JP2010090633A - 筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場 - Google Patents

筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場 Download PDF

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Abstract

【課題】大型で垂直な筒型コンクリート構造物の内部に作業足場ユニットを順次に吊り込んで積み重ね、同筒型コンクリート構造物の手入れが必要な高さに構築する組立式作業足場を提供する。
【解決手段】 筒型コンクリート構造物1内に複数の足場枠体3を連結して設置される作業足場ユニット8であり、作業枠体3は少なくとも4本の支柱4が矩形の角部に位置するように立てられ、前記隣り合う支柱4は横架材5を上下方向に複数段設けて連結され、同横架材5の上に足場板6を載置して構成されている。作業足場ユニット8は複数の足場枠体3が筒型コンクリート構造物1を平面的に見てその内壁面に接する配置とされ、水平方向の連結材7により相互に連結して一単位に構成され、作業足場ユニット8の外周位置に筒型コンクリート構造物1の内壁面に接して滑動する滑り部材9が取り付けられている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、大型で垂直な筒型コンクリート構造物の内面の仕上げ工事や補修工事等に使用するため、その内部に構築される筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場の技術分野に属し、更に云うと、サイトで組立てて用意した作業足場ユニットを筒型コンクリート構造物内へ順次に吊り込んで積み重ねて、同筒型コンクリート構造物の手入れが必要な高さに構築する組立式作業足場に関する。
従来、大型で垂直な筒型コンクリート構造物として、例えば筒内部高さが7〜25m程度の鉄筋コンクリート造ケーソンが構築されている。この筒型コンクリート構造物は、その内面の仕上げ作業や補修作業等を行うため、中空内部(内枡部)に組立式作業足場を構築する必要がある。
筒型コンクリート構造物の内部に作業足場を構築する手段としては、通例、筒型コンクリート構造物の内部へ足場材料をクレーン等で吊り込み、通常の足場工事と同様に筒型コンクリート構造物の内部形状に合わせて足場材料を一つずつ手作業で組立てる。したがって、足場材料の吊り込み時には、その直下に居る作業員は危険であるし、狭くて制限された内枡内での組立作業は手数が掛かり非常に面倒である。また、無用となった足場の解体作業も逆の手法で行うため工期も長くなっていた。
下記の特許文献1には、ケーソンの内枡内へ構築される作業足場として、昇降手段が設けられた支持ブラケットと作業用ステージとで成る作業足場ユニットとを、ケーソン内枡内の頂部に固定された支持梁からケーソン内枡内へ吊り下げるワイヤーに多段に設けられたアイスプライス(玉掛索)を介して懸吊支持し、支持ブラケットと作業用ステージとを互いに多段のアイスプライスに順次吊り替えることで、作業足場ユニットを昇降する構成が開示されている。更に、前記支持ブラケットと作業用ステージは縦横方向に調整自在に構成されてケーソン枡内の大きさに対応できる構造としている。
また、下記の特許文献2には、ケーソン枡内の作業足場として、作業用ステージが巻き上げ装置により段階的に上昇させる所謂大型のリフトアップフォーム装置の発明が開示されている。
特開2006−316543号公報 特開平10−77736号公報
上記特許文献1の発明は、所謂吊り足場に係り、作業足場をケーソン枡内の底面から順次に組み上げる必要がなく、縦横方向に伸縮自在に構成されており、容易に筒型コンクリート構造物の内部形状に対応でき、且つ、撤去作業が容易に行える。
しかし、この作業足場ユニットを昇降させる方法は、支持ブラケットと作業用ステージとをワイヤーに設けられた多段のアイスプライスに交互に吊り替えていくので、その作業が非常に困難で手間が掛かる上に、同作業を繰り返し行う必要がある。
また、ワイヤーやアイスプライスは、現場毎に、複数用意した材料の中から負荷重量や作業足場ユニットの規模、強度や耐久性を考慮して選択し取り付ける必要があるため、現場の作業状況に直ぐに対応できないし、他のケーソン枡内にそのまま転用できないから経済的ではない。
また、作業者が支持ブラケット及び作業用ステージ上でケーソンの仕上げや修復作業をする際には、この吊り足場は当然不安定に揺れ動くので危険である。
特許文献2の発明は、大型のリフトアップフォーム装置であり、作業性が良く安全性が高いが、コストが相当に掛かり経済的でないことから、なかなか実施されていないのが現状である。
