JP4675136B2 - 多孔板フェンス及びその構築方法 - Google Patents

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この発明は、上下の縁辺に沿って上部胴縁および下部胴縁を有し、ほぼ全面に多数の小孔が明けられた孔明き金属板をフェンスパネルに用いた多孔板フェンス及びその構築方法の技術分野に属する。
従来、道路や鉄道などに沿って設置されるフェンスには各種各様の構造、形式が知られ実施されている。
例えば下記の特許文献1に開示された防護柵は、主に鉄道や道路を跨ぐ高架道路の路側に沿って設置された高欄又は歩道柵と共に併設された落下物防止フェンスである。高欄又は歩道柵の支柱から上方へ立ち上げた延長部に、いわゆる溶接金網又は透明若しくは半透明のポリカーボネートパネルを取り付けた構成とされている。
特許文献2に開示された手摺り一体型フェンスは、ビルの屋上やベランダへ、或いは通路等の安全性確保と侵入防止等を目的として設置されるもので、フェンスパネルとして、金属板の上端を折り曲げて横断面が矩形状の手摺りを形成し、下端部も折り曲げて横断面がL字形の下縁を形成し、パネル面に多数の小孔の配列による図案又は図形模様を施したものを使用し、該フェンスパネルを隣接する支柱の間へ架け渡して取り付けた構成とされている。
特開2001−164520号公報 特開平8−42200号公報
上記特許文献1に開示された防護柵は、フェンスパネルとして溶接金網又は透明若しくは半透明のポリカーボネートパネルを使用する。更に具体的には、前記パネルを剛強な枠材で作った矩形状の外周枠の面内に取り付けて面ユニットを構成し、この面ユニットをH鋼材による支柱の溝内へ落とし込んで、通常の防音壁と変わらぬ構造の防護柵が構築されている。フェンスパネルとして使用する溶接金網は、防護柵としてはありきたりの意匠的景観を呈する。また、透明若しくは半透明のポリカーボネートパネルの場合は、視界性が良いものの、風圧をもろに受けるので、外周枠を強固に構成しても面ユニットの大きさに限度があるし、これを支持する支柱も風圧に耐える大断面の材で構成せざるを得ず、武骨な意匠と景観になることを否めない。更に、人がよじ登ることを防止する構造にはなっていない。
特許文献2に開示された手摺り一体型フェンスは、フェンスパネルとして、金属板の上端を折り曲げて横断面が矩形状の手摺りを形成し、下端部も折り曲げて横断面がL字形の下縁を形成した点、およびパネル面に多数の小孔の配列による図案又は図形模様を施している点を注目できる。しかし、前記多数の小孔の配列による図案又は図形模様は、フェンスパネル全面から見ると一部分にまとめられた孔で形成されており、パネル全面にわたって孔が形成されていない。よって、図案又は図形模様の部分には通風性、視界性を期待できるとしても偏っており、フェンス全体としての視界性の確保、風圧の低減化は大きく期待できない。また、フェンスパネル上端の手摺りは、支柱の上端へ架設した部分でも連続性を要求されるため、専用の手摺り固定板および手摺り連結板を使用して支柱へ取り付けるほかない。また、下縁は支柱の側面へ固定するため、固有の加工をするほか、専用の下縁固定具を使用しているから、結局、部品点数が多く、手間隙のかかるフェンス構築作業を必要としている。
本発明の目的は、フェンスパネルとして上下の縁辺に沿う胴縁を形成し、全面に多数の小孔を明けた孔明き金属板を使用し、この孔明き金属板の左右両側の縁辺を支柱へ止着した構成であり、視界性が良好で、風圧の低減化に優れ、スマートで意匠性と景観性に優れた多孔板フェンスを提供することである。
本発明の次の目的は、孔明き金属板およびこれを支持する支柱を共に道路の外側又は内側に向かって凸状に湾曲させ、人の通り側に向かって被さるように湾曲しつつオーバーハングさせることにより、人がよじ登る手掛かり、足がかりがなく、人が乗り越えることは至難の構成とした多孔板フェンスを提供することである。
本発明の更なる目的は、フェンスの構築に必要な部品点数が少なく、構築作業の省力化を図ることができ、また、人が立てる道路側から容易に安全に能率良くフェンスの構築作業を進めることができ、構築作業の手間が少なく、工期の短縮化とコストダウンに有利な多孔板フェンスおよびその構築方法を提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る多孔板フェンスは、
