JP2011125120A - ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011125120A
JP2011125120A JP2009279808A JP2009279808A JP2011125120A JP 2011125120 A JP2011125120 A JP 2011125120A JP 2009279808 A JP2009279808 A JP 2009279808A JP 2009279808 A JP2009279808 A JP 2009279808A JP 2011125120 A JP2011125120 A JP 2011125120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
brushless motor
potential side
switching element
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009279808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5745759B2 (ja
Inventor
Takashi Hoshino
隆 星野
Tamotsu Iwasaki
保 岩崎
Iwao Tsurubuchi
巌 鶴淵
Yoshihisa Yamada
佳央 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2009279808A priority Critical patent/JP5745759B2/ja
Publication of JP2011125120A publication Critical patent/JP2011125120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5745759B2 publication Critical patent/JP5745759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる、ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法を提供する。
【解決手段】本発明のブラシレスモータの駆動装置では、ブラシレスモータ1のロータ停止位置を検出するために、3相のいずれか2相の巻線を順番に選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンにより通電と通電停止とを行う場合に、通電停止の際に巻線に流れている電流を、直流電源4側に流すことなくインバータ3内のスイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)により還流させる。これにより、通電停止時に、直流電源4とインバータ3との間に挿入されたチョークコイルLに電流を流さないようにし、インバータ3の入力電源電圧の変動を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、センサレス制御されるブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法に関する。
ロータが永久磁石を有するタイプのブラシレスモータにおいて、ロータの回転位置を検出する位置センサを設けずに位置センサレスで駆動制御が行われている。このセンサレス制御を行うブラシレスモータの駆動装置においては、モータを停止した状態から始動する際に、その始動特性を向上させるためにロータ停止位置を検出し、このロータ停止位置に応じた通電パターン(巻線の励磁パターン)を選択して駆動を行っている。
ロータの停止位置を検出する方法としては、3相のコイルに印加される電圧を検出し、電圧の立ち上がり時間の差からコイルのインダクタンスを検出して、永久磁石の磁極と対向しているコイルを判断することがあげられる(例えば、特許文献1参照)。
他のロータ停止位置の検出方法としては、ロータが動かない程度の短いパルス電流を1つのコイルから他の2つのコイルに同時に流して3相通電を行い、電流をオフしたときに2つのコイルに発生する方形波パルス電圧のパルス幅を検出することでロータ停止位置を判定するものがある(例えば、特許文献2参照)。
以下、コイルのインダクタンスを検出してロータ停止位置を検出する具体的な例について説明する。この例では、巻線(コイル)が作る磁束の方向と、マグネットの磁束の方向が同方向のときにマグネットのコアの透磁率が大きくなってインダクタンスが小さくなることに着目して停止位置を決定する。この場合、6つの停止位置判定用の通電パターンをロータが回転しない程度の時間だけ継続されるようにして3相のいずれか2相に通電する。
図7は、停止位置判定用の通電パターン(巻線の励磁パターン)の例を示す図である。
通電パターン#1は、U相の巻線(以下、U相という)からV相の巻線(以下、U相という)に電流を流す。U相がN極磁化され、V相がS極磁化される。U、V、W相の配置及びロータ41の停止位置が図示する配置であった場合には、矢印に示すようにU相からロータ41の永久磁石42のS極、N極を順番に通り、V相に向かう磁束が形成される。
通電パターン#2は、U相からW相に電流を流す。U相がN極磁化され、W相がS極磁化される。矢印に示すようにU相からロータ41の永久磁石のS極、N極を順番に通り、W相に向かう磁束が形成される。
通電パターン#3は、V相からW相に電流を流す。V相がN極磁化され、W相がS極磁化される。矢印に示すようにV相からロータ41の永久磁石のS極、N極を順番に通り、W相に向かう磁束が形成される。
通電パターン#4は、V相からU相に電流を流す。V相がN極磁化され、U相がS極磁化される。矢印に示すようにV相からロータ41の永久磁石のS極、N極を順番に通り、U相に向かう磁束が形成される。
通電パターン#5は、W相からU相に電流を流す。W相がN極磁化され、U相がS極磁化される。矢印に示すようにW相からロータ41の永久磁石のS極、N極を順番に通り、U相に向かう磁束が形成される。
通電パターン#6は、W相からV相に電流を流す。W相がN極磁化され、V相がS極磁化される。矢印に示すようにW相からロータ41の永久磁石のS極、N極を順番に通り、V相に向かう磁束が形成される。
