JP2010149488A - 流体吐出装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルの検査を行う際にシールドケーブルから発生するノイズの影響を抑制する。
【解決手段】インクジェットプリンターは、ノズル23から記録紙にインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、ノズル23から吐出されたインク滴を受ける検査領域52と、印刷ヘッド24と検査領域52との間にシールドケーブル60を介して電圧を印加する電圧印加回路53と、を備えている。そして、印刷ヘッド24と検査領域52との間にシールドケーブル60を介して電圧を印加し始めてから両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待って、ノズル検査を開始する。ノズル検査は、両者の間に所定の電圧が印加されている状態でノズル23から流体が吐出するよう印刷ヘッド24を制御したときの検査領域52での電気的変化に基づいてノズル23からインク滴が吐出されるか否かを判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体吐出装置及びその制御方法に関する。
従来、流体吐出装置としては、印刷ヘッドのノズルから帯電したインク滴をインク受け領域に吐出することにより発生する電圧変化を電圧検出回路により検出してノズルからインクが正常に吐出されるか否かのノズル検査を行うインクジェットプリンターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−23886号公報
ところで、こうしたノズル検査を行うインクジェットプリンターでは、印刷ヘッドとインク受け領域との間に高電圧を印加するが、外部からの電気的なノイズの影響を遮断するためにシールドケーブルを使用して高電圧を印加する。ここで、シールドケーブルは、芯線を取り囲む絶縁体層と、この絶縁体層を取り囲む導体からなるシールド層と、このシールド層を取り囲むジャケットで構成されている。
しかしながら、最近の研究の結果、シールドケーブルは、高電圧を印加した当初においてノイズの発生源になることがわかった。具体的には、印刷ヘッドのクリーニング用のキャップをインク受け領域として利用する場合、そのインク受け領域にシールドケーブルを介して高電圧を印加する構成を採用すると、クリーニング時にキャップが上下動するのに伴ってシールドケーブルが揺れ動き、静電気が発生してシールドケーブルの絶縁体層に電荷が溜まる。また、印刷ヘッドにシールドケーブルを介して高電圧を印加する構成を採用すると、印刷時に印刷ヘッドが主走査方向に移動するのに伴ってシールドケーブルが揺れ動き、静電気が発生してシールドケーブルの絶縁体層に電荷が溜まる。そして、絶縁体層とシールド層との間に隙間が空いていると、ノズル検査を開始しようとしてシールドケーブルに高電圧を印加した当初において絶縁体層に溜まった電荷が絶縁体層とシールド層との間で放電してスパイク状のノイズが発生することがわかった。こうしたノイズは、ノズルからインクが正常に吐出されるか否かの検査を行う際に誤判定の原因になるため好ましくない。なお、シールドケーブルではない通常のケーブルにおいても、周囲のグランド板金との位置関係によっては同様の理由でスパイク状のノイズが発生することがある。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、ノズルの検査を行う際にケーブルから発生するノイズの影響を抑制することを主目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の流体吐出装置は、
ノズルからターゲットに流体を吐出可能な吐出手段と、
前記ノズルから吐出された流体を受ける流体受け手段と、
前記吐出手段と前記流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加する電圧印加手段と、
前記両者の間に前記ケーブルを介して電圧を印加し始めてから前記両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待ってノズル検査を開始し、該ノズル検査では、前記両者の間に前記所定の電圧が印加されている状態で前記ノズルから流体が吐出するよう前記吐出手段を制御したときの前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定する制御手段と、
を備えたものである。
この流体吐出装置では、吐出手段と流体受け手段の両者の間にケーブルを介して所定の電圧が印加されている状態でノズルから流体が吐出するよう吐出手段を制御したときの吐出手段又は流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定するノズル検査を実行する。このノズル検査前にケーブルの絶縁体層に静電気による電荷が溜まっていると、ケーブルに電圧を印加した当初において、溜まった電荷が放電してスパイク状のノイズが発生することがある。本発明の流体吐出装置では、吐出手段と流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加し始めてから両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待って、ノズル検査を開始する。このため、ケーブルで生じるスパイク状のノイズは所定の条件が成立するまでの間に減衰して小さくなる。したがって、ノズルの検査を行う際にケーブルから発生するノイズの影響を抑制することができる。
