JP2010214869A - 流体吐出装置及びその制御方法 - Google Patents

流体吐出装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強制吐出処理を実行する最大回数をユーザーが任意に設定可能にする。
【解決手段】最大回数Nmaxをユーザーから入力してフラッシュROMに記憶しておく。そして、印刷ジョブがあるときはノズル検査を実行する(S210〜S230)。そして、吐出不良ノズルがあるときは、クリーニングを実行したあと再びノズル検査を実行する処理(S260,270,S230)をクリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxを超えない範囲で吐出不良ノズルがなくなるまで繰り返す。これにより、クリーニングを実行する最大回数Nmaxをユーザーが任意に設定することができる。また、クリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxに達するまでS260,S270,S230の処理を繰り返しても吐出不良ノズルが存在するとき(S240,S250で共に肯定判定)は、最大回数Nmax,閾値Nrefに基づいて印刷を許可するか禁止するかを判定する(S280)。
【選択図】図6

Description

本発明は、流体吐出装置及びその制御方法に関する。
従来、ノズルからインク滴を吐出して記録紙に印刷を行うインクジェットプリンターにおいて、ノズルからインクを吸引する処理であるクリーニングを行ってノズルの目詰まりを解消することが行われている。例えば、特許文献1には、ノズル検査によりインクが正常に吐出されない吐出不良ノズルがあることがわかると、定められた規定回数を超えない範囲でクリーニングとノズル検査とを繰り返し実行するインクジェットプリンターが提案されている。
特開2006−110853号公報
ところで、クリーニングを繰り返し実行する回数が多いほどインクの消費量は増大してしまうが、上記文献においてはクリーニングとノズル検査とを繰り返す規定回数は予め定められていた。そのため、吐出不良ノズルの解消よりもインクの消費量の低減を優先したいというユーザーの要求を満足できないという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、強制吐出処理を実行する最大回数をユーザーが任意に設定可能にすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の流体吐出装置は、
ノズルからターゲットに向けて流体を吐出するヘッドと、
前記ヘッドと対向可能な位置に設けられ、ノズル検査の実行時に前記ヘッドのノズルから吐出された流体を受けることが可能な検査領域と、
前記ノズルから強制的に流体を吐出する強制吐出処理を実行可能な強制吐出手段と、
ノズル検査後に実行する前記強制吐出処理の最大回数をユーザーから入力可能な入力手段と、
前記入力手段が入力した前記最大回数を記憶可能な記憶手段と、
所定の検査タイミングが到来すると、前記検査領域に前記ヘッドを対向させた状態で前記ノズルから該検査領域へ流体を吐出するよう該ヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行し、該ノズル検査の結果、該吐出不良ノズルが存在するときは、前記強制吐出処理を実行するよう前記強制吐出手段を制御し該強制吐出処理のあと再び前記ノズル検査を実行するという処理を、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数を超えない範囲で前記吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返す制御手段と、
を備えたものである。
本発明の流体吐出装置では、所定の検査タイミングが到来すると、検査領域にヘッドを対向させた状態でノズルから検査領域へ流体を吐出するようヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行する。そして、ノズル検査の結果、吐出不良ノズルが存在するときは、ノズルから流体を強制的に吐出する強制吐出処理を実行して強制吐出処理のあと再びノズル検査を実行するという処理を、ユーザーから入力して記憶手段に記憶した最大回数を強制吐出処理の回数が超えない範囲で吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返す。これにより、強制吐出処理を実行する最大回数をユーザーが任意に設定することができる。例えば、吐出不良ノズルの解消よりも流体の消費量の低減を優先したいユーザーは最大回数として比較的少ない値を入力すればよいし、流体の消費量の低減よりも吐出不良ノズルの解消を優先したいユーザーは最大回数として比較的大きい値を入力すればよく、ユーザーの要求を反映できる。
本発明の流体吐出装置において、前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するとき、該最大回数が所定回数未満か否かを判定し、該最大回数が所定回数未満の場合は前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可し、該最大回数が所定回数以上の場合は前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を禁止する手段としてもよい。こうすれば、強制吐出処理の回数が最大回数に達したときに、ターゲットへの流体の吐出を許可することと吐出不良ノズルが存在することによるターゲットへの流体の吐出の品質低下を防止することとのいずれを優先するかを最大回数に基づいて判定するため、ユーザーがいずれを優先するかを選択する必要がない。この場合において、前記ユーザーに情報を通知可能な通知手段、を備え、前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するとき、該最大回数が所定回数未満の場合は、前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可すると共に、吐出不良ノズルが存在するため該ターゲットへの流体の吐出の品質が低下する旨をユーザーに通知するよう前記通知手段を制御する手段としてもよい。こうすれば、ターゲットへの流体の吐出の品質低下を防止することよりもターゲットへの流体の吐出を許可することを優先することを、ユーザーに通知できる。
本発明の流体吐出装置において、前記入力手段は、前記最大回数の前記強制吐出処理を実行したあとも前記吐出不良ノズルが存在するときの措置として前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可するか禁止するかを、前記ユーザーから入力可能な手段とし、前記記憶手段は、前記入力した措置も記憶可能な手段とし、前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するときは、前記記憶手段から前記措置を読み出し、該措置に基づいて前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可又は禁止する手段としてもよい。こうすれば、強制吐出処理の回数が最大回数に達したときに、ターゲットへの流体の吐出を許可することを優先するか、吐出不良ノズルが存在することによるターゲットへの流体の吐出の品質低下を防止することを優先するか、をユーザーが選択できる。
