JP2010216147A - ガラリ戸付き建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベランダと外部との境界部およびベランダと部屋との境界部の双方に、ガラリ戸を配置できるガラリ戸付き建物を提供する。
【解決手段】部屋に隣接してベランダ11が設けられ、ベランダ11と外部との境界部にガラリ戸30が左右方向に移動可能に設けられ、このガラリ戸30がベランダ11の端部において、前後に移動可能に設けられ、さらに、前記ガラリ戸30がベランダ11と前記部屋との境界部において左右方向に移動可能に設けられているので、ベランダ11と外部との境界部およびベランダ11と部屋との境界部の双方に、ガラリ戸30を配置できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、縁側またはベランダと外部との境界部にガラリ戸が縁側またはベランダに沿って左右方向に移動可能に設けられたガラリ戸付き建物に関する。
に関する。
縁側と外部との境界部にガラリ戸が縁側に沿って左右方向に移動可能に設けられたガラリ戸付き建物の一例として特許文献1に記載のものが知られている。
このガラリ戸付き建物では、ガラス窓の前方に濡れ縁を配置し、該濡れ縁の前方に目隠し日除け(ガラリ戸)を配置し、該ガラリ戸は、ドア枠に板材を間隙を設けて架設したスライド開き戸により構成している。
このようなガラリ戸は、1枚1枚が分離して開閉レールに沿って移動され、戸袋の部分に重複した状態で収納可能となっている。
特開2001−40887号公報
ところで、前記従来のガラリ戸付き建物では、ガラリ戸が縁側の前方、つまり、縁側と外部との境界部に配置されているだけであるので、縁側と部屋との境界部にガラリ戸を配置することはできない。
例えば、夏季の夜などは、縁側と部屋との境界部にガラリ戸を配置した方が風を部屋に通し易い。また、ベランダに面する部屋から、ベランダに幼児を出させないようにするために、ベランダと部屋との境界部にガラリ戸を配置したいという要望もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、縁側またはベランダと、外部との境界部および縁側またはベランダと、部屋との境界部の双方に、ガラリ戸を配置できるガラリ戸付き建物を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、部屋(寝室12およびホール13)に隣接して縁側またはベランダ11が設けられ、前記縁側またはベランダ11と外部との境界部にガラリ戸30がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダ11に沿って左右方向に移動可能に設けられたガラリ戸付き建物において、
前記ガラリ戸30がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダ11の端部において、前後に移動可能に設けられ、
さらに、前記ガラリ戸30がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダ11と前記部屋(寝室12およびホール13)との境界部において左右方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、縁側またはベランダ11と外部との境界部に左右方向に移動可能に設けられたガラリ戸30がその表面を左右方向と平行にして、縁側またはベランダ11の端部において、前後に移動可能に設けられ、さらに、前記ガラリ戸30がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダ11と前記部屋(寝室12およびホール13)との境界部において左右方向に移動可能に設けられているので、縁側またはベランダ11と外部との境界部および縁側またはベランダと部屋との境界部の双方に、ガラリ戸を配置できる。
したがって、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11と外部との境界部に設けることによって、風を通しながら、陽射しを遮ることができ、一方、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11と部屋(寝室12およびホール13)との境界部に設けることによって、部屋(寝室12およびホール13)に風を通し易くなるとともに、ベランダ11に幼児が出るのを防止できる。
