JP2005343374A - アシストグリップ - Google Patents

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Akira Kanashiki
昭 金敷
Masayuki Saito
昌之 斉藤
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Abstract

【課題】 操作者が従来のように遮蔽レバーを傾動保持することなく、グリップハンドルの引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて、扱いやすいアシストグリップを提供する。
【解決手段】 グリップハンドル14を格納部に格納したハンドル不使用位置と、グリップハンドル14を格納凹部11aより引出して操作者が手指5で握る使用位置との間をグリップハンドル14が傾動できるようにした場合、ハンドル不使用位置にグリップハンドル13を保持するハンドル保持手段としてのロック装置17と、ハンドル不使用位置からグリップハンドル14を格納凹部11a側に押し込みことによりロック装置17の保持力を解除してグリップハンドル14を使用位置方向に傾動させるハンドル傾動手段としてのスプリング16を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は自動車等の乗員の身体を支持するアシストグリップに関する。
従来のアシストグリップは、図14乃至図18に示すように、車両用内装材としての例えば自動車の天井材aに設けた取付け部nにグリップケースbを設けて、グリップケースb内に、コ字状のグリップハンドルcを収容すると共に、グリップハンドルcが形成する空間部gに配置するように遮蔽レバーhを収容し、グリップハンドルcの両肘部eの先端部を支軸fを介してグリップケースbに傾動可能に取付けてグリップハンドル付勢手段を構成するスプリングkによってハンドル不使用位置側に付勢し、遮蔽レバーhの一端側を径同軸iを介してグリップケースbに傾動可能に取付けて、遮蔽レバー付勢手段を構成するスプリングjにより空間部dを閉塞する方向に付勢することで構成している。
このように構成することにより、グリップハンドルcの把持部dは、グリップケースbから操作者側に傾動したハンドル使用位置と、ハンドル使用位置からグリップケースb側に位置するハンドル不使用位置との間を傾動できるようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2000-158993号公報(第(3)−(4)頁、図3)。
このように構成された従来のアシストグリップにおいて、把持部dを操作者側すなわち車室内側に傾動させた使用状態にするためには、操作者の指m等により、遮蔽レバーhをスプリングjの付勢力に抗して天井部材aの取付け部n側に傾動させて、空間部gを開口する(図18に示す状態)。
次に、遮蔽レバーhを傾動保持したまま、複数の指m等により把持部dを把持した状態で、スプリングkの付勢力に抗して、把持部dをハンドル不使用位置からハンドル使用位置に傾動させて(図19に示す状態)、グリップハンドルcを利用に供するようになっている。
上記のように構成した従来のアシストグリップでは、グリップハンドルcを利用に供するために、把持部dを不使用状態から使用状態にするには、まず、遮蔽レバーhを傾動した状態を保持しつつ、操作者の指m等で把持部dを把持して傾動させる必要があり、操作が面倒であり、また、グリップハンドルcを乗員が掴むためには、グリップハンドルcの背面とグリップケースbの底面との隙間寸法Sが約15〜20mm程度必要となり、このために、アシストグリップ全体の厚さ寸法Xが隙間寸法Sの約2倍位を要することになって、例えば天井周りのヘッドクリアランスを少なくしてしまう。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、操作者が従来のように遮蔽レバーを傾動保持することなく、グリップハンドルの引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて、扱いやすいアシストグリップを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るアシストグリップは、グリップハンドルを格納部に格納したハンドル不使用位置と、グリップハンドルを格納部より引出して操作者が手で握る使用位置との間をグリップハンドルが傾動できるようにした場合、ハンドル不使用位置にグリップハンドルを保持するハンドル保持手段と、ハンドル不使用位置からグリップハンドルを格納部側に押し込みことによりハンドル保持手段の保持力を解除してグリップハンドルを使用位置方向に傾動させるハンドル傾動手段とを備えて構成している。