本発明の目的は、上記の問題点を解決することであり、作業足場ユニット上での作業員の各種作業を安定状態で安全に行え、作業足場ユニットの吊り込み及び吊り上げ作業をスムーズに行うことができ、他の筒型コンクリート構造物にも容易に転用でき且つ経済的な筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場を提供することにある。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場は、
筒型コンクリート構造物の内壁作業に使用する組立式作業足場であって、
前記筒型コンクリート構造物内に複数の足場枠体を連結して設置される作業足場ユニットであり、
前記足場枠体は、少なくとも4本の支柱が矩形の角部に位置するように立てられ、前記隣り合う支柱は横架材を上下方向に複数段設けて連結され、同横架材の上に足場板を載置して構成されていること、
前記足場ユニットは、複数の前記足場枠体が筒型コンクリート構造物を平面的に見てその内壁面に接する配置とされ、隣り合う足場枠体を水平方向の連結材により相互に連結して構成され、該作業足場ユニットの外周位置に筒型コンクリート構造物の内壁面に接して滑動する滑り部材が取り付けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場において、
横架材は中空管で成り、隣接する足場枠体の各横架材の中空部内に連結材が出入り自在に挿入され、隣り合う足場枠体の相互間の間隔を調整して、同連結材と横架材とが位置決め手段により固定されて、同足場枠体の相互が連結されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載した筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場において、
複数の作業足場ユニットは筒型コンクリート構造物内へ順次吊り込んで積み重ね、同筒型コンクリート構造物の内壁作業に必要な高さに構築されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載した筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場において、
作業足場ユニットの各支柱の上端部又は下端部に、積み重ねる相手方の支柱を受け入れて支持する凹部を有する積み重ね部材が上向き又は下向きに取り付けられており、該積み重ね部材へ上位の足場ユニットの支柱の下端部又は下位の作業足場ユニットの支柱の上端部を嵌め入れて、複数の作業足場ユニットが筒型コンクリート構造物の高さまで積み重ねられていることを特徴とする。
請求項1又は2に記載した発明に係る筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場によれば、4本の支柱と該支柱間を連結する横架材とで構成された複数の足場枠体を、筒型コンクリート構造物の内壁面に接する配置とした上で、隣り合う足場枠体を水平方向の連結材により相互に連結して作業足場ユニットを構成している。更に、この作業足場ユニットには、その外周位置に筒型コンクリート構造物の内壁面と接触し、同内壁面を滑動する滑り部材を取り付けたので、同作業足場ユニットを筒型コンクリート構造物の内枡内へ吊り込む際に、前記滑り部材が内枡の内壁面に接して作業足場ユニットをしっかりと支持でき、作業足場の水平方向のぐらつきを防止できる(安定している)。斯くすると、作業足場ユニット上で行う作業足場の組立作業や筒型コンクリート構造物の仕上げや補修作業、更には作業足場の解体作業等を安心して安全に行うことができる。また、作業足場ユニットの吊り込みや、吊り上げ時には滑り部材が筒型コンクリート構造物の内壁面を確実に滑動するので、作業足場ユニットの吊り込み及び吊り上げ作業をスムーズに安全に行うことが可能となる。
前記連結材は、隣接する足場枠体の各横架材の中空部内に出入り自在に挿入され、隣り合う足場枠体の相互間の間隔を調整して、同連結材と横架材とが位置決め手段により固定して連結される構成としたので、様々に異なる筒型コンクリート構造物の内部形状に適応させる調整が簡易にでき、他の筒型コンクリート構造物への転用も容易で経済的である。
請求項3又は4の発明によれば、複数の作業足場ユニットを筒型コンクリート構造物内へ順次吊り込んで積み重ねて必要高さに構築する至便さに富み、前記積み重ね作業を容易にするべく、作業足場ユニットの各支柱の上端部又は下端部に、積み重ねる相手方の支柱を受け入れる凹部を有する積み重ね部材を取り付け、該積み重ね部材へ上位の足場ユニットの支柱の下端部又は下位の作業足場ユニットの支柱の上端部を嵌め入れることで、積み重なる複数の作業足場ユニット同士が適切な位置へ容易に且つ確実に案内されて、前記積み重ね作業が非常に効率良く、安全に行える。
