JP2004509636A - 食品用水性殺菌/消毒剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、活性成分としてヒノキチオールを含む殺菌/消毒組成物を提供する。この組成物は、アロエ抽出物、緑茶抽出物、熊笹抽出物、ドクダミ抽出物の共存によりヒノキチオールの水に対する溶解性を高めたもので、溶解性を高める成分としてのアルコールを必要としない。さらに、水中でのヒノキチオールの溶解性は、グリセリン脂肪酸エステル界面活性剤及びキラヤ(cara)サポニン乳化剤の添加により高められる。水中におけるヒノキチオールの溶解性を高めることに加えて、上記植物抽出物もヒノキチオールの生化学的効果を高めるのに役立ち、通常ヒノキチオールに伴っている不快な強い臭いを忌避するのに役立つ。

Description

【0001】
〔発明の属する技術分野〕
本発明は、殺菌剤又は消毒剤の分野に関する。さらに詳述すると、本発明は、水溶性で、人体に安全で、家禽や牛肉、豚肉、カット野菜等の生鮮食料品用殺菌剤を意図しており、病原性微生物の殺菌又は病原性微生物の成長を停止させて、これにより食品を殺菌消毒することを意図している。
【0002】
〔従来技術の説明〕
牛、鶏、豚等の食肉を市場に上市する前に、病原性微生物の成長を停止又は阻止する必要がある。サルモネラ菌や大腸菌O157等のバクテリアやウィルス等の病原性微生物は、食肉に存在すると食中毒の原因となり得るので、好ましくはこれの病原性微生物を殺してしまうことである。
【0003】
これらの病原性微生物を殺菌したり、その成長を停止又は阻止するために、あるいは他の方法でこれらを無害にするために、従来はアルコール類、次亜塩素酸ソーダ、リン酸ナトリウム等の殺菌物質の1種またはそれ以上を含む殺菌液を食肉に噴霧したり、これらの殺菌液に食肉を浸漬することが行われてきた。
【0004】
しかし、これらの従来技術の方法では、バクテリア等の病原性微生物に対して満足できるような殺菌効果を得にくい。例えば、次亜塩素酸ソーダは基本的にアルカリで酢酸や果汁酸のような強酸性物質とともに用いて殺菌することができるので、水道水供給システムや他の食品に対して最もよく用いられている。しかしながら、これらの酸及び殺菌剤を収容した容器はさび易く腐食しやすいため、容器の耐用性、金属イオンの溶出等の理由から、食品用殺菌剤として利用することが困難である。
【0005】
リン酸ナトリウムの抗菌スペクトルは狭く、サルモネラ菌や大腸菌には効果があるが、リステリア(listeria)や葡萄状球菌のグループに対しては殺菌効果はない。
【0006】
アルコール類による殺菌の場合、アルコール臭が食品に残るという問題がある。アルコール類で食品を殺菌した後、水洗を行った場合であっても、アルコール臭を食品から完全に除去することは困難である。アルコール殺菌に伴う食品の天然の風味の低下は、食料品の市場価値の低下となるため、ある種の食品については、規制によりアルコール殺菌が認められていない。
【0007】
ヒノキチオール(β−ツヤプリシン)は生体に安全で、金属腐食の問題がなく、広範なバクテリアやウィルスに対する殺菌/抗菌スペクトルを有している。しかし、ヒノキチオールは水に難溶であるため、バクテリアに対して十分高濃度のヒノキチオールを有する殺菌剤を得ることは難しい。低濃度のヒノキチオール溶液は、経済的コスト面、特にその溶液を使用場所へ輸送するという輸送コストを考慮すると好ましくない。従って、高濃度のヒノキチオール水溶液を製造し、それを使用現場で希釈する必要がある。
【0008】
このような点から、近年、ヒノキチオールの抗菌効果の増大及び使用しやすさの要求を満たすために、ヒノキチオールと他の成分を組み合せて、液体におけるヒノキチオールの溶解度を増大させるという特許上の提案がいくつかなされている。例えば、ヒノキチオールとフェノキシエタノールを組み合せたもの(特開平2−243607号公報)について、緑膿菌(Psheudomonas aerginosa)、大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Stapylococcus aureus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、カンジダ(Candida albicans)及び黒麹かび(Aspergillus niger)に対する抗菌効果の増強を確認し、化粧品用に有用であることが開示されている。また、特開平5−271073号公報には、ヒノキチオールとインドールを組み合わせて、緑膿菌(Psheudomonas aerginosa)に対する抗菌効果を増強させた組成物が開示されている。さらに、特開平9−12423号公報には、ヒノキチオールに尿素を配合した抗菌性組成物が開示されている。この抗菌性組成物は、ボディローション、シャンプー、口紅等の化粧品;歯槽膿漏、口臭を治療、予防するうがい薬、歯磨き剤などに用いられている。
【0009】
