JPH10115084A - 作業用足場の吊り上げ装置とその装置を用いた構造物の築造方法 - Google Patents

作業用足場の吊り上げ装置とその装置を用いた構造物の築造方法

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JPH10115084A
JPH10115084A JP8291098A JP29109896A JPH10115084A JP H10115084 A JPH10115084 A JP H10115084A JP 8291098 A JP8291098 A JP 8291098A JP 29109896 A JP29109896 A JP 29109896A JP H10115084 A JPH10115084 A JP H10115084A
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frame
scaffold
work
lifting
support column
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JP8291098A
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English (en)
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Moritsune Tsukamoto
守凡 塚本
Tetsumasa Nanba
哲正 難波
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YAMAZAKI KENSETSU KK
Original Assignee
YAMAZAKI KENSETSU KK
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G3/00Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height
    • E04G3/24Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
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    • E04G3/243Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons following the outside contour of a building

Abstract

(57)【要約】 【課題】築造作業の効率化とコストダウン、および安全
性の向上を図る。 【解決手段】作業用足場10A、10Bを枠体11と足
場板12とにより構造物9の構築面Aを取り囲んで所定
の階層に組み立て、作業用足場10A、10Bの上部
を、支持柱21を上下動する昇降フレーム22、23に
それぞれ連結する。作業用足場10A、10Bにより、
構造物9を所定の高さh1まで築造すると、昇降フレー
ム22、23を上昇させて作業用足場10A、10Bを
上方の作業場所に吊りあげる。これら築造工程と吊り上
げ工程とを繰り返しつつ構造物9を築造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋脚等の高い構造
物の築造および解体に用いられる作業用足場の吊り上げ
装置とその吊り上げ装置を用いた構造物の築造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋脚等の内部が中空に形成された
高い構造物を築造するには、図8の(A)、(B)、図
10および図11に示すように、まず、最も内側にパイ
プ、アングル等の枠体と足場板を連結して組み立てられ
た第1の作業用足場2と、その外側に組み立てたられた
第2の作業用足場3とを配置し、これら各作業用足場
2、3間に鉄筋5を配してコンクリート型枠4を組み立
て、コンクリート型枠4間にコンクリートを打設して構
造物を築造するようにしている。構造物を所定の高さま
で構築するには、各作業用足場2、3を上方に継ぎ足し
