数表示部
24 貸出スイッチ
25 返却スイッチ
26 玉投出手段
30 カード処理ユニット
31a カードランプ
31b 現金ランプ
32 紙幣投入口
33 硬貨投入口
34 返却レバー
35 種別ランプ
36 金額表示部
37a 金額設定スイッチ
37b 端数設定スイッチ
38 硬貨返却口
39 カード挿入口
40 カード発行機
41 筐体
42 扉体
42a ハンディ収容凹部
42b 補助扉体
42c 補助錠手段
43 主錠手段
44 会員カード挿入/返却口
45 一般カード発行口
46 紙幣挿入/返却口
47 選択スイッチ
48 取消スイッチ
49 表示部
50 カード精算機
51 筐体
52 扉体
53 会員カード挿入/返却口
54 一般カード挿入/返却口
55 紙幣払出口
56 硬貨払出口
57 確認スイッチ
58 取消スイッチ
59 表示部
60 島コントローラ
70 デビット子機
71 筐体
72 扉体
73 主錠手段
74 デビットカード挿入/返却口
75 レシート排出口
76 表示部
77 外部操作入力部
78 係員モードスイッチ(内部操作入力部)
300 貸出制御部
301 BVユニット部
302 紙幣搬送路
303 コインセレクタ部
304 硬貨搬送路
305 プリペイドカード処理部
306 メモリ
401 会員カード処理部
402 発行制御部
403 一般カード処理部
404 紙幣処理部
405 紙幣回収箱
406 施錠検出センサ
407 ハンディ端末入力機
408 第1通信インターフェース部
409 第2通信インターフェース部
501 会員カード処理部
502 精算制御部
503 一般カード処理部
504 一般カード回収箱
505 紙幣処理部
506 収納部
507 硬貨処理部
508 ホッパ
509 通信インターフェース部
701 デビットカード処理部
702 デビット制御部
703 印字部
704 第1通信インターフェース部
705 第2通信インターフェース部
1000 公衆回線網
1001 情報処理センタ
1010 CAFISネットワーク
1011 クリアリングセンタ
1020 デビットカード発行銀行
1030 決済銀行
1040 加盟店銀行
1050 ○○銀行
1060 カード会社センタ
1070 △△銀行
BC 一般カード
DC デビットカード
DT 度数管理テーブル
MC 会員カード
RC レシート

Claims (2)

  1. 入金を受け付けた場合に入金額に応じた所定の有価価値の記録媒体への関連づけを行う記録媒体処理装置において、
    デビット決済による入金を受け付け可能な入金受付手段と、
    前記入金受付手段がデビット決済による入金を受け付けた場合に利用客に負担させる手数料の金額あるいは前記手数料を算出するための掛け率を設定変更可能であるとともに、所定の閾値を設定変更可能であり、デビット決済による入金額が前記閾値未満の場合に前記手数料を利用客の全額負担とする一方、デビット決済による入金額が前記閾値以上となった場合に利用客の手数料負担を減額する手数料取り扱い設定手段と
    を備えたことを特徴とする記録媒体処理装置。
  2. 所定の有価価値に関連する情報を記録した記録媒体を受け入れた場合に該有価価値に応じた貨幣の払い出しを行う記録媒体処理装置において、
    受け入れた記録媒体がデビット決済の際に手数料を負担したものであり、かつ前記記録媒体において使用した有価価値が所定の閾値を越えていた場合には、残存する有価価値に応じた貨幣と、前記手数料に相当する貨幣とを払い出す一方、
    受け入れた記録媒体がデビット決済の際に手数料を負担したものであり、かつ前記記録媒体において使用した有価価値が所定の閾値を越えていない場合には、残存する有価価値に応じた貨幣のみを払い出す
    ことを特徴とする記録媒体処理装置。
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