本発明の流体吐出装置において、前記入力手段は、前記最大回数として値0を入力可能な手段としてもよい。こうすれば、最大回数として値0を入力したときには、吐出不良ノズルがあるときに一度も強制吐出処理を実行しないことになるため、強制吐出処理による流体の消費をなくすことができる。
本発明の流体吐出装置の制御方法は、
ノズルからターゲットに向けて流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドと対向可能な位置に設けられ、ノズル検査の実行時に前記ヘッドのノズルから吐出された流体を受けることが可能な検査領域と、前記ノズルから強制的に流体を吐出する強制吐出処理を実行可能な強制吐出手段と、ノズル検査後に実行する前記強制吐出処理の最大回数をユーザーから入力可能な入力手段と、前記入力手段が入力した前記最大回数を記憶可能な記憶手段と、を備えた流体吐出装置の制御方法であって、
所定の検査タイミングが到来すると、前記検査領域に前記ヘッドを対向させた状態で前記ノズルから該検査領域へ流体を吐出するよう該ヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行し、該ノズル検査の結果、該吐出不良ノズルが存在するときは、前記強制吐出処理を実行するよう前記強制吐出手段を制御し該強制吐出処理のあと再び前記ノズル検査を実行するという処理を、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数を超えない範囲で前記吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返すこと、
を含むものである。
本発明の流体吐出装置の制御方法では、所定の検査タイミングが到来すると、検査領域にヘッドを対向させた状態でノズルから検査領域へ流体を吐出するようヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行する。そして、ノズル検査の結果、吐出不良ノズルが存在するときは、ノズルから流体を強制的に吐出する強制吐出処理を実行して強制吐出処理のあと再びノズル検査を実行するという処理を、ユーザーから入力して記憶手段に記憶した最大回数を強制吐出処理の回数が超えない範囲で吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返す。これにより、強制吐出処理を実行する最大回数をユーザーが任意に設定可能にできる。なお、本発明の流体吐出装置の制御方法は、上述したいずれかの流体吐出装置の機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本実施形態であるプリンター20の構成の概略を示す構成図。 印刷ヘッド24の電気的接続を示すブロック図。 キャッピング装置40,ノズル検査装置50の構成を示すブロック図。 最大回数設定ルーチンの一例を示すフローチャート。 最大回数設定画面の一例である画面200の説明図。 メインルーチンの一例を示すフローチャート。 ノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャート。 警告画面300の説明図。 警告画面400の説明図。 クリーニング設定画面の一例である画面500の説明図。 光を利用したノズル検査の説明図。 別の電極部材の配置例を示す説明図。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態であるプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図であり、図2は印刷ヘッド24の電気的接続を示すブロック図であり、図3はキャッピング装置40及びノズル検査装置50の構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態のプリンター20は、図1に示すように、流体としてのインクをターゲットとしての記録紙Sに吐出する印刷ヘッド24を備えた印刷機構21と、キャリッジ22に搭載されたヘッド駆動用基板62と、記録紙Sを搬送する紙送り機構30と、印刷ヘッド24の封止及びクリーニングを実行するキャッピング装置40と、印刷ヘッド24のノズル23からインクが吐出されているか否かのノズル検査を実行するノズル検査装置50と、プリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備えている。
印刷機構21は、キャリッジベルト32によりキャリッジ軸28に沿って左右(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、各色のインクに圧力をかけノズル23から流体としてのインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、各色のインクを収容しこの収容したインクを印刷ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26と、を備えている。キャリッジ22は、メカフレーム39の右側に取り付けられたキャリッジモーター34aとメカフレーム39の左側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って移動する。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダー25が配設されており、このリニア式エンコーダー25を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。また、キャリッジ22は、印刷ヘッド24を駆動するヘッド駆動用基板62を搭載している。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられ、インクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出するものである。この印刷ヘッド24は、グランドに接続されている。印刷ヘッド24の下面には、図2に示すように、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の各色のインクを吐出する複数のノズル23を配列したノズル列68が設けられている。なお、ここでは、すべてのノズルをノズル23、すべてのノズル列をノズル列68と総称し、シアンのノズル及びノズル列をノズル23C及びノズル列68C、マゼンタのノズル及びノズル列をノズル23M及びノズル列68M、イエローのノズル及びノズル列をノズル23Y及びノズル列68Y、ブラックのノズル及びノズル列をノズル23K及びノズル列68Kと称する。以下、ノズル23Kを用いて説明する。この印刷ヘッド24では、180個のノズル23Kを記録紙Sの搬送方向に沿って配列してノズル列68Kを構成している。各ノズル23Kには、インク滴を吐出するための駆動素子として圧電素子66が設けられており、この圧電素子66に電圧をかけることによりこの圧電素子66を変形させてインクを加圧しノズル23Kから吐出する。インクカートリッジ26は、キャリッジ22に装着され、溶媒としての水に着色剤としての顔料や染料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)などの印刷用に用いる各色のインクを個別に収容している。