て高くしてゆき(図9参照)、打設コンクリートが硬化
したコンクリート型枠4を脱型(解体)し、これら分解
された型枠4を掃除、けれん処理を行った後、上方に運
搬する。そして、鉄筋5の接続、組み立て、型枠4の組
み立て、コンクリートの打設、コンクリートの硬化後の
型枠4の脱型を繰り返しつつ上方に構造物を築造するよ
うにしている。すなわち、築造する構造物の高さが上昇
するにしたがって、作業用足場を上方に継ぎ足して築造
するようにしている。なお、図8の(B)は内側の第1
の作業用足場2を解体、撤去した後の状態を示してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の作業用足場
では、地上から構造物の高さまで順次継ぎ足しつつ組み
立てて行かなければならず、多数の作業者が必要とな
り、組み立てに要する作業時間が長くなり、作業効率が
悪く円滑な作業サイクル、施工管理を行いにくいという
問題がある。また、組み立てに要する設備面積を確保し
なければならず、狭隘な場所での作業では不都合を生じ
るという問題がある。また、作業用足場は高くなればな
るほど、不安定となり、危険性が増す恐れもある。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、作業人員の削減を図るとともに、作業効率を向上
させ、円滑な作業サイクルと施工管理を確保し、かつ、
安全な作業用足場の吊り上げ装置とその吊り上げ装置を
用いた構造物の築造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る作業用足場
の吊り上げ装置は、構造物の完成高さより上方に突出し
て立設された支持柱と、この支持柱に上下動可能に設け
られた昇降フレームと、枠体と足場板とにより構造物の
構築面に沿って組み立てられ上記昇降フレームに連結さ
れた作業用足場と、この昇降フレームを上下動させるフ
レーム昇降機構とから構成したものである。
【0006】本発明に係る作業用足場の吊り上げ装置で
は、構造物の完成高さより上方に突出して立設された支
持柱と、この支持柱に上下動可能に設けられた昇降フレ
ームと、枠体と足場板とにより構造物の構築面に沿って
組み立てられ上記昇降フレームに連結された作業用足場
と、この昇降フレームを上下動させるフレーム昇降機構
とから構成したことにより、作業用足場を吊りあげるだ
けで構造物の築造作業を行うことができ、作業用足場を
組み立てる必要がなくなり、作業効率が向上する。ま
た、作業用足場を地上から積み上げ構造物の高さまで組
み立てる必要がないので、作業用足場の組み立てに必要
な労力と資材を削減することができる。また、築造に必
要な作業面積を縮小させることができる。
【0007】本発明に係る吊り上げ装置を用いた構造物
の築造方法は、構造物の構築面近傍に支持柱を構造物の
完成高さより上方に突出して立設し、この支持柱に昇降
フレームを上下動可能に取り付け、上記構造物の構築面
に沿って枠体と足場板とにより作業用足場を組み立て、
この作業用足場の上部を上記昇降フレームに連結し、昇
降フレームを支持柱に沿って昇降させるフレーム昇降機
構を設けるとともに、上記作業用足場を構築面を取り囲
んで配置し、構造物を作業用足場に応じて所定の位置ま
で築造または解体する作業工程と、この作業工程後、次
の作業場所に応じて上記昇降フレームを昇降させて作業
用足場を所望の位置に停止させる昇降工程とからなり、
これら作業工程と昇降工程とを繰り返しつつ構造物を築
造または解体するようにしたものである。
【0008】本発明に係る吊り上げ装置を用いた構造物
の築造方法では、構造物の構築面近傍に支持柱を構造物
の完成高さより上方に突出して立設し、この支持柱に昇
降フレームを上下動可能に取り付け、上記構造物の構築
面に沿って枠体と足場板とにより作業用足場を組み立
て、この作業用足場の上部を上記昇降フレームに連結
し、昇降フレームを支持柱に沿って昇降させるフレーム
昇降機構を設けるとともに、上記作業用足場を構築面を
取り囲んで配置し、構造物を作業用足場に応じて所定の
位置まで築造または解体する作業工程と、この作業工程
後、次の作業場所に応じて上記昇降フレームを昇降させ