ここで、「流体」は、インクなどの液体のほか、粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体、流体として吐出可能な固体などを含む。「所定の電圧」は、ノズル検査を実行したときの吐出手段又は流体受け手段で生じる電気的変化に基づいてノズルから流体が吐出されたか否かを判定できるように経験的に定められるものとしてもよい。
本発明の流体吐出装置において、前記所定の条件は、予め定めた所定の待機時間が経過することとしてもよい。こうすれば、経過時間と所定の待機時間とを比較するという簡単な制御によって本発明の効果を得ることができる。ここで、前記待機時間は、前記ケーブルから発生するノイズのレベルが前記ノズル検査に要求される精度を担保可能な値を下回るまでの時間に設定されていてもよい。こうすれば、ノズル検査の精度を維持しつつノズル検査に要する時間を短くすることができる。また、前記待機時間は、前記ケーブルから発生するノイズのレベルが前記ノズルから流体が吐出されるか否かを判定するのに用いられる電気的変化の判定基準値を超える値であって前記ノズル検査に要求される精度を担保可能な値を下回るまでの時間に設定されていてもよい。こうすれば、待機時間はノイズのレベルがゼロになるまでの時間やノズル詰まりの判定基準値を下回るまでの時間よりも短くなる。このため、電圧を印加してからノズル検査が終了するまでの期間を短くすることができる。なお、こうした待機時間は、例えば実験などにより経験的に定めることができる。
本発明の流体吐出装置において、前記所定の条件は、前記ケーブルから発生するノイズのレベルが予め定めた値を下回ることとしてもよい。こうすれば、毎回ノイズのレベルが異なっていたとしても、ノズル検査を行う際にケーブルから発生するノイズの影響を確実に抑制することができる。ここで、前記値は、前記ノズルから流体が吐出されるか否かを判定するのに用いられる電気的変化の判定基準値を超える値であって前記ノズル検査に要求される精度を担保可能な値に設定されていてもよい。こうすれば、電圧を印加してからノイズのレベルが閾値を下回るまでの時間は、閾値を判定基準値に設定した場合に比べて短くなる。このため、電圧を印加してからノズル検査が終了するまでの期間を短くすることができる。なお、こうした閾値は、例えば実験などにより経験的に定めることができる。
本発明の流体吐出装置は、前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化を前記ケーブルを介して前記制御手段に送信する電気的変化送信手段を備えていてもよい。この場合、ノイズ検査はケーブルで発生したノイズの影響を受けやすいため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の制御方法は、
ノズルからターゲットに流体を吐出可能な吐出手段と、前記ノズルから吐出された流体を受ける流体受け手段と、前記吐出手段と前記流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた流体吐出装置の制御方法であって、
前記両者の間に前記ケーブルを介して電圧を印加し始めてから前記両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待ってノズル検査を開始し、該ノズル検査では、前記両者の間に前記所定の電圧が印加されている状態で前記ノズルから流体が吐出するよう前記吐出手段を制御したときの前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定する、
ものである。
この制御方法では、吐出手段と流体受け手段の両者の間にケーブルを介して所定の電圧が印加されている状態でノズルから流体が吐出するよう吐出手段を制御したときの吐出手段又は流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定するノズル検査を実行する。このノズル検査前にケーブルの絶縁体層に静電気による電荷が溜まっていると、ケーブルに電圧を印加した当初において、溜まった電荷が放電してスパイク状のノイズが発生することがある。本発明の流体吐出装置では、吐出手段と流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加し始めてから両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待って、ノズル検査を開始する。このため、ケーブルで生じるスパイク状のノイズは所定の条件が成立するまでの間に減衰して小さくなる。したがって、ノズルの検査を行う際にケーブルから発生するノイズの影響を抑制することができる。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態であるインクジェットプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図であり、図2はノズル検査装置50の斜視図であり、図3はノズル検査装置50の構成の概略を示すブロック図であり、図4はシールドケーブル60の断面図である。