ヘッド駆動用基板62は、図2に示すように、圧電素子66へ電圧を印加するマスク回路64を搭載している。このヘッド駆動用基板62は、図示しないコネクタ部を介してフラットケーブル63(図1参照)に接続されており、このフラットケーブル63を介してコントローラー70と信号のやり取りを行う。マスク回路64は、各ノズル23Kをそれぞれ駆動する圧電素子66に対応して設けられている。このマスク回路64には、図示しない制御基板上のヘッド駆動波形生成回路60で生成された原信号ODRVやコントローラー70で生成された印刷信号PRTnが入力される。原信号ODRVは、1画素分の区間内(キャリッジ22が1画素の間隔を横切る時間内)に含まれる、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とからなっている。この3つのパルスP1〜P3を繰り返し単位とする原信号ODRVを、本実施形態では1画素区間と称する。印刷信号PRTnは、記録紙Sに形成されるドットの有無やその大きさに基づいて生成される信号である。なお、印刷信号PRTnの末尾のnはノズル列に含まれるノズルを特定するための番号であり、本実施形態ではノズル列は180個のノズルからなるため、nは1から180のいずれかの整数値となる。マスク回路64は、原信号ODRVや印刷信号PRTnが入力されると、これらの信号に基づいて第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とのうち必要なパルスを駆動信号DRVn(nの意味するところは印刷信号PRTnのnと同じ)としてノズル23Kの圧電素子66に向けて出力する。具体的には、マスク回路64から圧電素子66に第1パルスP1のみが出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには小さいサイズのドット(小ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子66に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子66に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、プリンター20では、1画素区間において吐出されるインク量を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することが可能である。なお、他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列68C,68M,68Yについても上記ノズル23Kやノズル列68Kと同様である。
紙送り機構30は、図1に示すように、駆動モーター33により駆動されプラテン29上を図中奥から手前へと記録紙Sを搬送する紙送りローラー35や、図示しないトレイに載置された記録紙Sをプラテン29へ給紙する給紙ローラー、プラテン29でインクを吐出された記録紙Sを図示しない排紙トレイへ搬送する排紙ローラーなどを備えている。
キャッピング装置40は、図3に示すように、略直方体で上部が開口した絶縁性の部材で形成されたキャップ42を筐体としており、キャリッジ22の初期位置(ホームポジション)に配設されている。キャップ42は、開口縁にはシリコンゴムなどの絶縁体からなるシーリング部材41を備えており、開口部内には印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインクを吸収可能なインク吸収部材43を備えている。インク吸収部材43は、着弾したインク滴が速やかに下方に移動可能な透過性の高いスポンジや不織布などで形成されている。このキャッピング装置40は、昇降機構47により上下動可能に支持されており、ノズル23に詰まったインクを吸い出すクリーニングに利用されるほか、ノズル検査を行うときや、印刷休止中などにノズル23が乾燥するのを防止するためにノズル23を封止するときにも利用される。このキャッピング装置40には、吸引チューブを介して吸引ポンプ48が接続されると共に、吸気チューブを介して開閉バルブ49が接続され、開閉バルブ49が閉状態のときに吸引ポンプ48が作動するとキャッピング装置40の内部空間に負圧が発生する。キャッピング装置40がノズル23を封止しているときにこの負圧を発生させることにより、ノズル23内のインクを強制的に吸い出すクリーニングを実行可能である。また、開閉バルブ49は、クリーニング終了後に開状態となってキャップ42の内部を大気圧に戻すためにも用いられる。
ノズル検査装置50は、図3に示すように、キャップ42内のインク吸収部材43の上面に配置された電極部材55と、電極部材55を所定電位とすることにより印刷ヘッド24との間に所定の電位差を発生させる電圧印加回路53と、電極部材55の電圧変化を検出する電圧検出回路54と、を備えている。
電極部材55は、網目状でステンレス(SUS)製の薄板であり、インク吸収部材43がインクを吸収して上方に膨れあがるのを阻止する役割を果たすと共に、ノズル検査を行う際に印刷ヘッド24と対向する対向電極としての役割も果たす。この電極部材55は、網目状に形成されているため、印刷ヘッド24から吐出されたインクがインク吸収部材43へ移行するのを許容している。この電極部材55は、インク吸収部材43の上面に配置する際に網目のクロスポイントに設けられた丸穴へキャップ42の底面に一体成形された3本の支持棒55aの頭部を挿入し、その頭部を加熱・加圧することによりかしめられている。また、電極部材55は、キャップ42の底面に気密且つ液密な状態で貫通された電極ピン56と電気的に接続されている。なお、インク吸収部材43及び電極部材55の上側の領域を検査領域52と表記する。
電圧印加回路53は、図3に示すように、検査領域52の電極部材55に電極ピン56を介して接続されており、プリンター20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を図示しない昇圧回路を介して数十〜数百ボルトに昇圧し、この昇圧後の直流電圧Ve(例えば400V)を抵抗素子R1(例えば1MΩ)及びスイッチSWを介して電極部材55を含む検査領域52に印加する回路である。
電圧検出回路54は、検査領域52の電極部材55に電極ピン56を介して接続され、ノズル23からのインクの吐出に伴い生じる検査領域52での電圧変化を検出するものであり、電極部材55における電圧信号を積分して出力する積分回路54aと、この積分回路54aから出力された信号を入力して反転増幅して出力する反転増幅回路54bと、この反転増幅回路54bから出力された信号を入力してA/D変換してコントローラー70へ出力するA/D変換回路54cとを備えている。積分回路54aは、1つのインク滴の飛翔による電圧変化が微弱なことから、同一のノズル23から吐出される複数のインク滴の飛翔による電圧変化を積分することにより大きな電圧変化として出力するものである。反転増幅回路54bは、電圧変化の正負を反転させると共に回路構成によって決まる所定の増幅率で積分回路54aから出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路54cは、反転増幅回路54bから出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換してコントローラー70に出力するものである。なお、電圧印加回路53及び電圧検出回路54はキャップ42とは別体の回路ケース51内の基板上に搭載されている。