て作業用足場を所望の位置に停止させる昇降工程とから
なり、これら作業工程と昇降工程とを繰り返しつつ構造
物を築造または解体するようにしたことにより、作業用
足場を吊り上げるだけで構造物を順次上方に築造するこ
とができるので、高い構造物であっても効率的に築造す
ることができる。一方、構造物の解体時には、支持柱の
上方の取り付けた作業用足場を順次下方に吊り降ろしな
がら解体することができるので、構造物の解体も効率的
に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る作業用
足場の吊り上げ装置を示す一部破断側面図、図2は図1
の作業用足場の吊り上げ装置の要部を拡大して示す側面
図、図3は図1の作業用足場の吊り上げ装置の横断面図
である。上記従来例と同一部分または相当部分には同一
符号を付してその説明を省略する。まず、本発明の一実
施例に係る作業用足場の吊り上げ装置について説明す
る。
【0010】作業用足場10は、図1に示すように、工
事のための仮設作業床で、パイプ、アングル等の枠体1
1と金属プレートあるいは金網状プレートからなる足場
板12とを図示しない連結具により連結して組み立てら
れる。作業用足場10は、図3に示すように、築造され
る構造物9の回りに、構造物9の構築面A(図3の斜線
部)を取り囲んで内側の作業用足場10Aと外側の作業
用足場10Bとがそれぞれ所定の階層に組み立てられて
配置される。本実施例では、内側作業用足場10Aと外
側作業用足場10Bはそれぞれ、6階床および9階床の
高さに組み立てられる。
【0011】ところで、これら内側作業用足場10Aと
外側作業用足場10Bは、図1および図2に示すよう
に、上部がそれぞれ吊り上げ装置20に連結される。吊
り上げ装置20は、上部が設計された構造物9の高さよ
り上方に突出して設けられた円柱状の支持柱(マスト)
21と、支持柱21にそれぞれ上下動可能に設けられた
内外側の各フレーム(昇降フレーム)22、23と、こ
れら内外側各フレーム22、23を上下動させるフレー
ム昇降機構40とから構成される。支持柱21は、例え
ば、図5に示すような、タワークレーン45のマストが
用いられる。この支持柱21は、図1および図2に示す
ように、円管状の筒体21A・・・21Nを上下に多数
連結して組み立てられる。筒体21A・・・21Nは所
定の長さを有し、上下端内側には接続用フランジ46
(図2参照)が形成される。また、筒体21A・・・2
1Nの内部には、図示しない階段が設けられる。
【0012】内側フレーム22は、図1および図2に示
すように、外側フレーム23の下側に配され、互いに上
下に相対変位可能になっている。これら内側フレーム2
2と外側フレーム23は、図2および図3に示すよう
に、支持柱21の外周側を取り囲んで配置される。ま
た、外側フレーム23は、図3に示すように、内側フレ
ーム22から外側に突出して設けられる。そして、内側
フレーム22には内側作業用足場10Aの上部が、外側
フレーム23には外側作業用足場10Bの上部がそれぞ
れ連結される。これら内側フレーム22と外側フレーム
23にはそれぞれ内側に支持柱21の外面を転動するガ
イドローラ32が設けられる。
【0013】それぞれ別体に構成された内側フレーム2
2と外側フレーム23には、各フレーム22、23を支
持柱21に所望の位置で係止するロック機構24、25
がそれぞれ設けられる。内側フレーム22のロック機構
24は、支持柱21の外面に上下に所定のピッチで多数
形成されたロック孔26と、内側フレーム22に取り付
けられ、これら孔26にピン27を出し入れ可能に嵌入
させるロック用油圧シリンダ(ロック装置)28(図2
参照)とから構成される。外側フレーム23のロック機
構25は、上記孔26と、外側フレーム23に取り付け
られ、これら孔26にピン29を出し入れ可能に嵌入さ
せるロック用油圧シリンダ(ロック装置)30(図2参
照)とから構成される。各シリンダ28、30は、外側
フレーム23に設けられた油圧ユニット31(図2参
照)に接続される。
【0014】そして、内側フレーム22と外側フレーム
23との間には、図1および図2に示すように、これら
両フレーム22、23を連結し、両フレーム22、23
