JP2010220416A - モータ駆動装置及びモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動装置及びモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】極性判別のための特別な導線等の結線工数が不要であり、既存の配線構造で極性判別ができる。
【解決手段】ステップ118では、磁気飽和現象発生前のインダクタンスに相当するVrise=Vn6−Vn5を計算する。ステップ120では、磁気飽和現象発生後のインダクタンスに相当するVfall=Vn7−Vn8を計算する。ステップ122では、磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む電圧を計算するため、Vsig=Vfall−Vriseを計算する。ステップ124では、Vsigと基準電圧VTHとを比較してVsigが正数か負数かを判定する。ステップ126では、Vsigが正数の場合、インダクタンスの変化量が少ないため、回転子の極性がN極であると判別し、Vsigが負数の場合、インダクタンスの変化量が多いため、電機子巻線と対峙する回転子の極性がS極であると判別する。
【選択図】図9

Description

本発明は、ブラシレスモータ等のモータを駆動するモータ駆動装置及びモータ駆動方法に関する。
従来のモータ駆動装置では、回転子の位置を検出する際に、中性点を利用して、U相、V相、及びW相の各々の誘導起電力の大小関係と、U相、V相、及びW相の各々の誘導起電力の最大値及び最小値とから回転子の初期位置及び回転子の極性を判別している(特許文献1)。
また、中性点を利用して、U相、V相、及びW相の各々の誘起電圧の極性を判別すると共に、各相の正の誘起電圧と負の誘起電圧との和が正か負かを判定している(特許文献2)。
特開2005−143271号公報 特開2004−140975号公報
しかしながら、特許文献1及び2の何れの技術も中性点を取り出す必要があり、所謂スター結線限定となる。言い換えれば所謂デルタ結線では実現不可能である。また、スター結線において、中性点を見るための導線が必要となり、結線工数が増加する、という問題がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、中性電位の存在しないデルタ結線のブラシレスモータにも適用できる共に、極性判別のための特別な導線等の結線工数が不要であり、既存の配線構造で極性判別ができるモータ駆動装置及びモータ駆動方法を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1の発明に係るモータの駆動装置は、通電によって極性が変化する三相以上の電機子巻線が設けられた第1の部材と、N極及びS極が交互に配置された固定磁極が設けられた第2の部材とを備え、この第1の部材と第2の部材とが同軸上で相対回転可能に対峙されて構成されたブラシレスモータ本体と、前記電機子巻線に対して、選択的に電圧を印加する複数のスイッチング素子を備えた電圧印加手段と、所定の組み合わせ、かつ所定の順序で前記電機子巻線に電圧を印加するために、前記電圧印加手段を制御する制御手段と、前記電機子巻線に磁束密度が変化したときの電機子巻線のインダクタンスの変化量に基いて、前記電機子巻線の極性を判別する極性判別手段と、を有する。
また、請求項2記載の発明に係るモータの駆動装置は、前記極性判別手段におけるインダクタンスの変化量が、前記電機子巻線へ電圧を印加するため少なくとも一つの端子を残した所定の二端子以上の電機子巻線に電圧を印加するとき、その分圧によって得られた非通電の端子電圧において、前記所定の二端子以上の端子に電圧が印加されていないときと、電圧が印加されているときの差分に相当するものである。
請求項3に記載の発明に係るモータの駆動装置は、前記極性判別手段が、前記差分同士を比較する比較手段を備え、当該比較手段の比較の結果の正数か負数かによって極性を判別するものである。
請求項4に記載の発明に係るモータの駆動装置は、前記電流が流れていないときが前記電機子巻線へ電圧を印加するため前記所定の二端子以上に電圧を印加する直前と電圧の印加直後であり、前記電流が流れているときが前記所定の二端子以上への電圧の印加を停止する直前と電圧の印加の停止直後である。
請求項5に記載の発明に係るモータの駆動装置は、前記第1の部材が固定側のステータであり、前記第2の部材が回転側のロータであり、前記判別手段で判別した電機子巻線の極性に基づき、当該電機子巻線に対峙している固定磁極の極性を認識するものである。
請求項6に記載の発明に係るモータの駆動方法は、通電によって極性が変化する三相以上の電機子巻線が設けられた第1の部材と、N極及びS極が交互に配置された固定磁極が設けられた第2の部材とを備え、この第1の部材と第2の部材とが同軸上で相対回転可能に対峙されて構成されたブラシレスモータ本体を、所定の組み合わせ、かつ所定の順序で前記電機子巻線に電圧を印加するために、複数のスイッチング素子を選択的に制御し、前記電機子巻線に磁束密度が変化したときの電機子巻線のインダクタンスの変化量に基いて、前記電機子巻線の極性を判別するものである。
請求項7に記載の発明に係るモータの駆動方法は、前記極性の判別におけるインダクタンスの変化量が、前記電機子巻線へ電圧を印加するため少なくとも一つの端子を残した所定の二端子以上の電機子巻線に電圧を印加するとき、その分圧によって得られた非通電の端子電圧において、前記所定の二端子以上の端子に電圧が印加されていないときと、電圧が印加されているときの差分に相当するものである。
請求項8に記載の発明に係るモータの駆動方法は、前記極性の判別が、前記差分同士を比較し、比較の結果の正数か負数かによって極性を判別するものである。
請求項9に記載の発明に係るモータの駆動方法は、前記電流が流れていないときが前記電機子巻線へ電圧を印加するため前記所定の二端子以上に電圧を印加する直前と電圧の印加直後であり、前記電流が流れているときが前記所定の二端子以上への電圧の印加を停止する直前と電圧の印加の停止直後である。
請求項10に記載の発明に係るモータの駆動方法は、前記第1の部材が固定側のステータであり、前記第2の部材が回転側のロータであり、前記極性の判別で判別した電機子巻線の極性に基づき、当該電機子巻線に対峙している固定磁極の極性を認識する。
