JP2010228192A - インクジェット記録用中間転写体及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録用中間転写体及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高光沢な画像が得られるインクジェット像記録用中間転写体を提供する。
【解決手段】樹脂を含み、分光光度計による測定波長280nm以上400nm以下における透過率が70%以上である基材を有するシームレスベルトであることを特徴とするインクジェット記録用中間転写体10。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録用中間転写体及びインクジェット記録装置に関する。
インクを利用した記録方式では、浸透媒体や非浸透媒体などの多様な記録媒体に対し記録を行うために、中間転写体に記録した後、記録媒体に転写する方式が提案されている。
例えば、画像層のインク流れや混色を防止する目的で、紫外線硬化性インクを噴射して受像体に画像層を形成し、記録媒体と受像体上の画像層とのニップを転写に十分な圧力を用いて形成し、画像層に紫外線を照射するインクジェット記録装置において、紫外線供給装置と画像層とに挟まれる受像体又は紫外線供給装置用ハウジングが設けられているインクジェット記録装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、インク使用量を低減する目的で、紫外線(UV)硬化型インクを中間転写体(中間転写ベルト)に付与し、中間転写体を押圧してUV硬化型インクを最終基材へ転写し、UV硬化型インクへ紫外線を照射するインクジェット画像形成方法において、最終基材上のUV硬化型インクドット径が中間転写体上のUV硬化型インクドット径より大きいことを特徴とするインクジェット画像形成方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、飛翔インク滴が中間転写体に転写されるのに先だって、中間転写体の表面に液体を付着させ、その液体上にインクを付着させてから、中間転写体上のインクを液体とともに被印刷体に転写することを特徴とする記録方法について開示されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、搬送ベルトとして、ETFEベルト上に抵抗を下げた表面層を有するベルトが提案されている(例えば、特許文献4及び5参照)。
特開2007−152945号公報 特開2007−15241号公報 特開2001−212956号公報 特開2003−103857号公報 特開2004−231382号公報
本発明は、高光沢な画像が得られるインクジェット記録用中間転写体を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
樹脂を含み、分光光度計による測定波長280nm以上400nm以下における透過率が70%以上である基材を有するシームレスベルトであることを特徴とするインクジェット記録用中間転写体である。
請求項2に係る発明は、
前記樹脂が、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリノルボルネン、及びポリフェールから選択され、樹脂構造の全部又は一部が脂肪族構造を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項3に係る発明は、
フッ素系樹脂を含む表面層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項4に係る発明は、
前記基材上に、微小ゴム硬度が10°以上80°以下の弾性層を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項5に係る発明は、
前記弾性層がシリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムから選択される何れかを含むことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項6に係る発明は、
引張り破断強度が50MPa以上300MPa以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項7に係る発明は、
前記基材と共に、表面層及び弾性層の少なくとも何れかを有し、前記表面層及び弾性層が、各々が接する下層に対して接着層を介して積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項8に係る発明は、
前記基材と共に、表面層及び弾性層の少なくとも何れかを有し、前記表面層及び弾性層が、各々表面処理された下層上に積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体である。
請求項9に係る発明は、
請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の中間転写体と、
前記中間転写体上に、紫外線により硬化する硬化性材料を少なくとも含む硬化性溶液を供給し、硬化性溶液層を形成する硬化性溶液層形成手段と、
前記中間転写体上に形成された前記硬化性溶液層にインク滴を付与するインク付与手段と、
前記インク滴が付与された硬化性溶液層を硬化させる紫外線を、前記硬化性溶液層と前記記録媒体とが接触する際に、前記中間転写体側から供給する紫外線供給手段と、
前記中間転写体上に形成された前記硬化性溶液層を、記録媒体に接触させた後に前記中間転写体から剥離することにより、前記中間転写体から前記記録媒体に前記硬化性溶液層を転写する転写手段と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、高光沢な画像が得られるインクジェット記録用中間転写体が提供される。
請求項2に係る発明によれば、本構成を有さない樹脂を含む基材を用いない場合に比べて、高光沢な画像が得られる。
請求項3に係る発明によれば、フッ素系樹脂を含む表面層を有していない場合に比べ、樹脂の離型性、及び硬化定着時の剥離性(樹脂成分)も良好となる。
請求項4に係る発明によれば、微小ゴム硬度が10°以上80°以下の弾性層を有していない場合に比べ、高解像度を得る能力が保持される。