本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、流体としてのインクをターゲットとしての記録紙Sに吐出する印刷ヘッド24を備えた印刷機構21と、記録紙Sを搬送する紙送り機構30と、印刷ヘッド24の封止及びクリーニングを実行するキャッピング装置40と、印刷ヘッド24のノズル23からインクが吐出されているか否かのノズル検査を実行するノズル検査装置50と、インクジェットプリンター20の全体をコントロールするコントローラー70とを備えている。
印刷機構21は、キャリッジベルト32によりキャリッジ軸28に沿って左右(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、各色のインクに圧力をかけノズル23から流体としてのインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、各色のインクを収容しこの収容したインクを印刷ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26と、を備えている。キャリッジ22は、フレーム39の右側に取り付けられたキャリッジモーター34aとフレーム39の左側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って移動する。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられており、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出するものである。インクカートリッジ26は、キャリッジ22に装着され、溶媒としての水に着色剤としての顔料や染料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)などの印刷用に用いる各色のインクを個別に収容している。
紙送り機構30は、駆動モーター33により駆動されプラテン29上を図中奥から手前へと記録紙Sを搬送する紙送りローラー35や、図示しないトレイに載置された記録紙Sをプラテン29へ給紙する給紙ローラー、プラテン29でインクを吐出された記録紙Sを図示しない排紙トレイへ搬送する排紙ローラーなどを備えている。
キャッピング装置40は、キャリッジ22の初期位置(ホームポジション、図1の右端)に設けられている。このキャッピング装置40は、図2及び図3に示すように、上部が開口され印刷ヘッド24のすべてのノズル列を覆う大きさの略直方体のキャップ41と、このキャップ41に接続された第1及び第2チューブ43,44と、第1チューブ43に取り付けられた吸引ポンプ45と、第2チューブ44に取り付けられキャップ41内と大気との連通・遮断を切り替え可能な開閉バルブ46と、キャップ41を昇降することによりキャップ41の上面と印刷ヘッド24との当接及びその解除を行うための昇降装置47とを備えている。ここで、キャップ41の開口縁には、シリコンゴムなどの絶縁体からなるシーリング部材42が設けられている。こうしたキャッピング装置40は、キャリッジ22がホームポジションに位置している状態で昇降装置47によって上昇されると、キャップ41により印刷ヘッド24の下面を密閉する。そして、ノズル23に詰まったインクを吸い出すクリーニング処理を実行する場合には、開閉バルブ46を閉状態にして吸引ポンプ45を作動することにより印刷ヘッド24とキャップ41とにより囲まれた空間に負圧を発生させ、ノズル23内のインクを第1チューブ43を介して強制的に吸い出す。クリーニング終了後は、吸引ポンプ45を停止すると共に開閉バルブ46を開状態にしてキャップ41内を大気圧に戻す。また、キャッピング装置40は、印刷休止中などにノズル23が乾燥するのを防止するためにノズル23を封止するときにも利用される。
ノズル検査装置50は、図2、3に示すように、キャッピング装置40の構成要素でもあるキャップ41と、このキャップ41とは別に設けられた回路ケース51とで構成されている。
キャップ41は、印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインク滴を受けることが可能な検査領域52を有している。この検査領域52は、矩形状の領域として形成され、図3に示すように、インク滴が到達する上側インク吸収体55と、この上側インク吸収体55に到達したあと下方に透過してきたインク滴を吸収する下側インク吸収体56と、上側インク吸収体55と下側インク吸収体56との間に配置されたメッシュ状の電極部材57とにより構成されている。上側インク吸収体55は、電極部材57と同電位となるように導電性を有するスポンジによって形成され、その表面が検査領域52となっている。このスポンジは、到達したインク滴が速やかに下方に移動可能な透過性の高いものであり、ここではエステル系ウレタンスポンジが用いられている。下側インク吸収体56は、上側インク吸収体55に比べてインクの保持力が高いものであり、フェルトなどの不織布によって作製されている。電極部材57は、ステンレス(例えばSUS)製の金属からなる格子状のメッシュとして形成されている。このため、上側インク吸収体55に一旦吸収されたインクは格子状の電極部材57の隙間を通って下側インク吸収体56に吸収される。ここでは、電極部材57は、導電性を有する上側インク吸収体55と接触しているため、上側インク吸収体55の表面すなわち検査領域52も電極部材57と同様の電位となっている。
