JP2000178581A - 除菌及び消臭清浄剤組成物 - Google Patents

除菌及び消臭清浄剤組成物

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JP2000178581A
JP2000178581A JP10361193A JP36119398A JP2000178581A JP 2000178581 A JP2000178581 A JP 2000178581A JP 10361193 A JP10361193 A JP 10361193A JP 36119398 A JP36119398 A JP 36119398A JP 2000178581 A JP2000178581 A JP 2000178581A
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ethylene oxide
oil
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carbon atoms
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JP10361193A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hara
豊 原
Yasuo Iida
康雄 飯田
Yoji Watanabe
洋二 渡邊
Meiko Sakaki
銘子 榊
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりもアルキレンオキサイド付加モル分
布の狭い末端封鎖型ノニオン界面活性剤、特定の香料又
は植物抽出物及びエタノールを配合することにより、対
象物の処理後の仕上がり感に優れた除菌及び消臭清浄剤
組成物を提供する。 【解決手段】 ナロー度65重量%のC1123CO(O
24)20OCH3 1重量部、香料0.05重量部、ロ
ーズマリー抽出物0.01重量部、香料変性エタノール
50重量部及び精製水48.94重量部を配合して除菌
及び消臭清浄剤組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭における
台所、トイレ、浴室、洗面所等の雑菌が繁殖し易い場所
を初めとする硬表面に対する除菌剤や、手指等の身体に
対して優れた除菌効果を有する除菌及び消臭清浄剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から除菌剤としては、優れた殺菌作
用、高安全性及び速乾性を有することから、エタノール
を主成分としたアルコール系除菌剤が数多く市場に出回
っている。更に、アルコールの除菌効果を増大させ、消
臭効果を持たせるために、アルコールに天然成分である
緑茶抽出物、孟宗竹抽出物等を配合したものや(特公昭
61−8693号公報、特開平9−87123号公
報)、アルコールと界面活性剤とを組み合わせることに
より洗浄効果を強めたもの(特公昭60−35106号
公報)が数多く提案されている。
【0003】しかしながら、一般に、アルコールと添加
剤とを組み合わせた除菌剤組成物を使用した場合には、
硬表面の仕上がり感、即ちアルコールなどが揮発した後
の表面外観が悪かったり、使用場所によって拭き取りが
必要な場合には、拭き残りが生じるなどの問題を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、対象物の処
理後の仕上がり感に優れた除菌及び消臭清浄剤組成物を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定の末端封
鎖型ノニオン界面活性剤、特定の香料又は植物抽出物、
及び特定のエタノールを必須成分として含有する除菌及
び消臭清浄剤組成物が前記目的を達成することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、(A)下記の一般式
(I)及び(II)で表される末端封鎖型ノニオン界面活
性剤の中から選ばれる1種以上、(B)(a)β位炭素
が二重結合であるアルデヒド基又はケトン基を有する化
合物、(b)β位炭素が芳香環であるアルデヒド基又は
ケトン基を有する化合物、(c)フェノール化合物及び
(d)植物抽出物からなる群より選ばれる1種以上、並
びに(C)(e)発酵エタノール、(f)合成エタノー
ル、(g)変性エタノール及び(h)香料変性エタノー
ルからなる群より選ばれる1種以上を必須成分として含
有することを特徴とする除菌及び消臭清浄剤組成物に関
する。
【0007】 R1CO−(AO)m−(EO)n−OR2 (I)
【0008】[式中、 R1 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水
素基 R2 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれ
る1種以上 EO :オキシエチレン基 m :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であ
り、0≦m≦15 n :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、
0<n≦40 m+n:2〜50の数 を示し、且つEOの付加モル分布は下記の数式(1)で
表されるナロー度の条件を満たすことが必須である。
【0009】
【数3】
【0010】(式中、i :正の整数 Yi :付加モル数がiのエチレンオキサイド付加体
(mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
の重量% nmax:含有量が最も多いエチレンオキサイド付加体
(mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
の付加モル数であり、正の整数を示す)]
【0011】 R3CO−[(AO)s ,(EO)t]−OR4 (II)
【0012】[式中、 R3 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水
素基 R4 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれ
る1種以上 EO :オキシエチレン基 s :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であ
り、0<s≦15 t :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、
0<t≦40 s+t:2〜50の数 を示し、且つAOとEOはランダム付加であり、AOと
EOの混合付加モル分布が下記の数式(2)で表される
ナロー度の条件を満たすことが必須である。
【0013】
【数4】
【0014】(式中、j :保持時間(分) Yj :保持時間がjの成分の重量% vmax:含有量が最も多い成分が、高速液体クロマトグ
ラフィを行った場合に検出される保持時間(分)を示
す)]
【0015】また、本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物
において、(A)成分中の脂肪酸アルキルエステル含有
量が2重量%以下であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成
物には、必須成分(A)として上記の一般式(I)及び
(II)で表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤の中か
ら選ばれる1種以上が含有される。
【0017】上記の一般式(I)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤において、R1は6〜22個の炭素
原子を有する炭化水素基であり、10〜16個の炭素原
子を有するアルキル基又はアルケニル基が特に好まし
い。炭化水素基R1 は直鎖であっても分岐鎖であっても
良く、飽和であっても不飽和であっても良く、ヒドロキ
シル基のような置換基を任意に含んでも良い。これらの
中でも、R1 としては、デシル基、ラウリル基、ミリス
チル基、パルミチル基、オレイル基、椰子油脂肪酸由来
のアルキル基、牛脂脂肪酸に由来するアルキル基が好ま
しい。
【0018】一般式(I)におけるR2 は1〜20個の
炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基であり、
好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル基又
はアルケニル基、特に好ましくは1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基又はアルケニル基である。R2 は直鎖
であっても分岐鎖であっても良く、飽和であっても不飽
和であっても良い。これらの中でも、R2 としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が好まし
い。
【0019】AOは炭素数3〜8のオキシアルキレン基
から選ばれる1種以上であり、2種以上の場合、アルキ
レンオキサイドブロック内では各々が複数のブロックに
分かれていても良いし、ランダム付加していても良い。
また、清浄力及び生分解性の点から、炭素数3〜8のオ
キシアルキレン基としては炭素数3又は4のオキシプロ
ピレン基又はオキシブチレン基が特に好ましい。