請求項5に係る発明によれば、弾性層がシリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムを含まない場合に比べ、高解像度を得る能力が保持されるという効果が顕著になる。
請求項6に係る発明によれば、引張り破断強度が50MPa以上300MPa以下でない場合に比べ、高解像度を得る能力が保持される。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、クリーニングされる際の食い込み量が低下する。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、基材の耐擦性が向上する。
請求項9に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、高光沢な画像が得られるインクジェット記録用記録装置が提供される。
本実施形態に係る記録装置の一例を示す概略構成図である。
<中間転写体>
本実施形態に係るインクジェット記録用中間転写体(以下、「本実施形態に係る中間転写体」という場合がある。)は、樹脂を含み、分光光度計による測定波長280nm以上400nm以下における透過率が70%以上である基材を有するシームレスベルトであることを特徴とする。
また、前記基材における樹脂(以下、「紫外線透過性の樹脂」という場合がある。)の含有率は、転写効率及び転写塗膜の硬化性が向上し、高光沢な画像が得られるという効果が得られる点で、90%以上であることが好ましく、100%であることが好ましい。ここで、紫外線透過性の樹脂の含有率が90%未満であると、光量低下が光源距離による影響で大幅に低下し、ハロゲン・水銀ランプ等の光源電圧の大幅な増加による発熱・冷却機構の設置、さらに硬化距離の延長による高速印刷効率の低下とマシーン本体の大型化を引き起こすため高コスト化する場合がある。
従来の中間転写体は、ベルト形状の場合、加工時の成形履歴、ウエルドラインが発生する場合があった。本実施形態に係る中間転写体は、基材が紫外線透過性の樹脂を主成分とするため、インクジェット記録する際に、背面露光(紫外線等の刺激を基材側からの照射)による転写・定着により、硬化がよりすすみ、転写効率及び転写塗膜の硬化性が向上し、高光沢な画像が得られる。
前記透過率が90%以上となるために好ましく用いられる紫外線透過性の樹脂としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリノルボルネン、及びポリフェールから選択され、樹脂構造の全部又は一部が脂肪族構造を有する樹脂が挙げられる。
従来のポリイミド、ポリアミドイミド材料等における芳香族成分を主鎖骨格にもつポリアミック酸では紫外線透過性が悪化がし、紫外域(280nm以上400nm以下)の透過性が充分に得られない。
紫外線透過性の樹脂としては、分子中の芳香環の数を抑えた、又は芳香環を有さない構造の樹脂、及び、脂肪族構造または環状(脂環式)構造の樹脂が好ましく、環状(シクロヘキシル環等)の全脂式ポリイミド類、直鎖状のポリエステル、ポリノルボルネン、半脂環式ポリイミド、半脂環式ポリアミドイミドなどが好ましく挙げられる。
また、弾性層においても、同様な構造ユニットをもつポリプロピレンゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、クロロプレンゴム等のオレフィン系ゴムや、ポリエーテルウレタン類、及びシリコーンゴムが好ましく用いられる。
前記基材の厚みとしては、必要な強度が得られ、充分な透過性が得られる点で40μm以上130μm以下が好ましく、40μm以上100μm以下がより好ましい。前記基材の厚みは、触針式デジタル膜厚計(Ozaki MFG製デジタルゲージPEACOCK D−20s)により測定する(後記表面層及び弾性層も同様)。
また、前記基材は、遠心成形、フローコート製膜焼成、押し出し成形、デイップ塗布製膜焼成等で作製される。
本実施形態に係る中間転写体は、フッ素系樹脂を含む表面層を有することが好ましい。該表面層におけるフッ素系樹脂の含有量は、後述する表面層を有することによる効果が発揮される点で、10質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが更に好ましい。また、フッ素系樹脂とは、その構成の中にフッ素原子を含む樹脂(例えば、F、CF、CF構造を有する樹脂等)をいう。
本実施形態に係る中間転写体が基材のみから構成されると、記録媒体の汚れ(紙粉)に対してはブレードなどのクリーニング手段で容易にかきとれるが、インクミストやその他処理液などpHの異なるインクでは吸着による汚染、インク浸透性による顔料付着性が変化しやすくなる場合がある。フッ素系樹脂を含む(10質量%以上含むことが好ましい。)表面層を有すると、フッ素系樹脂は水分吸湿性が低く、撥水性も良好であるため、インク媒体の静電吸着性が高くなり、樹脂の離型性、及び硬化定着時の剥離性(樹脂成分)も良好となる。
また、前記フッ素系樹脂は、紫外線の透過が良い樹脂(具体的には、280nm以上400nm以下における透過率が90%以上である樹脂)が好ましい。該紫外線の透過が良いフッ素系樹脂としては、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレンが挙げられる。
一方、前記フッ素系樹脂は、加熱定着時の画層乱れ、ベルト伸張によるカラーレジストレションの悪化、硬化時の収縮、うねり、へこみ発生などによるヘッド間距離変化、ヘッド汚れ、ジャム発生などの影響が小さくなる点で、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上200℃以下であることが好ましく、80℃以上150℃以下であることがより好ましい。Tg80℃以上150℃以下であるフッ素系樹脂としては、テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルコキシエチレン、及びテトラフロオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ETFE(例えば(CH50(CF50共重合体)が挙げられる。
前記表面層の厚みは、1μm以上100μm以下が好ましく、30μm以上50μm以下がより好ましい。前記表面層の厚み1μm未満であると、転写時やクリーニング時の磨耗・剥離などによる耐久性の低下と部分的な残留成分(インク、母樹脂、汚れ)の付着による画像劣化や膜厚ムラによる画像光沢の低下、ディフェクトの発生などの原因となる場合があり、100μmを超えると、総膜厚の増加によるカラーレジストレーションの低下や、逆に基材厚みの減少によるベルト剛性の低下、さらに表面層の変形・へこみ・キンク(折目)・長期使用による伸張による平滑性が低下する場合や、転写時の圧力が低下する場合がある。