請求項1及び請求項6の発明によれば、電機子巻線に磁束密度が変化した、周囲の磁界、すなわちここでは固定磁極が発する磁界が磁気飽和を助長する場合と、打ち消し合う場合とがあることに着目し、この磁気飽和が発生したときの電機子巻線のインダクタンスの変化量に基いて、電機子巻線の極性を判別することができる。
請求項2及び請求項7の発明によれば、所定の二端子以上の電機子巻線に電圧を印加するとき、少なくとも一つの端子が非通電となる。このため、分圧によって当該非通電の端子電圧を容易に検出することができる。言い換えれば、スター結線などの中性点から導線をひくことなく、前記所定の二端子以上の端子に電圧が印加されていないときと、電圧が印加されているときの差分に相当するインダクタンスの変化量を容易に得ることができる。
請求項3及び請求項8の発明によれば、周囲に磁界が存在しないときの磁気飽和の特性に相当するインダクタンスの変化量を閾値(0レベル)として、インダクタンスの変化量が大きいか(正)、小さいか(負)を比較することで、N極に対峙しているのか、S極に対峙しているのかを判別することができる。
請求項4及び請求項9の発明によれば、磁束密度が変化していない場合、かつ電流が流れていないときと電流が流れているときは、電圧を印加したときの立ち上がり時期と立下り時期を利用すればよい。すなわち、電流が流れていないときが電機子巻線へ電圧を印加するため前記所定の二端子以上に電圧を印加する直前と電圧の印加直後であり、前記電流が流れているときが前記所定の二端子以上への電圧の印加を停止する直前と電圧の印加の停止直後である。
請求項5及び請求項10の発明によれば、第1の部材にステータを用い、第2の部材にロータを用いることができる。
本発明の実施の形態に係わるブラシレスモータ駆動装置の概略構成図である。 (A)は回転子の回転によって変化するインダクタンス変化を示す図であり、(B)は回転子の回転によって変化する各相のインダクタンス変化を示す図である。 (A)はU相及びV相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした状態を示す図であり、(B)はU相の電機子巻線に電源電圧の+電圧を印加し、V相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした状態を示す図であり、(C)はV相及びW相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、U相の電機子巻線を無接続とした状態を示す図であり、(D)はV相電機子巻線に電源電圧の+電圧を印加し、W相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、U相の電機子巻線を無接続とした状態を示す図である。 ロータの位置とU相、V相、及びW相の電機子巻線のインピーダンスの大小関係を示す図である。 磁気飽和発生のメカニズムを示す図である。 (A)はオブザーバ内の機能ブロック図である。(B)は極性判別部の機能ブロック図である。 U相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電力の印加を開始する前後及び印加終了前後のU相電圧及びU相電流の波形図である。 (A)はU相及びV相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした電圧印加直前の状態を示す図であり、(B)はU相の電機子巻線に電源電圧の+電圧を印加し、V相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした電圧印加直後の状態を示す図であり、(C)はU相の電機子巻線に電源電圧の+電圧を印加し、V相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした電圧印加終了直前の状態を示す図であり、(D)はU相及びV相の電機子巻線をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線を無接続とした電圧印加終了直後の状態を示す図である。 オブザーバの回転子の極性判別時の処理の流れをフローチャートである。 (A−1)は、U相インダクタンス(Lu)>V相インダクタンス(Lv)の場合の各相の誘起電圧の大きさを示す図であり、(A−2)は、U相インダクタンス(Lu)>V相インダクタンス(Lv)の場合の各相の磁束の方向及び大きさを示す図であり、(B−1)は、V相インダクタンス(Lv)>U相インダクタンス(Lu)の場合の各相の誘起電圧の大きさを示す図であり、(B−2)は、V相インダクタンス(Lv)>U相インダクタンス(Lu)の場合の各相の磁束の方向及び大きさを示す図である。 極性判定電圧の実測結果を示す図である。 3相電機子巻線がデルタ結線された場合のブラシレスモータ駆動装置の概略構成図である。 (A)はU相電機子巻線とW相電機子巻線間、及びV相電機子巻線とW相電機子巻線間をマイナス端子に接続、U相電機子巻線とV相電機子巻線間を無接続とした状態を示す図であり、(B)はU相電機子巻線とW相電機子巻線間を+電位接続、V相電機子巻線とW相電機子巻線間をマイナス端子に接続、U相電機子巻線とV相電機子巻線間を無接続とした状態を示す図であり、(C)はU相電機子巻線とW相電機子巻線間を+電位接続、V相電機子巻線とW相電機子巻線間をマイナス端子に接続、U相電機子巻線とV相電機子巻線間を無接続とした状態を示す図であり、(D)はU相電機子巻線とW相電機子巻線間、及びV相電機子巻線とW相電機子巻線間をマイナス端子に接続、U相電機子巻線とV相電機子巻線間を無接続とした状態を示す図である。 (A)はスター結線において電機子巻線の端子のうち1端子を無接続、残りの端子をプラス電位に接続した一例を示す図であり、(B)はデルタ結線において電機子巻線の端子のうち1端子を無接続、残りの端子をプラス電位に接続した一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるブラシレスモータ駆動装置10の概略構成図である。
