JP2006197771A - 磁極位置検出機能付きインバータ装置 - Google Patents

磁極位置検出機能付きインバータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁極位置検出機能付きインバータ装置において、CT等の高価な素子を用いることなく制御対象である同期電動機などの磁極位置を検出すること。
【解決手段】磁極位置の検出対象である同期電動機4の各相にそれぞれ接続された一対のアーム部を構成する下アーム部8,9,10の下端にシャント抵抗Ru,Rv,Rwがそれぞれ接続された電流検出機能付きインバータ回路3が備えられ、シャント抵抗Ru,Rv,Rwのそれぞれによって同期電動機4の各相に流れる電流を検出する際に、下アーム部8,9,10の全てのスイッチング素子Q4,Q5,Q6がオンとなるような期間を設ける。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インバータ装置に関するものであり、特に、同期電動機などの磁極位置を簡易かつ確実に検出することができる磁極位置検出機能を備えた磁極位置検出機能付きインバータ装置に関するものである。
従来から、同期電動機の始動の容易性を確保するとともに同期電動機の回転を円滑に行わせることを目的として、同期電動機の回転子の位置を検出することが行われていた。
この同期電動機の回転子の位置を検出する場合、回転子の電気角(磁極位置)をエンコーダ等の位置検出器を用いて直接的に検出するような手法を用いるものがあった。しかし、回転子の回転角を直接検出するようなこの種の手法では、位置検出器等の磁極位置検出専用センサを同期電動機に付加する必要があり、装置構成の規模が大きくなるとともに、経済性が悪いという欠点をあった。このため、位置検出器を用いることなく同期電動機の磁極位置を検出する装置が提案されている(特許文献1〜3など)。
例えば、特許文献1では、PWMインバータにて同期電動機を駆動する際、PWM制御のスイッチングにて発生する電流リプルの変化と出力電圧の時間積分とに基づいて同期電動機の磁極位置を検出するようにしている。
また、特許文献2、3では、エンコーダ等の位置検出器を用いることなく、起動時に特定パターンの電圧を同期電動機に印加し、そのときに流れる電流を検出することで、静止状態における同期電動機の磁極位置の検出を行うようにしている。
特開平8−205578号公報 国際公開第01/022567号パンフレット 特開2000−92891号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に示される従来技術では、PWMのスイッチングパターンに依存せずに、同期電動機に流れる電流を常時検出可能とするため、CT等の高価な素子を用いるようにしている。そのため、インバータ装置の小型化、低コスト化が困難であると云った問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、CT等の高価な素子を用いることなく制御対象である同期電動機などの磁極位置を検出することができる磁極位置検出機能付きインバータ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置は、互いに逆並列接続された上アームのスイッチング素子および整流素子からなる上アーム部と互いに逆並列接続された下アームのスイッチング素子および整流素子からなる下アーム部とが直列に接続された一対のアーム部と、該一対のアーム部の下アーム部の下端に接続されたシャント抵抗と、の直列接続回路が並列に接続されたブリッジ回路を構成し、該ブリッジ回路の両端が直流電源の正負極間にそれぞれ接続されるとともに、該一対のアーム部の上アーム部と下アーム部との接続部のそれぞれが同期電動機の各相に接続され、電圧ベクトル指令に基づいて該同期電動機のn(nは3以上の整数)相巻線に所定の電圧を印加する電流検出機能付きインバータ回路と、前記電流検出機能付きインバータ回路に前記電圧ベクトル指令および該電圧ベクトル指令に同期するトリガ信号を出力するとともに、該電圧ベクトル指令の出力シーケンスに従って該電流検出機能付きインバータ回路のシャント抵抗によって検出された検出電流に基づいて前記同期電動機の磁極位置を算出する演算部とを備え、前記演算部は、電圧ベクトル指令として所定のパルス幅の信号を印加後、前記下アーム部の全てのスイッチング素子がオンとなるような期間を設け、該期間に前記検出電流を検出することを特徴とする。
