JP2010222879A - 解錠部材取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】解錠部材取付構造16は、サイドライニング25に表面25aから裏面25bまで貫通する開口部33が形成され、サイドライニング25の裏面に第1〜第3の取付手段35〜37が設けられ、第1〜第3の取付手段に解錠部材28を取り付けることで、解錠部材のキーシリンダ43が開口部に対向され、車室14側から開口部を経てキーシリンダにキー44を差し込み、差し込んだキーで施錠状態を解錠状態に切り替え可能とした。
【選択図】図5
Description
さらに、車両は、ロック装置を解錠するキーシリンダ(以下、「解錠部材」という)を備えている。
樹脂製のカバーにはキーを差し込むための開口部が形成され、この開口部が解錠部材(具体的には、キーシリンダのキー差込面)に対向されている(例えば、特許文献1参照。)。
このため、解錠部材の取付位置を決める際の自由度を確保することは難しいとされていた。
このため、カバー(内装部材)の開口部に対してキーシリンダのキー差込面をズレないように位置決めすることは難しいとされていた。
これにより、フレームの形状に制限されることなく解錠部材の取付位置を決めることが可能になり、解錠部材の取付位置を決める自由度を高めることができる。
これにより、内装部材の開口部に解錠部材のキーシリンダを精度よく対向させことができるので、外観性を向上させることができる。
これにより、解錠部材を操作した際に、解錠部材を内装部材に確実に保持することが可能になり、解錠部材の操作性を高めることができる。
これにより、張出壁で取付手段を一層良好に補強することが可能になり、取付手段の剛性をさらに高めることができる。
クリップの長手方向両側にリブを設けることで、クリップが突起部から抜け出すことをリブで防ぐことができる。
これにより、取付孔を突起部に対して精度よく位置決めでき、突起部のガタツキを抑制できる。
これにより、突起部の剛性をリブで高めることができ、解錠部材を取付手段で一層強固に支えることができる(支持できる)。
よって、開口部をシートバックの側部で隠して外観性を良好に保つことができる。これにより、開口部を隠すためにリッドを設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
これにより、解錠部材を操作する際に、シートバックが操作の邪魔になることがなく、解錠部材の操作性を高めることができる。
これにより、車両の外側(すなわち、車室の外側)から解錠部材を操作することが可能になり使い勝手の向上を図ることができる。
図1、図2に示すように、車両10は、車体後部に設けられたセンターピラー11と、センターピラー11の車体前方側に開閉自在に設けられたサイドドア12と、サイドドア12近傍に設けられたシート13と、シート13の側方に設けられてサイドドア12で開閉可能なドア開口部15と、ドア開口部15の近傍に設けられた解錠部材取付構造16とを備えている。
ドア開口部15はセンターピラー11の前側に形成されて乗員が車室14に乗降可能な開口部である。
このシート13は、フロアパネル18にスライドレール19を介して設けられたシートクッション21と、シートクッション21の後端部に傾倒可能に設けられたシートバック22とを備えている。
この開口部33は、シート13のシートバック22を起こした状態でシートバック22の側部22aに重なるとともに、シートバック22を倒した状態でシートバック22の側部22aから離れた位置に設けられている(図1も参照)。
これにより、開口部33を隠す部材(例えば、リッドなど)を設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
これにより、解錠部材28を操作する際に、シートバック22が操作の邪魔になることがなく、解錠部材28の操作性を高めることができる。
よって、図3に示す車室14側から開口部33を経てキーシリンダ43にキー44(図12(a)参照)を差し込み、差し込んだキー44でトランクリッド(具体的には、ロック装置)の施錠状態を解錠状態に切り替えることができる。
施錠状態を解錠状態に切り替えることでトランクリッドを開くことができる。
第1支持ブラケット46に第2支持ブラケット47がボルト56,56・ナット57,57で取り付けられている。よって、第1支持ブラケット46に第2支持ブラケット47を介してキーシリンダ43が取り付けられている。
第2取付孔52および第3取付孔53は、第1取付孔51と同一形状なので、各縁部に同じ符号を付して説明を省略する。
このように、サイドライニング25に解錠部材28を取り付けることで、解錠部材28を車両10のフレームに取り付ける必要がない。