ブラシレスモータ12は、U相、V相、W相の電機子巻線(図1では、矩形枠に相種(U、V、W)を記載)がスター結線(Y結線)された3相電機子巻線と回転子とから構成されている。3相電機子巻線の各相U、V、Wはそれぞれ120°のピッチで配置されており、ブラシレスモータ駆動装置10のパルス幅変調(PWM(Pulse Width Modulation))方式のインバータを構成するスイッチング素子群14の出力端と接続され、端子Aに導線Aを介し、端子Bには導線Bを介し、端子Cには導線Cを介してスイッチング素子群14から電力が供給される。
スイッチング素子群14は直流電源16と接続され、コンデンサCが並列に接続されている。3相電機子巻線は、スイッチング素子群14のトランジスタにより3相電機子巻線の各相に所定のタイミングで通電切替されることで、回転磁界が形成される。
スイッチング素子群14を構成するスイッチング素子としての3対(計6個)のトランジスタTR1とTR2、TR3とTR4、及びTR5とTR6は、3相ブリッジ接続され、各トランジスタには並列にダイオードDが接続されている。
更に、ブラシレスモータ駆動装置10には、ブラシレスモータ12の駆動を制御するコントローラ18、及びブラシレスモータ12の回転子の位置を検出するためのオブザーバ20が設けられている。
コントローラ18は、3相ブリッジ接続された各トランジスタが接続されていると共に、オブザーバ20が接続されており、オブザーバ20によって検出されたブラシレスモータ12の回転子の位置(電機子巻線に対する回転子の相対角度)に応じて各トランジスタを制御することによって、ブラシレスモータ12の駆動を制御する。
オブザーバ20は、ブラシレスモータ12の各相の電機子巻線の端子A〜Cに接続されており、電機子巻線の端子電圧を検出することで、3相電機子巻線に対する回転子の相対角度を検出して、検出結果をコントローラ18に出力する。具体的には、オブザーバ20は、電機子巻線の端子電圧をサンプルホールドし、別にサンプルホールドした端子電圧を比較するためのコンパレータを含んでいる。
ところで、ブラシレスモータは、回転子の磁極位置に同期して、3相電機子巻線の各相への通電を切り替えるため、回転子の位置を検出する必要があり、一般的には、ホール素子等のセンサを用いて検出するが、本実施の形態では、回転子の位置の検出を行う際には、ホールセンサ等のセンサを用いないセンサレスで3相電機子巻線と回転子の相対角度を検出するようにしている。
ブラシレスモータ12は、3相電機子巻線と回転子の相対角度によってインダクタンスが変化し、突極比(インダクタンスの最大値と最小値の比)を有する。インダクタンス変化の周期は、図2(A)に示すように、回転子の位置(電気角)によって変化し、モータの電気角360度区間で2周期発生する。3相ブラシレスモータ12のインダクタンス波形は、U、V、W相がそれぞれ電気角120度ずらして配置されているため、図2(B)に示すように、各相毎に60度の位相差のある波形となる。すなわち、3相電機子巻線と回転子の相対角度に応じて相毎の巻線のインピーダンス値が異なるから、どの線間に電圧を印加するかによって中性点電位波形が異なる。
そこで、本実施の形態では、各相のインダクタンス変化によって発生するインピーダンス変化から各相のインピーダンスの比を求める。
例えば、コントローラ18によってトランジスタTR1、TR4をオンすることで、図3(B)に示すように、U相の電機子巻線(端子A)に直流電源16のプラス電圧を印加し、V相の電機子巻線(端子B)をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線(端子C)を無接続とする。この状態のプラス電位からW相の電機子巻線の端子Cの電位差を観ると、Vn’1=プラス電圧×U相インピーダンス/(U相インピーダンス+V相インピーダンス)の電圧が発生する。また、マイナス端子からW相の電機子巻線の端子Cの電位差を観ると、Vn’2=プラス電圧×V相インピーダンス/(U相インピーダンス+V相インピーダンス)の電圧が発生する。すなわち、電圧Vn’1及び電圧Vn’2をオブザーバ20が検出することで、U相電機子巻線のインピーダンスとV相電機子巻線のインピーダンスとの比を求めることができる。この時、電機子巻線の誘起電圧の変化分を除いた電圧変化分のみを抽出するために、コントローラ18によってトランジスタTR2、TR4をオンすることで、図3(A)に示すように、U相及びV相の電機子巻線(端子A、B)をマイナス端子に接続し、W相の電機子巻線(端子C)を無接続とする。そして、電圧Vn1、Vn2をそれぞれ検出し、電圧Vn’1、Vn’2から電圧Vn1、Vn2をそれぞれ差し引いて比を求める。これによって(1)式に示すように、U相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)とV相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)との比を求めることができる。
(Vn’1−Vn1):(Vn’2−Vn2)≒Zu_AC成分:Zv_AC成分
・・・(1)
また、同様に、コントローラ18によってトランジスタTR3、TR6をオンすることで、図3(D)に示すように、V相電機子巻線(端子B)に電源電圧のプラス電圧を印加し、W相の電機子巻線(端子C)をマイナス端子に接続し、U相の電機子巻線を無接続とする。この状態のプラス電位からU相の電機子巻線の端子Aの電位差を観ると、Vn’3=プラス電圧×V相インピーダンス/(V相インピーダンス+W相インピーダンス)の電圧が発生する。また、マイナス端子からU相の電機子巻線の端子Aの電位差を観ると、Vn’4=プラス電圧×W相インピーダンス/(V相インピーダンス+W相インピーダンス)の電圧が発生する。そして、V相及びW相の電機子巻線の誘起電圧の変化分を除いた電圧変化分のみを抽出するために、コントローラ18によってトランジスタTR4、TR6をオンすることで、図3(C)に示すように、V相及びW相の電機子巻線(端子B、C)をマイナス端子に接続し、U相の電機子巻線(端子A)を無接続とする。そして、電圧Vn3、Vn4をそれぞれ検出して、電圧Vn’3、Vn’4から電圧Vn1、Vn2をそれぞれ差し引いて比を求めることで、(2)式に示すように、V相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)とW相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)との比を求めることができる。
(Vn’3−Vn3):(Vn’4−Vn4)≒Zv_AC成分:Zw_AC成分