コントローラー70は、メカフレーム39に取り付けられた図示しない制御基板に搭載され、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶できデータを書き換え可能なフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶するRAM74と、ユーザーパソコン(PC)110などの外部機器とデータのやりとりを行うインターフェイス(I/F)75とを備えている。フラッシュROM73には、後述する最大回数設定ルーチン,メインルーチン,ノズル検査ルーチンなどの各処理プログラムや、後述する最大回数Nmax,閾値Nrefなどの各種設定値が記憶されている。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、この領域にユーザーPC110などの外部機器からI/F75を介して送られてきた印刷ジョブ(画像データや印刷に関する設定情報を含む)が記憶される。このコントローラー70には、ノズル検査装置50の電圧検出回路54から出力された検出信号などが図示しない入力ポートを介して入力されているほか、外部機器(ユーザーPC110など)から出力された印刷ジョブなどがI/F75を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24に搭載されたマスク回路64への制御信号PRTnやヘッド駆動波形生成回路60への原信号ORDVの生成を指示する制御信号,キャッピング装置40及びノズル検査装置50への制御信号、駆動モーター33,キャリッジモーター34a,昇降機構47,吸引ポンプ48及び開閉バルブ49への駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作、特に、実行するクリーニングの最大回数Nmaxを設定する処理及び設定した最大回数Nmaxに基づいてクリーニングを実行する処理について説明する。
まず、実行するクリーニングの最大回数Nmaxを設定する処理について説明する。図4は、コントローラー70のCPU72により実行される最大回数設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、I/F75を介してCPU72がユーザーPC110から最大回数Nmaxの設定要求を受信したときに実行される。なお、この設定要求は、例えば、ユーザーPC110が一度も設定要求をプリンター20に送信していないときに自動的に送信するものとしたり、ユーザーがユーザーPC110を操作しプリンター20に対して最大回数Nmaxを設定するよう要求したときに送信するものとしたりすることができる。
この最大回数設定ルーチンが実行されると、CPU72は、まず、フラッシュROM73に記憶されている最大回数Nmaxの値を読み出し(ステップS100)、読み出した最大回数NmaxをI/F75を介してユーザーPC110に送信し(ステップS110)、ユーザーPC110から設定後の最大回数Nmaxの値を受信するのを待つ(ステップS120)。なお、この最大回数設定ルーチンが以前に一度も実行されていないときは、フラッシュROM73には最大回数Nmaxの初期値として値3が記憶されている。
ここで、ユーザーPC110は、この最大回数Nmaxを受信すると、図示しないユーザーPC110のディスプレイに最大回数設定画面を表示する。最大回数設定画面の一例である画面200を図5に示す。図示するように、画面200は、クリーニングを実行する最大回数が変更できる旨が表示されるメッセージ部210や、最大回数Nmaxを表示する表示部とリストボタンとからなるリストボックス220、決定ボタン230を備えている。画面200を表示するときは、リストボックス220の表示部にはステップS110が実行されてユーザーPC110が受信した最大回数Nmaxが表示される。例えば初めて最大回数設定ルーチンを実行したときには最大回数Nmaxの初期値3をユーザーPC110が受信するため、図5のようにリストボックス200の表示部には「3回」が表示される。この画面200では、ユーザーが図示しないマウスやキーボードなどの入力装置を介してリストボックス220のリストボタンを押下すると、最大回数Nmaxの候補となる値が表示され、ユーザーが任意の値を選択することができる。そして、ユーザーが決定ボタン230を押下すると、ユーザーPC110はそのとき選択されている値をプリンター20に送信する。なお、本実施形態では、最大回数Nmaxは値0〜値5の範囲で選択可能なものとした。
ユーザーPC110が送信した値をI/F75を介してCPU72が受信すると、ステップS120で肯定的な判定をし、CPU72は受信した値を設定後の最大回数NmaxとしてフラッシュROM73に上書きして記憶し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
続いて、設定した最大回数Nmaxに基づいてクリーニングを実行する処理について説明する。図6は、コントローラー70のCPU72により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、プリンター20の電源がオンされたあと所定時間毎(例えば、1秒毎)にCPU72により繰り返し実行される。
メインルーチンが開始されると、CPU72は、まず、印刷可否フラグFが値0か否かを判定する(ステップS200)。ここで、印刷可否フラグFは、印刷処理を許可するときには値0となり、印刷処理を禁止するときには値1となるフラグである。この印刷可否フラグFはRAM74に記憶されており、プリンター20の電源がオンされた直後は初期値0に設定されている。RAM74に記憶された印刷可否フラグが値1でありステップS200で否定的な判定をすると、印刷処理が禁止されているため後述する印刷処理を実行することなく本ルーチンをそのまま終了する。
一方、印刷可否フラグが値0であったときには、ステップS200で肯定的な判定をして、RAM74の印刷バッファー領域に印刷待ち状態の印刷ジョブが存在するか否かを判定する(ステップS210)。ここで、ユーザーPC110から受信した印刷ジョブは、RAM74に形成された印刷バッファー領域に一旦記憶されて印刷待ち状態の印刷ジョブとなる。ステップS210で印刷待ち状態の印刷ジョブが存在しないときには、本ルーチンをそのまま終了する。印刷待ち状態の印刷ジョブが存在したときには、クリーニング実行回数Nを初期値0としてRAM74に記憶し(ステップS220)、ノズル検査ルーチンを実行する(ステップS230)。このノズル検査ルーチンでは、印刷ヘッド24の各ノズルからインクを吐出させてインクが正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を行う。
ここで、メインルーチンの説明を中断してノズル検査ルーチンについて説明する。図7は、ノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャートである。このノズル検査ルーチンが開始されると、CPU72は、まず、印刷ヘッド24がキャップ42と対向する位置に来るまでキャリッジモーター34aを駆動する(ステップS400)。続いて、検査対象ノズル列及び検査対象ノズルを設定する(ステップS410)。検査対象ノズル列の設定順序は、イエロー(Y)のノズル列68Y、マゼンタ(M)のノズル列68M、シアン(C)のノズル列68C、ブラック(K)のノズル列68Kの順とし、検査対象ノズルの設定順序は、1番目のノズル23から順に180番目のノズル23までとする。次に、電圧印加回路53のスイッチSWをオンにする(ステップS420)。これにより、印刷ヘッド24と電極部材55との間には、電圧(400V)が印加された状態となる。続いて、検査対象ノズル列の検査対象ノズルからインクを吐出するよう印刷ヘッド24のマスク回路64及び圧電素子66を制御し(ステップS430)、そのときの印刷ヘッド24と電極部材55との間の出力信号波形のレベル(振幅)が閾値Vthr以上か否かを判定する(ステップS440)。