回路ケース51は、回路基板59を収納するケースである。回路基板59には、図3に示すように、電圧印加回路53と、電圧検出回路54とが形成されている。電圧印加回路53は、検査領域52の電極部材57に接続されており、インクジェットプリンター20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を図示しない昇圧回路を介して数十〜数百ボルトに昇圧して高圧の直流電圧Ve(例えば400V)とし、この直流電圧Veを抵抗素子R1(例えば1MΩ)及びスイッチSWを介して検査領域52に印加する回路である。電圧検出回路54は、検査領域52の電極部材57に接続され、インクが到達した際に生じる検査領域52での電圧変化を検出するものであり、印刷ヘッド24の電圧信号を積分して出力する積分回路54aと、この積分回路54aから出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路54bと、この反転増幅回路54bから出力された信号をA/D変換してコントローラー70へ出力するA/D変換回路54cとを備えている。積分回路54aは、1つのインク滴の飛翔・到達による電圧変化が微弱なことから、同一のノズル23から吐出される複数のインク滴の飛翔・到達による電圧変化を積分することにより大きな電圧変化として出力するものである。反転増幅回路54bは、電圧変化の正負を反転させると共に回路構成によって決まる所定の増幅率で積分回路から出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路54cは、反転増幅回路54bから出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換してコントローラー70に出力するものである。また、本実施形態においては、回路ケース51内の回路基板59とキャップ41内の電極部材57とは、ケーブルの一種であるシールドケーブル60により電気的に接続されている。シールドケーブル60は、キャップの昇降を許容するような長さとなっている。このシールドケーブル60は、いわゆる同軸ケーブルであり、図4にその断面を示すように、電圧が印加される金属製の芯線62と、この芯線62を被覆する絶縁体層64と、絶縁体層64の外面を被覆するよう設けられグランドに接続される金属メッシュからなるシールド層65と、シールド層65の外部を被覆する被覆層としてのジャケット66とを備えている。
コントローラー70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、ユーザーパソコン(PC)12などの外部機器とデータのやりとりを行うインターフェイス(I/F)79とを備えている。フラッシュROM73には、ノズル検査ルーチンやクリーニング処理ルーチンなどの各処理プログラムが記憶されている。RAM74には、印刷バッファ領域が設けられており、この領域にユーザーPC12などの外部機器からI/F79を介して送られてきた印刷ジョブなどが格納される。このコントローラー70には、ノズル検査装置50の電圧検出回路54から出力された電圧信号などが図示しない入力ポートを介して入力されているほか、外部機器(ユーザーPC12など)から出力された印刷ジョブなどがI/F79を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24への制御信号やノズル検査装置50への制御信号、キャリッジモーター34aへの駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20の動作、特に、ノズル23の詰まりを検査する動作について説明する。図5は、コントローラー70のCPU72により実行されるノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ノズル検査が指示されたときに実行される。なお、ノズル検査を実行するタイミングとしては、電源投入時や印刷ジョブが受け付けられたとき、1ページの印刷終了毎、所定ページ数の印刷終了毎、所定パス毎などのタイミングとすることができる。また、ノズル検査は、ブラック(K)のノズル列の各ノズル23、シアン(C)のノズル列の各ノズル23、マゼンタ(M)のノズル列の各ノズル23、イエロー(Y)のノズル列の各ノズル23の順に実行されるものとする。各色のノズル列は図2に示すように2列ずつ設けられている。
