JP2001084760A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001084760A
JP2001084760A JP25580499A JP25580499A JP2001084760A JP 2001084760 A JP2001084760 A JP 2001084760A JP 25580499 A JP25580499 A JP 25580499A JP 25580499 A JP25580499 A JP 25580499A JP 2001084760 A JP2001084760 A JP 2001084760A
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JP
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data
memory cell
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read
cell array
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JP25580499A
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Shigeru Nose
茂 能勢
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧等の使用環境に応じて回路動作余裕
を調整可能とした半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 メモリセルアレイ1と、アドレスをデコ
ードしてメモリセルアレイ1のメモリセルを選択するロ
ウデコーダ3及びカラムデコーダ5と、メモリセルアレ
イ1の読み出しデータを検知し書き込みデータをラッチ
するセンスアンプ回路2とを備え、動作モード切換信号
SELにより切り換えられる、1メモリセルで1ビット
データの読み出し又は書き込みを行う第1の動作モード
と複数のメモリセルで1ビットデータの読み出し又は書
き込みを行う第2の動作モードとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に係り、特に回路動作余裕の向上を図った半導体記憶装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMを携帯用情報機器、携帯用オー
ディオ機器等の小型電子機器に用いる場合、電子機器全
体の低消費電力化のために低電源電圧とすることが要求
される。しかし、低電源電圧用途として設計されたDR
AMでない場合には、電源電圧を低下させるとビット線
に出力されるデータ信号のレベル低下により、誤動作を
生じるおそれがある。一方、小型電子機器に用いるため
に特に低消費電力を指向して、記憶容量と速度を犠牲に
してDRAMをより低電源電圧で設計しようとしても、
動作電源電圧の限界があり、低電源電圧化は容易ではな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】微細化したDRAMの
動作余裕を改善するための一つの手法として、二つのメ
モリセルで1ビットデータの記憶を行うようにした技術
が提案されている(特開平8−222706号公報)。
しかしここでは、電源電圧に応じて動作余裕を調整する
ということは考えられていない。また、EEPROMに
おいては、2値データ記憶と4値データ記憶を切換可能
とした技術が提案されている(特開平6−309890
号公報)。
【0004】この発明は、電源電圧等の使用環境に応じ
て回路動作余裕を調整可能とした半導体記憶装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、メモリセルアレイと、アドレスをデコードし
て前記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコー
ド回路と、前記メモリセルアレイの読み出しデータを検
増幅するセンスアンプ回路とを備え、1メモリセルで1
ビットデータの読み出し/書き込みを行う第1の動作モ
ードと複数のメモリセルで1ビットデータの読み出し/
書き込みを行う第2の動作モードとが動作モード切換信
号により切り換えられることを特徴とする。
【0006】この発明に係る半導体記憶装置は、1メモ
リセルで1ビットデータの読み出し又は書き込みを行う
第1の動作モードと、複数のメモリセルで1ビットデー
タの読み出し又は書き込みを行う第2の動作モードとの
切換を可能としている。第2の動作モードは、第1の動
作モードと比較してビット線信号電圧が大きくなり、等
価的にメモリセル容量が増大したモードとなる。従って
例えば、通常の電源電圧使用時は第1の動作モードと
し、低電源電圧の下では第2の動作モードとすることに
より、低電源電圧での動作余裕を確保することが可能に
なる。また、DRAMは一般に、高温時にはリーク電流
が大きくなるため、データ保持のためのリフレッシュサ
イクル時間を短くすることが必要である。或いはリフレ
ッシュサイクルを温度によらず一定とするためには、高
温時の保証のためにリフレッシュサイクルを常温時に必
要とされる以上に短いものとすることが必要になる。こ
の発明によれば、高温時に第2の動作モードを選択する
ことにより、メモリセル容量が等価的に2倍になるか
ら、温度によりリフレッシュサイクルを調整したり、必
要以上にリフレッシュサイクルを短く設定する必要がな
い。
【0007】この発明に係る半導体記憶装置は、メモリ
セルアレイと、ロウアドレスをデコードして前記メモリ
セルアレイのワード線を選択するロウデコーダと、カラ
ムアドレスをデコードして前記メモリセルアレイのビッ
ト線を選択するカラムデコーダと、前記メモリセルアレ
イの読み出しデータを検知増幅するセンスアンプ回路と
を備え、前記ロウデコーダは、ロウアドレスの各ビット
の信号とその反転信号が転送されるロウアドレス信号線
と、各ワード線毎に設けられて前記ロウアドレス信号線
に転送されるロウアドレスの組み合わせの一致検出を行
って、ロウアドレスにより選択されたワード線を活性化
するデコード用ゲートと、切換信号が入力されて、前記
ロウアドレス信号線のうち所定ビットの相補信号が転送
されるべき一対のロウアドレス信号線に同時に同じ論理
レベルの信号を与える切換用ゲートと、を有することを
特徴とする。
【0008】この発明によると、ワード線選択を行うロ
ウデコーダに、選択アドレスの相補信号が転送されるア