・・・(2)
従って、(1)、(2)式から、U相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)とV相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)とW相電機子巻線のインピーダンス(AC成分)との比を求めることができる。
そして、各相のインピーダンス比から周知の技術を用いることによって3相電機子巻線と回転子の相対角度を導出することが可能となる。
本実施形態では、以上の動作をコントローラ18及びオブザーバ20がキャリア周期で行うことで、キャリア周期で3相電機子巻線と回転子の相対角度をセンサレスで検出することができる。
次に、上述の3相電機子巻線と回転子の相対角度の検出方法を用いてコントローラ18及びオブザーバ20でキャリア周期で行われる具体的な処理の流れについて説明する。なお、以下では、上述の例と同様に、W相の電機子巻線を無接続とした場合とU相の電機子巻線を無接続とした場合を例を挙げて説明するが、無接続にする電機子巻線は、U相及びW相に限るものではない。
まず、コントローラ18が回転子が回転しない程度の電力をブラシレスモータ12に印加するようにトランジスタTR2、TR4をオンすることによって、U相及びV相の電機子巻線(端子A、B)をマイナス端子に接続、W相電機子巻線(端子C)を無接続とし(図3(A))、オブザーバ20が電圧Vn1、Vn2を検出した後に、コントローラ18が回転子が回転しない程度の電力をブラシレスモータ12に印加するようにトランジスタTR1、TR4をオンすることによって、U相電機子巻線(端子A)をプラス電位接続、V相電機子巻線(端子B)をマイナス端子に接続、W相電機子巻線(端子C)を無接続として、オブザーバ20が電圧Vn’1、Vn’2を検出する(図3(B))。
すなわち、図3(A)の状態から図3(B)の状態に切り替えることによって電圧を発生し易くして、これをオブザーバ20が検出することで、上述したように、U相電機子巻線のインピーダンスとV相電機子巻線のインピーダンスの比をオブザーバ20が求めることができる。
また、コントローラ18が回転子が回転しない程度の電力をブラシレスモータ12に印加するようにトランジスタTR4、TR6をオンすることによって、V相及びW相の電機子巻線(端子B、C)をマイナス端子に接続、U相電機子巻線(端子A)を無接続とし(図3(C))、オブザーバ20が電圧Vn3、Vn4を検出した後に、コントローラ18が回転子が回転しない程度の電力をブラシレスモータ12に印加するようにトランジスタTR3、TR6をオンすることによって、V相電機子巻線(端子B)をプラス電位接続、W相電機子巻線(端子C)をマイナス端子に接続、U相電機子巻線(端子A)を無接続として、オブザーバ20が電圧Vn’3、Vn’4を検出する(図3(D))。
すなわち、図3(C)の状態から図3(D)の状態に切り替えることによって電圧を発生し易くして、これをオブザーバ20が検出することによって、上述したように、V相電機子巻線のインピーダンスとW相電機子巻線のインピーダンスの比をオブザーバ20が求めることができる。
そして、求めたU相電機子巻線のインピーダンスとV相電機子巻線のインピーダンスの比、及びV相電機子巻線のインピーダンスとW相電機子巻線のインピーダンスの比からU相電機子巻線のインピーダンスとV相電機子巻線のインピーダンスとW相電機子巻線のインピーダンスとの比をオブザーバ20が求め、求めた3相のインピーダンス比から周知技術を用いて3相電機子巻線と回転子の相対角度を導出する。これによって、ホールセンサ等のセンサを用いることなく、3相電機子巻線に対する回転子の相対角度を検出することができる。
ところで、上記の構成では、図4に示すように、3相電機子巻線の各々のインダクタンスの大小関係を比較することで、3相電機子巻線に対する回転子の相対角度を検出することはできるが、例えば、電気角0°〜30°のインダクタンスの大小関係と180°〜210°のインダクタンスとの大小関係が一致しているため、回転子の極性を判別することはできない。
本実施の形態では、電機子巻線から発生する磁束と回転子から発生する磁束とが互いに打ち消し合っている場合の電機子巻線のインダクタンスと、電機子巻線から発生する磁束と回転子から発生する磁束とが互いに強め合っている場合の電機子巻線のインダクタンスとの差分を計算して、回転子の極性を判別している。
以下、本実施の形態に係るブラシレスモータ駆動装置10のオブザーバ20における回転子の極性を判別する原理を説明する。
巻線数Nの電機子巻線は、電流Iが流れると励磁状態となり、磁束Φを発生し、磁束Φと電機子巻線のインダクタンスLとの間には、
Φ=L(I/N)が成立する。・・・(3)
(3)式から、電流Iの値を大きくすると磁束Φの値が(L/N)に比例して大きくなることがわかる。
しかし、電流が流れている電機子巻線に発生する磁束Φが大きくなると、磁気飽和現象が発生し、磁束Φの値が大きくなりにくくなる。一方、(3)式は、この磁気飽和現象の有無に関わらず成立する。磁気飽和現象が発生した後は、(3)式の、電流Iの値を大きくした分、インダクタンスLが減少する。
ところで、この磁気飽和現象は、電機子巻線の磁束の方向と回転子から発生する磁束の方向とによって変化する。
図5(a)は、電流が流れている電機子巻線19から発生する磁束の方向と回転子のN極から発生する磁束の方向とが、逆方向となり、電流が流れている電機子巻線19から発生する磁束と回転子磁石のN極から発生する磁束とが互いに打ち消し合い、電流が流れている電機子巻線19を通る磁束が小さくなるため磁気飽和が緩和されていく。
また、図5(b)では、電流が流れている電機子巻線19から発生する磁束の方向と回転子のS極から発生する磁束の方向とが、同一方向となり、電流が流れている電機子巻線19から発生する磁束と回転子のS極から発生する磁束とが互いに強め合い、電流が流れている電機子巻線19を通る磁束が大きくなるため磁気飽和が発生しやすくなる。
本実施の形態では、この磁気飽和の発生度合い、すなわちインダクタンスの変化量に基いて、極性を判別するようにした。
次に、本実施の形態に係るブラシレスモータ駆動装置10のオブザーバ20内の回転子の極性判別を行う極性判別部21の構成について説明する。
図6(A)に示すように、オブザーバ20は、極性判別部21と角度検出部23とを備えている。