ここで、ノズル検査の原理について説明する。印刷ヘッド24を接地してグランド電位とし、印刷ヘッド24と電極部材55との間に電位差を生じさせた状態でインク滴をノズル23から吐出させる実験を実際に行ったところ、電極部材55での出力信号波形がサインカーブとして表れた。このような出力信号波形が得られる原理は、帯電したインク滴を電極部材55に吐出するのに伴って静電誘導により誘導電流が流れたことに起因すると考えられる。また、電圧検出回路54から出力された出力信号波形の振幅は、印刷ヘッド24から電極部材55までの距離が近いほど大きくなる傾向を示したほか、飛翔するインク滴が大きいほど大きくなる傾向を示した。このため、ノズル23が詰まってインク滴が飛翔しなかったりインク滴が所定の大きさより小さかったりしたときには、出力信号波形の振幅が通常時に比べて小さくなるか略ゼロになるから、出力信号波形の振幅が所定の閾値Vthrを下回るか否かに基づいてノズル23の詰まりの有無を判定することができる。ここで、インク滴が所定の大きさであっても1ショット分のインク滴による出力信号波形の振幅が微弱なことから、多数のインク滴(大ドットを吐出する操作を8回行うなど)を吐出するようにすると共に、反転増幅回路54bにより信号を増幅することとした。このため、出力信号を多数のインク滴の積分値とすることができ、電圧検出回路54から十分大きな出力信号波形が得られるようにした。なお、インク吐出数は、検査精度を確保可能な吐出数となるよう任意に設定することができる。また、閾値Vthrは、インク滴の吐出が判定できるよう経験的に設定することができる。
さて、ステップS440で出力レベルが閾値Vthr未満だったときには、今回の検査対象ノズルは詰まりなどの異常が生じている吐出不良ノズルであるとみなし、そのノズルを特定する情報(例えばどのノズル列の何番目のノズルかを示す情報)をRAM74の吐出不良ノズル記憶領域に記憶する(ステップS450)。このステップS450のあと又はステップS440で出力レベルが閾値Vthr以上のとき(つまり今回の検査対象ノズルが正常だったとき)は、CPU72は現在の検査対象ノズル列に含まれるすべてのノズルについて検査を行ったか否かを判定し(ステップS460)、いまだ検査を行っていないノズルがあるときには、検査対象ノズルを未検査のものに更新し(ステップS470)、その後再びステップS430以降の処理を行う。一方、ステップS460で現在の検査対象ノズル列に含まれるすべてのノズル23について検査を行ったときには、印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列68について検査を行ったか否かを判定し(ステップS480)、未検査のノズル列が残っていたならば、検査対象ノズル列を未検査のノズル列に更新すると共に検査対象ノズルを更新後の検査対象ノズル列の1番目のノズルに設定し(ステップS490)、その後再びステップS430以降の処理を行う。一方、ステップS480で印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列68について検査を行ったときには、電圧印加回路53のスイッチSWをオフにし(ステップS500)、このノズル検査ルーチンを終了する。
図6のメインルーチンの説明に戻る。上述したノズル検査ルーチン(ステップS230)が終了すると、CPU72は、全ノズル23のうち吐出不良ノズルがあるか否かをRAM74の吐出不良ノズル記憶領域の記憶内容に基づいて判定し(ステップS240)、吐出不良ノズルがあるときは、RAM74に記憶されたクリーニング実行回数Nの値がフラッシュROM73に記憶された最大回数Nmaxに達したか否かを判定する(ステップS250)。そして、否定的な判定をしたときは、印刷ヘッド24のクリーニングを実行する(ステップS260)。このクリーニングは、上述したようにキャッピング装置40を使用して実行する。クリーニングを実行すると、クリーニング実行回数Nを1インクリメントし(ステップS270)、ノズル23の吐出不良が解消されたか否かを調べるため再びステップS230のノズル検査ルーチンに戻る。一方、ステップS240で吐出不良ノズルがないときは、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて印刷ヘッド24を主走査方向に移動しながらプラテン29上に搬送される記録紙Sに向けてインクを吐出することにより記録紙Sへの印刷処理を実行し(ステップS320)、このメインルーチンを終了する。
一方、ステップS250でクリーニング実行回数Nの値が最大回数Nmaxに達しており肯定的な判定をすると、これ以上クリーニングを実行しても吐出不良ノズルは正常化しないとみなし、フラッシュROM73に記憶された最大回数Nmaxを読み出して閾値Nref未満であるか否かを判定する(ステップS280)。ここで、閾値Nrefは、ユーザーが印刷を許可することと印刷品質の低下を防止することとのいずれを優先するかを最大回数Nmaxに基づいて判定するための値であり、本実施形態では最大回数Nmaxの初期値と同じ値3に設定されている。なお、この閾値Nrefは、フラッシュROM73に記憶されている。
そして、ステップS280で最大回数Nmaxが閾値Nref未満であるときには、ユーザーは印刷を許可することを優先するとみなして、印刷処理は許可されるが吐出不良ノズルが存在するため印刷の品質が低下するおそれがある旨をユーザーに通知する(ステップS290)。具体的には、CPU72がI/F75を介してユーザーPC110にその旨の通知を行うよう指示し、ユーザーPC110が例えば図8に示すような警告画面300を図示しないディスプレイに表示することでユーザーへの通知を行う。そして、ユーザーへの通知を行うと、ステップS320に進んで上述した印刷処理を実行して、本ルーチンを終了する。これにより、吐出不良ノズルは解消していないため印刷の品質が低下するおそれはあるが、ユーザーは画像データに基づいて記録紙Sに印刷された画像を得ることができる。なお、最大回数Nmaxが閾値Nref未満であるときにユーザーは印刷を許可することを優先するとみなす理由は、最大回数Nmaxを比較的小さい値に設定したユーザーはノズル23の吐出不良の解消よりもクリーニングによるインク消費量の低減を優先していると考えられ、同様に、ノズル23の吐出不良による印刷品質の低下を防止することよりも印刷処理の実行を許可することを優先する可能性が高いと考えられるためである。
一方、ステップS280で最大回数Nmaxが閾値Nref以上であるときには、ユーザーは印刷品質の低下を防止することを優先するとみなして、印刷処理を禁止すべく印刷可否フラグFを値1に設定し(ステップS300)、吐出不良ノズルが存在するため印刷の品質の低下を防止するべく印刷処理を禁止する旨をユーザーに通知して(ステップS310)、本ルーチンを終了する。ユーザーへの通知は、具体的には、CPU72がI/F75を介してユーザーPC110にその旨の通知を行うよう指示し、ユーザーPC110が例えば図9に示すような警告画面400を図示しないディスプレイに表示することで行う。なお、最大回数Nmaxが閾値Nref以上であるときにユーザーは印刷品質の低下を防止することを優先するとみなす理由は、最大回数Nmaxを比較的大きい値に設定したユーザーはクリーニングによるインク消費量の低減よりもノズル23の吐出不良の解消を優先していると考えられ、同様に、印刷処理の実行を許可することよりもノズル23の吐出不良による印刷品質の低下を防止することを優先する可能性が高いと考えられるためである。