ドレス線の一対に対して、切換信号により同時に同じ論
理レベルを与えるモード切換用ゲートを付加する。これ
により、1ビット/1メモリセルのデータ読み出し/書
き込みを行う第1の動作モードと、同時に2ワード線が
活性化されて1ビット/2メモリセルのデータ読み出し
/書き込みを行う第2の動作モードの切り換えが簡単に
可能になる。
【0009】この発明に係る半導体記憶装置はまた、1
メモリセルで2値データ及び多値データの記憶を選択的
に行うメモリセルアレイと、アドレスをデコードして前
記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコード回
路と、前記メモリセルアレイとの間で2値データの読み
出し/書き込みを行う第1の動作モードと多値データの
読み出し/書き込みを行う第2の動作モードとを有する
読み出し/書き込み回路と、動作モード切換信号により
前記読み出し/書き込み回路の第1の動作モードと第2
の動作モードの切り換えを制御すると共に、第2の動作
モードでは前記読み出し/書き込み回路と一つのデータ
線との間で最上位アドレスの”0”,”1”に応じて多
値データの上位データと下位データの転送切り換えを制
御する選択回路と、を備えたことを特徴とする。
【0010】この発明に係る半導体記憶装置は更に、1
メモリセルで2値データ及び多値データの記憶を選択的
に行うメモリセルアレイと、アドレスをデコードして前
記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコード回
路と、前記メモリセルアレイのビット線対に設けられて
読み出しデータを検知増幅する第1のセンスアンプ回路
と、前記メモリセルアレイの複数対のビット線に共通に
設けられて、前記メモリセルアレイの選択されたメモリ
セルから多値データが読み出された時に前記第1のセン
スアンプ回路による増幅前の信号レベルをセンスノード
に一時保持する第2のセンスアンプ回路と、動作モード
切換信号により制御されて前記メモリセルアレイとの間
で1メモリセルで2値データの読み出し/書き込みを行
う第1の動作モードと1メモリセルで多値データの読み
出し/書き込みを行う第2の動作モードとを有し、多値
データ読み出しの際に前記第1のセンスアンプ回路によ
る増幅出力を用いて上位データを決定し、前記第2のセ
ンスアンプ回路による増幅出力を用いて下位データを決
定する読み出し/書き込み制御回路と、を備えたことを
特徴とする。
【0011】この発明に係る半導体記憶装置は更に、1
メモリセルで2値データ及び多値データの記憶を選択的
に行うメモリセルアレイと、アドレスをデコードして前
記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコード回
路と、前記メモリセルアレイとの間で2値データの読み
出し/書き込みを行う第1の動作モードと多値データの
読み出し/書き込みを行う第2の動作モードとを有する
読み出し/書き込み回路と、動作モード切換信号により
前記読み出し/書き込み回路の第1の動作モードと第2
の動作モードの切り換えを制御すると共に、第1の動作
モードでは最上位アドレスと無関係に2ビット線対の2
値データを前記読み出し/書き込み回路と二つのデータ
線との間で同時に転送し、第2の動作モードでは前記2
ビット線対を最上位アドレスにより切り換えてそれぞれ
の多値データの上位データと下位データを前記読み出し
/書き込み回路と前記二つのデータ線との間で同時に転
送する選択回路と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。 [実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1によ
るDRAMのブロック構成を示す。メモリセルアレイ1
は、ビット線とワード線が交差して配設され、それらの
交差部にダイナミック型メモリセルを配置して構成され
る。メモリセルアレイ1と一体的にビット線データを検
知し、書き込みデータをラッチするセンスアンプ回路2
が設けられている。ロウデコーダ3はロウアドレスをデ
コードしてメモリセルアレイ1のワード線を選択駆動す
る。カラムデコーダ5は、カラムアドレスをデコードし
て、カラムゲート4を選択駆動してメモリセルアレイ1
のビット線選択を行う。ロウアドレス及びカラムアドレ
スはアドレスバッファ7により取り込まれる。
【0013】カラムゲート4により選択されるビット線
データはデータバッファ6を介して入出力端子に出力さ
れる。書き込みデータはデータバッファ6を介し、カラ
ムゲート4により選択されたビット線のセンスアンプ回
路2に転送される。制御回路8は、チップイネーブル信
号/CE、書き込みイネーブル信号/WE等の制御信号
を取り込んで、各種内部タイミング制御信号を生成す
る。この実施の形態では、上述した通常の制御信号の他
に、動作モード切換信号SELを入力する制御端子を有
する。動作モード切換信号SELは、ロウデコーダ3に
入り、後述するように第1,第2の二つの動作モードを
切り換える制御を行う。
【0014】図2は、メモリセルアレイ1の具体的な構
成を一つのビット線対BL,bBLについて示す。ロウ
デコーダ3により選択駆動されるワード線WLとビット
線対BL,bBLの間に1トランジスタ/1キャパシタ
構造のメモリセルMCが配置されている。ビット線対B
L,bBLには、イコライズ信号EQLにより駆動され
てビット線対BL,bBLを所定のプリチャージ電位P
CHに設定するためのプリチャージ/イコライズ21が
設けられている。ビット線対BL,bBLはカラムゲー
ト4により選択されてデータ線対DL,bDLに接続さ
れる。
【0015】ロウデコーダ3は、動作モード切換信号S
ELにより、通常の1ビット/1メモリセルのデータ読
み出し、書き込みを行う第1の動作モードと、同時に2
ワード線が活性化されて1ビット/2メモリセルのデー
タ読み出し、書き込みを行う第2の動作モードの切り換
えが可能とされている。その様な動作モード切換機能を
持つロウデコーダ3の具体的な構成を図3に示す。
【0016】図3では、ワード線がWL0〜WL15の
16本あり、ロウアドレスの下位ビット(A0,A0
N),(A1,A1N),(A2,A2N)により8本
ずつの2つのワード線ブロックB0,B1のなかの1本
の選択を行い、これらより上位のロウアドレスビットの
例えば(A7,A7N)により、2つのワード線ブロッ
クB0,B1のいずれかを選択する場合を例示してい
る。この場合ロウデコーダ3は、ロウアドレスの4ビッ
トの相補信号(A0,A0N),(A1,A1N),