角度検出部23が前述した回転子の角度(回転位置)を判別し(前述)、極性判別部21が回転子の極性を判別する。
図6(B)は、オブザーバ20内の回転子の極性判別を行う極性判別部21の機能ブロック図を示している。なお、この機能ブロック図は、オブザーバ20のハード構成を限定するものではない。
以下、U−V相間に電圧を印加した場合を例にして説明する。
信号選択部22は、4個のサンプルホールド回路26a、26b、26c、及び26dに接続されている。
サンプルホールド回路26a及び26bは、図7のU−V相電圧印加時のU相電圧の立ち上がり前後の電圧をサンプリングしたものである。
本実施の形態では、サンプルホールド回路26aは、U−V相電圧印加直前のW−V相間の電圧値をサンプリングし、サンプルホールド回路26aは、U−V相電圧印加後のリンギングが収束した後のW−V相間電圧をサンプリングする(図8参照)。
サンプルホールド回路26c及び26dは、図7のU−V相電圧印加時のW−V相電圧の立ち下がり前後の電圧をサンプリングしたものである。
本実施の形態では、サンプルホールド回路26cは、U−V相間電圧印加終了直前のW−V相間の電圧値をサンプリングし、サンプルホールド回路26dは、U−V相間電圧印加終了後のリンギングが収束した後のW−V相間電圧をサンプリングする(図8参照)。
サンプルホールド回路26a及び26bは、減算器28aに接続され、サンプルホールド回路26c及び26dは、減算器28bに接続されている。
減算器28aは、サンプルホールド回路26aでサンプリングした電圧とサンプルホールド回路26bでサンプリングした電圧との差分を計算し、差分の電圧をサンプルホールド回路30aに出力する。
減算器28bは、サンプルホールド回路26cでサンプリングした電圧とサンプルホールド回路26dでサンプリングした電圧との差分を計算し、差分の電圧をサンプルホールド回路30bに出力する。
サンプルホールド回路30a及び30bは、減算器32に接続されている。
減算器32は、サンプルホールド回路30aから出力された電圧とサンプルホールド回路30bから出力された電圧との差分を計算し、比較器34へ出力する。
比較器34は、減算器32から入力された電圧と基準電圧とを比較する。
なお、上記構成は一例であり、例えばCPU、ROM、及びRAMの構成で、ソフト的に検出して電圧を計算し、比較処理をするようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係るブラシレスモータ駆動装置10の回転子の極性判別方法について説明する。
図7は、コントローラ18によって、U−V相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電圧の印加を開始する前後及び印加終了前後のU相電圧及びU相電流の波形図である。なお、矢印Aは、電圧印加開始直前(U相電圧立ち上がり直前)を示し、矢印Bは、電圧印加開始直後(U相電圧立ち上がり直後)を示し、矢印Cは、電圧印加終了直前(U相電圧立ち下がり直前)を示し、矢印Dは、電圧印加終了後(U相電圧立ち下がり直後)を示す。
図8(A)〜(D)は、図7の電圧印加開始直前、電圧印加開始直後、電圧印加終了直前、及び電圧印加終了後のU相、V相、及びW相の接続状態を示す回路図である。
次に、図6〜図8を用いて極性判別部21の作用について説明する。
まず、図7の矢印Aの電圧印加開始直前までは、コントローラ18によってトランジスタTR2及びTR4がオン状態になり、図8(A)に示すようにU相の電機子巻線の端子A及びV相の電機子巻線の端子Bがマイナス端子に接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続になる。すなわち、W相の電機子巻線は非励磁状態となる。W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加されるW−V相電圧Vn5が、信号選択部22に、入力されると信号選択部22は、電圧Vn5をサンプルホールド回路26aへ出力する。サンプルホールド回路26aは、電圧Vn5が入力されると、電圧Vn5を保持し、減算器28aの一端に出力する。
次に、図7の矢印Bの電圧印加開始直後は、コントローラ18によってトランジスタTR1及びTR4がオン状態になり、図8(B)に示すようにU相の電機子巻線の端子Aに電源のプラス端子が接続されてU相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電圧が印加され、V相の電機子巻線の端子Bがマイナス端子に接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続になる。W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加されるW−V相電圧Vn6が、信号選択部22に入力されると信号選択部22は、電圧Vn6をサンプルホールド回路26bへ出力する。サンプルホールド回路26bは、電圧Vn6が入力されると、電圧Vn6を保持し、減算器28aの他端に出力する。
電圧印加開始直前の電機子巻線のインダクタンスをLとし、電圧印加開始直後の電機子巻線のインダクタンスをLとすると、減算器28aの一端に電圧Vn5が入力されると共に、他端に電圧Vn6が入力されると、減算器28aは、以下の(4)式の計算を行う。
rise=Vn6−Vn5・・・(4)
(4)式の電圧印加開始直前から電圧印加開始直後の電圧差は、磁気飽和現象発生前のインダクタンスに相当する。
減算器28aによって電圧Vriseが計算されると、電圧Vriseをサンプルホールド回路30aに出力する。
サンプルホールド回路30aは、電圧Vriseが入力されると、電圧Vriseを保持して減算器32の一端へ出力する。
次に、図7の矢印Cの電圧印加終了直前は、図7の矢印Bの場合と同様にコントローラ18によってトランジスタTR1及びTR4がオン状態であり、図8(C)に示すようにU相の電機子巻線の端子Aに電源のプラス端子が接続されてU相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電圧が印加され、V相の電機子巻線の端子Bがマイナス端子に接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続になる。W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn7が、信号選択部22に、入力されると信号選択部22は、電圧Vn7をサンプルホールド回路26cへ出力する。サンプルホールド回路26cは、電圧Vn7が入力されると、電圧Vn7を保持し、減算器28bの一端に出力する。
