JP2010238742A - チップ型電子部品の製造方法、チップ型電子部品 - Google Patents

チップ型電子部品の製造方法、チップ型電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】チップ型電子部品の電気的特性や信頼性を向上させるためのチップ型電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】セラミックス焼結体からなるベアチップ10と、ベアチップ内に設けられるとともにチップの表面13に端面が露出する内部電極12と、内部電極と導通するとともに表面にメッキ層15が形成された外部電極層14とを備えたチップ型電子部品の製造方法であって、前記端面に第1電極ペーストを前記ベアチップを焼結体にする前のグリーンチップ110cに薄膜状に塗布するステップs21と、第1電極ペーストが塗布されたグリーンチップを前記ベアチップに焼結させて、第1電極ペーストを中間電極層14に焼成するステップs22と、中間電極層の外面に第2電極ペーストを塗布するステップs31と、第2電極ペーストを固化して外部電極層を形成するステップs32と、外部電極層の表面にメッキ層を形成するステップとを含んでいる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、チップ型電子部品の製造方法、およびチップ型電子部品に関し、特に、チップ型電子部品の内部電極と外部電極との電気的な接続における信頼性を向上させるための技術に関する。
チップインダクター、チップ抵抗、積層チップコンデンサ、チップサーミスタなど、チップ型電子部品は、セラミックス焼結体からなるベアチップと、その内部に設けられた内部電極と、この内部電極に導通するように、ベアチップの両端面に設けられた外部電極とで主に構成され、この外部電極を基板にはんだ付けすることにより実装される。図4にチップ型電子部品の一例として積層チップコンデンサ1bを断面図にして示した。セラミックス焼結体であるベアチップ10を主体として構成され、ベアチップ10は、積層構造をなす誘電体11の層間に内部電極12が形成された構造をなしている。そして、このベアチップ10における内部電極12の露出端面13に外部電極20が形成されている。
図5(A)〜(G)に、図4に示した積層チップコンデンサ1bの製造方法を示した。また、適所に円100a〜100d内の拡大図を示した。まず、誘電体セラミックスの粉体(原料粉末)を含むペーストをシート状に形成して乾燥させ、グリーンシートと呼ばれる誘電体シート111をつくる(A)。つぎに、誘電体シート111上に内部電極12となる金属ペースト112をスクリーン印刷し、一層分の電極付きグリーンシート110aを作り(B)、この電極付きグリーンシート110aを多数枚積層して積層体110bを作製する(C)。
そして、上記積層体110bをプレスしたのち(D)、個々のチップ110cに切断する(E)。切断した各チップ110cを焼成炉にて焼結させ、ベアチップ10を完成させる(F)。焼結後のベアチップ10は、角を落とすためにバレル研磨され、最後に、外部電極20を内部電極12の露出端面13に形成して積層チップコンデンサ1bが完成する(G)。なお、外部電極20は、円100d内を拡大して示したように、上記露出端面13に塗布された導体を含むペースト(電極ペースト)を焼き付けてなる外部電極層14の表面に金属メッキ層15が形成された構造となっている。
ところで、このようなチップ型電子部品1bにおいて、外部電極20は、チップ型電子部品1bと実装基板上の電気回路とを接続するためのものであるため、その良否が製品の電気的特性、信頼性、機械的特性等に大きな影響を及ぼす。例えば、電極ペーストを焼き付けて外部電極層14を形成する際、その温度が低いと、図6(A)に示したように、外部電極層14の内部に気泡16が残り、多孔質となる。これにメッキを施すと、メッキ工程において外部電極層14内に浸潤したメッキ液が残留し、チップ部品1bを実装するときに、外部電極20が裂けたり割れたりする、いわゆる爆ぜ(はぜ)が生じる。また、セラミックスであるベアチップ10との密着性も低下する。内部電極12にメッキ液が付着すれば、絶縁抵抗が劣化したり、絶縁体11を挟んで形成されている内部電極12間が短絡したりする可能性もある。
