JP5275637B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5275637B2
JP5275637B2 JP2008017536A JP2008017536A JP5275637B2 JP 5275637 B2 JP5275637 B2 JP 5275637B2 JP 2008017536 A JP2008017536 A JP 2008017536A JP 2008017536 A JP2008017536 A JP 2008017536A JP 5275637 B2 JP5275637 B2 JP 5275637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
skin
acne
hinokitiol
triclosan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008017536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008110992A (ja
Inventor
祐子 遠藤
裕也 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2008017536A priority Critical patent/JP5275637B2/ja
Publication of JP2008110992A publication Critical patent/JP2008110992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5275637B2 publication Critical patent/JP5275637B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は抗菌性組成物含有した皮膚外用剤に関する。
人に不快感を与える腋臭などの体臭は、特に、汗が皮脂と混ざり、それが腋臭原因菌(Staphylococcus epidermidis)により分解されることにより生じるとされている。
ニキビの発生は、毛嚢内細菌であるアクネ菌(Propionibacterium acnes)の増殖が関係していると言われ、このアクネ菌の産生するリパーゼが皮脂を分解して脂肪酸を産生し、それにより炎症が引き起こされるとされている。
フケは皮脂腺や汗腺の分泌物や表皮層の剥離物などから構成され、フケ原因菌(Malassezia furfur)の増殖により頭皮が刺激され、フケの発生が助長されるとされている。
従来から、皮膚に起因する、体臭、ニキビ、フケの発生を抑制するために、これらの原因菌である皮膚常在菌に抗菌活性を有する化合物が用いられてきた(例えば、特許文献1〜6を参照)。
一方、人の肌や頭皮には汗腺や皮脂腺が存在し、その時々で汗と皮脂の量が異なり、汗(水分)が多い状態と皮脂が多い状態とでは、抗菌性化合物の抗菌活性が異なる可能性があった。
そこで、トリクロサン及びイソプロピルメチルフェノールを併用することにより、汗が多く分泌した肌状態に加え、皮脂が多く分泌した肌状態でも、腋臭原因菌に対する抗菌活性を維持できるデオドラント剤が報告されている(特許文献7を参照)。
しかし、上記技術では、異なった肌状態でも腋臭原因菌に対する抗菌活性を維持できることに留まり、抗菌性化合物のそれぞれが有する抗菌活性を相乗的に増強できるものではなかった。また、アクネ菌やフケ原因菌に対しては、異なる肌や頭皮の状態における抗菌活性の報告はなされていない。
特表2004−521145号公報 特表2007−529445号公報 特開平7−33624号公報 特開2006−213633号公報 特開2005−53867号公報 特開2005−179216号公報 特開2006−96719号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、汗や皮脂の量や比率が異なる様々な肌や頭皮の皮膚状態でも、ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールがそれぞれ有する抗菌活性を相乗的に増強できる抗菌性組成物含有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールとを含有してなるデオドラント剤、並びに
〔2〕ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールとを含有してなるニキビ用皮膚外用剤
に関する。
本発明にかかる抗菌性組成物は、汗や皮脂の量や比率が異なる様々な肌や頭皮の状態でも、ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールのそれぞれが本来有する抗菌活性を相乗的に増強することができるという効果を奏する。
しかも、腋臭原因菌、アクネ菌、フケ原因菌に対して優れた抗菌活性を発揮することから、抗腋臭原因菌効果を発揮するデオドラント剤、抗アクネ菌効果を発揮するニキビ用皮膚外用剤、抗フケ原因菌効果を発揮する抗フケ用頭髪化粧料などの皮膚外用剤として有用である。
本発明にかかる抗菌性組成物は、必須成分としてヒノキチオールと、トリクロサン及び/又はイソプロピルメチルフェノール(以下、IPMPと略す。)とを含有する。
本発明にかかる抗菌性組成物は、第一の成分であるヒノキチオールと、第二の成分であるトリクロサン及び/又はIPMPの含有量は特に限定されないが、好ましくは、重量比で0.1:1〜10:1、より好ましくは0.2:1〜5:1、更に好ましくは0.5:1〜2:1となるように配合する。第一の成分の含有量が第二の成分の10重量部を超えて配合すると、また、0.1重量部未満の場合、抗菌活性の相乗的な増強効果が期待できないために好ましくない。