これにより、車両10のフレームの形状に制限されることなく解錠部材28の取付位置を決めることが可能になり、解錠部材28の取付位置を決める自由度を高めることができる。
これにより、サイドライニング25の開口部33に解錠部材28のキーシリンダ43を精度よく対向させことができるので、図2に示すように外観性を向上させることができる。
第1取付座61は、開口部33から所定間隔離れた部位に設けられたベース64と、ベース64の座部64aから突出された突起部65とを備えている(図3、図6も参照)。
張出壁31は、サイド壁部27の裏面25bにおいて、裏面25bに対して交差する方向に車室外側23に向けて張り出された壁部である。
張出壁31にベース64を一体に設けることで、ベース64を張出壁31で補強することが可能になり、第1取付手段35の剛性を高めることができる。
この収納凹部32の収納壁部38のうち、一部の壁部38aが張出壁31として用いられている。
この収納凹部32に副サイドライニング26が収容されることで、副サイドライニング26の副ライニング壁部(壁部)29が張出壁31に重ね合わされるとともに、副サイドライニング26の表面26aが表面25aに対して略面一に配置されている。
これにより、張出壁31で第1取付手段35を一層良好に補強することが可能になり、第1取付手段35の剛性をさらに高めることができる。
これにより、突起部65の剛性を第1〜第3のリブ67〜69で高めることができ、解錠部材28を第1取付手段35で一層強固に支えることができる(支持できる)。
長手方向一端部66aの第3リブ69は、第1取付孔51の周縁部54のうち、一方の短縁部54bに向かってそれぞれ張り出されている。
長手方向他端部の第3リブ69は、長手方向一端部66aの第3リブ69と同様に、第1取付孔51の周縁部54のうち、一方の短縁部54bに向かってそれぞれ張り出されている。
これにより、第1取付孔51の周縁部54を突起部65に対して精度よく位置決めでき、突起部65のガタツキを抑制できる。
すなわち、突起部65は、第1取付孔51の周縁部54を精度よく位置決めする部材である。
突起部65および第1クリップ62に第1支持ブラケット46の第1取付孔51が嵌合され、第1取付孔51の周縁部54が一対の係止爪73に係合されている。
これにより、第1支持ブラケット46が第1クリップ62に係合されている。
すなわち、第1クリップ62は、第1取付孔51の周縁部54を係止することで、第1取付孔51が突起部65から抜け出すことを防止する部材である。
これにより、第1クリップ62が長手方向一端部66aや長手方向他端部66bから抜け出すことを第1、第2のリブ67,68で阻止できる。
第2取付座81および第2クリップ82は、第1取付座61および第1クリップ62と類似部品であり、各構成部材に第1取付座61および第1クリップ62と同じ符号を付して説明を省略する。
第3取付座84および第3クリップ85は、第1取付座61および第1クリップ62と類似部品であり、各構成部材に第1取付座61および第1クリップ62と同じ符号を付して説明を省略する。
これにより、第2取付孔52の周縁部54を第2取付手段36の突起部65に対して精度よく位置決めでき、第2取付手段36の突起部65のガタツキを抑制できる。
これにより、第3取付孔53の周縁部54を第3取付手段37の突起部65に対して精度よく位置決めでき、第3取付手段37の突起部65のガタツキを抑制できる。
これにより、解錠部材28を第1〜第3の取付手段35〜37(すなわち、サイドライニング25)に手間をかけないで簡単に取り付けることができる。
図11(a)に示すように、サイドドア12を開けてシート13のシートバック22を矢印Aの如く車両前方に向けて傾倒する。
開口部33には、解錠部材28のキーシリンダ43(差込面43a)がサイド壁部27の裏面25b側から対向されている(図3参照)。
これにより、車両10の外側(すなわち、車室14の外側)から解錠部材28を容易に操作することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
操作レバー48がスイング移動することでケーブル49を矢印Eの如く引っ張り、トランクリッド(具体的には、ロック装置)を施錠状態から解錠状態に切り替えることができる。
施錠状態を解錠状態に切り替えることで、トランクリッドを開くことができる。
一方、第1取付座61のベース64は張出壁31と一体に設けられている。
これにより、キーシリンダ43をキー44で操作した際に、解錠部材28をサイドライニング25に確実に保持することが可能になり、解錠部材28の操作性を一層高めることができる。
実施例2の解錠部材取付構造90は、実施例1の第1取付座61を第1取付座91に代え、実施例1の第3取付座84を第3取付座92に代えたもので、その他の構成は実施例1の解錠部材取付構造16と同様である。