しかしながら、ヒノキチオールの水性組成物を直接食品に噴霧したり、浸漬することにより生鮮食料品を殺菌するという使用は報告されていない。ヒノキチオールを食品用殺菌剤に転用する場合、殺菌剤により食品の風味等が損なわれないようにすることが重要である。この点、ヒノキチオールは強い刺激臭があるため、刺激的な臭いや味を中和するとともに、その水溶液を増大させる添加剤を含むことが求められる。尿素やインドールでは、それ自体の臭いが強いので、添加剤として不適切であり、食料品に使用できない。また、尿素やアルコールなどを併用した抗菌性組成物では、安全性の面等から、その使用が許可されない場合がある。このような理由から、上記で開示されているようなヒノキチオールの水性組成物を殺菌剤として食品に直接適用できない。
【0010】
特開平9−241205号に、ヒノキチオールを食品に利用した例がある。HLB17以上のショ糖脂肪酸エステルを共存させたヒノキチオール水溶液が開示されている。ショ糖脂肪酸エステルは界面活性剤に属し、水に対するヒノキチオールの溶解性を高めることができる。また、ショ糖脂肪酸エステルを食品添加剤として使用することは禁止されていない。しかし、ショ糖脂肪酸エステルの併存により、ヒノキチオールの抗菌性が若干低下する。
【0011】
〔発明の要旨〕
本発明は、ヒノキチオールの刺激的で強く不快な臭いや味、難水溶性という欠点を解決したもので、特定の植物性成分の添加により、生鮮食料品用添加剤として安全で、有益なものである。
【0012】
本発明の水性殺菌剤は、水;ヒノキキチオール;並びにアロエ、緑茶、熊笹、及びドクダミの抽出物のうちの少なくとも1種を含む混合物である。
【0013】
また、本発明は、生鮮食料品を殺菌する水性殺菌剤を利用する方法を提供する。
【0014】
〔好ましい実施形態の説明〕
本発明の好ましい形態は、ヒノキチオール、水、並びにアロエ、緑茶、熊笹及び、どくだみ(houttuynia herb)の抽出成分を含有する殺菌/消毒剤である。
【0015】
ヒノキチオールは、β−ツヤプリシンとも言い、タイワンヒノキスギ(Chamaecyparis obtusa var formosana)や青森産ヒバ(Thujopsis dolabrata var hondai)やニオイスギなどの木の精油中に含まれている。本発明では、天然物由来のヒノキチオールを使用してもよいし、合成ヒノキチオールを使用してもよい。日本では食品添加剤としては天然ヒノキチオールが推奨されている。具体的には、天然ヒノキチオールや合成ヒノキチオールは、高砂香料(株)や大阪有機化学工業で製造されている。
【0016】
ヒノキチオールは、結核やチフス菌等の好気性菌、クロストリジウム等の嫌気性菌をはじめ、食中毒の原因となるサルモネラ菌、大腸菌O157など、幅広い抗菌作用を有し、しかも従来より使用されている防腐剤である亜硝酸ナトリウムやパラオキシ安息香酸ブチル等よりも高い殺菌力を有し、さらには耐性菌を発現させない。
【0017】
ヒノキチオールは、このように優れた抗菌特性を有しているが、その特有の臭い、味が強く、しかも水に溶けにくいという欠点がある。このような欠点の解消のために、アロエ、緑茶、熊笹、どくだみ(houttuynia herb)の抽出成分が併用される。
【0018】
本発明の水性組成物中のヒノキチオールの含有割合は、0.1〜10重量%である。殺菌効果を確保するためには、ヒノキチオール濃度0.1重量%とすることが好ましい。一方、水性殺菌剤として、ヒノキチオール濃度を高くすればするほど好ましい。病原性微生物の成長を停止又は抑制するのに必要なときだけのように、あるいは微生物の感染能力を喪失させるときのように、完全に殺菌することが必須ではないときには、一般的な消毒目的として、0.1%未満でも有用である。
【0019】
ヒノキチオール単独の水に対する溶解度は、最大0.2重量%といわれているが、我々の実験では0.1重量%超の水溶液は得られなかった。
【0020】
本発明では、アロエ、緑茶、熊笹、どくだみの抽出成分を混合することにより、1重量%の水溶液を容易に得ることができる。また上記混合物に、界面活性剤としてグリセリン脂肪酸エステル等及びキラヤサポニン(cara saponin)を併用することにより、水に対するヒノキチオール濃度10重量%のエマルジョンを得ることに成功した。アルコール(エタノール)を本質的成分として要求することなく、このようなヒノキチオール濃度を達成している。
【0021】
エタノールを併用することにより、ヒノキチオールが5重量%の水溶液を調製することは可能であるが、ある種の食品に対してはアルコールの添加は適切でなく、食品の味を変えることになる。従って、ノンアルコールの水溶性消毒液は特に重要である。
【0022】
上記アロエ、緑茶、熊笹、どくだみの抽出物は、いずれも既知で、市販されているものである。
【0023】
アロエの抽出物とは、アロエの葉内部のゼリー状の身(葉肉)を厚搾抽出法で抽出し、熱を加えて濃縮安定化したものである。このようなアロエ抽出物に代えて、主成分であるアントラキノン誘導体のアロイン(aloin)やバーバロイン(barbaroin)を用いてもよい。アロエ抽出物には、アロインやバーバロイン(barbaroin)の他、アロエエモジン(aloe‐emodin)、アロエジン(aloesin)、アロエニン(aloenin)なども含まれる。
【0024】
緑茶の抽出物としては、成熟した植物の緑茶葉を粉砕し、熱湯で抽出し、この抽出物を精製し、粉末にまで乾燥する。緑茶抽出物の主成分は茶ポリフェノールである。茶ポリフェノールは、分子内にフェノール性水酸基を複数もつ化合物の総称で、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピガテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどを主要成分とする。