なお、最大回数設定ルーチンで最大回数Nmaxが値0に設定されているときは、ステップS250及びステップS280では常に肯定的な判定がなされる。そのため、吐出不良ノズルがある場合には一度もクリーニングを実行せず、ステップS290の通知を行って印刷処理を実行することになる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のプリンター20が本発明の流体吐出装置に相当し、ノズル23を備える印刷ヘッド24がヘッドに相当し、検査領域52が検査領域に相当し、クリーニングを行うキャッピング装置40が強制吐出処理を行う強制吐出手段に相当し、I/F75が入力手段及び通知手段に相当し、フラッシュROM73が記憶手段に相当し、CPU72が制御手段に相当する。なお、本実施形態では、プリンター20の動作を説明することにより本発明の流体吐出装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した実施形態によれば、CPU72は、メインルーチンのステップS210で印刷ジョブがあると判定すると、検査領域52に印刷ヘッド24を対向させた状態でノズル23から検査領域52へインクを吐出するよう印刷ヘッド24を制御してインクが正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行する。そして、ノズル検査の結果、吐出不良ノズルが存在するときは、キャッピング装置40によりノズル23からインクを強制的に吐出するクリーニングを実行してクリーニングのあと再びノズル検査を実行するというメインルーチンのステップS260,S270,S230の処理を、最大回数設定ルーチンにおいてユーザーからI/F75が入力してフラッシュROM73に記憶した最大回数Nmaxをクリーニング実行回数Nが超えない範囲で吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返す。これにより、クリーニングを実行する最大回数Nmaxをユーザーが任意に設定することができる。また、CPU72は、クリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxに達するまでステップS260,S270,S230の処理を繰り返しても吐出不良ノズルが存在するときは、最大回数Nmaxが閾値Nref未満か否かを判定し、最大回数Nmaxが閾値Nref未満の場合は記録紙Sへインクを吐出する印刷処理を許可し、最大回数Nmaxが閾値Nref未満の場合は印刷処理を禁止する。これにより、クリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxに達したときに、印刷処理を許可することと吐出不良ノズルが存在することによる印刷品質の低下を防止することとのいずれを優先するかを最大回数に基づいて判定するため、ユーザーがいずれを優先するかを選択する必要がない。さらに、CPU72は、クリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxに達するまでステップS260,S270,S230の処理を繰り返しても吐出不良ノズルが存在するとき、最大回数Nmaxが閾値Nref未満の場合は、印刷処理を許可すると共に、印刷処理は許可されるが吐出不良ノズルが存在するため印刷の品質が低下するおそれがある旨をユーザーに通知するようI/F75を制御する。こうすれば、印刷品質の低下を防止することよりも印刷処理を許可することを優先することを、ユーザーに通知できる。また、最大回数設定ルーチンにおいて最大回数Nmaxを値0に設定可能であるため、最大回数Nmaxとして値0を入力したときには、吐出不良ノズルがあるときでも一度もクリーニングを実行せず、クリーニングによる流体の消費をなくすことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、最大回数Nmaxは初期値が値3であり値0〜値5の範囲で選択可能なものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、初期値が値5であってもよいし、選択可能な範囲に値0を含まなくてもよい。選択可能な範囲の上限も値5に限らず値6以上の任意の値としてもよい。また、閾値Nrefは最大回数Nmaxの初期値と同じ値3であるものとしたが、最大回数Nmaxの初期値とは異なる値であってもよいし、閾値Nrefが値3以外の値であってもよい。閾値Nrefは、ユーザーが印刷を許可することと印刷品質の低下を防止することとのいずれを優先するかを最大回数Nmaxに基づいて判定可能な値に予め定めておけばよい。なお、最大回数Nmaxの初期値が予め決められている場合、最大回数Nmaxを初期値未満の値に変更する処理をユーザーが自発的に行ったときは吐出不良の解消よりもクリーニングによるインク消費量の低減を優先している可能性がより高いと考えられる。そのため、閾値Nrefを最大回数Nmaxの初期値と同じ値としておけばユーザーがいずれを優先するかを比較的正しく判定しやすい。
上述した実施形態では、ステップS280の判定結果によってステップS290又はS310のいずれかの通知をユーザーに行うが、ステップS290,S310の処理のいずれか又は両方の処理を行わないものとしてもよい。ただし、ステップS290の通知を行わない場合は、吐出不良ノズルがないとき(ステップS240で肯定判定)と吐出不良ノズルがあるが印刷処理を実行するとき(ステップS280で肯定判定)とをユーザーは区別できず、吐出不良ノズルがあり品質の低い画像が印刷されたときにユーザーには品質が低い理由がわからなくなってしまう。そのため、ステップS290の通知を行う意義は高い。
上述した実施形態では、ステップS280の判定結果によって印刷を許可するか禁止するかのいずれかの処理を行うが、ステップS280の判定を行わないものとしてもよい。この場合、ステップS250で肯定的な判定をすると常にステップS290に進むものとしてもよいし、ステップS250で肯定的な判定をすると常にステップS300に進むものとしてもよい。
上述した実施形態では、最大回数Nmaxのクリーニングを実行した後も吐出不良ノズルが存在しているときは、CPU72が最大回数Nmaxと閾値Nrefとに基づいて印刷処理を許可するか禁止するかを決定したが、ユーザーが決定するようにしてもよい。例えば、ユーザーが最大回数Nmaxを設定するにあたり、最大回数Nmaxのクリーニングを実行した後も吐出不良ノズルが存在するときの措置として、印刷処理を許可するか禁止するかをユーザーPC110で設定するものとし、ユーザーPC110からその設定内容をプリンター20へ送信するものとしてもよい。この場合、ユーザーが最大回数Nmaxを設定するにあたり、図5の画面200に代えて図10に示す画面500を表示するものとしてもよい。画面500は、画面200と同様のメッセージ部210,リストボックス220,決定ボタン230に加えて、クリーニング実行回数Nが最大回数Nmaxに達したあとも吐出不良ノズルが存在するときの措置を変更できる旨が表示されるメッセージ部510や、その措置として印刷処理を禁止したいときに選択するラジオボタン520,その措置として印刷処理を許可したいときに選択するラジオボタン530を備えている。ユーザーがこの画面500において最大回数Nmaxを任意の値に選択すると共に、ラジオボタン520,530のうち希望する措置を選択した状態にして決定ボタン230を押下すると、ユーザーPC110はそのとき選択されている措置をプリンター20へ送信し、CPU72はフラッシュROM73にその措置を記憶しておく。そして、ステップS250で肯定的な判定をしたときに、記憶した措置に基づいてステップS290又はステップS300のいずれかに進む。このようにすれば、ユーザーが選択した措置に基づいて印刷処理の許可又は禁止が行われるため、ユーザーの要求通りの措置を行うことができる。なお、予め措置をフラッシュROM73に記憶しておくのではなく、ステップS250で肯定的な判定をしたときに、印刷処理の許可又は禁止のいずれの措置を行うかをユーザーに選択させる画面を表示するようユーザーPC110に指示し、ユーザーが選択した措置をユーザーPC110から受信して、受信した措置に従ってステップS290,S300のいずれかに進むものとしてもよい。こうすれば、印刷する画像ごとに要求する印刷品質が異なる場合でも、ユーザーが個別に措置を選択できる。