このロータ41の停止位置の検出においては、以下のステップ1〜6を1セットとする通電制御を行う。そして、各通電パターンによりモータ巻線に通電する場合は、巻線に流れる電流が規定電流(閾値となる電流値)に到達するまでの時間だけ通電を行い、巻線に流れる電流が規定電流(閾値となる電流値)に到達すると通電を停止するようにしている。従って、インダクタンス成分が大きいほど電流の立ち上がりが遅くなり、通電時間(通電パルス幅)が長くなる。逆に、インダクタンス成分が小さいほど電流の立ち上がりが早くなり、通電時間(通電パルス幅)が短くなる。
図8は、巻線への通電状態と通電パルス幅(パルス通電時間Tc)の例を模式的に示した図である。図8において、ステップ1は、通電パターン#1(U→V通電)を選択して通電し、通電相の巻線に流れる電流が規定電流(閾値となる電流値)に到達するまでの通電時間Tcを計測する。同様にして、ステップ2では通電パターン#2(U→W通電)が用いられ、規定電流に到達するまでの通電時間Tcを計測する。ステップ3では通電パターン#3(V→W通電)で通電し、規定電流に到達するまでの通電時間Tcを計測する。
ステップ4では通電パターン#4(V→U通電)で通電して、規定電流に到達するまでの通電時間Tcを計測する。ステップ5では通電パターン#5(W→U通電)で通電し、規定電流に到達するまでの通電時間Tcを計測する。ステップ6では通電パターン#6(W→V通電)で通電し、規定電流に到達するまでの通電時間Tcを計測する。そして、規定電流に最も早く到達する通電相(電流の立ち上がり最も早い通電相)を検出することで、ロータ位置を推定する。図に示す例では、ステップ4におけるパターン#4(V→U通電)が相当する。従って、図8に示す例では、ロータ41のS極がV相巻線に対向し、N極がU相巻線に対向している状態と判定される。
特開2004−40943号公報 特開2002−335691号公報
ところで、図8に示す各ステップにおいて、各通電パターンにより3相のうちのいずれか2相の巻線に通電を行う場合の電流の流れを、図9から図11に示す。図9から図11は、それぞれブラシレスモータのロータの停止位置を検出する際の電流の流れを示す模式図である。
図示するように、ブラシレスモータ1は、フライホイールダイオードを有する6個のFETのスイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)からなるインバータ3により通電される。また、直流電源4の正極側(+)とインバータの電源入力側(P)と結ぶ直流電源線にはチョークコイル(又はリアクトル)Lが挿入される。
このインバータ3において、例えば、図9(A)(左上の図)に示すように、通電パターン#1によりU、V相への通電を行う場合は、スイッチング素子U+とスイッチング素子V−とをON(他はすべてOFF)にすることにより、「直流電源4→チョークコイルL→スイッチング素子U+→U相巻線→V相巻線→スイッチング素子V−→直流電源4」のルートで電流が流れる。そして、この電流が所定の値(閾値)に到達した場合に、全てのスイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)をOFF(全相OFF)にする。
通電パターン#1による通電終了後、スイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)を全相OFFにした場合は、図9(B)(右上の図)に示すように、今までU、V相に流れていた電流に応じて、U、V相の自己誘導作用により起電力が発生し、直流電源4側への放電電流が生じる。この放電電流は「V相巻線→スイッチング素子V+(フライホイールダイオード)→チョークコイルL→直流電源4→スイッチング素子U−(フライホイールダイオード)→U相巻線」のルートで流れる。このため、チョークコイルLに放電電流が流れることにより、磁気エネルギーが蓄積され、チョークコイルLの端子電圧VLが上昇することになる。
通電パターン#1による通電が終了すると、所定の待機時間の後に、通電パターン#2によりU、W相への通電が行われる。この通電パターン#2による電流のルートを図9(C)(左下の図)に示す。また、通電パターン#2による通電終了後、スイッチング素子が全相OFFされた場合の電流ルートを図9(D)(右下の図)に示す。図に示すように、通電パターン#2による通電終了後においても、チョークコイルLに放電電流が流れることにより、磁気エネルギーが蓄積され、チョークコイルLの端子電圧VLが上昇する。
同様にして、図10には、通電パターン#3および#4の通電パターンによる通電、及び通電終了後の放電電流の電流ルートを示し、図11には、通電パターン#5および#6の通電パターンによる通電時の電流ルート、及び通電終了後の放電電流の電流ルートを示している。図10及び図11に示すように、いずれのパターンの通電停止時においても、スイッチング素子を全相OFFするとブラシレスモータ1側から直流電源4に放電電流が流れ、この放電電流によりチョークコイルLに磁気エネルギーが蓄積され、チョークコイルLのインバータ3側の端子電圧VLが上昇する。すなわち、インバータ3に入力される電源電圧が上昇することになる。
次に、停止位置の検出における電圧及び電流の変化について説明する。図12は、ロータの停止位置を検出する際の各相における電圧と電流との波形の一例を示す図である。同図において、横軸が時間を示し、縦軸がインバータ3の電源電圧(チョークコイルLの端子電圧VL)と、相電流とを示している。
図12(A)に示すように、時刻t1において、ある通電パターンにより巻線が通電開始され、相電流が所定の閾値に到達して通電が終了し、スイッチング素子が全相OFFされると、電源電圧(チョークコイルLの端子電圧VL)はチョークコイルLに磁気エネルギーが蓄積されることにより、電圧ΔVだけ上昇することになる。時刻t2における次の通電パターンの通電停止時においても同様である。
従って、図12(B)に示すように、時刻t1からt6において、通電パターン#1から#6による巻線への通電と通電停止とを繰り返すと、電源電圧が次第に上昇する現象が発生する。図に示す例では、電源電圧Vは、通電開始前は10Vであり、最後の通電パターンによる通電停止時には14V程度まで上昇する。