尚、本発明の抗菌性組成物には、第一の成分及び第二の成分の他、本発明の効果を阻害しない範囲で、溶剤、界面活性剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤等を適宜配合することができる。
本発明の抗菌性組成物は、皮膚外用剤に配合して使用することができる。具体的には、洗顔剤、化粧水、乳液、スキンクリーム、ファンデーション、口紅、デオドラント剤、ニキビ予防・治療剤、シャンプー、ヘアトニック、育毛剤などの肌および頭皮に適用する皮膚外用剤に用いることができる。特に、腋臭原因菌やアクネ菌に優れた抗菌活性を発揮することから、デオドラント剤や、ニキビ予防・治療剤などのニキビ用皮膚外用剤に好適に用いることができる。また、フケ原因菌に優れた抗菌活性を発揮することから、ヘアトニック、ふけとりローション、頭皮リフレッシャーなどの頭皮用化粧料、シャンプーなどの洗浄剤等の抗フケ用の頭髪化粧料に好適に用いることができる。
皮膚外用剤に本発明の抗菌性組成物を配合する場合、配合量は特に限定されないが、皮膚外用剤中0.001〜3重量%、好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは0.1〜1重量%とするとよい。配合量が0.001重量%未満の場合、抗菌効果に劣るために、また、3重量%を超えて配合すると、皮膚刺激性など安全性に問題が生じる場合があるために、いずれの場合も好ましくない。
本発明の皮膚外用剤をデオドラント剤として用いる場合、更に制汗成分、消臭成分などを配合することができる。
制汗成分とは、皮膚を収斂することにより汗の発生を抑制する薬剤であり、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛などを例示することができる。
消臭成分とは、臭いを発する物質と反応・吸着したり、臭いをマスクしたりして、臭いを消す効果を有する薬剤であり、例えば、酸化亜鉛などの金属酸化物、アルキルジエタノールアミド、ヒドロキシアパタイト、茶抽出物、香料、酸化防止剤などを例示することができる。
制汗成分の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、皮膚外用剤中0.1〜20重量%とするとよく、0.3〜15重量%とすることがより好ましい。0.1重量%未満の配合量では、デオドラント効果の持続性に劣るために、また、20重量%を超えて配合すると、皮膚刺激性など安全性に問題が生じる場合があるために、いずれの場合も好ましくない。
また、消臭成分の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、皮膚外用剤中0.01〜5重量%とするとよく、0.1〜2重量%とすることがより好ましい。0.01重量%未満の配合量では、臭いのマスキング効果に劣るために、また、5重量%を超えて配合すると、香りが強くなりすぎたり、肌への着色が生ずる場合があり、また、皮膚刺激性など安全性に問題が生じる場合があるために、いずれの場合も好ましくない。
本発明の皮膚外用剤をニキビ用皮膚外用剤として用いる場合、更に、クエン酸、乳酸、グリコール酸、サリチル酸及びそれらの塩、尿素、硫黄などの角質軟化剤;グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、アズレン、インドメタシン、ε−アミノカプロン酸、カンファー、メントール、塩化亜鉛、亜鉛華などの抗炎症剤を配合することができる。
角質軟化剤の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、皮膚外用剤中0.0001〜10重量%とするとよく、0.001〜5重量%とすることがより好ましい。0.0001重量%未満の配合量では、角質軟化効果や剥離効果が期待できないために、また、10重量%を超えて配合しても、それ以上の効果が望めないために、いずれの場合も好ましくない。
抗炎症剤の配合量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、皮膚外用剤中0.001〜10重量%とするとよく、0.01〜1重量%とすることがより好ましい。0.001重量%未満の配合量では、抗炎症効果が期待できないために、また、10重量%を超えて配合しても、それ以上の効果が望めないために、いずれの場合も好ましくない。
本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、油脂、ロウ類、炭化水素、シリコーン類、脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂肪酸等の油性成分;非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤の各種界面活性剤;低級アルコール、多価アルコール、糖類、ステロール類等のアルコール類;粘度鉱物、水溶性多糖類等の増粘性高分子;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤;被膜形成性高分子化合物、無機顔料、粉体、色素、顔料、染料、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、酸、アルカリ等の添加成分;水等を例示することができる。
具体的には、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油等の油脂;カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワラン等の炭化水素;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド等の脂肪酸エステル;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸が挙げられる。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等の非イオン界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩、塩化ベンゼエトニウム等の陽イオン界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤を例示することができる。
アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール;1,3−ブタンジオール,イソプレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、キシリトール、ラクトース、トレハロース等の糖類;コレステロール、フィトステロール等のステロール類を挙げることができる。
増粘性高分子としては、例えば、ベントナイト、スメクタイトの他、バイデライト系、ノントロナイト系、サポナイト系、ヘクトライト系、ソーコナイト系、スチーブンサイト系等の粘度鉱物;カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、デキストラン、アミロース、アミロペクチン、アガロース、プルラン、コンドロイチン硫酸、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を例示することができる。
酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類、亜硫酸、重亜硫酸、チオ硫酸、チオ乳酸、チオグリコール酸、L−システイン、N−アセチル−L−システイン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、アラニン、シュウ酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサン−四酢酸、N−オキシエチルエチレンジアミン−三酢酸、エチレングリコールビス−四酢酸、エチレンジアミン−四プロピオン酸、1−ヒドロキシヘキサン−1,1−ジホスホン酸、ホスホノ酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸等を挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品などとして使用することができる。具体的には、ローション、エアゾール、スティック、パウダー、ロールオン、クリーム、ジェル、乳液、シート剤などの種々の形態に用いることができ、製剤化については、一般に知られている方法により製造すればよい。
<試験例1>
腋臭原因菌として、スタフィロコッカス エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis IAM1296)を用いた。ニキビ原因菌として、プロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes ATCC6916)を用いた。フケ原因菌として、マラセチア フルフル(Malassezia furfurNBRC0656)を用いた。
(接種菌液の調製)
接種用菌液としてスタフィロコッカス エピデルミディス及びプロピオニバクテリウム アクネスについては、寒天培地で35℃で培養後、更にブイヨン培地に移植して35℃で培養した。得られた培養液をブイヨン培地で約10個/mLに希釈したものを接種用菌液とした。尚、プロピオニバクテリウム アクネスは嫌気培養した。
また、マラセチア フルフルについては、寒天培地で30℃で培養後、更にブイヨン培地に移植して30℃で培養した。得られた培養液をブイヨン培地で約10個/mLに希釈したものを接種用菌液とした。
(希釈系列の調製)
ヒノキチオール(比較例1)、トリクロサン(比較例2)、及びIPMP(比較例3)は、70%エタノールを希釈溶媒として3000μg/mLに調製し、11段階に倍倍希釈して希釈系列を調製した。
また、ヒノキチオールとトリクロサンの等量混合物(実施例1)、及びヒノキチオールとIPMP(実施例2)の等量混合物についても、同様に希釈系列を調製した。
(最小殺菌濃度(MBC)の測定)
上記の各被験物質を含む希釈系列1mLに対して各寒天培地9mLをシャーレに入れ、それぞれについて、上記各接種用菌液を約1cmの長さに画線した。培養は、スタフィロコッカス エピデルミディス及びプロピオニバクテリウム アクネスについては、35℃で行い、5日後の菌の生育の有無を判定した。また、マラセチア フルフルについては、30℃で培養を行い、5日後の菌の生育の有無を判定した。尚、プロピオニバクテリウム アクネスは嫌気培養した。
生育が認められなかった濃度では、接種した画線から菌を採取し、新鮮寒天培地に移植しさらに3日培養した。このとき、生育が認められなかった最小の濃度をMBCとして求め、そのときの各成分の濃度を表1〜6(トレオレイン非添加)に記した。尚、表1〜2はスタフィロコッカス エピデルミディス、表3〜4はプロピオニバクテリウム アクネス、表5〜6はマラセチア フルフルに関する。
(皮脂成分の影響の検討)
皮脂成分の影響による殺菌効果を検討するために、皮脂成分としてトレオレインを添加して下記試験を実施した。即ち、上記各被験物質を含む希釈系列1mLに対して、0.1重量%のトリオレインと寒天培地8.9mLをシャーレに入れ、それぞれについて、上記と同様に接種用菌液を約1cmの長さに画線し、培養した。
5日後の菌の生育の有無を判定後、上記と同様にMBCを求め、そのときの各成分の濃度を表1〜6(トレオレイン添加)に表した。尚、表1〜2はスタフィロコッカス エピデルミディス、表3〜4はプロピオニバクテリウム アクネス、表5〜6はマラセチア フルフルに関する。
Figure 0005275637
Figure 0005275637
Figure 0005275637
Figure 0005275637
Figure 0005275637
Figure 0005275637