の上下の間隔を変位させる昇降用油圧シリンダ(伸縮装
置)35、36が設けられる。昇降用油圧シリンダ3
5、36は油圧ユニット31に接続され、内側フレーム
22と外側フレーム23とのいずれか一方が支持柱21
にロックされた状態で動作されると、他方の非ロック状
態のフレーム22または23を支持柱21に対して上下
動させるようになっている。このように、フレーム昇降
機構40は、ロック機構24、25と昇降用油圧シリン
ダ35、36とにより構成される。また、支持柱21の
内部には、地上と作業用足場10A、10Bとを連絡す
るエレベータあるいは階段(図示せず)が設けられ、渡
り足場37(図3参照)を介して内側作業用足場10A
と外側作業用足場10Bとに渡ることができるようにな
っている。外側作業用足場10Bには、外側に地上と連
絡する階段(またはエレベータ)38A(図4および図
6参照)が取り付けられるようになっている。また、図
2および図4の(A)、(B)に示すように、内側作業
用足場10Aと外側作業用足場10Bには、各階床12
を結ぶ階段38Bが設けられる。また、図2に示すよう
に、外側フレーム23には、コンクリート型枠材あるい
は組み立て鉄筋等の配置作業に用いられる作業用巻上機
41が設けられる。さらに、内側作業用足場10Aの内
側には、支持柱21の外面に当接するガイドローラ42
が設けられる。
【0015】次に、本発明に係る吊り上げ装置を用いた
構造物の築造方法について、上記実施例に係る作業用足
場の吊り上げ装置の動作に基づいて説明する。まず初め
に、図3に示すように、構造物9の構築面A(図3およ
び図6の斜線部分、本実施例では橋脚等の平面ロ字状の
構築面を示す。)のうち、中空部を形成するほぼ正方形
状の内面の中心に、支持柱21を垂直に立てる。次に、
この支持柱21に内側フレーム22を組み立てて取り付
ける。内側フレーム22には昇降用油圧シリンダ35、
36、ロック用油圧シリンダ28、28、ガイドローラ
32が組み付けられる。次に、支持柱21には、内側フ
レーム22の上側に外側フレーム23を昇降用油圧シリ
ンダ35、36と連結させて取り付ける。外側フレーム
23には油圧ユニット31、ロック用油圧シリンダ3
0、30、ガイドローラ32が組み付けられる。そし
て、まず、内側フレーム22を支持柱21にロックし、
昇降用油圧シリンダ35、36を動作させてロッド35
A、36Aを伸長させ、外側フレーム23を上方に持ち
上げる。次に、外側フレーム23を支持柱21にロック
した後、内側フレーム22のロックを解除し、昇降用油
圧シリンダ35、36を動作させ、ロッド35A、36
Aを収縮させると、内側フレーム22は上方に吊り上げ
られる。これら動作を繰り返しながら、所定の高さで各
フレーム22、23を支持柱21にロックさせる。
【0016】次に、枠体11と足場板12とを、図3に
示すように、支持柱21と築造される構造物9の構築面
Aとの間で組み立て、所定の階層の内側作業用足場10
Aを築く。また、構造物9の構築面Aの外側を取り囲ん
で外側作業用足場10Bを所定の階層に築く。これら内
側作業用足場10Aと外側作業用足場10Bは、いずれ
も地面から吊り上げられるように、地面側に固定されて
いない。そして、内側作業用足場10Aの上部を内側フ
レーム22に、外側作業用足場10Bの上部を外側フレ
ーム23にそれぞれ連結する(図1および図6の(A)
参照)。
【0017】次に、これら内側作業用足場10Aと外側
作業用足場10Bとにより、構造物9を築造する。構造
物9は、例えば、図3に示すように、内部に鉄筋5(図
2参照)を配してコンクリート型枠4を組み立て、コン
クリート型枠4間にコンクリートを打設して築造される
ようになっている。構造物9が所定の高さh1(図1お
よび図6の(A)参照)まで築造されると、打設コンク
リートの硬化後、コンクリート型枠4を脱型(解体)
し、これら分解された型枠4を掃除、けれん処理を行
う。
【0018】次に、外側フレーム26のロック用油圧シ
リンダ30、30を作動させてピン29、29を孔26
から外し、外側フレーム26と支持柱21とのロックを
解除する。そして、内側フレーム22は支持柱21にロ
ックさせた状態のまま、昇降用油圧シリンダ35、36
