JP2010216123A - 吹き払い式防雪柵 - Google Patents
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Abstract
側道側から本線に向って流れる風雪を道路上方に吹上げさせて遠方(道路外側)に誘導し、視程障害の原因となる側道側からの風雪及び上空から道路上に降りそそぐ雪を道路外側に吹き飛ばし、道路上の雪溜り生成を確実に防止できる比較的簡易な構造の吹き払い式防雪柵を提供する。
【解決手段】
両側の支柱の間に複数の板を段状に配した防雪柵であって、上方域に配置され道路側に向けて上向きに傾斜した複数の吹き払い板41,42,43と、下方域に配置された垂直状の複数の防風雪板31、32とを備え、前記吹き払い板の最上段の板41の傾斜角度αが65度≧α≧55度であり、下段の吹き払い板42,43の傾斜角度βが(α−10)度≧β≧(α−20)度の範囲である。
【選択図】図3
Description
しかし、この先行技術では、防雪柵の風下側に雪溜りができ、風雪に乱れが発生し、遠方への雪の吹き払い効果が失われる問題があった。
しかし、この先行技術は地表付近の風を上方に誘導するため風下の吹溜りは解消されるが、防雪柵上方の道路を吹き抜ける風速が、防雪柵に沿って上方に誘導される下方の風速により減じられ、十分な吹き払い効果を得られないという問題があった。また、先行技術では、実際の道路において上空からの降雪による視程障害に対し対応できない等の問題があり、解決が強く要望されていた。
さらに、下段の吹き払い板の角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度とすることで、各板面に沿うように誘導された気流の失速や、流速の違いによる乱気流の発生を防止できる。
したがって、本発明によれば、上方から道路に吹き降らす雪による視程障害を的確に緩和することができ、路面の堆雪を防止できるというすぐれた効果が得られる。
これによれば、下方域の複数の防風雪板に遮られた風雪が上昇して、吹き払い板の最下段板と防風雪板との隙間から道路側へ流れることを阻止できるので、雪を吹き飛す阻害要因となる乱気流の発生を防止でき、視程障害の緩和を効果的に高め、道路上の堆雪が防止できるというすぐれた効果が得られる。
図1と図2は本発明による吹き払い式防雪柵の一実施例を示している。2,2は所定の間隔をおいて立設された支柱であり、H形鋼や角鋼パイプなどからなり、基礎コンクリート9にアンカーボルト91などで建て込まれている。
支柱2,2間の上部には角鋼パイプなどからなる笠木201が架設される一方、下部には角鋼パイプなどからなるストッパー202が同様に架設され、また支柱2の上部には滑車203が取り付けられている。
この例では、防風雪板3は、下位の2枚を無孔板31とし、上位の3枚を有孔板32としており、上位の3枚を有孔板32とすることにより車両運転者の視界を確保できる。
吹き払い板4は、側道側aからの風雪を道路側bの上空を通過させて道路外側cに吹き飛ばすのに適した3枚の厚さ方向に孔を設けない無孔板で構成され、水平に対し35度〜65度の範囲で角度設定可能となっているが、本発明は、特に、最上段板41の板表面角度αを65度≧α≧55度とし、下段の板の傾斜角度βを(α−10)度≧β≧(α−20)度を満足する角度に設定するものである。
吹き払いの中段板42および最下段板43の板表面角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度としたのは、(α−10)度以上にすると、中段板42と最下段板43により噴出された気流が上方に上昇しすぎ、道路上空で失速してしまうからである。下限を(α−20)度としたのは、これ以下にすると、中段板42、最下段板43により噴出した気流が上空からの降雪による圧力で早期に道路面に達し気流の到達距離が短くなるためである。
1.最上段板:35度、中段板: 45度、最下段板:55度
評価:風速は良、飛雪量は可、道路上の積雪は可、総合評価は可
2.最上段板:60度、中段板:45度、最下段板:45度
評価:風速は良、飛雪量は良、道路上の積雪は良、総合評価は最良
3.最上段板:90度、中段板:45度、最下段板:55度
評価:風速は良、飛雪量は良、道路上の積雪は不可、総合評価は可
以上のように最上段板の板表面角度と中段板、最下段板の板角度の組み合わせにより効果に違いがあることがわかる。この例では最良であった2.のデータに従い、最上段の板41の角度αはほぼ60度、下段の2枚の板42,43の角度βは何れもほぼ45度に設定されている。
支柱2とはしご5は、上下方向に9枚配した厚さ6mmで60mm×255mmの矩形状プレート53で溶接結合されている。
一体化された支柱2およびはしご5の下端部は、4隅にアンカーボルト91の挿通孔を有するベースプレート25に溶接により強固に結合され、コンクリート基礎9と一体化した4本のアンカーボルト91にナットを螺合緊締することで立設される。