本実施形態に係る中間転写体は、剛性を緩和調整して、高解像度を得る能力が保持される点で、基材上に微小ゴム硬度が10°以上80°以下の弾性層を有することが好ましい。また、弾性層の微小ゴム硬度は、剛性を緩和調整して、高解像度を得る能力が保持されるという効果が発揮される点で、30°以上80°以下がより好ましい。ここで、微小ゴム硬度の測定は、MD−1微小ゴム硬度計Asker(高分子計器製)による微小ゴム硬度として求められる。
また、前記弾性層は、剛性を緩和調整して、高解像度を得る能力が保持されるという効果が顕著になる点で、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムから選択される何れかを50質量%以上(より好ましくは100質量%含む)含むことが好ましい。
更に、前記弾性層は、紫外線透過性が良好な点で、シリコーンゴムを50質量%以上含むことがより好ましい。シリコーンゴムとしては、アルキルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のオルガノシロキサンで成形されたシリコーンゴム、液状シリコーンゴム、EO、PO付加型シリコーンゴムが挙げられる。
前記弾性層の厚みは、JISーA硬度を10から100度まで基材の剛性を緩和調整して、高解像度を得る能力が保持される点で、0.01mm以上0.3mm以下の範囲が好ましく、0.03mm以上0.1mm以下の範囲がより好ましい。
本実施形態に係る中間転写体は、前記基材と共に、表面層及び弾性層の少なくとも何れかを有する場合、該基材、表面層及び弾性層が、接着層を介して積層していること、又は前記基材、該表面層及び弾性層が、他の層又は基材と接する界面が表面処理されていることが、層間剥離が発生することを防止する、界面部分の剥離による膨れの発生を防止する、へこみの発生を防止する点で好ましい。
前記接着層としては、チタネート系、シリコーン系、ジルコニウム系金属錯体やアミン系有機物等のカップリング剤を含む層が挙げられる。前記接着層は、紫外線透過性の樹脂との界面では、弾性層を製膜する際の加硫接着、イソシアネート硬化剤を併用する等の加工がされることが好ましい。また、フッソ系樹脂等の表面層との界面では、コロナ放電処理、プラズマエッチング処理等による界面活性化手法を用いてラミネートすることが好ましい。これらの方法は、材料の加工性・反応性・過熱透明性などを考慮して選択し使用することが好ましい。
前記表面処理としては、アルカリ表面処理、コロナ放電処理が挙げられる。該アルカリ表面処理としては、水酸化ナトリウムなどのアルカリ液による界面エッチング処理による界面反応性の付与し熱処理による反応性を上げる処理が挙げられる。コロナ放電処理としては、コロナ放電による表面活性化によりより接着性を向上させ接着剤や硬化時の界面付着性に寄与させる処理などが挙げられる。
本実施形態に係る中間転写体は、剛性を緩和調整して、高解像度を得る能力が保持される点で、引張り破断強度が50MPa以上300MPa以下であることが好ましく、100MPa以上300MPa以下であることがより好ましい。ここで、引張り破断強度は、、引っ張り試験機でS−S測定し3号ダンベル形状で25℃、3号ダンベルを用いて引っ張り試験機(5mm/sec)で伸張してゆき破断した際の強度として測定する。
また、本実施形態に係る中間転写体は、基材の剛性と膜厚方向の弾性による転写性・カラーレジストレーションの調整適合範囲の点で、硬度(MD−1)が10°以上80°以下であることが好ましく、30°以上80°以下であることがより好ましい。ここで、硬度(MD−1)は触針式の微小硬度計で表面部分から測定する。
本実施形態に係る中間転写体は、カラーレジストレーション(画像ズレ)とベルト剛性の安定性の点で、表面層等を形成する場合の総厚みが、500μm以下が好ましく、300μm以下が好ましい。一方、該総厚みは、各層の機能調整のバランス(剛性・弾性・離型性)の点で、50μm以上であることが好ましい。
本実施形態に係る記録装置は、既述の本実施形態に係る中間転写体と、前記中間転写体上に、紫外線により硬化する硬化性材料を少なくとも含む硬化性溶液を供給し、硬化性溶液層を形成する硬化性溶液層形成手段と、前記硬化性溶液層を硬化させる紫外線を、前記硬化性溶液層と前記記録媒体とが接触する際に、前記中間転写体側から供給する紫外線供給手段と、前記中間転写体上に形成された前記硬化性溶液層を、記録媒体に接触させた後に前記中間転写体から剥離することにより、前記中間転写体から前記記録媒体に前記硬化性溶液層を転写する転写手段と、を有することを特徴とする。以下、本実施形態に係る記録装置を図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る記録装置の一例を示す構成図である。図1に示す記録装置101は、例えば、無端ベルト状の中間転写ベルト10(中間転写体)の周囲に、中間転写ベルト10の移動方向(矢印方向)における上流側から順に、中間転写ベルト10上にインク受像用の硬化性溶液12A(硬化性溶液)を供給し受像層12B(硬化性溶液層)を形成する溶液供給装置12(硬化性溶液層形成手段)、中間転写ベルト10上に形成された受像層12Bにインク滴14Aを付与し画像Tを形成するインクジェット記録ヘッド14(インク付与手段)、画像Tが形成された受像層12Bを記録媒体Pに接触させ圧力を加えることにより画像Tが形成された受像層12Bを記録媒体P上に転写する転写装置16(転写手段)、及び中間転写ベルト10表面に残留する受像層12Bの残留物や付着した異物(記録媒体Pの紙粉等)等を除去するクリーニング装置20が配置されている。
中間転写ベルト10の内側には、受像層12B及び記録媒体Pの接触中に紫外線を含む光(以下、「紫外線等」と称する場合がある)を受像層12Bに照射する紫外線照射装置18(紫外線供給手段)が設けられている。すなわち、受像層12Bが記録媒体Pと接触している領域に中間転写体の内側に紫外線照射装置18を設置している。
また、紫外線照射装置18よりもさらに記録媒体Pの進行方向下流側には、記録媒体Pに転写された受像層12Bをさらに硬化させることにより受像層12Bを記録媒体Pに定着させる紫外線照射装置28(第2の紫外線供給手段)が配置されている。第2の紫外線供給手段は、本実施形態において必須ではないが、硬化がより進む点で配置されていることが好ましい。
