JP5132615B2 - 吹き払い式防雪柵 - Google Patents

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Description

本発明は広幅員道路等においても広範囲の視程を確保することが可能な吹き払い式防雪柵に関する。
多降雪地域における道路での走行安全対策として、例えば、特許文献1のように、道路の長手方向に沿って間隔をおいて支柱を建て込み、それら支柱間に複数段の防雪板を配置し、各防雪板を適宜の角度に傾斜させ、各防雪板間の隙間を通して斜め下方または斜め上方に吹雪や強風を誘導させ、道路上に雪溜まりができることを防止するような防雪柵が提案されている。
しかし、この先行技術では、防雪柵の風下側に雪溜りができ、風雪に乱れが発生し、遠方への雪の吹き払い効果が失われる問題があった。
また、特許文献2のように、間隔をおいて建て込んだ支柱間に、地表より上方に防風雪板、反転吹き払い板、その上端側に誘導斜板を順次設け、防雪柵に吹き付ける風雪を気流の乱れが起こらないように反転吹き払い板に沿って防雪柵上方に誘導し、上端の誘導斜板で風雪の巻き込み現象を防止し、道路上方を通過させるようにした防雪柵も提案されている。
しかし、この先行技術は地表付近の風を上方に誘導するため風下の吹溜りは解消されるが、防雪柵上方の道路を吹き抜ける風速が、防雪柵に沿って上方に誘導される下方の風速により減じられ、十分な吹き払い効果を得られないという問題があった。また、先行技術では、実際の道路において上空からの降雪による視程障害に対し対応できない等の問題があり、解決が強く要望されていた。
実開昭59−61312号公報 特開2007−120091号公報
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、側道側から本線に向って流れる風雪を道路上方に吹上げさせて遠方(道路外側)に誘導し、視程障害の原因となる側道側からの風雪及び上空から道路上に降りそそぐ雪を道路外側に吹き飛ばし、道路上の雪溜り生成を確実に防止できる比較的簡易な構造の吹き払い式防雪柵を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の吹き払い式防雪柵は、両側の支柱の間に複数の板を段状に配した防雪柵であって、上方域に配置され道路側に向けて上向きに傾斜した複数の吹き払い板と、下方域に配置された垂直状の複数の防風雪板とを備え、前記吹き払い板の最上段の板の傾斜角度αが65度≧α≧55度であり、下段の吹き払い板の傾斜角度βが(α−10)度≧β≧(α−20)度であることを特徴としている。
本発明によれば、下方域に配置された複数の垂直状の防風雪板の上に、道路側に向けて上向きに傾斜した複数の吹き払い板を配して吹き上げ部を構成し、しかも吹き払い板のうち最上段の板の傾斜角度αを65度≧α≧55度とし、下段の吹き払い板の傾斜角度βを、(α−10)度≧β≧(α−20)度としたため、側道側から道路方向に吹いてきた風雪は最上段の吹き払い板で板面に沿うように誘導されて上方に吹き上げる気流となり、下段の吹き払い板では板面に沿うように誘導されて、上方に吹き上げられた前記気流を遠方(道路外側)に誘導する気流を形成するので、道路上に降り注ごうとする雪が前記気流により吹き飛ばされる。
また、最上段の吹き払い板の傾斜角度より下段の吹き払い板の傾斜角度を小さくすることで、最上段の吹き払い板で斜め上方に誘導された気流を下段の複数枚の吹き払い板がより遠方に吹き出させることができるというすぐれた効果が得られる。
さらに、下段の吹き払い板の角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度とすることで、各板面に沿うように誘導された気流の失速や、流速の違いによる乱気流の発生を防止できる。
したがって、本発明によれば、上方から道路に吹き降らす雪による視程障害を的確に緩和することができ、路面の堆雪を防止できるというすぐれた効果が得られる。