【0025】
熊笹の抽出物は、公知の低温高圧圧搾抽出法により得られる。抽出液は濃縮される。成熟した熊笹の葉や幹が抽出法に用いられる。この濃縮液の主要成分は、トリテルペノール(β−アミリン及びフリーデン)の他、残留リグニン(Residual lignin)、還元糖(Reduction Sugar)、グルコースなどの糖類も含まれている。天然熊笹の抽出物に代えて、これらの合成品の混合物を用いることもできる。
【0026】
ドクダミ(Houttuynia herb)は、日本、台湾、中国、ヒマラヤ、ジャワといったアジア地域に天然に存在している。ドクダミの抽出は、熊笹と同様に、低温高圧圧搾抽出法で行われる。ドクダミ抽出物には、ケルシトリン(quercitrin)、アフゼニン(afzenin)、ハイパリン(hyperin)、ルチン(rutin)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)、β−シトステロール(β−sitosterol)、cisおよびtrans−N−(4−ヒドロキシスチリル)が含まれている。熊笹の抽出物に代えて、これらの成分の合成品の混合物を用いることもできる。
【0027】
ヒノキチオールに加えて、これらの植物成分のいずれか1つを本発明の薬剤における添加剤として用いることができるが、これらの植物成分の全てを含むことが最も好ましい。
【0028】
本発明の水性殺菌剤は、水(好ましくは脱イオン水等の精製水);ヒノキチオール;アロエ、緑茶、熊笹、どくだみの抽出物又はこれらの合成均等物の1種又は2種又は全てを含んだ薬剤である。以下、上記植物成分の組み合わせを特に区別しないときは、「アロエその他の抽出物」という。
【0029】
水1000gに含まれるこれらの抽出物の含有比率は、ヒノキチオールを50μg〜100g、アロエは20μg〜100g、緑茶は20μg〜100g、熊笹は10μg〜50g、どくだみは10μg〜50gの範囲で、ヒノキチオール以外のこれらの植物組成物の比率は、ヒノキチオールの成分比に依存して決められる。
【0030】
本発明の一態様では、以下の組成を有している:ヒノキチオール0.05〜0.2重量%、アロエ抽出物0.02〜10重量%、緑茶0.02〜10重量%、熊笹抽出物0.01〜5重量%、ドクダミ(houttuynia herb)抽出物0.1〜5重量%。
【0031】
ヒノキチオールの水による希釈は、従来の技術では0.2%であり、アルコールやその他の添加剤を入れても5%が最大である。しかしながら、本発明はアルコールがなくても10%水溶液を作ることができ、用途が広がった。
【0032】
本発明の殺菌剤には、ヒノキチオール、及びアロエ等の抽出物の他、界面活性剤や乳化剤を混合してもよい。界面活性剤や乳化剤の併用により、さらにヒノキチオールの水溶性が高まる。例えば、ヒノキチオール10%、アロエ9%、緑茶8%、熊笹6%、どくだみ5%にグリセリン脂肪酸エステルを1%、食品性乳化剤サポニン1%、水60%を撹拌器の一種であるホモジナイザーを用いて、60℃〜80℃の水温で1時間程撹拌する事により乳白色状水溶液が得られる。
【0033】
本発明では、さらに、柿の葉、あま茶ズル(gynostemma pentaphyllum makino)、シソ(perilla)、ワサビ、アカネ(madder)、ウメ、ニンニク、ハッカ、ヨモギ(mugwort)、サンショ、アザミ、ビワ、ムラサキ(lungwort)、ラベンダー、レモングラス、レンギョウの抽出液を混合してもよい。これらを混合することにより、ヒノキチオールの臭いや味を緩和して、薬剤に特定の臭いや味を付与することができる。
【0034】
さらに、アルコールの使用の制限がない食品の場合には、アルコールを添加して、ヒノキチオールの溶解度を上げてもよい。アルコールの添加により、高濃度のヒノキチオール含有水性殺菌液を調製できる。
【0035】
本発明の水性殺菌/消毒剤は、ヒノキチオールに基づいて幅広い殺菌/抗菌スペクトルを有し、ヒノキチオール特有の臭い、味がない。口に含んでもわずかにハッカ様の味がするだけである。従って、生鮮食料品に適用しても、食品の風味、質を損なうことがない。また、生体に対して無害であり、食品への使用は安全である。さらに、発明薬剤の濃度が高くなればなるほど、食品処理現場で水で希釈すればよいので、輸送コストを下げることができる。例えば、とり肉のプラントでは、平均10トン単位の薬剤が必要とされるが、ヒノキチオール濃度が10重量%の水性殺菌剤を輸送して、プラントで100ppmに希釈することができる。
【0036】
本発明の食品用殺菌剤を使用する場合、ヒノキチオールの含有分が120〜130ppmが好ましい。ヒノキチオールを125ppm含有する溶液を調製する場合、以下の組成が用いられる。すなわち、ヒノキチオール0.125重量%、アロエ0.11重量%、緑茶0.105重量%、熊笹0.09重量%、どくだみ0.08重量%、水(好ましくは精製水)99.49重量%である。
【0037】
次に、本発明の薬剤を用いて、食品を殺菌する方法について説明する。
【0038】