一方、焼き付け温度が高いと、外部電極層14は、気泡16が無い緻密な構造となるが、焼結済みのベアチップ10と外部電極層14を構成する材料との熱収縮率の差により、ベアチップ10と外部電極層14の界面で応力が発生し、図6(B)に示したように、界面の一部に剥がれ(17a,17b)が生じる場合がある。ベアチップ10の角の部分に剥離17aが生じれば、その剥離部分17aから外部電極20の一部がベアチップ10から欠落してしまう可能性がある。内部電極12との接触部分で剥離17bが生じれば、接触不良を起こす。もちろん、外部電極層14とベアチップ10の界面に空隙が生じれば、この部分にメッキ液が侵入する。なお、以下の特許文献1には、チップ型電子部品において、メッキ液の侵入を防止して外部電極の信頼性を向上するために、ベアチップに30〜80μmの第1層目の外部電極が形成されているとともに、この第1の外部電極にさらに5〜15μmの第2層目の外部電極が形成されているチップ型電子部品について記載されている。
特開平9−115772号公報
特許文献1に記載の技術を含め、従来のチップ型電子部品の製造方法では、外部電極をベアチップに塗布して固化している。外部電極は、メッキ層を介して直接基板に実装される部分となるので、ある程度の厚さを要し、一般的には、特許文献1における第2層の外部電極の厚さ程度である。
特許文献1では、さらに厚い第1層目の外部電極を焼結後のベアチップに塗布して固化している。いずれにしても、従来のチップ型電子部品では、セラミックス焼結体からなる固いベアチップに、外部電極層の原料となる柔らかい電極ペーストを塗布し、これを焼き付けて、あるいは加熱乾燥させて固化することになる。電極ペーストとベアチップとは熱収縮率が大きく異なるため、特許文献1に記載のチップ型電子部品においても、上述したような、界面における剥がれ、などの問題が依然として残存する。また、ベアチップの内部電極を形成する導体は、焼結時に粒成長し、外部電極層内の導体は、固化するときに粒成長する。すなわち、粒成長を終えた内部電極の導体と外部電極層の導体とは個別に粒成長するため、双方の導体が一体的に接続されず、内部電極と外部電極層との接続抵抗を低減させるのには限界がある。
したがって、本発明の目的は、チップ型電子部品の製造方法において、従来技術における問題を解決し、チップ型電子部品の電気的特性や信頼性を向上させることにある。
上記目的を達成するための本発明は、セラミックス焼結体からなるベアチップと、当該ベアチップの内部に設けられるとともに当該チップの表面に端面が露出する内部電極と、当該内部電極と導通するとともに、表面にメッキ層が形成された外部電極層とを備えたチップ型電子部品の製造方法であって、
前記内部電極の露出端面に第1電極ペーストからなる薄膜を前記ベアチップを焼結体にする前のグリーンチップに塗布するステップと、
前記第1電極ペーストが塗布された状態で前記グリーンチップを前記ベアチップに焼結させることで、当該第1電極ペーストを中間電極層に焼成するステップと、
前記中間電極層の外面に第2電極ペーストを塗布するステップと、
当該第2電極ペーストを固化して前記外部電極層を形成するステップと、
当該外部電極層の表面にメッキ層を形成するステップと、
を含んでいる。
また、前記第1電極ペーストに、前記内部電極と同じ導体を含ませるチップ型電子部品の製造方法、および前記第1電極ペーストに、前記グリーンチップに含まれているセラミックス材料を添加するチップ型電子部品の製造方法、あるいは前記第1電極ペーストに、前記グリーンチップに含まれている焼結助剤を添加するチップ型電子部品の製造方法も本発明の範囲とした。なお、前記第2電極ペーストには前記グリーンチップに含まれているセラミックス材料、あるいは焼結助剤を含ませないチップ型電子部品の製造方法とすればより好ましい。
本発明は、上記いずれかの方法で製造されたチップ型電子部品にも及んでおり、当該チップ型電子部品は、セラミックス焼結体からなるベアチップと、当該ベアチップにおける内部電極の露出端面に薄膜状に形成されるとともに、ベアチップとともに焼成されてなる中間電極層と、当該中間電極層の表面に形成されてなる外部電極層と、当該外部電極層の表面に形成されてなるメッキ層と、を備えている。
本発明のチップ型電子部品の製造方法によれば、チップ型電子部品の電気的特性や信頼性を向上させることができる。