を動作させてロッド35A、36Aを伸長させ、外側フ
レーム23をガイドローラ32により支持柱21に沿っ
て上方に持ち上げる。外側フレーム23をピン29、2
9が孔26に係合可能な所定の位置まで持ち上げると、
外側フレーム23を支持柱21にロックする(図6の
(B)参照)。次に、内側フレーム22のロックを解除
し、昇降用油圧シリンダ35、36を動作させてロッド
35A、36Aを収縮させ、内側フレーム22をガイド
ローラ32により支持柱21に沿って上方に吊り上げ
る。そして、内側フレーム22をピン27、27が孔2
6に係合可能な所定の位置まで吊り上げると、内側フレ
ーム22を支持柱21にロックする(図6の(C)参
照)。これら動作を繰り返しながら、各フレーム22、
23を所定の高さまで吊り上げ、各フレーム22、23
を支持柱21にロックさせる。このようにして、内側作
業用足場10Aと外側作業用足場10Bはそれぞれ、内
側フレーム22と外側フレーム23とにより所定の高さ
まで吊り上げられ、その位置で構造物9を所定の高さま
で築造しては、順次、内側作業用足場10Aと外側作業
用足場10Bとを上方に吊り上げつつ構造物9を設計高
さまで築造するようになっている(図6の(D)参
照)。構造物9の築造時、内側作業用足場10Aと外側
作業用足場10Bは足場が複数階にわたって組まれてい
るので、上階側と下階側とで同時に異なる作業を行うこ
とができるようになっており、効率的に作業を行うこと
ができる。
【0019】構造物9が築造されると、吊り上げ装置2
0の各フレーム22、23、内側作業用足場10A、外
側作業用足場10Bはそれぞれ、最上部の位置で分解、
解体が行われタワークレーン45のワイヤーにより外部
に搬出される。支持柱21も上部から各筒体21N・・
・21Aが順次解体されてはタワークレーン45により
外部に搬出され、作業用足場10と吊り上げ装置20が
現場から撤去される。解体・撤去時、構造物9の外側に
別のタワークレーンを設置して解体してもよい。
【0020】ところで、上述の構造物の築造方法では、
作業用足場を上方に吊り上げつつ構造物を上方に築造し
た後、作業用足場と吊り上げ装置を解体・撤去する方法
について述べたが、次に、すでに築造されている構造物
9を解体・撤去する場合について説明する。まず、所定
の高さの構造物9の近くにタワークレーン45を設置し
て、構造物9の内部にタワークレーンで筒体21A・・
・21Nを搬入しては順次連結し、構造物9の上方まで
支持柱21を立設する。次に、タワークレーンにより、
各フレーム22、23の資材を支持柱21の上部に運び
込み、内側フレーム22と外側フレーム23を組み立
て、内側フレーム22と外側フレーム23を支持柱21
に上下動可能に取り付ける。そして、これら内側フレー
ム22と外側フレーム23にタワークレーンにより運び
込まれた資材より内側作業用足場10Aと外側作業用足
場10Bとを連結して下方に組み立てて行く。内側作業
用足場10Aと外側作業用足場10Bとが所定の階に達
すると、構造物9の上部から解体を始め、解体作業の進
行に伴って、解体作業と内側作業用足場10Aと外側作
業用足場10Bとの吊り降ろしを繰り返し、構造物9を
解体・撤去する。構造物9の解体・撤去後、作業用足場
10および吊り上げ装置20も解体され、現場から撤去
されるようになっている。
【0021】なお、上記実施例では、フレーム昇降機構
40により各昇降フレーム22、23を相対変位させな
がら支持柱21に対して昇降させるようにしているが、
これに限られるものではなく、所定の階層の作業用足場
を支持柱21に対して上下動させるものであればよく、
タワークレーン等の吊り上げ装置を用いてもよい。さら
に、上記実施例では、1つの構造物9を築造するのに、
一本の支持柱21を用いるようにしているが、図7に示
すように、複数の支持柱121・・・121を設置して
構造物を築造するようにしてもよい。また、上記実施例
では、昇降用油圧シリンダを内側フレームと外側フレー
ムとの間に設けるようにしているが、これに限られるも
のではなく、例えば、図7に示すように、支持柱121
に昇降フレーム23A、23B・・23Nが一体だけ設
けられる場合、支持柱121の外面側を上下動し、かつ
