JP2010225236A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リダンダンシ領域を搭載した半導体記憶装置において、消費電力を増加させることなく、tRC(Row Cycle Time)を短縮することが可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体記憶装置は、リダンダンシを使用する低消費電力モードと、リダンダンシを使用しない高速動作モードとを有し、低消費電力モードと高速動作モードとで、メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更するための遅延量可変回路4を備えている。
【選択図】図2−1

Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。
従来、消費電力と実装面積が小さいという利点から、SRAMの代替を目指した高速ランダムアクセス用の混載メモリの重要性が増している。一般的な混載メモリでは、RowリダンダンシとColumnリダンダンシを搭載することで、歩留まりを向上させている。
ここで、リダンダンシを搭載した場合、外部から入力されるアドレスが救済対象になっているか否かを判断しなくてはならない。Rowリダンダンシを搭載する場合には、予めメモリマクロが保持している不良ローアドレス情報と、外部から入力されるローアドレスとをアドレス比較器で比較する必要がある(例えば、特許文献1参照)。かかるアドレス比較器の不良ローアドレス情報と外部から入力されるローアドレスとの比較には、時間を要するため、混載メモリのtRC(Row Cycle Time)が長くなり、パフォーマンスが低下するという問題がある。
また、Columnリダンダンシを搭載する場合には、シフトリダンダンシ方式を採用する場合、データがシフトスイッチを経由する必要がある。かかるシフトスイッチの経由には時間を要するため、混載メモリのtRC(Row Cycle Time)が長くなり、パフォーマンスが低下するという問題がある。
また、RowリダンダンシとColumnリダンダンシの両者を搭載する方法の他に、Rowリダンダンシの代わりにECCを搭載することで歩留まりを向上させる技術も提案されている。しかしながら、ECCを使用するとtRCを短縮できるが、消費電力と実装面積が増加するという問題がある。
特開平10−40694号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リダンダンシを使用する半導体記憶装置において、消費電力を増加させることなく、tRC(Row Cycle Time)を短縮することが可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、複数のメモリセルを有する通常領域と、複数のメモリセルを有するリダンダンシ領域とを備えた半導体記憶装置において、前記通常領域および前記リダンダンシ領域を使用する第1のモードと、前記通常領域のみを使用し、前記リダンダンシ領域を使用しない第2モードと、を有し、前記第1モードと前記第2モードとで、前記メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更するための遅延手段を備えた半導体記憶装置が提供される。
本発明によれば、通常領域およびリダンダンシ領域を使用する第1のモードと、通常領域のみを使用し、リダンダンシ領域を使用しない第2モードと、を有し、遅延手段は、第1モードと第2モードとで、メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更することとしたので、消費電力を増加させることなく、tRC(Row Cycle Time)を短縮することが可能な半導体記憶装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
図1−1は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の基本構成を示す図である。 図1−2は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の基本構成の変形例を示す図である。 図2−1は、図1−1の半導体記憶装置のRow系パスの詳細な構成を示す図である。 図2−2は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスにおいて、ローカルモード選択信号LMODEn=H(低消費電力モード)の場合の動作を説明するための図である。 図2−3は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスにおいて、ローカルモード選択信号LMODEn=L(高速動作モード)の場合の動作を説明するための図である。 図2−4は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが低消費電力モードの場合に、スペアワード線を選択する場合のタイミングチャートを示す図である。 図2−5は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが低消費電力モードの場合に、ノーマルワード線を選択する場合のタイミングチャートを示す図である。 図2−6は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが高速動作モードの場合のタイミングチャートを示す図である。 図2−1のスペアワード線用回路ブロックおよびノーマルワード線用回路ブロックの詳細な構成を示す図である。 図4−1は、本実施の形態の半導体記憶装置において、リフレッシュ制御系に関する回路を追加した図を示している。 図4−2は、図4−1の半導体記憶装置の低消費電力モードの場合のタイミングチャートを示す図である。 図4−3は、図4−1の半導体記憶装置の高速動作モードの場合のタイミングチャートを示す図である。 図5−1は、図1−1の半導体記憶装置のColumn系パスの詳細な構成を示す図である。 図5−2は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの低消費電力モードの場合におけるライト動作のタイミングチャートを示す図である。 図5−3は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの高速動作モードの場合におけるライト動作のタイミングチャートを示す図である。 図5−4は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの低消費電力モードの場合におけるリード動作のタイミングチャートを示す図である。 図5−5は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの高速動作モードの場合におけるリード動作のタイミングチャートを示す図である。 図6−1は、リダンダンシを使用する低消費電力モードからリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。 図6−2は、リダンダンシを使用しない高速動作モードからリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。 図7−1は、Rowリダンダンシを使用する低消費電力モードからRowリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。 図7−2は、Rowリダンダンシを使用しない高速動作モードからRowリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。 図8−1は、カラムリダンダンシを使用する低消費電力モードからカラムリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。 図8−2は、カラムリダンダンシを使用しない高速動作モードからカラムリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。 図9は、低消費電力モードから高速動作モードへ移行する際のデータコピーの様子を説明するための模式図である。 図10は、高速動作モードから低消費電力モードへ移行する際のデータコピーの様子を示す模式図である。