この発明によれば、磁極位置の検出対象である同期電動機の各相にそれぞれ接続された一対のアーム部を構成する下アーム部の下端にシャント抵抗がそれぞれ接続された電流検出機能付きインバータ回路が備えられ、このシャント抵抗によって同期電動機の各相に流れる電流を検出する際に、下アーム部の全てのスイッチング素子がオンとなるような期間を設けることで、各相に流れる電流が一度に測定することができる。
本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置によれば、一対のアーム部を構成する下アーム部の下端にシャント抵抗がそれぞれ接続された電流検出機能付きインバータ回路が備えられ、このシャント抵抗によって同期電動機の各相に流れる電流を検出する際に、下アーム部の全てのスイッチング素子がオンとなるような期間を設けるようにしているので、CT等の高価な素子を用いることなく制御対象である同期電動機などの磁極位置を検出することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、磁極位置検出機能付きインバータ装置1は、演算部2および電流検出機能付きインバータ回路3を備え、装置制御対象である同期電動機4の運転を制御する。
同期電動機4は、図示を省略した回転子が永久磁石型であり、図示を省略した固定子はU相、V相、およびW相の3相巻線を有している。演算部2は、電流検出機能付きインバータ回路3に電圧ベクトル指令Vを出力するとともに、トリガ信号Trを出力する。電流検出機能付きインバータ回路3は、同期電動機4の各相に対して、入力された電圧ベクトル指令Vに基づいた所定の電圧を印加する。また、入力されたトリガ信号Trに基づいて各相の電流を検出し、検出した検出電流Diを演算部2に出力する。演算部2は、入力された検出電流Diに基づいて回転子の磁極位置θを算出する。
図2は、電流検出機能付きインバータ回路3の詳細構成を示す回路図である。同図に示す電流検出機能付きインバータ回路3は、直流電源の正極と負極との間に、スイッチング素子と整流素子とを逆並列接続したアームを2回路直列に接続した一対のアーム(1相アーム)が3相分並列に接続されるとともに、各相の下アームに電流検出のためのシャント抵抗が挿入されたブリッジ回路を構成している。
すなわち図2において、上アーム部5と下アーム部8、上アーム部6と下アーム部9、および上アーム部7と下アーム部10の各対がそれぞれ直列接続されるとともに、下アーム部8、9および10の一端には電流検出のためのシャント抵抗Ru、Rv、Rwのそれぞれが接続されている。直列接続された上アーム部5と下アーム部8とシャント抵抗Ru、上アーム部6と下アーム部9とシャント抵抗Rv、および上アーム部7と下アーム部10とシャント抵抗Rwの各対が、電位差Edを有する直流電源11に並列接続されている。
上アーム部5と下アーム部8とを接続する中点Puは同期電動機4のU相に接続され、上アーム部6と下アーム部9とを接続する中点Pvは同期電動機4のV相に接続され、上アーム部7と下アーム部10とを接続する中点Pwは同期電動機4のW相に接続される。また、上アーム部5〜7は、スイッチング素子としてのIGBTQ1〜Q3とダイオードD1〜D3とがそれぞれ逆並列接続されるとともに、下アーム部8〜10は、スイッチング素子としてのIGBTQ4〜Q6とダイオードD4〜D6とがそれぞれ逆並列接続されている。すなわち、ダイオードD1〜D6の順方向は、直流電源11のプラス側に向けられている。このIGBTQ1〜Q6のゲートに印加されるゲート信号は、電圧ベクトル指令Vを形成し、IGBTQ1〜Q6をオン/オフ制御する。