また、ガラリ戸30を縁側または縁側またはベランダ11の端部に配置することによって、この端部に収納できる。
請求項2に記載の発明は、例えば図5〜図8に示すように、請求項1に記載のガラリ戸付き建物において、
前記縁側またはベランダ11の天井部に、前後に離間して前横レール31と後横レール32とが互いに平行に設けられるとともに、これら前後の横レール31,32を繋ぐ縦レール33が前記前後の横レール31,32と直角に設けられており、
前記ガラリ戸30が吊戸であり、この吊戸30の上端部に、前記前後の横レール31,32および縦レール33を移動可能な吊り車35が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ガラリ戸(吊戸)30の上端部に設けられた吊り車35が前後の横レール31,32と縦レール33を移動することによって、ガラリ戸30を左右方向および前後方向にスムーズに移動させることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項1または2に記載のガラリ戸付き建物において、
前記縁側またはベランダ11と外部との境界部に、ガラス面材とこのガラス面材の上端部に設けられた手摺とを備えたガラス手摺45が、前記縁側またはベランダ11と外部との境界部に位置するガラリ戸30より外側に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11の端部に配置して収納した場合に、ガラス手摺45を通して採光を十分に確保できる。
また、ガラス手摺45が、縁側またはベランダ11と外部との境界部に位置するガラリ戸35より外側に設けられているので、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11と外部との境界部において左右に移動させる場合や、この境界部から縁側またはベランダ11の端部において、前後に移動させる場合に、ガラス手摺45が邪魔になることがない。
請求項4に記載の発明は、例えば図10に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラリ戸付き建物において、
前記ガラリ戸30に、防虫網42が前記ガラリ戸30の表面を覆うようにして取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、ガラリ戸30に防虫網42が取り付けられているので、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11と部屋との境界部に配置した場合に、部屋への虫の侵入を防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラリ戸付き建物において、
前記縁側またはベランダ11の両端部が建物本体の外壁から延出する両袖壁26,26に接合されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、縁側またはベランダ11の両端部が建物本体の外壁から延出する両袖壁26,26に接合されているので、ガラリ戸30を縁側またはベランダ11と部屋との境界部に配置することによって、縁側またはベランダ11が平面視コ字形の凹所となる。したがって、この凹所がウインドキャッチとなって、該凹所に風を容易に取り込むことができるので、ガラリ戸30を通して部屋に風を容易に取り込むことができる。
本発明によれば、縁側またはベランダと外部との境界部にガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダに沿って左右方向に移動可能に設けられており、このガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダの端部において、前後に移動可能に設けられ、さらに、前記ガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダと前記部屋との境界部において左右方向に移動可能に設けられているので、縁側またはベランダと外部との境界部および縁側またはベランダと部屋との境界部の双方に、ガラリ戸を配置できる。
したがって、ガラリ戸を縁側またはベランダと外部との境界部に設けることによって、風を通しながら、陽射しを遮ることができ、一方、ガラリ戸を縁側またはベランダと部屋との境界部に設けることによって、部屋に風を通し易くなるとともに、ベランダに幼児が出るのを防止できる。