道路10の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱3と、前記支柱3、3の間へ取り付けられた孔明き金属板2とから成り、
前記孔明き金属板2は、道路10の長手方向に見た断面形状が道路10の外側に向かって膨らむ湾曲形状とされ、全面に長丸形状又は楕円形状若しくは両形状の孔が混在する多数の小孔6が明けられ、前記小孔6は人の指が入らず手掛かりにならない大きさ、形状とされ、上下の縁辺に沿い且つ道路10の外側に向かって屈曲成形された上部胴縁4及び下部胴縁5を有しており
前記孔明き金属板2の左右両側の縁辺が、同縁辺に形成されたボルト孔8を介して、前記支柱3へボルト接合により止着されており、
前記支柱3は、前記孔明き金属板2の湾曲と同じ湾曲形状とされ、その下端は該支柱3を基礎の上面へ固定するベースプレート15の道路側前端面へ接近させ、且つ同ベースプレート15の前端面を前記基礎の道路10側の縁に沿う位置として足がかりを形成しない構成とされていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る多孔板フェンスは、
道路10の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱3と、前記支柱3、3の間へ取り付けられた孔明き金属板2とから成り、
前記孔明き金属板2は、上下の縁辺に沿い且つ道路の外側に向かって屈曲成形された上部胴縁4及び下部胴縁5を有し、道路10の長手方向に見た断面形状が道路10の外側に向かって膨らむ湾曲形状とされ、前記上下の胴縁4、5を除く全面に長丸形状又は楕円形状若しくは両形状の孔が混在する多数の小孔6が明けられ、前記小孔6は人の指が入らず手掛かりにならない大きさ、形状とされており、
前記孔明き金属板2の左右両側の縁辺が、同縁辺に形成されたボルト孔8を介して、前記支柱3へボルト接合により止着されており、
前記支柱3は、前記孔明き金属板2の湾曲と同じ湾曲形状とされ、その下端は該支柱3を基礎の上面へ固定するベースプレート15の道路側前端面へ接近させ、且つ同ベースプレート15の前端面を前記基礎の道路10側の縁に沿う位置として足がかりを形成しない構成とされていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1又は2に記載した多孔板フェンスにおいて、
明き金属板2と支柱3とボルト接合するボルト14は、その頭部を道路側に、ネジ軸部を道路10から外向きに配置され、支柱3のナット13へねじ込み接合されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明に係る多孔板フェンスの構築方法は、
道路10の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱3…の間へ孔明き金属板2を取り付けて多孔板フェンスを構築する方法において、孔明き金属板2には多数の小孔6が明けられ、上下の縁辺に沿って屈曲成形された胴縁4、5を有し、左右両側の縁辺に支柱3へボルト止めするボルト孔8を有する構成とし、支柱3の側にボルト孔及び同ボルト孔と中心を一致させたナット13を設け、孔明き金属板2の左右両側の縁辺のボルト孔8を支柱3のボルト孔と一致させ、ボルト14を道路側から外向きに各ボルト孔へ通し、前記ナット13へねじ込み止着することを特徴とする。
請求項に記載した発明に係る多孔板フェンスの構築方法は、
道路10の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱3…の間へ孔明き金属板2を取り付けて多孔板フェンスを構築する方法において、孔明き金属板2には多数の小孔6が明けられ、上下の縁辺に沿って屈曲成形された胴縁4、5を有し、左右両側の縁辺に支柱3へボルト止めするボルト孔8を有する構成とし、支柱3は側方へ突き出すブラケット12を備え、前記ブラケット12にボルト孔を設け、同ボルト孔と中心を一致させたナット13を道路10の外方側面に固定し、孔明き金属板2の左右両側の縁辺のボルト孔8を前記ブラケット12のボルト孔と一致させ、ボルト14を道路側から外向きに各ボルト孔へ通し、前記ナット13へねじ込み止着することを特徴とする。
