JP2004218393A - 回動型吹上柵 - Google Patents

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基文 今北
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Abstract

【課題】道路上の視界を妨げることのない新規な吹上柵を提供する。
【解決手段】地上に複数個連設される支柱1間にリンク構造による複数枚の整流板3を設けてなる構造体において、風上側に対し下向き傾斜角を有するよう該整流板3を設けるとともに、整流板3の折り畳み手段および傾斜角保持手段を設け、最下段の整流板3と地面間に適宜間隔の空隙部分を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地吹雪対策のため、傾斜板にて風を吹き上げるよう構成した吹上柵に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、防雪柵には吹止柵、吹払柵、吹溜柵の3種があるが、本発明にて示すような回動型の吹上柵は見当たらない。
【0003】
【特許文献1】
特願2001−55918号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
降雪地域において、冬期の道路上の積雪の影響を少なくするために防雪柵が利用されている。この防雪柵は道路に沿って立設され、道路の吹き溜まりや視程障害の防止が目的である。
この防雪柵には、現在のところ前記した3種があり、各々特徴を有している。
吹止柵は、所定の長さ・高さを有する板体の上部を風上方向に少し折曲し、この折曲部分を多孔としたものが多い。この吹止柵は柵の前後に接近した形で雪を堆積させる機能を有し、道路上の局部的な吹き溜まりを防止することができる。
また、道路用地の面から柵高の2倍程度離すだけでよいため、狭いスペースでの設置が可能である。
しかし、この吹止柵は柵高の4倍の範囲において、風下側で横長の渦流が発生し、その渦から剥離した雪が空中を舞い続けて霧がかかったような状態になる。そのためこの地吹雪が発生している間、視界が極めて悪く、ドライバーにとって非常に重要なる視界の妨げとなる問題点を有している。
吹払柵は、風上からの流れを下方に向けるための整流板を有するもので、その構造から吹払柵の近傍位置に雪丘が形成されないので、2車線道路には使用可能なものの多車線道路や中央分離帯を有する道路においては、道路の一部に雪丘が形成されるので自ずと使用範囲が限定される。
吹溜柵は、平板を一定間隔にて多数設けた構成で、路肩から柵高の6〜8倍程度離して設置しなければならないため、道路用地の確保が難しく、最近は使用する割合が極めて低いものとなっている。
本発明は、以上のような従来からの防雪柵に関わる課題を解決するために発明されたもので、道路上への雪丘形成および柵近傍における視界不良を改善することを目的として開発されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
課題を解決する手段として本発明は、風上に対し整流板を下向き傾斜させ、この整流板を支柱に対し回動可能すなわち折り畳み可能に設けてその主要部を構成した。
すなわち、本発明の一つは、地上に複数個連設される支柱間にリンク構造による複数枚の整流板を設けてなる構造体において、風上側に対し下向き傾斜角を有するよう該整流板を設けるとともに、整流板の折り畳み手段および傾斜角保持手段を設け、最下段の整流板と地面間に適宜間隔の空隙部分を設けたことを特徴とする回動型吹上柵であり、他の一つは、上記機構に加えて支柱を上部支柱と下部支柱に回動筒を介して分離し、下部支柱に対する上部支柱の回動手段を設けてなる回動型吹上柵である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を使用するには、まず地上に支柱を連設し、複数枚の整流板をリンク構造にて各支柱に斜方に取り付ける。このとき風上側に対し下向き傾斜となるよう設ける。こうすることで、この吹上柵を通過した風と雪は柵の上方へと移動するので、道路上の地吹雪を防止して良好な視界を保つことができる。
なお、後述の実施例にて示すように、整流板を回動可能(折り畳み可能)として、冬期は広げた状態、冬期以外は折り畳み状態とすれば、当初の目的達成とともに夏期等の視界を良好とすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
図1〜図6は本発明吹上柵の一例を示すものである。図1において、右方が風上側となる。