また、ガラリ戸を縁側または縁側またはベランダの端部に配置することによって、この端部に収納できる。
本発明に係るガラリ戸付き建物の一例を示すもので、その1階の平面図である。 同、2階の平面図である。 同、正面図である。 同、縦断面図である。 同、ベランダの端部の天井部を示す平面図である 同、前後の横レールおよび縦レール示す平断面である。 同、図6におけるA−A線断面図である。 同、図6におけるB−B線断面図である。 同、ガラリ戸の上端部を示す斜視図である。 同、ガラリ戸を示すもので、(a)はガラリ戸の正面図、(b)は(a)におけるC−C線断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るガラリ戸付き建物の1階の平面図、図2は同2階の平面図、図3は同正面図、図4は同縦断面図である。
まず、図1に示すように、1階には南側に縁側1が配置されており、この縁側1の北側に居間2と寝室3とが東西に隣接して配置されている。寝室3の北側には納戸4が配置されており、この納戸4の北側に浴室5が配置されている。浴室5の西側には洗面室6が配置されており、この洗面室6の西側にキッチン7が配置されている。居間2とキッチン7の西側には土間8,9が南北に隣接して配置されており、土間8の南側に玄関10が配置されている。
そして、1階においては、玄関ホール土間10aと玄関ポーチとを仕切る壁に設けられた開口部、土間8,9を仕切る壁に設けられた開口部、土間9と外部を仕切る壁に設けられた開口部がほぼ南北一直線上に配置されている。また、居間2と縁側とを仕切る壁に設けられた開口部、キッチン7と外部とを仕切る壁に設けられた開口部がほぼ南北一直線上に配置されている。さらに、寝室3と縁側1とを仕切る壁に設けられた開口部、寝室3と納戸前を仕切る壁に設けられた開口部、納戸前と洗面室6とを仕切る壁に設けられた開口部、洗面室6と外部とを仕切る壁に設けられた開口部がほぼ南北一直線上に配置されている。これによって、1階においては、矢印で示すように、南北に風が抜けるようになっている。
図2に示すように、2階には南側にベランダ11が配置されており、このベランダ11の北側に、寝室12とホール13とが東西に隣接して配置されている。寝室12の北側にはウォークインクローゼット14を挟んで寝室15が配置されており、ウォークインクローゼット14には、寝室12,15の双方から出入り可能となっている。また、ウォークインクローゼット14の西側にはホール16が配置されており、このホール16から寝室12,15に出入りするようになっている。
前記ホール13の北側は1階の居間2から2階の天井まで吹き抜ける吹抜け17となっており、この吹抜け17の北側に寝室18が配置されている。前記ホール13と寝室18との間には廊下19が配置されており、この廊下19の西側に納戸20が配置されている。
そして、2階においては、ベランダ11とホール13とを仕切る壁に設けられた開口部、寝室18と外部とを仕切る壁に設けられた開口部がほぼ南北一直線上に配置されている。また、ベランダ11と寝室12とを仕切る壁に設けられた開口部、寝室12とホール16とを仕切る壁に設けられた開口部、ホール16と寝室15とを仕切る壁に設けられた開口部、寝室15と外部とを仕切る壁に設けられた開口部がほぼ南北一直線上に配置されている。これによって、2階においても1階と同様に、矢印で示すように、南北に風が抜けるようになっている。
また、図4に示すように、前記吹抜け17を下から上に風が抜け、この風は寝室18と外部とを仕切る壁に設けられた開口部を通して外部に抜けるようになっている。さらに、吹抜け17の上方にはロフト21が配置されており、ベランダ11から入った風はロフト21を通ったうえで、寝室18と外部とを仕切る壁に設けられた開口部を通して外部に抜けるようになっている。
このように、本実施の形態のガラリ戸付き建物では、風が南北に抜け易い構造となっている。
前記ベランダ11は、図2に示すように、寝室12およびホール13に隣接して配置されており、ベランダ11と寝室12およびホール13とを仕切る壁には、ベランダ11に行き来するための開口部22,23が設けられている。開口部22,23はサッシ戸25によって開閉されるようになっている。
また、ベランダ11の両端部は、建物本体の外壁から延出する両袖壁26,26に接合されている。
ベランダ11と外部との境界部には、4枚のガラリ戸30がその表面を左右方向と平行いして、ベランダ11に沿って左右方向に移動可能に設けられている。
