JP2002220815A - 吹上柵 - Google Patents

吹上柵

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JP2002220815A
JP2002220815A JP2001055918A JP2001055918A JP2002220815A JP 2002220815 A JP2002220815 A JP 2002220815A JP 2001055918 A JP2001055918 A JP 2001055918A JP 2001055918 A JP2001055918 A JP 2001055918A JP 2002220815 A JP2002220815 A JP 2002220815A
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fence
plate
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snow
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JP2001055918A
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Motofumi Imakita
基文 今北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路上の視界を妨げることのない新規な吹上柵
を提供する。 【解決手段】地上に複数個連接される支柱に複数枚の整
流板を固定してなる構造体において、風上側に対し下向
き傾斜角を有するよう該整流板を設けるとともに、最下
段の整流板と地面間に適宜間隔の空隙部分を設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地吹雪対策のた
め、傾斜板にて風を吹き上げるよう構成した吹上柵に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、防雪柵には吹止柵、吹払柵、
吹溜柵の3種があるが、本発明にて示すような吹上柵は
見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】降雪地域において、冬
期の道路上の積雪の影響を少なくするために防雪柵が利
用されている。この防雪柵は道路に沿って立設され、道
路の吹き溜まりや視程障害の防止が目的である。この防
雪柵には、現在のところ前記した3種があり、各々特徴
を有している。吹止柵は、所定の長さ・高さを有する板
体の上部を風上方向に少し折曲し、この折曲部分を多孔
としたものが多い。この吹止柵は柵の前後に接近した形
で雪を堆積させる機能を有し、道路上の局部的な吹き溜
まりを防止することができる。また、道路用地の面から
柵高の2倍程度離すだけでよいため、狭いスペースでの
設置が可能である。しかし、この吹止柵は柵高の4倍の
範囲において、風下側で横長の渦流が発生し、その渦か
ら剥離した雪が空中を舞い続けて霧がかかったような状
態になる。そのためこの地吹雪が発生している間、視界
が極めて悪く、ドライバーにとって非常に重要なる視界
の妨げとなる問題点を有している。吹払柵は、風上から
の流れを下方に向けるための整流板を有するもので、そ
の構造から吹払柵の近傍位置に雪丘が形成されないの
で、2車線道路には使用可能なものの多車線道路や中央
分離帯を有する道路においては、道路の一部に雪丘が形
成されるので自ずと使用範囲が限定される。吹溜柵は、
平板を一定間隔にて多数設けた構成で、路肩から柵高の
6〜8倍程度離して設置しなければならないため、道路
用地の確保が難しく、最近は使用する割合が極めて低い
ものとなっている。本発明は、以上のような従来からの
防雪柵に関わる課題を解決するために発明されたもの
で、道路上への雪丘形成および柵近傍における視界不良
を改善することを目的として開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題を解決する手段とし
て本発明は、風上に対し整流板を下向き傾斜させ、この
整流板を支柱に対し固定もしくは回動可能に設けてその
主要部を構成した。すなわち、本発明の一つは、地上に
複数個連接される支柱間に複数枚の整流板を固定してな
る構造体において、風上側に対し下向き傾斜角を有する
よう該整流板を設けたことを特徴とする吹上柵であり、
他の一つは、整流板を支柱に対し回動可能に設けるとと
もに、回動により定めた傾斜角の保持手段を有するよう
構成してなる吹上柵である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を使用するには、まず地上
に支柱を連設し、複数枚の整流板を各支柱に斜方に取り
付ける。このとき風上側に対し下向き傾斜となるよう設
ける。こうすることで、この吹上柵を通過した風と雪は
柵の上方へと移動するので、道路上の地吹雪を防止して
良好な視界を保つことができる。なお、後述の実施例に
て示すように、整流板を回動可能として、この整流板の
回動位置を水平位置と傾斜位置の2通りを選択し、冬期
は傾斜位置、冬期以外は水平位置とすれば、当初の目的
達成とともに夏期等の視界を良好とすることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1〜4は本発明吹上柵の一例を示すものである。図2お
よび図4において、右方が風上側となる。図において、
1は支柱で、H型鋼材であり、一定間隔にて複数個連設
される。2は整流板で、長尺板体を支柱に複数枚斜設し
たものである。3は支柱補強のための補助ステーで、管
体により形成され、支柱側面に取り付けられる。以上が
本発明の一つである。図10は本発明使用時における気
流状態を説明したものである。図では左方を風上として
おり、本吹上柵を通過すると整流板の向きによって上方
へと気流は移行し、そのまま流れ去っていく。柵の近傍
位置にて若干の渦流が発生するが、道路上での渦流はな
く、柵上方から右方への流れにのって移行する。また、
最下段の整流板と地面は若干の空隙20を有している。
この空隙を通過した風・雪は整流板によって起きる上向
きの流れに呼び込まれて図の太線にて示す流れとなり、
柵上方を移動することとなる。この空隙20は、柵高の
6〜20%の範囲にて設定することが必要で、好ましく
は12〜13%が適当である。この空隙が上記値より大
きくなると、空隙を通過する風量が大きくなるため、雪
丘形成が右方へと移動して道路にかかることとなる。逆