かかる構成により、ハンドル不使用位置からグリップハンドルを格納部側に押し込むことにより、ハンドル保持手段の保持力が解除されて、ハンドル傾動手段がグリップハンドルを使用位置方向に傾動させることができ、また、グリップハンドルを使用位置から不使用位置に復帰させるにも、グリップハンドルを格納部側に押し込むだけで、ハンドル保持手段がグリップハンドルを保持して不使用位置に保持することから、従来のように操作者が遮蔽レバーを傾動保持することなく、グリップハンドルの引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて扱いやすく、しかも、例えば天井のヘッドクリアランスへの影響を極力小さくすることができるアシストグリップを提供することになる。
また、本発明は、請求項1に記載の発明において、グリップハンドルの押し込みにより、ハンドル傾動手段によるグリップハンドルを一旦半使用状態に保持するように構成している。
かかる構成により、グリップハンドルを不使用位置から使用位置にすべく、グリップハンドルを格納部側に押し込んでハンドル保持手段の保持力を解除した場合、グリップハンドルが一旦半使用状態に保持され、その後操作者がグリップハンドルを持って使用位置に傾動することができることから、グリップハンドルの半使用位置までの傾動によって操作者の手等にグリップハンドルが衝接することを防止できると共に、半使用位置のまま放置しても、それほど車室内側の突起物とはならず、乗員の安全性の面も考慮されている。
上記のように構成する本発明において、ハンドル不使用位置からグリップハンドルを格納部側に押し込むことにより、ハンドル保持手段の保持力が解除されて、ハンドル傾動手段がグリップハンドルを使用位置方向に傾動させることができ、また、グリップハンドルを使用位置から不使用位置に復帰させるにも、グリップハンドルを格納部側に押し込むだけで、ハンドル保持手段がグリップハンドルを保持して不使用位置に保持することから、従来のように操作者が遮蔽レバーを傾動保持することなく、グリップハンドルの引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて扱いやく、しかも、例えば天井のヘッドクリアランスへの影響を極力小さくすることができるアシストグリップを提供することになる。
以下、図を用いて、本発明を実施するための最良の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る第1の実施の形態を採用したアシストグリップを車両天井部に装着した状態を描画した斜視図、図2は図1におけるアシストグリップの拡大斜視図、図3は同じくアシストグリップの分解斜視図、図4は図2のA−A断面図、図5は同じくアシストグリップを構成するグリップハンドルを半使用位置まで傾動した状態を描画した斜視図、図6は同じくグリップハンドルを使用位置まで傾動させた状態を描画した斜視図、図7は同じくグリップハンドルを半使用位置に傾動させるための作用を説明するための図2のA−A断面図、図8は同じくグリップハンドルの半使用位置を説明するための図2のA−A断面図、図9は同じくグリップハンドルを半使用位置から使用位置に傾動させるための作用を説明するための図5のD−D断面図、図10は同じくグリップハンドルを使用位置に傾動させた状態を説明するための図5のD−D断面図、図11は同じくグリップハンドルが不使用位置にある場合の図4のB−B断面図、図12は同じくグリップハンドルが半使用位置にするための作用を説明するための図4のB−B断面図、図13は同じく半使用位置にすべくグリップハンドルの保持手段を解除した状態を説明するための図4のB−B断面図である。
図1において、天井部材1におけるドア2の上方の部位に、アシストグリップ10を配設してある。
すなわち、天井部材1におけるドア2の上の部位に、アシストグリップ取付け用の取付け部3が設けてあり、取付け部3にアシストグリップ10が取付けてある。
アシストグリップ10は、格納部を構成するグリップケース11とグリップケース11に両端肘部12,13が傾動可能に装着されたグリップハンドル14を有して構成している。
更に図2乃至図4を用いて詳細に説明すると、グリップケース11は、グリップハンドル14の外観形状に倣って若干大き目に形成された格納凹部11aと、格納凹部11aにグリップハンドル14を格納した状態でグリップハンドル14によって形成される空間部を遮蔽する遮蔽部11bを有して構成している。
格納凹部11aの両端脚状凹部11c、11dには、ピン軸11eを貫通装着するピン孔11c1、11d1がそれぞれ穿設されている。