また、ガラリ戸30は、その表面を左右方向と平行にして、ベランダ11の西側の端部において、前後に移動可能に設けられ、さらに、ガラリ戸30はその表面を左右方向と平行にして、ベランダ11と部屋(寝室12およびホール13)との境界部において左右方向に移動可能に設けられている。
前記ガラリ戸30の移動機構について以下に説明する。
図5は、ベランダ11の西側の端部の天井部を示す平面図である。この図に示すように、ベランダ11の天井部には、前後(南北)に離間して前横レール31と後横レール32とが互いに平行に設けられている。前横レール31はベランダ11の天井部と外部との境界部に設けられており、後横レール32はベランダ11の天井部と部屋(寝室12およびホール13)との境界部に設けられている。
また、ベランダ11の天井部には、前後の横レール31,32を繋ぐ縦レール33,33が前後の横レール31,32と直角にかつ互いに平行に設けられている。縦レール33,33はベランダ11の西側の端部の天井部に設けられている。また、縦レール33,33間の距離は、ガラリ戸30の左右の幅より若干短くなっている。
図6〜図8に示すように、前記前後の横レール31,32と縦レール33とは、四角筒状に形成されており、その下壁部には、レールの長手方向に沿ってスリットS1が形成されている。
前後の横レール31,32と、縦レール33との交差部においては、縦レール33の端面が前後の横レール31,32に当接されており、縦レール33の端部がそれぞれ当接している前後の横レール31,32の側壁部には、開口部34が縦レール33の端部開口に対向して形成されている。この開口部34は縦レール33の端部開口とほぼ等しい形状のものであり、この端部開口と連続している。したがって、前後の横レール31,32の内部と縦レール33の内部とは、前記開口部34および縦レール33の端部開口によって連続している。また、前後の横レール31,32の下壁部には、縦レール33の下壁部に形成されたスリットS1の延長上にスリットS2が前後の横レール31,32の長手方向に直交して形成されている。これらスリットS1,S2とは直角に交差しており、交差部において連続している。
前記前横レール31の内部には、吊り車35が横レール31の長手方向に沿って移動可能に設けられている。
すなわち、吊り車35は左右に離間して設けられた一対の車35a,35aと、この一対の車35a,35aを連結する車軸35bとを備えている。車軸35bの端部には軸受35cを介して車35aが車軸35b周りに回転可能に取り付けられている。つまり、車軸35bは軸回りには回転不能となっており、この車軸35bの端部において車35aが回転可能となっている。
そして、吊り車35は、その車35a,35aが前横レール31のスリットS1の両側に位置する下壁部の上面を転動することによって、前横レール31に沿って移動可能となっている。
また、前記車軸35bの長手方向中央部には、貫通孔35dが形成されており、この貫通孔35dに取付軸35eが軸周りに回転可能に挿通されている。
取付軸35eは上下に向けて前記貫通孔35dに挿通されており、その上端部には、フランジ部35fが形成され、このフランジ部35fが取付軸35eの上面に軸回りに摺動可能に当接されている。したがって、取付軸35eは、その下方への抜け出が防止されたうえで、軸回りに回転可能となっている。言い換えれば、車軸35bは取付軸35e回りに回転可能となっている。これによって、車35a,35aがその向きを変えることができる、つまり吊り車35がその向きを変えることができるようになっている。
前記取付軸35eは前横レール31の下壁部のスリットS1を通して下方に延出しており、その下端部には雄ねじ部35gが形成されている。そして、吊り車35が横レール31内をその長手方向に沿って移動する際は、取付軸35eはスリットS1を移動するようになっている。
一方、前記ガラリ戸30の上端面には、断面略コ字型の上フレーム36が固定されており、この上フレーム36の端部に取付穴36aが形成されている。そして、この取付穴36aに前記取付軸35eの下端部が挿通されたうえで、その雄ねじ部35gに上フレーム36の上壁部を挟んでナット37,37が螺合され締め付けられている。これによって、ガラリ戸30は、吊り車35に吊り下げられた吊り戸30となって、前横レール31に沿って左右(図7において紙面と直交する方向)に移動可能となっている。