【0020】炭素数3〜8のアルキレンオキサイドの平
均付加モル数mは0〜15の範囲であり、1〜5の範囲
が好ましい。一方、エチレンオキサイドの平均付加モル
数nは0<n≦40を満たす範囲であり、好ましくは3
〜40の範囲、より好ましくは5〜30の範囲である。
平均付加モル数nが40を超えると、ハンドリング性が
低下し、生分解性も悪化する。更に、m+nは2〜50
の範囲に入る必要がある。m+nが2未満ではエチレン
オキサイド(又はアルキレンオキサイド及びエチレンオ
キサイド)の付加していない成分が多く残存し、清浄力
及び臭気に悪影響を及ぼす。また、m+nが50を超え
るとハンドリング性が低下し、生分解性も悪化する。
【0021】また、一般式(I)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤は、エチレンオキサイドの付加モル
分布が上記の数式(1)で表されるナロー度の条件を満
たすことが必須であるが、より好ましいナロー度として
は65重量%以上であり、特に好ましくは70重量%以
上である。上記ナロー度を表す数式(1)は、例えば含
有量の最も多い成分が付加モル数9のエチレンオキサイ
ド付加(中間)体であったとすると(nmax =9)、付
加モル数7〜11の成分が全体の50重量%以上を占め
る(Y7+Y8+Y9+Y10+Y11≧50重量%)という
ことを意味する。この計算にはエチレンオキサイドの付
加していない成分の重量は含まない。即ち、nmax が1
又は2である場合、ナロー度の式は各々(Y1+Y2+Y
3)及び(Y1+Y2+Y3+Y4)になるものとする。
【0022】一般式(I)で表される末端封鎖型ノニオ
ン界面活性剤を具体的に例示すれば、m=0の場合の例
として、デカン酸ポリオキシエチレン(7)メチルエー
テル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(12)メチルエ
ーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(9)エチルエ
ーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ブチル
エーテル、ミリスチン酸ポリオキシエチレン(15)メ
チルエーテル、パルミチン酸ポリオキシエチレン(1
8)エチルエーテル、椰子油脂肪酸ポリオキシエチレン
(15)メチルエーテル、オレイン酸ポリオキシエチレ
ン(25)メチルエーテル等が、mが0でない場合の例
として、デカン酸ポリオキシプロピレン(2)ポリオキ
シエチレン(10)メチルエーテル、ラウリン酸ポリオ
キシプロピレン(3)ポリオキシエチレン(5)メチル
エーテル、ラウリン酸ポリオキシプロピレン(3)ポリ
オキシエチレン(15)メチルエーテル、ラウリン酸ポ
リオキシブチレン(2)ポリオキシエチレン(10)エ
チルエーテル、ラウリン酸ポリオキシプロピレン(5)
ポリオキシエチレン(20)ブチルエーテル、ミリスチ
ン酸ポリオキシプロピレン(5)ポリオキシエチレン
(10)メチルエーテル、パルミチン酸ポリオキシブチ
レン(4)ポリオキシエチレン(18)エチルエーテ
ル、椰子油脂肪酸ポリオキシプロピレン(2)ポリオキ
シエチレン(5)メチルエーテル、オレイン酸ポリオキ
シプロピレン(7)ポリオキシエチレン(25)メチル
エーテル等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0023】上記の一般式(II)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤において、R3は一般式(I)にお
けるR1 と同様であり、R4 は一般式(I)におけるR
2 と同様である。また、AO及びEOは一般式(I)に
おけるAO及びEOと同様であり、s及びtはsが0で
ないことを除き、一般式(I)におけるm及びnと同様
である。
【0024】また、一般式(II)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤では、最終生成物が、上記の数式
(2)で表されるナロー度の条件を満たすことが必須で
あるが、より好ましいナロー度としては65重量%以上
であり、特に好ましくは70重量%以上である。上記ナ
ロー度を表す数式(2)は、実施例に示すクロマト条件
で測定を行った場合に、例えば含有量の最も多い成分が
保持時間10分で検出されたとすると、保持時間が6分
から14分の間に含まれる成分の総量が全体の50重量
%以上を占めるということを意味する。但し、vmax
4分未満である場合、ナロー度の式は0分からvmax
4分までの保持時間を有する成分の総量を表すものとす
る。
【0025】(A)成分である末端封鎖型ノニオン界面
活性剤はいかなる方法で合成又は調製したものでも良
く、その製造方法を特に制限されるものではないが、次
に示す方法で、触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステル
にエチレンオキサイド、又はエチレンオキサイド及びア
ルキレンオキサイドを付加重合することが好ましい。
【0026】用いる触媒としては、表面改質された複合
金属酸化物触媒が挙げられ、複合金属酸化物触媒として
は、例えば、まず、下記の一般式(III) で表される化合
物を焼成したMg−Al複合金属酸化物が挙げられる。
【0027】 aMgO・Al23・bH2O (III)
【0028】上記一般式(III) で表される化合物は、水
酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム共沈物などの水
酸化アルミナ・マグネシウムである。一般式(III) にお
いて、aとbは正数であり、特に限定されないが、aは
1〜5、好ましくは2〜4、特に好ましくは2.2〜
3.5とするのが適当であり、bは0〜20、好ましく
は0〜15、特に好ましくは0〜12である。また、一
般式(III) で表される化合物の焼成は200〜1000
℃、好ましくは300〜950℃、特に好ましくは40
0〜800℃で行い、焼成時間は通常30〜400分
間、好ましくは30〜300分間、特に好ましくは60
〜250分間である。尚、焼成温度をこのように限定す
る理由は、200℃よりも低いと、触媒の活性が不充分
になるからであり、1000℃よりも高いと、結晶構造
が変化して、触媒活性が急激に低下するからである。
【0029】特に、複合金属酸化物として水酸化アルミ
ナ・マグネシウムを用いた場合には、大きな触媒表面積
が得られ、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキサイ
ド、又はエチレンオキサイド及びアルキレンオキサイド
を付加重合する際の反応活性が、他の複合金属酸化物に
比べ、非常に高くなる。即ち、複合金属酸化物として、
水酸化アルミナ・マグネシウムを用いることは、所定の
付加重合反応を効率的に達成することを可能とし、且つ
反応後の触媒分離も容易であることから、工業的に優位
である。
【0030】複合金属酸化物触媒としては、次に、金属
イオン添加酸化マグネシウムが挙げられる。金属イオン
添加酸化マグネシウムとしては、Al3+、Ga3+、Zr
4+、Ti4+、In3+、Tl3+、Co3+、Ni3+、S
3+、La3+、Fe3+、Cu2+及びMn2+からなる群よ
り選ばれる1種以上の金属イオンが添加されたものが好
ましい。酸化マグネシウム中に添加する金属イオンの量
は、複合金属酸化物中0.1〜40重量%、好ましくは
0.5〜20重量%の範囲とする。
【0031】金属イオン添加酸化マグネシウムの製造方
法は、特開平1−164437号公報に記載されている
が、以下の方法のように、添加金属イオンを含む水溶液
から、添加金属イオンを析出させて金属イオン添加酸化
マグネシウム粒子を製造することが望ましい。
【0032】1)含浸法:硝酸アルミニウム水溶液のよ
うな添加金属イオンを含む水溶液に、MgO粒子を加
え、混合した後、蒸発乾固→粉砕→焼成の工程を経て、
触媒粒子を得る。
【0033】2)共沈法:硝酸マグネシウム水溶液のよ
うなマグネシウム塩水溶液と、硝酸アルミニウム水溶液
のような添加金属イオンを含む水溶液とを混合し、これ
にアンモニアなどの沈殿剤を加え、水溶液からマグネシ
ウムと添加金属を同時に水酸化物として析出させ、濾過
→乾燥→粉砕→焼成により触媒粒子を製造する。
【0034】3)沈着法:酸化マグネシウム粒子を分散
した分散液に、添加金属イオンを含む水溶液を添加し、
酸化マグネシウム粒子表面に添加金属の水酸化物を析
出、沈着させ、濾過→乾燥→焼成する。
【0035】また、上記共沈法、沈着法等の沈殿法によ
り触媒を製造する場合は、沈殿処理後に触媒スラリー中
に存在する不要陰イオンをイオン交換樹脂で除去するこ
ともでき、これにより濾過後の洗浄工程を省略ないしは
簡略化できる。尚、焼成処理は上記のMg−Al複合金
属酸化物と同様に行うことができる。
【0036】複合金属酸化物触媒としては、更に、下記
の一般式(IV)で表されるハイドロタルサイトの焼成物
が挙げられる。
【0037】 [Mg2+ 1-xAl3+ x(OH)2]x+[(Ap-)x/p・qH2O]x- (IV)
【0038】上記の一般式(IV)において、Ap-は、C
3 2-、SO4 2-、OH-、NO3 -、Fe(CN)6 3-又はC
3COO-である。xは正数であって、特に限定されな
いが、通常、0<x≦0.33、好ましくは0.25≦
x≦0.3とする。また、特に限定されないが、pは1
〜5、好ましくは2〜4、特に好ましくは2.2〜3.