本発明は、上下の縁辺に沿って胴縁4、5を形成し、ほぼ全面に多数の小孔6を明けた孔明き金属板2の左右両側の縁辺を直接支柱3へ止着(ボルト止め)しているから、ボルト以外に専用の取り付け金具類は一切無用であり、多孔板フェンスの構築に必要な部品点数が少なく、現場作業が簡単であり、多孔板フェンス構築の手間が少なく、工期の短縮化とコストダウンに有利である。
また、ほぼ全面に多数の小孔6を明けた孔明き金属板2を使用しているので、視界性が良好である。しかも孔明き金属板2が受ける風圧を十分に低減化でき、荷重負担が小さいから、これを支持する支柱3の断面を小さくでき、スマートで意匠性および景観性に優れた多孔板フェンスを提供できる。
本発明の多孔板フェンスは、孔明き金属板2およびこれを支持する支柱3と共に道路10の外側(又は必要によっては内側)に向かって膨らむように湾曲させ、換言すれば、人の通り側に向かって被さるように湾曲しつつオーバーハングさせ、更に孔明き金属板2の小孔6は人の指が入らず手掛かりにならない大きさとされ、また、支柱3の道路側面の下端はベースプレート15の道路側前端面との間に足がかりとなる隙間や段部を形成しない構成としたので、人がよじ登る足がかり、手掛かりがなく、人が乗り越えることは至難の構成であり、安全性が高い。勿論、道路側から空き缶やゴミ類が投げられても確実に受け止めて手前の道路側へ落とすから、この意味でも安全性が高い。
本発明の多孔板フェンスは、上下の縁辺に沿って胴縁4、5を形成してあり、左右両側の縁辺を支柱3へ道路から外向きにボルト止めで止着する構成であり、フェンスの構築作業は全て人が立つ(又はたてる)道路10の側から安全に能率良く行える。したがって、特に鉄道や道路を跨ぐ高架道路の路側に沿って設置される落下物防止フェンスを構築するような場合に、作業足場を仮設しないでもフェンスの構築作業を進めることができ、安全性と経済性の向上、及び工期の短縮に格別有利である。
道路10の長手方向に間隔をあけて複数建てた支柱3と、前記支柱3、3の間へ取り付けた孔明き金属板2とでフェンスを構成する。前記孔明き金属板2は、上下の縁辺に沿って屈曲成形された胴縁4、5を有し、ほぼ全面に多数の小孔6が明けられており、左右両側の縁辺が支柱3へ止着される。
孔明き金属板2は、道路10の長手方向に見た断面形状が道路10の外側に向かって膨らむように湾曲され、支柱2も前記孔明き金属板2の湾曲と同じ湾曲形状とする。
孔明き金属板2の上部胴縁4は、孔明き金属板2の上側縁辺を道路の外側に向かってほぼ直角なコの字形状に屈曲成形し、下部胴縁5も下側縁辺を道路の外側に向かって屈曲成形する。孔明き金属板2の左右両側の縁辺にボルト孔8を設け、支柱3の側に設けたボルト孔および同ボルト孔と中心を一致させて固定したナット13へボルト14をねじ込み止着する。
孔明き金属板2の小孔6は、長丸形状又は楕円形状若しくは両形状の孔が混在する構成とする。
以下に、本発明を図面に示した実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は、道路10に沿うコンクリート高欄1の上に落下物防止フェンスとして構築した実施例を示している。図中の符号2が孔明き金属板、3が支柱である。
道路10の路側に立つコンクリート高欄1の上に間隔をあけて複数の支柱3…が建てられ、この支柱3、3の間へ孔明き金属板2を建て込み、左右両側の縁辺を支柱3へボルト止めして構築されている。
孔明き金属板2の構造詳細を図4に示した。
図示した孔明き金属板2は、一例として縦・横寸法が900×3000mm(従って図1の道路面からフェンス上端までの高さHは約2m程度になる。)、厚さが1.5mm程度の焼付メッキ塗装鋼板が使用され、その上下の縁辺に沿って同鋼板を屈曲成形した胴縁4、5を一体的に有し、前記上下の胴縁4、5の部分を除く全面に多数の小孔6…が明けられている。左右両側の縁辺には、この孔明き金属板2を支柱3へボルト止めするためのボルト孔8が、図示例の場合には上下方向に間隔を空けて4個設けられている。