以下に、この発明にかかる半導体記憶装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
(半導体記憶装置の基本構成)
本実施の形態の半導体記憶装置として、ランダムアクセス用混載メモリを例示して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置は、高速ランダムアクセスと低消費電力化を両立させたものである。例えば、キャッシュなどのアプリケーションでは、一般的に混載メモリは絶えず連続してアクセスされるものではなく、頻繁にアクセスされる時間帯とアクセスが少ない時間帯が存在する。アクセスが少ない時間帯の待機電力を削減する方法として、この時間帯でのリフレッシュ回数を減らすことが全体の消費電力削減に大きく貢献する。
本実施の形態の半導体記憶装置では、高速動作を要求されない場合には(アクセスされない時間帯も含む。以下、「低消費電力モード」と称する)、リダンダンシを使用してリテンション不良等のセルを救済することにより、リフレッシュ回数を抑制して消費電力を低減する。他方、高速動作が要求される場合(以下、「高速動作モード」と称する)には、リダンダンシを使用せずに、tRC(Row Cycle Time)を短くすることでパフォーマンスを向上させる。
図1−1は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の基本構成を示す図である。同図に示す半導体記憶装置は、リダンダンシを使用する低消費電力モードと、リダンダンシを使用しない高速動作モードとを有しており、セルアレイ1と、メモリ制御回路2と、リダンダンシ線選択回路3と、遅延量可変回路4と、セルアレイ制御回路5とを備えている。
セルアレイ1は、複数のメモリセルを有する通常領域、複数のメモリセルを有するリダンダンシ領域、センスアンプ、およびワード線ドライバ等を備えている。
メモリ制御装置2は、例えば、一般的なメモリコントローラやCPU等で構成することができ、メモリの動作を制御する回路であれば如何なる回路でもよい。メモリ制御装置2は、外部入力信号をリダンダンシ線選択回路3および遅延量可変回路4に出力する。また、メモリ制御回路2は、低消費電力モード(第1のモード)または高速動作モード(第2のモード)を選択するためのモード選択信号をリダンダンシ線選択回路3および遅延量可変回路4に出力する。このモード選択信号により、リダンダンシ線選択回路3の使用の有無と遅延量可変回路4の遅延量が変更される。
リダンダンシ線選択回路3は、モード選択信号が低消費電力モードを選択する場合は、外部入力信号に基づいて、リダンダンシ線選択信号をセルアレイ1に出力する一方、モード選択信号が高速動作モードを選択する場合は、リダンダンシ線選択信号をセルアレイ1に出力しない。すなわち、リダンダンシ線選択回路3は、モード選択信号が低消費電力モードを選択する場合は使用され、モード選択信号が高速動作モードを選択する場合は使用されない。
遅延量可変回路4は、入力信号の遅延量を設定するための回路であり、モード選択信号が低消費電力モードを選択する場合は、遅延量を大に設定し、モード選択信号が高速動作モードを選択する場合は、遅延量を小(または「0」)に設定し、外部入力信号を設定した遅延量だけ遅延させて、セルアレイ制御回路5に出力する。すなわち、遅延量可変回路4は、低消費電力モードの場合は、高速動作モードに比して遅延量を大きく設定し、低消費電力モードと高速動作モードとで、セルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更している。
セルアレイ制御回路5は、遅延量可変回路4を通過した外部入力信号に基づいて、メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を生成して、セルアレイ1に出力する。
図1−2は、本実施の形態に係る半導体記憶装置の基本構成の変形例を示す図である。図1−1では、遅延量可変回路4の後段にセルアレイ制御回路5を配置する構成としたが、図1−2に示すように、セルアレイ制御回路5の後段に遅延量可変回路4を配置する構成としてもよい。図1−2において、セルアレイ制御回路5は、外部入力信号に基づいてセルアレイ制御信号を生成して、遅延量可変回路4に出力する。遅延量可変回路4は、入力されるセルアレイ制御信号を設定した遅延量だけ遅延させて、セルアレイ1に出力する。
本実施の形態の半導体記憶装置によれば、リダンダンシを使用する低消費電力モードと、リダンダンシを使用しない高速動作モードとを有し、低消費電力モードと高速動作モードとで、メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更するための遅延量可変回路4を備えているので、高速動作モード時のtRCを、低消費電力モード時のtRCに比して短くすることが可能となる。
なお、ここでは、2つのモードを設け、遅延量可変回路4の遅延量を2段階に設定することにしたが、3つ以上のモードを設け、遅延量可変回路4の遅延量を3段階に設定することにしてもよい。
(半導体記憶装置のRow系パス)
図2−1〜図2−6を参照して、上記図1−1の半導体記憶装置のRow系パスについて説明する。図2−1は、図1−1の半導体記憶装置のRow系パスの詳細な構成を示す図である。図2−1において、説明の簡単のため、Column系パスの図示を省略している。
図2−1に示すように、半導体記憶装置のRow系パスは、ローラッチ11と、スペアワード線用回路ブロック12と、ノーマルワード線用回路ブロック13とを備えている。
セルアレイ1は、メモリセルMCと、ノーマルビット線BLと、スペアビット線SBLと、ノーマルワード線NWLと、スペアワード線SWLと、スペアワードドライバ14と、ノーマルワードドライバ15とを備えている。
スペアワード線SWLは、ローリダンダンシ領域RRDAREAとローカラムリダンダンシ領域RCRDAREAに存在するメモリセルを選択するために利用される。ノーマルワード線NWLは、通常領域NMLAREAとカラムリダンダンシ領域CRDAREAに存在するメモリセルを選択するために利用される。
スペアビット線SBLは、カラムリダンダンシ領域CRDAREAとローカラムリダンダンシ領域RCRDAREAに存在するメモリセルを選択するために利用される。ノーマルビット線BLは、通常領域NMLAREAとローリダンダンシ領域RRDAREAに存在するメモリセルMCを選択するために利用される。