図3は、演算部2の詳細構成を示すブロック図である。同図に示す演算部2は、入力回路18、CPU19、メモリ20および出力回路21,22を備えている。CPU19は、メモリ20に保持された所定のプログラムに基づいて出力回路21を介して電圧ベクトル指令Vを電流検出機能付きインバータ回路3に出力するとともに、トリガ信号Trを所定のタイミングで出力回路22を介して電流検出機能付きインバータ回路3に出力する。一方、トリガ信号Trにしたがって検出された検出電流Diが、電流検出機能付きインバータ回路3から入力回路18に入力されると、検出電流Diに基づいて後述する演算処理が行われ、磁極位置θが特定される。
ここで、演算部2から電流検出機能付きインバータ回路3に対して出力される電圧ベクトル指令Vについて説明する。電圧ベクトル指令Vは9つのスイッチングモード「0」〜「8」を有し、各スイッチングモード「0」〜「8」は、オンするIGBTQ1〜Q6の組み合わせによって、つぎのように定義される。
(1)スイッチングモード「0」
オン:なし、「オフ」:Q1〜Q6のすべて
(2)スイッチングモード「1」
オン:Q1、Q5、Q6、オフ:Q4、Q2、Q3
(3)スイッチングモード「2」
オン:Q1、Q2、Q6、オフ:Q4、Q5、Q3
(4)スイッチングモード「3」
オン:Q4、Q2、Q6、オフ:Q1、Q5、Q3
(5)スイッチングモード「4」
オン:Q4、Q2、Q3、オフ:Q1、Q5、Q6
(6)スイッチングモード「5」
オン:Q4、Q5、Q3、オフ:Q1、Q2、Q6
(7)スイッチングモード「6」
オン:Q1、Q5、Q3、オフ:Q4、Q2、Q6
(8)スイッチングモード「7」
オン:Q1、Q2、Q3、オフ:Q4、Q5、Q6
(9)スイッチングモード「8」
オン:Q4、Q5、Q6、オフ:Q1、Q2、Q3
図4は、上記に示した各スイッチングモード「0」〜「8」にそれぞれ対応する電圧ベクトルV0〜V8を示したベクトル図である。同図において、電圧ベクトルV1〜V6は、それぞれ60度ずつの位相差をもち、大きさが等しい電圧ベクトルとなる。一方、電圧ベクトルV0,V7およびV8は、U,VおよびWの各相に電流を生じさせない電圧ベクトルであり、同図に示すようなゼロベクトルとなる。
つぎに、電圧ベクトルV1を例にとり、その大きさを求める。上述のように、電圧ベクトルV1はスイッチングモード「1」に対応するため、IGBTQ1、Q5、Q6をオンし、IGBTQ4、Q2、Q3をオフする。したがって、U相とV相との間の線間電圧Vuv、V相とW相との間の線間電圧Vvw、およびW相とU相との間の線間電圧Vwuは、次式で示される。
Vuv=Vu−Vv=Ed ・・・(1)
Vvw=Vv−Vw= 0 ・・・(2)
Vwu=Vw−Vu=−Ed ・・・(3)
上式において、「Vu」はU相の電位(中点Puの電位)であり、「Vv」はV相の電位(中点Pvの電位)であり、「Vw」はW相の電位(中点Pwの電位)である。
さらに、式(1)〜(3)から、各相の電位Vu〜Vwの大きさを、Vu,Vv,Vwの位相差がそれぞれ120度であることに注意して求めると、次式のように表される。
Vu= 2/3×Ed ・・・(4)
Vv=−1/3×Ed ・・・(5)
Vw=−1/3×Ed ・・・(6)
このとき、電圧ベクトルV1の大きさ|V1|は次式のようになる。
|V1|=(2/3)×Ed−(1/3)×Edcos(120°)
−(1/3)×Edcos(240°)
=Ed ・・・(7)
したがって、電圧ベクトルV1の大きさは「Ed」であり、その方向は図4に示すようにU相の方向となる。また、その他の電圧ベクトルV2〜V6は、電圧ベクトルV1と同様の演算を行うことによって、その大きさと方向とを算出することができる。その結果、電圧ベクトルV2〜V6の方向は、図4に示すように、U相に対して順次位相差60度を有し、大きさがEdのベクトルとなる。なお、この電圧ベクトルV1〜V6に対応した電圧が同期電動機4のU相、V相、およびW相に印加され、これらの各相に流れる電流が電流検出機能付きインバータ回路3において検出される。