(A2,A2N),(A7,A7N)が転送される8本
のロウアドレス信号線31と、これらのロウアドレス信
号線31の組み合わせの一致検出を行って1本のワード
線WLを選択するためのデコード用ゲート32を有す
る。デコード用ゲート32は、それぞれ異なる組み合わ
せでロウアドレス信号線31のうち4本が入力端子に接
続されるNANDゲートG1(G1−0,G1−1,
…)を有する。これらのNANDゲートG1の出力は、
活性化信号WLENにより活性化されるNORゲートG
2(G2−0,G2−1,…)を介してワード線WLに
供給される。
【0017】ロウアドレス信号線31のうち、上位ビッ
トA7,A7Nが転送される信号線については、動作モ
ード切換信号SELにより制御されて同時に”1”を与
えて、2本ずつのワード線の同時活性化を可能とするた
めのモード切換用ゲート33が設けられている。即ち、
上位ビットA7,A7Nがそれぞれ一つの入力端子に入
り、残りの入力端子に動作モード切換信号SELが共通
に入る二つのORゲートG31,G32が設けられ、こ
れらのORゲートG31,G32の出力端子がそれぞれ
相補信号線に接続されている。
【0018】この様に構成されたDRAMの動作を次に
説明する。この実施の形態では、動作モード切換信号S
ELにより、第1の動作モードと第2の動作モードの切
換ができるようになっている。第1の動作モードは、1
ビット/1メモリセルのデータ読み出し又は書き込みを
行うもので、このとき動作モード切換信号SELは”
0”(=L)とされる。第2の動作モードは、同時に2
本のワード線を活性化して1ビット/2メモリセルのデ
ータ読み出し又は書き込みを行うもので、このとき動作
モード切換信号SELは、”1”(=H)とされる。
【0019】具体的に図3のロウデコーダを用いて説明
すると、動作モード切換信号がSEL=Lのとき、モー
ド切換用ゲート33からは、ロウアドレスビットA7,
A7Nの相補信号がそのままロウアドレス信号線31に
送られる。例えば、A0N=A1N=A2N=Hである
とすると、これらはワード線ブロックB0,B1のNA
NDゲートG1−0,G1−8に共通に入る。このと
き、相補信号である上位ビットA7,A7Nにより、N
ANDゲートG1−0,G1−8の一方のみがオールH
入力となり、ワード線WL0,WL8のいずれかが活性
になる。これが第1の動作モードである。
【0020】動作モード切換信号を、SEL=Hにする
と、モード切換用ゲート33により、上位ビットA7,
A7Nが供給されるべきロウアドレス信号線31は同時
にHになる。上の例と同じく、A0N=A1N=A2N
=Hであるとすると、このときワード線ブロックB0,
B1のなかの二つのワード線WL0,WL8が同時に活
性化されることになる。これが第2の動作モードであ
る。他の下位3ビットの組み合わせにより、同様に、
(WL1,WL9),(WL2,WL10),…,(W
L7,WL15)という組み合わせで二つずつのワード
線が同時に駆動される。従って二つのメモリセルが同時
に駆動されて、データの書き込み又は読み出しが行われ
る。
【0021】具体的に、同時に選択される2本のワード
線により駆動される二つのメモリセルは、例えばビット
線対BL,bBLにそれぞれ接続されるものとする。第
2の動作モードでは二つのメモリセルが一つのメモリセ
ルとして機能することになり、実質的にセル容量が2倍
になる。従って、ビット線の読み出し信号量は第1の動
作モードに比較して2倍になり、それだけ動作余裕が大
きいものとなる。但し、2本のワード線により駆動され
る二つのメモリセルかビット線対BL,bBLの同じ方
に接続されるものであっても、同様である。
【0022】従ってこの実施の形態によるDRAMは、
通常の電源電圧が用いられる環境では第1の動作モード
を選択し、低電源電圧の条件下では第2の動作モードを
選択するという使い分けができる。これにより、低電源
電圧の下でも動作余裕の大きい動作が可能になる。或い
は、電源電圧を変えることなく、第1の動作モードと第
2の動作モードを選択することも可能である。この場
合、第2の動作モードを選択することにより、第1の動
作モードに比べて高速動作が可能になる。更に第2の動
作モードでは等価的にメモリセル容量が第1の動作モー
ドに比べて2倍になっている。従って、高温時には第2
の動作モードを選択するという制御を行えば、リフレッ
シュサイクルを短くする制御を行わなくても、高温時の
データ保持が可能である。
【0023】この実施の形態において、第1の動作モー
ドと第2の動作モードの切り換えに利用するロウアドレ
スは、原理的にはどのビットを用いることも可能であ
る。しかし、動作モードの切り換えに伴うデータ破壊を
防止するためには、最上位アドレスを利用することが好
ましい。即ち、最上位アドレスの相補信号線を同時にH
にすることにより、第1の動作モードから第2の動作モ
ードに切り換えるという制御を行うことにより、第2の
動作モードで使用されるデータをすべて保護することが
可能になる。例えば、通常の第1の動作モードから第2
の動作モードへの移行の場合、読み出し動作を第1の動
作モードで行い、そのセンスデータが確定した後、再書
き込みをワード線を切り換えた第2の動作モードで行う
動作を順に繰り返す。これにより、半分のデータ空間は
消滅するが、第2の動作モードで使用するアドレスのデ
ータ空間はそのまま残る。従って例えば、第2の動作モ
ードで使用するアドレスしか用いていない場合には、例
えばパソコンの使用者は意識することなく、第2の動作
モードへの移行が可能である。逆に、第2の動作モード
から第1の動作モードへの移行においては、第2の動作
モードで使用していたアドレスのデータは残り、利用可
能な新たなアドレスができるだけである。
【0024】なお上記実施の形態では、第2の動作モー
ドとして2本のワード線を同時に活性化したが、3以上
の複数本のワード線を同時に活性化し、複数のメモリセ
ルを等価的に1個のメモリセルとして使用するようにし
てもよい。特に、2n(n>1)本のワード線を同時に
活性化するためのデコーダ回路構成は容易に実現可能で
あり、この様な第2の動作モードを用いることにより、
動作余裕の一層の拡大が可能になる。また上記実施の形
態では、DRAMにおいて動作モード切換可能とした例
を示したが、同様の動作モード切換をFRAMに適用す
ることもできる。この場合は動作モードを切り換えるこ
とにより、いわゆる1トランジスタ/1キャパシタ型の
メモリセル又は、2トランジスタ/2キャパシタ型のメ
モリセル自由に設定できることになり、非常に有効であ
る。