係脱可能にロックされる係止部24Aを設け、この係止
部24Aと昇降フレーム23Aとの間を油圧シリンダ3
5Aで連結するようにしてもよく、この一体の昇降フレ
ーム23A、23B・・23Nごとに内側と外側にそれ
ぞれ作業用足場を連結するようにしてもよい。また、上
記実施例では、支持柱を上下端内側に接続用フランジが
形成された円筒状の筒体から構成しているがこれに限ら
れるものではなく、四角形状あるいは多角形状の筒体と
して構成してもよい。さらに、支持柱は筒体でなくと
も、構造体の大きさ、高度等に応じてH型鋼を用いても
よい。また、上記実施例では、伸縮装置として油圧シリ
ンダ35、36を用いた構成について述べたがこれに限
られるものではなく、ジャッキ等両フレーム間の間隔を
変えるものであればよいことは言うまでもない。さら
に、上記実施例では、ロック装置として油圧シリンダ2
8、30を用いた構成について述べたがこれに限られる
ものではなく、孔26に螺合可能なねじを用いてもよ
い。また、上記実施例では、筒体21の内側に接続用フ
ランジ46を形成するようにしているがこれに限られる
ものではなく、外側にフランジを形成し、この外側フラ
ンジにガイドローラ42の通過するスリットを設けるよ
うにしてもよい。また、コンクリート型枠4、4は内側
の型枠と外側の型枠を別々に吊り上げてもよいし、同時
に吊り上げるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る作業用
足場の吊り上げ装置によれば、構造物の完成高さより上
方に突出して立設された支持柱と、この支持柱に上下動
可能に設けられた昇降フレームと、枠体と足場板とによ
り構造物の構築面に沿って組み立てられ上記昇降フレー
ムに連結された作業用足場と、この昇降フレームを上下
動させるフレーム昇降機構とから構成したことにより、
作業用足場を吊りあげるだけで構造物の築造作業を行う
ことができ、従来のように、作業用足場を地上から積み
上げ構造物の高さまで組み立てる必要がないので、作業
用足場の組み立てに必要な労力と資材が少なくて済み、
コストダウンを図ることができる効果がある。また、作
業用足場が吊り上げられると、その下方の地面を利用す
ることができ、しかも、作業用足場に用いる資材も少な
くて済むため、築造に必要な作業面積を縮小させ、狭隘
な場所であっても作業空間を有効に利用することができ
る。
【0023】また、本発明に係る吊り上げ装置を用いた
構造物の築造方法によれば、構造物の構築面近傍に支持
柱を構造物の完成高さより上方に突出して立設し、この
支持柱に昇降フレームを上下動可能に取り付け、上記構
造物の構築面に沿って枠体と足場板とにより作業用足場
を組み立て、この作業用足場の上部を上記昇降フレーム
に連結し、昇降フレームを支持柱に沿って昇降させるフ
レーム昇降機構を設けるとともに、上記作業用足場を構
築面を取り囲んで配置し、構造物を作業用足場に応じて
所定の位置まで築造または解体する作業工程と、この作
業工程後、次の作業場所に応じて上記昇降フレームを昇
降させて作業用足場を所望の位置に停止させる昇降工程
とからなり、これら作業工程と昇降工程とを繰り返しつ
つ構造物を築造または解体するようにしたことにより、
構造物の築造時、作業用足場を吊りあげるだけで構造物
の築造作業を行うことができるので、作業時間を短縮化
してコストダウンを図ることができる。さらに、作業用
足場を地上から構造物の高さまで積み上げる必要がない
ので、たとえ、作業用足場が高くなっても安全に作業を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る作業用足場の吊り上げ
装置を示す一部破断側面図である。
【図2】図1の作業用足場の吊り上げ装置の要部を拡大
して示す一部破断側面図である。
【図3】図1の作業用足場の吊り上げ装置の横断面図で
ある。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、図1の作業用足場
のうち外側作業用足場の外側面を示す側面図および外側
作業用足場の階段部分を示す側面図である。
【図5】図1の吊り上げ装置を構成するタワークレーン
を示す説明図である。