図において、1は支柱で、H型鋼材であり、一定間隔にて複数個連設される。
この支柱上縁には角材によるステー2が突設され、ステー先端近傍には整流機構が設けられる。この整流機構は整流板3とリンク板4をリンク構造にて接続して形成される。整流板は、連続段部を有する長尺の段板5の両端にL形板6を短冊形の補助板7を介してボルト締めして形成される。またL形板の両端および中央の側面には留め穴8が穿設される。
リンク板は細長金属板であり、その中央および両端近傍に留め穴が穿設され、整流板の留め穴に合致させてボルト締めされるが、これらの留め穴内にカラー(短筒、図示略)が挿入され、このカラー内にボルトが位置して締結される。
従って、整流板とリンク板は互いに回動可能である。
この整流機構は図1および図4にて示すように、整流板とリンク板を交互に接続した構造であり、リンク板および整流板の特定個所がステーに回動可能に軸支されている。従って、整流板の下端を上昇させることにより整流機構は折り畳まれて図3の状態となり、逆に下降させると図1の状態とすることができる。
9はストッパーで、適宜長の棒体であり、ステー後部に一体に設けられる部材に軸支される。このストッパー側面には留め板10が設けられ、留め板に孔が穿設される。一方、ステー上面適所に突起部11が設けられている。
ストッパーを上に回動させるとこのストッパーはステーと平行の位置になり、このとき留め板の孔内に突起部が位置するとともに、留め板下面はステー上面に接してストッパーの位置決めがなされる。
このストッパー先端は整流板およびリンク板が上下に開いた状態でのステー近傍に位置し、整流機構が折り畳む方向に移動しようとすると、このストッパー端に整流機構が当接することとなり、すなわち開いている整流機構の状態保持つまり整流板の角度保持を行うことができる。なお、このストッパー機構は、本装置両端には1セット、中間位置では支柱の両側に各1セット設けられる。
本例を使用するには、道路の風上側に所定距離をもって吹上柵を設置する。
このとき風上に対し整流板が下向き傾斜となるようにし、整流板を広げた状態とする。また、ストッパーを回動して整流機構の整流板位置保持を行う。
この状態を保持することで、後述の効果を発揮することができる。
夏季等の不使用時は整流板下端を手動にて押し上げると整流板は折り畳まれて運転者に対して良好な視界となる。
以上が本発明の一つである。
【0008】
図12は本発明使用時における気流状態を説明したものである。図では左方を風上としており、本吹上柵を通過すると整流板の向きによって上方へと気流は移行し、そのまま流れ去っていく。柵の近傍位置にて若干の渦流が発生するが、道路上での渦流はなく、柵上方から右方への流れにのって移行する。また、最下段の整流板と地面は若干の空隙を有している。
この空隙を通過した風・雪は整流板によって起きる上向きの流れに呼び込まれて図の太線にて示す流れとなり、柵上方を移動することとなる。この空隙30は、柵高の6〜20%の範囲にて設定することが必要で、好ましくは12〜13%が適当である。この空隙が上記値より大きくなると、空隙を通過する風量が大きくなるため、雪丘形成が右方へと移動して道路にかかることとなる。逆に小さくなると柵下部分の吹き払い効果が減少して柵下に雪が溜まりやすくなる。
この空隙が適当であれば期待の効果を発揮し、従って、従来柵のような地吹雪状態を発生することなく、良好な視界を保つことができる。
図13は、上記柵の場合の雪丘形成を示すもので、柵の近傍に大半の雪が堆積し、道路上には少ない堆積となる。図14は、従来の吹止柵の場合を図示したもので、本発明のように上方へ向けての気流がないので、図15のように柵を通過した気流は風下側にて大きな渦流が発生して地吹雪状態となり、視界障害を引き起こす。
図16は吹溜柵における気流と雪丘の状態を示すもので、吹止柵同様に地吹雪発生があるが、柵の風下側にて大きな雪丘形成となるため、道路から離れた位置に柵を設けなくてはならない。図17は、吹払柵を示し、吹溜柵同様に柵に比較的近い位置に雪丘が形成され、多車線道路には適さず、渦流による地吹雪もさけられない。
【0009】
図7〜図10は本発明の他の一つを示すものである。これは、支柱を上下に分けて上部支柱を回動可能にしたものである。
図において、20は下部支柱で、H型鋼材により形成される。
21は軸受け部材で、下部支柱上面に取り付けられる。22は回動筒で、長尺の筒体であり、その端面には円形の板体が固着される。23は軸で、その一方は軸受け部材内に他方は回動筒内に位置している。