本発明の実施例におけるチップ型電子部品の構造図である。 上記チップ型電子部品の製造方法を説明するための工程図である。 上記チップ型電子部品の製造工程を示す図である。 従来のチップ型電子部品の構造図である。 上記従来のチップ型電子部品の製造方法を示す図である。 上記従来のチップ型電子部品における問題点を説明するための図である。
===本発明の実施例===
図1に本発明の方法に基づいて製造されたチップ型電子部品の一例を示した。円100内の拡大図も併せて示している。例示した電子部品は、積層チップコンデンサ1aであり、図4に示した従来の積層チップコンデンサ1bと同様に、ベアチップ10と、外部電極20とを備え、外部電極20は、外部電極層14の表面にメッキ層15が形成された構造となっている。しかし、この積層チップコンデンサ1aは、ベアチップ10における内部電極12の露出端面13と外部電極層14との間に薄膜状の電極層(中間電極層)30が配設されている。この例では、中間電極層30は1〜5μm程度であり、外部電極層14の厚さは、4〜10μmで、中間電極層30の厚さ(1〜5μm)に応じて4〜2倍程度厚くなるようにしている。もちろん、外部電極層14は、それ以上に厚くても構わない。いずれにしても、中間電極層30が外部電極層14に対して薄膜であればよい。
===チップ型電子部品の製造工程===
図2に本発明のチップ型電子部品の製造方法の一例を工程図にして示した。この図では、図1に示した積層チップコンデンサ1aの工程図を示している。また、図3に、当該工程中における積層チップコンデンサ1aの途中形態を示した。まず、グリーンシートの原料となるセラミック材料を作製する。積層チップコンデンサ1aのベアチップ10の構造は、誘電体11の部分と内部電極12の部分とに分けることができる。誘電体部分11はセラミックス材料から作製される。セラミックス材料は、ガラスを添加して低温焼結した誘電体セラミックスであり、ここでは、ホウケイ酸ガラスとアルミナを、ホウケイ酸ガラス:アルミナ=30:70の体積比で混合したものをセラミックス材料とした(s1)。この材料の粉末が、グリーンシートの原料粉末である。そして、この原料粉末にエチルセルロース、テレピネール、分散剤、可塑剤を含むビヒクルを混合して印刷用のペーストを作製する(s1,s2)。
次に、印刷用ペーストをシート状に印刷するとともに、そのシートを何層にも重ねてグリーンシートを作製する(s3,s4)。そして、このグリーンシート上に内部電極となる配線を形成し、配線済みのグリーンシートを積層していく。そして、個々のチップに切断し、図3(A)に示したような、焼結前のベアチップであるグリーンチップ110cを完成させる(s5〜s8)。なお、このグリーンチップ110cを完成させるまでの工程は、図5に示した従来の積層チップコンデンサ1bの製造方法と同様である。
一方、中間電極層30や外部電極層14を形成するための材料として、電極ペーストを作製しておく。ここでは、中間電極層30を形成するための電極ペーストと外部電極層14を形成するための電極ペーストとを便宜的に区別するために、中間電極層30を形成するための電極ペーストを「第1電極ペースト」と称し、外部電極層14を形成するための電極ペーストを「第2電極ペースト」と称することにする。もちろん、第1および第2の電極ペーストは同じ材料であってもよい。
本実施例において、第1電極ペーストは、導体として銀を含んだ銀ペーストであり、当該銀ペーストを粉末状の銀にビヒクルを混合して作製した(s11,s12)。第1電極ペーストに含まれるビヒクルは、ここでは、上記原料粉末に混合したものを使用した。なお、このビヒクルにバインダとして含まれている上記エチルセルロースは、例えば、PVBやメチルセルロース、あるいはアクリル樹脂に代替することが可能である。
このようにして作製した第1電極ペーストをグリーンチップ110cにおける内部電極12の露出端面13に薄膜状に塗布する(s21)。塗布方式としては、ディップ方式、スタンプ(転写)方式、あるいはインクジェット方式と同様の印刷方式など、適宜な方式を採用することができる。
このように本実施例では、グリーンチップ110cを焼結してベアチップ10を形成する前に、中間電極層30となる第1電極ペーストをグリーンチップ110cに塗布しておく。そして、この状態でグリーンチップ110cを焼結させる。それによって、図3(B)に示したように、薄膜状の中間電極層30が、セラミックス焼結体からなるベアチップ10と同時に焼成される(s22,s23)。