前述したように、ロータ停止位置の検出処理においては、インダクタンスを検出するために、通電時の相電流が所定の電流値(閾値)まで到達する時間(通電パルス幅)を計測している。このため、電源電圧が上昇すると、相電流の立ち上がり早くなり、通電パルス幅が短くなってしまう。図に示す例では、本来は時刻t1における通電パターンにおいて電流の立ち上がりが最も早く、通電パルス幅が最短となるべきものである。しかしながら、時刻t6においては電源電圧が上昇した状態で通電しているため、時刻t6において電流の立ち上がりが最も早くなり最短の通電パルス幅となってしまう。このため、ロータ停止位置の誤検出が生じることになる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ロータ停止位置を検出するために、複数の種類の通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れていた電流が直流電源側に流れることにより生じるインバータの入力電源電圧の変動を抑制でき、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる、ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係るブラシレスモータの駆動装置は、高電位側のスイッチング素子及び低電位側のスイッチング素子を直列接続しブラシレスモータの各相の巻線に対応した直列回路を有し、各直列回路の両端が直流電源に接続され、前記高電位側のスイッチング素子と前記低電位側のスイッチング素子との接続点が前記ブラシレスモータの各相の巻線に接続されたインバータと、予め定められた複数の通電パターンを順次用いて前記インバータの前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて前記ブラシレスモータの各相の巻線に通電を行う第1の制御と、前記直流電源から前記ブラシレスモータの各相の巻線への通電を停止させる際に前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて巻線の自己誘導により生じる電流を前記インバータにおいて該巻線に還流させる第2の制御とを交互に行う通電パルス生成部と前記通電パルス生成部の前記第1の制御により前記ブラシレスモータの各相の巻線に流れる電流を検出して前記ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置推定部とを備えることを特徴とする。
このブラシレスモータの駆動装置では、ブラシレスモータのロータ停止位置を検出するために、複数の通電パターンを用いてブラシレスモータの各巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、この通電停止の際に巻線に流れていた電流を、直流電源側に流すことなくインバータ内で還流させる。
これにより、ロータ停止位置を検出するために複数の種類の通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れていた電流が直流電源側に流れることにより生じるインバータの入力電源電圧の変動を抑制でき、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置であって、前記通電パルス生成部が、前記ブラシレスモータのロータ停止位置を検出するために、前記ブラシレスモータの各相のうちのいずれか2相の巻線を順次選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンにより前記スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて該選択した巻線に通電し、前記選択した巻線への通電を停止する際に、前記選択した巻線に対応する直列回路の前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、前記選択した巻線に流れる電流を還流させることを特徴とする。
このブラシレスモータの駆動装置では、ブラシレスモータが有する各相の巻線のうちいずれか2相の巻線を順番に選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れる電流を直流電源側に流すことなく、インバータ内のスイッチング素子を用いて還流させる。
これにより、通電停止の際に巻線に流れる電流をインバータ内で還流させることにより、巻線により消費させて、次回の通電の際のインバータの入力電源電圧の変動を抑制し、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のブラシレスモータの駆動装置であって、前記インバータと前記直流電源との間に接続されたチョークコイルが設けられ、前記高電位側のスイッチング素子と、前記低電位側のスイッチング素子とそれぞれには並列にフライホイールダイオードが接続され、前記通電パルス生成部が、前記巻線への通電を停止する際に、前記高電位側のスイッチング素子の全てをオンにし、低電位側のスイッチング素子の全てをオフにする、或いは、高電位側のスイッチング素子の全てをオフにし、低電位側のスイッチング素子の全てをオンにすることを特徴とする。
このブラシレスモータの駆動装置では、ロータ停止位置の検出を行うために、ブラシレスモータが有する各相の巻線のうちいずれか2相の巻線を順番に選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンにより通電と通電停止を交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れている電流を直流電源側に流すことなくインバータ内で還流させ、直流電源とインバータとの間に挿入されたチョークコイルに電流を流さないようにする。
これにより、チョークコイルの自己誘導作用により発生する起電力の影響を受けてインバータの入力電源電圧の変動を抑制することができ、インバータの入力電源電圧の変動による巻線電流の立ち上がりの速さの変化をなくし、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる。
また、請求項4に係るブラシレスモータのロータ停止位置検出方法は、高電位側のスイッチング素子及び低電位側のスイッチング素子を直列接続しブラシレスモータの各相の巻線に対応した直列回路を有し、各直列回路の両端が直流電源に接続され、前記高電位側のスイッチング素子と前記低電位側のスイッチング素子との接続点が前記ブラシレスモータの各相の巻線に接続されたインバータを備えるブラシレスモータの駆動装置におけるブラシレスモータのロータ停止位置検出方法であって、予め定められた複数の通電パターンを順次用いて前記インバータの前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて前記ブラシレスモータの各相の巻線に順次通電を行う第1の制御と、前記直流電源から前記ブラシレスモータの各相の巻線への通電を停止させる際に前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて巻線の自己誘導により生じる電流を前記インバータにおいて該巻線に還流させる第2の制御とを交互に行う通電過程と、前記通電過程の第1の制御における前記ブラシレスモータの各相の巻線に流れる電流を検出して前記ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置推定過程とを備えることを特徴とする。