上述した実施形態では、メインルーチンのステップS210で印刷ジョブがあると判定するとノズル検査を実行することとしているが、これに限らず所定の検査タイミングでノズル検査を実行するものとしてもよい。例えば、プリンター20の電源がオンされた直後にステップS220〜S240の処理を実行して吐出不良ノズルの有無を判定し、吐出不良ノズルがあるときにはステップS250〜S310の処理を実行してクリーニングやユーザーへの通知を行うものとしてもよい。また、電源がオンされてから所定時間が経過する毎にステップS220〜S310の処理を実行するものとしたり、印刷処理中の所定のタイミングでステップS220〜S310の処理を行うものとしたりしてもよい。
上述した実施形態では、最大回数Nmaxが値0に設定された場合でもステップS230のノズル検査ルーチンは実行されるが、最大回数Nmaxが値0のときはクリーニングによる吐出不良ノズルの解消を行わないため、ノズル検査についても行わずステップS210で肯定判定するとそのままステップS320に進むものとしてもよい。こうすれば、ノズル検査におけるインク消費もなくすことができる。
上述した実施形態では、ステップS250で否定的な判定をしたときはクリーニングを実行しているが、クリーニングに代えて、キャップ42内に吐出不良ノズルから印刷データとは無関係に複数回インクを吐出するよう圧電素子66を制御するフラッシングを行うものとしてもよい。フラッシングはクリーニングと比べるとノズル23からインクを吐出させる強制力が弱いが、吐出不良ノズルからのみインクを吐出するため、クリーニングに比べてインクの消費量を低減することができる。また、ステップS250で否定的な判定をしたときにステップS280と同様の判定を行い、最大回数Nmaxが閾値Nref未満のときは吐出不良の解消よりもクリーニングによるインク消費量の低減を優先しているとみなしてステップS250でフラッシングを行い、最大回数Nmaxが閾値Nref以上のときにはステップS250でクリーニングを行うものとしてもよい。なお、フラッシングを行うときに吐出されたインクを受ける領域であるフラッシング領域は、キャップ42内としてもよいし、印刷ヘッド24の移動可能な領域に新たに設けるものとしてもよい。また、検査領域52についても、キャップ42内に限らず、印刷ヘッド24の移動可能な領域に新たに設けるものとしてもよいし、フラッシング領域に設けるものとしてもよい。さらに、検査領域52,キャッピング装置40,フラッシング領域はそれぞれ移動可能であってもよい。例えば、ノズル検査,クリーニング,フラッシングを行うときにそれぞれ検査領域52,キャッピング装置40,フラッシング領域が印刷ヘッド24と対向する位置に移動するものとしてもよい。
上述した実施形態では、I/F75がユーザーPC110から最大回数Nmaxを受信することにより最大回数Nmaxを入力し、I/F75がユーザーPC110に通知を行わせる指示を送信することによりユーザーへの通知を行うものとしたが、プリンター20がユーザーの指示や最大回数Nmaxを各種キーにより入力可能である操作部と、各種の情報や画面200,300,400,500と同様の画面を表示してユーザーに対して通知を行う表示部とを備えているものとしてもよい。
上述した実施形態では、インクの吐出に伴う印刷ヘッド24と電極部材55との電圧変化を利用してノズル検査を行ったが、レーザー光を利用してノズル検査を行ってもよい。すなわち、キャップ42内に図11に示すように発光素子102と受光素子104とを設置し、発光素子102から発射され受光素子104に入射するレーザー光と所定のノズル23から吐出されるインクとが交差する位置に印刷ヘッド24を配置し、該ノズル23からインクが吐出されるように作動したあと受光素子104の出力信号に基づいてレーザー光がインクに遮断されたか否かを判定し、遮断されたときには実際にノズル23からインクが吐出されたものとする。その後、次のノズル23から吐出されるインクと光線とが交差する位置に印刷ヘッド24を配置し、先ほどと同様にして実際にインクが吐出されるか否かを検査する。このようにしても、インクを利用したノズルの検査を行うことができる。なお、このような検査方法の詳細については、特開2005−35309に開示されている。
上述した実施形態では、キャップ42内の電極部材55をインク吸収部材43の上面に配置したが、インク吸収部材43の中段に挟み込むように配置してもよい。この場合、インク吸収部材43は導電性を有していてもよいが、インクが水溶性であり導電性を有するためインク吸収部材43は不導体でもよい。また、インク吸収部材43はなくてもよい。さらに、図12に示すように、電極部材55の代わりに、ノズル23から吐出されたインクが通過する位置の近傍に電極部材155を設け、その電極部材155の近傍をインクが通過する際に生じる電気的変化を電圧検出回路54で検出し、その検出結果によりインクの吐出状態を検出するものとしてもよい。なお、電極部材155は、インクの通過に伴う電気的変化を検出可能なものとすれば、電極板としてもよいし、電気線としてもよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24をグランドに接続し、電極部材42に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と電極部材42との間に電位差を生じさせるものとしたが、電極部材42をグランドに接続し、印刷ヘッド24に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と電極部材42との間に電位差を生じさせるものとしてもよい。また、グランドに接続する側の電極の電位はグランドに限らず、電圧印加回路53の電圧と異なる電位であって、この電圧印加回路53の電圧との間に所定の電位差を与える電位であればよい。なお、印刷ヘッド24において所定の電位を与える電極は、ノズルプレートやヘッド内の電極など、印刷ヘッド24内のインクと導通してインクに電位を与えることが可能な電極であればよい。
上述した実施形態では、両回路53,54を共に電極部材55に接続したが、両回路53,54を共に印刷ヘッド24に接続したり、両回路53,54の一方を電極部材55及び印刷ヘッド24の一方に接続すると共に両回路53,54の他方を電極部材42及び印刷ヘッド24の他方に接続したりしてもよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24は、圧電素子66に電圧を印加し、この圧電素子66を変形させてインクを加圧する方式としたが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。また、インクカートリッジ26は、往復動するキャリッジ22に搭載したいわゆるオンキャリッジの構成としたが、メカフレーム39に装着されチューブにより印刷ヘッド24へインク等を供給するいわゆるオフキャリッジの構成としてもよい。
