JP2010229081A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の課題は、使用時に伸びが良く、塗布後は、べたつき感がなく、潤い感並びにその持続性に優れると共に、顔面に使用しても高分子化合物特有の閉塞感を感じず、肌がふっくらと柔らかくなる皮膚外用剤を提供すること。第2の課題は、第1の課題に加え、敏感肌のヒトが使用しても皮膚刺激が生じず、十分な防腐効果を有する皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】α−オレフィンオリゴマー、硬化油、及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体又は共重合体を含有することを特徴とする皮膚外用剤、並びに更に、防腐成分として、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイトを含有することを特徴とする皮膚外用剤とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関する。
皮膚に潤いを与えるための皮膚外用剤には、一般に保湿剤として多価アルコールが配合される。そして、皮膚からの水分の蒸散を防止するために、更に、流動パラフィン、高級アルコール、エステル油などの油性成分を配合したり、皮膜性の高分子化合物を配合したりして保湿効果を高めている。
例えば、特許文献1では、特定の陰イオン性界面活性剤に多価アルコールと流動パラフィンなどの油性成分を配合した乳化組成物が開示されている。また、特許文献2には、水溶性多糖類と水溶性高分子を配合した化粧料が開示されている。
これら技術により、保湿効果をある程度高めることができるものの、持続性に欠けると共に、塗布時の伸びやべたつきのなさと言った使用性には、十分に満足いくものではなかった。また、皮膜性の高分子化合物を配合した皮膚外用剤を顔面に使用すると、皮膜により顔面が覆われているような閉塞感を感じることがある。
一方、皮膚外用剤には、防腐安定性のために防腐成分が配合されている。このような防腐成分としては、パラベン類や安息香酸類などが多用されている。しかし、これら汎用の防腐成分を皮膚外用剤に配合すると、敏感肌のヒトが使用すると、皮膚刺激を感じるといった問題がある。
特開2003−176211号公報 特開2005−330257号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであって、第1の課題は、使用時に伸びが良く、塗布後は、べたつき感がなく、潤い感並びにその持続性に優れると共に、顔面に使用しても高分子化合物特有の閉塞感を感じず、肌がふっくらと柔らかくなる皮膚外用剤を提供することにある。
また、第2の課題は、第1の課題に加え、敏感肌のヒトが使用しても皮膚刺激が生じず、十分な防腐効果を有する皮膚外用剤を提供することにある。
すなわち、第1の発明は、α−オレフィンオリゴマー、硬化油、及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体又は共重合体を含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。
そして、第2の発明は、第1の発明に更に、防腐成分として、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイトを含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。
第1発明の皮膚外用剤は、使用時に伸びが良く、塗布後は、べたつき感がなく、潤い感並びにその持続性に優れると共に、顔面に使用しても高分子化合物特有の閉塞感を感じず、肌がふっくらと柔らかくなるという効果を奏する。
そして、第2発明の皮膚外用剤は、第1発明の皮膚外用剤の効果に加えて、敏感肌のヒトが使用しても皮膚刺激が生じず、十分な防腐効果を奏する。
第1発明について説明する。第1発明の皮膚外用剤は、(A)α−オレフィンオリゴマー、(B)硬化油、及び(C)2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体又は共重合体を含有する。
(A)成分のα−オレフィンオリゴマーは、炭素数4〜12程度の直鎖脂肪族α−オレフィンを重合した後、水素添加して得られる側鎖を有する重合度が3〜6程度の炭化水素である。このようなα−オレフィンオリゴマーは、市販品として入手することができ、そのまま用いることができる。用い得る市販品としては、例えば、商品名 ノムコートHP−30(日清オイリオグループ株式会社製)、商品名 シンセラン4SP(日光ケミカルズ株式会社製)等を例示することができる。
(A)成分の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、使用感ならびに使用性の観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、製剤の安定性の観点から25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。これらのことから、皮膚外用剤中、0.5〜25質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。
(B)成分の硬化油は、動物性又は植物性の脂肪油に水素を添加して得られる脂肪油であり、例えば、硬化ヒマシ油、硬化ホホバ油、硬化パーム油、硬化アボガド油、硬化大豆油、硬化鯨油等を例示することができる。なかでも、肌をふっくらと柔らかくする効果に優れることから、硬化パーム油を用いるのが好ましい。
(B)成分の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、使用感の観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましい。また、製剤の安定性の観点から20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。これらのことから、皮膚外用剤中、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
(C)成分の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの共重合体とは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸のエステルとの共重合体である。2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体又は共重合体としては、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル等を例示することができる。なかでも、潤い感の持続性に優れることから、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチルを用いるのが好ましい。
(C)成分の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、使用感の観点から、0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましい。また、閉塞感を抑制する観点から1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。これらのことから、皮膚外用剤中、0.001〜1質量%が好ましく、0.01〜0.5質量%がより好ましい。