中間転写ベルト10は、例えば、3つの支持ロール10Aから10C、及び加圧ロール16B(転写装置16)により内周面側から張力を掛けつつ回転するように支持されて配設されている。また中間転写ベルト10は、記録媒体Pの幅と同等又はそれ以上の幅(軸方向長さ)を有している。
上記の通り、本実施形態においては、紫外線照射装置18が中間転写ベルト10の内側に設けられているため、紫外線等は中間転写ベルト10を透過した後に受像層12Bに照射される。
溶液供給装置12は、例えば、インク受像用の硬化性溶液12A(以下、「硬化性溶液12A」とする場合がある)を収納する筐体12C内に、当該硬化性溶液12Aを中間転写ベルト10へ供給する供給ローラ12Dと、供給された硬化性溶液12Aにより形成された受像層12Bの層厚を規定するブレード12Eと、を含んで構成されている。
溶液供給装置12は、その供給ローラ12Dが中間転写ベルト10に連続的に接触するようにしてもよいし、中間転写ベルト10から離間する構成としてもよい。また、溶液供給装置12は、独立した溶液供給システム(図示せず)より硬化性溶液12Aを筐体12Cへ供給させ、硬化性溶液12Aの供給がとぎれないようにしてもよい。硬化性溶液12Aの詳細については後述する。
溶液供給装置12は、上記構成に限られず、公知の供給法(塗布法:例えば、バーコーター塗布、スプレー方式の塗布、インクジェット方式の塗布、エアーナイフ方式の塗布、ブレード方式の塗布、ロール方式の塗布等)などを利用した装置が適用される。
インクジェット記録ヘッド14は、例えば、中間転写ベルト10の移動方向上流側から、ブラックインクを付与するための記録ヘッド14Kと、シアンインクを付与するための記録ヘッド14Cと、マゼンタインクを付与するための記録ヘッド14Mと、イエローインクを付与するための記録ヘッド14Yと、の各色の記録ヘッドを含んで構成されている。無論、記録ヘッド14の構成は上記構成に限られず、例えば、記録ヘッド14Kのみで構成してもよいし、記録ヘッド14C、記録ヘッド14M、及び記録ヘッド14Yのみで構成してもよい。
各記録ヘッド14は、張力が掛けられて回転支持された中間転写ベルト10における非屈曲領域上で、且つ中間転写ベルト10表面と記録ヘッド14のノズル面との距離が例えば0.7から1.5mmにして配置されている。
また、各記録ヘッド14は、例えば、記録媒体Pの幅と同等又はそれ以上の幅を持つライン型インクジェット記録ヘッドが好ましいが、従来のスキャン型のインクジェット記録ヘッドを用いてもよい。
各記録ヘッド14のインク付与方式は、圧電素子駆動型、発熱素子駆動型等、インク付与される方式であれば制限はない。なお、インクの詳細については後述する。
転写装置16は、以下のように構成されている。具体的には、例えば、加圧ロール16B及び支持ロール10Cにより中間転写ベルト10を張架し、非屈曲領域を形成している。中間転写ベルト10の非屈曲領域において、加圧ロール16B及び支持ロール10Cに対向する位置には、記録媒体Pを支持する支持体22が設けられている。また、加圧ロール16Aは、中間転写ベルト10の加圧ロール16Bと対向する位置に配置され、支持体22に設けられた開口部(図示せず)を通して記録媒体Pに接触する。
すなわち、中間転写ベルト10及び記録媒体Pが加圧ロール16A及び16Bにより挟み込まれた位置(以下、「接触開始位置」と称する場合がある)から、支持ロール10C及び支持体22により挟み込まれた位置(以下、「剥離位置」と称する場合がある)までの転写領域においては、受像層12Bは中間転写ベルト10及び記録媒体Pの両方に接触した状態となっている。
紫外線照射装置18は、中間転写ベルト10の内側に設けられ、転写領域の中間転写ベルト10を介して、中間転写ベルト10及び記録媒体Pの両方に接触した状態の受像層12Bに紫外線等を照射する。
また第2の紫外線照射装置28は、中間転写ベルト10の外側で、記録媒体Pの受像層12Bが形成された面と対向する位置に設けられ、中間転写ベルト10から剥離された受像層12Bに直接紫外線等を照射する。
ここで、紫外線照射装置18及び第2の紫外線照射装置28としては、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、デイープ紫外線ランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザー、キセノンランプ、UV−LED(紫外線発光ダイオード)などが適用される。好ましい紫外線照射装置及び紫外線照射条件については後述する。
記録媒体Pとしては、浸透媒体(例えば、普通紙や、コート紙等)、非浸透媒体(例えば、アート紙、樹脂フィルムなど)、いずれも適用される。記録媒体Pは、これらに限られず、その他、半導体基板など工業製品も含まれる。
以下、本実施形態に係る記録装置101の画像記録プロセスにつき、説明する。
本実施形態に係る記録装置101では、中間転写ベルト10が回転駆動され、まず、溶液供給装置12により、中間転写ベルト10表面に硬化性溶液12Aを供給して、受像層12Bを形成する。
ここで、受像層12Bの層厚(平均膜厚)は、特に制限はないが、画像形成性と転写性とを両立させる観点から、1μm以上50μm以下が好ましく、3μm以上20μm以下がより好ましい。
また、例えば、受像層12Bの厚みをインク滴14Aが受像層12Bの最下層まで到達しない程度とすれば、記録媒体Pへの転写後では受像層12Bのうちインク滴14Aが存在する領域が露出せず、インク滴14Aが存在しない領域が硬化後には保護層として機能する。
次に、インクジェット記録ヘッド14によりインク滴14Aを付与し、中間転写ベルト10上に供給された受像層12Bに当該インク滴14Aを付与する。インクジェット記録ヘッド14は画像情報に基づき、受像層12Bにインク滴14Aを付与する。
この際、インクジェット記録ヘッド14によるインク滴14Aの付与は、張力が掛けられて回転支持された中間転写ベルト10における非屈曲領域上で行われる。つまり、ベルト表面がたわみのない状態で受像層12Bにインク滴14Aの付与がなされる。
次に、転写装置16の加圧ロール16A及び16Bにより記録媒体Pと中間転写ベルト10とを挟み込んで圧力をかける。このとき、中間転写ベルト10上の受像層12Bが記録媒体Pに接触する(接触開始位置)。その後、支持ロール10C及び支持体22によって挟まれた位置(剥離位置)までは、受像層12Bが中間転写ベルト10及び記録媒体Pの両方に接触した状態が維持される。