【0025】[実施の形態2]図4は、2値記憶と4値
記憶を切り換え可能として、使用環境に応じて動作余裕
や動作速度の選択を可能とした実施の形態2のDRAM
である。図では、メモリセルアレイ40として、一対の
ビット線BLn,BLn+1と2本のワード線WLn,
WLn+1の範囲を示している。図では省略している
が、通常のDRAMと同様、メモリセルアレイ40のワ
ード線及びビット線選択を行うデコーダ回路が設けられ
る。この実施の形態では、メモリセルMCは書き込み電
圧レベルにより2値データ記憶と4値データ記憶を選択
的に行う。即ち、動作モード切換信号SELが”0”の
場合(第1の動作モード)は、2ビット/メモリセルの
4値メモリとして動作し、SELが”1”の場合(第2
の動作モード)は、通常の1ビット/メモリセルの2値
メモリとして動作する。
【0026】読み出し/書き込み回路41は、ビット線
データを読み出して、4値記憶の場合の2ビットで表さ
れるデータの上位データMSBDTと下位データLSB
DTを決定して読み出し、またそのデータに応じた書き
込み電圧をビット線に供給する回路である。選択回路4
2は、動作モード切換信号SELと最上位アドレスによ
り制御されて、2値記憶の場合には上位データMSBD
Tのみを選択し、4値記憶の場合には上位データMSB
DTと下位データLSBDTを共に選択するという選択
動作を行うものである。
【0027】選択回路42は具体的には、図5のように
構成される。即ち、選択回路42は、読み出し/書き込
み回路41の上位データMSBDTと下位データLSB
DTの端子とデータ線の間に設けられた転送ゲートTG
1,TG2を有する。これらの転送ゲートTG1,TG
2は、カラムアドレスが入るANDゲートG51,G5
2により駆動される。ANDゲートG51,G52は、
動作モード切換信号SELと最上位アドレスの論理をと
るORゲートG53の出力により制御される。
【0028】即ち、この選択回路42では、次のような
選択動作が行われる。動作モード切換信号SELが”
1”(=H)の場合は、最上位アドレスに無関係にOR
ゲートG53の出力がHになる。これにより、二つのA
NDゲートG51,G52のうち、ANDゲートG51
が活性化される。これにより、カラムアドレスに応じて
転送ゲートTG1がオンとなり、データ線には読み出し
/書き込み回路41の上位データMSBDTの端子が接
続される。つまり、4値メモリとして動作した場合の上
位データMSBDTのみが使用される。
【0029】一方、動作モード切換信号SELが”0”
(=L)の場合は、最上位アドレスに応じて、ANDゲ
ートG51,G52が活性化される。即ち、最上位アド
レスがLの場合は、ANDゲートG51が活性になり、
カラムアドレスに応じてデータ線には読み出し/書き込
み回路41の上位データMSBDTの端子が接続され
る。最上位アドレスがHの場合は、ANDゲートG52
が活性になり、カラムアドレスに応じてデータ線には読
み出し/書き込み回路41の下位データLSBDTの端
子が接続される。つまり、最上位アドレスは、4値記憶
の2ビットデータのいずれを選択するかのアドレスとし
て機能する。
【0030】この実施の形態において、動作モード切換
信号SELが”0”の時、メモリセルMCには、V0,
V1,V2,V3の4値レベルが書き込まれる。例え
ば、V0=Vss(接地電位)、V3=Vcc(電源電
位)であり、V1=Vcc/3、V2=2Vcc/3の
ように設定される。読み出し/書き込みサイクルの開始
時にビット線BLはVcc/2にプリチャージ/イコラ
イズされる。
【0031】読み出しサイクルでは、1本のワード線W
Lが選択され、選択されたメモリセルMCの電荷がビッ
ト線BLn,BLn+1の一方に読み出される。読み出
し/書き込み回路では、このビット線信号とプリチャー
ジレベルであるVcc/2との比較により、2ビットの
上位データMSBDTと下位データLSBDTで表され
る4値データの上位データMSBDTが”0”か”1”
かを決定する。更に、Vcc/6又は5Vcc/6がメ
モリセルに書き込まれた場合のビット線の信号レベルに
相当する電圧との比較により、下位データLSBDTを
決定する。そして、上位データMSBDTと下位データ
LSBDTの2ビットデータに対応して選択された上述
の4値レベルの電圧をビット線に供給して再書き込みを
行う。
【0032】書き込みサイクルでは、まず読み出し動作
を行い、上位下位データMSBDT,LSBDTを読み
出す。一方で選択されたカラムに対して、最上位アドレ
スに応じて、例えば最上位アドレスが”1”の場合は上
位の書き込みデータを外部からデータ線を介して取り込
む。読み出し動作の下位データと外部からの上位データ
により決まる書き込み電圧をビット線に供給して、書き
込み動作を行う。選択されたカラム以外では、読み出し
動作の上位下位データに従った書き込み電圧をビット線
に供給して再書き込みを行う。
【0033】次に、動作モード切換信号SELが”1”
の第2の動作モードでは、メモリセルには2値のレベル
V0=Vss,V1=Vccが書き込まれる。読み出し
/書き込みサイクルの開始時にビット線BLはVcc/
2にプリチャージ/イコライズされる。読み出しサイク
ルでは、1本のワード線WLが選択され、選択されたメ
モリセルMCの電荷がビット線BLn,BLn+1の一
方に読み出される。読み出し/書き込み回路では、この
ビット線信号とプリチャージレベルであるVcc/2と
の比較により、上位データMSBDTを読み出す。4値
の場合の下位データLSBDTを決定する動作は行う必
要がない。読み出し/書き込み回路の構成上、下位デー
タLSBDTを決定する処理を行うようにしてもよい
が、その場合でも下位データLSBDTは使用されな
い。そして、上位データMSBDTに基づいてメモリセ
ルへの再書き込みを行う。一方、最上位アドレスに関係
なく、上位データMSBDTを読み出す。
【0034】書き込みサイクルでは、まず読み出し動作
を行い、データを読み出す。一方で選択されたカラムに
対して、書き込みデータを外部からデータ線を介して取
り込む。そのデータに応じて決まる書き込み電圧をビッ
ト線に供給して、書き込み動作を行う。選択されたカラ
ム以外では、読み出し動作のデータに従った書き込み電
圧をビット線に供給して再書き込みを行う。
【0035】この実施の形態によると、例えば通常は4
値記憶の第1の動作モードとし、電源電圧の低い使用環
境では2値記憶の第2の動作モードを選択することによ
り、電源電圧が低い場合でも十分な動作余裕を確保する
ことが可能になる。またこの実施の形態の場合も、実施