スペアワードドライバ14は、スペアワード線活性化信号SWLACTnに基づいて、スペアワード線SWLをドライブする。ノーマルワードドライバ15は、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnに基づいて、ノーマルワード線NWLをドライブする。
ローラッチ11は、ロークロックCLKRに同期して、ローアドレスRAとモード選択信号MODEnをラッチし、ラッチしたローアドレスRAをローカルアドレスLRAとして、また、ラッチしたモード選択信号MODEnをローカルモード選択信号LMODEとして、スペアワード線用回路ブロック12およびノーマルワード線用回路ブロック13に出力する。
ローカルモード選択信号LMODEnは、ローリダンダンシ使用の有無とノーマルワード線活性化信号NWLACTnに付加する遅延量を制御するための信号である。
スペアワード線用回路ブロック12は、スペアワード線を活性化させる回路ブロックであり、ローカルモード信号LMODEn=H(低消費電力モード)の場合は、入力されたローアドレスRAを不良ローアドレス情報と比較し、一致した場合はリダンダンシイネーブル信号RDENnを活性化してスペアワード線活性化信号SWLACTnのみを活性化し、一致しなかった場合は、リダンダンシイネーブル信号RDENnを非活性化してノーマルワード線活性化信号NWLACTnのみを活性化する。
ここで、リダンダンシイネーブル信号RDENnは、不良ローアドレス情報とローアドレスLRAを比較した後にしか発行できない。したがって、このリダンダンシイネーブル信号RDENnを発行するパスがtRC(Row Cycle Time)を決めるRow系のクリティカルパスとなる。
他方、スペアワード線用回路ブロック12は、ローカルモード信号LMODEn=L(高速動作モード)の場合は使用されない(リダンダンシイネーブル信号RDENnは発行されない)。
ノーマルワード線用回路ブロック13は、ノーマルワード線NWLを活性化させる回路ブロックであり、ローアドレスLRAと、リダンダンシイネーブル信号RDENnとに基づいて、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnを出力する。ノーマルワード線用回路ブロック13は、ローカルモード選択信号LMODEnに応じて、その遅延量を切り替え、ローカルモード信号LMODEn=Hの場合(低消費電力モード)には、リダンダンシイネーブル信号RDENnが発行されるのを待つのに十分な遅延量を設定する。他方、ノーマルワード線用回路ブロック13は、ローカルモード信号LMODEn=Lの場合(高速動作モード)には、リダンダンシイネーブル信号RDENnの発行を待たずに、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnを活性化して良いので、遅延量を低消費電力モードの場合よりも小さく設定する。
図2−2は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスにおいて、ローカルモード選択信号LMODEn=H(低消費電力モード)の場合の動作を説明するための図である。図2−2において、ローカルモード選択信号LMODEn=Hの場合は、ローリダンダンシを利用する低消費電力モードとなる。同図の太線は、tRC(Row Cycle Time)のクリティカルパスを示している。上述しように、ワード線WLが活性化されるのは、半導体記憶装置が保持している不良ローアドレス情報とローカルローアドレスLRAを比較した後のリダンダンシイネーブル信号RDENn発行後になるので、tRC(Row Cycle Time)は、Rowリダンダンシを使用しない場合(高速動作モード)よりも長くなる。
図2−3は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスにおいて、ローカルモード選択信号LMODEn=L(高速動作モード)の場合の動作を説明するための図である。図2−3において、ローカルモード選択信号LMODEn=Lの場合は、Rowリダンダンシを利用しない高速動作モードとなる。同図の太線は、tRC(Row Cycle Time)のクリティカルパスを示している。
高速動作モードの場合は、リダンダンシイネーブル信号RDENnを使用しないため、リダンダンシイネーブル信号RDENnの発行を待たずに、ノーマルワード線NWLを活性化できるので、tRC(Row Cycle Time)はRowリダンダンシを使用した場合(低消費電力モード)よりも短くなる。
図2−4は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが低消費電力モードの場合(図2−2に対応)に、スペアワード線を選択する場合のタイミングチャートを示す図である。図2−4において、(a)はロークロックCLKR、(b)はモード選択信号MODEn、(c)はローアドレスRA、(d)はローカルモード選択信号LMODEn、(e)はローカルアドレスLRA、(f)はリダンダンシイネーブル信号RDENn、(g)はスペアワード線活性化信号SWLACTnを示している。
時刻t1において、ローラッチ11でロークロックCLKRに同期してモード選択信号MODEnとローアドレスRAがラッチされて、ローカルモード選択信号LMODEnとローカルローアドレスLRAとして出力される。そして、時刻t2において、リダンダンシイネーブル信号RDENnが「L」となり活性化された後、時刻t3において、スペアワード線活性化信号SWLACTnは「L」となり活性化される。
図2−5は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが低消費電力モードの場合(図2−2に対応)に、ノーマルワード線を選択する場合のタイミングチャートを示す図である。図2−5において、(a)はロークロックCLKR、(b)はモード選択信号MODEn、(c)はローアドレスRA、(d)はローカルモード選択信号MODEn、(e)はローカルアドレスLRA、(f)はリダンダンシイネーブル信号RDENn、(g)はノーマルワード線活性化信号NWLACTnを示している。
時刻t1において、ローカルラッチ11で、ロークロックCLKRに同期してモード選択信号MODEnとローアドレスRAがラッチされて、ローカルモード選択信号LMODEnとローカルローアドレスLRAとして出力される。そして、時刻t2において、リダンダンシイネーブル信号RDENnが「H」を維持するので、時刻t3において、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnは「L」となり活性化される。