ここで、加圧ロール16A及び16Bによって受像層12Bに加えられる圧力は、転写効率の向上及び画像乱れの抑制といった観点から、0.001MPa以上2MPa以下の範囲とすることが好ましい。
この際、紫外線照射装置18によって、中間転写ベルト10及び記録媒体Pの両方に接触した状態の(接触中の)受像層12Bに、中間転写ベルト10の内側から紫外線等が照射されることにより、受像層12Bが硬化する(中間転写ベルト10は紫外線透過性であるため受像層12Bが硬化する。)。具体的には、中間転写ベルト10上の受像層12Bが記録媒体Pに接触する際に紫外線等の照射を開始し、受像層12Bが中間転写ベルト10から剥離される前(剥離位置に到達する前)に紫外線等の照射を終了する。
次に、剥離位置において受像層12Bが中間転写ベルト10から剥離されることにより、インク滴14Aによる画像Tが含まれる硬化性樹脂層(画像層)が記録媒体Pに形成される。
次に、中間転写ベルト10から剥離された記録媒体P上の受像層12Bは、紫外線照射装置28により、記録媒体Pとは接していない面に直接紫外線等が照射され、さらに硬化することにより記録媒体Pに定着する。
紫外線照射装置18における紫外線の照射条件としては、特に制限はなく、紫外線硬化性材料種、被硬化層12Bの厚みなどに応じて選択し得る。ただし紫外線照射装置18による紫外線照射量は、被硬化層12Bが中間転写ベルト10から剥離しやすくなる程度に硬化する量であることが好ましい。具体的には、例えば、紫外線照射装置18として高圧水銀ランプを用いた場合、紫外線照射装置18による紫外線照射の積算光量は、10mJ/cm以上5000J/cm未満が好ましく、10mJ/cm以上1000mJ/cm未満がより好ましい。
次に、剥離位置において被硬化層12Bが中間転写ベルト10から剥離されることにより、インク滴14Aによる画像Tが含まれる硬化性樹脂層(画像層)が記録媒体Pに形成される。
次に、中間転写ベルト10から剥離された記録媒体P上の被硬化層12Bは、紫外線照射装置28により、記録媒体Pとは接していない面に直接紫外線等が照射され、さらに硬化することにより記録媒体Pに定着する。
紫外線照射装置28における紫外線の照射条件としては、特に制限はなく、紫外線硬化性材料種、被硬化層12Bの厚みなどに応じて選択し得る。紫外線照射装置18及び紫外線照射装置28による紫外線照射の合計積算光量は、例えば、紫外線照射装置18として高圧水銀ランプを用い、紫外線照射装置28としてメタルハライドランプを用いた場合、20mJ/cm以上10000J/cm未満が好ましく、50mJ/cm以上4000mJ/cm未満がより好ましい。
一方、受像層12Bが記録媒体Pへ転写された後の中間転写ベルト10表面に残った受像層12Bの残留物や異物は、クリーニング装置20により除去される。
そして、再び中間転写ベルト10上に、溶液供給装置12により硬化性溶液12Aを供給して受像層12Bを形成し、画像記録プロセスが繰り返される。
以上のようにして、本実施形態に係る記録装置101では、画像記録が行われる。
本実施形態においては、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクジェット記録ヘッド30から画像データに基づいて選択的にインク滴30Aが付与されて画像が記録媒体Pに記録されるようになっているが、記録媒体上への文字や画像の記録に限定されるものではない。すなわち、工業的に用いられる液滴付与(噴射)装置全般、また版を用いた転写による画像を形成する方法、スクリーン印刷による画像形成方法などにも本実施形態に係る記録装置を適用される。
以下、本実施形態において用いられる材料(具体的には、硬化性溶液12A、インク滴14Aに含まれるインク)の詳細について説明する。
まず、本実施形態において用いられる硬化性溶液12Aについて説明する。
硬化性溶液12Aは、紫外線により硬化する硬化性材料を少なくとも含んでいる。ここで、硬化性溶液12Aに含有される「紫外線により硬化する硬化性材料」とは、紫外線によって硬化し、「硬化性樹脂」となる材料を意味する。具体的には、例えば、硬化性のモノマー、硬化性のマクロマー、硬化性のオリゴマー、硬化性のプレポリマー等が挙げられる。
硬化性材料としては、例えば、紫外線硬化性材料が挙げられる。紫外線硬化性材料は、硬化がし易く、他のものに比べ硬化速度も速く、取り扱いやすいため、最も好ましい。電子線硬化性材料は、重合開始剤が不要であり、硬化後の層の着色制御が実施しやすい。熱硬化性材料は、大掛りな装置を必要とすることなく硬化される。なお、硬化性材料は、これらに限られず、例えば湿気、酸素等により硬化する硬化性材料を適用される。
紫外線硬化性材料を硬化することにより得られる「紫外線硬化性樹脂」としては、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、マレイミド樹脂、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルエーテル樹脂などが挙げられる。そして、その硬化性溶液12Aは、紫外線硬化性のモノマー、紫外線硬化性のマクロマー、紫外線硬化性のオリゴマー、及び紫外線硬化性のプレポリマーの少なくとも1種を含んでいる。また、硬化性溶液12Aは、紫外線硬化反応を進行させるための紫外線重合開始剤を含んでいることが好ましい。さらに硬化性溶液12Aは、必要に応じて、重合反応をより進行させるための、反応助剤、重合促進剤等を含んでいてもよい。
ここで、紫外線硬化性のモノマーとしては、例えば、アルコール/多価アルコール/アミノアルコール類のアクリル酸エステル、アルコール/多価アルコール類のメタクリル酸エステル、アクリル脂肪族アミド、アクリル脂環アミド、アクリル芳香族アミド類等のラジカル硬化性材料;エポキシモノマー、オキセタンモノマー、ビニルエーテルモノマー等のカチオン硬化性材料;などが挙げられる。上記紫外線硬化性のマクロマー、紫外線硬化性のオリゴマー、紫外線硬化性のプレポリマーとしては、これらモノマーを重合させたものの他、エポキシ、ウレタン、ポリエステル、ポリエーテル骨格に、アクリロイル基やメタクリロイル基の付加した、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルメタクリレート等のラジカル硬化性材料が挙げられる。