足場枠体3は、少なくとも4本の支柱4が矩形の角部に位置するように立てられ、前記隣り合う支柱4は横架材5を上下方向に複数段設けて連結され、同横架材5の上に足場板8を載置して構成されている。
複数の前記足場枠体3は筒型コンクリート構造物1を平面的に見てその内壁面に接する配置とされ、水平方向の連結材7により相互に連結して一単位の作業足場ユニット8が構成され、該作業足場ユニット8の外周位置に筒型コンクリート構造物1の内壁面に接して滑動する滑り部材9が取り付けられて構成されている。
次に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
本実施例では、大型で垂直な筒型コンクリート構造物として、図1に示したように、内枡2が複数個(図1では6個)に連結されたケーソン1の一つの内枡2について、Pコンの撤去と埋め戻し処理、その他の仕上げ作業、あるいは点検、清掃、補修等を行う際に、同内枡2内に構築される組立式作業足場を示している。
次に、図2は、上記一つの内枡2内へ設置された作業足場ユニット8の平面図を示し、図3は、図2の立面図を示している。図2の作業足場ユニット8は合計4個の足場枠体3を一体的に連結した例を示している。
先ず、一つの足場枠体3の構成を図3より説明する。この足場枠体3は、4本の支柱4を一辺が142cm(L1)程度の正方形(又は長方形を含む矩形であれば可)の角部に位置するように立て(図2参照)、前記隣り合う各支柱4、4の間を横架材5と固定ボルトで矩形間を相互に連結して剛な枠組体に構築されている。前記横架材5は後記する連結材7の挿入を受け入れ可能な中空管とされている。この枠組体は、具体的には図3に示すように、一例として高さ600cmの支柱4の上下方向に、横架材5を、下端から107cm(H1)、195cm(H2)、195cm(H3)、87cm(H4)程度の間隔をあけて4段に接合した構成である。これら4段の横架材5で囲まれた平面枠部内の各上面にパンチングメタル等の足場板6…が載置されて構成されている(図2参照)。この足場板6は作業者が内壁面の仕上げ作業や補修作業等を行う作業ステージである。
上記構成の一つの足場枠体3を、前後左右方向に4個用意し、筒型コンクリート構造物1の内枡2を平面的に見てその内壁面に接する配置とされ、隣り合う足場枠体3、3を水平方向の連結材7によりそれぞれの相互間を連結して、図2、図3に示す一単位の作業足場ユニット8に構築している。
前記作業足場ユニット8の外周位置に、筒型コンクリート構造物1の内枡2の内壁面に接触し、同内壁面を滑動する滑り部材9が取り付けられている。
この滑り部材9は、キャスターであり、図4に示すように、車輪9aを回転自在に支持する台座プレート9bのネジ軸9cを、横架材5の外側端部のフランジとボルト接合されたナット付きフランジ50のナットへねじ込んで取り付けられている。
この一単位に連結された作業足場ユニット8は、図2に見る通り、平面形状が正方形の内枡2の内壁面に内接する配置、つまり前記の各滑り部材9…が内枡2の内壁面とぴったり接触する幅寸(L2)となるように上記連結材7で調整されて構築されている。
ここで、上記連結材7について説明する。図5に拡大した平面図を示すように、前記連結材7は、隣接する足場枠体3、3の各横架材5の中空部内に出入り自在に挿入され、隣り合う足場枠体3、3の相互間の間隔を調整する。同連結材7と横架材5とは位置決め手段により固定して連結されている(請求項2記載の発明)。
前記位置決め手段は、予め連結材7に所定の間隔をあけて取り付けたスライド自在な2個のフランジ10、10と、横架材5、5に設けた押しボルト51と、その端部に設けたフランジ継手部52、52とから構成されている。
この連結材7の両端を、左右に隣接する足場枠体3、3の対峙する横架材5、5のそれぞれの中空部内へ差し込み(右側参照)、同フランジ10、10と横架材5、5のフランジ継手部52、52とを重ね合わせてボルト接合し(左側参照)、その上で調整し確定した位置を、押しボルト51で固定する。これらの連結作業を一組となる横架材5のすべてについて行い、4個の足場枠体3を一体化する。つまり、上記連結材7が、対峙する横架材5、5の中空部内へ挿入される長さを調整することで、作業足場ユニット8の縦横方向の大きさを自在に調整できる構成である。因みに、図2及び図3に示した内枡2より平面形状が小さい場合には、図8に示すように、前記連結材7を横架材5内へ略完全に収納して作業足場ユニット8の幅を小さくして実施される。
連結材7の両端部には、連結固定した横架材5から抜け出ることを確実に防止する抜け止めプレート70、70が取り付けられている。この抜け止めプレート70は連結材7の径よりも大きく、連結材7を締め付けた横架材5の止めボルト51が万が一緩んでも、同プレート70が止めボルト51に引っ掛かり連結材7が完全に抜け出ることを防止する構成である。