これにより、ロータ停止位置を検出するために複数の種類の通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れていた電流が直流電源側に流れることにより生じるインバータの入力電源電圧の変動を抑制でき、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる。
本発明のブラシレスモータの駆動装置では、ブラシレスモータのロータ停止位置を検出するために、複数の種類の通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、この通電停止の際に巻線に流れていた電流を、直流電源側に流すことなくインバータ内で還流させる。
これにより、ロータ停止位置を検出するために複数の種類の通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返す場合において、通電停止の際に巻線に流れていた電流が直流電源側に流れることにより生じるインバータの入力電源電圧の変動を抑制し、ロータ停止位置の検出精度の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成を示す図である。 本実施形態における通電停止時のOFFパターンの例を示す図である。 本実施形態における通電パターン#1及び#2における電流の流れを示す図である。 本実施形態における通電パターン#3及び#4における電流の流れを示す図である。 本実施形態における通電パターン#5及び#6における電流の流れを示す図である。 本実施形態における効果を示す波形図である。 本実施形態における停止位置判定用の通電パターン(巻線の励磁パターン)の例を示す図である。 本実施形態における巻線への通電状態と通電パルス幅(パルス通電時間Tc)の例を模式的に示した図である。 従来の通電パターン#1及び#2における電流の流れを示す図である。 従来の通電パターン#3及び#4における電流の流れを示す図である。 従来の通電パターン#5及び#6における電流の流れを示す図である。 ロータの停止位置を検出する際の各相における電圧と電流との波形の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、ブラシレスモータが、3相ブラシレスモータの場合について説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ1の駆動装置2の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、ブラシレスモータシステムは、ブラシレスモータ1と、ブラシレスモータ1の回転駆動を制御する駆動装置2とを有する。
ブラシレスモータ1は、永久磁石を有するロータとステータを有し、ステータには3相(U、V、W)の巻線(コイル)が周方向に順番に巻装されている。各相の巻線は、一端が共通接続され、他端が駆動装置2に接続された星型結線されている。なお、このブラシレスモータシステムは、ロータ位置を検出するセンサを有しないセンサレスタイプのシステムである。
駆動装置2は、マイコン(マイクロコントローラ等)などから構成される制御装置21と、制御装置21とインバータ3の間に、Hi側プリドライバ11及びLo側プリドライバ12と、電流検出回路13とが設けられている。
インバータ3は、フライホイールダイオードを有する6個のFET等のスイッチング素子を直流電源4の正負両端子間に2個ずつブリッジ接続して構成される回路であって、直流電源4から供給された直流電圧を制御装置21から入力されるパルス幅変調信号(駆動信号)に基づく交流電圧に変換し、ブラシレスモータ1の各相に印加する。具体的には、2つのスイッチング素子を直列に接続した直列回路が、ブラシレスモータ1の各相(U、V、W)の巻線に対応して設けられ、直流電源4の正負両端子間に3つ並列に接続されている。また、直列回路におけるスイッチング素子の接続点が対応する巻線の他端に接続されている。
なお、インバータ3とグランドレベルの間には、シャント抵抗3Aが設けられている。シャント抵抗3Aを用いてインバータ3に流れる電流、つまりブラシレスモータ1に入力される電流は、電流検出回路13を用いて検出される。
また、直流電源(バッテリ)4の正極側端子B+とインバータ3の電源入力端子Pとの間には、交流成分や高周波分のフィルタとなるチョークコイルLが挿入されている。このチョークコイルLは、直流電源4からインバータ3側に瞬時的な過電流(突入電流)が流れことを抑制するとともに、インバータ3のスイッチング動作により発生するノイズ電流成分が直流電源4側に流れることを防いでいる。また、チョークコイルL及びインバータ3の電源入力端子Pを接続する直流電源線DCLと、グランドレベルとの間には、過電圧抑制用のZNR(酸化亜鉛バリスタ)及びコンデンサCが挿入されている。ZNRはインバータ3のスイッチング動作により直流電源線DCLに過電圧が発生すること防いでいる。また、コンデンサCは、インバータ3側から発生する高周波ノイズを吸収する。
制御装置21は、通電制御部31と、通電パルス幅検出部23と、ロータ位置推定部24とを備えている。通電制御部31は、ブラシレスモータ1の巻線への通電を行うための制御部であり、この通電制御部31内には、ロータ停止位置を検出するためのロータ停止位置検出部32が含まれる。
このロータ停止位置検出部32は、ロータ停止位置を検出するための通電パルス信号を発生する通電パルス生成部33を有し、また、ロータ停止位置を検出する際に使用される停止位置検出用通電パターン34と、この通電パターンによる通電を停止する際に使用されるスイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)の通電停止時OFFパターン35とが記憶されている。