突起部93は、実施例1の突起部65から長手方向他端部66bの第1〜第3のリブ67〜69(図9参照)を除去したものである。
長手方向一端部91aの第1〜第3のリブ67〜69は、第2取付座81の第1〜第3のリブ67〜69から距離L(図13参照)だけ離れた位置に設けられている。
すなわち、第1取付座91の第1〜第3のリブ67〜69は、第2取付座81の第1〜第3のリブ67〜69から最も離れた位置に設けられている。
突起部94は、実施例1の突起部65から長手方向一端部66aの第1〜第3のリブ67〜69を除去するとともに、長手方向他端部66bの第1〜第3のリブ67〜69(図9参照)を除去したものである。
すなわち、第3取付座92の突起部94は、第3クリップ85を支える役割のみを有する。
第3クリップ85を第3取付孔53の周縁部54に係止することで、第3取付孔53の周縁部54が支えられている。
よって、第2取付孔52の周縁部54を第2取付座81の突起部65に対して精度よく位置決めでき、第2取付座81の突起部65のガタツキを抑制できる。
これにより、第1取付孔51の周縁部54を第1取付座91の突起部93に対して精度よく位置決めでき、突起部93のガタツキを抑制できる。
これにより、第2取付孔52の周縁部54を第2取付座81の突起部65に対して精度よく位置決めするとともに、第1取付孔51の周縁部54を第1取付座91の突起部93に対して精度よく位置決めすることで、キーシリンダ43を開口部33に一層精度よく位置決めすることができる。
これにより、第1〜第3の取付孔(3つの取付孔)すべてを位置決めする必要がないので、取付作業の容易化を図ることができる。
例えば、前記実施例1,2では、解錠部材取付構造16,90をトランクリッドのロック装置(施錠装置)に適用し、解錠部材28をロック装置の解錠手段として用いた例について説明したが、これに限定するものではなく、シートバック傾倒防止などの他のロック装置に適用することも可能である。
さらに、解錠部材28をロック装置の施錠手段として用いることも可能である。
第1支持ブラケット46および第2支持ブラケット47を一体形成することで部品点数を減らすことができ、さらに、組付け公差の累積を減らすことができる。
Claims (6)
- 車両内部に設けられ、車室に表面を対向させるとともに前記車室の反対側に裏面を配置した内装部材と、
前記内装部材の前記裏面に設けられて施錠状態を解錠状態に切り替え可能な解錠部材と、
を備え、
前記内装部材に前記表面から前記裏面まで貫通する開口部が形成され、
前記内装部材の前記裏面に取付手段が設けられ、
前記取付手段に前記解錠部材を取り付けることで、前記解錠部材のキーシリンダが前記開口部に対向され、
前記車室側から前記開口部を経て前記キーシリンダにキーを差し込み、差し込んだキーで施錠状態を解錠状態に切り替えることを特徴とする解錠部材取付構造。 - 前記内装部材の前記裏面に設けられるとともに該裏面に交差する方向に張り出された張出壁を備え、
前記張出壁と一体に前記取付手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の解錠部材取付構造。 - 前記内装部材の前記表面に対して凹状に形成され、前記張出壁を壁部の一部として用いた収納凹部を備え、
前記収納凹部に副内装部材が収容されることで、前記副内装部材の壁部が前記張出壁に重ね合わされたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の解錠部材取付構造。 - 前記取付手段は、前記内装部材の前記裏面から突出する断面長方形の突起部と、前記突起部の長手方向に沿って延びる壁面を挟み込んで係止されたクリップと、を備え、
前記解錠部材は、前記突起部および前記クリップに嵌合可能で、かつ、前記クリップに係合可能な取付孔が設けられ、
前記突起部は、前記クリップの長手方向両側から前記取付孔の周縁部に向かって張り出されたリブが設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の解錠部材取付構造。 - 前記内装部材は、前記車室に設けられたシートの側方に設けられた樹脂製のサイドライニングであり、
前記開口部は、前記シートのシートバックを起こした状態で該シートバックの側部に重なるとともに、前記シートバックを倒した状態で該シートバックの側部から離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の解錠部材取付構造。 - 前記シートの側方に前記車室を開口するドア開口部が配置され、
前記開口部は前記ドア開口部の近傍に設けられたことを特徴とする請求項5記載の解錠部材取付構造。
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