本発明の殺菌剤を食品に適用する方法は、食品と直接接触させることにより殺菌する方法でる。直接食品に接触させる殺菌剤のヒノキチオール濃度は0.05〜0.2重量%が好ましい。食中毒の原因となる病原菌を含む食品の殺菌には、0.1重量%以上のヒノキチオール濃度が必要であり、この程度の濃度で完全に菌を殺すことができ、これより高濃度のものを使用するとコスト的に高くなり、また食品の風味等にも影響を与えるおそれがあるからである。
【0039】
菌を必ず殺さなくても菌の成長を停止又は阻止して食品を消毒することで十分であるというときの殺菌目的には、たった0.01重量%の濃度で十分である。たった0.005%の濃度は、サルモネラのようなある種の菌の成長の停止又は阻止には十分である。
【0040】
食品に本発明の薬剤を適用する方法としては、以下の方法が挙げられる。
a)本発明の薬剤を食品にシャワー又はスプレーする方法、
b)容器に本発明の薬剤をいれて、その中に食品を浸漬する方法、
c)チャンバー内で本発明の薬剤を気化、蒸発、又は揮発させ、その雰囲気内に食品を放置しておく方法、
d)本発明の薬剤を動物の餌に混ぜて、動物体内の菌を殺す方法
消毒、殺菌に適している食品としては、キュウリや緑葉等の野菜、雑菌が付着しやすいカット野菜、調理された野菜、家禽、牛肉や豚肉等の赤肉、食肉にされる前の家畜などである。
【0041】
使用されるヒノキチオール濃度に応じて、下記の事項は異なる。
a)の方法におけるシャワー又はスプレー時間、
b)の方法における浸漬時間、
c)の方法におけるチャンバーに食品を放置する時間
同じヒノキチオール濃度の薬剤を用いる場合には、食品を浸漬するbの方法が最も効果的である。浸漬時間が一番短くて済むからである。
【0042】
例えば、ヒノキチオール0.0125重量%、アロエ0.11重量%、緑茶0.105重量%、熊笹0.09重量%、どくだみ0.08重量%、水99.49重量%を含む水性殺菌剤を利用する場合に、a)のシャワーによる方法では1分超必要であり、b)の浸漬による方法では3分超必要であり、c)の気化、蒸発による方法では1時間以上必要となる。
【0043】
cのチャンバーを用いる方法の場合、ヒノキチオール濃度を0.1重量%まで上げることにより、放置時間を15〜30分程度にまで短縮することができる。
【0044】
cの方法は、多数又は大量の食品を一度に殺菌することができ、しかも食品を取り扱う機会が少なく済み、人手があまりかからないという点で優れている。薬剤をスプレー又はシャワーする方法(方法a)は、設備にかかる投資が少なくて済む。従って、状況に応じて、要求に合う方法を適宜選択すればよい。
【0045】
動物の餌に混ぜる場合、その混合割合は家畜の種類、季節等によって異なるが、ヒノキチオールの1日の摂取量が5〜100ppmとなることが好ましい。例えば家禽の餌の場合、飼料1000kgに対して、ヒノキチオール、アロエ、緑茶、熊笹、ドクダミの抽出物を含む本発明の薬剤は、粒状で、0.5〜1.5kg程度が好ましい。にわとりが1日当り食する飼料摂取量は100g前後であるから、ヒノキチオール量は0.001%(10ppm)程度となる。
【0046】
動物の餌に混ぜる場合、液体で混合してもよいが、乾燥して顆粒状にしたものを混合することが好ましい。例えば、1kgの水に、ヒノキチオール10g、緑茶10g、アロエ10g、熊笹5g、どくだみ3gを含有した混合物を減圧乾燥機で含水率約10%程度にまで乾燥し、顆粒状にしたものを、動物の餌に混合することが好ましい。
【0047】
本発明の薬剤は、ヒノキチオールの殺菌、消毒性に基づいて、種々の病原菌に対して有効である。具体的には、サルモネラ、カンピロバクター、大腸菌O157、黄色ぶどう球菌、黒かび(Aspergillus niger)などに対して有用である。これらの菌は、食肉、生野菜、魚、その他の生鮮食料品などに付着して見出されるもので、人間の消費を通して食中毒症状や食中毒死の原因となる。
【0048】
表1に示すような組成を有する3種類の殺菌/消毒剤(薬剤I〜III)を調製した。
【0049】
【表1】
Figure 2004509636
【0050】
*注)溶液IIIは、ヒノキチオール濃度が125ppm(すなわち1000gの水に対してヒノキチオール0.125g)となるように調製した。しかしながら、1000gの水に対して0.125gのヒノキチオールを実際に秤量したのではなく、1000gの水に対して1.25gのヒノキチオールを秤量し、これを10倍希釈して、この希釈液がヒノキチオール125ppm濃度として用いた。
【0051】
本発明の薬剤の抗菌効果
適宜培地を用いて、各菌を培養し、菌の生育を観察した。菌の生育が認められた場合を「+」、菌の生育が認められない場合を「−」で示す。種々の菌に対する効果試験は、大阪市立工業試験所で、1999年6月〜7月に行った。
【0052】
・乳酸菌
上記で調製した薬剤IIIを用いて、2種の乳酸菌をテストした。本発明の薬剤IIIに、ペプトン(0.5%)、酵母エキス(0.25%)、グルコース(0.1%)及び寒天(1.5%)を添加し、100℃で10分間煮沸した。この溶液を20mlづつ、2つの滅菌したプレートに入れた。ラクトバチラス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)(IFO3090)及びラクトコッカス・ラクチス(lactococcus lactis)(ATCC11454)を調製したプレート上に接種し、30℃で2日間培養して、菌の生育を観察した。
【0053】
・黒麩かび(Aspergillus niger)
黒麩かび(ATCC6275)をポテト−デキストロース寒天培地(PH6)で28℃、7日間培養した。本発明の薬剤IIIに、ペプトン(0.5%)、酵母エキス(0.25%)、グルコース(0.1%)及び寒天(1.5%)を添加し、100℃で10分間煮沸した。この溶液20mlを滅菌したプレートに入れた。このプレート上に先に培養したかびの胞子を接種し、30℃で7日間培養して、菌の生育を観察した。
【0054】
・大腸菌O−157及び黄色ぶどう球菌
大腸菌(IFO3301)、黄色ブドウ球菌(IFO12732)を、0.5%のペプトン、0.25%の酵母エキス及び0.1%のグルコースからなる培地(PH7)で培養した。本発明の薬剤IIIに、ペプトン(0.5%)、酵母エキス(0.25%)、グルコース(0.1%)及び寒天(1.5%)を添加し、100℃で10分間煮沸した。この溶液を20mlづつ、2つの滅菌したプレートに入れた。この調製した培地に、先に培養した大腸菌及び黄色ブドウ球菌を夫々接種し、30℃で5日間培養して菌の生育を観察した。
【0055】
・コントロール
水性殺菌剤に代えて、水を用いた以外は同様にして、各菌用の培地を調製した。その培地に、各種菌を接種して、菌の生育を観察した。結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 2004509636
【0057】
上記実験結果から、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)及びラクトコッカス・ラクチス(lactococcus lactis)に対しては効果を示さないが、大腸菌、黄色ぶどう球菌、黒麩かびに対して効果があることがわかった。つまり、消化器官の天然の生理的寄生菌であるラクトバチルスのような菌は殺さないので、家畜に本発明の殺菌/消毒剤を与えることは安全で効果的であろう。
【0058】
〔ヒノキチオール濃度と抗菌力〕
上記で調製した薬剤IIを10倍希釈した薬剤II−A(ヒノキチオール濃度0.01%)、20倍希釈した薬剤II−B(ヒノキチオール濃度0.005%)について、大腸菌(IFO3972)、黒麹カビ(IFO4414)に対する効果を調べた。
【0059】
大腸菌培地用の普通寒天培地、黒かび用のポテトデキストロース寒天培地に、薬剤II−A、薬剤II−Bを、夫々3.5重量%となるように添加した後、70℃に加温した。本発明の薬剤を含んでいる大腸菌用培地及び黒カビ用培地を、夫々滅菌したプレートに10mlづつ注いだ。次に、各培地に、大腸菌、黒麹カビを接種し、30℃で7日間培養し、発育状態を観察した。
【0060】
菌の増殖が認められた場合を「+」、菌の増殖が認められなかった場合を「−」として、結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
Figure 2004509636
【0062】
ヒノキチオール濃度が0.005%であっても、本発明の薬剤は、7日間、菌の増殖を抑えることができることがわかった。
【0063】
〔ヒノキチオール単体と本発明の薬剤の効果比較テスト〕
大腸菌(IFO3972)及び黒麹かび(IFO4414)を用いて、最小発育阻止濃度法(MIC)で、本発明の水性殺菌剤とヒノキチオール単体の殺菌効果比較テストを行った。
【0064】
先に説明した薬剤IIを10倍、20倍、50倍、100倍希釈して、各濃度の大腸菌用普通寒天培地及び黒かび用ポテトデキストロース培地を調製した。ヒノキチオール単独に関しては、水1000gに対してヒノキチオール1gを混合して0.1%溶液を調製し、これを10倍、20倍、50倍、100倍に希釈して、各濃度の大腸菌用普通寒天培地及び黒かび用ポテトデキストロース培地を調製した。
【0065】
大腸菌及び黒麹かびをプレートに接種し、30℃で7日間培養し、菌の生育を観察した。菌の増殖を確認できた場合を「+」、増殖が認められなかった場合を「−」で示し、結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
Figure 2004509636
【0067】
ヒノキチオール単独では10倍希釈(ヒノキチオール0.01%)でなければ効果はないが、本発明の殺菌剤では20倍希釈(ヒノキチオール0.005%)であっても効果がある。従って、アロエ等の抽出物の共存により、抗菌効果が向上していることがわかる。
【0068】
〔病原性菌に対する本発明の薬剤ガス雰囲気暴露テスト〕
本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度が0.2重量%)を気密チャンバー内で蒸発させ、このガス雰囲気にMRSA(メシチリン耐性黄色ぶどう球菌)(IFO12732)、大腸菌(IID959)、サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium(IFO12529)をさらして、本発明薬剤の抗菌効果を調べた。このテストは日本食品衛生協会で行った。
【0069】
吸気口及び排気口が開設されたアクリル製チャンバー(40cm×40cm×100cm)を、このテストに使用し、本発明の薬剤を収容した気化器がこのチャンバーに取り付けられている。本発明の薬剤を吸気口を通る間に蒸発させ、チャンバー内に充満させた。チャンバー内の空気を循環させ、25℃、相対湿度(RH)99%で、チャンバー内を一定に保持した。
【0070】
MRSA、サルモネラ菌、大腸菌O157を、それぞれ、普通ブイヨン培地で35℃、18時間培養した。この菌液0.1mlを100倍希釈して、感受性ディスク用培地に一白金耳接種し、本発明の薬剤雰囲気で充満したチャンバー内に載置した。
【0071】
チャンバー内に菌を置いた後、15分間,30分間,1時間,2時間,4時間,8時間の各時間毎に取出した菌を、35℃,48時間培養し、各菌の増殖を観察した。結果を表5に示す。表5中、菌の発育が認められた場合を「+」とし、「+」の数が多いほど、菌の生育数が多いことを示す。菌の発育が認めらない場合を「−」で示す。「+」の下に示す数字は実際の菌数を示す。
【0072】
【表5】
Figure 2004509636
【0073】
MRSA、大腸菌であれば30分間以上、サルモネラ菌であれば1時間以上、本発明の水性殺菌剤雰囲気に暴露することにより、これらの菌の増殖を抑制できることがわかる。
【0074】
〔食品に対する抗菌効果〕
とり肉におけるサルモネラ菌に対する効果を調べた。
容器に、本発明の薬剤IIIを入れ(ヒノキチオール濃度0.0125%)、これににわとりの屍体を、30秒間、2分間、3分間浸漬した。浸漬後の屍体と、浸漬処理しなかった屍体について、細菌数を比較してみた。細菌数の測定には、各菌用の培養培地がすでに組み入れられているプレートを用いて行った。サルモネラ菌用培地には、日水薬局製のMLCB寒天培地を使用した。この培地プレートを屍体に軽く押えて接触させることにより菌を写し取り、37℃で培養し、24時間、48時間、72時間培養後の菌の生育の様子を観察した。結果を表6に示す。菌の発育が認められた場合を「+」とし、「+」の数が多いほど、菌の生育数が多いことを示す。菌の発育が認めらない場合を「−」で示す。
【0075】
【表6】
Figure 2004509636
【0076】
表6からわかるように、本発明の薬剤に、30秒間浸漬するだけで、24時間菌の増殖を抑制することができた。3分間浸漬することにより、72時間菌の増殖を抑制することができた。
【0077】
〔安全性試験〕
本発明の水性殺菌剤の安全性テストを、毒物の有無、急性口毒性、皮膚刺激、変異原性、眼の刺激及び日本政府により規格された食品の取り締まり仕様に関する点から調べた。テストした本発明の薬剤はタイプIである(ヒノキチオール濃度0.2重量%)。
【0078】
a)重金属及び毒物分析試験
残留農薬のテストを、日本政府の財団法人である日本食品分析研究所で行った。本発明の薬剤中には、重金属や毒物は検出されなかった。
【0079】
【表7】
Figure 2004509636
【0080】
b)食品規格基準分析試験
本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.1重量%)は、日本食品分析研究所で分析された。結果は、表8に示す通りであり、雑菌や他の金属は含まれておらず、また混濁もなく、飲料水の基準を十分適合できる透明なものであった。この試験は、日本の厚生省告示No.370,1959の方法で、食品,添加物などの規格基準に従っているかに基づいている。
【0081】
【表8】
Figure 2004509636
【0082】
c)ラットにおける本発明の薬剤Iの急性口毒性試験
ラットにおける急性口毒性試験は、日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で行われた。
【0083】
雄2匹のSlc:wistar系ラット(SPF)に、本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.1重量%)を用いてテストを行った。ラットを16時間絶食させた後、注射用希釈水で希釈した試験剤を、1投与量2000mg/kgとして、そのラットの胃に直接一度に処方した。投与後7日間における試験動物の生死、毒性症状を観察するとともに、体重推移を測定した。観察終了時に病理解剖検査を行った。各結果を表9〜11に示す。
【0084】
【表9】
Figure 2004509636
【0085】
【表10】
Figure 2004509636
【0086】
【表11】
Figure 2004509636
【0087】
【表12】
Figure 2004509636
【0088】
表9〜12の結果から、この試験においては、本発明の薬剤Iの、Slc:Wistar系ラット(SPF)に対する急性口毒性は弱く、LD50値は体重1kgあたり2000mg/kg以上であった。
【0089】
d)ウサギを用いた皮膚刺激/腐食試験
このテストは、日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で行われた。
【0090】
このテストは、1匹の雌のkbs:ニュージーランドの白ウサギ(健康)を用いて、本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.2重量%)について行った。薬剤Iの試験剤0.5mlを塗布したフランネルパッチ(面積約6cm)を、上記ウサギの背部左側に4時間閉鎖パッチした。試験剤で処理した後、1時間,24時間,48時間,72時間後のウサギの皮膚刺激、腐食の状態を調べた。結果を表13に示す。
【0091】
【表13】
Figure 2004509636
【0092】
PII(一次刺激インデックス)は、1時間及び48時間それぞれについての紅斑値の平均と水腫の平均値とを組み合わせた平均として計算される(最大PII=8)。
【0093】
1,24,48及び72時間後のいずれの観察においても異常は認められなかった。従って、本発明の薬剤Iはウサギの皮膚に対して急性刺激とはならなかった。
【0094】
e)モルモットを用いた皮膚感作性試験
皮膚感作試験は、最大値テスト法により、日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で行われた。
【0095】
Std:Hartley株の雌モルモット(クリーン動物)10匹についてテストした。本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.2重量%)とFCAの混合物をモルモットに経皮注射した。1週間後、純水で25%に希釈した本発明の液体剤0.2mlを染込ませたフランネルパッチ(面積2×4cm)を5匹のモルモットの胸背部に24時間閉鎖貼付した。上記処理の14日後に、本発明の薬剤を水で25%に希釈した液0.1mlを散布したフラネルパッチを、モルモットの右横腹に24時間貼付し、48時間後及び72時間後に皮膚反応を観察した。48時間後、72時間後のいずれも、皮膚変化は認められなかった。
【0096】
テストに用いた10匹のモルモット全てについて、テスト前及び25日後の体重を測定した。結果は表14に示す通りであり、本発明の薬剤IはStd:Hartley株のモルモットの皮膚に対して刺激とはならず、体重も増加していたことがわかる。
【0097】
【表14】
Figure 2004509636
【0098】
f)復帰突然変異スクリーニング試験
2種類のサルモネラチフス菌(Salmonella typhimurium)(TA100及びTA98)を用いて、本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.2%)について、復帰突然変異に関して調べた。試験は日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で行われた。結果を表15、16に示す。
【0099】
【表15】
Figure 2004509636
【0100】
【表16】
Figure 2004509636
【0101】
直説法(−S9mix)及び代謝活性化法(+S9mix)を用いて、本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.2%)を投与処理したグループの復帰突然変異型コロニーの数をカウントした。カウントは、溶媒コントロールのコロニー数と比較して、すなわち、いずれかの菌株で増加が観察されるかということにより行った。このテスト株では、いずれの投与についても、成長阻害は認められなかった。復帰突然変異コロニーは、すべての陽性コントロールにおいて明確に増大していた。コロニー数を決定する間、著しい変化は観察されなかった。
【0102】
以上の結果から、本発明の薬剤Iの細菌に対する遺伝子突然変異を誘発性は陰性と考えられた。
【0103】
g)ラットを用いた吸入有害性試験
この試験は、日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で行われた。
【0104】
Slc:Wistar系ラット(SPF)雄3匹(7週齢)を、JCS社から供給された蒸発用チャンバー(40cm×100cm×40cm)内に入れて、試験剤を7時間吸入させた。試験剤は、チャンバー内で、蒸発型吸湿器(モデル3000:標準能力:350ml/h,Kaz Inc.,米国)により噴霧した。チャンバー内における試験剤の蒸発濃度が一定になったと考えられる噴霧1時間後から、7時間、ラットに試験剤を吸入させた。試験剤に曝している間、動物には餌および水を与えなかった。さらに、観察している間、チャンバー内の温度は22.5〜23.0℃,湿度は70.0〜70.5%とした。吸入開始後、最初の8時間について病気の症状を観察し、その後、1日1回7日間観察した。
【0105】
ラットの体重は、吸入試験前及び観察期間の最後に測定した。観察の最後に、病理解剖検査を行った。結果をまとめると以下の通りである。
3)体重(表19)
吸入直前の体重と比べて、観察終了時の体重は、スムーズに増加した。
1)全体の調査結果(表20)
2)観察終了時に、全体観察によって各動物における異常は認められなかった。
【0106】
従って、2000ppm(ヒノキチオール濃度0.2重量%)の本発明の薬剤は、Slc:Wistar系ラット(SPF)に対する吸入有害性は認められなかった。
【0107】
【表17】
Figure 2004509636
【0108】
【表18】
Figure 2004509636
【0109】
表17及び表18から、吸入の間及び吸入後7日間、動物の生死に影響はなく、また異常も認められなかった。
【0110】
【表19】
Figure 2004509636
【0111】
【表20】
Figure 2004509636
【0112】
c.ウサギを用いた眼の急性刺激/腐食試験
本発明の薬剤I(ヒノキチオール濃度0.2重量%)を用いて、日本の静岡県にある食品農医薬品安全評価センター(Biosafty Research Center for Foods,Drugs and Pesticides)で試験を行った。
【0113】
この試験は、1匹の雌のKbs:ニュージーランドの白ウサギ(健康)の右眼に、本発明の試験剤0.1ml(投与量)を点眼することにより行った。試験剤を処方した後、1時間,24時間,48時間,78時間後の眼の刺激及び腐食状態を検査した。テスト結果を以下に示す。
【0114】
【表21】
Figure 2004509636
【0115】
表21に示す通り、試験剤処置後、1時間,24時間,48時間,78時間いずれも、異常は認められなかった。従って、本発明の薬剤Iは、眼の急性刺激又は腐食の原因とならないと結論付けられる。
【0116】
以上説明したように、本発明は、殺菌消毒効果が高く、本発明の薬液中に食品を浸漬したり、食品に噴霧したり、暴露することにより、直接食品に適用でき、しかも本発明の殺菌、消毒効果は、生鮮食品等の風味を損なうことなく、その目的を達成することができる。
【0117】
また、上記安全性試験で確認できたように、口毒性、吸入、皮膚や眼の刺激に関して安全であり、また病原菌だけでなく抗生物質耐性菌に対しても効果があり、復帰突然変異に対して陰性である。従って、環境に対しても安全である。
【0118】
本発明は、ある好ましい実施態様及びこれらの実施例に関して説明したが、当業者は、本発明の要旨から逸脱することなく行われ得る変形、修飾、変化、省略、及び追加を容易に行うことができる。従って、本発明はクレームの範囲にのみ限定される。

Claims (20)

  1. 水;ヒノキキチオール;並びにアロエ、緑茶、熊笹、及びドクダミ(houttuynia herb)からなる群より選ばれる植物からの植物抽出物又はこれらの抽出物の化学的等価物のいずれかを含む殺菌用組成物。
  2. 前記植物抽出物は、アロエ、緑茶、熊笹、及びドクダミ(houttuynia herb)の混合物又はこれらの抽出物の化学的等価物のいずれかである請求項1の組成物。
  3. ヒノキチオールの含有率が0.1重量%以上、1重量%以下である請求項2の組成物。
  4. ヒノキチオールの含有率が0.2重量%以上、1重量%以下である請求項3の組成物。
  5. さらに、柿の葉、甘茶ズル(gynostemma pentaphyllum makino)、シソ、ワサビ、アカネ、ウメ、ニンニク、ハッカ、ヨモギ、サンショ、アザミ、ビワ、ムラサキ、ラベンダー、レモングラス、及びレンギョウからなる群より選ばれる植物から得られる植物抽出物を含む請求項4の組成物。
  6. エタノールを含まない請求項4の組成物。
  7. 10重量%以下のヒノキチオール、サポニン乳化剤、及びグリセリン脂肪酸エステルを含む請求項2の組成物。
  8. エタノールを含まない請求項6の組成物。
  9. さらに、柿の葉、甘茶ズル(gynostemma pentaphyllum makino)、シソ、ワサビ、アカネ、ウメ、ニンニク、ハッカ、ヨモギ、サンショ、アザミ、ビワ、ムラサキ、ラベンダー、レモングラス、及びレンギョウからなる群より選ばれる植物から得られる植物抽出物を含む請求項7の組成物。
  10. 水1000gに対して下記成分を含む請求項7の組成物:
    ヒノキチオール 50μg〜100g
    アロエ抽出物  20μg〜100g
    緑茶の抽出物  20μg〜100g
    熊笹の抽出物  10μg〜50g
    ドクダミ(houttuynia herb)抽出物 10μg〜50g
  11. 0.005〜0.2重量%のヒノキチオール、0.02〜10重量%のアロエ抽出物、0.02〜10重量%の緑茶抽出物、0.01〜5重量%の熊笹抽出物、及び0.1〜5重量%のドクダミ(houttuynia herb)抽出物を含む請求項2の組成物。
  12. 0.005〜0.2重量%のヒノキチオール、0.02〜10重量%のアロエ抽出物、0.02〜10重量%の緑茶抽出物、0.01〜5重量%の熊笹抽出物、及び0.1〜5重量%のドクダミ(houttuynia herb)抽出物を含む請求項7の組成物。
  13. エタノールを含まない請求項11の組成物。
  14. 前記水は、脱イオン水である請求項13の組成物。
  15. ヒノキキチオール、並びにアロエ、緑茶、熊笹、及びドクダミ(houttuynia herb)の抽出物の混合物又はこれらの抽出物の化学的等価物のいずれかを含む粒状の動物の餌添加物。
  16. 前記添加物は、前記動物の餌添加物を粒状にするのに効果的な量にまで、請求項7の組成物の水分含有率を減量することにより調製される動物の餌添加物。
  17. 請求項11の組成物を食品に接触させる工程を含む食品の殺菌方法。
  18. 前記接触は、組成物中に食品を浸漬、前記組成物に食品を噴霧、又は前記組成物の気体に食品をさらすことにより行われる請求項17の方法。
  19. 前記食品は、生鮮食品、牛肉、豚肉、生野菜、又は調理済み野菜である請求項17の方法。
  20. 動物の畜殺に先立って該動物の肉を殺菌する方法であって、
    殺菌に効果的な量の請求項15の組成物を餌として、前記動物に与える工程を含む方法。
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