JP2010222884A - 足場の組立及び解体方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クレーン等に設けた吊りワイヤで足場ユニットを、安全、確実、簡易に吊ること。
【解決手段】 足場の組立及び解体方法において、足場ユニット10の前後の全柱11A、11Bを横切るように配置されて各柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて止められた吊りビーム30を介して、当該足場ユニット10を吊り上げ又は吊り下ろす工程を有してなるもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は足場の組立及び解体方法に関する。
建築現場では、建物の躯体に沿う左右及び上下に複数個の足場ユニットを隣接及び積層してなる足場を用いている。足場ユニットとしては、例えば特許文献1に記載の着脱連結式(楔緊結式等)足場ユニット、特許文献2に記載の枠式足場ユニットがある。
着脱連結式足場ユニットは、柱に着脱連結部を介して、横架材と前連結材と後連結材の各材のそれぞれが連結されてなり、各柱の踏板の上方に設けられる前連結材と後連結材を手摺とする。着脱連結式足場ユニットは、柱、横架材、前連結材、後連結材等の各材を別体として取扱うものであり、運搬保管時の嵩張りがないし、各材を軽作業で短時間にユニット化でき、各材の使用経過による変形ひずみも吸収してユニット化できる。また、長尺柱の採用によれば、1個の足場ユニットで2層又は3層分(建物の2階又は3階分)等の足場を構築することもできる。
枠式足場ユニットは、前後の相対応する柱同士を横架材により枠をなすように一体に連結し、又は前側の柱同士を前連結材により、後側の柱同士を後連結材によりそれぞれ枠をなすように一体に連結する。枠式足場ユニットは、相対する枠と枠を筋交いによって固定気的に連結することにより高強度のユニットを構築できる。但し、各材を当初から枠として取扱うものであり、運搬保管時の嵩張りが大きいし、ユニット化の作業が重作業になり、その変形ひずみを生じた枠はユニット化に供せなくなる等の不都合がある。
特開平6-280382 特開2003-138742
着脱連結式足場ユニットや枠式足場ユニット等の足場ユニットは、建築現場における足場の組立及び解体の安全性、生産性を向上するため、地上でユニット化した足場ユニットをクレーン等で吊り上げて下層側の設置済の足場ユニットの上に搭載して連結し、又は上層で使用済となった足場ユニットを下層側の足場ユニットから外してクレーン等で地上に吊り下げることとしている。
従来技術では、クレーン等に設けた吊りワイヤを足場ユニットに取付けてそれらの吊り上げ、吊り下げを行なうものであり、以下の問題点がある。
クレーン等に設けた吊りワイヤで、着脱連結式足場ユニットを吊る場合、例えば前後の各複数本の柱を左右方向に多列(3列以上)設けたとき、前後のそれぞれで、左右両側の柱のみを吊りワイヤに取付けて吊ると、左右方向における中間の柱が前後の連結材との楔結合の外れ等により落下したり、中間の柱が楔結合されている前後の連結材が大きく沈み込む如くに垂れ下がって楔の折損等を生ずるおそれがある。これに対し、前後のそれぞれで、左右方向における全ての柱を吊りワイヤに取付けて吊るときには、柱本数分の多数本の吊りワイヤが必要になる。
尚、基本的に、着脱連結式足場ユニットの柱を吊りワイヤに取付けて吊るには、複数本の吊りワイヤの端に取付具を設け、各吊りワイヤの取付具の個々に柱を取付け、取外しする必要があり、吊りワイヤの取付作業も煩雑になる。
クレーン等に設けた吊りワイヤで枠式足場ユニットを吊る場合、例えば前後の各複数本の柱を左右方向に多列(3列以上)設けたとき、前後のそれぞれで、左右両側の柱のみを吊りワイヤに取付けて吊ると、左右方向における中間の枠が大きく沈み込む如くに垂れ下がって変形ひずみを生ずるおそれがある。これに対し、前後のそれぞれで、左右方向における全ての柱を吊りワイヤに取付けて吊るときには、柱本数分の多数本の吊りワイヤが必要になる。
尚、基本的に、枠式足場ユニットの柱を吊りワイヤに取付けて吊るには、複数本の吊りワイヤの端に取付具を設け、各吊りワイヤの取付具の個々に柱を取付け、取外しする必要があり、吊りワイヤの取付作業も煩雑になる。