尚、MBCによって、抗菌力を評価することができる。被験物質の濃度が薄いときには微生物への影響はないが、濃度を増していくと発育抑制が起こり、続いて発育は停止する。更に濃度が増すと、微生物は死滅していくことになる。このときの濃度がMBCとして表される。
表1,3,5の結果から、ヒノキチオール単独(比較例1−1〜1−2、参考比較例1−3)又はトリクロサン単独(比較例2−1〜2−2、参考比較例2−3)では皮脂成分であるトリオレインの存在により、MBCが高くなり、抗菌活性が低下することが分かる。これに対して、ヒノキチオールとトリクロサンとを併用(実施例1−1〜1−2、参考実施例1−3)すると、トレオレイン存在下及び非存在下共に、MBCが著しく低い値となり、両者の抗菌活性が相乗的に著しく増強されることが分かる。
また、表2,4,6の結果から、ヒノキチオール単独(比較例1−1〜1−2、参考比較例1−3)又はIPMP単独(比較例3−1〜3−2、参考比較例3−3)では皮脂成分であるトリオレインの存在により、MBCが高くなり、抗菌力が低下することが分かる。これに対して、ヒノキチオールとIPMPとを併用(実施例2−1〜2−2、参考実施例2−3)すると、トレオレイン存在下及び非存在下共に、MBCが著しく低い値となり、両者の抗菌活性が相乗的に著しく増強されることが分かる。
以上、表1〜6の結果から、本発明の抗菌性組成物は、汗が多い皮膚状態でも、皮脂が多い皮膚状態でも、ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールのそれぞれが本来有する抗菌効果を相乗的に増強し、様々な皮膚状態で腋臭原因菌、アクネ菌、フケ原因菌などの皮膚常在菌に優れた抗菌活性を発揮できることが分かる。
<試験例2:デオドラント剤>
(試料の調製)
表7に記した組成に従い、実施例3〜4および比較例4〜6の各デオドラント剤を常法により調製し下記評価に供した。尚、表中の配合量は重量%を表す。
(デオドラント剤の評価)
腋臭が強いと判定された男子被験者10名に、各試料を被験者の一方の腋下に塗布し、もう一方の腋下は比較対照として塗布しなかった。塗布前とその直後及び3時間後のそれぞれについて下記評価基準に従って臭いの判定をし、その平均値を採用した。結果を表7に示す。
<評価基準>
臭わない・・・・・・・・0点
かすかに臭う・・・・・・1点
やや臭うが弱い・・・・・2点
はっきりと臭う・・・・・3点
非常に強く臭う・・・・・4点
Figure 0005275637
表7の結果から、本発明のデオドラント剤は優れた防臭効果を有するとともに、その効果も持続することが分かる。
<試験例3:ニキビ用皮膚外用剤>
(試料の調製)
表8に記した組成に従い、実施例5〜6および比較例7〜9の各ニキビ用皮膚外用剤を常法により調製し下記評価に供した。尚、表中の配合量は重量%を表す。
(ニキビ用皮膚外用剤の評価)
ニキビ症の被験者10名に、各試料を被験者の一方の頬に、1日2回づつ4週間塗布し、下記評価基準に従って改善の程度の人数を判定した。結果を表8に示す。
<評価基準>
有効:ニキビの改善が認められる。
やや有効:ニキビの改善がやや認められる。
無効:ニキビの改善が認められない。
Figure 0005275637
表8の結果から、本発明のニキビ用皮膚外用剤は優れたニキビ改善効果を発揮することが分かる。
<参考試験例1:抗フケ用頭髪化粧料>
(試料の調製)
表9に記した組成に従い参考実施例および参考比較例の各ヘアトニックを常法により調製し下記評価に供した。尚、表中の配合量は重量%を表す。
(抗フケ用頭髪化粧料の評価)
フケ症と自覚する被験者10名に、各試料を被験者に1日2回づつ4週間使用させ、下記評価基準に従って改善の程度の人数を判定した。結果を表9に示す。
<評価基準>
有効:フケの改善が認められる。
やや有効:フケの改善がやや認められる。
無効:フケの改善が認められない。
Figure 0005275637
表9の結果から、本発明の抗フケ用頭髪化粧料は優れたフケ抑制効果を発揮することが分かる。
以下、本発明にかかる皮膚外用剤の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(処方例1:液体防臭剤)
パラフェノールスルホン酸亜鉛 2.0
エタノール 30.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
ヒノキチオール 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5
香料 適量
精製水 残分
合 計 100.0
(処方例2:消臭スプレー)
精製水 30.0
エタノール 20.0
ヒノキチオール 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ジメチルエーテル 49.7
合 計 100.0
(処方例3:パウダースプレー)
クロロヒドロキシアルミニウム 3.0
無水ケイ酸 1.5
シリコーン処理タルク 1.5
酸化亜鉛 0.5
トリクロサン 0.01
ヒノキチオール 0.01
イソプロピルミリスチン酸エステル 2.18
ジメチルポリシロキサン 1.0
ソルビタン脂肪酸エステル 0.3
液化石油ガス 90.0
合 計 100.0
(処方例4:デオドラントスティック)
ステアリルアルコール 25.0
ポリエチレングリコール 10.0
クロロヒドロキシアルミニウム 20.0
環状ジメチルポリシロキサン 44.6
トリクロサン 0.15
ヒノキチオール 0.15
香料 0.1
合 計 100.0
(処方例5:デオドラントスティック)
イソプロピルミリスチン酸エステル 10.0
ステアリン酸ナトリウム 10.0
セタノール 3.0
プロピレングリコール 25.0
ヒノキチオール 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.1
精製水 1.0
エタノール 残分
香料 適量
合 計 100.0
(処方例6:ロールオンデオドラント)
エタノール 30.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.0