【図6】(A)ないし(D)はそれぞれ、本発明の一実
施例に係る吊り上げ装置を用いた構造物の築造方法を示
す説明図である。
【図7】本発明の変形例に係る作業用足場の吊り上げ装
置の説明図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ、従来の作業用足場
の組み立てを示す説明図である。
【図9】従来の作業用足場による構造物の築造を示す説
明図である。
【図10】図9の構造物と作業用足場とを示す横断面図
である。
【図11】図10の一部を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
9 構造物 10A、10B 作業用足場 11 枠体 12 足場板 20 吊り上げ装置 21 支持柱 22、23 昇降フレーム 40 フレーム昇降機構 A 構築面 h1 所定の高さ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の完成高さより上方に突出して立
    設された支持柱と、この支持柱に上下動可能に設けられ
    た昇降フレームと、枠体と足場板とにより構造物の構築
    面に沿って組み立てられ上記昇降フレームに連結された
    作業用足場と、この昇降フレームを上下動させるフレー
    ム昇降機構とから構成したことを特徴とする作業用足場
    の吊り上げ装置。
  2. 【請求項2】 昇降フレームを支持柱の外周側を取り囲
    んで配置したことを特徴とする請求項1に記載の作業用
    足場の吊り上げ装置。
  3. 【請求項3】 昇降フレームを内側フレームとこの内側
    フレームと所定の間隔を隔てて外側に設けられた少なく
    とも1以上の外側フレームとから構成し、これら内外側
    の各フレームに作業用足場の上部がそれぞれ連結される
    ことを特徴とする請求項2に記載の作業用足場の吊り上
    げ装置。
  4. 【請求項4】 支持柱の下側に内側フレームを、上側に
    外側フレームをそれぞれ相対変位可能に配し、これら内
    ・外側の各フレームにそれぞれのフレームを支持柱の所
    望の位置で係止するロック機構をそれぞれ設けるととも
    に、内側フレームと外側フレームとの間にこれら両フレ
    ームを連結し両フレームの間隔を変位させる伸縮装置を
    設けたことを特徴とする請求項3に記載の作業用足場の
    吊り上げ装置。
  5. 【請求項5】 支持柱をタワークレーンのマストにより
    構成したことを特徴とする請求項1ないし4に記載の作
    業用足場の吊り上げ装置。
  6. 【請求項6】 各フレームのロック機構は、支持柱外面
    の上下方向に所定のピッチで多数形成された孔と、フレ
    ームに取り付けられピンをこれら孔に係合可能なロック
    装置とから構成されることを特徴とする請求項4に記載
    の作業用足場の吊り上げ装置。
  7. 【請求項7】 構造物の構築面近傍に支持柱を構造物の
    完成高さより上方に突出して立設し、この支持柱に昇降
    フレームを上下動可能に取り付け、上記構造物の構築面
    に沿って枠体と足場板とにより作業用足場を組み立て、
    この作業用足場の上部を上記昇降フレームに連結し、昇
    降フレームを支持柱に沿って昇降させるフレーム昇降機
    構を設けるとともに、上記作業用足場を構築面を取り囲
    んで配置し、構造物を作業用足場に応じて所定の位置ま
    で築造または解体する作業工程と、この作業工程後、次
    の作業場所に応じて上記昇降フレームを昇降させて作業
    用足場を所望の位置に停止させる昇降工程とからなり、
    これら作業工程と昇降工程とを繰り返しつつ構造物を築
    造または解体することを特徴とする吊り上げ装置を用い
    た構造物の築造方法。
JP8291098A 1996-10-14 1996-10-14 作業用足場の吊り上げ装置とその装置を用いた構造物の築造方法 Pending JPH10115084A (ja)

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