図2−6は、図2−1の半導体記憶装置のRow系パスが高速動作モードの場合(図2−4に対応)のタイミングチャートを示す図である。時刻t1において、ローカルラッチ11で、ロークロックCLKRに同期してモード選択信号MODEnとローアドレスRAがラッチされて、ローカルモード選択信号LMODEnとローカルローアドレスLRAとして出力される。時刻t3’において、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnは「L」となり活性化される。高速動作モードでは、ローリダンダンシは使用しないので、リダンダンシイネーブル信号RDENnの発行を待つ必要はない。従って、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnを「L」に活性化するタイミングは低消費電力モードの場合よりも早くすることができる。すなわち、ローアドレスRAをラッチしてからノーマルワード線活性化信号NWLACTnを発行するまでの時間(t3’−t1)は、図2−5に示す低消費電力モードの場合の時間(t3―t1)よりも短くすることができ、tRCを短縮することが可能となる。
図3は、図2−1のスペアワード線用回路ブロック12およびノーマルワード線用回路ブロック13の詳細な構成を示す図である。同図において、スペアワード線用回路ブロック12は、比較器21と、NANDゲート22と、インバータ23と、NANDゲート24を備えている。ノーマルワード線用回路ブロック13は、ローアドレスディレイ回路31と、ローアドレスデコーダ32と、NANDゲート33とを備えている。
ローカルローアドレスLRAが、比較器21およびローアドレスディレイ回路31に入力される。比較器21は、ローカルローアドレスLRAと不良ローアドレス情報が一致してローカルローアドレスLRAが救済すべきアドレスと判断すると、ヒット信号RDENpxをNANDゲート22に出力する。また、比較器21は、リダンダンシローアドレスRDRAをNANDゲート24に出力する。NANDゲート22は、ヒット信号RDENpxとローカルモード選択信号LMODEnのNAND出力をリダンダンシイネーブル信号RDENnとして、インバータ23およびNANDゲート33に出力する。インバータ23は、リダンダンシイネーブル信号RDENnを反転させたリダンダンシイネーブル信号RDENpをNANDゲート24に出力する。NANDゲート24は、リダンダンシイネーブル信号RDENpとリダンダンシローアドレスRDRAのNAND出力をスペアワード線活性化信号SWLACTnとして出力する。
ローアドレスディレイ回路31は、入力されるローカルローアドレスLRAを、ローカルモード選択信号LMODEnに応じた遅延量だけ遅延させて、遅延ローカルローアドレスDLYLRAとしてローアドレスデコーダ32に出力する。ローアドレスデコーダ32は、遅延ローカルローアドレスDLYLRAをデコードして、デコード済みローカルローアドレスDEDLRAとしてNANDゲート33に出力する。NANDゲート33は、リダンダンシイネーブル信号RDENnとデコード遅延ローカルローアドレスDEDLRAとのNAND出力を、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnとして出力する。
低消費電力モードの場合は、ローカルモード選択信号LMODEn=Hであるので、ヒット信号RDENpxは、リダンダンシイネーブル信号RDENnとして発行される。他方、高速動作モードの場合は、ローカルモード選択信号LMODEn=Lであるので、リダンダンシイネーブル信号RDENn=Hに固定される。
リダンダンシイネーブル信号RDENn=Lの時は、リダンダンシローアドレスRDRAに応じてスペアワード線活性化信号SWLACTnが「L」となり活性化される。一方、リダンダンシイネーブル信号RDENn=Hの時は、ローアドレスディレイ回路31で所望の遅延が付加され、ローアドレスデコーダ32でデコードされたデコード済みローカルローアドレスDEDLRAに応じて、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnが「L」となり活性化される。
ノーマルワード線活性化信号NWLACTnが「L」となり活性化されるタイミングは低消費電力モードと高速動作モードで切り替わる。低消費電力モードでは、ローアドレスディレイ回路31は、リダンダンシイネーブル信号RDENnが発行されるのを待つのに十分な遅延量を設定する。従って、デコード済みローカルローアドレスDEDLRAはリダンダンシイネーブル信号RDENnが発行された後にローアドレスデコーダ32から出力される。一方、高速動作モードでは、リダンダンシイネーブル信号RDENnの発行を待たずに、ノーマルワード線活性化信号NWLACTnを活性化して良いので、ローアドレスディレイ回路31が設定する遅延量は低消費電力モード時よりも小さくなる。
以上説明したように、本実施の形態の半導体記憶装置のRow系パスでは、低消費電力モードと高速動作モードとで、ノーマルワード線活性化信号NWLACTn(ワード線を選択するためのロー制御信号)を活性化させるタイミングを変更するためのローアドレスディレイ回路31を備えているので、高速動作モード時にtRCを低消費電力モード時のtRCよりも短くすることができる。
(半導体記憶装置のリフレッシュ制御)
図4−1〜図4−3を参照して、本実施の形態の半導体記憶装置のリフレッシュ制御を説明する。図4−1は、本実施の形態の半導体記憶装置において、リフレッシュ制御系に関する回路を図示したものである。図4−1に示すように、半導体記憶装置は、リフレッシュコントロール回路41と、リフレッシュタイマ42とを備えている。
リフレッシュコントロール回路41は、外部から入力されるリフレッシュ信号REFおよびモード選択信号MODEnを、外部クロックCLKINに同期してラッチし、リフレッシュクロックCLKREF、リフレッシュコマンドREFCOM、およびリフレッシュモード選択信号REFMODEnを生成して、リフレッシュタイマ42に出力する。リフレッシュモード選択信号REFMODEnは、リフレッシュコントロール回路41でラッチされるだけであるので、実質的にはモード選択信号MODEnと同等の信号である。
リフレッシュタイマ42は、リフレッシュモード選択信号REFMODEnに応じて遅延量を設定し、設定した遅延量でリフレッシュクロックCLKREFおよびリフレッシュコマンドREFCOMを遅延させた遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYおよび遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYをローラッチ11に出力する。
ローラッチ11は、遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYに同期して入力されるリフレッシュローアドレスREFRAと、モード選択信号MODEnと、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYをラッチし、ローカルリフレッシュローアドレスLREFRA、ローカルモード選択信号LMODEn、およびローカルリフレッシュコマンドLREFCOMをスペアワード線用回路ブロック12およびノーマルワード線用回路ブロック13に出力する。
リフレッシュタイマ42から出力される遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYは、リフレッシュコントロール回路41にも入力し、リフレッシュコマンドREFCOMの生成に利用される。遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYを発行するタイミングを切り替えることで、高速動作モード時のリフレッシュローサイクルtRCREFを低消費電力モード時のリフレッシュローサイクルtRCREFよりも短くすることができる。