上記構成とした作業足場ユニット8には、細示することは省略したが、同横架材5と並行して手摺り材11…がクランプ材により同作業足場ユニット8の外周に取り付けられている(図3参照、図2では省略した)。
上記作業足場ユニット8を構成する4つの足場枠体3にはそれぞれ、上述した横架材5で囲まれた平面枠部上に、足場板6が上下方向の各段に構築されることは既に説明したが、上記連結材7の上面へも同様に長方形状の足場板60が載置される。図2には足場板60を載置した状態の参考図としてその一部を示したが、実際には隙間無く載置されている。また、図8に示した作業足場ユニット8の上面の隙間にも同様に足場板60(図示省略)が載置されている。
また、前記4つの足場枠体3のうち、少なくとも1つの足場枠体3に載置される足場板6(図2の例では左下位置)には、作業員が出入りするドア6aが上下方向に開閉可能に設けられている。このドア6aは、図3に示すように作業足場ユニット8の上下の足場板6の間を登り降りできる長さの梯子12を利用する出入口の役目を果たしている。
ここで、上記梯子12の構成について説明する。図3及び図6Aに示すように、梯子12は、その縦材を横架材5の内側面に設けられた左右2つのT字型プレート13、13の溝部13a13a間へ差し入れて支持されており、更に作業足場ユニット8を吊り込む時には、同横架材5に設けられたフック等の落下防止材14に支持されている。筒型コンクリート構造物1の内枡2内へ配置された後は、図6Bの如く梯子12は前記落下防止材14から取り外され、同梯子12を構成する縦材の上方に設けた座金12aを前記T字型プレート13、13上に載置して、上下段の足場板6、6間の登り降りを可能に設置されている。
上記のように構成された作業足場ユニット8は、筒型コンクリート構造物1の高さが低いときには単体で使用することができる。しかし、本実施例は高さ数十mに及ぶケーソンの内枡2に構築するため、複数の上記作業足場ユニット8…を内枡2内へ順次吊り込んで積み重ね、内枡2の必要高さに構築することが好適に実施される(請求項3記載の発明)。この複数の作業足場ユニット8を効率よく積み重ねるべく、作業足場ユニット8の各支柱4の下端部には、図3に示すように、積み重ねる相手方の支柱4を受け入れ支持する凹部を有する積み重ね部材15が開口を下向きにして取り付けられている。同積み重ね部材15は、図示することを省略したが、同支柱4の抜け止めを防止するピンを簪状に差し込める構成とすることも好適に実施される。
上記の構成の積み重ね部材15へ既に設置されている下位の作業足場ユニット8の支柱4の上端部を嵌め入れると(図7A、B参照)、上位の作業足場ユニット8の支柱4が下位の支柱4の直上位置へ案内されて、内枡2の高さまで効率よく且つ安全に積み重ねることができる。積み重ね部材15は図示の限りではなく、作業足場ユニット8の支柱4の上端部に、その開口を上向きになるように取付けて、上位の作業足場ユニット8の支柱4の下端部を嵌め入れる構成で実施することも実施される。
因みに、積み重ねられる複数の作業足場ユニット8の形状や構成は、全て同じであるため、どの段にも使用でき自由度が高い。
次に、上記構成とされた作業足場ユニット8を、筒型コンクリート構造物1の内枡2内へ順次に積み重ねて組立式作業足場を構築する方法を図7A、Bに基づいて説明する。
前記筒型コンクリート構造物1の内枡2の内部形状に内接する幅寸L2(図3参照)に調整された一段目の作業足場ユニット8を、筒型コンクリート構造物1の上部からクレーンで吊り込み、作業足場ユニット8の外周部に設けた滑り部材9を同内枡2の内壁面を滑動させて降ろし、同筒型コンクリート構造物1の底面上へ設置する。
次に、2段目の作業足場ユニット8を同様の方法で吊り降ろしてゆき、その支柱4の下端部に設けた積み重ね部材15を、先行する一段目の作業足場ユニット8の各支柱4の上端部へ嵌め込んで積み重ねる。この作業を、図示例では3回繰り返して、6mの作業足場ユニット8を三段積み重ね、筒型コンクリート構造物1の内枡2の手入れに必要な高さ位置(18m)を満たしている。
その後、図7Bに示すように、作業員が作業足場ユニット8に設けた梯子12を上述したようにセットしつつ上方から順に伝って降りる。即ち、各梯子12…を支持している落下防止材14から取り外し、T字型プレート13に支持させて組立式作業足場を完成し、目的とする作業に供する。
上記の方法で完成された筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場を撤去する方法としては、上述した作業を逆に行えば良い。