ノズル検査ルーチンが開始されると、コントローラー70のCPU72は、まず、キャリッジモーター34aを駆動してキャリッジ22をホームポジションに移動させる(ステップS100)。これにより、印刷ヘッド24の下面とキャッピング装置40のキャップ41とは互いに向かい合う状態、つまり各色のノズル列が検査領域52に向かい合う状態となる。この状態では、キャップ41は印刷ヘッド24から離れている。次に、電圧印加回路53のスイッチSWをオンし(ステップS110)、検査領域52と印刷ヘッド24との電位差(電圧)が予め設定された所定電圧Vsに到達したあと更に所定の条件が成立したか否かを判定する(ステップS120)。
スイッチSWをオンすることにより、電極部材57にはシールドケーブル60を介して数百Vの電圧が印加される。また、検査領域52の表面も電極部材57と同電位となる。印刷ヘッド24と電極部材57との間には、電極部材57の印加電圧に基づく電位差(電圧VH-E)が発生する。高圧の直流電圧Veは一定であるため、この電位差は直流電圧Veから抵抗素子R1の電圧降下分を差し引いた値(所定電圧Vs)になる。なお、所定電圧Vsは、ノズル検査を実行したときの検査領域52で生じる信号レベルの変化に基づいてノズル23からインク滴が吐出されたか否かを判定できるように経験的に定めた値であり、直流電圧Veや抵抗素子R1の抵抗値によって決定される。ここで、図6に示すように、電極部材57に電圧を印加した直後は、印刷ヘッド24と電極部材57との間の電圧VH-Eは時間の経過と共に電圧ゼロから所定電圧Vsになるまで上昇する。そして、時間t1を経過した時点で電圧VH-Eは所定電圧Vsに到達する。ステップS120では、この後、所定の条件が成立したか否かを判定するのである。本実施形態では、所定の条件は、予め定められた待機時間Twaitが経過したこととする。さて、電圧VH-Eが所定電圧Vsに達した直後は、シールドケーブル60からノイズが発生していることがある。このノイズは、以下のようにして発生すると考えられる。すなわち、クリーニング時にキャッピング装置40のキャップ41が昇降装置47によって昇降されるのに伴ってシールドケーブル60が揺れ動き、静電気が発生してシールドケーブル60の絶縁体層64に電荷が溜まる。このとき、図4に示すように、絶縁体層64とシールド層65との間に隙間が空いていると、シールドケーブル60に高電圧を印加した当初において絶縁体層64に溜まった電荷が絶縁体層64とシールド層65との間で放電してスパイク状のノイズが発生する。こうしたノイズの信号レベルは、時間の経過と共に減衰・収束する(図6参照)。このため、本実施形態では、予めこの種のインクジェットプリンター20について電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達してからどれくらいの時間が経過すればノズル検査の精度に影響しない程度までノイズが減衰するかを実験的に求め、その時間にマージンを上乗せした時間を待機時間Twaitに設定した。具体的には、信号レベルがノズル詰まりの判定基準値Vthrよりも大きな検査開始閾値Vrefを下回ったときにノズル検査の精度に影響しない程度までノイズが減衰したと判断するという基準のもと、所定電圧Vsに達したあと検査開始閾値Vrefを下回るまでの時間を実験的に求め、それにマージンを上乗せした時間を待機時間Twait(例えば1秒とか3秒)とした。検査開始閾値Vrefは、ノズル検査の精度に応じて変化する値であり、精度が高いほどゼロに近い値になるが、精度が数%の誤差を見込んでいる場合には判定基準値Vthrと同等か又はそれよりわずかに高い値に設定される。
ステップS120で否定判定された場合にはそのまま待機する。一方、肯定判定された場合には、検査対象となるノズル23から帯電したインク滴を吐出させる(ステップS130)。すると、帯電したインク滴が1つのノズル23から飛翔して検査領域52に着弾するまでに検査領域52の電圧が変化し、電圧検出回路54はこの変化を検出する。ここで、この実験を実際に行ったところ、電圧検出回路54によって検出された電圧はサインカーブとして表れた(図3参照)。このようなサインカーブが得られる原理は明らかではないが、帯電したインク滴が検査領域52に接近するのに伴って静電誘導により誘導電流が流れたことに起因すると考えられる。また、電圧検出回路54から出力された出力信号波形の振幅は、印刷ヘッド24から上側インク吸収体55(検査領域52)までの距離が近いほど大きくなる傾向を示したほか、飛翔するインク滴が大きいほど大きくなる傾向を示した。このため、ノズル23が詰まってインク滴が飛翔しなかったりインク滴が所定の大きさより小さかったりしたときには、出力信号波形の振幅が正常時に比べて小さくなるか略ゼロになるから、出力信号波形の振幅が判定基準値Vthrを下回るか否かに基づいてノズル23の詰まりの有無を判定することができる。本実施形態では、インク滴が所定の大きさであっても1ショット分のインク滴による出力信号波形の振幅が微弱なことから24ショット分のインク滴を吐出するようにした。これにより、出力信号は24ショット分のインク滴による積分値となるため、電圧検出回路54からは十分大きな出力信号波形が得られた。なお、インク吐出数は、検査精度を確保可能な吐出数となるよう任意に設定することができる。