図4−2は、図4−1の半導体記憶装置の低消費電力モードの場合のタイミングチャートを示す図である。同図において、(a)はロークロックCLKR、(b)はリフレッシュ信号REF、(c)はモード選択信号MODEn、(d)はリフレッシュローアドレスREFRA、(e)はリフレッシュモード選択信号REFMODEn、(f)はリフレッシュクロックCLKREF、(g)は遅延リフレッシュクロックREFCLKDLY、(h)は遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLY、(i)は遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLY、(j)はローカルリフレッシュコマンドLREFCOM、(k)は、ローカルリフレッシュローアドレスLREFRAを示している。
時刻t1において、リフレッシュコントロール回路41は、外部クロックCLKINに同期して外部から入力されたリフレッシュ信号REFとモード選択信号MODEnをラッチし、リフレッシュコマンドREFCOMとしてワード線活性化コマンドを出力する。時刻t2では、フレッシュコントロール回路41は、一回目のリフレッシュクロックCLKREFを出力する。リフレッシュタイマ42は、リフレッシュコマンドREFCOMとして出力されたワード線活性化コマンドに、t3−t1の遅延を付加して遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとしてワード線活性化コマンドを、ローラッチ11に出力する。
リフレッシュタイマ42は、一回目のリフレッシュクロックCLKREFにはt4−t2の遅延を付加して一回目の遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYを出力する。ローラッチ41は、一回目の遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYに同期して、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして発行されたワード線活性化コマンドとリフレッシュローアドレスREFRAをラッチする。
リフレッシュコントロール回路41は、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして出力されたワード線活性化コマンドが入力し、リフレッシュコマンドREFCOMとしてプリチャージコマンドを時刻t5に出力する。リフレッシュコマンドREFCOMとして発行されたプリチャージコマンドはリフレッシュタイマ42で、t6−t5の遅延を付加されて、時刻t6において、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとしてローラッチ11に出力される。
二回目のリフレッシュクロックCLKREFは、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして発行されたプリチャージコマンドの出力を受けて出力される。二回目のリフレッシュクロックCLKREFには、一回目と同様の遅延がリフレッシュタイマ42で付加されて二回目の遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYとして発行される。そして、時刻t7で、二回目の遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYに同期して遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして発行されたプリチャージコマンドはローラッチ11でラッチされる。
図4−3は、図4−1の半導体記憶装置の高速動作モードの場合のタイミングチャートを示す図である。図4−3において、高速動作モードでは、図4−2に示す低消費電力モードの場合に比して、遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして発行されるプリチャージコマンドは、早いタイミングのt6’で発行される。これは、ローラッチ11以降のロー系パスでリダンダンシパスを経由しないことにより、ワード線を低消費電力モード時よりも早く活性化できるためである。そして、時刻t7’で二回目の遅延リフレッシュクロックREFCLKDLYに同期して遅延リフレッシュコマンドREFCOMDLYとして発行されたプリチャージコマンドはローラッチ11でラッチされる。
以上説明したように、本実施の形態の半導体記憶装置のリフレッシュ制御系では、リフレッシュ制御信号(リフレッシュコマンドREFCOM、リフレッシュモード選択信号REFMODEn)を生成するリフレッシュコントロール回路41と、低消費電力モードと高速動作モードとで、リフレッシュ制御信号の遅延量を変更するリフレッシュタイマ42を備えているので、高速動作モードにおけるtRCREFを低消費電力モードにおけるtRCREFよりも短くすること可能となる。
(半導体記憶装置のColumn系パス)
図5−1〜図5−6を参照して、上記図1−1の半導体記憶装置のColumn系パスについて説明する。図5−1は、図1−1の半導体記憶装置のColumn系パスの詳細な構成を示す図である。図5−1において、説明の簡単のため、Row系パスの図示を省略している。
図5−1に示すように、半導体記憶装置のColumn系パスは、グローバルカラムラッチ61と、カラムラッチ62と、カラム選択信号線制御回路63と、カラム遅延回路ブロック64と、リードデータクロック遅延回路65と、ライトデータラッチ66と、リードデータラッチ67と、リードマルチプレクサ(RMUX)68と、ライトマルチプレクサ(WMUX)69と、シフトスイッチ(SSW)70と、データラッチ71と、センスアンプ(S/A)72とを備えている。
シフトスイッチ70は、カラムシフトリダンダンシ方式において、どのスペアビット線SBLを選択するかを制御するリダンダンシ線選択回路として機能する。シフトリダンダンシ方式を採用した場合、データがシフトスイッチ70を経由する必要があるので、シフトスイッチの経由に時間がかかるため、tRCが長くなりパフォーマンスが低下するという場合がある。この問題を以下に説明するように、リダンダンシを使用する低消費電力モードとリダンダンシを使用しない高速動作モードとを設けることで解決している。
グローバルカラムラッチ61は、外部入力クロックCLKINに同期して、入力カラムアドレスCAIN、入力ライト信号WRITEIN、入力リード信号READIN、入力モード選択信号MODEINnをラッチして、それぞれカラムクロックCLKC、カラムアドレスCA、ライト信号WRITE、リード信号READ、モード選択信号MODEnとして出力する。また、グローバルカラムラッチ61は、ライトデータクロックCLKWDとリードデータクロックCLKRDを出力する。
カラムラッチ62は、カラムクロックCLKCに同期して、カラムアドレスCA、ライト信号WRITE、リード信号READ、モード選択信号MODEnをそれぞれラッチし、ローカルカラムアドレスLCAとして、カラム選択信号制御回路63に出力し、また、ローカルライト信号LWRITE、ローカルリード信号LREAD、およびローカルモード選択信号LMODEnとして、カラム遅延回路ブロック64に出力する。