尚、上記(C)成分は、市販品をそのまま用いることができる。用い得る市販品として
は、例えば、商品名 リピデュアHM,PMB,NR(いずれも日本油脂株式会社製)等を例示することができる。
次に、第2発明について説明する。第2発明の皮膚外用剤は、上記第1発明の皮膚外用剤に、防腐成分として3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト(IPBC)を含有する。この化合物は、化粧品原料表示名称:ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルと称される。上記第1発明の皮膚外用剤に、防腐成分としてIPBCを配合すると、敏感肌のヒトが使用しても皮膚刺激が生じず、十分な防腐効果を発揮する。
IPBCの配合量は、防腐効果を発揮すれば特に限定されないが、防腐効果の観点から、0.0001質量%以上が好ましく、0.0005質量%以上がより好ましい。また、皮膚刺激性の観点から0.02質量%以下が好ましく、0.01質量%以下がより好ましい。これらのことから、皮膚外用剤中、0.0001〜0.02質量%が好ましく、0.0005〜0.01質量%がより好ましい。
尚、IPBCは、市販品として入手することができる。用い得る市販品としては、例えば、商品名 グライカシル 2000,L,S(いずれもロンサンジャパン株式会社製)等を例示することができる。
本発明の第1発明及び第2発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、油脂、ロウ類、α−オレフィンオリゴマー以外の炭化水素、シリコーン類、脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂肪酸等の油性成分;非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤の各種界面活性剤;低級アルコール、多価アルコール、糖類、ステロール類等のアルコール類;粘度鉱物、水溶性多糖類等の増粘性高分子;紫外線吸収剤;抗炎症剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤;被膜形成性高分子化合物、無機顔料、粉体、色素、顔料、染料、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、酸、アルカリ等の添加成分;水等を例示することができる。
具体的には、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油等の油脂;カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワラン等の炭化水素;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド等の脂肪酸エステル;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸が挙げられる。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等の非イオン界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩、塩化ベンゼエトニウム等の陽イオン界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤を例示することができる。
アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール;1,3−ブタンジオール,グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等の多価アルコール類;ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、キシリトール、ラクトース、トレハロース等の糖類;コレステロール、フィトステロール等のステロール類を挙げることができる。
増粘性高分子としては、例えば、ベントナイト、スメクタイトの他、バイデライト系、ノントロナイト系、サポナイト系、ヘクトライト系、ソーコナイト系、スチーブンサイト系等の粘度鉱物;カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、デキストラン、アミロース、アミロペクチン、アガロース、プルラン、コンドロイチン硫酸、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を例示することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸オクチル、エチル−4−イソプロピルシンナメート等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ベンジルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
抗炎症剤としては、アラントイン、イクタモール、イソプロピルアミノカプロン酸、イプシロンアミノカプロン酸、インドメタシン、グアイアズレン、グリチルリチン酸又はその塩、アセチルサリチル酸、マレイン酸クロルフェニラミン、塩化リゾチーム、塩酸ジフェンヒドラミン、甘草エキス、エイジツエキス、カマズレン、シコンエキス、ヒドロコルチゾン、γ−オリザノール、ヒノキチオール、アズレン等を挙げることができる。
酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類、亜硫酸、重亜硫酸、チオ硫酸、チオ乳酸、チオグリコール酸、L−システイン、N−アセチル−L−システイン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、アラニン、シュウ酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサン−四酢酸、N−オキシエチルエチレンジアミン−三酢酸、エチレングリコールビス−四酢酸、エチレンジアミン−四プロピオン酸、1−ヒドロキシヘキサン−1,1−ジホスホン酸、ホスホノ酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸等を挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品などとして使用することができる。具体的には、化粧水、乳液、スキンクリーム、美容液、アフターシェーブローション、軟膏等に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。尚、含有量は、特記しない限り「質量%」を表す。
〔試料の調製1〕
表1〜2に記した組成に従い、実施例及び比較例の各皮膚外用剤を常法に従い調整し、下記評価試験に供した。尚、表中、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体液は、商品名 リピデュアPMB〔純分3.5%,1,3−ブチレングリコール液(日本油脂株式会社製)〕を用いた。
〔試験例1:使用感評価試験〕
実施例及び比較例の各試料をフェイススキンクリーム(保湿クリーム)の態様で被験者20名に使用させ、塗布時の伸び、塗布後のべたつき感、閉塞感、潤い感、塗布後8時間後の肌の潤い、柔らかさについて、下記評価基準に基づき評価した。結果を表1〜2に併記する。
<伸びの良さの評価基準>