続いて、CPU72は、電圧検出回路54で検出された信号波形の振幅すなわち出力レベルが判定基準値Vthr以上か否かを判定する(ステップS140)。この判定基準値Vthrは、ここでは、24ショット分のインクが正常に吐出されたときの出力信号波形の出力レベル(ピーク値)が超えるように、また24ショット分のインクが正常に吐出されなかったときにはノイズ等によって超えてしまうことのないように、経験的に定められた値である。ステップS140で出力レベルが判定基準値Vthr未満だったときには、今回のノズル23に詰まりなどの異常が生じているとみなし、そのノズル23を特定する情報(例えばどの色のノズル列の何番目のノズルかを示す情報)をRAM74に記憶する(ステップS150)。このステップS150のあと又はステップS140で出力レベルが判定基準値Vthr以上のとき(つまり今回のノズル23が正常だったとき)、印刷ヘッド24に設けられたすべてのノズル23について検査を行ったか否かを判定し(ステップS160)、未検査のノズル23があるときには、検査対象となるノズル23を未検査のものに更新し(ステップS170)、その後再びステップS130〜S160の処理を行う。一方、ステップS160で印刷ヘッド24に設けられたすべてのノズル23について検査を行ったと判定したときには、CPU72は、電圧印加回路53のスイッチSWをオフし(ステップS180)、本ルーチンを終了する。なお、本ルーチンが終了した後、RAM74に異常なノズルに関する情報が記録されていたときには、キャッピング装置40を作動させて印刷ヘッド24のクリーニング処理を実行することによりノズルの詰まりを解消させる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のインクジェットプリンター20が本発明の流体吐出装置に相当し、印刷ヘッド24が吐出手段に相当し、検査領域52が流体受け手段に相当し、電圧印加回路53が電圧印加手段に相当し、コントローラー70が制御手段に相当し、記録紙Sがターゲットに相当する。なお、本実施形態では、インクジェットプリンター20の動作を説明することにより本発明の流体吐出装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、印刷ヘッド24と検査領域52との間にシールドケーブル60を介して電圧を印加し始めてから両者の間の電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達したあと更に所定の条件が成立するのを待って、ノズル検査を開始する。このため、シールドケーブル60で生じるスパイク状のノイズは所定の条件が成立するまでの間に減衰して小さくなる。したがって、ノズルの検査を行う際にシールドケーブル60から発生するノイズの影響を抑制することができる。
また、所定の条件は、所定の待機時間Twaitが経過することとしたため、経過時間と所定の待機時間Twaitとを比較するという簡単な制御によって上述したノイズの影響を抑制するという効果を得ることができる。
更に、待機時間Twaitは、シールドケーブル60から発生するノイズのレベルが判定基準値Vthrを超える値であってノズル検査に要求される精度を担保可能な検査開始閾値Vrefを下回るまでの時間に設定されているため、ノイズのレベルがゼロになるまでの時間や判定基準値Vthrを下回るまでの時間よりも短くなる。このため、電圧を印加してからノズル検査が終了するまでの期間を短くすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、所定の待機時間Twaitを、シールドケーブル60から発生するノイズのレベルが判定基準値Vthrを超える値であってノズル検査に要求される精度を担保可能な検査開始閾値Vrefを下回る時間としたが、それに代えて、シールドケーブル60からのノイズの所定時間の間に発生する頻度のレベルが所定頻度以下となる時間としてもよい。こうしたノイズの所定時間の間に発生する頻度が所定頻度以下であれば、例えばノズルを順次検査する場合に所定の検査精度が得られるからである。
上述した実施形態では、ステップS110における所定の条件は、シールドケーブル60から発生するノイズのレベルを電圧検出回路54によって検出し、そのレベルが予め定めた検査開始閾値Vref(前出)を下回ることとしてもよい。こうすれば、毎回ノイズのレベルが異なっていたとしても、ノズル検査を行う際にシールドケーブル60から発生するノイズの影響を確実に抑制することができる。また、検査開始閾値Vrefは、ノズル検査の精度が数%の誤差を見込んでいる場合には判定基準値Vthrよりわずかに高い値に設定される。このため、検査開始閾値Vrefを判定基準値Vthrと同等としたり信号レベルでほぼゼロとしたりする場合に比べて、電圧を印加してからノズル検査が終了するまでの期間を短くすることができる。但し、本発明は、検査開始閾値Vrefを判定基準値Vthrと同等としたり信号レベルでほぼゼロとしたりする場合を排除するものではない。この場合も、上記と同様に、ノイズの所定時間の間に発生する頻度のレベルを検出し、そのレベルが所定頻度以下となることとしてもよい。また、これらのノイズのレベルを検出する場合において、上述した実施形態では、図5のステップS120で、電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達した後、更に所定条件が成立したか否かを判定したが、成立したか否かの判定を開始するのは、電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達した後ではなく到達前からでもよい。但し、電圧印加に伴いノイズが発生することを鑑み、所定条件が成立したことを判定するのは、電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達した後にするのが好ましい。