ただし、孔明き金属板としては、図5のように左右両側の縁辺の前記ボルト孔8が設けられた部分にまで小孔6を設けて(又は左右方向に連続する状態に小孔6を設けたものを裁断して)、小孔6をボルト孔としても利用する構成で実施することも好ましい。
図2〜図4A、および図5に示した孔明き金属板2の小孔6…は、一例として縦幅が14mm、横長さが50mm程度の長丸形状(長円形状)とし、これが上下の胴縁4、5の部分、および左右両側の縁辺の上記ボルト孔8が設けられた部分を除いて、ほぼ全面にわたり縦・横方向に整列した規則的配列で、例えば開口率40%に及ぶように多数設けられている。もっとも、小孔6は、上下の胴縁4、5の部分にも、更に左右両側の縁辺の上記ボルト孔8が設けられた部分にも図5のように設けた構成(つまり、全面に小孔6を設けた孔明き金属板2を裁断し、且つ上下の胴縁4、5を成形加工した構成)で実施することもできる。
小孔6として上記の長丸形状(長円形状)を採用した理由は、当該孔明き金属板2が風圧を受けて隣接する支柱3、3間で相当な引張り荷重を受ける場合でも、高い開口率を達成しつつ前記の引張り応力に耐える断面積の確保が容易であり、相対的に薄肉の金属板を使用でき、ひいては孔明け加工が容易となり、軽量なフェンスパネルを提供できるからである。したがって、前記の配慮を格別重視しないときは、小孔6として丸孔や楕円形状などの孔を採用し、若しくは前記各形状の孔が混在する構成で実施することもできる。
なお、フェンスに人がよじ登るいたずらを防ぐ配慮から、孔明き金属板2の小孔6は、人の指が入らず、手掛かりにならない形状、大きさで設けることが好ましい。
図1及び図3並びに図4Bに示したフェンスは、孔明き金属板2を、道路10の長手方向に見た断面形状が道路10の外側に向かって膨らむように湾曲されており、支柱3も前記孔明き金属板2と同じ湾曲形状とされている。
孔明き金属板2および支柱3の湾曲面の曲率は、一例として半径が850mm程度、というよりもむしろ、上記した道路面からフェンス上端までの高さHが約2m程度を前提として、人の通り側に向かって被さるように湾曲しつつオーバーハングして、人がよじ登ることを困難にする曲率で設計され実施される。もちろん、前記のように湾曲された孔明き金属板2は、風圧等による所謂面外力に対する抵抗力(剛性)を高める効果もあるので、前記曲率はこのような配慮に基づいても設計される。
なお、孔明き金属板2および支柱3の湾曲が膨らむ向きは、フェンスの用途および機能に応じて、道路10の内側に向かって膨らむ構成で全く同様に実施することができる。
また、孔明き金属板2の湾曲形状は、図4Bのように全面が等しく一定の曲率で湾曲する形状に限らない。図4Dに例示したようにオーバーハング効果を奏するかぎり、下半部が直平面状で、上半部のみを湾曲形状としたり、又は逆に下部が湾曲面で、上部を直平面として実施することも好ましい。
孔明き金属板2の上部胴縁4および下部胴縁5はそれぞれ、孔明き金属板2の風圧等による面外力に対する抵抗力(剛性)を高める目的のものであるから、そのような作用効果が大きい断面形状に成形される。図示例のものは上部胴縁4が上側縁辺を道路10の外向きにほぼ直角なコの字形状(図4B参照)に屈曲成形されており、下部胴縁5は下側縁辺をやはり道路の外向きにほぼ水平方向に屈曲し、更に若干のリップを5aを上向きに立ち上がらせた形状に屈曲成形して、それぞれ一体的構造に形成されている。
因みに、図1および図3のように、孔明き金属板2が道路10の外側に向かって膨らむ形状に湾曲されている場合、上部胴縁4および下部胴縁5もそれぞれ道路の外側に向かって屈曲成形され、全体の断面形状のバランスの良さを保っている(図4B参照)。
なお、下部胴縁5に、上記のようにリップ5aが上向きに立ち上がる形状とした場合には、この下部胴縁5の水平面に複数の水抜き孔7が排水効果の良い配置に設けられる(図4C参照)。
孔明き金属板2の左右両側の縁辺を止着する支柱3の構造を図6に示した。