なお、上述したように、中間電極層30は1〜5μm程度の厚さであり、第1電極ペースト中に含まれる金属(ここでは、銀)の含有率は、低い方が好ましいと思われるが、実際には、20%〜90%の含有率において十分な導電率が確保され、剥がれなどの問題も発生することなく、強固な中間電極層30を形成することができた。
次に、この中間電極層30を備えたベアチップ10に対してバレル研磨を行い(s24)、面取りした上で、中間電極層30の表面に外部電極層14となる第2電極ペーストをディップなどの従来の方法で塗布する。なお、本実施例において、第2電極ペーストは、第1電極ペーストと同じ銀ペーストである。そして、塗布された第2電極ペーストを、加熱して焼き付けるなどして固化させ、中間電極層30の表面に外部電極層14を形成する(s31,s32)。最後に、図3(C)の円101内に拡大して示したように、外部電極層14にメッキ層15を形成して積層チップコンデンサ1aを完成させる(s33,s34)。
以上の工程で作製される積層チップコンデンサ1aでは、グリーンチップ110cをセラミックスのベアチップ10として焼結させるときに薄膜状の中間電極層30を同時に焼成している。セラミックスの焼結温度は、高温であるため、このセラミックスと同時に焼成される中間電極層30の内部は緻密となる。したがって、中間電極層30には、メッキ液の残留原因となる気泡が発生しない。
さらに、本実施例では、中間電極層30を設けているため、低温乾燥で固化する導電性接着剤を第2電極ペーストとして使用することも可能となる。導電性接着剤は、120℃程度の低温で加熱乾燥させるだけで十分な導電率が得られるため、例えば、第2電極ペーストを加熱して固化するために高温槽などの加熱装置の温度を上昇させるのに要する時間やコストを抑えることが期待できる。低温による固化では、内部に気泡が発生する可能性もあるが、内部電極12の露出端面13には、緻密な中間電極層30が形成されており、メッキ液がその露出端面13や内部電極12自体に触れることがない。
===中間電極層における導体や添加物について===
上記実施例において、より好ましくは、中間電極層30となる第1電極ペーストに内部電極12と同じ導体を含ませることである。それにより、中間電極層30をグリーンチップ110cの焼結と同時に焼成させる際、内部電極12を構成する導体と中間電極層30内の導体とが接触するとともに、双方の導体が粒成長して一体化する。すなわち、中間電極層30と内部電極12との接触抵抗を極めて低くすることができる。
また、中間電極層30となる第1電極ペーストにグリーンチップ110cにおける誘電体セラミックスと同じ原料粉末、あるいは焼結助剤を含ませてもよい。それによって、グリーンチップ110cを焼結させるときに、グリーンチップ110c内のセラミックス粒子(原料粉末)と、中間電極層30内の原料粉末、あるいは焼結助剤とが反応し、中間電極層30が焼結後のベアチップ10に強固に密着した状態となる。
===中間電極層の役割について===
本実施例では、外部電極層14となる第2電極ペーストを直接グリーンチップ110cに塗布するのではなく、まず、薄膜状の中間電極層30のみを極めて高い温度で焼成させ、その中間電極層30に第2電極ペーストを塗布している。それによって、厚い外部電極層14を形成する時点では、すでに緻密な中間電極層30がベアチップ10における内部電極12の露出端面13に形成されており、メッキ液がベアチップに触れるなどの問題が無く、外部電極層14の形成条件を厳密に管理する必要がない。
また、薄膜状の中間電極層30のみを極めて高い温度で固化させることは、グリーンチップ110cをベアチップに焼結させる際の温度勾配に起因する問題も解決できる。具体的には、グリーンチップ110cに直接外部電極層14を形成しようとして電極ペーストを厚く塗布して極めて高い温度で焼成してしまうと、熱伝導度が低いセラミックスと熱伝導率が高い外部電極層14とが接触することになる。そして、焼成後の冷却時に、セラミックスであるベアチップ10側から外部電極層14の表層側に向かって大きな温度勾配が発生する。外部電極層14の外表面は速やかに温度が低下するが、冷却速度の遅いセラミックス側では冷却するまでに長い時間が掛かり、生産性を悪化させる。