即ち、梯子12を各作業足場ユニット8…の横架材5に設けた落下防止材14に支持させた上で、作業足場ユニット8…を上段から順にクレーン等で吊り上げることで行うことができる。この吊り上げ時にも、作業足場ユニット8の外周位置に設けた滑り部材9が内枡2の内壁面を上方に向かって滑動するので、作業足場ユニット8ががたつくことなく安全な撤去作業が行える。
上述した作業足場ユニット8は、高さ6mの支柱4で構成した足場枠体3の上下方向に横架材5を4段設けて構築した例を示したが、この限りではない。図9A、Bに示すように、高さが4m又は2mの支柱4を使用した足場枠体3を用意し、その上下方向に横架材5を3段又は2段連結して高さの異なる作業足場ユニット8’、8’’を構築し、これらの作業足場ユニット8(図3参照)、8’、8’’を組み合わせることで、様々な筒型コンクリート構造物の高さに対応することができる。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変形、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のため付言する。作業足場ユニット8は、足場枠体3を4つで一単位とする構成を示したが、例えば、2つの足場枠体3を2つ並列に連結して一単位とすることも好適に実施される。
本発明を実施する筒型コンクリート構造物の一例を示した図である。 筒型コンクリート構造物の内部へ作業足場ユニットを設置した状態を示す平面図である。 筒型コンクリート構造物の内部へ設置される作業足場ユニットの構成を示した立面図である。 作業足場ユニットの外周位置に取り付けられた滑り部材の具体的構成を示す側面図である。 作業足場ユニットの幅寸を調整可能な連結材の構成を示す拡大図である。 Aは足場枠体に支持された梯子の吊り下げ時の様態を示す斜視図である。Bは作業足場ユニットを内枡内へ設置した後の梯子の設置様態を示す斜視図である。 A、Bは本発明に係る筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場を構築する方法を段階的に示した図である。 平面形状が小さな筒型コンクリート構造物の内部へ作業足場ユニットを設置した状態を示す平面図である。 A、Bは異なる高さに構築した作業足場ユニットの他の実施例を示す立面図である。
符号の説明
1 ケーソン
2 内枡
3 足場枠体
4 支柱
5 横架材
6 足場板
7 連結材
8 作業足場ユニット
9 滑り部材
10 フランジ(連結材)
11 手摺り材
12 梯子
13 T字型プレート
14 落下防止材
15 積み重ね部材

Claims (4)

  1. 筒型コンクリート構造物の内壁作業に使用する組立式作業足場であって、
    前記筒型コンクリート構造物内に複数の足場枠体を連結して設置される作業足場ユニットであり、
    前記足場枠体は、少なくとも4本の支柱が矩形の角部に位置するように立てられ、前記隣り合う支柱は横架材を上下方向に複数段設けて連結され、同横架材の上に足場板を載置して構成されていること、
    前記足場ユニットは、複数の前記足場枠体が筒型コンクリート構造物を平面的に見てその内壁面に接する配置とされ、隣り合う足場枠体を水平方向の連結材により相互に連結して構成され、該作業足場ユニットの外周位置に筒型コンクリート構造物の内壁面に接して滑動する滑り部材が取り付けられていることを特徴とする、筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場。
  2. 横架材は中空管で成り、隣接する足場枠体の各横架材の中空部内に連結材が出入り自在に挿入され、隣り合う足場枠体の相互間の間隔を調整して、同連結材と横架材とが位置決め手段により固定されて、同足場枠体の相互が連結されていることを特徴とする、請求項1に記載した筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場。
  3. 複数の作業足場ユニットは筒型コンクリート構造物内へ順次吊り込んで積み重ね、同筒型コンクリート構造物の内壁高さに必要な高さに構築されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した筒型コンクリート構造物用の組立作業足場。
  4. 作業足場ユニットの各支柱の上端部又は下端部に、積み重ねる相手方の支柱を受け入れて支持する凹部を有する積み重ね部材が上向き又は下向きに取り付けられており、該積み重ね部材へ上位の足場ユニットの支柱の下端部又は下位の作業足場ユニットの支柱の上端部を嵌め入れて、複数の作業足場ユニットが筒型コンクリート構造物の高さまで積み重ねられていることを特徴とする、請求項3に記載した筒型コンクリート構造物用の組立式作業足場。
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