励磁電圧出力部22は、ブラシレスモータ1の巻線に励磁電圧を印加するか否かを示す信号をHi側プリドライバ11及びLo側プリドライバ12に出力する。この励磁電圧出力部22は、通電パルス生成部33から入力した通電パルス信号に応じて、各スイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)ごとにオンとオフとを切り替えるパルス信号(u+、v+、w+、u−、v−、w−)を生成してHi側プリドライバ11及びLo側プリドライバ12に出力する。Hi側プリドライバ11は、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)のオンとオフとを切り替えるドライバである。Lo側プリドライバ12は、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)のオンとオフとを切り替えるドライバである。
このHi側プリドライバ11は、励磁電圧出力部22から入力したオンとオフとを示すパルス信号(u+、v+、w+)を基に、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)のゲートを駆動するゲート信号(Gu+、Gv+、Gw+)を生成する。また、Lo側プリドライバ12は、励磁電圧出力部22から入力したオンとオフとを示すパルス信号(u−、v−、w−)から、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)のゲートを駆動するゲート信号(Gu−、Gv−、Gw−)を生成する。
通電パルス幅検出部23は、電流検出回路13から入力される電流信号(モータ巻線に流れる電流の信号)を基に、通電開始からモータ巻線に流れる電流値が所定の値(閾値)に到達するまでの時間を、通電パルス幅として計測する。この通電パルス幅検出部23は、メモリなどの記憶部23Aを有し、検出した通電パルス幅の情報を記憶する。
ロータ位置推定部24は、通電パルス幅検出部23内の記憶部23Aに記憶された各通電パターンごとの通電パルス幅の情報を基に、最小の通電パルス幅を示した通電パターンを判定してロータ停止位置を推定する。
上記構成において、通電パルス生成部33は、停止位置検出用通電パターン34に記憶された通電パターン#1から#6を順番に読み出し、この通電パターンに応じたパルス信号を励磁電圧出力部22に出力する。励磁電圧出力部22は、通電パルス生成部33から入力したパルス信号に応じて、各スイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)ごとにオンとオフとを示すパルス信号(u+、v+、w+、u−、v−、w−)を生成してHi側プリドライバ11及びLo側プリドライバ12に出力する。
そして、通電パルス生成部33は、通電パターン#1から#6のいずれかによる通電を開始した後に、通電パルス幅検出部23から相電流が所定の閾値に到達したことを示す信号Idetが入力されると、その通電パターンによる通電を停止する。この通電停止の際に、通電パルス生成部33では、通電停止時OFFパターン35を読み出し、このOFFパターンに従い、励磁電圧出力部22、Hi側プリドライバ11、及びLo側プリドライバ12を介して、スイッチング素子(U+、V+、W+、U−、V−、W−)のオンとオフとを切り替える制御することにより、巻線への通電を停止する。
この通電停止時OFFパターン35は、図2(A)に示すように、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括してONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括してOFFにするパターンである。又は、図2(B)に示すように、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括してOFFにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括してONにするパターンである。
以下、通電停止時において、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括してONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括してOFFにする際の動作について説明する。
図3は、本実施形態における通電パターン#1及び通電パターン#2により通電を行った後に、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括OFFにして通電を停止させる場合の電流の流れるルートを示す図である。
図3(A)(左上の図)に示すように、通電パターン#1によりU、V相巻線への通電を行う場合は、高電位側のスイッチング素子U+と、低電位側のスイッチング素子V−とをON(他はすべてOFF)にすることにより、「直流電源4→チョークコイルL→高電位側のスイッチング素子U+→U相巻線→V相巻線→低電位側のスイッチング素子V−→直流電源4」のルートで電流が流れる。そして、この電流が所定の値(閾値)に到達した場合に、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)をOFFにして、直流電源4からU、V相巻線への通電を停止する。
そして、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括OFFにすると、今までU、V相巻線に流れていた電流は、図3(B)(右上の図)に示すように、「V相巻線→高電位側のスイッチング素子V+(フライホイールダイオード)→高電位側のスイッチング素子U+→U相巻線」のルートで、インバータ3内を還流する。このため、チョークコイルLにU、V巻線側からの放電電流が流れることはなく、チョークコイルLには磁気エネルギーが蓄積されず、チョークコイルLの端子電圧VLが上昇することがなくなる。
通電パターン#1による通電が終了すると、所定の待機時間の後に、通電パターン#2によるU、W相巻線への通電が行われる。通電パターン#2によりU、W相巻線への通電を行う場合は、高電位側のスイッチング素子U+と、低電位側のスイッチング素子W−とをON(他はすべてOFF)にすることにより、図3(C)(左下の図)に示すように、「直流電源4→チョークコイルL→高電位側のスイッチング素子U+→U相巻線→W相巻線→低電位側のスイッチング素子W−→直流電源4」のルートで電流が流れる。そして、この電流が所定の値(閾値)に到達した場合に、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)をOFFにし、U、W相巻線への通電を停止する。