本発明による吹き払い式防雪柵の一実施例を示す正面図である。 本発明による吹き払い式防雪柵の一実施例を示す側面図である。 図2の柵における上部域の拡大図である。 (a)は防風雪板の一例を示す正面図、(b)はその側面図である。 (b)は吹き払い板の一例を示す正面図、(b)はその側面図である。 板取付け金具を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 (a)は防風雪板連結リンク、(b)は防風雪板・吹き払い最下段板連結リンク、(c)は吹き払い最下段板・中段板連結リンク、(d)は吹き払い中段板と最上段板連結リンクを示す正面図である。 (a)は隙間隠しプレートを示す正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。 本発明防雪柵の収納状態を示す側面図である。
好適には、吹き払い板の最下段の板と防風雪板の最上段の板との間の隙間が隙間隠しプレートにより遮蔽されている。
これによれば、下方域の複数の防風雪板に遮られた風雪が上昇して、吹き払い板の最下段板と防風雪板との隙間から道路側へ流れることを阻止できるので、雪を吹き飛す阻害要因となる乱気流の発生を防止でき、視程障害の緩和を効果的に高め、道路上の堆雪が防止できるというすぐれた効果が得られる。
以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1と図2は本発明による吹き払い式防雪柵の一実施例を示している。2,2は所定の間隔をおいて立設された支柱であり、H形鋼や角鋼パイプなどからなり、基礎コンクリート9にアンカーボルト91などで建て込まれている。
支柱2,2間の上部には角鋼パイプなどからなる笠木201が架設される一方、下部には角鋼パイプなどからなるストッパー202が同様に架設され、また支柱2の上部には滑車203が取り付けられている。
支柱2の背後すなわち道路側面には、防雪柵が側道側aからの突風に耐えられるように補強を兼ねたはしご5が取り付けられている。はしご5は角形パイプ等からなり、所定間隔ごとの複数個所がプレート53を介して支柱2に溶接またはボルト等により結合している。
前記支柱2,2間には、下方から複数段(図面では5段)の防風雪板(防雪柵部)3が配置されている。防風雪板3は、厚さ方向に孔を設けない無孔板31と、多数の孔320を設けた有孔板32とからなり、それぞれ表面が略垂直(略90度)になるように設置されている。
この例では、防風雪板3は、下位の2枚を無孔板31とし、上位の3枚を有孔板32としており、上位の3枚を有孔板32とすることにより車両運転者の視界を確保できる。
前記防風雪板3の上方には、複数段(図面では3段)からなる吹き払い板4が設けられて、吹き上げ部が構成されている。
吹き払い板4は、側道側aからの風雪を道路側bの上空を通過させて道路外側cに吹き飛ばすのに適した3枚の厚さ方向に孔を設けない無孔板で構成され、水平に対し35度〜65度の範囲で角度設定可能となっているが、本発明は、特に、最上段板41の板表面角度αを65度≧α≧55度とし、下段の板の傾斜角度βを(α−10)度≧β≧(α−20)度を満足する角度に設定するものである。
最上段板41の板表面角度αを65度≧α≧55度としたのは、65度以上では上空への吹き上げが大きくなり、上空の横風により乱気流が発生し、また55度以下では、降下する風雪により上空への吹き上げ力が弱められるためである。
吹き払いの中段板42および最下段板43の板表面角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度としたのは、(α−10)度以上にすると、中段板42と最下段板43により噴出された気流が上方に上昇しすぎ、道路上空で失速してしまうからである。下限を(α−20)度としたのは、これ以下にすると、中段板42、最下段板43により噴出した気流が上空からの降雪による圧力で早期に道路面に達し気流の到達距離が短くなるためである。
上記最適角度は最上段板41、中段板42および最下段板43板の水平に対する角度を種々変えた実験により求められたものであり、角度と測定データの評価は次のとおりである。なお実験において、防風雪板の板表面はすべて略垂直に配置して行った。