の形態1と同様に、動作モード切り換えに際しては、第
1の動作モードで読み出しを行い、第2の動作モードで
読み出したデータの再書き込みを行うことにより、第1
の動作モードで用いられていたデータを保持することが
できる。
【0036】[実施の形態3]図6は、2値記憶と4値
記憶を切り換え可能としたより具体的な実施の形態のD
RAMである。メモリセルアレイ(図示しない)は基本
的に先の実施の形態2と同様であり、書き込み電圧レベ
ルにより2値記憶と4値記憶を行う。そのメモリセルア
レイのビット線対毎にビット線センスアンプ回路61が
設けられる。図では、Bit(m)とBit(m+1)
の対と、Bit(m+2)とBit(m+3)の対を示
している。この実施の形態の場合、2対のビット線(よ
り一般的には複数対のビット線対)が、アドレスADd
(n)〜ADd(n+3)により一つずつ選択されるN
MOSトランジスタQ11〜Q14を介して共通信号線
DLに接続されるようになっている。
【0037】即ち、共通信号線DLは、選択されたある
一つのビット線との間で信号の授受が行われる。そして
この共通信号線DLには、4値データの読み出しに必要
な一つのセンスアンプ回路62が、ビット線センスアン
プ回路61とは別に設けられている。このセンスアンプ
回路62は、4値記憶の場合の読み出し時に、下位デー
タLSBDTを決定するために使用されるもので、一方
のノードN1は、制御信号ADYにより制御されるスイ
ッチNMOSトランジスタQ31を介して共通信号線D
Lに接続される。センスアンプ回路62の他方のノード
N2は、選択信号ADX0,ADX1により制御される
NMOSトランジスタQ21,Q22を介してビット線
Bit(m),Bit(m+2)に選択的に接続され
る。
【0038】具体的にセンスアンプ回路62は、例えば
ビット線Bit(m),Bit(m+1)の対により4
値データを読み出す際に、これらのビット線Bit
(m),Bit(m+1)がVcc,Vssまで振幅し
た場合に検出ができなくなる下位データLSBDTを検
知するためのものである。そのために、上位データMS
BDTの読み出し時に、ビット線Bit(m),Bit
(m+1)の振幅がセンスアンプ回路61により増幅さ
れる前に、センスアンプ回路62のノードN1,N2に
それぞれ信号電位とプリチャージ電位を一旦保持すると
いう動作が行われる。もちろんこのときセンスアンプ回
路62はまだ活性化されない。
【0039】共通信号線DLは読み出し/書き込み制御
回路63に接続され、ここで読み出しデータの判定、書
き込み電圧の発生等がなされる。4値記憶のための書き
込み用電源回路64は、Vcc,2Vcc/3を出力す
るためのPMOSトランジスタMP3,MP4と、Vc
c/3,Vssを出力するためのNMOSトランジスタ
MN3,MN4を有する。これらは、読み出し/書き込
み制御回路63の制御端子CVCCN,C32N,C3
1,CGNDによりそれぞれ選択的に駆動される。
【0040】読み出し/書き込み制御回路63は、図7
のように構成される。即ち、共通信号線DLに接続され
る入力端子Zを持ち、上位データMSBDTと下位デー
タLSBDTを取り込んで保持する読み出しブロック7
1と、書き込み時にメモリセルからの読み出しデータに
代わってデータ線DTに転送される書き込みデータを選
択するための選択回路72,73と、これらの選択回路
72,73の出力を選択して書き込みを行う書き込みブ
ロック74を有する。NMOSトランジスタQ71,Q
72は、読み出しブロック71により読み出された上位
データMSBDTと下位データLSBDTをそれぞれデ
ータ線DTに転送するための転送スイッチである。
【0041】読み出しブロック71は、図8に示すよう
に、入力される上位データMSBDTと下位データLS
BDTをそれぞれタイミングクロックφM,φLにより
取り込むためのクロックトインバータCI1,CI2
と、取り込まれたデータを保持するラッチLA1,LA
2を有する。ラッチLA1側には、保持された上位デー
タMSBDTの”0”,”1”に応じて、下位データL
SBDTを決定する際に用いられる参照電位制御信号E
N32,EN31Nを発生するための出力回路81,8
2が設けられている。一方の出力回路81は、ラッチL
A1に保持された上位データMSBDTが”1”の場合
に、Hになる信号EN32を出力する。もう一方の出力
回路82は、ラッチLA1に保持された上位データMS
BDTが”0”の場合に、Lになる信号EN31Nを出
力する。これらの信号EN32,EN31Nは、図6に
示すように、キャパシタC32,C31を介して、セン
スアンプ回路62のノードN2に下位データLSBDT
の決定に必要な参照電位を与えることになる。なお図6
のセンスアンプ回路62の参照ノードN2に接続された
キャパシタCDは、電位調整用である。またセンスノー
ドN1には信号電圧を保持するためのキャパシタCSが
接続されているが、これは参照ノードN2との容量バラ
ンスを考慮して容量が決められる。
【0042】書き込みブロック74は、図9に示すよう
に、選択回路72,73の出力である上位データMSB
DTと下位データLSBDTに応じて書き込み用制御信
号CVCCN,C32N,C31,CGNDのいずれか
を活性にするための、NANDゲートG81,G82と
ANDゲートG83,G84を用いた一種のデコーダで
ある。選択回路81は、動作モード切換信号SELによ
り制御されて、2値記憶動作と4値記憶動作の選択を行
う。即ち、4値記憶の動作の場合、SEL=Lであり、
このとき選択回路81は、下位データLSBDTが入る
端子DT1が選択される。これにより、上位データMS
BDTが入る端子DT0と下位データLSBDTによっ
て、制御信号CVCCN〜CGNBのなかの一つが活性
になる。SEL=Hのときは、選択回路81は、端子D
T0の上位データMSBDTに応じて出力ZがL,Hと
なり、ゲートG81,G83のいずれかが活性化され
る。つまり、Vccを書き込むための制御信号CVCC
N又はVssを書き込むための制御信号CGNDのいず
れかが活性になる。
【0043】なお先の実施の形態2では、選択回路42
に最上位アドレスとカラムアドレスが入力されている。
この実施の形態3の場合、先の実施の形態2の最上位ア
ドレスとカラムアドレスに対応する信号として、最上位
アドレスとカラムアドレスで決定される読み出し用信号
RD0,RD1と書き込み用信号WT0,WT1が用い
られている。
【0044】この実施の形態3での動作を、図10のタ
イミング図を参照して説明する。図10では、動作モー
ド切換信号がSEL=”1”(2値記憶の書き込み/読