上述した実施形態では、インクを記録紙Sへ吐出するプリンター20に具体化した例を示したが、特にこれに限定されずに本発明を適用することができる。例えば、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する印刷装置としてもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する印刷装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ及びカラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体を吐出する粉体吐出式記録装置としてもよい。
上述した実施形態では、プリンター20を本発明の流体吐出装置として説明したが、原稿を読み取り可能なスキャナーユニットを備えたマルチファンクションプリンターや、FAX機能を有するFAX装置としてもよい。
20 プリンター、21 印刷機構、22 キャリッジ、23,23C,23M,23Y,23K ノズル、24 印刷ヘッド、25 リニア式エンコーダー、26 インクカートリッジ、28 キャリッジ軸、29 プラテン、30 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、39 メカフレーム、40 キャッピング装置、41、シーリング部材、42 キャップ、43 インク吸収部材、47 昇降機構、48 吸引ポンプ、49 開閉バルブ、50 ノズル検査装置、51 回路ケース、52 検査領域、53 電圧印加回路、54 電圧検出回路、54a 積分回路、54b 反転増幅回路、54c A/D変換回路、55,155 電極部材、55a 支持棒、56 電極ピン、60 ヘッド駆動波形生成回路、62 ヘッド駆動用基板、63 フラットケーブル、64 マスク回路、66 圧電素子、68,68C,68M,68Y,68K ノズル列、70 コントローラー、72 CPU、73 フラッシュROM、74 RAM、75 インターフェイス(I/F)、102 発光素子,104 受光素子、110 ユーザーパソコン(PC)、200 画面、210 メッセージ部、220 リストボックス、230 決定ボタン、300,400 警告画面、500 画面、510 メッセージ部、520,530 ラジオボタン、R1 抵抗素子、S 記録紙、SW スイッチ。

Claims (6)

  1. ノズルからターゲットに向けて流体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドと対向可能な位置に設けられ、ノズル検査の実行時に前記ヘッドのノズルから吐出された流体を受けることが可能な検査領域と、
    前記ノズルから強制的に流体を吐出する強制吐出処理を実行可能な強制吐出手段と、
    ノズル検査後に実行する前記強制吐出処理の最大回数をユーザーから入力可能な入力手段と、
    前記入力手段が入力した前記最大回数を記憶可能な記憶手段と、
    所定の検査タイミングが到来すると、前記検査領域に前記ヘッドを対向させた状態で前記ノズルから該検査領域へ流体を吐出するよう該ヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行し、該ノズル検査の結果、該吐出不良ノズルが存在するときは、前記強制吐出処理を実行するよう前記強制吐出手段を制御し該強制吐出処理のあと再び前記ノズル検査を実行するという処理を、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数を超えない範囲で前記吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返す制御手段と、
    を備えた流体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するとき、該最大回数が所定回数未満か否かを判定し、該最大回数が所定回数未満の場合は前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可し、該最大回数が所定回数以上の場合は前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を禁止する手段である、
    請求項1に記載の流体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の流体吐出装置であって、
    前記ユーザーに情報を通知可能な通知手段、
    を備え、
    前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するとき、該最大回数が所定回数未満の場合は、前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可すると共に、吐出不良ノズルが存在するため該ターゲットへの流体の吐出の品質が低下する旨をユーザーに通知するよう前記通知手段を制御する手段である、
    流体吐出装置。
  4. 前記入力手段は、前記最大回数の前記強制吐出処理を実行したあとも前記吐出不良ノズルが存在するときの措置として前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可するか禁止するかを、前記ユーザーから入力可能な手段であり、
    前記記憶手段は、前記入力した措置も記憶可能な手段であり、
    前記制御手段は、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数に達するまで前記処理を繰り返し実行しても前記吐出不良ノズルが存在するときは、前記記憶手段から前記措置を読み出し、該措置に基づいて前記ノズルから前記ターゲットへの流体の吐出を許可又は禁止する手段である、
    請求項1に記載の流体吐出装置。
  5. 前記入力手段は、前記最大回数として値0を入力可能な手段である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  6. ノズルからターゲットに向けて流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドと対向可能な位置に設けられ、ノズル検査の実行時に前記ヘッドのノズルから吐出された流体を受けることが可能な検査領域と、前記ノズルから強制的に流体を吐出する強制吐出処理を実行可能な強制吐出手段と、ノズル検査後に実行する前記強制吐出処理の最大回数をユーザーから入力可能な入力手段と、前記入力手段が入力した前記最大回数を記憶可能な記憶手段と、を備えた流体吐出装置の制御方法であって、
    所定の検査タイミングが到来すると、前記検査領域に前記ヘッドを対向させた状態で前記ノズルから該検査領域へ流体を吐出するよう該ヘッドを制御して流体が正常に吐出されない吐出不良ノズルの有無を判定するノズル検査を実行し、該ノズル検査の結果、該吐出不良ノズルが存在するときは、前記強制吐出処理を実行するよう前記強制吐出手段を制御し該強制吐出処理のあと再び前記ノズル検査を実行するという処理を、前記強制吐出手段による強制吐出処理の回数が前記最大回数を超えない範囲で前記吐出不良ノズルが存在しなくなるまで繰り返すこと、
    を含む流体吐出装置の制御方法。
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