1.最上段板:35度、中段板: 45度、最下段板:55度
評価:風速は良、飛雪量は可、道路上の積雪は可、総合評価は可
2.最上段板:60度、中段板:45度、最下段板:45度
評価:風速は良、飛雪量は良、道路上の積雪は良、総合評価は最良
3.最上段板:90度、中段板:45度、最下段板:55度
評価:風速は良、飛雪量は良、道路上の積雪は不可、総合評価は可
以上のように最上段板の板表面角度と中段板、最下段板の板角度の組み合わせにより効果に違いがあることがわかる。この例では最良であった2.のデータに従い、最上段の板41の角度αはほぼ60度、下段の2枚の板42,43の角度βは何れもほぼ45度に設定されている。
そして、最上段の垂直状の防風雪板321とこれに隣接した傾斜した吹き払い板である最下段板43の間には隙間隠しプレート7が配され、この隙間隠しプレート7により最上段の垂直状の防風雪板321とこれに隣接した傾斜状の吹き払い最下段板43との隙間が遮蔽され、側道側aからの風雪を道路側bに通過させないようになっている。
本発明の支柱、はしご、防風雪板、吹き払い板、笠木、ストッパー、隙間隠しプレート等は防食のため亜鉛めっき又は亜鉛アルミめっきが施されている。さらに樹脂塗装することで防食効果を高めることができるが、景観にマッチした着色樹脂を選択することで自然との調和も保たれる。
次いで、実施例の各部を詳細に説明すると、支柱2は100mm×100mm×6mm×8mmのH型鋼で、長さは4150mmである。はしご5は厚さ3.2mm、60mm×60mmの角鋼管で、長さは2720mmである。
支柱2とはしご5は、上下方向に9枚配した厚さ6mmで60mm×255mmの矩形状プレート53で溶接結合されている。
一体化された支柱2およびはしご5の下端部は、4隅にアンカーボルト91の挿通孔を有するベースプレート25に溶接により強固に結合され、コンクリート基礎9と一体化した4本のアンカーボルト91にナットを螺合緊締することで立設される。
図4(a)(b)は防風雪板(防雪柵部)3の構成板、図5(a)(b)は吹き払い板(吹き上げ部)4の構成板を単体の状態で示しており、防風雪板3は、無孔板31と有孔板32ともに厚さ1.6mm、3770mm(横)×490mm(縦)の長方形状の亜鉛めっき鋼板からなり、高さ65mmの2つの波状凹凸36が横方向に走っている。無孔板31と有孔板32の横方向端縁部には、端部に近い(上下)の谷の位置に板固定孔451,451が、また中央の谷の位置に横ビーム固定孔452がそれぞれ配設されている。なお、図示しないが、最上位の防風雪板321は隙間隠しプレート7との結合のために上縁付近に8個の通孔が配設される。
吹き払い板4は、最上段板41、中段板42および最下段板43のいずれも厚さ1.2mm、3800mm×550mmの長方形状の亜鉛めっき鋼板からなり、高さ40mmの波状凹凸46が5つ横方向に走っている。そして、横方向端縁部には、上下の谷の位置に板固定孔451,451が、また中央の谷の位置に横ビーム固定孔452がそれぞれ配設されている。
なお、吹き払い板4の波状凹凸46の数は防風雪板3の波状凹凸36の数より多く、高さは吹き払い板4の波状凹凸46の方が低い。その理由は、波状凹凸は高いほど板の剛性効果をもたらすが、吹き払い板4の波状凹凸46を低くしたのは乱気流の発生要因にもなるからである。
防風雪板3はこの実施例では5枚であるが、それぞれの板の横方向両端には、図6に示す板取付け金具35がボルトナットで取り付けられている。また、吹き払い板4を構成する3枚の板の横方向両端にも、それぞれ板取付け金具35がボルトナットで取り付けられている。
板取付け金具35は、図6に示すように、長方形の鋼板をL字状に曲げたもので、中央部には半円形状の横ビームはめ込み溝356が形成されており、両端に近い部位には、防風雪板3と吹き払い板4の前記板固定孔451に対応する金具固定孔351,351が、また中央の横ビームはめ込み溝356には、横ビーム45を貫き前記防風雪板3と吹き払い板4の横ビーム固定孔452に整合する金具横ビーム孔352を有している。また、前記金具固定孔351,351と金具横ビーム孔352の形成された面と90度変位した面の端部近くには、後述するリンクとの連結のため、上リンク結合孔354と下リンク結合孔355が穿設されている。