硬化反応がラジカル反応により進行するタイプである場合、紫外線重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、チオキサントン系、ベンジルジメチルケタール、α-ヒドロキシケトン、α-ヒドロキシアルキルフェノン、α-アミノケトン、α-アミノアルキルフェノン、モノアシルフォスフィンオキサイド、ビスアシルフォスフィンオキサイド、ヒドロキシベンゾフェノン、アミノベンゾフェノン、チタノセン型、オキシムエステル型、オキシフェニル酢酸エステル型などが挙げられる。
また硬化反応がカチオン反応により進行するタイプである場合、紫外線重合開始剤としては、例えば、アリールスルホニウム塩、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、アレン-イオン錯体誘導体、トリアジン系開始剤等が挙げられる。
以上のように、硬化性材料は、紫外線等の外部エネルギーにより硬化(例えば、重合反応が進行することによる硬化)するものであれば何でもよい。
上記硬化性材料の中でも、画像記録の高速化という観点を考慮すると、硬化速度の速い材料(例えば、重合の反応速度が速い材料)が好ましい。該硬化性材料としては、例えば、放射線硬化型の硬化性材料(上記紫外線硬化性材料、電子線硬化性材料等)が挙げられる。
硬化性材料は、中間転写体等との濡れ性を考慮して、Siやフッ素等による変性がされていてもよい。また硬化性材料は、硬化速度と硬化度を考慮すると、多官能のプレポリマーを含有するのが好ましい。
また、硬化性溶液には、上記硬化反応に寄与する主成分(モノマー、マクロマー、オリゴマー、及びプレポリマー、重合開始剤等)を溶解又は分散するための水や有機溶媒を含んでいてもよい。但し、当該主成分の比率が例えば30質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは90質量%以上の範囲が挙げられる。
また、硬化性溶液は、硬化後の層を着色制御を行う目的で各種色材を含んでいてもよい。
また、硬化性溶液の粘度は、5mPa・sから10000mPa・sが好ましく、より好ましくは10mPa・sから1000mPa・sであり、さらに好ましくは15mPa・sから500mPa・sの範囲が挙げられる。また、硬化性溶液の粘度は、インクの粘度よりも高いことがよい。
上記硬化性溶液12Aは、ムラが無い画像が得られ、色間にじみの抑制という観点から、インク中の着色剤を固定化する材料を含むことが好ましい。
また、これらの材料としては、インクに対して吸液性を有する材料(吸液性材料)が好ましい。吸液性材料とは、吸液性材料とインクを質量比30:100で24時間混合した後、混合液中からフィルターにより吸液性材料を取り出した時、吸液性材料の重量がインク混合前に対して5%以上増加するものである。
このように、硬化性溶液12Aがインク吸液性材料を含有することによって、速やかにインク液体成分(例えば、水、水性溶媒)が、樹脂層に取り込まれ画像が固定化するため、インク間の境界部での混色が抑制され、画像のムラが抑制され、さらには転写時の圧力によるインクのムラな転写が軽減される。
吸液性材料は、例えば樹脂(以下、吸液樹脂と称する場合がある)や、表面親インク性を持たせた無機粒子(例えば、シリカ、アルミナ、ゼオライトなど)等があげられ、用いるインクに応じて選択される。
具体的には、インクとして水性インクを用いる場合は、吸液性材料として吸水性材料を用いることが好ましい。また、インクとして油性インクを用いる場合は、吸液性材料として吸油性材料を用いることが好ましい。
吸液性材料が粒子状である場合には、硬化性溶液12Aの安定性と画質との両立といった観点から、体積平均粒径が0.05μm以上25μmの範囲であることが好ましく、0.5μm以上10μm以下がより好ましい。
この吸液性材料の硬化性溶液12A全体に対する比率は、例えば質量比で10%以上好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上70%以下の範囲が挙げられる。
次に、硬化性溶液12Aに含まれる、その他の添加剤について説明する。
硬化性溶液12Aは、インクの成分を凝集又は増粘させる成分を含んでもよい。
この機能を有する成分は、上記吸液樹脂粒子を構成する樹脂(樹脂吸水性樹脂)の官能基として含んでもよいし、化合物として含んでもよい。当該官能基としては、例えば、カルボン酸、多価金属カチオン、ポリアミン類等などが挙げられる。
また、当該化合物としては、無機電解質、有機酸、無機酸、有機アミンなどの凝集剤が好適に挙げられる。
以下、本実施形態において用いられるインク滴14Aに含まれるインクの詳細について説明する。
インクとしては、溶媒として水性溶媒を含む水性インク、溶媒として油性溶媒を含む油性インクが挙げられる。本実施形態においては、水性インク又は油性インクを用い、記録媒体として非浸透媒体を用いた場合でも、ヒーター等により溶媒を揮発させることなく良い画像定着性が得られる。また、インクとしては、紫外線硬化型インクも使用される。紫外線硬化型インクを用いることにより、耐久性の高い画像が形成される。
水性インクとしては、例えば、記録材として水溶性染料又は顔料を水性溶媒に分散又は溶解したインクが挙げられる。また、油性インクとしては、例えば、記録材として油溶性染料を油性溶媒に溶解したインク、記録材として染料又は顔料を逆ミセル化して分散したインクが挙げられる。
油性インクを用いる場合は、低揮発性又は不揮発性の溶媒(融点が250℃以下)を用いた油性インクを用いることが好ましい。油性インクの溶媒が低揮発性又は不揮発性であることにより、ヘッドノズル端部において、溶媒揮発によるインク状態変化が起きにくいため、ヘッドノズル耐目詰まり性が良い。また油性インクの溶媒が低揮発性又は不揮発性であることにより、インク滴を受容した受像層が記録媒体に転写された後に、油性インクの溶媒が記録媒体に浸透しても、カール・カックルが生じにくい。さらに油性インクの溶媒は、カチオン硬化性のものであってもよい。
本実施形態においては、インクとして水性インクを用いることが好ましい。この場合、上記硬化性溶液12Aに含まれる吸液性材料としては、吸水性材料を用いることが好ましい。
まず、記録材について説明する。記録材としては、主に色材が挙げられる。色材としては、染料、顔料のいずれも用いられるが、耐久性の点で顔料であること好ましい。顔料としては有機顔料、無機顔料のいずれも使用でき、黒色顔料ではファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられる。黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用してもよい。また、本発明のために、新規に合成した顔料でも構わない。