み出し)の場合の読み出しサイクル(R/W=H)と書
き込みサイクル(R/W=L)を前半に、SEL=”
0”(4値記憶の書き込み/読み出し)の場合の読み出
しサイクルと書き込みサイクルを後半に示している。
【0045】まず、SEL=”1”の場合の読み出し動
作は、予めビット線をプリチャージ信号PCによりVc
c/2にプリチャージ/イコライズする。次にワード線
WLが選択され、選択されたメモリセルデータが例えば
ビット線Bit(m)に読み出される。ビット線センス
アンプ回路61を活性化する前に、制御信号ADYがH
になり、アドレスADd(n)により選択されたビット
線Bit(m)のセンスアンプ回路61により増幅され
る前のデータが共通信号線DLに転送され、トランジス
タQ31を介して第2のセンスアンプ回路62のノード
N1に供給される。制御信号ADYは直ちにLに戻り、
データがセンスアンプ回路62のセンスノードN1に保
持されてセンスアンプ回路62は共通信号線DLから切
り離される。このとき同時に、センスアンプ回路62の
他方のノードN2には他のビット線、ここではBit
(m+2)からの参照電圧Vcc/2が転送される。
【0046】その後、センスアンプ活性化信号SAPM
0,SANM0によりビット線センスアンプ回路61が
活性化され、ビット線Bit(m)のデータは対のビッ
ト線Bit(m+1)との差電圧に応じて増幅される。
ビット線センスアンプ回路61は通常のフリップフロッ
プ型センスアンプであり、Vcc,Vssまで増幅され
る。この増幅された信号は、共通信号線DLを介して、
読み出し信号RD0により読み出し/書き込み制御回路
63に転送されて読み出される。即ち、図7に示す読み
出しブロック71により読み出され、読み出し信号RD
0によりオンするトランジスタQ71を介して、データ
線DTに転送される。
【0047】以上により読み出されるデータは、Vcc
/2を基準電圧として判定される4値データのための2
ビットの上位データMSBDTである。以下、後述する
SEL=”0”の場合の下位データLSBDTの読み出
し動作が行われるが、2値データには関係がないため、
これは出力には使用されない。再書き込みは、書き込み
信号WT0がHになって選択回路72により選択される
上位データMSBDTが書き込みブロック74に供給さ
れる。これにより、上位データMSBDTの”1”,”
0”に応じて、制御信号CVCCN=L又は、CGND
=Hのいずれかが出力される。この制御信号出力により
書き込み用電源回路64が駆動されて、Vcc又はVs
sが選択ビット線Bit(m)の選択メモリセルに書き
込まれる。
【0048】書き込みサイクルは、基本的に読み出しサ
イクルと同じである。異なる点は、選択されたカラムに
おいて例えば、読み出し信号RD0による読み出し動作
に代わって、書き込み信号WT0により選択回路72が
データ線DTの書き込みデータを取り込み、これが書き
込みブロック74に供給されることである。この処理に
より、選択カラムでのメモリセルへのデータ書き込みが
行われる。このとき同時に非選択カラムでは再書き込み
が行われる。
【0049】次に、SEL=”0”の場合の読み出し動
作は、予めビット線をプリチャージ信号PCによりVc
c/2にプリチャージ/イコライズする。次にワード線
WLが選択され、選択されたメモリセルデータが例えば
ビット線Bit(m)に読み出される。ビット線センス
アンプ61を活性化する前に、制御信号ADYがHにな
り、アドレスADd(n)により選択されたビット線B
it(m)のセンスアンプ回路61により増幅される前
のデータが共通信号線DLに転送され、トランジスタQ
31を介して第2のセンスアンプ回路62のノードN1
に供給される。制御信号ADYは直ちにLに戻り、デー
タがセンスアンプ回路62のセンスノードN1に保持さ
れてセンスアンプ回路62は共通信号線DLから切り離
される。このとき同時に、センスアンプ回路62の他方
のノードN2には他のビット線Bit(m+2)からの
参照電圧Vcc/2が転送される。
【0050】その後、センスアンプ活性化信号SAPM
0,SANM0によりビット線センスアンプ回路61が
活性化され、ビット線Bit(m)のデータは対のビッ
ト線Bit(m+1)との差電圧に応じて増幅される。
この増幅された信号は、共通信号線DLを介して、読み
出し信号RD0により読み出し/書き込み制御回路63
に転送されて読み出される。ここまでの動作は、SEL
=”1”の場合と同じである。このとき、読み出しブロ
ック71では、読み出された上位データMSBDTの”
0”,”1”に応じて、MSBDT=”0”のとき、制
御信号EN31NがL、MSBDT=”1”のとき、E
N32=Hが出力される。
【0051】これらの制御信号EN31N,EN32
は、セル容量の1/3の容量を持つキャパシタC31,
C32を介してセンスアンプ回路62のノードN2に送
られる。この結果、ノードN2には、MSBDT=”
0”の場合には、Vcc/6がメモリセルに書き込まれ
た場合のビット線信号電圧に相当する参照電位が与えら
れ、MSBDT=”1”の場合には、5Vcc/6が書
き込まれた場合のビット線信号電圧に相当する参照電圧
が与えられる。これらは、次の下位データLSBDTを
決定するための参照電圧である。
【0052】そして、センスアンプ回路62の活性化信
号SANL,SAPLが入り、センスアンプ回路62の
ノードN1に保持されていた下位データLSBDTが読
み出される。この読み出された下位データLSBDT
は、制御信号ADYがHになって信号線DLに転送さ
れ、読み出し/書き込み制御回路63内のラッチLA2
に保持される。そして最上位アドレスに従って生成され
る読み出し信号RD0,RD1により、選択されたカラ
ムのデータがデータ線DTに読み出される。例えば、最
上位アドレスが”0”の場合に読み出し信号RD0のタ
イミングで上位データMSBDTが、また最上位アドレ
スが”1”の場合に読み出し信号RD1により下位デー
タLSBDTがデータ線DTに読み出される。図10で
は、下位データLSBDTを読み出している場合を示し
ている。上位データMSBDTが先に決定する場合に
は、読み出し信号RD0がRD1に先行するものとすれ
ばよい。
【0053】一方、上位,下位データMSBDT,LS
BDTは、選択回路72,73を介して書き込みブロッ
ク74に供給され、書き込み電圧用の制御信号CVCC
N,C32N,C31,CGNDを発生させる。これら
の制御信号により制御される電源回路64により必要な
書き込み電圧が発生され、これが共通信号線DLを介し
て選択されたビット線に供給されて、4値データが書き