次に、図7の矢印Dの電圧印加終了直後では、コントローラ18によってトランジスタTR2及びTR4がオン状態になり、図8(D)に示すようにU相の電機子巻線の端子A及びV相の電機子巻線の端子Bがマイナス端子に接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続になる。W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn8が、信号選択部22に、入力されると信号選択部22は、電圧Vn8をサンプルホールド回路26dへ出力する。サンプルホールド回路26dは、電圧Vn8が入力されると、電圧Vn8を保持し、減算器28bの他端に出力する。
電圧印加終了直前の電機子巻線のインダクタンスをLとし、電圧印加終了直後の電機子巻線のインダクタンスをLとすると、減算器28bの一端に電圧Vn7が入力されると共に、他端に電圧Vn8が入力されると、減算器28bは、以下の(5)式の計算を行う。
fall=V7−V8・・・(5)
(5)式の電圧印加終了直前から電圧印加終了直後の電圧差は、磁気飽和現象発生後のインダクタンスに相当する。
減算器28bによって電圧Vfallが計算されると、電圧Vfallをサンプルホールド回路30bに出力する。
サンプルホールド回路30bは、電圧Vfallが入力されると、電圧Vfallを保持して減算器32の他端へ出力する。
減算器32は、電圧Vrise及び電圧Vfallが入力されると、電圧Vfallから電圧Vriseを減算して極性判定電圧Vsigを計算する。
sig=Vfall−Vrise・・・(6)
(6)式から、磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む電圧が計算される。
そして、減算器32は、極性判定電圧Vsigを比較器34へ出力する。
比較器34は、減算器32から出力された極性判定電圧Vsigの値が、回転子(固定磁石)がない場合の磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む電圧を基準電圧VTH(=0)とすると、VsigがVTHより高いか、基準電圧VTHより低いかを比較し、極性判定電圧Vsig>基準電圧VTHの場合、コントローラ18へハイレベルの信号を出力し、極性判定電圧Vsig<基準電圧VTHの場合、コントローラ18へローレベルの信号を出力する。
次に、図9のオブザーバ20の回転子の極性判別時の処理の流れをフローチャートで説明する。
ステップ100では、トランジスタTR2及びTR4をオン状態にしてU−V相に電圧印加直前のW相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn5を検出する。
ステップ102では、トランジスタTR1及びTR4をオン状態にする。
ステップ104では、所定時間(トランジスタTR1及びTR4をオン状態にしてU−V相に電圧を印加した直後に発生するリンギングが収束する時間)経過したか否かを判断する。所定時間経過した場合はステップ106へ移行し、所定時間経過していない場合は、処理を繰り返す。
ステップ106では、W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn6を検出する。
ステップ108では、U−V相に電圧を印加する所定時間(磁束密度変化が十分に電圧変化として現れる時間(例えば、300μs))を経過したか否かを判断する。所定時間を経過した場合はステップ110へ移行し、所定時間を経過していない場合は、処理を繰り返す。
ステップ110では、W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn7を検出する。
ステップ112では、トランジスタTR2及びTR4をオン状態にしてU−V相間の電圧の印加を解除する。
ステップ114では、所定時間(トランジスタTR2及びTR4をオン状態にしてU−V相間の電圧の印加を解除した直後に発生するリンギングが収束する時間)経過したか否かを判断する。所定時間経過した場合はステップ116へ移行し、所定時間経過していない場合は、処理を繰り返す。
ステップ116では、W相の電機子巻線の端子CとV相の電機子巻線の端子Bとの間に印加される電圧Vn8を検出する。
ステップ118では、磁気飽和現象発生前のインダクタンスに相当するU相電圧の立ち上がり前後の電圧差を計算するため、Vrise=Vn6−Vn5を計算する。なお、ステップ118の計算は、ステップ106〜ステップ118間に行っても良い。
ステップ120では、磁気飽和現象発生後のインダクタンスに相当するU相電圧の立下り前後の電圧差を計算するため、Vfall=Vn7−Vn8を計算する。
ステップ122では、磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む電圧を計算するため、Vsig=Vfall−Vriseを計算する。
ステップ124では、Vsigと基準電圧VTHとを比較してVsigが正数か負数かを判定する。
ステップ126では、Vsigが正数の場合、電機子巻線から発生する磁束と電機子巻線と対峙する回転子から発生する磁束とが打ち消し合い、電機子巻線に磁気飽和現象が緩和され、インダクタンスが小さくなったため、回転子の極性がN極であると判別し、Vsigが負数の場合、電機子巻線から発生する磁束と電機子巻線と対峙する回転子から発生する磁束とが強め合い、電機子巻線に磁気飽和現象が起きやすく、インダクタンスの変化量が大きくなるため、電機子巻線と対峙する回転子の極性がS極であると判別する。
次に、図10を用いて、極性判定電圧Vsigの相互誘導による影響について説明する。