図示した支柱3は、図1に示すコンクリート高欄1のような基礎の上にアンカーボルト20で固定されるベースプレート15の上面に、上記孔明き金属板2と同じ曲率で湾曲されたものを、補強リブ17と共に溶接で強固に取り付けた構成とされている。図6中の符号21はベースプレート15に設けたボルト孔で、これにアンカーボルト20が通される。フェンスをよじ登るいたずらを防ぐ配慮として、支柱3の道路側面の下端は、ベースプレート15の道路側前端面との隙間が2mm以下と成る程度にして足がかりを形成しない構成とし(図6B参照)、よじ登る足がかりを許さない構成とされている。前記の配慮を実効あらしめるため、支柱3のベースプレート15もコンクリート高欄1の道路側の縁に沿う位置に固定されている(図1および図6B参照)。
上記支柱3の側面の上下方向の4箇所に、上記図4Aに示した孔明き金属板2の各ボルト孔8と整合する配置で、同ボルト孔8と中心を一致させることができるボルト孔を備え、且つ同ボルト孔と中心を一致させたナット13を外側面へ溶接で固定した平面視L型のブラケット12が、前記支柱3の両側方へ突き出る配置で溶接により強固に取り付けられている。
なお、ブラケット12の支柱3への取り付けは、ブラケット12において、孔明き金属板2が当てがわれる道路側の面が、図6Cに示したように、孔明き金属板2および支柱3の道路側面と面一となる配置で行われている。
上記の構成であるから、図1及び図3の多孔板フェンスを構築する方法としては、先ず支柱3を、そのベースプレート15をコンクリート高欄1のアンカーボルト20により強固に固定する方法で、孔明き金属板2の横長に相当する間隔で建てる。支柱3の建て方作業は、作業員が道路10の側に立って道路側のみから行うことができる。
次に、孔明き金属板2の左右両側の縁辺を、道路側から外向きに前記支柱3、3のブラケット12へ当てがい、同縁辺のボルト孔8をブラケット12のボルト孔と一致させ、道路側から外向きにボルト14のネジ軸部を前記ボルト孔へ通しナット13へねじ込んで強固に締結して止着する。こうした孔明き金属板取り付け作業も、作業員は道路10の側に立って道路側のみから容易に行うことができる。
したがって、本発明のフェンスを、例えば鉄道や道路を跨ぐ跨線橋の物品落下防止フェンスとして設置するような場合でも、道路の外側に作業用足場を仮設する必要は格別なく、フェンスの構築作業を短工期に安価に行うことができる。
もっとも、支柱3の構造は図6の実施例に限らない。
図7に示すように支柱3にH形鋼を使用し、これを孔明き金属板2と同様の湾曲形状に加工すると共に、孔明き金属板2と同様に湾曲した内側のフランジにボルト孔18を設けると共に、このボルト孔18と中心を一致させたナット13を裏面へ溶接した構成でも同様に実施することができる。この場合、孔明き金属板2の方には、支柱3へ当てがう際にじゃまな上部胴縁4及び下部胴縁5の一部分を適宜に切除した切り欠き19を形成する。
なお、フェンスの構築後に、上記ボルト14の頭をコーキング材などで埋め隠すと、人が通ったり立ち止まり易い道路10の側から見て、当該フェンスを壊したり解体するいたずら心があっても、きっかけやその手掛かりさえ見当たらないから、いたずら防止に有効である。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は実施例の限りではない。本発明の目的及び要旨を逸脱しない範囲で、当業者が行う設計変更や変形・応用の範囲で更に多様な態様で実施することができる。
本発明に係る多孔板フェンスの実施例を示した横断面図である。 前記フェンスの正面図である。 前記フェンスの斜視図である。 A、B、Cは孔明き金属板の正面図と側面図および底面図、Dは湾曲形状の異なる実施例を示した側面図である。 孔明き金属板の異なる実施例を一部分示した正面図である。 A、B、Cは支柱の正面図と側面図および平面図である。 孔明き金属板と支柱との取り合いの異なる実施例を示した斜視図である。
符号の説明
10 道路
1 コンクリート高欄
2 孔明き金属板
3 支柱
4、5 胴縁
6 小孔
12 ブラケット
13 ナット
17 補強リブ
15 ベースプレート

Claims (5)

  1. 道路の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱と、前記支柱の間へ取り付けられた孔明き金属板とから成り、