クロロヒドロキシアルミニウム 10.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
トリクロサン 0.1
ヒノキチオール 0.1
香料 適量
精製水 残分
合 計 100.0
(処方例7:デオドラントミスト)
エタノール 45.0
ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.3
架橋ポリスチレン 5.0
ヒノキチオール 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.1
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例8:デオドラントジェル)
エタノール 60.0
カルボキシビニルポリマー 0.4
環状シリコーン 1.0
ポリエーテル変性シリコーン 0.5
ヒノキチオール 0.1
トリクロサン 0.2
トリエタノールアミン 0.4
シリコーンパウダー 1.0
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例9:ニキビ用クリーム)
ステアリルアルコール 8.0
ステアリン酸 3.0
精製ラノリン 6.0
ヒノキチオール 0.2
トリクロサン 0.2
グリセリン 3.0
モノステアリン酸グリセリル 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例10:ニキビ用化粧水)
1,3−ブチレングリコール 4.0
グリセリン 3.0
エタノール 10.0
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1.0
ヒノキチオール 0.05
トリクロサン 0.05
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.1
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例11:ニキビ用乳液)
セチルアルコール 1.0
ミツロウ 0.5
ワセリン 2.0
スクワラン 6.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
エタノール 3.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
グリセリン 4.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3
グリセロールモノステアリン酸エステル 1.0
ヒノキチオール 0.15
イソプロピルメチルフェノール 0.2
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例12:ニキビ用ジェル)
ジプロピレングリコール 7.0
カルボキシビニルポリマー 0.4
メチルセルロース 0.2
エタノール 5.0
ヒノキチオール 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル 1.0
水酸化カリウム 0.1
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0
(処方例13:ニキビ用パック)
ポリビニルアルコール 12.0
カルボキシメチルセルロース 5.0
エタノール 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.5
ヒノキチオール 0.1
トリクロサン 0.15
香料 適量
精製水 残分
合計 100.0

Claims (2)

  1. ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールとを含有してなるデオドラント剤。
  2. ヒノキチオールと、トリクロサン又はイソプロピルメチルフェノールとを含有してなるニキビ用皮膚外用剤。
JP2008017536A 2008-01-29 2008-01-29 皮膚外用剤 Expired - Fee Related JP5275637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017536A JP5275637B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017536A JP5275637B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008110992A JP2008110992A (ja) 2008-05-15
JP5275637B2 true JP5275637B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=39443706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017536A Expired - Fee Related JP5275637B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5275637B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6241779B2 (ja) * 2013-03-29 2017-12-06 株式会社ピカソ美化学研究所 防腐剤および外用組成物、ならびに着色低減方法
US20160166491A1 (en) * 2014-03-26 2016-06-16 Mandom Corporation Deodorant composition and deodorant agent
JP5817083B1 (ja) * 2014-09-17 2015-11-18 学校法人神奈川大学 制汗剤又はデオドラント剤