図10(A−1)のようにU相の電機子巻線の端子Aが電源に接続され、V相の電機子巻線の端子BがGNDに接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続の場合で、かつU相の電機子巻線のインダクタンスのLuがV相の電機子巻線のインダクタンスLvより大きい場合には、図10(A−1)に示すように、U相の電機子巻線にかかる電圧がV相の電機子巻線にかかる電圧よりも大きくなり、分圧によって発生する中性点電位は、V/2よりも小さくなる(負の値になる)ため、分圧によるGNDからのW相端子電圧は、V/2よりも小さくなる(負の値になる)。また、このとき、Lu>Lvのため図10(A−2)に示すように、(3)式よりU相の電機子巻線に発生する磁束が、W相の電機子巻線に発生する鎖交磁束よりも大きくなる。U相の電機子巻線に発生した磁束が、W相の電機子巻線に発生した鎖交磁束よりも大きい場合、U相の電機子巻線に発生した磁束が、W相に流れるため、W相の鎖交磁束の方向は、V相の磁束の方向と同一になり、W相の端子電圧が中性点の電位よりも小さくなる(負の値になる)ため、相互誘導によるGNDからのW相端子電圧は、負の値となる。
また、図10(B−1)のようにU相の電機子巻線の端子Aが電源に接続され、V相の電機子巻線の端子BがGNDに接続され、W相の電機子巻線の端子Cが無接続の場合で、かつV相の電機子巻線のインダクタンスLvがU相の電機子巻線のインダクタンスLuより大きい場合には、図10(B−1)に示すように、V相の電機子巻線にかかる誘起電圧がU相の電機子巻線にかかる誘起電圧よりも大きくなり、分圧によって発生する中性点電位は、V/2よりも大きくなる(正の値になる)ため、分圧によるGNDからのW相端子電圧は、V/2よりも大きくなる(正の値になる)。また、このとき、Lv>Luのため図10(B−2)に示すように、(3)式よりV相の電機子巻線に発生する磁束が、W相の電機子巻線に発生する鎖交磁束よりも大きくなる。V相の電機子巻線に発生した磁束が、W相の電機子巻線に発生した鎖交磁束よりも大きい場合、V相の電機子巻線に発生した磁束が、W相に流れるため、W相の鎖交磁束の方向は、U相の磁束の方向と同一になり、W相の端子電圧が中性点の電位よりも大きくなる(正の値になる)ため、相互誘導によるGNDからのW相端子電圧は、正の値になる。
図10(A−1)、(A−2)、(B−1)、及び(B−2)から、分圧による電圧と相互誘導による電圧の変化する方向は等しい為、極性判定電圧としては問題とならない。
図11に極性判定電圧の実測結果を示す。
図11に示すように、極性判定電圧Vsig<0の場合の回転子の極性はS極となり、極性判定電圧Vsig>0の場合の回転子の極性はN極となる。
以上説明したように、本実施の形態に係るブラシレスモータ駆動装置は、磁気飽和現象を利用することにより、電機子巻線に発生する磁束と回転子から発生する磁束とが強め合う場合は、磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む極性判定電圧が、基準電圧より低くとなり、固定子と対峙する回転子の極性がS極と判別し、電機子巻線に発生する磁束と回転子から発生する磁束とが打ち消しあう場合は、磁気飽和現象発生前後のインダクタンスの変化量を含む極性判定電圧が、基準電圧より高くなり、固定子と対峙する回転子の極性がN極と判別できると共に、結線工数を軽減することができる。
また、上記の実施の形態では、3相電機子巻線がスター結線された例について説明したが、3相電機子巻線がデルタ結線されたものを適用するようにしてもよい。
ここで、3相電機子巻線がデルタ結線された変形例について説明する。図12は、3相電機子巻線がデルタ結線された場合のブラシレスモータ駆動装置11の概略構成図である。なお、上記の実施の形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
ブラシレスモータ13は、U相、V相、W相の電機子巻線(図12では、矩形枠に相種(U、V、W)を記載)がデルタ結線された3相電機子巻線と回転子とから構成されている。3相電機子巻線の各相U、V、Wは、上記の実施の形態と同様に、それぞれ120°のピッチで配置されており、ブラシレスモータ駆動装置11のパルス幅変調(PWM(Pulse Width Modulation))方式のインバータを構成するスイッチング素子群14の出力端と接続され、端子Dに導線Dを介し、端子Eには導線Eを介し、端子Fには導線Fを介してスイッチング素子群14から電力が供給される。
スイッチング素子群14は直流電源16と接続され、コンデンサCが並列に接続されている。3相電機子巻線は、スイッチング素子群14のトランジスタにより3相電機子巻線の各相に所定のタイミングで通電切替されることで、60°方形波通電の回転磁界が形成される。
スイッチング素子群14を構成するスイッチング素子としての3対(計6個)のトランジスタTR1とTR2、TR3とTR4、及びTR5とTR6についても、上記の実施の形態と同様に、3相ブリッジ接続され、各トランジスタには並列にダイオードDが接続されている。
更に、上記の実施の形態と同様に、ブラシレスモータ駆動装置11には、ブラシレスモータ13の駆動を制御するコントローラ34、及びブラシレスモータ13の回転子の極性を判別するためのオブザーバ36が設けられている。
このように3相電機子巻線がデルタ結線された場合でも上記の実施の形態と同様に、電圧の立ち上がり前後の電機子巻線を流れる電流の変化量と電圧の立下りの前後の電機子巻線を流れる電流の変化量及びインダクタンスの変化量とから、極性判定電圧を計算し、極性判定電圧が基準電圧より大きいか、基準電圧以下かを比較することで、3相電機子巻線と回転子の極性を判別することができる。
電圧印加開始直前では、コントローラ34によってトランジスタTR2及びTR6をオン状態にし、図13(A)に示すようにU相及びZ相の電機子巻線の端子F、V相及びW相の電機子巻線の端子Eがマイナス端子に接続され、U相及びV相の電機子巻線の端子Dが無接続になる。このときのV相の電機子巻線の端子D及びマイナス端子の間に印加される電圧を電圧Vn5とする。
次に、電圧印加開始直後では、コントローラ34によってトランジスタTR1及びTR6をオン状態にし、図13(B)に示すようにU相及びW相の電機子巻線の端子Fに電源のプラス端子が接続されてU相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電力が印加され、V相及びW相の電機子巻線の端子Eがマイナス端子に接続され、U相及びV相の電機子巻線の端子Dが無接続になる。このときのV相の電機子巻線の端子Dとマイナス端子との間に印加される電圧を電圧Vn6とする。