図5は、U相に印加される電圧ベクトル指令Vと、電圧ベクトル指令Vが印加されたときにU相に流れる電流(U相電流iu)との関係を示すタイミングチャートである。具体的には、同期電動機4がある磁極位置に位置しているとき、U,VおよびWの各相に電圧ベクトル指令Vを印加した際に同期電動機4の各相に流れる電流(U相電流iu、V相電流iv、W相電流iw)の概略波形を示した図である。なお、同図ではU相のみの電流を示している。
つぎに、本発明の磁極位置検出機能付きインバータ装置において行われる磁極位置の検出処理について図5などを用いて説明する。図5において、演算部2から電流検出機能付きインバータ回路3に対して電圧ベクトルV0が出力されている状態に引き続き、電圧ベクトルV1が出力される(区間A)。つぎに、電圧ベクトルV8が一定時間出力され、各相に流れる電流がトリガ信号Trに基づく所定のタイミングで検出される(区間B)。その後、つぎの電流検出処理に備えるため、電圧ベクトルV0が一定時間出力される(区間C)。
演算部2は、つぎの電圧ベクトル指令Vとして電圧ベクトルV2を出力する。なお、前述の電圧ベクトルV1と同様に、区間A〜区間Cの期間が設けられ、電圧ベクトルV1のときと同様な出力シーケンス(V2→V8→V0)の電圧ベクトルが出力される。以後、これらのシーケンスが繰り返され、以下に示すようなシーケンスの電圧ベクトルが出力される。
V0→(V1→V8→V0)→(V2→V8→V0)→(V3→V8→V0)→(V4→V8→V0)→(V5→V8→V0)→(V6→V8→V0)
ところで、本発明にかかる磁極位置検出処理では、上述のシーケンスに示されるように、一つの電圧ベクトルを出力する際に必ずゼロベクトルの一つである電圧ベクトルV8を出力するようにしている点に大きな特徴がある。すなわち、各相の電流を検出する際の所定時間にインバータ回路の下アーム側のIGBTのすべてがオンとなる期間(以下「下アーム全オン期間」と呼称)を設けている点にある。下アーム全オン期間を設けることで、各相の電流検出を可能とするものであるが、その原理については後述する。
なお、区間A〜区間Cまで合計時間であるパターン周期Tは、ノイズの影響を受けずに所定の検出精度を得るため、数msオーダーの値に設定することが好ましい。また、区間Bの期間は、下アームの全てをオンするための電圧ベクトルV8が印加された直後に電流検出のための一定時間を確保する必要があり、この時間は一般的なフィルタの時定数(2〜3μs程度)を考慮するとともに、通常の制御シーケンスに影響を及ぼさないという観点を考慮し、数μs〜十数μsオーダーの値に設定することが好ましい。
図6は、電圧ベクトル指令Vが印加されるシーケンスにおいて電流検出機能付きインバータ回路3の各上下アームに流れる電流の変化を示す図である。なお、同図矢印の向きは、電圧ベクトルVが印加されたときの各相電流の方向を示すものであり、同図の左図は、図5に示すシーケンスの区間A(電圧ベクトルV1の入力)に対応し、同図の中央図は、区間B(電圧ベクトルV8の入力)に対応し、同図の右図は、区間C(電圧ベクトルV0の入力)に対応する。
区間Aでは、電圧ベクトルV1の入力によって同図の左図に示すように、U相電流は上アーム部5を流れ、V相電流、W相電流はそれぞれ下アーム部9、下アーム部10を流れる。一方、区間Bでは、電圧ベクトルV8の入力によって下アーム側のIGBTのすべてがオンとなる下アーム全オン期間が設けられるので、同図の中央図に示すように、U相電流、V相電流およびW相電流のそれぞれが下アーム部8、9、10を流れ、その結果シャント抵抗Ru、Rv、Rwにて各相電流が検出可能となる。さらに、区間Cでは、電圧ベクトルV0(ゼロベクトル)が出力され、帰還ダイオード(D2、D3、D4)の作用によって帰還電流が流れる。