脚状凹部11c、11dの背面壁における略中段部には、グリップケース11を螺子4を用いて天井部材1に美装されたルーフパネル6装着するための取付け孔11fがそれぞれ形成されている。
また、脚状凹部11dの背面壁における先端側には、ハンドル傾動手段を構成するコイル状のスプリング16の一端を装着する装着孔部11hが形成されている。
更に、脚状凹部11dの背面壁における取付け孔11fの上方近傍には、スプリング16が後述する構成によりグリップハンドル14を不使用位置から使用位置に付勢する付勢力に抗して不使用位置すなわちグリップハンドル14における格納凹部11a内への格納状態を保持するハンドル保持機構としてのロック装置17が装着されている。
一方、肘部13には、その先端部にスプリング収納凹部13aが凹設されている。
また、肘部12,13の両側部には、これを貫通するようにピン孔12b、13bが穿設され、ピン孔12bにピン軸11eが挿通しており、ピン孔13bにスプリング16と共にピン軸11eが挿通し、且つ、スプリング16の他端をスプリング収納凹部13aの背面壁に設けた装着孔部11dに止着することによって、グリップハンドル14は、グリップケース11に対して格納凹部11aに格納したハンドル不使用位置と格納凹部11aより引出して操作者が手指6で握ることによって身体を支持させる使用位置との間を傾動できるように傾動可能に装着されている。
更に、肘部13におけるスプリング収納凹部13aより中側において、略矩形状のストライカ形成凹部13cが凹設されており、ストライカ形成凹部13cの底壁部には、ロック装置17のロック片17aに掛合するストライカ17bが立設されている。
ストライカ17bは、略きのこ型に形成されて、ロック片17aに抱持掛合することによって、ロック片17aと共に、グリップハンドル14における不使用位置を保持するロック装置17を構成している。
このために、ロック片17aは、不図示のスプリング等によりストライカ17bに対する掛合方向に常時付勢されている。
かかる構成において、図1及び図2に示すグリップハンドル14が格納凹部11a内に収納された不使用位置においては、図12に示すように、ロック装置17のストライカ17bがロック片17aに抱持掛合されていることから、スプリング16の付勢力に抗して、グリップハンドル14は格納凹部11a内において不使用位置に保持されており、このとき、グリップハンドル14によって形成される空間部14aはグリップケース11の遮蔽部11bによって遮蔽され、グリップハンドル14が天井部材1に対して突起物とならず一体感を醸し出している。
この様なグリップハンドル14の不使用位置から、乗員が身体を支持させようとしてグリップハンドル14を格納凹部11aから引出して使用位置にする場合、まず、図7に示すように、操作者の手指5でグリップハンドル14を格納凹部11a側に押し込むことで、ロック装置17のロック片17aがストライカ17bの更なる挿入によって押し広げられて、ストライカ17bの掛合を解き放す(図13から図14に至る過程参照)。
この結果、グリップハンドル14は、ロック装置17による保持力が解除され、スプリング16の付勢力によって使用位置方向に傾動するも、一旦スプリング16の付勢力が中立位置になって、図5及び図8に示す半使用位置にて一旦停止される。
この半使用位置状態では、グリップハンドル14は、天井部材1から余り突出していないことから、グリップハンドル14の半使用位置までの傾動によって操作者の手指5等がグリップハンドル14に衝接することを防止できると共に、半使用位置のまま放置しても、それほど車室内側の突起物とはならず、乗員の安全性の面も考慮するよう構成されている。
半使用位置状態から、グリップハンドル14を使用位置に傾動させるには、図10に示すように、操作者の手指5をグリップハンドル14の空間部14aを挿入して、グリップハンドル14を握り、この状態を保持したまま、スプリング16の付勢力を付与する方向である図10に示す矢印方向にグリップハンドル14を傾動させて、図6及び図10に示す使用位置にする。
この結果、操作者の手指5がグリップハンドル14を握ることによって、乗員の身体を保持することになる。
そして、このグリップハンドル14の使用位置から、操作者の手指5を離せば、スプリング16の付勢力よって、グリップハンドル15は、図5又は図9に示す半使用位置に復帰させることができる。
この半使用位置の状態から、グリップハンドル14をスプリング16の付勢力を付与する方向である格納凹部11a側に押し込めば、ストライカ17bが再びロック片17aに抱持掛合されて、グリップハンドル14は格納凹部11a内に格納された不使用位置を示す図1及び図2の状態に保持されることになる。