    前記孔明き金属板は、道路の長手方向に見た断面形状が道路の外側に向かって膨らむ湾曲形状とされ、全面に長丸形状又は楕円形状若しくは両形状の孔が混在する多数の小孔が明けられ、前記小孔は人の指が入らず手掛かりにならない大きさ、形状とされ、上下の縁辺に沿い且つ道路の外側に向かって屈曲成形された上部胴縁及び下部胴縁を有しており
    前記孔明き金属板の左右両側の縁辺が、同縁辺に形成されたボルト孔を介して、前記支柱へボルト接合により止着されており、
    前記支柱は、前記孔明き金属板の湾曲と同じ湾曲形状とされ、その下端は該支柱を基礎の上面へ固定するベースプレートの道路側前端面へ接近させ、且つ同ベースプレートの前端面を前記基礎の道路側の縁に沿う位置として足がかりを形成しない構成とされていることを特徴とする、多孔板フェンス。
  2. 道路の長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱と、前記支柱の間へ取り付けられた孔明き金属板とから成り、
    前記孔明き金属板は、上下の縁辺に沿い且つ道路の外側に向かって屈曲成形された上部胴縁及び下部胴縁を有し、道路の長手方向に見た断面形状が道路の外側に向かって膨らむ湾曲形状とされ、前記上下の胴縁を除く全面に長丸形状又は楕円形状若しくは両形状の孔が混在する多数の小孔が明けられ、前記小孔は人の指が入らず手掛かりにならない大きさ、形状とされており、
    前記孔明き金属板の左右両側の縁辺が、同縁辺に形成されたボルト孔を介して、前記支柱へボルト接合により止着されており、
    前記支柱は、前記孔明き金属板の湾曲と同じ湾曲形状とされ、その下端は該支柱を基礎の上面へ固定するベースプレートの道路側前端面へ接近させ、且つ同ベースプレートの前端面を前記基礎の道路側の縁に沿う位置として足がかりを形成しない構成とされていることを特徴とする、多孔板フェンス。
  3. 明き金属板と支柱と接合するボルトは、その頭部を道路側に、ネジ軸部を道路から外向きに配置され、支柱のナットへねじ込み接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した多孔板フェンス。
  4. 道路長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱の間へ孔明き金属板を取り付けて多孔板フェンスを構築する方法において、
    孔明き金属板には多数の小孔が明けられ、上下の縁辺に沿って屈曲成形された胴縁を有し、左右両側の縁辺に支柱へボルト止めするボルト孔を有する構成とし、
    支柱の側にボルト孔及び同ボルト孔と中心を一致させたナットを設け、
    孔明き金属板の左右両側の縁辺のボルト孔を支柱のボルト孔と一致させ、ボルトを道路側から外向きに各ボルト孔へ通し前記ナットへねじ込み止着することを特徴とする、多孔板フェンスの構築方法。
  5. 道路長手方向に間隔をあけて複数建てられた支柱の間へ孔明き金属板を取り付けて多孔板フェンスを構築する方法において、
    孔明き金属板には多数の小孔が明けられ、上下の縁辺に沿って屈曲成形された胴縁を有し、左右両側の縁辺に支柱へボルト止めするボルト孔を有する構成とし、
    支柱は側方へ突き出すブラケットを備え、前記ブラケットにボルト孔を設け、同ボルト孔と中心を一致させたナットを道路の外方側面に固定し、
    孔明き金属板の左右両側の縁辺のボルト孔を前記ブラケットのボルト孔と一致させ、ボルトを道路側から外向きに各ボルト孔へ通し前記ナットへねじ込み止着することを特徴とする、多孔板フェンスの構築方法。
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JPH0842200A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Sanko Denki Kk 手すり一体型フェンス
JP2003138526A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Asahi Steel Industry 落下物防止フエンス及び落下物防止柵

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