そして、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONにし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括OFFにすると、今までU、W相に流れていた電流は、図3(D)(右下の図)に示すように、「W相巻線→高電位側のスイッチング素子W+(フライホイールダイオード)→高電位側のスイッチング素子U+→U相巻線」のルートで、インバータ3内を還流する。このため、チョークコイルLに放電電流が流れることはなく、チョークコイルLには磁気エネルギーが蓄積されず、チョークコイルLの端子電圧VLが上昇することがなくなる。
図4は、本実施形態における通電パターン#3および#4による通電時、及び通電停止後に流れる電流ルートを示す図である。図5は、通電パターン#5および#6による通電時、及び通電停止後に流れる電流ルートを示す図である。図4及び図5に示すように、いずれの通電パターンによる通電停止時においても、通電停止後にブラシレスモータ1の各相の巻線の自己誘導作用で生じる起電力による電流が各相の巻線に還流するようにしたので、チョークコイルLに放電電流が流れることはなく、チョークコイルLには磁気エネルギーが蓄積されず、チョークコイルLの端子電圧VLが上昇することがなくなる。
図6は、本実施形態におけるロータの停止位置を検出する際の各相における電圧と電流との波形の一例を示す図である。同図において、横軸が時間を示し、縦軸がインバータ3の電源電圧(チョークコイルLの端子電圧VL)と、相電流とを示している。
図6(A)に示すように、従来の場合は、時刻t1において、ある通電パターンによる通電が終了し、スイッチング素子が全相OFFされると、モータ巻線から開放されるエネルギーがチョークコイルLに蓄積され、電源電圧(インバータ3の入力電圧)が電圧ΔV上昇する。また、チョークコイルLに蓄積されたエネルギーが放出され、電圧ΔV上昇した電源電圧が時刻t2においてスイッチング素子をオフにする前の電圧に戻るまで150msの時間を要していた。
一方、図6(B)に示す本実施形態の場合は、モータ巻線に通電する制御の後にモータ巻線の自己誘導により生じる電流をインバータ3で還流させる制御を行い、放電電流をインバータ3とブラシレスモータ1との間で還流させて各相の巻線で消費させるようにしたので、チョークコイルLにブラシレスモータ1側からの放電電流が流れなくなり、電圧の上昇を抑制するとともに、スイッチング素子をオフにする前の電圧に戻るまでの時間が8msに短縮されている。これにより、通電パターンを切り替える際に電源電圧が安定するまでの待機時間を短縮することができ、ロータ停止位置検出に要する時間を短縮することができる。
また、図6(C)に示す従来の場合は、時刻t1からt6において、通電パターン#1から#6による巻線への通電を繰り返すと、チョークコイルLに生じる起電力が上昇することで、電源電圧が次第に上昇する現象が発生する。この例では、電源電圧は、通電開始前は10Vであり、最後の通電パターンによる通電停止時には14V程度まで上昇する。
これに対して、図6(D)に示す本実施形態の通電では、放電電流をインバータ3とブラシレスモータ1とで還流させるようにしたので、チョークコイルLにブラシレスモータ1側から放電電流が流れなくなり、図6(C)と比較して、電源電圧の変動が大幅に少なくなる。これにより、最短の通電パルス幅となる通電パターンを誤りなく検出することができ、ロータ停止位置の検出精度を向上させることができる。
このとき、ロータ位置推定部24は、時刻t1における通電パターンによる電流値の通電パルス幅が最小であることを判定し、当該通電パターンに対応するロータの停止位置を検出する。
なお、図3乃至図5に示した例では、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括ONし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括OFFする例について説明したが、これに限定されない。例えば、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)を一括OFFし、低電位側のスイッチング素子(U−、V−、W−)を一括ONするようにしてもよい。
さらには、図3乃至図5に示した例において、一括ONにされる高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)のうちの、電流が流れないスイッチング素子については、ONであってもOFFであってもよい。例えば、図3(B)に示す例では、一括ONにされる高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)のうち、高電位側のスイッチング素子V+(フライホイールダイオードには電流が流れる)、W+については、OFFであってもよい。すなわち、電流の流れるルートに応じて(通電パターンに応じて)、高電位側のスイッチング素子(U+、V+、W+)のいずれか1つのスイッチング素子のみを選択してONにするようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置においては、3相のうちいずれか2相の巻線を順番に選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンを用いてモータ巻線への通電と通電停止とを交互に繰り返し、各通電パターンにおいて直流電源4側から巻線に流れる電流を検出する場合に、通電停止時に巻線に流れていた電流を直流電源4側に流すことなく、インバータ3内のスイッチング素子を用いて還流させる。これにより、通電停止時において、直流電源4とインバータ3との間に挿入されたチョークコイルLに電流を流さないようにする。
これにより、チョークコイルLの影響によりインバータ3の入力電源電圧が変動することを抑制することができる。このため、インバータ3の入力電源電圧の変動により巻線電流の立ち上がり早さが変化することがなくなり、ロータ停止位置の検出精度の向上が図れる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明のブラシレスモータの駆動装置は、上述の図示する例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、実施形態では、3相ブラシレスモータの場合について説明したが、2相ブラシレスモータであってもよい。