上述した実施形態では、検査領域52にシールドケーブル60を介して高電圧を印加する構成を採用したが、これに代えて、印刷ヘッド24の電極部材にシールドケーブル60を介して高電圧を印加し、この高電圧を印加したシールドケーブル60を介して電気的変化を検出する点は上述した実施形態と同様とし、キャッピング装置40の電極部材57はグランド電位とする構成を採用してもよい。この場合、例えば、印刷時に印刷ヘッド24が主走査方向に移動するのに伴ってシールドケーブル60が揺れ動く形態とすると、静電気が発生してシールドケーブル60の絶縁体層64に電荷が溜まる。したがって、上述した図5のノズル検査ルーチンのステップS110で電圧VH-Eが所定電圧Vsに達したあと更に所定の条件が成立するのを待ってノズル検査を開始することにより、上述した実施形態と同様、ノズル検査を行う際にシールドケーブル60から発生するノイズの影響を抑制することができる。また、この場合、シールドケーブル60や回路ケース51を印刷ヘッド24に設けてもよい。
上述した各実施形態において、印刷ヘッド24の電極部材及びキャッピング装置40の電極部材57のうち高電圧を印加する側でない方は、グランド電位としてもよいし、グランド電位以外の、該高電圧とは異なる電圧としてもよい。後者の場合、該高電圧と該高電圧とは異なる電圧との電位差によって、印刷ヘッド24の電極部材とキャッピング装置40の電極部材57との間に所定電圧Vsが印加されるようにする。また、印刷ヘッド24の電極部材は、ノズルプレートやインク室に設けた電極など、印刷ヘッド24内のインクと導通し、インクに所定の電位を与えるものであればよい。
上述した実施形態では、ケーブルとしてシールドケーブル60を用いたが、特にシールドケーブル60に限定されるものではなく、どのようなケーブルであっても構わない。シールド層を有さないケーブルであっても、周囲のグランド板金などとの位置関係によってノイズが発生することがあるからである。こうしたケーブルは、高電圧を印加して且つ該高電圧において電気的変化を検出するものであってもよいが、高電圧を印加するケーブルと電気的変化を検出するケーブルが別々であってもよい。但し、前者の場合、ノズル検査がノイズの影響を受けやすいため、本発明を適用する意義が高い。
上述した実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出する機構を採用するものとしたが、インクを吐出する機構はこの機構に限られない。例えば、ヒータに電流を流して発生した気泡によりインクを吐出する機構を採用してもよい。この場合でも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24をキャリッジベルト32及びキャリッジモーター34aにより主走査方向に移動して印刷するものとしたが、印刷ヘッド24を主走査方向に移動しないものに適用してもよい。具体的には、記録紙Sの搬送方向に直交する主走査方向に、記録紙Sの幅と同等又はそれ以上の長さで配列した各色のノズル列を設けた印刷ヘッド(いわゆるラインインクジェットヘッド、例えば特開2002−200779号公報など参照)により記録紙Sへインクを吐出するものに適用してもよい。このとき、ノズル検査装置50の検査領域52は、各色のノズル列から吐出されたインクを受けることが可能な大きさに形成する。こうした場合でも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、キャッピング装置40のキャップ41内をノズル検査の検査領域52としたが、これに代えて、印刷データとは無関係にインク固化防止のためにインク滴を吐出させるフラッシングを行うときに利用されるフラッシング領域をノズル検査の検査領域としてもよいし、あるいは、キャッピング装置40やフラッシング領域とは別に専用の検査領域を形成してもよい。
上述した実施形態では、電極部材57を上側インク吸収体55と下側インク吸収体56との間に配置したが、電極部材57を検査領域52の最表面に配置してもよい(例えば特開2007−176152号公報参照)。
上述した実施形態では、ノズル検査ルーチンのステップS120で電圧VH-Eが所定電圧Vsに到達してから待機時間Twaitが経過したか否かを判定したが、スイッチSWをオンしてから時間t1+待機時間Twaitが経過したか否かを判定してもよい。
上述した実施形態では、キャリッジ22をホームポジションに固定した状態でノズル検査を行ったが、印刷ヘッド24の1つのノズル列に配設されたノズルの検査が終了するごとにキャリッジ22を移動してどのノズル列についても検査領域52の同じライン上にインク滴が着弾するようにしてもよい。こうすれば、着弾位置が異なることによる出力レベルのばらつきを防止することができる。