5とするのが適当であり、qは0〜10、好ましくは0
〜8、特に好ましくは0〜5である。ハイドロタルサイ
トは天然品であっても、共沈などで調製した合成品であ
っても良い。尚、焼成処理は上記のMg−Al複合金属
酸化物と同様に行うことができる。
【0039】上記の複合金属酸化物触媒は、金属水酸化
物で表面改質して、改質複合金属酸化物触媒とする。こ
のように表面改質を行うことにより、(A)成分の製造
において、エチレンオキサイドの付加モル分布、又はエ
チレンオキサイド及びアルキレンオキサイドの混合付加
モル分布を狭くして品質の向上を図り、また残存未反応
脂肪酸アルキルエステル量を減らすことができる。
【0040】複合金属酸化物の改質方法は、特開平8−
169861号公報に記載されている。具体的に説明す
ると、前記複合金属酸化物を、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド
で改質した後、反応用触媒として使用する方法と、アル
コキシル化用反応器の中で、原料の脂肪酸アルキルエス
テルに、前記複合金属酸化物と、金属水酸化物及び/又
は金属アルコキシドとを混合し、反応系の中で複合金属
酸化物を表面改質した後、エチレンオキサイド、又はエ
チレンオキサイド及びアルキレンオキサイドを加えて反
応を行う方法とがある。前者の方法は、特に限定されな
いが、複合金属酸化物に金属水酸化物及び/又は金属ア
ルコキシドの水溶液又はアルコール溶液を噴霧した後、
乾燥又は焼成するのが好ましい。また、後者の方法で
は、原料である脂肪酸アルキルエステルへの複合金属酸
化物と金属水酸化物及び/又は金属アルコキシドの添加
順序は特に限定する必要はない。この際、金属水酸化物
及び/又は金属アルコキシドを低級アルコール溶液とし
て添加することも、触媒表面酸点をより均質に、且つよ
り選択的に部分被毒する意味で好ましい。
【0041】金属水酸化物は、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物が好ましい。また、金属アルコキシドとしては、ナ
トリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド等のアル
カリ金属のアルコキシド、マグネシウムアルコキシドな
どのアルカリ土類金属のアルコキシドが好ましい。尚、
前記複合金属酸化物の改質に使用する金属水酸化物及び
/又は金属アルコキシドの量は、複合金属酸化物に対し
て0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲
とするのが適当である。このように金属水酸化物及び/
又は金属アルコキシドの量を限定するのは、0.5重量
%よりも少ないと、充分な改質効果が得られないからで
あり、10重量%よりも多いと、触媒活性を阻害して、
やはり充分な活性が得られないからである。
【0042】直接挿入反応で(A)成分を製造するため
に用いる出発原料は、脂肪酸アルキルエステル及びエチ
レンオキサイド(又はエチレンオキサイド及びアルキレ
ンオキサイド)である。脂肪酸アルキルエステルは1種
でも2種以上の混合物でも良い。
【0043】(A)成分の製造方法におけるアルコキシ
ル化反応は、通常の操作手段及び反応条件の下で容易に
行うことができる。
【0044】該アルコキシル化反応における反応温度は
80〜230℃、好ましくは120〜200℃、特に好
ましくは120〜180℃の範囲である。このように温
度を規定するのは、80℃よりも低いと、触媒が殆ど活
性を示さないからであり、230℃よりも高いと高価な
装置を必要とする上、着色や反応したアルキレンオキサ
イド鎖の分解が起こるからである。また、反応圧力は、
通常0〜20気圧、好ましくは2〜8気圧、特に好まし
くは2〜6気圧とするのが適当である。このように気圧
を規定するのは、20気圧よりも高いと安全性の確保が
難しくなるからである。
【0045】また、触媒の使用量は、脂肪酸アルキルエ
ステル量に対して0.01〜20重量%、好ましくは
0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量
%の範囲とするのが適当である。このように使用量を限
定するのは、0.01重量%よりも少ないと、反応が完
結するまで長時間かかるからであり、20重量%よりも
多いと、装置の除熱能力が限界を越え、反応温度を維持
するのが困難になったり、反応後、触媒を除去する際の
製品ロスが増加するからである。
【0046】(A)成分の製造方法の例を挙げると、オ
ートクレーブ中に脂肪酸アルキルエステルと改質複合金
属酸化物触媒を仕込み、脱ガス、脱水処理した後、窒素
雰囲気にして、所定の温度、圧力条件下で、エチレンオ
キサイド、又はエチレンオキサイド及びアルキレンオキ
サイドを導入して反応を行う。また、触媒を分離する方
法は特に限定されないが、反応終了後、反応生成物を冷
却した後、例えば水を加えて低粘度化し、珪藻土、セル
ロース系樹脂、活性白土等の濾過助剤を添加し、触媒を
濾別する方法などがある。
【0047】上記のような触媒を用いた直接挿入反応の
場合、エチレンオキサイドのみを用いることによって上
記の一般式(I)で表される末端封鎖型ノニオン界面活
性剤(m=0の場合)が得られ、脂肪酸アルキルエステ
ルにエチレンオキサイドを付加した後、炭素数3〜8の
アルキレンオキサイドを付加すれば、上記の一般式
(I)で表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤(mが
0でない場合)が得られる。一方、エチレンオキサイド
と炭素数3〜8のアルキレンオキサイドとを予め混合し
ておいて脂肪酸アルキルエステルに付加すれば、上記の
一般式(II)で表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤
が得られる。
【0048】本発明における(A)成分は、上記のナロ
ー度の条件を満たすことにより、清浄力及び仕上がり感
が格段に向上するのみならず、直接挿入反応を行った場
合には残存する未反応脂肪酸アルキルエステル由来の臭
気が低減する。本発明において、(A)成分中の未反応
脂肪酸アルキルエステル含有量は2重量%以下が好まし
い。
【0049】上記のような触媒を用いて直接挿入反応を
行うと、生成物に0.3〜5重量%程度のポリアルキレ
ングリコール(重量平均分子量数万〜数十万)が含まれ
る。ポリアルキレングリコールとしては、エチレンオキ
サイドを付加した場合は、ポリエチレングリコールが含
まれ、エチレンオキサイドとアルキレンオキサイドを付
加した場合は、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレ
ンコポリマーなどが含まれる。本発明の清浄剤組成物の
場合は、上記のポリアルキレングリコールを3重量%以
下にすることが好ましく、2重量%以下にすることがよ
り好ましく、0.1〜2重量%にすることが特に好まし
い。ポリアルキレングリコールは、例えば、特開平9−
262456号公報記載の方法や特開平10−7620
号公報記載の方法等により濾過を行えば、触媒と同時に
除去することができる。
【0050】(A)成分の配合量は組成物中0.1〜6
0重量%であり、好ましくは0.5〜25重量%であ
る。少なすぎると、マイルド性が悪くなったり清浄力が
低下したりする。一方、多すぎると液晶の形成などによ
りハンドリング性が悪くなったり、対象物の処理後の仕
上がり感が悪くなったりする。
【0051】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物には必
須成分(B)として下記の(a)〜(d)からなる群よ
り選ばれる1種以上の香料又は植物抽出物が含有され
る。
【0052】(a)成分はβ位炭素が二重結合であるア
ルデヒド基又はケトン基を有する化合物であり、アルデ
ヒド基を有する化合物の例としては、シトラール、シン
ナミックアルデヒド、シクロシトラール、サフラナー