本発明の課題は、クレーン等に設けた吊りワイヤで足場ユニットを、安全、確実、簡易に吊ることにある。
請求項1の発明は、前後の各複数本の柱と、前後の相対応する柱同士を対にして連結する横架材と、前側の柱同士を連結する前連結材と、後側の柱同士を連結する後連結材と、各柱の所定高さ位置に支持される踏板とを有してなる足場ユニットの複数個を、上下方向に積層してなる足場の組立及び解体方法において、足場ユニットの前後の全柱を横切るように配置されて各柱に少なくとも軸方向にて止められた吊りビームを介して、当該足場ユニットを吊り上げ又は吊り下ろす工程を有してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記吊りビームが、足場ユニットの前側の全柱に止められる前側吊りビームと、後側の全柱に止められる後側吊りビームとからなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記足場ユニットが、柱に着脱連結部を介して、横架材と前連結材と後連結材の各材のそれぞれが連結されてなり、各柱の踏板の上方に設けられる前連結材と後連結材を手摺としてなる着脱連結式足場ユニットであるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記足場ユニットが、柱に設けられる楔受と、各材に設けられる楔体の組合せにより前記着脱連結部を構成する楔緊結式足場ユニットであり、前記吊りビームが、各柱の楔受の下部に当て止めされるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記足場ユニットが、前後の相対応する柱同士を横架材により枠をなすように一体に連結し、又は前側の柱同士を前連結材により、後側の柱同士を後連結材によりそれぞれ枠をなすように一体に連結してなる枠式足場ユニットであるようにしたものである。
(請求項1)
(a)足場ユニットの前後の全柱を横切るように配置されて各柱に少なくとも軸方向にて止められた吊りビームを介して、当該足場ユニットを吊り上げ又は吊り下ろす。従って、足場ユニットの前後の柱の本数が多数本であっても、多数の吊りビームを用意することなく、前後の全柱を横切る吊りビームを用意し、この吊りビームを各柱に少なくとも軸方向にて止めることにより、吊りビームを足場ユニットに簡易に取付けて吊ることができる。
(b)吊りビームを前後の全ての柱に直に軸方向で止めることにより、中間の柱、連結材等を沈み込ませる如くに垂れ下げることなく、足場ユニットの全体を変形させずに吊ることができ、足場ユニットを安全、確実に吊ることができる。
(請求項2)
(c)吊りビームが、足場ユニットの前側の全柱に止められる前側吊りビームと、後側の全柱に止められる後側吊りビームとからなる。従って、前側と後側の各吊りビームを用いて、足場ユニットを上述(a)、(b)により安全、確実、簡易に吊ることができる。
(請求項3)
(d)足場ユニットが、柱に着脱連結部を介して、横架材と前連結材と後連結材の各材のそれぞれが連結されてなり、各柱の踏板の上方に設けられる前連結材と後連結材を手摺としてなる着脱連結式であるものにした。着脱連結式足場ユニットのメリット(柱、横架材、前連結材、後連結材等の各材を別体として取扱うものであり、運搬保管時の嵩張りがないし、各材を軽作業で短時間にユニット化でき、各材の使用経過による変形ひずみも吸収してユニット化できる、長尺柱の採用によれば、1個の足場ユニットで2層又は3層分(建物の2階又は3階分)等の足場を構築することもできる)を享持しながら、それらの各材を地上でユニット化したものを吊り上げ/吊り下げして建築現場における足場の組立及び解体の安全性、生産性を向上できる。
着脱連結式足場ユニットの踏板の上で、吊りビームの取付け、取外しを行なう作業者は、その腰高に設けられる手摺により作業の安全を確保することもできる。
着脱連結式足場ユニットの前後の柱の本数が多数本であっても、前後の全柱を横切る吊りビームを用意するだけで当該足場ユニットを安全、確実、簡易に吊ることができる。
(請求項4)