上記のように構成する本発明の実施の形態においては、ハンドル不使用位置からグリップハンドル14を格納凹部11a側に押し込むことによりハンドル保持手段であるロック装置17の保持力が解除されて、ハンドル傾動手段であるスプリング16の付勢力がグリップハンドル14を使用位置方向に傾動させることができ、また、グリップハンドル14を使用位置から不使用位置に復帰させるにも、グリップハンドル14を格納凹部11a側に押し込むだけで、ロック装置17がグリップハンドル14を保持して不使用位置に保持することから、従来のように操作者が遮蔽レバーhを傾動保持することなく、グリップハンドル14の引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて、扱いやすいアシストグリップを提供することになる。
また、グリップハンドル14を不使用位置から使用位置にすべく、グリップハンドル14を格納凹部11a側に押し込んでロック装置17の保持力を解除した場合、グリップハンドル14をスプリング16の付勢力が中立位置になって一旦半使用状態に保持し、その後操作者が手指5によってグリップハンドル14を持って使用位置に傾動することができることから、グリップハンドル14の半使用位置までの傾動によって操作者の手指5等にグリップハンドル14が衝接することを防止できると共に、半使用位置のまま放置しても、それほど車室内側の突起物とはならず、乗員の安全性の面も考慮されている。
以上説明したように、本発明は、ハンドル不使用位置からグリップハンドルを格納部側に押し込むことにより、ハンドル保持手段の保持力が解除されて、ハンドル傾動手段がグリップハンドルを使用位置方向に傾動させることができ、また、グリップハンドルを使用位置から不使用位置に復帰させるにも、グリップハンドルを格納部側に押し込むだけで、ハンドル保持手段がグリップハンドルを保持して不使用位置に保持することから、従来のように操作者が遮蔽レバーを傾動保持することなく、グリップハンドルの引出し及び復帰を簡単な操作で行なうことができて扱いやすいために、自動車等の乗員の身体を支持するアシストグリップ等に好適である。
本発明に係る第1の実施の形態を採用したアシストグリップを車両天井部に装着した状態を車室側から描画した斜視図である。 図1におけるアシストグリップの拡大斜視図である。 同じくアシストグリップの分解斜視図である。 図2のA−A断面図である。 同じくアシストグリップを構成するグリップハンドルを半使用位置まで傾動した状態を描画した斜視図である。 同じくグリップハンドルを使用位置まで傾動させた状態を描画した斜視図である。 同じくグリップハンドルを半使用位置に傾動させるための作用を説明するための図2のA−A断面図である。 同じくグリップハンドルの半使用位置を説明するための図2のA−A断面図である。 同じくグリップハンドルを半使用位置から使用位置に傾動させるための作用を説明するための図5のC−C断面図である。 同じくグリップハンドルを使用位置に傾動させた状態を説明するための図5のC−C断面図である。 同じくグリップハンドルが不使用位置にある場合の図4のB−B断面図である。 同じくグリップハンドルが半使用位置にするための作用を説明するための図4のB−B断面図である。 同じく半使用位置にすべくグリップハンドルの保持手段を解除した状態を説明するための図4のB−B断面図である。 従来における自動車の後部ドア付近を車室側から描画した斜視図である。 図14のD−D断面図である。 図14のE−E断面図である。 グリップハンドルのハンドル不使用位置からハンドル使用位置に移行する過程におけるロック解除状態を描画した図14のD−D断面図である。 同グリップハンドルのハンドル使用位置における図14のE−E断面図である。
符号の説明
10 アシストグリップ
11 グリップケース
11a 格納凹部(格納部)
14 グリップハンドル
16 スプリング(ハンドル傾動手段)
17 ロック装置(ハンドル保持機構)

Claims (2)

  1. グリップハンドルを格納部に格納したハンドル不使用位置と、前記グリップハンドルを前記格納部より引出して操作者が手で握る使用位置との間を前記グリップハンドルが傾動できるようにしたアシストグリップであって、
    前記ハンドル不使用位置に前記グリップハンドルを保持するハンドル保持手段と、
    前記ハンドル不使用位置から前記グリップハンドルを前記格納部側に押し込みことにより前記ハンドル保持手段の保持力を解除して前記グリップハンドルを使用位置方向に傾動させるハンドル傾動手段と、
    を備えて構成するアシストグリップ。
  2. 前記グリップハンドルの押し込みにより、前記ハンドル傾動手段による前記グリップハンドルを一旦半使用状態に保持するように構成したことを特徴とする請求項1記載のアシストグリップ。
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