込まれる。
【0054】書き込みサイクルは、基本的に読み出しサ
イクルと同じである。異なる点は、選択されたカラムに
おいて例えば、読み出し信号RD0による読み出し動作
に代わって、書き込み信号WT0により選択回路72が
データ線DTの書き込みデータを取り込み、これが書き
込みブロック74に供給されることである。この処理に
より、選択カラムでのメモリセルへのデータ書き込みが
行われる。このとき同時に非選択カラムでは再書き込み
が行われる。
【0055】以上のようにこの実施の形態のDRAMで
は、動作モード切換信号SELにより2値記憶と4値記
憶の書き込み,読み出し動作を切り換えることができ
る。切り換え信号SELを”1”にすると、記憶容量が
1/2に半減するが、ビット線信号レベルが大きくな
り、動作マージンを上げることができ、高速動作も可能
になる。また切換信号SELが”1”の場合に下位デー
タ読み出しを省略するようにすれば、より高速動作が可
能になる。またこの実施の形態の場合も、実施の形態
1,2と同様に、動作モード切り換えに際しては、第1
の動作モードで読み出しを行い、第2の動作モードで読
み出したデータの再書き込みを行うことにより、第1の
動作モードで用いられていたデータを保持することがで
きる。以上のようにこの実施の形態のDRAMは、高速
動作や低電圧動作が要求される場合には2値メモリとし
て用い、動作速度や動作電圧が緩い条件やデータの信頼
性が厳しくは要求されないが記憶容量を大きくしたい場
合には4値メモリとして利用することができる。
【0056】[実施の形態4]図11は、図4に示した
実施の形態2を変形した実施の形態4のDRAMであ
る。メモリセルアレイ40の各メモリセルMCには、4
値に対応する電圧のいずれかが書き込まれる。読み出し
/書き込み回路41では、ビット線電位からメモリセル
の書き込みデータを得ると共に、再書き込み電圧を発生
させる。ここまでは実施の形態2と同様である。
【0057】この実施の形態では、同じカラムに属する
隣接する2ビット線対に対して接続の異なる選択回路4
2a,42bが設けられている。即ち、ビット線対BL
(m),BL(m+1)側の選択回路42aには、最上
位アドレスがそのまま入り、ビット線対BL(m+
2),BL(m+3)側の選択回路42bには、最上位
アドレスが反転して入る。二つのデータ線DT(n),
DT(n+1)の接続も選択回路42a,42bで逆に
なる。即ち、一方の選択回路42aにおける4値データ
の上位データMSBDTと下位データLSBDTに対応
する端子DT1,DT0はそれぞれ、データ線DT
(n),DT(n+1)に接続され、他方の選択回路4
2bでは端子DT1,DT0とデータ線DT(n),D
T(n+1)の接続が逆になっている。
【0058】選択回路42a,42bの機能は、図12
に示すように、動作モード切換信号SELと最上位アド
レスに応じて設定される。2値データの読み出し/書き
込みを行う第1の動作モード(SEL=”1”)では、
選択回路42a,42bは、最上位アドレスと無関係に
隣接する2ビット線対BL(m),BL(m+1)とB
L(m+2),BL(m+3)の2値データが読み出し
/書き込み回路41と二つのデータ線DT(n),DT
(n+1)との間で同時に転送される。2値データとし
ては、4値データの上位データMSBDTが用いられる
が、選択回路42aでは上位データMSBDT側の端子
DT1がデータ線DT(n)に、選択回路42bではM
SBDT側の端子DT1がデータ線DT(n+1)に接
続されている。従って同じカラムの2ビット線対のデー
タが同時に二本のデータ線DT(n),DT(n+1)
との間で転送されることになる。
【0059】4値データの読み出し/書き込みを行う第
2の動作モード(SEL=”0”)では、隣接する2ビ
ット線対が最上位アドレスにより切り換えられる。即ち
最上位アドレスが”0”のときは、選択回路42aが活
性になり、ビット線対BL(m),BL(m+1)側
で、4値データの上位データMSBDTと下位データL
SBDTは読み出し/書き込み回路41と二つのデータ
線DT(n),DT(n+1)との間で同時に転送され
る。最上位アドレスが”1”の時は、選択回路42bが
活性になり、ビット線対BL(m+2),BL(m+
3)側で、上位データMSBDTと下位データLSBD
Tが読み出し/書き込み回路41と二つのデータ線DT
(n),DT(n+1)との間で同時に転送される。
【0060】この実施の形態によると、4値記憶動作の
場合、上位データと下位データを別々のデータ線を介し
て同時に読み出し/書き込みすることにより、データを
無駄にすることなく、高速の読み出し/書き込みが可能
になる。また2値データ記憶の動作モードでは、1カラ
ム分を同時に読み出し/書き込みすることができる。ま
たこの実施の形態の場合も、先の各実施の形態と同様
に、動作モード切り換えに際しては、第1の動作モード
で読み出しを行い、第2の動作モードで読み出したデー
タの再書き込みを行うことにより、第1の動作モードで
用いられていたデータを保持することができる。なお図
11では、二つのビット線対に同じ構成の選択回路をそ
れぞれ設ける場合を示したが、二つのビット線対で図1
2の機能を実現する一つの選択回路を構成してもよい。
また図12では、動作モード切換信号と最上位アドレス
が共に”1”の場合は規定していないが、動作モード切
換信号がSEL=”1”の場合には最上位アドレスが”
0”固定となるような回路構成としてもよい。また選択
回路42a,42bにおいて、動作モード切換信号SE
L=”1”、最上位アドレス”1”の場合には、動作モ
ード切換信号SEL=”1”、最上位アドレス”0”の
場合と同じ動作をするように回路を構成してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、動
作モードを切り換え可能として、使用環境に応じて動作
余裕や動作速度を最適設定できるようにした半導体記憶
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるDRAMのブロ
ック構成を示す図である。
【図2】同実施の形態1のDRAMのメモリセルアレイ
の構成を示す図である。
【図3】同実施の形態1のロウデコーダの構成を示す図
である。
【図4】この発明の実施の形態2によるDRAMの要部
構成を示す図である。
【図5】同実施の形態2の選択回路の構成を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態3によるDRAMの要部
構成を示す図である。