上述した実施形態では、流体吐出装置をインクジェットプリンター20に具体化した例を示したが、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する印刷装置に具体化してもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する印刷装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ及びカラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置としてもよい。
インクジェットプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図。 ノズル検査装置50の構成の斜視図。 ノズル検査装置50の構成の概略を示すブロック図。 シールドケーブル60の断面図。 ノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャート。 時間に対する印刷ヘッド−検査領域間の電圧や信号レベルの関係を表すグラフ。
符号の説明
12 ユーザーパソコン、20 インクジェットプリンター、21 印刷機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 キャリッジ軸、29 プラテン、30 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、39 フレーム、40 キャッピング装置、41 キャップ、42 シーリング部材、43 第1チューブ、44 第2チューブ、45 吸引ポンプ、46 開閉バルブ、47 昇降装置、50 ノズル検査装置、51 回路ケース、52 検査領域、53 電圧印加回路、54 電圧検出回路、54a 積分回路、54b 反転増幅回路、54c A/D変換回路、55 上側インク吸収体、56 下側インク吸収体、57 電極部材、59 回路基板、60 シールドケーブル、62 芯線、64 絶縁体層、65 シールド層、66 ジャケット、70 コントローラー、72 CPU、73 フラッシュROM、74 RAM、79 インターフェイス、R1 抵抗素子、S 記録紙、SW スイッチ。

Claims (7)

  1. ノズルからターゲットに流体を吐出可能な吐出手段と、
    前記ノズルから吐出された流体を受ける流体受け手段と、
    前記吐出手段と前記流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記両者の間に前記ケーブルを介して電圧を印加し始めてから前記両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待ってノズル検査を開始し、該ノズル検査では、前記両者の間に前記所定の電圧が印加されている状態で前記ノズルから流体が吐出するよう前記吐出手段を制御したときの前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定する制御手段と、
    を備えた流体吐出装置。
  2. 前記所定の条件は、予め定めた所定の待機時間が経過することである、
    請求項1に記載の流体吐出装置。
  3. 前記待機時間は、前記ケーブルから発生するノイズのレベルが前記ノズル検査に要求される精度を担保可能な値を下回るまでの時間に設定されている、
    請求項2に記載の流体吐出装置。
  4. 前記所定の条件は、前記ケーブルから発生するノイズのレベルが予め定めた値を下回ることである、
    請求項1に記載の流体吐出装置。
  5. 前記値は、前記ノズルから流体が吐出されるか否かを判定するのに用いられる電気的変化の判定基準値を超える値であって前記ノズル検査に要求される精度を担保可能な値に設定されている、
    請求項4に記載の流体吐出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体吐出装置であって、
    前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化を前記ケーブルを介して前記制御手段に送信する電気的変化送信手段
    を備えた流体吐出装置。
  7. ノズルからターゲットに流体を吐出可能な吐出手段と、前記ノズルから吐出された流体を受ける流体受け手段と、前記吐出手段と前記流体受け手段の両者の間にケーブルを介して電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた流体吐出装置の制御方法であって、
    前記両者の間に前記ケーブルを介して電圧を印加し始めてから前記両者の間の電圧が所定の電圧に到達したあと更に所定の条件が成立するのを待ってノズル検査を開始し、該ノズル検査では、前記両者の間に前記所定の電圧が印加されている状態で前記ノズルから流体が吐出するよう前記吐出手段を制御したときの前記吐出手段又は前記流体受け手段での電気的変化に基づいて該ノズルから流体が吐出されるか否かを判定する、
    流体吐出装置の制御方法。
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