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667819B2 (ja) * 1986-01-22 1994-08-31 株式会社資生堂 頭髪化粧料
JP2778046B2 (ja) * 1988-09-05 1998-07-23 ライオン株式会社 歯磨組成物
JPH04173720A (ja) * 1990-11-05 1992-06-22 Sankyo Co Ltd 育毛剤
JP3432848B2 (ja) * 1993-01-25 2003-08-04 富山化学工業株式会社 養毛剤
JPH06247831A (ja) * 1993-02-25 1994-09-06 Mandamu:Kk 頭髪用化粧料
JP3178970B2 (ja) * 1994-06-30 2001-06-25 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 制汗・消臭剤
JPH09194385A (ja) * 1996-01-10 1997-07-29 Ichimaru Pharcos Co Ltd 抗アレルギー剤及びこれを配合する皮膚外用剤あるいは 浴用剤
JPH10330230A (ja) * 1997-05-26 1998-12-15 Lion Corp 口腔用組成物及び抗菌性の増強方法
JP3719340B2 (ja) * 1998-11-13 2005-11-24 味の素株式会社 クリーム状洗浄剤組成物
JP2002047123A (ja) * 2000-08-02 2002-02-12 Asahi Kasei Corp 香粧品
JP2004509636A (ja) * 2000-09-28 2004-04-02 ジャパン クリーン システム ニューヨーク インコーポレイテッド 食品用水性殺菌/消毒剤
JP2003113013A (ja) * 2001-09-28 2003-04-18 Lion Corp 植物性抗菌防腐剤
JP2004210673A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Kao Corp アクネケア化粧料
JP2005200357A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Kanebo Cosmetics Inc 育毛料
JP4469617B2 (ja) * 2004-01-16 2010-05-26 花王株式会社 育毛料
JP4669683B2 (ja) * 2004-09-09 2011-04-13 高砂香料工業株式会社 抗菌剤組成物
JP4695378B2 (ja) * 2004-10-22 2011-06-08 日本ゼトック株式会社 口腔内装着器具用洗浄剤及び口腔内装着器具用表面処理剤
JP4766907B2 (ja) * 2005-04-13 2011-09-07 株式会社ノエビア 皮膚外用剤
JP2006347915A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 育毛剤、抗男性ホルモン剤及び頭髪化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008110992A (ja) 2008-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093998B2 (ja) 色素沈着予防又は改善剤
EP3445325B1 (en) Taurine and aloe synergistic anti-irritant compositions and methods
JP2008110999A (ja) 抗菌性組成物及びデオドラント剤
BRPI0914843B1 (pt) Composição cosmética e método para o clareamento da cor da pele
JP2008069075A (ja) 皮膚外用組成物
AU2014361780B2 (en) Exfoliative hair retention-promoting formulation
EP1426029A1 (en) Emulsion compositions
JP5550863B2 (ja) 化粧料
JP5522819B2 (ja) 抗菌性組成物及び皮膚外用剤
JP2002193755A (ja) フケ・カユミ防止頭髪用および洗髪用化粧料
JP5275637B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4575868B2 (ja) しわ改善剤、不全角化抑制剤、肌荒れ防止・改善剤および毛穴縮小剤
JP2021050155A (ja) 組成物
JPH11139951A (ja) 化粧料
JP5389496B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2008094734A (ja) 抗しわ剤および皮膚外用剤
WO2001045697A1 (fr) Agents et medicaments a usage cutane externe
JP2023533183A (ja) 悪臭に対処するための抗菌組成物
JPH09175983A (ja) 皮膚外用剤
JP5025535B2 (ja) 抗菌剤組成物及び防臭剤用組成物
JP3556479B2 (ja) 皮膚プレトリートメント剤
WO2019007790A1 (en) NEW USE
JPH09176030A (ja) 皮脂分泌促進剤
JP2001131025A (ja) 頭皮頭髪用化粧料
JP6547050B1 (ja) 体臭成分減少剤及びそれを用いた体臭抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5275637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees