JPH1060776A - 抗菌性付与剤 - Google Patents

抗菌性付与剤

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Publication number
JPH1060776A
JPH1060776A JP21479396A JP21479396A JPH1060776A JP H1060776 A JPH1060776 A JP H1060776A JP 21479396 A JP21479396 A JP 21479396A JP 21479396 A JP21479396 A JP 21479396A JP H1060776 A JPH1060776 A JP H1060776A
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JP
Japan
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antibacterial
antimicrobial
washing
agent
aminoglycoside
Prior art date
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Pending
Application number
JP21479396A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsurou Sakagami
越朗 坂上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BAIRO KOGYO KK
Suzukiyushi Industrial Corp
Original Assignee
BAIRO KOGYO KK
Suzukiyushi Industrial Corp
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌性を付与するためには、衣類を洗濯した後
にあらためて抗菌性物質の添加処理を行うので、そのた
めの操作が加わり衣類の洗濯が煩雑であった。このた
め、洗濯する際に同時に抗菌性物質を添加し、操作を簡
単にする方法を提供するものである。 【解決手段】アミノ配糖体系抗生物質を含有した糊料か
らなる抗菌性付与剤であって、アミノ配糖体系抗生物質
のほか銀系抗菌剤または抗菌力のある植物抽出物もしく
は抗菌力のある植物乾燥粉末を含有させることができ
る。アミノ配糖体系抗菌性物質として、o-[2,6- ジアミ
ノ-2,6- ジデオキシ- α-D- グルコピラノシル(1→4)]
1,3- ジアミノ-4,5,6- トリヒドロキシシクロヘキサン
をあげることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ配糖体系抗
生物質を含有した糊料からなる抗菌性付与剤およびその
使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肌着などの衣類に抗菌性を付与す
るためには、肌着などの衣類を洗濯した際、洗濯の終了
後に仕上げ剤として抗菌性物質を添加する方法あるいは
洗濯のすすぎの際に抗菌性物質を添加する方法などがと
られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような方法では、
衣類を洗濯した後にあらためて抗菌性物質を添加する処
理を行うので、そのための操作が加わり衣類の洗濯が煩
雑になっていた。このため、洗濯する際に同時に抗菌性
物質を添加し、操作を簡単にすることが課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで前記課題を解決す
るために、本発明者は洗濯時に洗剤と一緒に抗菌性物質
を添加して、肌着などの衣類に抗菌性物質を付与し、か
つ洗濯の効果を維持することのできる抗菌性付与剤およ
びその使用方法を発明するに至った。
【0005】すなわち、本発明はアミノ配糖体系抗生物
質を含有した糊料からなる抗菌性付与剤であって、アミ
ノ配糖体系抗生物質のほか銀系抗菌剤並びに抗菌力のあ
る植物抽出物および抗菌力のある植物乾燥粉末の少なく
とも1種を含有させることができる。アミノ配糖体系抗
菌性物質として、o-[2,6- ジアミノ-2,6- ジデオキシ-
α-D- グルコピラノシル(1→4)]1,3- ジアミノ-4,5,6-
トリヒドロキシシクロヘキサンをあげることができる。
本発明の第2は、上記のアミノ配糖体系抗生物質を含有
した糊料からなる抗菌性付与剤を洗剤とともに使用す
る、衣類の洗濯方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にいうアミノ配糖体系抗生
物質とは、ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタ
マイシン、ジベカシン、ネチルマイシン、トブラマイシ
ン、シソマイシン、アミカシン、イセバマイシン、アス
トロマイシン、スペクチノマイシン、アルベカシンおよ
びこれらの塩類である医薬品を例示することができる
が、本発明に用いるアミノ配糖体系抗生物質としては、