カラム選択信号線制御回路63は、ローカルカラムアドレスLCAとカラムクロックCLKCが入力され、カラム選択信号CSLとリードライトクロックCLKWRをカラム遅延回路ブロック64に出力する。
カラム遅延回路ブロック64は、カラム選択信号CSLとリードライトクロックCLKWDに与える遅延量を、入力されるローカルライト信号LWRITE、ローカルリード信号LREADに応じて変更する。また、カラム遅延回路ブロック64は、入力されるローカルモード選択信号LMODEに応じても遅延量を変更する。すなわち、カラム遅延回路ブロック64の遅延量は、ライト時およびリード時の違いで可変となるだけでなく、低消費電力モードと高速動作モードの違いでも変更される。
カラム遅延回路ブロック64は、ライトリードクロックCLKWRを遅延させて遅延ライトリードクロックCLKWRDLYとしてデータラッチ71に出力し、また、カラム選択信号CSLを遅延させて遅延カラム選択信号CSLDLYとしてセンスアンプ72に出力する。
ライト動作時、入力データDINは、ライトデータラッチ66により、ライトデータクロックCLKWDに同期してラッチされ、入力ライトデータWDINとして、シフトスイッチ70およびライトマルチプレクサ69に出力される。また、ライトマルチプレクサ69は、シフトスイッチ70から出力されるシフト入力ライトデータSWDINも入力される。
ここで、ライトマルチプレクサ69は、モード選択信号MODEn=L(高速動作モード)の場合、入力ライトデータWDINを選択して、ライトデータWDとしてデータラッチ71に出力する。また、ライトマルチプレクサ69は、モード選択信号MODEn=H(低消費電力モード)の場合、シフト入力ライトデータSWDINを選択して、ライトデータWDとしてデータラッチ71に出力する。ここで、シフトスイッチ70によってシフト入力ライトデータSWDINがスペアライトデータ線に接続されてスペアライトデータSWDとして出力された場合、このスペアライトデータSWDは、ライトマルチプレクサ69を介する必要はなく、そのままデータラッチ71に入力される。
データラッチ71は、遅延リードライトクロックCLKWDDLYに同期して、ライトデータWD、スペアライトデータSWDをラッチして、ローカルライトデータLWD、ローカルスペアライトデータLSWDとして、センスアンプ72に出力する。センスアンプ72は、遅延カラム選択信号CSLDLYが活性化されるタイミングで、ローカルライトデータLWDの場合はノーマルビット線BLを介してメモリセルMCへ書き込み、スペアライトデータSWDの場合は、スペアビット線SBLを介してメモリセルMCへ書き込む。
リード動作の時、ノーマルビット線BLに接続するメモリセルMCから読み出されたデータはローカルリードデータLRDとして、スペアビット線SBLに接続するメモリセルMCから読み出されたデータはローカルスペアリードデータSLRDとして、センスアンプ2で増幅された後、データラッチ71で遅延リードライトクロックCLKWDDLYに同期してラッチされる。
データラッチ71から出力されるリードデータRDとスペアリードデータSRDは、シフトスイッチ70において、接続するデータ線をシフトしてシフト出力リードデータSRDOUTとして、リードマルチプレクサ68に出力される。
リードマルチプレクサ68は、モード選択信号MODEn=L(高速動作モード)の場合は、リードデータRDを選択して、出力データリードRDOUTとして出力し、モード選択信号MODEn=H(低消費電力モード)の場合は、シフト出力リードデータSRDOUTを選択して、出力データリードRDOUTとして出力する。
リードデータクロック遅延回路65は、グローバルカラムラッチ61からリードデータクロックCLKRDおよびモード選択信号MODEnが入力され、モード選択信号MODEnに応じてその遅延量を変更する。リードデータクロック遅延回路65は、リードデータクロックCLKRDを設定した遅延量だけ遅延させて遅延リードデータクロックCLKRDDLYとして、リードデータラッチ67に出力する。リードデータラッチ67は、遅延リードデータクロックCLKRDDLYに同期して、出力リードデータRDOUTをラッチし、出力データDOUTとしてメモリ外に出力する。
図5−2は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの低消費電力モードの場合におけるライト動作のタイミングチャートを示す図である。同図において、(a)は外部入力クロックCLKIN、(b)は入力モード選択信号MODEINn、(c)は入力ライト信号WRITEIN、(d)は入力カラムアドレスCAIN、(e)はカラムクロックCLKC、(f)はモード選択信号MODEn、(g)はライト信号WRITE、(h)はカラムアドレスCA、(i)はローカルモード選択信号LMODEn、(j)はローカルライト信号LWRITE、(k)はローカルカラムアドレスLCA、(l)はカラム選択信号CSL、(m)は遅延ライトリードクロックCSLWRDLY、(n)はリードライトクロックCLKWR、(o)は遅延ライトリードクロックCLKWDDLY、(p)はライトデータクロックCLKWD、(q)は入力データDIN、(r)は入力ライトデータWDIN、(s)はライトデータWD、(t)はローカルライトデータLWDを示している。
時刻t1において、外部入力クロックCLKINに同期して、入力カラムアドレスCAIN、入力ライト信号WRITEIN、入力モード選択信号MODEINnが、グローバルカラムラッチ61でラッチされ、カラムアドレスCA、ライト信号WRITE、モード選択信号MODEnとして出力される。さらに、時刻t2において、グローバルカラムラッチ61から出力されたライトデータクロックCLKWDに同期して、入力データDINはライトデータラッチ66でラッチされる。
その後、時刻t3において、カラムラッチ62では、グローバルカラムラッチ61から出力されたカラムクロックCLKCに同期して、カラムアドレスCA、ライト信号WRITE、モード選択信号MODEnがラッチされ、ローカルカラムアドレスLCA、ローカルライト信号LWRITE、ローカルモード選択信号LMODEnとしてカラム遅延回路ブロック64に出力される。
時刻t4において、カラム選択信号線制御回路63では、リードライトクロックCLKWRがカラム遅延回路ブロック64に出力され、カラム遅延回路ブロック64では、t7−t4の遅延が与えられて、時刻t7において遅延ライトリードクロックCLKWDDLYが出力される。
時刻t5において、カラム選択信号線制御回路63では、カラム選択信号CSLが出力され、カラム遅延回路ブロック64では、t8−t5の遅延が与えられて、時刻t8において、遅延カラム選択信号CSLDLYが出力される。時刻t6では、シフトスイッチ70においてデータ線のシフトが終わってライトデータWDが出力される。そして、時刻t7において、データラッチ71では、遅延ライトリードクロックCSLWRDLYに同期して、ライトデータWDがラッチされ、ローカルライトデータLWDが出力される。