また、シリカ、アルミナ、又は、ポリマービード等をコアとして、その表面に染料又は顔料を固着させた粒子、染料の不溶レーキ化物、着色エマルション、着色ラテックス等を顔料として使用する方法もある。
これら顔料分散剤は、単独で用いても、二種類以上を併用しても構わない。顔料分散剤の添加量は、顔料により大きく異なるため一概には言えないが、一般に顔料に対し、合計で0.1乃至100質量%が挙げられる。
色材として水に自己分散する顔料も用いられる。水に自己分散する顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で分散する顔料のことを指す。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことにより、水に自己分散する顔料が得られる。
記録材の含有量(濃度)は、例えばインクに対して5質量%以上30質量%以下の範囲が挙げられる。
記録材の体積平均粒径は、例えば10nm以上1000nm以下の範囲が挙げられる。
記録材の体積平均粒径とは、記録材そのものの粒径、又は記録材に分散剤等の添加物が付着している場合には、添加物が付着した粒径をいう。体積平均粒径の測定装置には、マイクロトラックUPA粒度分析計 9340 (Leeds&Northrup社製)を用いた。その測定は、インク4mlを測定セルに入れて行った。なお、測定時の入力値として、粘度にはインクの粘度を、分散粒子の密度は記録材の密度とした。
次に水性溶媒について説明する。水性溶媒としては、水が挙げられ、特にイオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾過水を使用することがよい。また、水性溶媒と共に、水溶性有機溶媒を用いてもよい。水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が使用される。
次に、油性溶媒について説明する。油性溶媒としては、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、グリコール類、含窒素溶媒、植物油等の有機溶媒が使用される。
次に、その他の添加剤について説明する。インクには、その他、必要に応じて、界面活性材が添加される。
これら界面活性剤の種類としては、各種のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、好ましくは、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が用いられる。
次に、インクの好適な特性について説明する。まず、インクの表面張力は、例えば20mN/m以上45mN/m以下の範囲が挙げられる。
ここで、表面張力としては、ウイルヘルミー型表面張力計(協和界面科学株式会社製)を用い、23℃、55%RHの環境において測定した値を採用した。
インクの粘度は、1.5mPa・s以上30mPa・s以下、好ましくは1.5mPa・s以上20mPa・s以下の範囲が挙げられる。ヘッド吐出性の観点からは、インクの粘度は20mPa・s以下が好ましい。また、インクの粘度は、上記硬化性溶液の粘度に比べ低いことがよい。
ここで、粘度としては、レオマット115(Contraves製)を測定装置として用いて、測定温度は23℃、せん断速度は1400s−1の条件で測定した値を採用した。
なお、インクは、上記構成に限定されるものではない。記録材以外に、例えば、液晶材料、電子材料など機能性材料を含むものであってもよい。
以下、本実施形態を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本実施形態を制限するものではない。尚、以下の実施例において、特に断らない限り「部」は「質量部」を示す。
<実施例1>
(中間転写体1の作製)
紫外線透過性ポリイミド(新日本理化HDM−20−B)100部に、NMP(N−メチルー2ピロリドン)に溶解混合し、30%分散液を用いて内径300mmφx長さ500mmのSUS製円筒マンドレルにフローコートによる塗布し、紫外線透過性のポリイミド膜を製膜し120℃、1時間乾燥後、390℃で3時間焼成し膜厚82μmの中間転写体1を得た。得られた中間転写体1の分光光度計で測定した、波長:280nm以上400nm以下における透過率は97%であった。また、中間転写体1の硬度(MD−1)は95°であり、引張り破断強度が83MPaであった。
<実施例2>
実施例1の中間転写体1の作製において、紫外線透過性ポリイミドを透明ポリノルボルネンに変更し、実施例1と同様にフロー塗布法で製膜し得たこと以外、実施例1の中間転写体1の作製と同様にして、中間転写体2(膜厚:122μm)を得た。中間転写体2の硬度(MD−1)は85°であり、引張り破断強度が53MPaであった。尚、得られた中間転写体2の分光光度計で測定した、波長:280nm以上400nm以下における透過率は96%であった。
<実施例3>
実施例1で作製した中間転写体1上をコロナ放電処理(12kVでコロナ表面処理)した後、この表面に、弾性層として東レシリコーンゴム(微小ゴム硬度40°)に酢酸ブチルで希釈して20質量%に調整した液をスプレー塗布し、80℃で30分乾燥後、130μmに製膜した。更にこれに表面層としてPFA収縮チューブ(グンゼ製)を被覆後、130℃、30分により表面に33μmの表面層を形成して、弾性層の厚みを変えて3層の中間転写体3(総厚み186μm)を得た。中間転写体3の硬度(MD−1)は52°であり、引張り破断強度が80MPaであった。尚、得られた中間転写体3の分光光度計で測定した、波長:280nm以上400nm以下における透過率は73%であった。
<比較例1>
ポリイミド(宇部興産性U−plex)100質量部に、NMP(N−メチルー2ピロリドン)に溶解混合分散液を用いて内径300mmφx長さ500mmのSUS製円筒マンドレルにフロー塗布し、この半透明(分光光度計で測定した、波長:280nm以上400nm以下における透過率は68%)なポリイミド膜を製膜し120℃、1時間溶剤乾燥後、390℃で3時間焼成し黄色の膜厚78μmのポリイミドベルトである中間転写体4を得た。中間転写体4の硬度(MD−1)は97°であり、引張り破断強度が280MPaであった。尚、得られた中間転写体4の分光光度計で測定した、波長:280nm以上400nm以下における透過率は68%であった。