また、図9に示すように、吊り車35は、ガラリ戸30の上フレーム36の両端部に、それぞれ取り付けられており、取付軸35eは上フレーム36の上面から上方に突出したうえで、上フレーム36の長手方向中央部に向けて折曲され、さらに、上方に折曲されて前記車軸35bの貫通孔35dに挿通されている。
前記吊り車35は、図6に示すように、前横レール31をその長手方向に沿って移動可能であるとともに、前記縦レール33、後横レール32をそれらの長手方向に沿って移動可能である。
すなわち、前横レール31と縦レール33との交差部においては、吊り車35の車軸35bが取付軸35e回りに90°回転して、該車軸35bが縦レール33の長手方向と直交することによって、車35a,35aが縦レール33内をその長手方向に沿って移動可能となり、縦レール33と後横レール32との交差部においては、吊り車35の車軸35bが取付軸35e回りに回転して、該車軸35bが後横レール32の長手方向と直交することによって、車35a,35aが後横レール32内をその長手方向に沿って移動可能となる。
また、吊り車35が前横レール31から縦レール33に移動する際は、取付軸35eは前横レール31のスリットS2を通って、縦レール33のスリットS1に移動するようになっており、吊り車35が縦レール33から後横レール32に移動する際は、取付軸35eは後横レール32のスリットS2を通って、後横レール32のスリットS1に移動するようになっている。
前記ガラリ戸30は、図10に示すように、上フレーム36と下フレーム38との間に、複数の縦材40・・・を平行離間して配置するとともに、隣り合う縦材40,40間にこれらを繋ぐ横材41を架設して構成されたものである。横材41は縦材40より細くなっており、上下に所定間隔で設けられている。つまり、ガラリ戸30は上下のフレーム36,38間に、縦材40と横材41とを格子状に組み立てた格子状フェンスを設けたものであり、格子空間によって通風および斜め上方からの陽射しの遮光が可能となっている。
また、ガラリ戸30には、防虫網42がガラリ戸30の表面を覆うようにして取り付けられている。
また、前記ベランダ11と外部との境界部には、ガラス手摺45がベランダ11と外部との境界部に位置するガラリ戸30より外側に設けられている。このガラス手摺45はガラス面材とこのガラス面材の上端部に設けられた手摺とを備えたものである。
また、ガラス面材の下端と、ベランダ11の床面との間に隙間を設けてもよい。このようにすれば、その隙間から通風をとることができる。さらに、ガラス面材を複数の帯板状のガラス面材をブラインド状に重ねて開閉可能としたジャロジー窓によって構成してもよい。
本実施の形態のガラリ戸付き建物では、例えば、図2に示すように、ベランダ11と外部との境界部に、ガラリ戸30をその表面を左右方向と平行にして左右に移動可能に設ける。つまり、各ガラリ戸30を吊り下げている吊り車35を前横レール31に移動可能に設ける。
この場合、2枚のガラリ戸30,30をそれぞれベランダ11の左右両端部に配置するとともに、残り2枚のガラリ戸30,30を互いに隣接させてベランダ11の中央部に配置する。このようにすると、ガラリ戸30によって、斜め上方からの陽射しを遮蔽できるとともに、矢印で示すように、南北に風が抜ける。また、ガラリ戸30を前横レール31に沿って適宜左右に移動させて配置することによって、陽射しを所望の位置で遮蔽できる。つまり、太陽の移動に伴って移動する陽射しを効果的に遮蔽できる。
次に、ベランダ11と外部との境界部を全開したい場合、すなわちベランダ11の前面を全開としたい場合、ガラリ戸30を掴んでベランダ11の西側の端部に向けて押し込むまたは引き込んで、前記吊り車35を、前横レール31内をその長手方向に沿って端部側に移動させることによって、ガラリ戸30を前横レール31に沿ってベランダ11の西側の端部に1枚ずつ移動させたうえで、このベランダ11の端部において、ガラリ戸30をその表面を左右方向と平行にした状態で、ガラリ戸30を掴んで後方に押し込むまたは引き込んで、吊り車35を前縦レール33内をその長手方向に沿って移動させることによって、ガラリ戸30を縦レール33に沿って後方に移動させる。
そして、このベランダ11の端部に4枚のガラリ戸30を配置することによって、ベランダ11の前面がほぼ全開となる。ベランダ11と外部との境界部にはガラス手摺45があるので、採光と通風を十分に確保できる。また、ベランダ11の端部に4枚のガラリ戸30を配置することによって、これらガラリ戸30を収納できる。