1…ブラシレスモータ、2…駆動装置、3…インバータ、3A…シャント抵抗、4…直流電源、11…Hi側プリドライバ、12…Lo側プリドライバ、13…電流検出回路、21…制御装置、22…励磁電圧出力部、23…通電パルス幅検出部、23A…記憶部、24…ロータ位置推定部、31…通電制御部、32…ロータ停止位置検出部、33…通電パルス生成部、34…停止位置検出用通電パターン、35…通電停止時OFFパターン、L…チョークコイル、U+…高電位側のスイッチング素子、V+…高電位側のスイッチング素子、W+…高電位側のスイッチング素子、U−…低電位側のスイッチング素子、V−…低電位側のスイッチング素子、W−…低電位側のスイッチング素子

Claims (4)

  1. 高電位側のスイッチング素子及び低電位側のスイッチング素子を直列接続しブラシレスモータの各相の巻線に対応した直列回路を有し、各直列回路の両端が直流電源に接続され、前記高電位側のスイッチング素子と前記低電位側のスイッチング素子との接続点が前記ブラシレスモータの各相の巻線に接続されたインバータと、
    予め定められた複数の通電パターンを順次用いて前記インバータの前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて前記ブラシレスモータの各相の巻線に通電を行う第1の制御と、前記直流電源から前記ブラシレスモータの各相の巻線への通電を停止させる際に前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて巻線の自己誘導により生じる電流を前記インバータにおいて該巻線に還流させる第2の制御とを交互に行う通電パルス生成部と
    前記通電パルス生成部の前記第1の制御により前記ブラシレスモータの各相の巻線に流れる電流を検出して前記ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置推定部と
    を備えることを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記通電パルス生成部が、
    前記ブラシレスモータのロータ停止位置を検出するために、前記ブラシレスモータの各相のうちのいずれか2相の巻線を順次選択し、該選択した巻線に対応する通電パターンにより前記スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて該選択した巻線に通電し、
    前記選択した巻線への通電を停止する際に、前記選択した巻線に対応する直列回路の前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、前記選択した巻線に流れる電流を還流させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記インバータと前記直流電源との間に接続されたチョークコイルが設けられ、
    前記高電位側のスイッチング素子と、前記低電位側のスイッチング素子とそれぞれには並列にフライホイールダイオードが接続され、
    前記通電パルス生成部が、前記巻線への通電を停止する際に、前記高電位側のスイッチング素子の全てをオンにし、低電位側のスイッチング素子の全てをオフにする、或いは、高電位側のスイッチング素子の全てをオフにし、低電位側のスイッチング素子の全てをオンにする
    ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 高電位側のスイッチング素子及び低電位側のスイッチング素子を直列接続しブラシレスモータの各相の巻線に対応した直列回路を有し、各直列回路の両端が直流電源に接続され、前記高電位側のスイッチング素子と前記低電位側のスイッチング素子との接続点が前記ブラシレスモータの各相の巻線に接続されたインバータを備えるブラシレスモータの駆動装置におけるブラシレスモータのロータ停止位置検出方法であって、
    予め定められた複数の通電パターンを順次用いて前記インバータの前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて前記ブラシレスモータの各相の巻線に順次通電を行う第1の制御と、前記直流電源から前記ブラシレスモータの各相の巻線への通電を停止させる際に前記高電位側のスイッチング素子及び前記低電位側のスイッチング素子のオンとオフとを切り替えて巻線の自己誘導により生じる電流を前記インバータにおいて該巻線に還流させる第2の制御を交互に行う通電過程と、
    前記通電過程の第1の制御における前記ブラシレスモータの各相の巻線に流れる電流を検出して前記ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置推定過程と
    を備えることを特徴とするブラシレスモータのロータ停止位置検出方法。
JP2009279808A 2009-12-09 2009-12-09 ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法 Active JP5745759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279808A JP5745759B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279808A JP5745759B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011125120A true JP2011125120A (ja) 2011-06-23
JP5745759B2 JP5745759B2 (ja) 2015-07-08

Family

ID=44288442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009279808A Active JP5745759B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5745759B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015226367A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ミネベア株式会社 モータ駆動制御方法およびモータ駆動制御装置
JP2016019454A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 三菱電機株式会社 同期電動機の磁極位置推定装置および磁極位置推定方法