そして、板取付け金具35の金具固定孔351と防風雪板3と吹き払い板4の構成板の板固定孔451にボルトが挿通されナットで固定され、また、横ビーム45は防風雪板3と吹き払い板4の背面に配され、板取付金具35の金具横ビーム固定孔352と、防風雪板3と吹き払い板4の横ビーム固定孔452にボルトが挿通され、ナットで固定される。
支柱2への防風雪板3および吹き上げ板4の取付け構造を説明すると、図2と図3のごとくであり、防風雪板3および吹き上げ板4の心を通る横ビーム45の端部が摺動可能に支柱2,2の溝部に挿入され、下方に落下しないようにビーム支えボルト353で支えられている。なお、横ビーム45をビーム支えボルト353で支えるのは、すべての吹き払い板4と防風雪板3である必要はなく、たとえば最上段板41と最下段板43あるいは、それと最上位の防風雪板321など特定の段で行なえばよい。
防風雪板3および吹き払い板4の各板は図7に単体を示すリンク8により順次連結されている。
図7(a)は防風雪板3同士を連結するリンク8Aを示し、図7(b)は防風雪板3の最上段板と吹き払い板4の最下段板43を連結するリンク8Bを示しており、図7(c)は吹き払い板4の最下段板43とその上に位置する中段板42を連結するリンク8Cを示し、図7(d)は吹き払い板4の最上段板41とその下段に位置する中段板42を連結するリンク8Dを示している。
リンク8A〜8Dは横ビーム45の端部を挿通する横ビーム通し孔81と、板取付け金具35と連結するための板連結孔82、821,822を有している。
各段の防風雪板3はリンク8Aで連結されるもので、下段の防風雪板32の横ビーム45の端部がリンク8Aの横ビーム通し孔81に挿通されている。上段の防風雪板32に取り付けられた板取付け金具35のリンク結合孔355とリンク8Aの連結孔82にボルトを貫挿し、上段の防風雪板32の板表面が略垂直になるように配置しナットで結合する。同様の方法で順次防風雪板3を連結する。
図3は防風雪板3の最上段板321と吹き払い板4の最下段板43との連結、最下段板43と中段42の連結、中段板42と最上段板41の連結をそれぞれ示している。
防風雪板3の最上段板321と吹き払い板4の最下段板43はリンク8Bにより連結される。リンク8Bは弓状に湾曲した形状をなし、最上段防風雪板3の横ビーム45を貫挿する横ビーム通し孔81は長楕円孔である。最下段板43の板取付け金具35と連結する板連結孔は半月状の中楕円孔821と円孔822を有する。
長楕円の横ビーム通し孔81に横ビーム45が貫挿され、最下段板43の板取付け金具35にある上リンク結合孔354と前記リンクの中楕円孔821に、板取付け金具35の下リンク結合孔 355とリンクの孔822にそれぞれボルトが挿通され、ナットの螺合により最下段板43を水平に対し適正な角度βに設定し、その角度で固定する。
なお、リンク8Bの横ビーム通し孔81が長楕円孔なのは、図9に示すように防雪柵1を収納するために板表面を水平にする必要があるからであり、楕円孔821は最下段板43の板表面を適正な角度に調整するためである。
最下段板43の板の表面角度βはたとえば45度である。角度調整は、リンク8Bの円孔822と板取付け金具35の下リンク結合孔355にボルトを貫挿し、そこを中心点にして最下段板43を回転し、適正な表面角度βで板取付け金具35の上リンク結合孔354とリンク8Bの中楕円孔821にボルトを挿通し、ナットで締結固定することで行なわれる。
中段板42の板の表面角度βはたとえば45度である。角度調整はリンク8Cの小楕円孔822と板取付け金具35の下リンク結合孔355にボルトを貫挿し、中楕円孔821と板取付け金具35の上リンク結合孔354にボルトを貫挿し、横ビーム通し孔81に貫挿した横ビーム45の軸を中心に中楕円孔821、小楕円孔822を適宜スライドすることで行うもので、こうして中段板42の板の表面角度を適正な角度β(45度)に調整し、ボルトナットで連結固定する。中段板42が複数ある場合は同様の操作で角度を適宜設定すればよい。