図5−3は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの高速動作モードの場合におけるライト動作のタイミングチャートを示す図である。時刻t6’において、ライトデータWDは、シフトスイッチ70を介していないため、低消費電力モードの場合よりも早いタイミングで確定する。時刻t4において、リードライトクロックCLKWRが出力され、カラム遅延回路ブロック64において、t7’―t4(<t7−t4:図5−2参照)の遅延が与えられて、時刻t7’において、遅延ライトリードクロックCLKWRDLYが発行される。時刻t5において、カラム選択信号CSLが出力され、カラム遅延回路ブロック64において、t8’―t5(<t8−t5:図5−2参照)の遅延が与えられ、時刻t8’において、遅延カラム選択信号CSLDLYが出力される。時刻t7’において、遅延ライトリードクロックCLKWRDLYに同期して、ライトデータWDがデータラッチ71でラッチされてローカルライトデータLWDが出力される。
図5−4は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの低消費電力モードの場合におけるリード動作のタイミングチャートを示す図である。同図において、(a)は外部入力クロックCLKIN、(b)は入力モード選択信号MODEIN、(c)は入力リード信号READIN、(d)は入力カラムアドレスCAIN、(e)はカラムクロックCLKC、(f)はモード選択信号MODEn、(g)はリード信号READ、(h)はカラムアドレスCA、(i)はローカルモード選択信号LMODEn、(j)はローカルリード信号LREAD、(k)はローカルカラムアドレスLCA、(l)は遅延カラム選択信号CSLDLY、(m)はローカルリードデータLRD、(n)は遅延ライトリードクロックCLKWRDLY、(o)リードデータRD、(p)は出力リードデータ、(q)はリードデータクロックCLKRD、(r)は遅延リードクロックCLKRDDLY、(s)は出力リードデータRDOUTを示している。
時刻t1において、外部入力クロックCLKINに同期して、入力カラムアドレスCAIN、入力リード信号READIN、入力モード選択信号MODEINnがグローバルカラムラッチ61でラッチされ、カラムアドレスCA、リード信号READ、モード選択信号MODEnとして出力される。そして、時刻t2において、グローバルカラムラッチ61からリードデータクロックCLKRDが出力される。その後、時刻t3において、カラムアドレスCA、リード信号READ、モード選択信号MODEnはグローバルカラムラッチ61から出力されたカラムクロックCLKCに同期して、カラムラッチ62でラッチされ、ローカルカラムアドレスLCA、ローカルリード信号LREAD、ローカルモード選択信号LMODEnはとしてカラム遅延回路ブロック64に出力される。
時刻t4において、遅延カラム選択信号CSLDLYが出力される。時刻t5において、遅延ライトリードクロックCLKWRDLYに同期して、ローカルリードデータLRDがデータラッチ71でラッチされて、リードデータRDとして出力される。シフトスイッチ70を介した後の時刻t6において、出力リードデータRDOUTは確定し、時刻t7において、遅延リードクロックCLKRDDLYに同期して、リードデータラッチRATRDで出力リードデータRDOUTはラッチされて、出力データDOUTとしてメモリ外へ出力される。ここで、リードデータクロック遅延回路65は、リードデータクロックCLKRDに対してt7−t2の遅延を与えている。
図5−5は、図5−1の半導体記憶装置のColumn系パスの高速動作モードの場合におけるリード動作のタイミングチャートを示す図である。時刻t5までは、図5−4に示す低消費電力モードの場合と同様である。高速動作モードでは、シフトスイッチ70を介する必要がないので、時刻t6’において出力リードデータRDOUTは低消費電力モード時よりも早く確定する。すなわち、t6’―t5<t6−t5(図5−4参照)である。従って、遅延リードクロックCLKRDDLYも早く出力できるため、リードデータクロック遅延回路65は、リードデータクロックCLKRDに対して、t7’−t2(<t7−t2:図5−4参照)の遅延を与えている。そして、時刻t7’において、遅延リードクロックCLKRDDLYに同期して、リードデータラッチ67で、出力リードデータRDOUTはラッチされて、出力データDOUTとしてメモリ外へ出力される。
以上説明したように、本実施の形態の半導体記憶装置のColumn系パスでは、ライト動作において、ビット線を選択するためのカラム選択信号CSL(カラム制御信号)の遅延量を、低消費電力モードと高速動作モードとで変更するカラム遅延回路ブロック64と、リード動作において、出力リードデータRDOUTをラッチするためのリードクロックCLKRDの遅延量を低消費電力モードと高速動作モードとで変更するリードデータクロック遅延回路65を備えているので、高速動作モード時のtRCを低消費電力モード時のtRCよりも短くすることが可能となる。
(低消費電力モードと高速動作モード間の移行手順)
図6−1〜図10を参照して、低消費電力モードと高速動作モード間の移行手順を説明する。
図6−1は、リダンダンシを使用する低消費電力モードからリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。同図において、リダンダンシを使用する低消費電力モードの場合に、外部から高速動作モード選択信号(モード選択信号MODEINn=L)が入力されると(S1)、半導体記憶装置は、リダンダンシセルのデータを救済されていたメモリセルへコピーし(S2)、リダンダンシを使用しない高速動作モードに移行する(S3)。
図6−2は、リダンダンシを使用しない高速動作モードからリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。同図において、リダンダンシを使用しない高速動作モードの場合に、外部から低消費電力モード選択信号(モード選択信号MODEINn=H)が入力されると(S11)、半導体記憶装置は、救済するメモリセルのデータをリダンダンシセルへコピーし(S12)、リダンダンシを使用する低消費電力モードに移行する(S13)。
図7−1は、Rowリダンダンシを使用する低消費電力モードからRowリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。同図において、Rowリダンダンシを使用する低消費電力モードの場合に、外部から高速動作モード選択信号(モード選択信号MODEINn=L)が入力されると(S21)、半導体記憶装置は、リダンダンシセルのデータを救済されていたワード線に接続するセルへコピーし(S22)、Rowリダンダンシを使用しない高速動作モードへ移行する(S23)。
図7−2は、Rowリダンダンシを使用しない高速動作モードからRowリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。同図において、Rowリダンダンシを使用しない高速動作モードの場合に、外部から低消費電力モード選択信号(モード選択信号MODEINn=H)が入力されると(S31)、半導体記憶装置は、救済するワード線のセルデータをリダンダンシセルへコピーし(S32)、Rowリダンダンシを使用する低消費電力モードへ移行する(S33)。