JP6284207B1 (ja) * 2016-11-08 2018-02-28 北斗制御株式会社 電動機の界磁位置検出方法
CN110635743A (zh) * 2018-06-25 2019-12-31 建准电机工业股份有限公司 用于三相电机的转向控制系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004040943A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Nec Electronics Corp センサレスモータのロータ停止位置検出方法及び装置並びに起動方法及び起動装置
JP2006197771A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Mitsubishi Electric Corp 磁極位置検出機能付きインバータ装置
JP2007046544A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動圧縮機の制御装置
JP2009240041A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004040943A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Nec Electronics Corp センサレスモータのロータ停止位置検出方法及び装置並びに起動方法及び起動装置
JP2006197771A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Mitsubishi Electric Corp 磁極位置検出機能付きインバータ装置
JP2007046544A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動圧縮機の制御装置
JP2009240041A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015226367A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ミネベア株式会社 モータ駆動制御方法およびモータ駆動制御装置
JP2016019454A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 三菱電機株式会社 同期電動機の磁極位置推定装置および磁極位置推定方法
JP6284207B1 (ja) * 2016-11-08 2018-02-28 北斗制御株式会社 電動機の界磁位置検出方法
WO2018088442A1 (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 北斗制御株式会社 電動機の界磁位置検出方法
JP2018078695A (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 北斗制御株式会社 電動機の界磁位置検出方法
US11050370B2 (en) 2016-11-08 2021-06-29 Hokuto Control Co., Ltd. Method for detecting magnetic field location in electric motor
CN110635743A (zh) * 2018-06-25 2019-12-31 建准电机工业股份有限公司 用于三相电机的转向控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5745759B2 (ja) 2015-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5888879B2 (ja) 駆動装置、及び停止位置検出方法
WO2011126836A4 (en) Power factor correction drive circuit topologies and control for switched reluctance machines
JP6272798B2 (ja) モータ駆動制御装置およびモータ駆動制御方法
US10978973B2 (en) Motor driving circuit and method thereof
JP2011135695A (ja) 車両用発電機
KR20140028772A (ko) 전기차량용 모터 제어 장치 및 이를 이용한 토크리플 저감 방법
CN106291361B (zh) 无刷直流电机的故障检测方法及装置
JP6272797B2 (ja) モータ駆動制御装置およびモータ駆動制御方法
JP2009303338A (ja) モータ駆動装置と制御方法
JP5745759B2 (ja) ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータのロータ停止位置検出方法
JP2011125079A (ja) ブラシレスモータの駆動装置、及びブラシレスモータの始動方法
JP6390811B2 (ja) モータ駆動装置
JP6629452B2 (ja) 誘起電圧抑制装置、モータシステム、および電力変換システム
JP5745955B2 (ja) 駆動装置、及び駆動方法
JP2010220416A (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP2021072653A (ja) 電動機の界磁位置検出方法
JP2015103326A (ja) 電源装置
JP2015035858A (ja) ブラシレスモータの駆動装置、及び駆動方法
JP2020080610A (ja) モータ駆動システム
JP5193519B2 (ja) Dcモータおよびそれを備えたポンプ
JP2012239355A (ja) ロータ位置検出装置
CN109936316B (zh) 功率转换器的控制装置
JP2013198234A (ja) モータ駆動装置とこれを備える空気調和機
JP2022067168A (ja) 電力変換装置
JP5257661B2 (ja) 同期モータの制御方法及び制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5745759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150