ル、ミルテナール、α−メチルシンナミックアルデヒ
ド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシル
シンナミックアルデヒド、trans−2−ドデセナー
ル、trans−2−トリデセナール、2,4−デカジ
エナール、2,4−ウンデカジエナール、トリメチルデ
カジエナール、o−メトキシシンナミックアルデヒド、
フルフラール、5−メチルフルフラール、5−ヒドロキ
シメチル−2−フルフラール、フリルアクロレイン、α
−メチレンシトロネラール等が挙げられる。また、ケト
ン基を有する化合物の例としては、ダマセノン、ダマス
コン、イソダマスコン、α−ダイナスコン、トリメチル
シクロヘキセニールブテン、イオノン、メチルイオノ
ン、プソイドイオノン、イロン、カシュメラン、カルボ
ン、プレゴン、ピペリトン、ピペリテノン、ジオスフェ
ノール、アセチルセドレン、ヌートカトン、ベンジリデ
ンアセトン、アセチルフラン、フラネオール、ソトロ
ン、マルトール、エチルマルトール、シスジャスモン、
イソジャスモン等が挙げられる。
【0053】(b)成分はβ位炭素が芳香環であるアル
デヒド基又はケトン基を有する化合物であり、アルデヒ
ド基を有する化合物の例としては、ペリラアルデヒド、
クミンアルデヒド、ベンズアルデヒド、バニリン、エチ
ルバニリン、ヘリオトロピン、サリチルアルデヒド、ア
ニスアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、ホル
ミルエチルテトラメチルテトラリン等が挙げられる。ま
た、ケトン基を有する化合物の例としては、ビタライ
ド、アセトフェノン、メチルナフチルケトン、ベンゾフ
ェノン、プロピオフェノン、メチルアセトフェノン、p
−メトキシアセトフェノン、ムスクケトン、ファントリ
ド、セレストリッド、トラセオライド、トナリッド等が
挙げられる。
【0054】(c)成分はフェノール化合物であり、フ
ェノール化合物の例としては、フェノール、p−エチル
フェノール、チャビコール、チモール、カルバクロー
ル、ヒノキチオール、2,6−ジメトキシフェノール、
グアヤコール、クレオソール、オイゲノール、イソオイ
ゲノール、バニトロープ、ショーガオール、ジンゲオー
ル、ジンゲロン、ラズベリーケトン、メチルアトラレー
ト、カテキンやローズマリノン等のポリフェノール類、
オークモスNo.1、メチルサリシレート、エチルサリ
シレート、ブチルサリシレート、イソブチルサリシレー
ト、アミルサリシレート、イソアミルサリシレート、ヘ
キシルサリシレート、cis−3−ヘキセニールサリシ
レート、シクロヘキシルサリシレート、フェニルサリシ
レート、ベンジルサリシレート、フェニルエチルサリシ
レート、p−クレジルサリシレート等が挙げられる。
【0055】更に、(a)〜(c)成分を含有する天然
香料も、殺菌及び/又は消臭清浄効果を有する。このよ
うな天然香料の例としては、クローブ油、クローブリー
フ油、ピメンタ油、ベイ油におけるオイゲノール、タイ
ム油におけるフェノール、チモール、カルバクロール、
シソ油におけるペリラアルデヒド、レモン油、リセアキ
ュベバ油、ライム油、レモングラス油、オレンジ油にお
けるシトラール、バニラアブソリュートにおけるバニ
ラ、ジャスミンアブソリュート、スペアミント油におけ
るシスジャスモン、カルボン、カシア油、シナモン油に
おけるシンナミックアルデヒド、ウィンターグリーン油
におけるメチルサリシレート、ジンジャー油におけるシ
ョーガオール、ジンゲオール、ジンゲロン、キャラウェ
イ油におけるカルボン、オークモスアブソリュートにお
けるオークモスNo.1等が挙げられる。
【0056】(d)成分は植物抽出物であり、植物抽出
物の例としては、アオイ科マルバ、アカネ科アセンヤ
ク、アケビ科アケビ、アブラナ科カラシナ、タイセイ、
ワサビ、ワサビダイコン、アヤメ科サフラン、イチョウ
科イチョウ、イネ科イネ、クマザサ、タケ、ハチク、マ
ダケ、マチク、モウソウチク、レモングラス、ウマノス
ズクサ科アリストロキア、ウスバサイシン、ウマノスズ
クサ、ウルシ科カシュウ、カキノキ科カキ、カバノキ科
シラカバ、カンラン科ミルラ、キク科アルニカ、オケ
ラ、キク、タラゴ、フジバカマ、キンポウゲ科オウレ
ン、サラシナショウマ、ボタン、クスノキ科カシア、ク
スノキ、ゲッケイジュ、サッサフラス、セイロンシナモ
ン、ニッケイ、クルミ科クルミ、クワ科クリ、クワ、ケ
ルクス、ホップ、コショウ科クベバ、コショウ、ヒハ
ツ、ゴマノハグサ科コオウレン、ザクロ科ザクロ、サト
イモ科カラスビシャク、ショウブ、セキショウ、シキミ
科スターアニス、シクンシ科カシ、テルミナリア、シソ
科アキチョウジ、アキノタムラソウ、イヌコウジュ、イ
ヌゴマ、イヌヤマハッカ、イブキジャコウソウ、ウツボ
グサ、エゴマ、エゾノオドリコソウ、オドリコソウ、オ
ランダハッカ、オレガノ、カイジンドウ、カキドオシ、
カメバヒキオコシ、カワミドリ、キバナアキギリ、キラ
ンソウ、クラリーセージ、クルマバナ、ケイガイ、コガ
ネバナ、コガネヤナギ、コレウス、サルビア、シソ、シ
モバシラ、ジャコウソウ、ジュウニヒトエ、シロネ、ス
パイクラベンダー、セージ、セーボリー、タイム、タチ
ジャコウソウ、タツナミソウ、タンジン、チクマハッ
カ、チョロギ、チリメンジソ、テンニンソウ、トウバ
ナ、ナギナタコウジュ、ニオイニガクサ、ニガクサ、ニ
ガハッカ、バジル、ハッカ、ハナトラノオ、ヒキオコ
シ、ヒゴロモソウ、ヒソップス、ヒメオドリコソウ、ヒ
メジソ、ブラックミント、ヘデオマ、ペパーミント、ホ
ソバヤマジソ、ホトケノザ、マウンテンミント、マジョ
ラム、ミズトラノオ、ミソガワソウ、ミゾコウジュ、メ
ハジキ、メリッサ、モナルダ、ヤグルマカッコウ、ヤマ
ジオウ、ヤマジソ、ヤマハッカ、ラショウモンカズラ、
ラバンジン、ラベンダー、ルリハッカ、ローズマリー、
ショウガ科ガジュツ、カルダモン、サンナ、ソウカ、ヤ
クチ、リョウキョウ、ショウガ、スギ科コウヨウザン、
スギ、セコイア、タイワンスギ、メタセコイア、セリ科
アニス、カサモチ、キャラウェイ、クミン、コリアンダ
ー、シシウド、セロリ、ディル、ミシマサイコ、センダ
ン科センダン、ニーム、タデ科ショクヨウダイオウ、ダ
イオウ、チョウセンダイオウ、ヤナギタデ、ツツジ科ア
セビ、ツバキ科サザンカ、チャ、ツバキ、ドクダミ、ナ
ス科クコ、ノウゼンカズラ科キササゲ、ヒノキ科エンピ
ツビャクシン、コノテガシワ、セイヨウネズ、セイヨウ
ヒノキ、ニオイヒバ、ヒノキ、ヒバ、ヒメハギ科セネ
ガ、ビャクブ科ビャクブ、フトモモ科アカゴムノキ、オ
ールスパイス、ギンマルバユーカリ、クローブ、セイタ
カユーカリ、ナガバユーカリ、ヤナギユーカリ、ユーカ
リ、マツブサ科マツブサ、マツ科アカエゾマツ、アカマ
ツ、ウラジロモミ、エゾマツ、カラマツ、キタゴヨウマ
ツ、クロマツ、チョウセンマツ、ツガ、トウヒ、トガサ
ワラ、トドマツ、ハイマツ、ヒマラヤスギ、ヒメコマ
ツ、モミ、マメ科エビスグサ、オウギ、スオウ、ラタニ
ア、マンサク科ハマメリス、ミカン科オレンジ、キハ
ダ、ゴシュユ、サンショウ、ヘンルーダ、ミカン、ライ
ム、レモン、ミズキ科サンシュユ、ムラサキ科ムラサ
キ、メギ科イカリソウ、ナンテン、モウセンゴケ科モウ
センゴケ、モクセイ科キンモクセイ、レンギョウ、モク
レン科コブシ、ゴミシ、ホオノキ、ヤドリギ科セイヨウ
ヤドリギ、ヤマモモ科ヤマモモ、ユキノシタ科アジサ
イ、アマチャ、ユリ科アロエ等が挙げられ、これらの水
及び/又は有機溶媒による抽出物が含有される。これら
の抽出物はいずれも抗菌、消臭作用等が知られており、
全草、地上部、根、根茎、種子、果実等より適宜切断及
び/又は粉末としたものを原料として用いる。
【0057】上記植物抽出物としては、有機溶媒抽出物
よりも、人体への安全性や製剤化した時の安定性に優
れ、且つ食品添加物として使用可能な水抽出物が好まし
く用いられる。
【0058】抽出に用いられる有機溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパ
ノール、ブタノール等の低級アルコール類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチル
ケトン、イソブチルメチルケトン等のケトン類等が挙げ
られる。これらはそれぞれ単独で用いても又は2種以上
適宜組み合わせて用いても良い。
【0059】抽出方法としては、例えば、上記原料に対
し1〜100倍量(重量基準)の水及び/又は有機溶媒
を加え、室温〜水及び/又は有機溶媒の還流温度で0.
5〜24時間、好ましくは1〜10時間抽出処理する方
法が挙げられる。抽出処理後は濾過、遠心分離、デカン
テーション等の通常の方法で好ましくは加温下に抽出液
と抽出残渣を分け、得られた抽出液から水及び/又は有
機溶媒を留去して採取することが好ましい。
【0060】(B)成分の配合量としては、通常、組成
物中0.00001〜5重量%、好ましくは0.000
1〜1.5重量%の範囲から適宜選択される。配合量が
0.00001重量%未満では殺菌効果が低下し、5重
量%を超えると着色、沈殿が生じる等の問題があり、製
剤化が困難となる。また、コスト的にも不経済である。
【0061】(B)成分における香料以外にも通常使用
される香料として、天然香料では、竜涎香、カストリウ
ム、アビエス油、アンブレットシード油、アンゼリカ
油、アニス油、バルサムコパイバ油、ペルーバルサム
油、バジル油、ベルガモット油、ボアドローズ油、カナ
ンガ油、カモミール油、シトロネラ油、エレミ油、エス
トラゴン油、ユーカリ油、ゼラニウム油、ガルバナム
油、ホップ油、ヒヤシンスアブソリュート、ジョンキル
アブソリュート、ジュニパーベリー油、ラベンダー油、
ラバンジン油、ペパーミント油、ミル油、ナツメッグ
油、オリバナム油、オポポナックス油、パチュリ油、オ
リス油、パルマローザ油、ローズ油、サンダルウッド
油、スチラックス油、テレピン油、バイオレットアブソ
リュート、ベチバー油、ワームウッド油、イランイラン
油等が挙げられる。
【0062】また、合成香料や単離香料として、リモネ
ン、β−カリオフィレン、α−ピネン、β−ピネン、カ
ンフェン、リピノレン、アロオシメン、オシメン、イソ
パラフィン、p−サイメン等の炭化水素類、cis−3
−ヘキセノール、リナロール、ターピネオール、ゲラニ
オール、シトロネロール、ジメチルオクタノール、ラバ
ンジュロール、ムゴール、ミルセノール、メントール、
ボルネオール、ファルネゾール、ネロリドール、サンタ
ロール、サンダロール、セドロール、バクダノール、サ
ンタリノール、オクタノール、ノナノール、ベチベロー
ル、ベンジルアルコール、β−フェニルエタノール、シ
ンナミックアルコール、アニスアルコール、ジメチルベ
ンジルカルビノール、イソカンフィルシクロヘキサノー
ル、アンブリノール等のアルコール類とそれらのギ酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等のエステルに加え
て、ベルテネックス、ベルドックス等のエステル類、ア
ンブロキサン、ローズオキサイド、ネロールオキサイ
ド、リナロールオキサイド、ジフェニルエーテル、グリ
サルバ、シネオール、メントフラン、ローズフラン、ヤ
ラヤラ、ネロリンブロメリア、ガラクソリド等のエーテ
ル、オキサイド類、オクタナール、ノナナール、デセナ
ール、ウンデシルアルデヒド、ウンデシレンアルデヒ
ド、ドデシルアルデヒド、シトロネラール、フェニルア
セトアルデヒド、ヘリオナール、シクラメンアルデヒ
ド、リリアール等、及び(B)成分における(a)成分
のアルデヒド類も合わせて、それらのメチル、エチル等
のアセタール類、及びこれらアルデヒド類とメチルアン
スラニレートなどのアミン化合物とのシッフベース類、
メチルヘプテノン、ジアセチル、メントン、樟脳、アニ
シルアセトン、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカ
ノン、シクロヘキサデセノン等のケトン類、γ−ウンデ
カラクトン、γ−ノニルラクトン、クマリン、ラクトス
カトン、アンブレットリド、シクロペンタデカノリド、
イソアンブレットリド、シクロヘキサデカノリド、10
−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノ
リド、12−オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシ
レート、エチレンドデカンジオエート等のラクトン類、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉
草酸等の酸類、インドール、スカトール、6−メチルキ
ノリン、イソブチルキノリン、テトラメチルピラジン、
ゲラニルニトリル、メチルアンスラニレート、ジメチル
アンスラニレート等の窒素化合物類が挙げられる。これ
らは使用しなくても良いし、使用する場合も1種以上で
どのような混合比で配合しても構わない。
【0063】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物には、
必須成分として(C)エタノールが含有される。本発明
において用いられるエタノールは、(e)発酵エタノー
ル、(f)合成エタノール、(g)変性エタノール及び
(h)香料変性エタノールからなる群より選ばれる1種
以上である。台所で用いる場合には発酵エタノールが好
ましいが、用途により変性剤が添加されていても良い。
(g)変性エタノールに使用される変性剤としてはメタ
ノール、2−プロパノール、プロピオン酸エチル、ヘキ
サン、変性用フレーバー(フレーバーH−No.1な
ど)、β−フェニルエタノール、ゲラニオール等が挙げ
られる。(h)香料変性エタノールに使用される香料と
しては、レモン油、スイートオレンジ油、スペアミント
油、シナモン油等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。
【0064】(C)成分の配合量としては、通常、組成
物中30〜60重量%、好ましくは40〜60重量%の
範囲から適宜選択される。エタノールの配合量が30重
量%未満では殺菌効果が低下し、60重量%を超えると
エタノール臭が強く、気分が悪くなる等、官能的に好ま
しくなく、また、手荒れなどの問題が生じ、更には引火
の危険性も増大する。
【0065】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物は、台
所、トイレ、浴室、洗面所等の雑菌が繁殖し易い場所を
初めとする硬表面に対する除菌剤や、手指などの身体の
除菌剤として好ましく使用可能であり、その場合には、
精製水などの水の他に必要に応じて、本発明の効果を損
なわない範囲で、従来から使用されてきた他の成分を添
加しても良い。添加可能な成分としては、防腐剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、他の界面活性剤、
色素等が挙げられる。
【0066】好ましく混合可能な他の界面活性剤として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アル
キルポリグリコシド、脂肪酸メチルグリコシドエステ
ル、アルキルメチルグルカミド、脂肪酸アルカノールア
ミド等に代表されるノニオン界面活性剤や、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、α−スルホ脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、脂肪酸セッケン、スルホコハク酸塩、アルキルエー
テルカルボン酸塩等に代表されるアニオン界面活性剤
や、脂肪族アミン及びその第4級アンモニウム塩、芳香
族アミン及びその第4級アンモニウム塩等に代表される
カチオン界面活性剤や、アミンオキサイド、アルキルベ
タイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキル
アミドアルキルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、
アルキルアミノ酸等に代表される両性又は双性界面活性
剤を好適に挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。また、これらの界面活性剤は、単独で又
は適当な2種以上の組み合わせで使用できる。
【0067】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物の使用
方法としては、除菌対象物を浸漬、あるいは除菌対象物
に対して噴霧(例えばトリガースプレー、ディスペンサ
ースプレー、エアゾール等の形態が挙げられる)、塗布
すること等が可能である。また、処理後は、自然乾燥、
拭き取り等を適宜行うことができる。
【0068】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるもの
ではない。尚、以下の例において「%」は、「重量%」
である。
【0069】実施例で使用した末端封鎖型ノニオン界面
活性剤の製造例を以下に示す。
【0070】製造例1 化学組成が2.5MgO・Al23・nH2O である水
酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業(株)製、
キョーワード300)25gを、700℃で3時間、窒
素雰囲気下で焼成し、14gの焼成水酸化アルミナ・マ
グネシウムを得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.2g、5%の水酸化カリウムメタノ
ール溶液1.3g、及びラウリン酸メチル350gを4
リットルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で
触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素
で置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3
atmに維持しつつ、エチレンオキサイド648gを導
入し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサ
イド付加モル数は9.0、ナロー度は70%、ポリエチ
レングリコールの含有量は0.5%であった。更に、反
応液を80℃に冷却し、水120g及び濾過助剤として
活性白土、珪藻土をそれぞれ5g添加した後、触媒を濾
別した。濾過後のポリエチレングリコールの含有量は
0.2%以下であった。これをサンプルAとし、結果を
表1及び表2に示す。ナロー度は得られたラウリン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルのエチレンオキサイド
付加モル分布を測定して算出した。尚、エチレンオキサ
イド付加モル分布及び未反応脂肪酸エステル含有量、ポ
リエチレングリコール(PEG)の含有量及び重量平均
分子量は以下の方法により測定した。
【0071】(エチレンオキサイド付加モル分布及び未
反応脂肪酸エステル量の測定方法)以下の条件で高速液
体クロマトグラフィ測定を行い、エチレンオキサイド付
加モル分布及び未反応脂肪酸エステル含有量を求めた。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :SPD−10A((株)島津製作所製) 測定波長:220nm カラム :Zorbax C8(直径4.6mm×長さ
0.25m;Du Pont(株)製) 移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比) 流速 :1mL/min 温度 :20℃
【0072】(PEG量の測定方法)以下の条件でゲル
濾過クロマトグラフィ測定を行い、PEG含有量を求め
た。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :RID−6A((株)島津製作所製) カラム :アサヒパックGS−310(直径7.6mm
×長さ0.5m;昭和電工(株)製) 移動相 :アセトニトリル/水=45/55(体積比) 流速 :1mL/min 温度 :30℃
【0073】(PEGの重量平均分子量測定方法)以下
の条件でゲル濾過クロマトグラフィ測定を行い、PEG
の重量平均分子量を求めた。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :RID−10A((株)島津製作所製) カラム :アサヒパックGF−510HQ(直径7.6
mm×長さ0.3m;昭和電工(株)製) 移動相 :水 流速 :1mL/min 温度 :30℃
【0074】製造例2 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.2g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.12g、及びミリスチン酸メチル350gを4リ
ットルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触
媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で
置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3a
tmに維持しつつ、エチレンオキサイド956gを導入
し、攪拌しながら反応させた。得られたミリスチン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサ
イド付加モル数は15.0、ナロー度は65%、ポリエ
チレングリコールの含有量は1.5%であった。更に、
サンプルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過
後のポリエチレングリコールの含有量は0.2%以下で
あった。これをサンプルBとし、結果を表1及び表2に
示す。
【0075】製造例3 前記の水酸化アルミナ・マグネシウム(キョーワード3
00)を窒素雰囲気下、600℃で1時間焼成して得ら
れた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒
2.2g、0.5規定の水酸化カリウムエタノール溶液
2.9mL、及びラウリン酸メチル350gを4リット
ルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の
改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換
した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3atm
に維持しつつ、エチレンオキサイド1440gを導入
し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリン酸ポリ
オキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサイ
ド付加モル数は20.0、ナロー度は65%、ポリエチ
レングリコールの含有量は2.0%であった。更に、サ
ンプルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過後
のポリエチレングリコールの含有量は0.2%以下であ
った。これをサンプルCとし、結果を表1及び表2に示
す。
【0076】製造例4 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.4g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.14g、及びラウリン酸メチル350gを4リッ
トルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒
の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置
換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3at
mに維持しつつ、エチレンオキサイド720gを導入
し、攪拌しながら反応させた。この中間体を少量抜き出
して分析したところ、平均エチレンオキサイド付加モル
数は10.0、ナロー度は70%であった。続いて、プ
ロピレンオキサイド95gを導入し、攪拌しながら反応
させた。得られたラウリン酸ポリオキシプロピレンポリ
オキシエチレンメチルエーテルの平均プロピレンオキサ
イド付加モル数は1.0、ポリアルキレングリコールの
含有量は1.1%であった。更に、サンプルAと同様の
操作で触媒を濾別したところ、濾過後のポリアルキレン
グリコールの含有量は0.2%以下であった。これをサ
ンプルDとし、結果を表1及び表2に示す。ナロー度
は、上記したようにラウリン酸ポリオキシプロピレンポ
リオキシエチレンメチルエーテルにおけるエチレンオキ
サイド付加中間体のエチレンオキサイド付加モル分布を
測定して算出した。尚、エチレンオキサイド付加モル分
布及び未反応脂肪酸エステル含有量は製造例1と同様の
高速液体クロマトグラフィ測定を行って算出し、ポリア
ルキレングリコール(PAG)の含有量は製造例1と同
様のゲル濾過クロマトグラフィ測定を行って算出した。
【0077】製造例5 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.4g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.14g、及びラウリン酸メチル350gを4リッ
トルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒
の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置
換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3at
mに維持しつつ、予め混合しておいたエチレンオキサイ
ド1080gとプロピレンオキサイド190gとの混合
物を導入し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリ
ン酸ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンメチルエ
ーテルは、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
とがランダム重合したものであり、平均プロピレンオキ
サイド付加モル数は2.0、平均エチレンオキサイド付
加モル数は15.0、ナロー度は65%、ポリアルキレ
ングリコールの含有量は1.7%であった。更に、サン
プルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過後の
ポリアルキレングリコールの含有量は0.2%以下であ
った。これをサンプルEとし、結果を表1及び表2に示
す。ナロー度は、得られたラウリン酸ポリオキシプロピ
レンポリオキシエチレンメチルエーテルについて、製造
例1と同様の高速液体クロマトグラフィ測定を行い、上
記数式(2)に従って算出した。
【0078】製造例6 特開平4−279552号公報記載の方法に準じて調製
したAlイオン添加MgO触媒11gと、ラウリン酸メ
チル350gを4リットルオートクレーブに仕込み、オ
ートクレーブ内を窒素で置換した後、昇温を行い、温度
を180℃、圧力を3atmに維持しつつ、エチレンオ
キサイド648gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られたラウリン酸ポリオキシエチレンメチルエーテル
の平均エチレンオキサイド付加モル数は9.0、ナロー
度は35%、ポリエチレングリコールの含有量は0.4
%であった。これをサンプルFとし、結果を表1及び表
2に示す。
【0079】
【表1】 構造式 ナロー度 サンプルA C1123CO(EO)9OCH3 70% サンプルB C1327CO(EO)15OCH3 65% サンプルC C1123CO(EO)20OCH3 65% サンプルD C1123CO(PO)(EO)10OCH3 70% サンプルE C1123CO[(PO)2 ,(EO)15]OCH3 65% サンプルF C1123CO(EO)9OCH3 35% POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である
【0080】
【表2】 脂肪酸エステル量 PAG(PEG)量 PEG分子量 サンプルA 0% 0.2%以下 約 70000 サンプルB 0% 0.2%以下 約 80000 サンプルC 0% 0.2%以下 約100000 サンプルD 0% 0.2%以下 − サンプルE 0% 0.2%以下 −サンプルF 3% 0.4% 約 70000 PEG分子量は重量平均分子量を指す
【0081】実施例1〜10及び比較例1〜5 表3〜表5に示した除菌及び消臭清浄剤組成物を調製
し、以下に示す試験方法により性状を評価した。その結
果を同表中に示す。尚、除菌力はpHの影響を受けるこ
とから、いずれの組成もpH調整剤を用いてpH5.0
に調整した。また、表中の配合量は重量%である。
【0082】(除菌力試験) 試験菌 黄色ブドウ球菌(S.aureus FDA209P)
を用いた。 菌液の調製 SCDLP培地で37℃、18〜24時間培養した試験
菌をSCDLP培地に再度接種し、37℃、18〜24
時間培養した。次いで、培養した菌体を生理食塩水に均
一に分散させ、1mL当たりの菌数が約108 となるよ
うに液を調製した。 試験方法 30cm×30cmのステンレス板(SUS304製)
にで調製した菌液を0.5mL滴下し、コンラージ棒
等で10cm×10cmに塗り広げた。この面に除菌及
び消臭清浄剤組成物を2mL滴下し、15秒後、滅菌ガ
ーゼで菌液を塗り広げた面をスワブした後、滅菌生理食
塩水25mL入りの滅菌サンプリングバッグに滅菌ガー
ゼを回収した。ブランクとして精製水2mLを滴下して
同様の操作を行った滅菌ガーゼも評価した。このバッグ
をストマッカーにかけた後、内容液1mLをサンプリン
グし、生理食塩水により希釈液を調製し、SCDLP寒
天培地を用いた混釈平板培養法(37℃、48時間)に
より生菌数を測定した。
【0083】(仕上がり感の評価試験)硬表面での仕上
がり感を以下の方法で評価した。20cm×20cmの
鏡面に除菌及び消臭清浄剤組成物を0.5g滴下し、乾
いた綿メリヤス布で2往復し、除菌剤組成物を拭き取っ
た後の表面の拭き跡残りを、以下の基準に基づいて視覚
判定した。 仕上がり感評価基準 ○:拭き跡残りが全く認められず、きれいな仕上がり △:拭き跡残りが若干認められ、やや汚い仕上がり ×:拭き跡残りが非常に多く認められ、汚い仕上がり
【0084】
【表3】 成分及び評価結果 実施例 1 2 3 4 5 サンプルA 1 サンプルB 1 サンプルC 1 サンプルD 3 サンプルE 5 香料*1 0.0001 0.05 0.05 0.1 植物抽出物*2 0.01 0.01 エタノール*3 60 50 50 50 40 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 除菌力(生菌数cfu/mL) 0 0 0 0 0 仕上がり感 ○ ○ ○ ○ ○
【0085】
【表4】 成分及び評価結果 実施例 6 7 8 9 10 サンプルA 1 1 サンプルD 0.5 5 サンプルE 1 香料*1 0.1 0.01 植物抽出物*2 0.02 0.005 0.005 0.01 0.01 0.01 0.01 0.05 エタノール*3 60 50 40 40 60 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 除菌力(生菌数cfu/mL) 0 0 0 0 0 仕上がり感 ○ ○ ○ ○ ○