なお、本発明では、各相電流を検出する際に下アーム側のIGBTのすべてがオンとなる下アーム全オン期間を設けるようにしているが、このような制御を行わずに、直前にオンされている上アームをオフにするような制御(図6の例では、上アーム部5のみをオフに切り替える制御)を行うことも考えられる。しかしながら、このような制御では、上下アームを接続している接続点の電位(図6の例では上アーム部5と下アーム部8とを接続する中点Pu)が不安定となり、電流検出の検出精度に影響を与える。また、このような制御では、直前にどのアームがオンしているのかの情報に基づいて上下アームの各IGBTをスイッチング制御する必要があり、制御が複雑になる。一方、本発明のような、下アーム全オン期間を設けるような制御を行えば、直前にどのアームがオンしているのか情報を必要としないので、これらの問題点を解消することができる。
つぎに、同期電動機4の磁極位置を検出する手法の一例について図7〜図9を用いて説明する。ここで、図7は、同期電動機の磁極位置と電流パルスの振幅(iu1、iv2、iw3、iu4、iv5、iw6)および極性が異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu、Δiv、Δiwの関係の一例を示す図であり、図8は、本発明の磁極位置検出機能付きインバータ装置の演算部2が磁極位置を出力する際に参照するテーブルの一例を示す図表であり、図9は、本発明の磁極位置検出機能付きインバータ装置の演算部2による磁極位置θを算出する際の処理手順を示すフローチャートである。
図7に示す電流パルスの振幅iu1、iv2、iw3、iu4、iv5、iw6のうち、実線で示される電流パルスの振幅iu1、iu4は、それぞれ電圧ベクトルV1、V4が印加されたときにシャント抵抗Ruで検出されたU相電流である。同様に、波線で示される電流パルスの振幅iv2、iv5は、それぞれ電圧ベクトルV2、V5が印加されたときにシャント抵抗Rvで検出されたV相電流であり、一点鎖線で示される電流パルスの振幅iw3、iw6は、それぞれ電圧ベクトルV3、V6が印加されたときにシャント抵抗Rwで検出されたW相電流である。また、同図において、極性の異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu(実線部)、Δiv(波線部)、およびΔiw(一点鎖線部)の各波形は、それぞれ次式で定義されるものである。
Δiu=iu1+iu4 ・・・(8)
Δiv=iv2+iv5 ・・・(9)
Δiw=iw3+iw6 ・・・(10)
図7から明らかなように、同期電動機4の磁極位置と上記の式(8)〜式(10)で定義された極性の異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu、ΔivおよびΔiwとの間には、図8に示す大小関係が存在する。すなわち、極性が異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu、Δiv、Δiw、および、これらの符号を反転した振幅和−Δiu、−Δiv、−Δiwの中の最大値に基づいて磁極位置θの存在区間を算出することができる。例えば、図7において、磁極位置が60度のときには、Δiu、Δiv、Δiw、−Δiu、−Δiv、−Δiwの中で振幅和−Δiwが他の振幅和より相対的に大きい。また、120度のときには、振幅和Δivが他の5つの振幅和より相対的に大きい。このようにして、振幅和Δiu、Δiv、Δiw、−Δiu、−Δiv、−Δiwの中で相対的に最も大きい振幅和に基づいて磁極位置を決定することができる。
図9は、上記に説明した磁極位置θの算出処理手順を示すフローチャートである。同図において、まず、演算部2から電圧ベクトル指令(V0)が一定時間出力され、この指令に基づく所定電圧が電流検出機能付きインバータ回路3を介して同期電動機4に印加される(ステップS100)。その後、電圧ベクトル指令の変数nが「1」に設定される(ステップS101)。このn=1を含み、設定されたnの値に基づいて電圧ベクトルVnが一定時間出力され(図5の区間Aに相当)、当該指令に基づく所定電圧が同期電動機4に対して印加される(ステップS102)。引き続き、電圧ベクトルV8が一定時間出力され(図5の区間Bに相当)、同期電動機4に対して印加される(ステップS103)。一方、電圧ベクトルV8の印加終了から所定時間の経過後トリガ信号Trが出力され(ステップS104)、電流検出機能付きインバータ回路3にて検出された電流iun、ivn、iwnが取得される(ステップS105)。例えば、変数nが「1」である場合には、電圧ベクトルV1に対応する電流iu1、iv1、iw1が取得される。その後、変数nの値が1だけ増分され(ステップS106)、電圧ベクトルV0に基づく所定電圧が同期電動機4に対して一定時間印加される(ステップS107)。その後、変数nが「6」を超えたか否かが判断される(ステップS108)。