なお、吹き払い板4の波状凹凸46の数は防風雪板3の波状凹凸36の数より多く、高さは吹き払い板4の波状凹凸46の方が低い。その理由は、波状凹凸は高いほど板の剛性効果をもたらすが、吹き払い板4の波状凹凸46を低くしたのは乱気流の発生要因にもなるからである。
板取付け金具35は、図6に示すように、長方形の鋼板をL字状に曲げたもので、中央部には半円形状の横ビームはめ込み溝356が形成されており、両端に近い部位には、防風雪板3と吹き払い板4の前記板固定孔451に対応する金具固定孔351,351が、また中央の横ビームはめ込み溝356には、横ビーム45を貫き前記防風雪板3と吹き払い板4の横ビーム固定孔452に整合する金具横ビーム孔352を有している。また、前記金具固定孔351,351と金具横ビーム孔352の形成された面と90度変位した面の端部近くには、後述するリンクとの連結のため、上リンク結合孔354と下リンク結合孔355が穿設されている。
図7(a)は防風雪板3同士を連結するリンク8Aを示し、図7(b)は防風雪板3の最上段板と吹き払い板4の最下段板43を連結するリンク8Bを示しており、図7(c)は吹き払い板4の最下段板43とその上に位置する中段板42を連結するリンク8Cを示し、図7(d)は吹き払い板4の最上段板41とその下段に位置する中段板42を連結するリンク8Dを示している。
リンク8A〜8Dは横ビーム45の端部を挿通する横ビーム通し孔81と、板取付け金具35と連結するための板連結孔82、821,822を有している。
防風雪板3の最上段板321と吹き払い板4の最下段板43はリンク8Bにより連結される。リンク8Bは弓状に湾曲した形状をなし、最上段防風雪板3の横ビーム45を貫挿する横ビーム通し孔81は長楕円孔である。最下段板43の板取付け金具35と連結する板連結孔は半月状の中楕円孔821と円孔822を有する。
長楕円の横ビーム通し孔81に横ビーム45が貫挿され、最下段板43の板取付け金具35にある上リンク結合孔354と前記リンクの中楕円孔821に、板取付け金具35の下リンク結合孔 355とリンクの孔822にそれぞれボルトが挿通され、ナットの螺合により最下段板43を水平に対し適正な角度βに設定し、その角度で固定する。
なお、リンク8Bの横ビーム通し孔81が長楕円孔なのは、図9に示すように防雪柵1を収納するために板表面を水平にする必要があるからであり、楕円孔821は最下段板43の板表面を適正な角度に調整するためである。
隙間隠しプレート7は図9に単体の状態を示しており、高さ108mm、幅200mm、横(長さ)3770mmのL字状に屈曲した鋼板である。
隙間隠しプレート7の高さ面(縦面)72には等間隔に8個の取り付け孔71が配設されている。隙間隠しプレート7の防雪柵1への取付けは図3に示すとおりであり、最上段の防風雪板321の垂直面に隙間隠しプレート7の高さ面72が密着するように重合され、8箇所の取付け孔71にそれぞれ挿通したボルトにナットを緊締して固定されている。
防風雪板3に衝突した風雪は板面に沿って上方に吹き上げても、隙間隠しプレート7のL字の高さ面72と幅面73に阻まれるので、吹き払い板4を通過する気流に乱れを及ぼすことはなく、吹き払い防雪柵の性能の低下要因である乱気流の発生を防げる。
また、最上段、中段、下段の吹き払い板の表面角度を最適に組み合わせ、吹き払いの最上段板41の板表面角度αを65度≧α≧55度としたので、柵に吹きつける吹雪を上方に吹き上げ遠方に吹き飛ばすことができ、中段板42および最下段板43の板表面角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度としたので、最上段板41による風の巻き込みを防止し、気流の乱れを最小限に抑えることができる。また最上段板41により風下遠方まで雪を吹き飛ばし、中段板42および最下段板43で柵風下側の堆雪を軽減させるので、雪の吹き払い性能が向上されるとともに、車道の視程障害が大幅に緩和される。
そして、はしご5に脱着可能な支台(図示せず)が取り付けられ、これに搭載したウインチからロープを繰り出され、図1に示す支柱2の上端に取り付けられた滑車203を経由したロープ端部を吹き払いの最上段板41に連結し、ウインチを回転することで吹き払い板4および防風雪板3を下方に移動し、図9のように水平状の姿勢となるように収納する。
2 支柱
3 防風雪板(防風雪柵部)
4 吹き払い板(吹き上げ部)
7 隙間隠しプレート
8 リンク
Claims (2)
- 両側の支柱の間に複数の板を段状に配した防雪柵であって、上方域に配置され道路側に向けて上向きに傾斜した複数の吹き払い板と、下方域に配置された垂直状の複数の防風雪板とを備え、前記吹き払い板の最上段の板の傾斜角度αが65度≧α≧55度であり、下段の吹き払い板の傾斜角度βが(α−10)度≧β≧(α−20)度を満足することを特徴とする吹き払い式防雪柵。
- 吹き払い板の最下段の板と防風雪板の最上段の板との間の隙間が隙間隠しプレートにより遮蔽されている請求項1記載の吹き払い式防雪柵。
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