得られたそれぞれの中間転写体を、紫外線照射装置28を有していないこと以外、図1と同様の構成の記録装置に装着し、溶液供給装置12により硬化性溶液12Aを中間転写ベルト(中間転写体)に供給して受像層12Bを形成し、その受像層12Bにインクジェット記録ヘッド14により各色インクを付与して画像を形成した。そして、転写装置により記録媒体へ受像層12Bを接触させながら紫外線照射装置18により中間転写ベルトの内側から紫外線を照射し受像層12Bを硬化させて中間転写ベルトから剥離して、記録媒体Pに転写して画像を形成し、以下の評価を行った。条件は以下の通りである。
・プロセス速度:400mm/s
・溶液供給装置12:グラビアロールコーター(受像層の層厚15μm)
・インクジェット記録ヘッド14:ピエゾ方式の記録ヘッド(解像度解像度1200×1200dpi(dpi:1インチ当たりのドット数)、ドロップサイズ2pL)
・転写装置16(加圧ロール16B):径30mmの鋼製パイプにフッ素系樹脂を被覆したもの(中間転写ベルトに対する押し当て力:線圧0.1kgf/cm)
・紫外線照射装置18:UV−LED紫外発光ダイオードNCCU033(日亜化学工業(株)製)をレンズで集光し、アレイ状に複数個配列して使用した、ピーク波長:365nm)
(評価)
[転写塗膜硬化性]
実際に得られた画像を指で触り、タック性より、転写塗膜硬化性を下記基準で評価した。その結果を表1に示す。
○:タック感が無い。
△:僅かなタック感がある。
×:明らかなタック感がある。
[表面光沢]
実際に得られた画像の表面光沢をデジタル精密グロスメーターGM26D(村上色彩研究所製、入射角75°)を用いて測定した。その結果を表1に示す。
[接触角]
接触角計はFACE CA−D(協和界面科学製)により水に対する接触角を測定した。その結果を表1に示す。
[1次転写性]
予め中間転写ベルト上へのインクの付与量(印字塗布重量)を測定し、この重量に対する硬化後の記録媒体Pへの転写量(記録媒体P上に形成された画像の重量を測定し求める。)の比率を百分率で表し、その値から1次転写性を以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
○:百分率で表した比率が90%以上である。
△:百分率で表した比率が80%以上90%未満である。
×:百分率で表した比率が80%未満である。
[転写画像評価]
記録媒体Pへ転写された画像を以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
○:転写による画像変化くずれ、濃度変化がほとんどないもの。
△:転写による画像変化くずれ、濃度変化が少しあるもの。
×:転写による画像変化くずれ、濃度変化が大きなもの。
[転写効率]
硬化後の転写重量の変化とベルト上の残留転写物の重量差から転写効率を求めた。その結果を表1に示す。
Figure 2010228192
10 中間転写ベルト(中間転写体)
12 溶液供給装置(硬化性溶液層形成手段)
12A インク受像用の硬化性溶液(硬化性溶液)
12B 受像層(硬化性溶液層)
14 インクジェット記録ヘッド(付与手段)
14A インク滴
16 転写装置(転写手段)
18 紫外線照射装置(第1の刺激供給手段)
28 紫外線照射装置(第2の刺激供給手段)
101 記録装置

Claims (9)

  1. 樹脂を含み、分光光度計による測定波長280nm以上400nm以下における透過率が70%以上である基材を有するシームレスベルトであることを特徴とするインクジェット記録用中間転写体。
  2. 前記樹脂が、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリノルボルネン、及びポリフェールから選択され、樹脂構造の全部又は一部が脂肪族構造を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  3. フッ素系樹脂を含む表面層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  4. 前記基材上に、微小ゴム硬度が10°以上80°以下の弾性層を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  5. 前記弾性層がシリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムから選択される何れかを含むことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  6. 引張り破断強度が50MPa以上300MPa以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  7. 前記基材と共に、表面層及び弾性層の少なくとも何れかを有し、前記表面層及び弾性層が、各々が接する下層に対して接着層を介して積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  8. 前記基材と共に、表面層及び弾性層の少なくとも何れかを有し、前記表面層及び弾性層が、各々表面処理された下層上に積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録用中間転写体。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の中間転写体と、
    前記中間転写体上に、紫外線により硬化する硬化性材料を少なくとも含む硬化性溶液を供給し、硬化性溶液層を形成する硬化性溶液層形成手段と、
    前記中間転写体上に形成された前記硬化性溶液層にインク滴を付与するインク付与手段と、
    前記インク滴が付与された硬化性溶液層を硬化させる紫外線を、前記硬化性溶液層と前記記録媒体とが接触する際に、前記中間転写体側から供給する紫外線供給手段と、
    前記中間転写体上に形成された前記硬化性溶液層を、記録媒体に接触させた後に前記中間転写体から剥離することにより、前記中間転写体から前記記録媒体に前記硬化性溶液層を転写する転写手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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