また、一般的なチップ型電子部品では、外部電極層14にベアチップ10との密着性を向上させるために、添加剤として、原料粉末や焼結助剤を含ませている。しかし、添加剤は、外部電極層14の表層に偏在すると、メッキ層15の被膜不良を引き起こす場合がある。本実施例では、外部電極層14とベアチップ10の間に中間電極層30が介在しているため、厚い外部電極層14とセラミックスであるベアチップ10との密着性を考慮する必要がない。
第1電極ペーストと第2電極ペーストを同じ材料にしてコストダウンを図るような場合で、かつ第1電極ペーストに添加物を添加する場合でも、中間電極層30が薄膜であるため、添加物の添加割合を少なくしても、十分にベアチップ10に密着する。結果的に、外部電極層14に含まれる添加剤の割合も少なくすることができ、メッキ層15の被膜不良の発生確率を低減させることができる。
第2電極ペーストに添加剤を全く含めない場合では、中間電極層30と外部電極層20が、近似した物性を有する第1電極ペーストと第2電極ペーストとから形成されるため、互いに強固に密着する。そして、添加物を含まない外部電極層14であれば、メッキ層15の被膜不良が発生しない。
===外部電極における導体について===
中間電極層30となる第1電極ペーストに含まれる導体と、外部電極層14となる第2電極ペーストに含まれる導体は、同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。同じであれば、外部電極層14を個化させる際、双方の導体が粒成長して一体化する。異なる場合は、双方の界面で異種導体が合金化する。
この発明は、積層インダクタや積層チップコンデンサなどの電子部品を製造する際に利用することができる。
1a,1b 積層チップコンデンサ
11 誘電体セラミックス
12 内部電極
13 内部電極の露出端面
14 外部電極層
15 メッキ層
20 外部電極
30 中間電極層

Claims (6)

  1. セラミックス焼結体からなるベアチップと、当該ベアチップの内部に設けられるとともに当該チップの表面に端面が露出する内部電極と、当該内部電極と導通するとともに、表面にメッキ層が形成された外部電極層とを備えたチップ型電子部品の製造方法であって、
    前記内部電極の露出端面に第1電極ペーストからなる薄膜を前記ベアチップを焼結体にする前のグリーンチップに塗布するステップと、
    前記第1電極ペーストが塗布された状態で前記グリーンチップを前記ベアチップに焼結させることで、当該第1電極ペーストを中間電極層に焼成するステップと、
    前記中間電極層の外面に第2電極ペーストを塗布するステップと、
    当該第2電極ペーストを固化して前記外部電極層を形成するステップと、
    当該外部電極層の表面にメッキ層を形成するステップと、
    を含むことを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
  2. 請求項1において、前記第1電極ペーストに、前記内部電極と同じ導体を含ませることを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
  3. 請求項1または2において、前記第1電極ペーストに、前記グリーンチップに含まれているセラミックス材料を添加することを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
  4. 請求項1または2において、前記第1電極ペーストに、前記グリーンチップに含まれている焼結助剤を添加することを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記第2電極ペーストには前記グリーンチップに含まれているセラミックス材料、あるいは焼結助剤を含ませないことを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかの方法で製造されたチップ型電子部品であって、セラミックス焼結体からなるベアチップと、当該ベアチップにおける内部電極の露出端面に薄膜状に形成されるとともに、ベアチップとともに焼成されてなる中間電極層と、当該中間電極層の表面に形成されてなる外部電極層と、当該外部電極層の表面に形成されてなるメッキ層と、を備えたことを特徴とするチップ型電子部品。
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