【0086】
【表5】 成分及び評価結果 比較例 1 2 3 4 5 サンプルB 1 サンプルC 1 サンプルD 5 サンプルF 5 香料*1 0.5 0.1 0.01 植物抽出物*2 0.01 0.005 エタノール*3 50 20 40 40 30 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 除菌力(生菌数cfu/mL) 0 0 5×104 7×104 7×106 仕上がり感 × × ○ ○ ○
【0087】*1)香料〜の組成は表6に示す通り
である(数字は重量部を指す)。
【0088】
【表6】 香料組成 レモン油 10 10 − − オレンジ油 20 30 5 − タイム油 15 − 10 − シナモンリーフ油 1 − 2 − cis−3−ヘキセニールサリシレート 5 10 16 − グアヤコール 2 − − − ラベンダー油 2 5 3 30 ペパーミント油 5 − 1 20 cis−3−ヘキセノール 1 1 1 1 リナロール 20 18 20 20 リナリルアセテート 30 30 15 25 ボルニルアセテート 1 3 2 2 ベンジルアセテート 7 15 8 8 シトロネロール 6 3 20 17 ターピネオール 2 5 4 4 シトロネリルアセテート 10 7 2 2 ゲラニルフォーメート 3 4 2 2 β−フェニルエタノール 50 50 80 60 リリアール 2 2 2 2 シクロペンタデカノリド 1 1 1 1 エチレンブラシレート 5 5 5 5
【0089】*2)植物抽出物〜は下記の方法で得
た。 植物抽出物:カンゾウ根茎の乾燥粉末30gに200
mLの水を加え、室温で24時間振盪した。残渣を濾別
し、新しい水を加え、更に24時間抽出した。水溶液を
まとめて減圧濃縮し、抽出物を得た。 植物抽出物:ローズマリー全草の乾燥粉末20gに発
酵エタノール100mLを加え、90℃の水浴上で冷却
管を付けて1時間抽出し、エタノールを減圧濃縮して抽
出物を得た。 植物抽出物:セージ全草の乾燥粉末20gにメタノー
ル250mLを加え、80℃の水浴上でソックスレー抽
出器により2時間抽出し、メタノールを減圧濃縮して抽
出物を得た。
【0090】*3)エタノール〜は発酵エタノール
を用いて、表7に示す変性剤又は香料を配合した(数字
は重量部を指す)。
【0091】
【表7】 変性剤又は香料 メタノール − 100 − − β−フェニルエタノール − − 100 − レモン油 − − − 50 スイートオレンジ油 − − − 35 スペアミント油 − − − 10 シナモン油 − − − 5 (発酵エタノール200Lにつき、は変性剤及び香料を配合せず、〜は表 7に記載の変性剤又は香料をそれぞれ5kg、350g、100g配合した)
【0092】尚、上記実施例に記載した組成物について
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート製のトリガースプレー又はディスペンサース
プレー容器に入れ、性能及び性状に問題ないことを確認
している。
【0093】表3〜表5から明らかなように、本発明の
除菌及び消臭清浄剤組成物(実施例1〜10)はいずれ
も優れた性状を示すのに対し、比較例1〜5の組成物は
性状が劣っている。
【0094】
【発明の効果】本発明の除菌及び消臭清浄剤組成物は、
対象物の処理後の仕上がり感に優れた、製品として有用
な除菌及び消臭清浄剤組成物であり、特に台所用、浴室
用、トイレ用の除菌剤や手指等の身体用洗浄剤として好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/60 C11D 3/60 (72)発明者 渡邊 洋二 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 榊 銘子 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C058 AA06 AA07 AA23 AA29 BB07 CC08 JJ08 4H003 AC23 DA02 DA06 DA08 ED02 ED28 FA34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記の一般式(I)及び(II)で
    表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤の中から選ばれ
    る1種以上、(B)(a)β位炭素が二重結合であるア
    ルデヒド基又はケトン基を有する化合物、(b)β位炭
    素が芳香環であるアルデヒド基又はケトン基を有する化
    合物、(c)フェノール化合物及び(d)植物抽出物か
    らなる群より選ばれる1種以上、並びに(C)(e)発
    酵エタノール、(f)合成エタノール、(g)変性エタ
    ノール及び(h)香料変性エタノールからなる群より選
    ばれる1種以上を必須成分として含有することを特徴と
    する除菌及び消臭清浄剤組成物。 R1CO−(AO)m−(EO)n−OR2 (I) [式中、 R1 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水
    素基 R2 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれ
    る1種以上 EO :オキシエチレン基 m :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であ
    り、0≦m≦15 n :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、
    0<n≦40 m+n:2〜50の数 を示し、且つEOの付加モル分布は下記の数式(1)で
    表されるナロー度の条件を満たすことが必須である。 【数1】 (式中、i :正の整数 Yi :付加モル数がiのエチレンオキサイド付加体
    (mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
    の重量% nmax:含有量が最も多いエチレンオキサイド付加体
    (mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
    の付加モル数であり、正の整数を示す)] R3CO−[(AO)s ,(EO)t]−OR4 (II) [式中、 R3 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水
    素基 R4 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれ
    る1種以上 EO :オキシエチレン基 s :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であ
    り、0<s≦15 t :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、
    0<t≦40 s+t:2〜50の数 を示し、且つAOとEOはランダム付加であり、AOと
    EOの混合付加モル分布が下記の数式(2)で表される
    ナロー度の条件を満たすことが必須である。 【数2】 (式中、j :保持時間(分) Yj :保持時間がjの成分の重量% vmax:含有量が最も多い成分が、高速液体クロマトグ
    ラフィを行った場合に検出される保持時間(分)を示
    す)]
  2. 【請求項2】 (A)成分中の脂肪酸アルキルエステル
    含有量が2重量%以下である請求項1に記載の除菌及び
    消臭清浄剤組成物。
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