o-[2,6- ジアミノ-2,6- ジデオキシ- α-D- グルコピラ
ノシル(1→4)]1,3- ジアミノ-4,5,6- トリヒドロキシシ
クロヘキサン(以下「ST−7」という。)、1-[2-(4-
クロロベンジルオキシ)-2-(2- クロロフェニル)-エチ
ル] イミダゾール(以下「ST−5」という。)、o-
[2,6- ジアミノ-2,6- ジデオキシ- α-D- グルコピラノ
シル(1→4)]1,3- ジアミノ-4,5,6- トリヒドロキシシク
ロヘキサンとテレフタルアルデヒドの重合体に代表され
るシッフ塩基形成物(以下「ST−8」という。)、o-
[2,6- ジアミノ-2,6- ジデオキシ- α-D- グルコピラノ
シル(1→4)]1,3- ジアミノ-4,5,6- トリヒドロキシシク
ロヘキサンとp-メトキシベンズアルデヒドとのシッフ塩
基形成物(以下「ST−9」という。)などの医療用に
用いられていないものが望ましい。
【0007】本発明に用いる銀系抗菌剤としては、硝酸
銀、塩化銀、沃化銀、弗化銀などの銀塩およびグルタミ
ン酸銀、アスパラギン酸銀などのほか、グリシン、アラ
ニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレ
オニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、
トリプトファン、チロシン、プロリン、シスチン、リジ
ン、アルギニン、ヒスチジンなどのアミノ酸の銀塩を、
あげることができる。
【0008】本発明にいう抗菌力のある植物抽出物と
は、対象とする植物を各種温度の水あるいは熱水による
抽出のほか、圧搾法、水蒸気蒸留法、あるいはエタノー
ル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、
石油エーテルなどの有機溶媒による抽出法などを利用し
て得ることができる植物の抽出液およびその乾燥物をい
う。また、抗菌力のある植物乾燥粉末とは、対象とする
植物の全体または葉、枝、根などの各部位を天火または
加熱により乾燥した後、粉末とした植物の乾燥粉末をい
う。
【0009】対象とする植物としては、ヒノキ属、ササ
属、ヨモギ属、ワサビ属、ドクダミ属などの植物をあげ
ることができる。ヒノキ属としては、ヒノキ、ベニヒ、
サワラ、ローソンヒノキ、アメリカヒノキ、などを例示
できる。また、ヒノキ属の植物からはヒノキチオールな
どの成分を抽出して利用することができる。ササ属とし
ては、イネ科ササ属の植物であるスズタケ、ヤダケ、チ
シマザサ、オオバザサ、ミヤコザサ、クマザサなどを例
示でき、その葉は粉末として用いるのが操作が簡単で好
ましい。ヨモギ属としては、キク科ヨモギ属の植物であ
ればいずれの植物であってもよく、ヨモギ、モウコヨモ
ギ、ヤマヨモギ、オオヨモギ、ハマヨモギ、カズザキヨ
モギ、ニガヨモギ、カワラヨモギ、シナヨモギ、オトコ
ヨモギ、ミブヨモギなどを例示することができ、その葉
をそのまま粉末として用いるか、またはその葉の抽出物
を用いることができる。ワサビ属としては、ワサビ、ユ
リワサビなどを例示することができ、ワサビオイルおよ
びそれからの抽出物を利用することもできる。ドクダミ
属としては、ドクダミを例示することができる。
【0010】本発明の糊料としては、小麦デンプン、馬
鈴薯デンプン、米デンプン、甘薯デンプンなどのデンプ
ン質糊料、カルボキシセルロースのナトリウム塩、ポリ
ビニルアルコール、などの水溶性の糊料を例示すること
ができる。
【0011】これらの糊料に対するアミノ配糖体系抗生
物質あるいは銀系抗菌剤などの添加量は任意に選ぶ事が
できるが、化学式1で示されるST−7の場合ポリビニ
ルアルコールの4%(重量)水溶液に2〜3重量%添加
するのが、希釈などの取扱いおよび効果の面から好まし
い。また、洗濯する際には、通常洗濯機の30リットル
の水槽に対して、上記抗菌性付与剤の希釈液を3〜5ミ
リリットル添加することにより、目的を達することがで
きる。
【0012】
【化1】
【0013】
【実施例】次ぎに、本発明の詳細を実施例に基づいて説
明する。 (実施例1)ポリビニルアルコールの3%(重量)水溶
液200ミリリットル中にアミノ配糖体として2グラム
のST−7(商品名、株式会社バイオマテリアル製)の
粉末を溶解した。この溶液5ミリリットルを、自動洗濯
機(NEC社製NW−228型30リットル容積)の水
槽に100%木綿の下着5枚および靴下5足を入れ、水
を満たした後、洗剤としてモノゲン20グラムとともに
添加して、洗濯を行った。約20分洗濯した後、すすぎ
を行い、下着および靴下を乾燥した。乾燥した衣類に残
留しているST−7を蒸留水により抽出し、高速液体ク
ロマトグラフィー(以下「HPLC法」という。)によ
り測定した結果、残存ST−7は1.2グラムであっ
た。次ぎに、上記被洗濯物の大腸菌および緑膿菌に対す
る抗菌テストを行いその結果を表1に示した。
【0014】(抗菌テストの方法)試験菌株は、大腸菌
としてエッシェリヒア コリ(Escherichia coli)IFO
3301、緑膿菌としてシュードモナス エルギノーサ(Ps
eudomonas aeruginosa)IFO 13275 を使用した。菌液の
調製は、普通ブイヨン培地で35℃、16〜20時間振盪培養
した試験菌を含む培養液をそのまま滅菌生理食塩水にて