24は上部支柱で、H型鋼材により形成され、その下端は回動筒上部に固着される。25はステー板で、下部支柱の下端近傍側面に固着され、その一端に孔が穿設される。26は連結板で、その一端は回動筒側面に斜方に固着され、他端には孔が穿設される。この連結板とステー板間に油圧シリンダー27が孔を介して回動可能に軸支される。従って、油圧シリンダーのシリンダーシャフト28の伸縮にて連結板および回動筒は回動し、図7に示す状態と図8に示す状態を選択することができる。
29および30は回動ストッパーで、回動筒端部近傍に所定角度をもって各々固着される。これらのストッパーには直角に板体が固着されており、この固着された板体は回動時に下部支柱側面に当接し、上部支柱の回動範囲を規定している。
なお、回動ストッパー30の端部近傍には貫通孔が穿設され、対応する支柱側面にも貫通孔が穿設されて、この合致する双方の孔にボルトを挿通してナット螺合させることで図7の上部支柱の位置を固定することができる。
なお、前例ではステーは支柱の直上に位置したが、本例では支柱側面に斜方に固着される支持部材によりステーが上部支柱より若干の距離をもって位置しており、隣り合う整流板間距離を極少となるよう配慮している。
以上のごとく本例は支柱ごと折り畳むよう構成したもので、前例に対しさらに良好な視界を得ることができる。
以上が本発明の他の一つである。
【0010】
図11は本発明の部分変化例を示したもので、前述の2例が手動にて整流機構の折り畳みを行うのに対し、本例は油圧シリンダーにて整流機構の回動すなわち折り畳みを行うようにしたものであり、ステー端にシリンダーを固定し、シリンダーシャフト端をリンク板に軸支したもので、このシリンダーシャフトの出入りにて整流機構の状態変化つまり広げた状態と折り畳んだ状態を選択することができる。本例は記述の二つの実施例のいずれにも適用することができ、整流機構の状態変化をより容易に行える効果がある。
以上説明したように、本発明によって冬期における視界不良を防止できる新規なる吹上柵を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、風上に対し下向き傾斜に整流板を位置させるため、この吹上柵を通過した風・雪を柵の上方へと導くことができ、従来からの吹き止め柵等に付随する地吹雪状態を防止するとともに、道路上の吹き溜まりを排除して、歩行者およびドライバーにとって安全かつ快適なる環境を得ることのできる、有用なる構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図(整流機構セット時)
【図2】本発明の縮小左側面図
【図3】本発明の正面図(整流機構折り畳み時)
【図4】本発明の要部拡大説明図(一部切り欠き)
【図5】本発明の要部拡大説明図
【図6】本発明の要部機能説明図
【図7】本発明の他例を示す正面図(上部支柱直立時)
【図8】本発明の他例を示す正面図(上部支柱回動時)
【図9】本発明の他例を示す要部説明図(整流機構省略)
【図10】本発明の他例を示す要部説明図(整流機構省略)
【図11】本発明の他例を示す正面図
【図12】本発明吹上柵による気流説明図
【図13】本発明吹上柵による雪丘形成図
【図14】従来例吹止柵による気流説明図
【図15】従来例吹止柵による雪丘形成図
【図16】従来例吹溜柵による気流および雪丘説明図
【図17】従来例吹払柵による気流および雪丘説明図
【符号の説明】
1 支柱
2 ステー
3 整流板
4 リンク板
5 段板
6 L形板
7 補助板
8 留め穴
9 ストッパー
10 留め板
11 突起部
20 下部支柱
21 軸受け部材
22 回動筒
23 軸
24 上部支柱
25 ステー板
26 連結板
27 油圧シリンダー
28 シリンダーシャフト
29 回動ストッパー
30 回動ストッパー
31 ステー
32 油圧シリンダー
40 吹上柵
41 道路
42 雪丘
43 吹止柵
44 吹溜柵
45 吹払柵

Claims (2)

  1. 地上に複数個連設される支柱間にリンク構造による複数枚の整流板を設けてなる構造体において、風上側に対し下向き傾斜角を有するよう該整流板を設けるとともに、整流板の折り畳み手段および傾斜角保持手段を設け、最下段の整流板と地面間に適宜間隔の空隙部分を設けたことを特徴とする回動型吹上柵。
  2. 支柱を上部支柱と下部支柱に回動筒を介して分離し、下部支柱に対する上部支柱の回動手段を設けてなる請求項1記載の回動型吹上柵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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