(e)着脱連結式足場ユニットが、柱に設けられる楔受と、各材に設けられる楔体の組合せにより前記着脱連結部を構成する楔緊結式足場ユニットであり、前記吊りビームが、各柱の楔受の下部に当て止めされる。従って、前後の全柱を横切る吊りビームをそれらの柱に添設し、各柱の楔受の下部に当て止めすることで、吊りビームを当該足場ユニットに簡易に取付けできる。また、着脱連結式足場ユニットの全体を変形させずに吊ることができるから、柱の楔受や各材の楔体等の折損を生ずるおそれもない。
(請求項5)
(f)足場ユニットが、前後の相対応する柱同士を横架材により枠をなすように一体に連結し、又は前側の柱同士を前連結材により、後側の柱同士を後連結材によりそれぞれ枠をなすように一体に連結してなる枠式であるものにした。枠式足場ユニットのメリット(相対する枠と枠を筋交いによって固定気的に連結することにより高強度のユニットを構築できる)を享持しながら、それらの各材を地上でユニット化したものを吊り上げ/吊り下げして建築現場における足場の組立及び解体の安全性、生産性を向上できる。
枠式足場ユニットの前後の柱の本数が多数本であっても、前後の全柱を横切る吊りビームを用意するだけで当該足場ユニットを安全、確実、簡易に吊ることができる。
図1は足場ユニットの構築状態を示す全体斜視図である。 図2は足場ユニットの構築過程を示す斜視図である。 図3は足場ユニットに取付けた吊りビームを示す斜視図である。 図4は足場ユニットの柱と吊りビームを示す正面図である。 図5はクレーンによる足場ユニットの吊り状態を示す斜視図である。
図1に示す足場ユニット10は、前側の複数本(本実施例では4本)の柱11Aと、後側の複数本(本実施例では4本)の柱11Bと、前後の相対応する柱11A、11B同士を対にして連結する横架材12と、前側の柱11A同士を連結する前連結材13Aと、後側の柱11B同士を連結する後連結材13Bと、各柱11A、11Bの所定高さ位置に支持される踏板14とを有して構築される。尚、足場ユニット10において、足場ユニット10が使用される建物の躯体から遠い側を前側、躯体に近い側を後側というものとする。
本実施例の足場ユニット10は、着脱連結式であり、柱11A、11Bに着脱連結部20を介して、横架材12と前連結材13Aと後連結材13Bの各材のそれぞれが連結されてなり、各柱11A、11Bの踏板14の上方に設けられる前連結材13Aと後連結材13Bを作業者の腰高等に対応する手摺15とするものである。踏板14の両端部に設けられている各2個のフック14Aが相隣る横架材12、12に係着されて設けられる。
本実施例の着脱連結式足場ユニット10は、楔緊結式であり、各柱11A、11Bの正背面に設けられる2個の袋状の楔受21、21と、各柱11A、11Bの左右側面に設けられる2個の袋状の楔受22、22と、各材12、13A、13Bの両端部に設けられる楔体23の組合せにより、前記着脱連結部20を構成する。本実施例では、楔受21を楔受22の下側に段差をなすように配置している。横架材12の両端部の楔体23、23を前後の相対応する柱11A、11Bの相対向する楔受21、21に挿入して押下げることにて、楔結合する。前連結材13Aの両端部の楔体23、23を相隣る前側の柱11A、11Aの相対向する楔受22、22に挿入して押下げることにて、楔結合する。後連結材13Bの両端部の楔体23、23を相隣る後側の柱11B、11Bの相対向する楔受22、22に挿入して押下げることにて、楔結合する。
従って、足場ユニット10は、図2に示す如く、建築現場の地上にて以下の如くに構築される。
(1)地面の上にアンダーベース1が設置され、アンダーベース1の上にパイプジャッキ2が着座される。
(2)各柱11A、11Bの下端中空部がアンダーベース1の上のパイプジャッキ2に挿通されて支持される。前後の相対応する柱11A、11Bの楔受21、21に横架材12の両端部の楔体23を楔結合し、前側の相隣る柱11A、11Aの楔受22に前連結材13Aの両端部の楔体23を楔結合し、後側の相隣る柱11B、11Bの楔受22に後連結材13Bの両端部の楔体23を楔結合し、相隣る横架材12、12に踏板14の両端部のフック14Aを係着する。