また、ガラス手摺45が、ベランダと外部との境界部に位置するガラリ戸30より外側に設けられているので、ガラリ戸30をベランダ11と外部との境界部において左右に移動させる場合や、この境界部からベランダ11の端部において、前後に移動させる場合に、ガラス手摺45が邪魔になることがない。
次に、ガラリ戸30をベランダ11と部屋(寝室12およびホール13)との境界部に設ける場合、ガラリ戸30を掴んで右側(東側)に押し込むまたは引き込んで、前記吊り車35を縦レール33の後端部から、後横レール32内をその長手方向に沿って移動させることによって、ガラリ戸30を後横レール32に沿って移動させて、部屋(寝室12およびホール13)の前に配置する。このようにすると、部屋(寝室12およびホール13)に風を通し易くなるとともに、ベランダ11に幼児が出るのを防止できる。
また、ガラリ戸30に防虫網42が取り付けられているので、部屋(寝室12およびホール13)への虫の侵入を防止できる。
さらに、ベランダ11の両端部が建物本体の外壁から延出する両袖壁26,26に接合されているので、上記のように、ガラリ戸30をベランダ11と部屋(寝室12およびホール13)との境界部に配置することによって、ベランダ11が平面視コ字形の凹所となる。したがって、この凹所がウインドキャッチとなって、該凹所に風を容易に取り込むことができるので、ガラリ戸30を通して部屋(寝室12およびホール13)に風を容易に取り込むことができる。
なお、本実施の形態において、ガラリ戸30の枚数を増やし、ベランダ11と外部との境界部の全域に亙ってガラリ戸30を配置することによって、すなわち、ベランダ11の前面の全部にガラリ戸30を配置することによって、斜め上方からの陽射しをほぼ完全に遮蔽できるとともに、ベランダ11への侵入を防止できるので、防犯対策にもなる。
また、本実施の形態では、ガラリ戸30を2階のベランダ11に設けたが、これに加えて1階の縁側1に設けてもよい。この場合も縁側1の天井部に、前後の横レール31,32および縦レール33を設け、ガラリ戸30の上端部に、前後の横レール31,31および縦レール33を移動可能な吊り車35を設ければよい。
11 ベランダ
12 寝室(部屋)
13 ホール(部屋)
26 袖壁
30 ガラリ戸
31 前横レール
32 後横レール
33 縦レール
35 吊り車
42 防虫網
45 ガラス手摺

Claims (5)

  1. 部屋に隣接して縁側またはベランダが設けられ、前記縁側またはベランダと外部との境界部にガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダに沿って左右方向に移動可能に設けられたガラリ戸付き建物において、
    前記ガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダの端部において、前後に移動可能に設けられ、
    さらに、前記ガラリ戸がその表面を左右方向と平行にして、前記縁側またはベランダと前記部屋との境界部において左右方向に移動可能に設けられていることを特徴とするガラリ戸付き建物。
  2. 請求項1に記載のガラリ戸付き建物において、
    前記縁側またはベランダの天井部に、前後に離間して前横レールと後横レールとが互いに平行に設けられるとともに、これら前後の横レールを繋ぐ縦レールが前記前後の横レールと直角に設けられており、
    前記ガラリ戸が吊戸であり、この吊戸の上端部に、前記前後の横レールおよび縦レールを移動可能な吊り車が設けられていることを特徴とするガラリ戸付き建物。
  3. 請求項1または2に記載のガラリ戸付き建物において、
    前記縁側またはベランダと外部との境界部に、ガラス面材とこのガラス面材の上端部に設けられた手摺とを備えたガラス手摺が、前記縁側またはベランダと外部との境界部に位置するガラリ戸より外側に設けられていることを特徴とするガラリ戸付き建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラリ戸付き建物において、
    前記ガラリ戸に、防虫網が前記ガラリ戸の表面を覆うようにして取り付けられていることを特徴とするガラリ戸付き建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラリ戸付き建物において、
    前記縁側またはベランダの両端部が建物本体の外壁から延出する両袖壁に接合されていることを特徴とするガラリ戸付き建物。
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