○;20名中15名以上が、伸びが良いと回答。
△;20名中7〜14名が、伸びが良いと回答。
×;20名中6名以下が、伸びが良いと回答。
<べたつき感の評価基準>
○;20名中15名以上が、べたつきが無いと回答。
△;20名中7〜14名が、べたつきが無いと回答。
×;10名中6名以下が、べたつきが無いと回答。
<閉塞感の評価基準>
○;20名中15名以上が、顔面が皮膜により覆われているようには感じないと回答。
△;20名中7〜14名が、顔面が皮膜により覆われているようには感じないと回答。
×;20名中6名以下が、顔面が皮膜により覆われているようには感じないと回答。
<潤い感の評価基準>
○;20名中15名以上が、潤い感を感じると回答。
△;20名中7〜14名が、潤い感を感じると回答。
×;20名中6名以下が、潤い感を感じると回答。
<肌の柔らかさの評価基準>
○;20名中15名以上が、使用前に比べ、肌がふっくらと柔らかくなったと回答。
△;20名中7〜14名が、使用前に比べ、肌がふっくらと柔らかくなったと回答。
×;20名中6名以下が、使用前に比べ、肌がふっくらと柔らかくなったと回答。
Figure 2010229081
Figure 2010229081
表1〜2の結果から、第1発明の皮膚外用剤は、塗布時に伸びが良く、塗布後は、べたつき感がなく、潤い感並びにその持続性に優れると共に、顔面に使用しても高分子化合物特有の閉塞感を感じず、肌がふっくらと柔らかくなることが分かる。
〔試料の調製2〕
精製水を除く実施例1の組成に、防腐成分として0.03質量%のグライカシル 2000(商品名;ロンサンジャパン株式会社製)を加え、精製水で全量100質量%としたものを実施例5とした。また、同様に実施例1の組成に、防腐成分として0.1質量%のメチルパラベンを加え、精製水で全量100質量%としたものを比較例4とし、防腐成分無配合(実施例1と同一)のものを比較例5とした。
尚、使用したグライカシル 2000(商品名)は、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを6質量%、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン47質量%を含む水溶液である。
〔試験例2:防腐試験〕
供試菌には、Staphylococcus aureus NBRC13276(黄色ブドウ球菌)を用いた。また、酵母としてCandida albicans NBRC1594(口腔カンジダ症菌)を、カビとしてAspergillus niger NBRC9455(クロカビ)を用いた。これらの菌を予め前培養した培養液を、一般細菌は約10cells/mLに、酵母は約10cells/mLに、カビは約10cells/mLに希釈したものを菌懸濁液とした。尚、菌数はコロニーカウント法により確認した。
乾熱滅菌済みのガラス容器に、実施例5或いは比較例4〜5の各試料を20g入れ、上記菌懸濁液を0.2mL接種して、一般細菌は35℃で、酵母及びカビは25℃で培養を行った。一般細菌及び酵母については接種後1,7日後に、カビについては7,14日後に、各試料を1gずつ抜き取り、生理食塩水で希釈したものを寒天培地に混釈して72時間培養した。培養後、各試料中の残存菌数を確認し、下記評価基準により防腐力を判定した。結果を表3に示す。
<防腐力の評価基準>
○:10cells/mL未満の菌数である。
△:10〜1×10cells/mLの菌数である。
×:1×10cells/mLを超える菌数である。
Figure 2010229081
〔試験例3:皮膚刺激試験〕
実施例5及び比較例4のスキンクリームを実際に使用し、皮膚刺激性の試験を行った。すなわち、敏感肌と自己認識している25歳〜35歳の女性評価者20名に対し、洗顔後、化粧水の後に適量を塗布し2週間の連用試験を行い、使用中の皮膚刺激の有無を使用後アンケートにて回答してもらった。
その結果、実施例5では、20名中刺激を感じた評価者は0名であったのに対し、比較例4では、20名中刺激を感じた評価者は3名であった。
試験例2〜3の結果から、第2発明の皮膚外用剤は、十分な防腐効果を有するうえ、敏感肌のヒトが使用しても皮膚刺激が生じないことが分かる。
以下、本発明に係る皮膚外用剤の処方例を示す。尚、配合量は質量%である。
(配合例1:スキンクリーム)
α−オレフィンオリゴマー 15.0
水素添加パーム油 3.0
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体液
〔リピデュアPMB(商品名,日本油脂株式会社製)〕 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
キサンタンガム 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.4
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.5
ステアリン酸グリセリル 0.5
1,3−ブチレングリコール 10.0
1,2−オクタンジオール 0.2
グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル 0.35
グリセリン 5.0
水酸化カリウム 適 量
トコフェロール 適 量
金属キレート剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0
(配合例2:スキンミルク)
α−オレフィンオリゴマー 5.0
水素添加パーム油 1.5
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体液
〔リピデュアPMB(商品名,日本油脂株式会社製)〕 10.0
ベヘニルアルコール 1.0
ステアリン酸 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
1,2−オクタンジオール 0.2
グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル 0.35
グリセリン 2.5
ジグリセリン 2.5
ジプロピレングリコール 8.0
水酸化カリウム 適 量
トコフェロール 適 量
金属キレート剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0

Claims (4)

  1. (A)α−オレフィンオリゴマー、(B)硬化油、及び(C)2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体又は共重合体を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 前記(B)成分が、水素添加パーム油であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記(C)成分が、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル及びメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  4. 防腐成分として、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイトを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚外用剤。
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