しかるに、建築現場では、足場ユニット10を上述の如くに地上にて構築し、複数個の足場ユニット10を建物の躯体に沿う上下方向に順に積層して足場を組立て、その後、解体する。即ち、地上でユニット化した足場ユニット10をクレーン100で吊り上げて下層側の設置済の足場ユニット10の上に搭載して連結し、又は上層で使用済となった足場ユニット10を下層側の足場ユニット10から外してクレーン100で地上に吊り下げる。以下、足場ユニット10を用いた足場の組立及び解体方法について説明する。
即ち、本発明による足場の組立及び解体方法は、図1、図3に示す如く、足場ユニット10の前後の全柱11A、11Bを横切るように左右方向に延在されて配置される吊りビーム30を介して、当該足場ユニット10を吊り上げ又は吊り下ろす工程を有するものとする。このとき、吊りビーム30は、各柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて止められ、クレーン100の上向き吊り力が作用する吊りビーム30を各柱11A、11Bと軸方向で係合させ、各柱11A、11Bを介して足場ユニット10の全体にその吊り力を伝達可能にするものである。
本実施例では、吊りビール30は、足場ユニット10の前側の全柱11Aに止められる前側吊りビーム31(具体的には柱11Aの正背面に添設されて一対をなす2本の前側吊りビーム31、31)と、足場ユニット10の後側の全柱11Bに止められる後側吊りビーム32(具体的には柱11Bの正背面に添設されて一対をなす2本の後側吊りビーム32、32)とからなる。2本のL形鋼からなる前側吊りビーム31、31が図1、図3、図4に示す如く、全柱11Aを正背両側から挟み、それらの前側吊りビーム31の一端側(左側2本の柱11Aの間)と他端側(右側2本の柱11Aの間)で、それらの前側吊りビーム31のウエブに挿通したボルト33及びナット34によりそれらの前側吊りビーム31、31の間に全柱11Aを挟持する。また、2本のL形鋼からなる後側吊りビーム32、32が図1、図3、図4に示す如く、全柱11Bを正背両側から挟み、それらの後側吊りビーム32の一端側(左側2本の柱11Bの間)と他端側(右側2本の柱11Bの間)で、それらの後側吊りビーム32のウエブに挿通したボルト33及びナット34によりそれらの後側吊りビーム32、32の間に全柱11Bを挟持する。
更に、各前側吊りビーム31は各柱11Aの正背面に設けてある楔受21の下部にそれらのフランジを下から当て止めすることにて、各柱11Aに軸方向にて止められる。また、各後側吊りビーム32は、各柱11Bの正背面に設けてある楔受21の下部にそれらのフランジを下から当て止めすることにて、各柱11Bに軸方向にて止められる。尚、各前側吊りビーム31と各後側吊りビーム32の両端側の2位置には、それらのフランジに設けられたアイボルト35を介して、吊りワイヤ36の吊り輪37が着脱可能に連結されている。
従って、足場の組立、解体に際し、足場ユニット10はクレーン100により以下の如くに吊られる。
(1)地上で足場ユニット10を構築した後、最上段の踏板14の上に立つ作業者により、前側吊りビーム31、31を足場ユニット10の全柱11Aに横切らせつつ、各柱11Aの楔受21の下部に対し軸方向にて当て止めして取付けるとともに、後側吊りビーム32、32を足場ユニット10の全柱11Bに横切らせつつ、各柱11Bの楔受21の下部に対し軸方向にて当て止めして取付ける。
(2)クレーン100のフック101に、各前側吊りビーム31の吊りワイヤ36、各後側吊りビーム32の吊りワイヤ36を掛ける。クレーン100によりそれらの吊りビーム31、32を介して、足場ユニット10の全体を吊り上げる(図5)。クレーン100で吊り上げた足場ユニット10の柱11A、11Bの下端中空部を足場の下層側で設置済の足場ユニット10の柱11A、11Bの上端ほぞに差し込み、当該足場ユニット10を下層側の足場ユニット10の上に搭載して連結し、足場を組立てる。各吊りビーム31、32は足場ユニット10から取外される。
(3)足場の上層で使用済となった足場ユニット10に、上述(1)におけると同様にして、前側吊りビーム31と後側吊りビーム32を取付ける。
(4)クレーン100のフック101に各前側吊りビーム31の吊りワイヤ36、各後側吊りビーム32の吊りワイヤ36を掛け、クレーン100によりそれらの吊りビーム31、32を介して、足場ユニット10の全体を下層側の足場ユニット10から吊り上げて外し、当該足場ユニット10を地上に吊り下げ、足場を解体する。各吊りビーム31、32は足場ユニット10から取外される。