変数nが「6」を超えない場合(ステップS108、No)には、ステップS103の処理に移行し、位相をさらに60度進相させた電圧ベクトルVnに基づく出力電圧が同期電動機4に印加され、電流iun、ivn、iwnを取得する処理が繰り返される。
一方、変数nが「6」を超えた場合(ステップS108、Yes)には、上記の式(8)〜式(10)で定義した極性が異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu、Δiv、Δiwを演算され(ステップS109)、この演算結果がメモリ20に保持される。さらに、これらの振幅和Δiu、Δiv、Δiw、−Δiu、−Δiv、−Δiwの中で相対的に最も大きい振幅和である、「MAX(Δiu、Δiv、Δiw、−Δiu、−Δiv、−Δiw)」が演算され(ステップS110)、算出された振幅和に対応する区間番号m(図8参照)が算出されるとともに、算出された区間番号mに対応する磁極位置θが算出される(ステップS111)。
なお、上記のステップS105の処理では、振幅和Δiu、Δiv、Δiwを演算するに必要な電流iu1、iw2、iv3、iu4、iw5、iv6のみを取得するようにしてもよい。また、上記の処理フローでは、電流Δiu、Δiv、Δiwの大小関係に基づいて磁極位置θを出力するようにしているが、電流Δiu、Δiv、Δiwの符号の組合せに基づいて磁極位置θを算出するようにしてもよい。
ところで、図9に示した磁極位置θの算出処理手順を示すフローチャートでは、電圧ベクトルV1〜V6を同期電動機4に印加し、このときに検出された各相の電流iu、iv、iwに基づいて磁極位置θを60度刻みで算出する処理について示したが、この処理は磁極位置θの算出処理のごく一例を示したものである。したがって、本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置の磁極位置検出機能が、上述の処理例に限定されるものではない。
なお、図9に示した磁極位置θの算出処理手順を示すフローのステップS105では、電圧ベクトルV1〜V6に対する各相電流の全てを検出するようにしているので、上述の特許文献2に示される種々の手法を適用することができ、同文献に示される種々の検出精度(±15度、±7.5度、±3.75度)にて磁極位置θを算出することができる。
以上説明したように、この実施の形態の磁極位置検出機能付きインバータ装置によれば、磁極位置の検出対象である同期電動機の各相にそれぞれ接続された一対のアーム部を構成する下アーム部の下端にシャント抵抗がそれぞれ接続された電流検出機能付きインバータ回路が備えられ、このシャント抵抗によって同期電動機の各相に流れる電流を検出する際に、下アーム部の全てのスイッチング素子がオンとなるような期間を設けるようにしているので、CT等の高価な素子を用いることなく制御対象である同期電動機などの磁極位置を検出することができる。
なお、この実施の形態では、同期電動機としてU相、V相、およびW相の3相巻線を有している例について説明したが、3相巻線を有する場合に限定される要素はなく、3相以上の多相巻線を有する同期電動機に対しても適用できることは勿論である。
以上のように、本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置は、同期電動機を制御するためのインバータ装置として有用であり、特に、他の磁極位置検出装置などを用いることなく、あるいはCT等の高価な素子を用いることなく同期電動機の制御を行うことができるインバータ装置として好適である。