次に、電圧印加終了直前では、コントローラ34によってトランジスタTR1及びTR6をオン状態にし、図13(B)に示すようにU相及びW相の電機子巻線の端子Fに電源のプラス端子が接続されてU相の電機子巻線に回転子が回転しない程度の電力が印加され、V相及びW相の電機子巻線の端子Eがマイナス端子に接続され、U相及びV相の電機子巻線の端子Dが無接続になる。このときのV相の電機子巻線の端子Dとマイナス端子との間に印加される電圧を電圧Vn7とする。
次に、電圧印加終了直後では、コントローラ34によってトランジスタTR2及びTR6をオン状態にし、図13(D)に示すようにU相及びZ相の電機子巻線の端子F、V相及びW相の電機子巻線の端子Eがマイナス端子に接続され、U相及びV相の電機子巻線の端子Dが無接続になる。このときのV相の電機子巻線の端子D及びマイナス端子の間に印加される電圧を電圧Vn8とする。
従って、上記の実施の形態のスター結線と同様の処理を行うことで、固定子と対峙する回転子の極性を判別することができる。
なお、上記の実施の形態及び変形例では、(図8(A)、(D)、図13(A)、(D))に示したように、電機子巻線の端子のうち1端子を無接続、残りの端子をマイナス電位に接続するようにしたが、電機子巻線の端子のうち1端子を無接続、残りの端子をプラス電位に接続するようにしてもよい。例えば、スター結線の場合には、図14(A)に示すように、U相及びV相の電機子巻線の端子A、Bをプラス電位に接続し、W相の電機子巻線(端子C)を無接続とし、デルタ結線の場合には、図14(B)に示すように、U相電機子巻線とW相電機子巻線間の端子F、及びV相電機子巻線とW相電機子巻線間の端子Eをプラス電位に接続、U相電機子巻線とV相電機子巻線間の端子Dを無接続としてもよい。
10、11・・・モータ駆動装置、12、13・・・ブラシレスモータ(モータ)、14・・・スイッチング素子群(複数のスイッチング素子)、16・・・直流電源、18、34・・・コントローラ(制御手段)、19・・・電機子巻線、20、36・・オブザーバ(極性判別手段)、21・・・極性判定部(極性判別手段)、22・・・信号選択部、23・・・角度検出部、26a、26b、26c、26d、30a、30b・・・サンプルホールド回路、28a、28b、32・・・減算器

Claims (10)

  1. 通電によって極性が変化する三相以上の電機子巻線が設けられた第1の部材と、N極及びS極が交互に配置された固定磁極が設けられた第2の部材とを備え、この第1の部材と第2の部材とが同軸上で相対回転可能に対峙されて構成されたブラシレスモータ本体と、
    前記電機子巻線に対して、選択的に電圧を印加する複数のスイッチング素子を備えた電圧印加手段と、
    所定の組み合わせ、かつ所定の順序で前記電機子巻線に電圧を印加するために、前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
    前記電機子巻線に磁束密度が変化したときの電機子巻線のインダクタンスの変化量に基いて、前記電機子巻線の極性を判別する極性判別手段と、
    を有するモータの駆動装置。
  2. 前記極性判別手段におけるインダクタンスの変化量が、
    前記電機子巻線へ電圧を印加するため少なくとも一つの端子を残した所定の二端子以上の電機子巻線に電圧を印加するとき、その分圧によって得られた非通電の端子電圧において、前記所定の二端子以上の端子に電圧が印加されていないときと、電圧が印加されているときの差分に相当する請求項1記載のモータの駆動装置。
  3. 前記極性判別手段が、
    前記差分同士を比較する比較手段を備え、当該比較手段の比較の結果の正数か負数かによって極性を判別する請求項2記載のモータの駆動装置。
  4. 前記電流が流れていないときが前記電機子巻線へ電圧を印加するため前記所定の二端子以上に電圧を印加する直前と電圧の印加直後であり、前記電流が流れているときが前記所定の二端子以上への電圧の印加を停止する直前と電圧の印加の停止直後である、請求項2又は請求項3記載のモータの駆動装置。
  5. 前記第1の部材が固定側のステータであり、前記第2の部材が回転側のロータであり、前記判別手段で判別した電機子巻線の極性に基づき、当該電機子巻線に対峙している固定磁極の極性を認識する請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のモータの駆動装置。
  6. 通電によって極性が変化する三相以上の電機子巻線が設けられた第1の部材と、N極及びS極が交互に配置された固定磁極が設けられた第2の部材とを備え、この第1の部材と第2の部材とが同軸上で相対回転可能に対峙されて構成されたブラシレスモータ本体を、
    所定の組み合わせ、かつ所定の順序で前記電機子巻線に電圧を印加するために、複数のスイッチング素子を選択的に制御し、
    前記電機子巻線に磁束密度が変化したときの電機子巻線のインダクタンスの変化量に基いて、前記電機子巻線の極性を判別するモータの駆動方法。
  7. 前記極性の判別におけるインダクタンスの変化量が、
    前記電機子巻線へ電圧を印加するため少なくとも一つの端子を残した所定の二端子以上の電機子巻線に電圧を印加するとき、その分圧によって得られた非通電の端子電圧において、前記所定の二端子以上の端子に電圧が印加されていないときと、電圧が印加されているときの差分に相当する請求項6記載のモータの駆動方法。
  8. 前記極性の判別が、
    前記差分同士を比較し、比較の結果の正数か負数かによって極性を判別する請求項7記載のモータの駆動方法。
  9. 前記電流が流れていないときが前記電機子巻線へ電圧を印加するため前記所定の二端子以上に電圧を印加する直前と電圧の印加直後であり、前記電流が流れているときが前記所定の二端子以上への電圧の印加を停止する直前と電圧の印加の停止直後である、請求項7又は請求項8記載のモータの駆動方法。
  10. 前記第1の部材が固定側のステータであり、前記第2の部材が回転側のロータであり、前記極性の判別で判別した電機子巻線の極性に基づき、当該電機子巻線に対峙している固定磁極の極性を認識する請求項6〜請求項9のいずれか1項記載のモータの駆動方法。
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