【図7】同実施の形態3の読み出し/書き込み制御回路
の構成を示す図である。
【図8】図7の読み出しブロックの構成を示す図であ
る。
【図9】図7の書き込みブロックの構成を示す図であ
る。
【図10】同実施の形態3の動作タイミング図である。
【図11】この発明の実施の形態4によるDRAMの要
部構成を示す図である。
【図12】同実施の形態4の動作モードを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…センスアンプ回路、3…ロ
ウデコーダ、4…カラムゲート、5…カラムデコーダ、
6…データバッファ、7…アドレスバッファ、8…制御
回路、31…ロウアドレス線、32…デコード用ゲー
ト、33…モード切換用ゲート、41…読み出し/書き
込み回路、42…選択回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルアレイと、 アドレスをデコードして前記メモリセルアレイのメモリ
    セルを選択するデコード回路と、 前記メモリセルアレイの読み出しデータを検知増幅する
    センスアンプ回路とを備え、 1メモリセルで1ビットデータの読み出し/書き込みを
    行う第1の動作モードと複数のメモリセルで1ビットデ
    ータの読み出し/書き込みを行う第2の動作モードとが
    動作モード切換信号により切り換えられることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 メモリセルアレイと、 ロウアドレスをデコードして前記メモリセルアレイのワ
    ード線を選択するロウデコーダと、 カラムアドレスをデコードして前記メモリセルアレイの
    ビット線を選択するカラムデコーダと、 前記メモリセルアレイの読み出しデータを検知増幅する
    センスアンプ回路とを備え、 前記ロウデコーダは、 ロウアドレスの各ビットの信号とその反転信号が転送さ
    れるロウアドレス信号線と、 各ワード線毎に設けられて前記ロウアドレス信号線に転
    送されるロウアドレスの組み合わせの一致検出を行っ
    て、ロウアドレスにより選択されたワード線を活性化す
    るデコード用ゲートと、 切換信号が入力されて、前記ロウアドレス信号線のうち
    所定ビットの相補信号が転送されるべき一対のロウアド
    レス信号線に同時に同じ論理レベルの信号を与える切換
    用ゲートと、を有することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 1メモリセルで2値データ及び多値デー
    タの記憶を選択的に行うメモリセルアレイと、 アドレスをデコードして前記メモリセルアレイのメモリ
    セルを選択するデコード回路と、 前記メモリセルアレイとの間で2値データの読み出し/
    書き込みを行う第1の動作モードと多値データの読み出
    し/書き込みを行う第2の動作モードとを有する読み出
    し/書き込み回路と、 動作モード切換信号により前記読み出し/書き込み回路
    の第1の動作モードと第2の動作モードの切り換えを制
    御すると共に、第2の動作モードでは前記読み出し/書
    き込み回路と一つのデータ線との間で最上位アドレス
    の”0”,”1”に応じて多値データの上位データと下
    位データの転送切り換えを制御する選択回路と、を備え
    たことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 1メモリセルで2値データ及び多値デー
    タの記憶を選択的に行うメモリセルアレイと、 アドレスをデコードして前記メモリセルアレイのメモリ
    セルを選択するデコード回路と、 前記メモリセルアレイのビット線対に設けられてビット
    線データを検知増幅する第1のセンスアンプ回路と、 前記メモリセルアレイの複数対のビット線に共通に設け
    られて、前記メモリセルアレイの選択されたメモリセル
    の多値データが読み出された時に前記第1のセンスアン
    プ回路による増幅前の信号レベルをセンスノードに一時
    保持する第2のセンスアンプ回路と、 動作モード切換信号により制御されて前記メモリセルア
    レイとの間で1メモリセルで2値データの読み出し/書
    き込みを行う第1の動作モードと1メモリセルで多値デ
    ータの読み出し/書き込みを行う第2の動作モードとを
    有し、多値データ読み出しの際に前記第1のセンスアン
    プ回路による増幅出力を用いて上位データを決定し、前
    記第2のセンスアンプ回路による増幅出力を用いて下位
    データを決定する読み出し/書き込み制御回路と、を備
    えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 1メモリセルで2値データ及び多値デー
    タの記憶を選択的に行うメモリセルアレイと、 アドレスをデコードして前記メモリセルアレイのメモリ
    セルを選択するデコード回路と、 前記メモリセルアレイとの間で2値データの読み出し/
    書き込みを行う第1の動作モードと多値データの読み出
    し/書き込みを行う第2の動作モードとを有する読み出
    し/書き込み回路と、 動作モード切換信号により前記読み出し/書き込み回路
    の第1の動作モードと第2の動作モードの切り換えを制
    御すると共に、第1の動作モードでは最上位アドレスと
    無関係に2ビット線対の2値データを前記読み出し/書
    き込み回路と二つのデータ線との間で同時に転送し、第
    2の動作モードでは前記2ビット線対を最上位アドレス
    により切り換えてそれぞれの多値データの上位データと
    下位データを前記読み出し/書き込み回路と前記二つの
    データ線との間で同時に転送する選択回路と、を備えた
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 第1の動作モードから第2の動作モード
    への切り換えに際して、第1の動作モードでの読み出し
    を行い、第2の動作モードでその読み出しデータの再書
    き込みを行うことにより、第1の動作モードで読み出し
    たデータを保持するようにしたことを特徴とする請求項
    1,3,4,5のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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