本発明にかかる磁極位置検出機能付きインバータ装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明にかかる電流検出機能付きインバータ回路の詳細構成を示す回路図である。 本発明にかかる演算部の詳細構成を示すブロック図である。 各スイッチングモード「0」〜「8」にそれぞれ対応する電圧ベクトルV0〜V8を示したベクトル図である。 U相に印加される電圧ベクトル指令Vと、電圧ベクトル指令Vが印加されたときにU相に流れる電流(U相電流iu)との関係を示すタイミングチャートである。 電圧ベクトル指令Vが印加されるシーケンスにおいて電流検出機能付きインバータ回路の各上下アームに流れる電流の変化を示す図である。 同期電動機の磁極位置と電流パルスの振幅(iu1、iv2、iw3、iu4、iv5、iw6)および極性が異なる一対の電流パルスの振幅和Δiu、Δiv、Δiwの関係の一例を示す図である。 演算部が磁極位置を出力する際に参照するテーブルの一例を示す図表である。 演算部による磁極位置θを算出する際の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 磁極位置検出機能付きインバータ装置
2 演算部
3 電流検出機能付きインバータ回路
4 同期電動機
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6 ダイオード
D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
5,6,7 上アーム
8,9,10 下アーム
11 直流電源
18 入力回路
19 CPU
20 メモリ
21,22 出力回路

Claims (5)

  1. 互いに逆並列接続された上アームのスイッチング素子および整流素子からなる上アーム部と互いに逆並列接続された下アームのスイッチング素子および整流素子からなる下アーム部とが直列に接続された一対のアーム部と、該一対のアーム部の下アーム部の下端に接続されたシャント抵抗と、の直列接続回路が並列に接続されたブリッジ回路を構成し、該ブリッジ回路の両端が直流電源の正負極間にそれぞれ接続されるとともに、該一対のアーム部の上アーム部と下アーム部との接続部のそれぞれが同期電動機の各相に接続され、電圧ベクトル指令に基づいて該同期電動機のn(nは3以上の整数)相巻線に所定の電圧を印加する電流検出機能付きインバータ回路と、
    前記電流検出機能付きインバータ回路に前記電圧ベクトル指令および該電圧ベクトル指令に同期するトリガ信号を出力するとともに、該電圧ベクトル指令の出力シーケンスに従って該電流検出機能付きインバータ回路のシャント抵抗によって検出された検出電流に基づいて前記同期電動機の磁極位置を算出する演算部と、
    を備え、
    前記演算部は、電圧ベクトル指令として所定のパルス幅の信号を印加後、前記下アーム部の全てのスイッチング素子がオンとなるような期間を設け、該期間に前記検出電流を検出することを特徴とする磁極位置検出機能付きインバータ装置。
  2. 前記演算部は、前記電圧ベクトル指令として2n種類の電圧ベクトルを出力することを特徴とする請求項1に記載の磁極位置検出機能付きインバータ装置。
  3. 前記所定のパルス幅が、数msオーダーの値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁極位置検出機能付きインバータ装置。
  4. 前記トリガ信号が、前記下アーム部の全てのスイッチング素子をオンとする電圧ベクトルに同期して出力されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁極位置検出機能付きインバータ装置。
  5. 前記検出電流を検出する期間が、前記下アーム部の全てのスイッチング素子をオンとする電圧ベクトルの出力後の数μs〜十数μsオーダーの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の磁極位置検出機能付きインバータ装置。
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