図8−1は、カラムリダンダンシを使用する低消費電力モードからカラムリダンダンシを使用しない高速動作モードへの移行手順を示す図である。同図において、カラムリダンダンシを使用する低消費電力モードの場合に、外部から高速動作モード選択信号(モード選択信号MODEINn=L)が入力されると(S41)、半導体記憶装置は、リダンダンシセルのデータを救済されていたビット線に接続するセルへコピーし(S42)、カラムリダンダンシを使用しない高速動作モードへ移行する(S43)。
図8−2は、カラムリダンダンシを使用しない高速動作モードからカラムリダンダンシを使用する低消費電力モードへの移行手順を示す図である。同図において、カラムリダンダンシを使用しない高速動作モードの場合に、外部から低消費電力モード選択信号(モード選択信号MODEINn=H)が入力されると(S51)、半導体記憶装置は、救済するビット線のセルデータをリダンダンシセルへコピーし(S52)、カラムリダンダンシを使用する低消費電力モードへ移行する(S53)。
図9は、低消費電力モードから高速動作モードへ移行する際のデータコピーの様子を説明するための模式図である。同図では、DRAMを例として図示している。同図に示す
コピー前の状態では、ノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルが、スペアワード線SWL<m>とSWL<m+1>に接続するセルで救済されているものとする。スペアワード線SWL<m>とSWL<m+1>に接続するセルに記憶されているデータを、救済されていたノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルにコピーする。ここで、ノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルには、低消費電力モードで救済の対象となるリテンション不良を起こしているセルが含まれている。
コピー後の状態では、スペアワード線SWL<m>に接続しているメモリセルのデータとノーマルワード線WL<n>に接続しているメモリセルのデータが等しくなっている。同様に、スペアワード線SWL<m+1>に接続しているメモリセルのデータとノーマルワード線WL<n+3>に接続しているメモリセルのデータが等しくなっている。これにより、高速動作モードではリダンダンシを行わなくても、データのリード/ライトが可能となる。
図10は、高速動作モードから低消費電力モードへ移行する際のデータコピーの様子を示す模式図である。同図では、DRAMを例として図示している。同図に示すコピー前の状態では、低消費電力モードではリダンダンシの救済対象となるノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルが使用されているものとする。ノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルに記憶されているデータをスペアワード線SWL<m>とSWL<m+1>にそれぞれ書き写す。ここで、ノーマルワード線WL<n>とWL<n+3>に接続するメモリセルには、低消費電力モードで救済の対象となるリテンション不良を起こしているメモリセルが含まれている。
コピー後の状態では、スペアワード線SWL<m>に接続しているメモリセルのデータとノーマルワード線WL<n>に接続しているメモリセルのデータが等しくなっている。同様にスペアワード線SWL<m+1>に接続しているメモリセルのデータとノーマルワード線WL<n+3>に接続しているメモリセルのデータが等しくなっている。これにより、低消費電力モードではリダンダンシを行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態の半導体記憶装置では、高速動作モードから低消費電力モードに切り替える場合に、ノーマルワード線WLに接続するメモリセルのデータを、スペアワード線SWLに接続するメモリセルへコピーし、また、低消費電力モードから高速動作モードに切り替える場合に、スペアワード線SWLに接続するメモリセルのデータを、ノーマルワード線WLに接続するメモリセルへコピーすることとしたので、半導体記憶装置内に保持しておきたいデータを失うことなく、低消費電力モードと高速動作モードを両立することが可能となる。
本発明の半導体記憶装置は、リダンダンシを使用する半導体記憶装置に広く適用可能であり、例えば、DRAM、eDRAM、SRAM、およびFeRAM等の各種RAMに適用可能である。
1 セルアレイ、2 メモリ制御回路、3 リダンダンシ線選択回路、4 遅延量可変回路、5 セルアレイ制御回路、11 ローラッチ、12 スペアワード線用回路ブロック、13 ノーマルワード線用回路ブロック、21 比較器、22 NANDゲート、23 インバータ、24 NANDゲート、31 ローアドレスディレイ回路、32 ローアドレスデコーダ、33 NANDゲート、41 リフレッシュコントロール回路、42 リフレッシュタイマ、61 グローバルカラムラッチ、62 カラムラッチ、63 カラム選択信号線制御回路、64 カラム遅延回路ブロック、65 リードデータクロック遅延回路、66 ライトデータラッチ、67 リードデータラッチ、68 リードマルチプレクサ(RMUX)、69 ライトマルチプレクサ(WMUX)、70 シフトスイッチ(SSW)、71 データラッチ、72 センスアンプ(S/A)

Claims (5)

  1. 複数のメモリセルを有する通常領域と、複数のメモリセルを有するリダンダンシ領域とを備えた半導体記憶装置において、
    前記通常領域および前記リダンダンシ領域を使用する第1のモードと、前記通常領域のみを使用し、前記リダンダンシ領域を使用しない第2モードと、を有し、
    前記第1モードと前記第2モードとで、前記メモリセルを選択するためのセルアレイ制御信号を発行するタイミングを変更するための遅延手段を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記リダンダンシ領域は、ローリダンダンシ領域であり、
    前記セルアレイ制御信号は、ワード線を選択するためのロー制御信号であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記リダンダンシ領域は、カラムリダンダンシ領域であり、
    前記セルアレイ制御信号は、ビット線を選択するためのカラム制御信号であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. さらに、
    リフレッシュ制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御回路で生成されたリフレッシュ制御信号を遅延させるリフレッシュタイマと、 を備え、
    前記リフレッシュタイマは、前記第1モードと前記第2モードとで、前記リフレッシュ制御信号の遅延量を変更することを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1モードから前記第2モードに切り替える場合に、前記リダンダンシ領域のメモリセルのデータを、前記通常領域のメモリセルにコピーし、また、前記第2モードから前記第1モードに切り替える場合に、前記通常領域のメモリセルのデータを前記リダンダンシ領域のメモリセルにコピーすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
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