最上段板41の板表面の角度αはたとえば60度である。最上段板41は中段板42とリンク8Dにより連結され、最上段板の角度αは中段板42の角度設定と同様の操作で行なえばよい。リンク8Dは中楕円孔821、822を有している。
最上段の防風雪板321は垂直であるのに対し、最下段板43は傾斜しているため隙間が発生するが、その隙間は隙間隠しプレート7で遮蔽される。
隙間隠しプレート7は図9に単体の状態を示しており、高さ108mm、幅200mm、横(長さ)3770mmのL字状に屈曲した鋼板である。
隙間隠しプレート7の高さ面(縦面)72には等間隔に8個の取り付け孔71が配設されている。隙間隠しプレート7の防雪柵1への取付けは図3に示すとおりであり、最上段の防風雪板321の垂直面に隙間隠しプレート7の高さ面72が密着するように重合され、8箇所の取付け孔71にそれぞれ挿通したボルトにナットを緊締して固定されている。
この状態では隙間隠しプレート7の幅面(横面)73は水平となり、幅横端面74が傾斜状にある吹き払い板の最下段板43の表面に接触するので、防風雪の最上段板321と最下段板43との隙間は遮蔽され、側道側aからの風雪が道路側bに通過させないようになる。
防風雪板3に衝突した風雪は板面に沿って上方に吹き上げても、隙間隠しプレート7のL字の高さ面72と幅面73に阻まれるので、吹き払い板4を通過する気流に乱れを及ぼすことはなく、吹き払い防雪柵の性能の低下要因である乱気流の発生を防げる。
上記の通り立設された防雪柵1は防風雪板3の表面が垂直に配置されることで、歩道および車道の横風雪を防禦することができ、特に歩道中の通行人の負担を大幅に軽減することができる。
また、最上段、中段、下段の吹き払い板の表面角度を最適に組み合わせ、吹き払いの最上段板41の板表面角度αを65度≧α≧55度としたので、柵に吹きつける吹雪を上方に吹き上げ遠方に吹き飛ばすことができ、中段板42および最下段板43の板表面角度を(α−10)度≧β≧(α−20)度としたので、最上段板41による風の巻き込みを防止し、気流の乱れを最小限に抑えることができる。また最上段板41により風下遠方まで雪を吹き飛ばし、中段板42および最下段板43で柵風下側の堆雪を軽減させるので、雪の吹き払い性能が向上されるとともに、車道の視程障害が大幅に緩和される。
防雪柵1は夏場の防雪柵不使用時には視界を確保するために、図9に示すように、支柱2およびはしご5を高さ方向中間部で分割し、その分割両端面にはしご連結プレート6、6を溶接でそれぞれ取り付け、はしご連結プレート6,6を蝶番61で連結し、折り畳み可能にしている。
そして、はしご5に脱着可能な支台(図示せず)が取り付けられ、これに搭載したウインチからロープを繰り出され、図1に示す支柱2の上端に取り付けられた滑車203を経由したロープ端部を吹き払いの最上段板41に連結し、ウインチを回転することで吹き払い板4および防風雪板3を下方に移動し、図9のように水平状の姿勢となるように収納する。
1 防雪柵
2 支柱
3 防風雪板(防風雪柵部)
4 吹き払い板(吹き上げ部)
7 隙間隠しプレート
8 リンク

Claims (2)

  1. 両側の支柱の間に複数の板を段状に配した防雪柵であって、上方域に配置され道路側に向けて上向きに傾斜した複数の吹き払い板と、下方域に配置された垂直状の複数の防風雪板とを備え、前記吹き払い板の最上段の板の傾斜角度αが65度≧α≧55度であり、下段の吹き払い板の傾斜角度βが(α−10)度≧β≧(α−20)度を満足することを特徴とする吹き払い式防雪柵。
  2. 吹き払い板の最下段の板と防風雪板の最上段の板との間の隙間が隙間隠しプレートにより遮蔽されている請求項1記載の吹き払い式防雪柵。
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