希釈し、1ミリリットル当たりの菌数が約107 個とな
るように調製した。この試験菌液1ミリリットルを添加
した滅菌イオン交換水100リットルを乾燥した被洗濯
物5グラムに加え、よく浸漬したのち、水分を採取し、
それを試験液として25℃で培養し、1時間後および6時
間後の1ミリリットル中の生菌数を測定した。なお、菌
数測定用培地には、標準寒天培地(栄研化学株式会社
製、パールコアE−MB65)を使用した。なお、被洗
濯物に接触させていないイオン交換水を添加したものを
対照とした。
【0015】(実施例2)ポリビニルアルコールの4%
(重量)水溶液200ミリリットル中にアミノ配糖体と
して2グラムのST−7(商品名、株式会社バイオマテ
リアル製)の粉末を溶解した。この溶液5ミリリットル
を、自動洗濯機(NEC社製NW−228型30リット
ル容積)の水槽にナイロン60%と木綿40%の混紡で
ある下着5着および靴下5足を入れ、水を満たした後、
洗剤としてモノゲン20グラムとともに添加して、洗濯
を行った。約20分洗濯した後、すすぎを行い、下着お
よび靴下を乾燥した。乾燥した衣類に残留しているST
−7を蒸留水により抽出し、HPLC法により測定した
結果、残存ST−7は1.1グラムであった。次ぎに、
実施例1と同様に上記被洗濯物の大腸菌および緑膿菌に
対する抗菌テストを行いその結果を表1に示した。
【0016】(実施例3)実施例1と同様の方法で、自
動洗濯機の水槽にナイロン100%のストッキング5足
とポリエステル100%の下着5着を入れ、水を満たし
た後、洗濯を行った。約20分洗濯した後、すすぎを行
い、下着および靴下を乾燥した。乾燥した衣類に残留し
ているST−7を蒸留水により抽出し、HPLC法によ
り測定した結果、残存ST−7は0.48グラムであっ
た。次ぎに、実施例1と同様に上記被洗濯物の大腸菌お
よび緑膿菌に対する抗菌テストを行いその結果を表1に
示した。
【0017】(実施例4)実施例2と同様の方法で調製
したST−7の溶液5ミリリットルを、ワサパワー(セ
キスイ樹脂株式会社製、1錠中ワサビオイル3グラム含
有)3錠とともに自動洗濯機(NEC社製NW−228
型30リットル容積)の水槽にナイロン100%のスト
ッキング5足とポリエステル100%の下着5着を入
れ、水を満たした後、洗剤としてモノゲン20グラムと
ともに添加して、洗濯を行った。約20分洗濯した後、
すすぎを行い、下着および靴下を乾燥した。乾燥した衣
類に残留しているST−7を蒸留水により抽出し、HP
LC法により測定した結果、残存ST−7は0.48グ
ラムであった。次ぎに、実施例1と同様に上記被洗濯物
の大腸菌および緑膿菌に対する抗菌テストを行いその結
果を表1に示した。
【0018】(比較例1)自動洗濯機(NEC社製NW
−228型30リットル容積)の水槽に100%木綿の
下着5枚および靴下5足を入れ、水を満たした後、洗剤
としてモノゲン20グラムを添加して、洗濯を行った。
約20分洗濯した後、すすぎを行い、下着および靴下を
乾燥した。乾燥した衣類の大腸菌および緑膿菌に対する
抗菌テストを行いその結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】従来の方法では、衣類を洗濯した後にあ
らためて抗菌性物質を添加するなどの処理を行うため、
抗菌性を付与するための操作が必要であったが、本発明
のアミノ配糖体系抗生物質を含有した糊料からなる抗菌
性付与剤は、洗剤と一緒に添加し洗濯することにより、
肌着などの衣類に簡単に抗菌性を付与することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ配糖体系抗生物質を含有した糊料か
    らなる抗菌性付与剤。
  2. 【請求項2】アミノ配糖体系抗生物質および銀系抗菌剤
    を含有した糊料からなる抗菌性付与剤。
  3. 【請求項3】抗菌力のある植物抽出物および抗菌力のあ
    る植物乾燥粉末の少なくとも1種を含有してなる請求項
    1または2に記載の抗菌性付与剤。
  4. 【請求項4】アミノ配糖体系抗菌性物質が o-[2,6-ジア
    ミノ-2,6- ジデオキシ- α-D- グルコピラノシル(1→
    4)]1,3- ジアミノ-4,5,6- トリヒドロキシシクロヘキサ
    ンである請求項1から3のいずれかに記載の抗菌性付与
    剤。
  5. 【請求項5】アミノ配糖体系抗生物質を含有した糊料か
    らなる抗菌性付与剤を洗剤とともに使用することを特徴
    とする衣類の洗濯方法。
JP21479396A 1996-08-14 1996-08-14 抗菌性付与剤 Pending JPH1060776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509636A (ja) * 2000-09-28 2004-04-02 ジャパン クリーン システム ニューヨーク インコーポレイテッド 食品用水性殺菌/消毒剤
JP2004359698A (ja) * 2002-05-28 2004-12-24 Haba Laboratories Inc 化粧料の製造方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005