本実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)足場ユニット10の前後の全柱11A、11Bを横切るように配置されて各柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて止められた吊りビーム30(31、32)を介して、当該足場ユニット10を吊り上げ又は吊り下ろす。従って、足場ユニット10の前後の柱11A、11Bの本数が多数本であっても、多数の吊りビーム30(31、32)を用意することなく、前後の全柱11A、11Bを横切る吊りビーム30(31、32)を用意し、この吊りビーム30(31、32)を各柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて止めることにより、吊りビーム30(31、32)を足場ユニット10に簡易に取付けて吊ることができる。
(b)吊りビーム30(31、32)を前後の全ての柱11A、11Bに直に軸方向で止めることにより、中間の柱11A、11B、連結材13A、13B等を沈み込ませる如くに垂れ下げることなく、足場ユニット10の全体を変形させずに吊ることができ、足場ユニット10を安全、確実に吊ることができる。
(c)吊りビーム30(31、32)が、足場ユニット10の前側の全柱11Aに止められる前側吊りビーム31と、後側の全柱11Bに止められる後側吊りビーム32とからなる。従って、前側と後側の各吊りビーム31、32を用いて、足場ユニット10を上述(a)、(b)により安全、確実、簡易に吊ることができる。
(d)足場ユニット10が、柱11A、11Bに着脱連結部20を介して、横架材12と前連結材13Aと後連結材13Bの各材のそれぞれが連結されてなり、各柱11A、11Bの踏板14の上方に設けられる前連結材13Aと後連結材13Bを手摺15としてなる着脱連結式であるものにした。着脱連結式足場ユニット10のメリット(柱、横架材12、前連結材13A、後連結材13B等の各材を別体として取扱うものであり、運搬保管時の嵩張りがないし、各材を軽作業で短時間にユニット化でき、各材の使用経過による変形ひずみも吸収してユニット化できる、長尺柱の採用によれば、1個の足場ユニット10で2層又は3層分(建物の2階又は3階分)等の足場を構築することもできる)を享持しながら、それらの各材を地上でユニット化したものを吊り上げ/吊り下げして建築現場における足場の組立及び解体の安全性、生産性を向上できる。
着脱連結式足場ユニット10の踏板14の上で、吊りビーム30(31、32)の取付け、取外しを行なう作業者は、その腰高に設けられる手摺15により作業の安全を確保することもできる。
着脱連結式足場ユニット10の前後の柱11A、11Bの本数が多数本であっても、前後の全柱11A、11Bを横切る吊りビーム30(31、32)を用意するだけで当該足場ユニット10を安全、確実、簡易に吊ることができる。
(e)着脱連結式足場ユニット10が、柱11A、11Bに設けられる楔受21、22と、各材に設けられる楔体23の組合せにより前記着脱連結部20を構成する楔緊結式足場ユニット10であり、前記吊りビーム30(31、32)が、各柱11A、11Bの楔受21の下部に当て止めされる。従って、前後の全柱11A、11Bを横切る吊りビーム30(31、32)をそれらの柱に添設し、各柱11A、11Bの楔受21の下部に当て止めすることで、吊りビーム30(31、32)を当該足場ユニット10に簡易に取付けできる。また、着脱連結式足場ユニット10の全体を変形させずに吊ることができるから、柱11A、11Bの楔受21、22や各材の楔体23等の折損を生ずるおそれもない。
尚、本発明が適用される足場ユニットは、前後の各複数本の柱と、前後の相対応する柱同士を対にして連結する横架材と、前側の柱同士を連結する前連結材と、後側の柱同士を連結する後連結材と、各柱の所定高さ位置に支持される踏板とを有してなる足場ユニットであって、前後の相対応する柱同士を横架材により枠をなすように一体に連結し、又は前側の柱同士を前連結材により、後側の柱同士を後連結材によりそれぞれ枠をなすように一体に連結してなる枠式足場ユニット(例えば特開2003-138742に記載の足場ユニットA)であっても良い。本発明を枠式足場ユニットからなる足場の組立及び解体方法に適用したときには、枠式足場ユニットのメリット(相対する枠と枠を筋交いによって固定気的に連結することにより高強度のユニットを構築できる)を享持しながら、それらの各材を地上でユニット化したものを吊り上げ/吊り下げして建築現場における足場の組立及び解体の安全性、生産性を向上できる。