に小さくなると柵下部分の吹き払い効果が減少して柵下
に雪が溜まりやすくなる。この空隙が適当であれば期待
の効果を発揮し、従って、従来柵のような地吹雪状態を
発生することなく、良好な視界を保つことができる。図
11は、上記柵の場合の雪丘形成を示すもので、柵の近
傍に大半の雪が堆積し、道路上には少ない堆積となる。
図12は、従来の吹止柵の場合を図示したもので、本発
明のように上方へ向けての気流がないので、柵を通過し
た気流は風下側にて大きな渦流が発生して地吹雪状態と
なり、視界障害を引き起こす。図14は吹溜柵における
気流と雪丘の状態を示すもので、吹止柵同様に地吹雪発
生があるが、柵の風下側にて大きな雪丘形成となるた
め、道路から離れた位置に柵を設けなくてはならない。
図15は、吹払柵を示し、吹溜柵同様に柵に比較的近い
位置に雪丘が形成され、多車線道路には適さず、渦流に
よる地吹雪もさけられない。
【0007】図5〜9は本発明の他の一つを示すもので
ある。これは、支柱に対し整流板を回動可能としたもの
である。図において、1は支柱、2は整流板で、段部が
連続する長尺凹凸板の両端に端板2aを取り付けたもの
であり、端板の一方は突出して貫通孔が穿設される。3
は補助ステーで支柱に添設される。4は軸受け板で、中
央上部に凹状切り欠き部分を有する短板で、この凹部を
上にして支柱側面に固着される。5は回動軸で、その中
ほどに小径部分が設けられ、その一端は整流板の端板側
面に固着される。回動軸の小径個所は軸受け板の凹部内
に位置し、軸受け板取付位置よりやや上方の支柱個所に
貫通孔が穿設され、この貫通孔内にボルト状の係止ピン
6が挿入係止される。従って、整流板は回動軸を中心と
して回動可能であり、係止ピンそして回動軸の小径個所
と軸受け板の位置関係によって、整流板はその安定を保
ちつつ回動することができる。7は連結板で、細長長尺
板体であり、一定間隔にて貫通孔が穿設される。この貫
通孔と整流板の端板に設けられた貫通孔とは重ね合わさ
れ、ピンにて回動可能に軸支される。この連結板は1本
の支柱に対して1本が設けられ、複数枚の整流板がこの
連結板に各々軸支される。つまり、連結板の上下移動に
よって、支柱に支持されている各整流板は同期してその
回動が行われる。8は補助ステーに固着される下部スト
ッパー、9は該ストッパー上面に当接可能な下部当接
板、10は下部当接板の上方位置にある上部当接板で、
各当接板は連結板側面適所に各々固着される。11は上
部ストッパーで、支柱適所に固定される舌片状板体であ
る。以上の構成により、整流板が水平位置の時、下部当
接板と下部ストッパーは当接し、整流板が傾斜位置の
時、上部当接板と上部ストッパーが当接して、各々の位
置が確保される。なお、各ストッパーおよび当接板には
同径の貫通孔が各々穿設され、この重なった孔内に略円
柱形状の固定金具12が挿入され、ピン13にてその位
置が保持される。以上が本発明の他の一つである。本発
明は、整流板を回動可能とし、図5および図7で示す傾
斜位置保持と、図6および図8で示す水平位置の2通り
の状態を選択できるよう構成したものである。冬期は傾
斜位置に保持して所定の機能を発揮させ、夏期など非降
雪時期は水平位置に保持して用いる。従って、冬期外は
前述した固定整流板方式のような吹上柵による景観の妨
げがない。以上説明したように、本発明によって冬期に
おける視界不良を防止できる新規なる吹上柵を得ること
ができる。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、風上に対し下向き傾斜
に整流板を位置させるため、この吹上柵を通過した風・
雪を柵の上方へと導くことができ、従来からの吹き止め
柵等に付随する地吹雪状態を防止するとともに、道路上
の吹き溜まりを排除して、歩行者およびドライバーにと
って安全かつ快適なる環境を得ることのできる、有用な
る構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図
【図2】本発明の右側面図
【図3】本発明の要部拡大図(a)
【図4】本発明の参考斜視図
【図5】本発明の他例を示す側面図(整流板傾斜時)
【図6】本発明の他例を示す側面図(整流板水平時)
【図7】本発明の他例を示す要部拡大図
【図8】本発明の他例を示す要部拡大図
【図9】本発明の他例を示す要部説明斜視図
【図10】本発明吹上柵による気流説明図
【図11】本発明吹上柵による雪丘形成図
【図12】従来例吹止柵による気流説明図
【図13】従来例吹止柵による雪丘形成図
【図14】従来例吹溜柵による気流および雪丘説明図
【図15】従来例吹払柵による気流および雪丘説明図
【符号の説明】
1 支柱 2 整流板 2a 端板 3 補助ステー 4 軸受け板 5 回動軸 6 係止ピン 7 連結板 8 下部ストッパー 9 下部当接板 10 上部当接板 11 上部ストッパー 12 固定金具 13 ピン 14 吹上柵 15 道路 16 雪丘 17 吹止柵 18 吹溜柵 19 吹払柵 20 空隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上に複数個連接される支柱間に複数枚の
    整流板を固定してなる構造体において、風上側に対し下
    向き傾斜角を有するよう該整流板を設けるとともに、最
    下段の整流板と地面間に適宜間隔の空隙部分を設けたこ
    とを特徴とする吹上柵。
  2. 【請求項2】整流板を支柱に対し回動可能に設けるとと
    もに、回動により定めた傾斜角の保持手段を有するよう
    構成してなる請求項1記載の吹上柵。
JP2001055918A 2001-01-24 2001-01-24 吹上柵 Pending JP2002220815A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030437A (ja) * 2008-10-06 2009-02-12 Tokyo Seiko Co Ltd 吹払い式防雪柵
JP2010216123A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 National Research Institute For Earth Science & Disaster Provention 吹き払い式防雪柵
CN105256729A (zh) * 2015-11-18 2016-01-20 中铁西北科学研究院有限公司 聚风式防风挡沙墙

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