枠式足場ユニットの前後の柱の本数が多数本であっても、前後の全柱を横切る吊りビームを用意するだけで当該足場ユニットを安全、確実、簡易に吊ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、足場ユニット10に設けられる吊りビームは前後の柱11A、11Bに共通して適用される1本物でも良い。また、吊りビーム30を前後の吊りビーム31、32に分割したとき、各吊りビーム31、32は前後の柱11A、11Bの外側面(足場ユニット10の外方に臨む面)に穿設される1本物でも良い。足場ユニット10において、1本物の吊りビーム30、31、32を採用するとき、それらの吊りビーム30、31、32は柱11A、11Bに例えばUボルト等を用いて取付けられる。
また、足場ユニット10において、吊りビーム30、31、32を柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて止める手段は、楔緊結式足場ユニットにおける楔受に限らず、実質的に吊りビーム30、31、32を柱11A、11Bに少なくとも軸方向にて固定的に止め得るものであれば、いかなるものでも良い。
本発明は、前後の各複数本の柱と、前後の相対応する柱同士を対にして連結する横架材と、前側の柱同士を連結する前連結材と、後側の柱同士を連結する後連結材と、各柱の所定高さ位置に支持される踏板とを有してなる足場ユニットの複数個を、上下方向に積層してなる足場の組立及び解体方法において、足場ユニットの前後の全柱を横切るように配置されて各柱に少なくとも軸方向にて止められた吊りビームを介して、当該足場ユニットを吊り上げ又は吊り下ろす工程を有してなるものにした。本発明によれば、クレーン等で足場ユニットを安全、確実、簡易に吊ることができる。
10 足場ユニット
11A、11B 柱
12 横架材
13A 13B 連結材
14 踏板
15 手摺
20 着脱連結部
21、22 楔受
23 楔体
30 吊りビーム
31 前側吊りビーム
32 後側吊りビーム

Claims (5)

  1. 前後の各複数本の柱と、前後の相対応する柱同士を対にして連結する横架材と、前側の柱同士を連結する前連結材と、後側の柱同士を連結する後連結材と、各柱の所定高さ位置に支持される踏板とを有してなる足場ユニットの複数個を、上下方向に積層してなる足場の組立及び解体方法において、
    足場ユニットの前後の全柱を横切るように配置されて各柱に少なくとも軸方向にて止められた吊りビームを介して、当該足場ユニットを吊り上げ又は吊り下ろす工程を有してなることを特徴とする足場の組立及び解体方法。
  2. 前記吊りビームが、足場ユニットの前側の全柱に止められる前側吊りビームと、後側の全柱に止められる後側吊りビームとからなる請求項1に記載の足場の組立及び解体方法。
  3. 前記足場ユニットが、柱に着脱連結部を介して、横架材と前連結材と後連結材の各材のそれぞれが連結されてなり、各柱の踏板の上方に設けられる前連結材と後連結材を手摺としてなる着脱連結式足場ユニットである請求項1又は2に記載の足場の組立及び解体方法。
  4. 前記足場ユニットが、柱に設けられる楔受と、各材に設けられる楔体の組合せにより前記着脱連結部を構成する楔緊結式足場ユニットであり、
    前記吊りビームが、各柱の楔受の下部に当て止めされる請求項3に記載の足場の組立及び解体方法。
  5. 前記足場ユニットが、前後の相対応する柱同士を横架材により枠をなすように一体に連結し、又は前側の柱同士を前連結材により、後側の柱同士を後連結材によりそれぞれ枠をなすように一体に連結してなる枠式足場ユニットである請求項1又は2に記載の足場の組立及び解体方法。
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